面接中のジェスチャーは効果あり?身振り手振りや表情のポイントとは

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この記事のまとめ

  • 面接でジェスチャーを交えると面接官の印象に残りやすい
  • ジェスチャーを取り入れることで面接中の緊張がほぐれる
  • 面接でジェスチャーをやり過ぎるのは逆効果
  • 面接でジェスチャーをするときは、ポイントを押さえると効果的
  • 面接前に自身の身振り手振りを確認することが大切

面接中のジェスチャーに効果はあるのか、悩んでいる方もいるでしょう。面接中のジェスチャーは、ポイントを押さえて行うことで効果的に作用します。
このコラムでは、面接中のジェスチャーの必要性や身振り手振りのポイント、取り入れるときの注意点などを解説します。ジェスチャーとあわせて行うと良い所作についても紹介するので、参考にしてみてください。

面接でジェスチャーが効果的な理由

面接でジェスチャーが効果的な理由は以下のとおりです。

  • ・好印象を残せる
  • ・緊張がほぐれる
  • ・感情や情景を表現できる
  • ・熱意を伝えられる

ジェスチャーを行うことで、面接官は視覚からも応募者の情報を得られるようになります。視覚情報は、言語や聴覚からの情報よりも強く印象に残すことが可能です。ポイントを押さえて適切な身振り手振りをすれば、面接官に好印象を与えられるでしょう。

ここでは、面接でジェスチャーが効果的な理由を詳しく解説します。

好印象を残せる

面接中にジェスチャーをしながら感情や熱意を伝えられると、好印象を残せるでしょう。

言葉だけで表現するのが難しい感情や熱意の大きさを説明したいときには、身振り手振りを活用してみるのがおすすめ。ジェスチャーを加えることで、聴覚と視覚から情報を伝えられ、面接官は話の内容を理解しやすくなります。「相手が理解しやすいように物事を伝える力がある」という印象にもつながるため、好印象を残しやすくなるでしょう。

面接で好印象を残す方法については、「面接の心得9選!内定獲得に向けて知っておきたいポイントやマナーを解説」のコラムでも詳しく解説しています。チェックしてみてください。

緊張がほぐれる

面接中にジェスチャーを取り入れることで、自分の緊張をほぐす効果も期待できるでしょう。

多くの場合、面接は椅子に座った状態で行われます。背筋を伸ばしたまま動けない状況で緊張が重なると、より体も心もこわばってしまい、思うようなパフォーマンスができないことも。身振り手振りで軽く体を動かし、こわばった体をほぐせば、次第に心も落ち着きます。緊張がほぐれることで、自分らしい受け答えができるでしょう。

緊張のほぐし方については、「面接で緊張しない方法と気持ちをコントロールするコツ」のコラムで詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。

感情や情景を表現できる

先述したように、言葉だけでは伝えにくい感情や情景を、ジェスチャーを使うことでより分かりやすく表現できることがあります。また、規模感や状況を伝えたいときにも、自分の手で大きさを比較したり人や物に見立てたりして、説明を分かりやすくすることが可能です。

自分の経験を伝えるときは淡々と話すよりも、身振り手振りをあわせて話すと、感情をうまく表現できたり「伝える力がある」と評価されやすくなることも。話の内容を視覚からも捉えられるように工夫をして、面接官へのアピールにつなげましょう。

熱意を伝えられる

ジェスチャーを取り入れて話すことで、面接官に熱意が伝わりやすくなります。

「企業で働きたい」という熱意を伝えるには、面接官に自分をアピールすることが重要です。身振り手振りをせずに話すよりも、ジェスチャーを交えて話すと、「一生懸命伝えようとしている」という印象を残せます。面接官に熱意が伝われば、好印象になるでしょう。

面接でジェスチャーは必要?

