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年俸制とは?手取りの計算方法や仕組みを解説!
この記事のまとめ
- 年俸制とは、年単位で給与額を決定する給与体系のこを指す
- 年俸制の場合、年に1回以上は給与額を決定する査定が行われる
- 年俸制の場合の手取りの計算方法は、月給制などほかの給与体系と同じ
- 年俸制の場合、ボーナスの有無は企業により異なる
年俸制とはどのような仕組みなのか、手取りの計算方法は月給制や時給制などと違うのか、知らない方も多いのではないでしょうか。年俸制は、以前は管理職向けの制度として採用されるのが一般的でしたが、近年は一般社員の給与体系に取り入れている企業も増えているようです。このコラムでは、年俸制の仕組みや手取り額の計算方法について解説しています。年俸制について知りたい方は参考にしてみてください。
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年俸制の仕組みとは
年俸制とは、年単位で「その年の給与総額を決めて支払われる」給与形態のこと。1年間に支給される給与を前年度の実績や評価をもとに事前に決めるのが特徴。
給与形態には、時間単位で給与を決定する「時給制」と、月単位で給与を決定する「月給制」などがありますが、年俸制は、年単位で給与が決定されるのが主な違いです。
成果主義
年俸制の場合、年に1度以上の査定があります。査定で社員個々の業績評価をベースに、1年の給与額を決めるという仕組みです。年俸制を導入する企業が増加しているということは、人事評価制度が年功主義から成果主義へ移行していることが考えられます。
年俸制の給与の支払い方法
「労働基準法第二十四条」では、「労働者に毎月1回以上の賃金の支払い」が定められています。
そのため、給与額を決めるのは1年単位ですが、給与の支払いは毎月1回。年俸額を12分割し、毎月1/12の金額を給与として支払うのが一般的です。
参照元
e-Gov法令検索
昭和二十二年法律第四十九号「労働基準法」
年俸制と月給制の違いとは
月給制とは、基本的に毎月決まった額が給与として支払われる制度のことを指します。年俸制と月給制の大きな違いは、「1年間に支払われる給料が事前に決まる」という点です。また、年俸制は成果主義を目的とした制度のため、成果次第で年齢や勤続年数に関係なく給与アップを狙える点も特徴。「年俸制と月給制、どちらが良いのか分からない」とお考えの方は、自分に合った働き方ができる方を選びましょう。
残業代の支払い方法は企業により異なる
外回りや出張などで、直接残業時間を把握することが不可能である職種は、裁量労働制を適用している場合があります。裁量労働制の場合は、実労働時間ではなく一定の時間をみなして、あらかじめ給与額に残業代が含まれて支給されます。そのほか、月々の残業に対応した残業代を別途、月単位で支給するケースもあるようです。
年俸制の場合の手取りとは
手取りとは、年収から税金や社会保険料などを引いて、自分の手元に実際に入る金額のことを指す言葉です。年俸制の場合も、ほかの給与体系と同様、総支給額から税金や社会保険料が差し引かれたものが手取りとなります。給与から差し引かれる項目は、以下のとおりです。
- 健康保険料
- 厚生年金
- 雇用保険料
- 所得税
- 住民税
- 介護保険 など
一般的に、手取り額は総支給額のおよそ8割程度が目安とされています。年収額によって保険料率や税率が変わるため、控除額はおよそ7.5割〜8.5割の間と考えて計算すると良いでしょう。
近年では、年収の計算ツールや計算アプリなども活用できるようになりましたが、「額面年収と手取りの違いとは?天引きされる税金も解説!」では、控除される項目や手取り給与額の具体例などを紹介しているので、参考にしてみてください。
手取り早見表
上記でも説明しましたが、だいたいの手取り額を計算するには、総合給金額に0.75~0.85を掛けた金額と言われています。ここでは、月収別・年収別に大まかな手取り額を早見表にまとめましたので、自分の月収や年収と照らし合わせてみてください。
【月収別】
月収額面 | 手取り(月) |
---|---|
18万 | 13万5,000円~15万3,000円 |
20万 | 15万円~17万円 |
24万 | 18万円~20万4,000円 |
28万 | 21万円~23万8,000円 |
35万 | 26万2,500円~29万7,500円 |
40万 | 30万円~34万円 |
50万 | 37万5,000円~42万5,000円 |
【年収別】
年収額面 | 手取り(年) |
---|---|
250万 | 187万5,000円~212万5,000円 |
300万 | 225万円~255万円 |
400万 | 300万円~340万円 |
500万 | 375万円~425万円 |
600万 | 450万円~510万円 |
700万 | 525万円~595万円 |
800万 | 600万円~680万円 |
1000万 | 750万~850万円 |
手取り額の平均については「年間の手取り平均額はどのくらい?年収を増やすための方法とあわせて解説」、平均収入については「平均収入の実態を年代・男女・地域別に紹介!年収アップの方法も解説」のコラムでも解説しています。気になる場合は併せてご確認ください。
年俸制では毎月の手取りにボーナスも含まれる?
年俸制の場合、ボーナスも含めるケースと含めないケースに分けられます。
ボーナスが年俸に含まれる場合、残業代と同様にボーナスの支払い方法は企業により違いがあり、代表的な支払い方法は以下のとおりです。
- 年俸額を12で割った金額を毎月支払う
- 年俸額を16で割った金額を毎月支払う(16分の2回ずつ2年ボーナス月とする)
また、企業によってはボーナスは年俸に含まれない場合もあります。その場合は、以下のような形で支給されるようです。
- ボーナスと年俸を分けて支給する
- 業績に応じてボーナスを決定する
年俸制にはボーナスがないという認識をしている人も多いようですが、年俸制だからといってボーナスがないということはありません。ただし、ボーナスの有無や支払い方法は企業により異なるため、求人情報の給与部分はしっかりと見ておく必要があります。
年俸制の場合ボーナスの手取りはどうなる?
年俸制に関わらず、ボーナスも給与の総支給額と同様に、社会保険料や税金の控除対象となります。ただし、ボーナスの有無や扱いについては企業によって異なるため、会社に確認しておきましょう。
年俸制のメリットやデメリットとは
年俸制には、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。以下で具体的に紹介しています。
年俸制のメリット
- ・1年の給与額が決まっているため、長期的な計画が立てやすい
- ・成績で給与が決定されるためモチベーションを保てる
- ・提示された1年の年収額が保証される
- ・実力を評価されるため、キャリアアップしやすい
年俸制のデメリット
- ・実績がすぐに反映されない
- ・実績がない場合、翌年の年俸額が下がることがある
- ・給与の変化に差がある
- ・サービス残業になる可能性が高い
上記のように、年俸制にはそれぞれメリットデメリットがあります。年俸制の大きな特徴は、出した成果がそのまま給与に反映されること。長期でモチベーションを保ち続けることが可能です。
年俸制のメリットデメリットをより詳しく知りたい方は、「年俸制とは?制度の詳細とあわせてメリットとデメリットを解説」もご一読ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。