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フリーターの期間が長いと正社員への就職は難しい?
更新日
この記事のまとめ
- フリーター期間が長くても、早く行動すれば正社員を目指せる
- フリーター期間が長いと、企業側に働く意欲が低いと捉えられる恐れがある
- フリーター期間が長引くと、収入が低くなる傾向にある
- フリーター期間が長い人におすすめの職種は、営業職や介護職など
「フリーター期間が長いと正社員になれないのでは」と不安に感じる方もいるでしょう。フリーター期間が長くても、正社員になることはできます。しかし、年齢が若いほうが有利になるので、早めに行動を起こすのが得策です。
このコラムでは、フリーターから就職するためのコツを解説します。また、企業側がフリーター期間の長さをどのように捉えているのかもご紹介。フリーターから正社員を目指している方は、ぜひご一読ください。
フリーター期間が長くても正社員になれる可能性はある
フリーター期間が長くても正社員になれる可能性はあります。
ただし、業界によって異なるのも事実です。フリーターから正社員を目指すのは可能ですが、フリーター期間が長引くほど就職できる割合が減るため、できる限り早く行動しましょう。
以下、フリーターから就職できる割合を詳しく解説します。
フリーターから就職できる割合
フリーターから正社員を目指した方が正社員になれた割合は、6割を超えています。労働政策研究・研修機構の「労働政策研究報告書No.213 図表4-28 男女別・年齢別 正社員になろうとした者のうち、正社員になれた割合 (2021 年調査)(p.124)」によると、25〜29歳は63.6%、30〜34歳は68.5%の人が正社員になっています。
多くの人がフリーターから正社員になっているため、「正社員にはなれないだろう」と諦めず早めに行動を始めましょう。
「フリーターから正社員になるには?就職活動の基本や受かりやすい職業を紹介」のコラムではフリーターから正社員を目指すときの就職活動の進め方を紹介しているので、参考にしてみてください。
参照元
労働政策研究・研修機構
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
できる限り早く就職活動を始めよう
フリーター期間が長引くほど正社員を目指すのが難しくなるため、できる限り早く就職活動を始めましょう。
未経験者であっても、年齢が若ければ吸収力や柔軟性が高く、「早く職場に馴染んでくれるだろう」とポジティブな印象を与えられます。また、企業側は長く働いてくれる人を求めているため、若い人材のほうが採用されやすいようです。
フリーター期間の長さを企業はどのように捉えるのか
フリーター期間が長いと、「働く意欲が低い」「すぐに辞めてしまうのではないか」のようにネガティブな印象を与えてしまう恐れがあります。ここでは、フリーター期間の長さを企業側がどのように捉えるのかをまとめました。
働く意欲が低い
フリーター期間が長いと、企業から、「責任を負いたくないのかな」「熱心に働きたくないのでは」などと思われる恐れがあります。
フリーターになる理由は人それぞれです。「親の介護をする」「資格取得へ向けて勉強に集中したい」など、やむを得ない理由でフリーターになる方もいます。フリーターになった理由は面接で聞かれることが多いため、正社員を目指す場合は答えられるように準備しておきましょう。
すぐに辞めてしまう
フリーターと比べ正社員は、労働時間が決まっていたり責任の重い仕事を任されたりして、自由に働きにくい傾向があります。そのため、「フリーターよりも制限が多くなりすぐに辞めてしまうのではないか」と不安に思われることもあるようです。
正社員になりたい理由や正社員になって挑戦したい業務を面接で伝えることで、働く意欲の高さを伝えられるでしょう。
フリーター期間が長引くデメリット
フリーターを長く続けると、「収入が安定しにくい」「正社員への就職が難しくなる」などの状況に陥る恐れがあります。ここでは、フリーター期間が長引くデメリットをまとめました。
収入が低い傾向にある
フリーターは正社員と比べて収入が低い傾向にあります。厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況 (6) 雇用形態別にみた賃金」の雇用形態別の賃金を見ると、正社員・正職員は33万6,300円、正社員・正職員以外は22万6,600円です。1ヶ月あたり約10万9,700円の差があります。正社員以外は、正社員と比べて平均賃金が低いようです。
収入が低いと不測の事態に備えられない可能性があります。病気やけがをして働けなくなったときに備えがないと、安心して治療に専念できなくなってしまうでしょう。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
正社員就職が難しくなる
フリーター期間が長引くと、正社員就職が難しくなる傾向にあります。労働政策研究・研修機構の「労働政策研究報告書No.213 図表1-4 性・学歴、離学時期別 離学直後の正社員割合(p.128)」によると、フリーター期間が1年以内の場合に正社員になれた割合は、68.8%です。フリーター期間が3〜4年の場合は61.1%、4〜5年の場合は37.9%まで低下しています。
参照元
労働政策研究・研修機構
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
フリーターから脱出して早めに就職するメリット
早めに行動すれば若さをアピールでき、収入が安定するなどのメリットがあります。ここでは、フリーターから脱出して早めに就職するメリットをまとめました。
1.若さをアピールできる
選考の場で若さをアピールできます。年齢が若いと、体力があり吸収力も高いと判断され、企業側にポジティブな印象を与えられるでしょう。
IT業界や建設業界など人手不足の業界は多数あり、長く働いてくれる若手を採用したいと望む企業も多いようです。また、入社後に研修を行うため、経験やスキルを問わず未経験者を採用する企業もあります。
2.収入が安定する