面接でジェスチャーは必要だといえます。先述のとおり、面接でジェスチャーを行うことにはさまざまなメリットがあるもの。適切な身振り手振りのポイントを押さえることで、ジェスチャーは面接で効果的に働きます。

なかには、ビジネスシーンの会話でジェスチャーを交えることに馴染みがない企業や職場もあるでしょう。そのため、大げさなジェスチャーを盛り込みすぎると、面接官に違和感を与えてしまい逆効果になる場合も。面接でジェスチャーをするときは、ポイントや注意点を理解して自然に取り入れることが重要です。

ただし、外資系企業などの海外の文化が根付いた企業の場合は、強くアピールをするための大きなジェスチャーが評価されることも。面接でジェスチャーを行うときは、志望する企業の社風に応じて取り入れ方を変えると良いでしょう。

面接でジェスチャーを効果的に行うポイント

面接でジェスチャーを効果的に行うポイントについて解説します。

以下のポイントを参考にして、どのようなタイミングで身振り手振りをするかをイメージし、面接対策にも取り入れてみると良いでしょう。

強調したいとき

面接で話している内容で、特に強調したい部分でジェスチャーを行うと効果的です。「結論を話すとき」「重要なところを話すとき」といったタイミングで身振り手振りを取り入れることで、面接官に話の内容が伝わりやすくなります。

強調したい部分以外の説明は相槌やアイコンタクトなどにとどめると、話にメリハリがつくでしょう。

あらかじめ強調したいポイントを決めておこう

あらかじめ強調したいポイントを決めておくことで、面接本番で失敗するリスクを下げられます。ジェスチャーを多用してしまうと、強調したいポイントがどこか分からず、効果を発揮できません。「ここは必ず伝えたい」というポイントを選んで、それに合わせて身振り手振りを決めておくと良いでしょう。

言葉だけでは伝えにくいとき

先述したように、言葉だけでは伝えにくいときはジェスチャーを取り入れてみましょう。身振り手振りを交えて、規模や程度、人物関係などを説明すると、面接官は話の内容を理解しやすくなります。

以下で、身振り手振りでどのように表現するかをチェックし、面接に活かしましょう。

規模や程度を表現する

大きさや成長率など、規模や程度を表現するジェスチャーは、手の動きを調整して行います。

具体的には、以下のとおりです。

  • ・徐々に人数が増えていったことを話すときは、片手を水平にして右下から左上へ動かす
  • ・活動範囲が広がったことを話すときは、両手で円を作って広げる
  • ・さらに細かいところまで絞ったことを話すときは、片手の親指と人差し指を離した状態から近づける

ジェスチャーをするときは、自分の手は胸の高さで、動きが大きくなりすぎないように意識しましょう。

人物や物事に見立てる

面接で自分の経験を話すとき、自分の手を人物や物事に見立てることで、状況を分かりやすく説明できます。

ジェスチャーの具体的なやり方は、以下のとおりです。

  • ・右手を自分に、左手を他者に見立て、話している方を上にあげて分かりやすくする
  • ・右拳は自身のプランで左拳は他者のプランに見立て、右拳と左拳を合わせて一体化したことを表現する

このように、人物や物事を見立てて話すと、状況が想像しやすくなります。しかし、ジェスチャーのやり方によっては、かえって話を混乱させてしまうことも。本番前に自身のジェスチャーを撮影して確認したり、第三者に確認してもら

面接でジェスチャーを取り入れる際の注意点

面接でジェスチャーを効果的に取り入れる際の注意点は、「多用しない」「大き過ぎる動きをしない」の2点が挙げられます。

以下で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

多用しない

面接で話しているときに、ジェスチャーを多用しないよう注意しましょう。

身振り手振りが多過ぎると、落ち着きがないと判断されたり、話に集中しにくくなったりして、マイナスな印象を与える可能性があります。先述したように、ジェスチャーは強調したいポイントを押さえて行い、多用は避けましょう。

落ち着きがないと判断される

身振り手振りが多いと、落ち着きがないと判断されることがあります。特に、常識や格式を重視する職種や、冷静な思考力を求められるような業務内容の求人の選考では、落ち着きのなさがマイナス評価として大きく影響する恐れも。自分のジェスチャーが落ち着きのないように見えていないか、客観的に確認しましょう。

