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フリーターの期間が長いと正社員への就職は難しい?
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この記事のまとめ
- フリーター期間が長くても、早く行動すれば正社員を目指せる可能性はある
- フリーター期間が長いと、企業側に働く意欲が低いと捉えられる恐れがある
- フリーター期間が長引くと、収入が低くなる傾向にある
- フリーター期間が長い方におすすめなのは、営業職や飲食業界など
- フリーター期間が長い場合は「就職サイト」「正社員登用制度」「エージェント」を活用しよう
このコラムでは、フリーターから就職するためのコツを解説。また、企業側がフリーター期間の長さをどのように捉えているのかもご紹介します。フリーターから正社員を目指している方は、ぜひご一読ください。
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フリーター期間が長くても正社員になれる可能性はある
フリーター期間が長くても正社員になれる可能性はあります。ただし、フリーター期間が長引くほど就職できる割合が減るため、できる限り早く行動しましょう。以下、フリーターから就職できる割合を詳しく解説します。
フリーターから就職できる割合
労働政策研究・研修機構の「労働政策研究報告書No.213『大都市の若者の就業行動と意識の変容』」によると、フリーター継続期間と正社員になれた方の割合は、以下のとおりです。
フリーター継続期間 | 正社員になれた方の割合 |
---|---|
1年以内 | 68.8% |
1~2年以内 | 61.2% |
2~3年以内 | 56.6% |
3~4年以内 | 61.1% |
4~5年以内 | 37.9% |
5年以上 | 32.3% |
上記から、フリーター継続期間が長引くほど正社員になれた方の割合が低下することが分かります。特にフリーター継続期間が4年を超すと、さらに正社員になれる割合が低くなっているため、なるべく早くに正社員を目指すのがおすすめです。
「フリーターから正社員になるには?就職活動の基本や受かりやすい職業を紹介」のコラムではフリーターから正社員を目指すときの就職活動の進め方を紹介しているので、参考にしてみてください。
参照元
労働政策研究・研修機構(JILPT)
労働政策研究報告書No.213 「大都市の若者の就業行動と意識の変容―「第5回 若者のワークスタイル調査」から―」
フリーター期間が長い場合に企業はどのように捉えるのか
フリーター期間が長いと、「仕事への意欲が低い」「仕事をすぐに辞めてしまうのではないか」のようにネガティブな印象を与えてしまう恐れがあります。そのため、就職活動ではこれらの不安を払拭できる説明が求められるでしょう。
働く意欲が低い
フリーター期間が長いと、企業から、「仕事で責任を負いたくないのかな」「熱心に働きたくないのでは」などと思われがちな傾向があります。特に特別な理由がない場合や、フリーターを続けた目的を明確に説明できない場合に「働く意欲が低い」と判断されがちなようです。
企業は長く安定して働ける人材を求める傾向があるため、「正社員として働く意欲がある」と伝えるだけでは不十分で、具体的な理由や行動が求められるでしょう。たとえば、「これまでのアルバイト経験を活かし、より責任のある仕事に挑戦したい」「△△の分野でキャリアを築いていきたい」といった前向きな動機を示すことが大切です。
すぐに辞めてしまう
フリーターと比べ正社員は、労働時間が決まっていたり責任の重い仕事を任されたりして、自由に働きにくい傾向があります。そのため、「フリーターよりも制限が多くなりすぐに辞めてしまうのではないか」と企業側に不安に思われることもあるようです。
企業側の不安を払拭するためには、アルバイトでの継続勤務の実績や、仕事に対する責任感を具体的に伝えることが大切。たとえば、「同じ職場で×年以上働き、リーダーの役割も担っていた」「接客業で培ったコミュニケーション能力を活かし、長く働き続けたい」といったアピールが有効です。正社員になりたい理由や正社員になって挑戦したい業務を面接で伝えることで、働く意欲の高さを伝えられるでしょう。
フリーター期間を履歴書にはどのように書く?