正社員になると、フリーターとして働くよりも収入が増える可能性があります。また、フリーターは労働環境によって勤務時間が減少しますが、正社員は安定した労働契約を結び勤務時間が確保されるため、一定の収入を得られます。
3.社会的信用を得られる
正社員は、フリーターよりも収入が高く雇用が安定しており、社会的信用が得られやすい傾向にあります。社会的信用が高いと、ローンやクレジットカードの審査に通りやすくなるのがメリットです。
フリーター期間が長い人におすすめの職種と業界
フリーターから正社員を目指す場合、経験やスキルが問われない職種や人手不足の業界がおすすめです。ここでは、フリーター期間が長い人におすすめの職種と業界を紹介します。
1.営業職
営業職は、経験やスキルよりも適性を重視する傾向にあり、フリーターから正社員になりやすい職種の一つです。社内外問わず多くの人とコミュニケーションをとり、製品の良さを伝える能力が求められるため、コミュニケーション力の高さをアピールすると良いでしょう。
営業職に興味がある方は「営業って何をする職種?求められるスキルや向いているタイプを紹介」のコラムをご覧ください。
2.福祉・介護職
福祉・介護職は人手不足の傾向にあり、未経験の方も挑戦しやすい仕事です。福祉・介護業界では、現場で働きながら資格を取得し、キャリアアップを目指せます。
さまざまな年代の人と関わるのが好きな方には向いているでしょう。
「未経験から介護職に転職したい!無資格でも大丈夫?志望動機の例文も紹介」のコラムでは未経験から介護職に挑戦する方法を解説しているので、あわせてご一読ください。
3.飲食業界
飲食業界は人手不足の傾向にあり、正社員を目指しやすい業界です。勤務時間や労働環境が企業によって異なるため、「完全週休2日」「△時以降から働きたい」など希望条件にあった求人が見つけやすいといえます。
多くのお客さまと関わるので、面接ではコミュニケーション能力の高さをアピールしましょう。
4.運送業界
運送業界は、ドライバーの高齢化が進んでいたり、運転手の労働時間が厳しく規制されるようになったりしており、若手のドライバーを積極的に採用している傾向にあります。企業によってはアルバイトや契約社員から始められるので、「自分に合っているか確かめたい」と考えている方にもおすすめです。
フリーター期間が長い人が就職活動を成功させる4つのコツ
フリーター期間に取り組んだことを整理したり、未経験者歓迎や募集が多い求人に応募したりすると就職活動を成功させやすくなります。ここでは、フリーター期間が長い人が就職活動を成功させるコツを紹介します。
1.フリーター期間に取り組んでいたことを整理する
企業側は、「フリーター期間に何をしていたのか」「なぜフリーターになったのか」というように空白期間の過ごし方が気になっているでしょう。フリーター期間に取り組んでいたことやフリーターになった理由を整理し、面接で聞かれたときに答えられるように準備をしておくことが大切です。
面接では、フリーター期間に資格取得をした経験や、アルバイトで身につけたスキルや知識もアピールできます。空白期間を振り返り、成長できたエピソードや得られた経験を伝えましょう。
フリーター期間について嘘をつかない
選考の場で嘘をつくと経歴詐称にあたるため、フリーター期間について嘘をつくのは避けましょう。答えにくいエピソードもあるかもしれませんが、正直に話すのが大切です。
ネガティブな話のみで終わらせるのではなく、今後どのように活躍していきたいかをアピールしてみてください。
2.未経験者歓迎・求人募集が多い求人に応募する
求人募集欄に「未経験者歓迎」の記載があったり、募集が多い求人に応募したりするのもポイントです。
未経験者歓迎の企業では入社後の研修が充実している傾向にあるため、未経験者も安心して仕事に取り組める環境が整っています。また、求人募集が多い場合は人材不足の傾向にあり、採用される可能性が高いでしょう。
3.ハキハキと話す
質問には明るくハキハキと答えましょう。空白期間に後ろめたさを感じていると、面接官に自信のなさが伝わってしまいます。自信をもって選考に臨むことが大切です。
4.不採用になっても落ち込み過ぎない
勇気を出して選考に臨んだものの、内定に至らない場合もあります。不採用になった自分を責めるのではなく、原因を振り返って次の選考に活かしましょう。
就職活動では、経験者が優遇されたり、企業とのマッチ度が低かったりという理由で不採用になるケースもあります。「質問に上手く答えられなかった」「自分は必要とされていない」などと落ち込むのではなく、次の選考に向けて気持ちを切り替えましょう。
「企業研究ってどうやるの?基本的なやり方と目的を解説」のコラムでは企業研究を行うときのポイントを解説しているので、参考にしてみてください。
フリーター期間が長い人必見!3つの就職方法
1.就職サイトを活用する
就職サイトを活用する主なメリットは、「好きな時間に利用できる」「多数の求人に応募できる」などがあります。一方、「自分に合った企業が分からない」「企業とのやりとりが大変」などをデメリットに感じる方もいるようです。
一人で就職活動を進めたい方や、好きな時間に求人を探したい方は、転職サイトを活用すると良いでしょう。
2.正社員登用制度がある会社を選ぶ
求人を探す際は、「正社員登用あり」という記載にも注目してみてください。
正社員登用制度とは、アルバイトから正社員へ登用される制度です。最初はアルバイトで仕事をして、能力が認められると正社員に登用される可能性が高くなります。自分の頑張り次第で正社員になれるでしょう。
「正社員登用制度とは?読み方や必要な実績・試験について解説!」のコラムでは正社員登用されるためのポイントを解説しているので、あわせてご一読ください。
3.就職・転職エージェントを利用する
フリーターから正社員を目指す場合は、就職・転職エージェントを利用するのもおすすめです。就職エージェントは、運営企業によって扱う業界や支援対象が異なります。そのため、自分に合ったサービスを選ぶと希望の求人に出会える可能性が高まるでしょう。
専門的な情報やアドバイスがほしい方は、就職・転職エージェントを利用してみてください。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。