話に集中できない

面接官はジェスチャーが多いと、身振り手振りに気を取られてしまい、話に集中できなくなってしまいます。その結果、面接官に自分の良い印象を残せず、採用に至らない可能性も。話の最中で不用意に動かないよう意識し、ポイントを押さえてジェスチャーを行うようにしましょう。

大き過ぎる動きをしない

面接でジェスチャーを行うときに、大きすぎる動きをしないよう注意が必要です。

身振り手振りが大きすぎると、大雑把な印象を与えたり、常識がないと判断される恐れがあります。肩より下で腰より上の位置で、早すぎる動きにならないよう、常識のある身振り手振りを心掛けましょう。

大雑把という印象を与える

身振り手振りが大きすぎたり早すぎたりすると、大雑把という印象を与える可能性があります。大雑把な印象は、「繊細な作業や注意力を必要とする業務を任せられるのか」という懸念を抱くきっかけになり、マイナスに評価にされてしまう恐れも。ジェスチャーをする際は、身振り手振りの大きさやスピードが自然になるよう意識しましょう。

常識がないと判断される

大きすぎるジェスチャーは、常識がないと判断される恐れがあります。たとえば、集団面接で身振り手振りをして隣の人に手が当たってしまった場合、「常識がない」「マナーがなっていない」といったマイナス評価を受けかねません。また、ジェスチャーと話の内容の濃さが合っていない場合、「内容をごまかそうとしている」と判断される可能性も。

身振り手振りの大きさにはくれぐれも注意しましょう。

面接でのジェスチャーで失敗しないための対策

面接でのジェスチャーで失敗しないための対策をご紹介します。

身振り手振りを自然に取り入れるためには、面接前の対策が重要です。以下で詳しく解説するので、参考にしてみてください。

目線は固定する

面接でジェスチャーをするとき、目線は固定しましょう。

話の最中に目線が動いていると、面接官から「どこを見ているのか」と思われてしまう恐れがあります。目線が合わないコミュニケーションは、結果としてマイナス評価につながる恐れも。

そのため、面接でジェスチャーをする際は、目線を固定する必要があります。面接官が複数人の場合は、質問をした面接官一人に目線を合わせましょう。目線を合わせることで、聞き手への配慮が伝わり、話の内容に説得力をもたせられます。

メリハリを意識する

面接でジェスチャーをするときは、メリハリを意識しましょう。

先述のとおり、身振り手振りを多用すると強調したいポイントが埋もれてしまい、面接官は話の内容を理解しにくくなります。ジェスチャーをすると決めているタイミングでないときは、手は膝の上に置いて動かさないようにしましょう。

自分の動きを客観視する

ジェスチャーをする際の注意点や対策が実際にできているか、自分の動きを客観視する必要があります。

適切にジェスチャーをしているつもりでも、客観的には違和感のある動きをしていることも。面接本番に向けてジェスチャーの練習を行う際は、客観視して動きをよく確認しましょう。

以下では、自分の動きを客観視する方法を2つご紹介します。

カメラで撮影して振り返る

自分の動きを客観視する方法の一つは、実践している様子をカメラで撮影して振り返ることです。録画をすることで自分を客観視できるため、改善点を見つけやすくなります。

  • ・大きすぎる動きになっていないか
  • ・動きの早さは適切か
  • ・話の内容と動きが合っているか

自分の動きを見る際は、上記のポイントができているかどうかを確認しましょう。

周りの人に意見をもらう

自分の動きを客観視するもう一つの方法は、周りの人に意見をもらうことです。第三者に確認してもらうことで、自分では気づけなかった改善点を把握できます。撮影をして自分自身で確認をしても、主観を完全に取り除くことは難しいため、周りの人に意見をもらえる場合には確認をしておきましょう。