フリーター期間が長くなった場合、「アルバイト」や「パート」として記載し、具体的な職種を明記しておきましょう。職歴にアルバイトの経歴は書かないのが一般的ですが、記載がないとその間に何も仕事をしていなかったと思われる恐れがあります。フリーター期間について面接で詳しく説明できるよう、この期間で得たスキルや経験を整理しておくことが大切です。フリーター期間が長引くデメリットは収入が低い傾向にあること
フリーター期間が長引くデメリットは、収入が低い傾向にあること。厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、雇用形態別の賃金は以下のとおりです。
雇用形態 | 賃金 |
---|---|
正社員・正職員 | 33万6,300円 |
正社員・正職員以外 | 22万6,600円 |
上記によると、正社員・正職員の平均賃金は33万6,300円、正社員・正職員以外は22万6,600円。1ヶ月あたり10万9,700円の差があります。正社員以外は、正社員と比べて平均賃金が低いようです。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
フリーターから脱出して早めに就職するメリット
「早めにフリーターから正社員就職を目指すメリットにはどのようなものがあるの?」と気になる方もいるでしょう。フリーターから脱出して早めに就職する主なメリットは、以下のとおりです。
フリーターから脱出して早めに就職するメリット
- 若さをアピールできる
- 収入が安定する
- 社会的信用を得られる
1.若さをアピールできる
正社員の採用では、経験だけでなく将来の成長を見込んだ「ポテンシャル採用」が重視されがちです。特に20代のうちは未経験の職種にも比較的挑戦しやすく、企業側も育成を前提に採用しやすい傾向があるでしょう。20代のうちは社会人経験が浅いため、スキルや経験よりも将来の伸びしろを期待されやすいためです。
しかし、年齢が上がるにつれて即戦力を求められることが増え、未経験からの就職が難しくなる恐れも。年齢を重ねるほど、企業からはこれまでの職務経験やスキルを重視される傾向があるためです。そのため、できるだけ早めに正社員就職を目指すのがポイントといえるでしょう。
2.収入が安定する
正社員になると、フリーターとして働くよりも収入が安定しやすい可能性があります。フリーターは時給制の場合が多く勤務時間によって収入が決まるため、勤務先の都合でシフトが減ると収入も減少するリスクがあるでしょう。それに対し、正社員は安定した労働契約を結び勤務時間が確保されるため、毎月一定の収入を得られることが一般的です。
さらに、ボーナスや退職金制度などの福利厚生も整っている場合は、より生活基盤を安定させやすいといえます。長期的に見ると、早めに正社員になったほうが生涯賃金も大きくなる可能性があるでしょう。
3.社会的信用を得られる
社会的信用は安定した収入と雇用の継続性によって評価される傾向があります。その点で、正社員は雇用契約が無期であることが多く、解雇されるリスクが比較的低いため、金融機関や賃貸契約の審査が通りやすいようです。
一方、フリーターは雇用が不安定で収入の変動もあるため、クレジットカードやローンの審査が通りにくくなることが考えられます。また、企業の採用においても、継続的に働いた経験がある方が信頼されがちです。これらの点から、正社員になることで社会的信用を得やすくなるといえるでしょう。
フリーター期間が長い方におすすめの職種と業界
フリーターから正社員を目指す場合、経験やスキルが問われにくい職種や人手不足の業界がおすすめです。ここでは、フリーター期間が長い方が正社員就職を目指す場合におすすめの職種と業界を紹介します。
営業職
営業職は、経験やスキルよりも適性を重視する傾向にあり、フリーターから正社員を目指しやすい職種の一つです。厚生労働省の「職業情報提供サイト(日本版O-NET)食品営業(食品メーカー)」によると、就業するために学歴や資格は必要なく、この職業で実際に働いている人の69%が「入職前の実務経験は特に必要ない」と回答しています。
ただし、仕事において社内外問わずさまざまな人と関わり、製品の良さを伝える能力が求められるため、コミュニケーション力の高さをアピールすると良いでしょう。
営業職に興味がある方は「営業職とは何をする仕事?業務の内容やメリット・デメリットを解説!」のコラムをご覧ください。
飲食業界
飲食業はフリーターとしてのアルバイト経験を活かしやすく、未経験の場合も正社員登用の道があるといえます。接客・調理・レジ対応・清掃などの基本業務は、アルバイトと正社員で内容が変わらないことが一般的だからです。
厚生労働省の「職業情報提供サイト(日本版O-NET)飲食チェーン店店員」によると、営業職と同様に学歴や資格は必要とされず、この職業で実際に働いている人の69.2%が「入職前の実務経験は特に必要ない」と回答しています。業務を通して接客スキルや店舗運営の知識を身につけられる機会があるため、経験を積めば店長やエリアマネージャーへの昇進なども目指せるでしょう。
参照元
厚生労働省
職業情報提供サイト(日本版O-NET)