面接でジェスチャー以外に好印象を与える所作

面接で好印象を与える所作は、ジェスチャー以外にもあります。面接で重視される視覚情報は、身振り手振りだけではありません。

以下では、面接でジェスチャーとあわせて取り入れるべき、好印象を与える所作について詳しく解説していきます。

姿勢を正し堂々と歩く

面接では、姿勢を正して堂々と歩きましょう。

入室してから椅子に辿り着くまでの間にも、良い印象を残すことは可能です。姿勢は常に正すよう意識しましょう。

歩幅は普段より少し広めにとるのがおすすめ

歩幅は普段より少し広めにとって歩くことで、自信のある印象になります。普段、小さい歩幅で歩く癖がある場合は、面接当日まで大きい歩幅を意識して歩くように意識してみましょう。

自然な表情を作る

自然な表情を作ることで、好印象を与えられます。

面接官は、常に応募者の顔を見て話を聞いていることがほとんど。面接中は口角を上げ、目はしっかりと開き、自然な表情を意識しましょう。笑顔を意識しすぎて目元まで細めてしまうと、面接官に真剣さが伝わりにくくなるので注意が必要です。面接にふさわしい自然な表情を作ることで、面接官に真剣さが伝わり、好印象を与えられます。

こわばった表情はマイナスな印象になり得る

面接でこわばった表情を続けてしまうと、マイナスな印象になる可能性があります。具体的な理由は以下のとおりです。

  • ・気持ちが分かりにくい
  • ・「入社後もこの調子なのではないか」と不安が生まれる
  • ・態度が悪く見えてしまう

このように、こわばった表情が原因で、面接官にマイナスな印象を与えることも。面接中は、自然な表情をキープできるよう意識しましょう。

面接官と目を合わせて話す

面接では、面接官と目を合わせて話すようにしましょう。ジェスチャーを行う際は、視覚情報の混乱を避けるため、目線は一人の面接官に固定する必要があります。ジェスチャーをしていないときには、面接官全員と目線を合わせて話す方が効果的です。

ジェスチャーの有無で、好印象を与える目線の合わせ方は変わるため、よく覚えておきましょう。

面接官が1人のとき

ジェスチャーを行っているかどうかに関わらず、目線は面接官に合わせましょう。

目線が泳いだり、逸らしてしまったりすると、「自信がない」「落ち着きがない」といったマイナス評価になることも。

面接官が複数人いるとき

ジェスチャーを行っているときは、目線を面接官一人に固定しましょう。ジェスチャーを行っていないときは、すべての面接官と満遍なく目線を合わせましょう。

適度に相槌を打つ

面接官の話には、適度に相槌を打つと良いでしょう。

相槌を打つことで、面接官との会話をスムーズに進められます。面接官に、「真剣に話を聞いている」「内容を理解している」といった好印象を与えられるでしょう。

相槌のし過ぎには注意

相槌のし過ぎは逆効果になることがあるため、注意しましょう。相槌をし過ぎると、面接官に見下している印象を与えたり、話を聞いていないと思われる恐れがあります。相槌は、面接官の話す速さに合わせて適度に行うと良いでしょう。

面接で気を付けるべき所作については、「面接の流れやマナーを受付・入室・退室の場面別で解説!」のコラムでも解説しています。ぜひご一読ください。

面接中のジェスチャーで好印象を残そう

面接中のジェスチャーで面接官に好印象を残し、選考を進めましょう。

ポイントや注意点を意識してジェスチャーを行えば、ほかの応募者との差別化を図れます。身振り手振りの練習と客観的な確認をしっかりと行い、面接の本番に挑みましょう。

エージェントで練習を重ねるのも手

面接中のジェスチャーに不安がある方は、エージェントで練習を重ねるのも手です。

就職・転職エージェントの多くは、企業の紹介だけでなく、面接練習も行っています。「自分のジェスチャーに自信をもてない」や「周りに確認を頼めない」という場合は、第三者の意見を参考にしてみると良いでしょう。

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