フリーター期間が長い場合に就職活動を成功させる3つのコツ
フリーター期間に取り組んだことを整理したり、未経験者歓迎や募集が多い求人に応募したりすると就職活動を成功させやすくなるでしょう。ここでは、フリーター期間が長い場合に就職活動を成功させるコツを紹介します。
フリーター期間が長い場合に就職活動を成功させるコツ
- フリーター期間に取り組んでいたことを整理する
- 未経験者歓迎・求人募集が多い求人に応募する
- 不採用になっても落ち込み過ぎない
1.フリーター期間に取り組んでいたことを整理する
企業側は、「フリーター期間に何をしていたのか」「なぜフリーターになったのか」と、応募者の空白期間の過ごし方が気になっている可能性があります。フリーター期間に取り組んでいたことやフリーターになった理由を整理し、面接で聞かれたときに答えられるように準備をしておきましょう。
また、「何もしてこなかった」と企業側に思われないように、接客で培ったコミュニケーション力やチームワーク力などの働くうえで役立つスキルを言語化し、企業が評価しやすい形にしておくことがポイント。
企業の採用担当者は応募書類や面接での会話内容から応募者の適性を判断するため、具体的で分かりやすいアピールが必要となるからです。漠然と「頑張りました」と伝えるよりも、企業が評価しやすい形でこれまでの頑張りや取り組みを言語化すれば、仕事に活かせるスキルが明確になり、評価されやすいでしょう。
フリーター期間が長い理由について面接で聞かれても嘘をつかない
選考の場で嘘をつくと経歴詐称にあたるため、フリーターになった理由について嘘をつくのは避けましょう。答えにくいエピソードもあるかもしれませんが、理由を正直に話すのが大切です。
ネガティブな話のみで終わらせるのではなく、今後どのように仕事で活躍していきたいかをアピールしてみてください。2.未経験者歓迎・求人募集が多い求人に応募する
求人募集欄に「未経験者歓迎」の記載があったり、募集が多い求人に応募したりするのもポイントです。
未経験者歓迎の企業では入社後の研修が充実している傾向にあるため、未経験者も安心して仕事に取り組める環境が整っています。また、求人募集が多い場合は人材不足の傾向にあり、採用される可能性があるでしょう。
3.不採用になっても落ち込み過ぎない
勇気を出して選考に臨んだものの、内定に至らない場合も考えられます。不採用になった自分を責めるのではなく、「企業との相性が合わなかっただけ」と前向きに捉えることが大切です。次の応募に向けて改善点を見つけ、履歴書の書き方や面接での受け答えを見直しながら対策を練りましょう。
履歴書の内容が伝わりにくかったり、面接で的確に受け答えできなかったりすると、企業に適性を評価されにくくなることも。そのため、不採用になった場合は結果に落ち込み過ぎず、志望動機や自己PRの内容を見直し、より明確に自分をアピールできるように準備しておきましょう。
フリーター期間が長い方必見!3つの就職方法
ここでは、フリーター期間が長い方に向けて3つの就職方法をまとめました。以下で詳しく解説するので、ぜひチェックしてみてください。
フリーター期間が長い方のための就職方法
- 就職サイトを活用する
- 正社員登用制度がある会社を選ぶ
- 就職・転職エージェントを利用する
1.就職サイトを活用する
フリーター向けの求人を多く扱う就職サイトを利用すれば、未経験者歓迎の求人を効率的に探せるでしょう。特に、履歴書不要や書類選考なしの求人があるサイトもあり、応募しやすいのが特徴です。
また、検索条件を細かく設定できるため、自分に合った職種や待遇の仕事を見つけやすいでしょう。気になる企業があれば、企業の口コミや職場環境もチェックしながら応募することで、ミスマッチを防げる可能性があります。一人で就職活動を進めたい方や、好きな時間に求人を探したい方は、就職サイトを活用するのがおすすめです。
2.正社員登用制度がある会社を選ぶ
求人を探す際は、「正社員登用あり」という記載にも注目してみてください。正社員登用制度とは、アルバイトや契約社員としてスタートし、働きながら正社員を目指す方法。未経験の場合も仕事に慣れながら実力をつけられるため、即戦力を求められる職種よりも挑戦しやすいのが特徴です。実際に職場の雰囲気を知ったうえで正社員を目指せるため、自分に合った環境を選びやすいのもメリットといえるでしょう。
「正社員登用制度とは?読み方や必要な実績・試験について解説!」のコラムでは正社員登用されるためのポイントを解説しているので、あわせてご一読ください。
3.就職・転職エージェントを利用する
フリーターから正社員を目指して就職活動する場合は、就職・転職エージェントを利用するのもおすすめです。就職・転職エージェントでは、プロのキャリアアドバイザーが希望や適性に合った求人を紹介してくれるため、効率的に就職活動を進められるでしょう。また、履歴書の添削や面接対策のサポートを受けられるため、自己PRが苦手な場合も安心です。就職・転職エージェントは、運営企業によって扱う業界や支援対象が異なるため、自分に合った就職・転職エージェントを選ぶようにしましょう。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。