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面接で「最近感動したこと」を聞かれたら?伝え方のポイントと例文を紹介!
更新日
この記事のまとめ
- 最近感動したことを面接で聞く目的は、応募者の人柄や臨機応変さを見極めるため
- 最近感動したことのエピソードは日常の出来事でも問題ない
- 身の回りの出来事に興味を持つのも、最近感動したことを見つけるためのポイント
- 最近感動したことを面接で答えるときは、嘘をつかないようにしよう
- 最近感動したことの題材は、何か得たものがあるかどうかを基準に選ぼう
「最近感動したことは?」と面接で聞かれた際、どのように答えるか迷ってしまう方もいるでしょう。面接で比較的よく聞かれる「最近感動したこと」を答える際は、出来事の内容だけでなく、何を得たのかに焦点を当てることが重要です。このコラムでは、「最近感動したこと」を伝えるときのポイントや回答の例文を紹介。上手く答えられないときの要因や対処法も解説するので、ぜひ面接対策の参考にしてみてください。
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「最近感動したこと」は面接でよく聞かれる?
「志望動機」と違って確実に聞かれる質問ではないものの、就活中の面接において「最近感動したこと」を聞かれる機会は多い傾向にあります。
一見、「感動したこと」は仕事に関係ない質問のように感じられるでしょう。しかし、回答によって応募者の感性や自分らしさなどをアピールできる質問です。万全な体制で面接に臨むためにも、あらかじめ面接対策として返答の準備をしておくことをおすすめします。
面接官が「最近感動したこと」を聞く7つの意図
ここでは、なぜ面接官が感動したことを聞くのか、その意図である7つの要素を解説します。面接官の意図を知り、返答作成の対策に役立てましょう。
1.応募者の人柄や価値観を知るため
応募者が最近感動したことを聞くのは、その人の人柄や価値観を掘り下げる目的があります。どのような点に感動したかを知ることで、求職者本人が何を大事にしているのか、何を原動力にしているのかなど、人となりを把握しているようです。
応募者の人柄や価値観を知っておけば、企業との相性や仕事への姿勢を測る基準になります。
2.応募者の臨機応変さを見るため
応募者の臨機応変さを見極めるのも、最近感動したことを聞く目的の一つです。面接対策をする場合、志望動機や自己PR、キャリアプランなど、仕事に関する質問を想定して回答を考えていることが多いもの。
そこで、面接官は「最近感動したことはなんですか?」という予想しにくい質問をすることで、応募者が予期せぬ出来事が起きた際にどのような対応を取るのかチェックしていることもあるようです。
3.応募者の緊張を解くため
応募者の緊張を解くために、最近感動したことを聞く場合もあるようです。緊張したままの状態だと、応募者が自分の力を発揮しきれなかったり、本音を伝えられなかったりと、思うように面接を進められない可能性があります。
そこで、緊張によって張り詰めた空気感を生み出さないためにも、「最近感動したこと」という仕事から離れた話題を出し、応募者がリラックスして面接に臨める雰囲気を作っているのです。
4.応募者が何に興味を持つのかを知るため
「最近感動したこと」を質問をすることで、応募者の価値観や考え方、どのようなことに興味を持つのかを知れるといったメリットがあります。そのため、採用側が応募者の考え方などを知りたい場合、このような質問をすることがあるでしょう。
5.応募者の日頃の過ごし方を知るため
「最近感動したこと」のエピソードを応募者に語ってもらうことで、応募者が普段からどのような過ごし方をしているのかを垣間見られます。たとえば、「誰と会っているか」「何をしているのか」といった返答から、応募者の人柄を知ろうとしているようです。
6.普段から周りを気にかけているかを知るため
「最近感動したこと」を聞く意図には、普段から周りを気にかけているかどうかについて知りたいといったこともあります。これは、何かに感動することで、周囲との関わり合いから自分が刺激を受けることにつながると考えられるためといえるでしょう。
7.相手にわかりやすい説明ができるかを知るため
自分に起こった出来事を相手に伝えるという行為を通して、応募者が、相手に分かりやすく説明できるかを知りたいといった理由があります。
「最近感動したこと」のように、抽象的な表現を相手に伝えることは非常に難しいものです。しかし、実際の経験から自分の感じたことを簡潔にまとめ、分かりやすく伝えられるスキルは、仕事をするうえでも重要であるといえるでしょう。
「『あなたにとって仕事とは』と面接で聞く意図とは?回答方法や例文を紹介」のコラムでも、就活の面接で聞かれる質問の意図について詳しく解説していますので、こちらも併せて参考にしてみてください。
「最近感動したことはない」と答えるのは避けよう
「最近感動したことがない」という場合も、面接で「ありません」と答えるのは避けるべきでしょう。会話が広がらないため自分自身の人柄や興味を伝えられないだけでなく、面接官に「対話する気がないのでは」「対応力に欠けているのでは」といった印象を与えてしまう恐れがあるためです。
「最近感動したこと」の質問に限らず、面接で聞かれたことにはしっかりと回答するのが大切。予想外の質問の乗り切り方は、「面接でアドリブ回答をするコツを解説!想定外の質問にも対応しよう」のコラムを参考にしてみてください。
「最近感動したこと」を考えるときの4つのポイント
面接対策として「最近感動したこと」を考える際は、大げさなエピソードを用意する必要はありません。下記のポイントを踏まえ、自分自身の人柄を伝えることを意識してみてください。
「最近感動したこと」を考えるときの4つのポイント
- エピソードは日常のささやかな出来事でOK
- 経験から学んだことに焦点を当てる
- 身の回りの出来事に興味を持つ
- 志望企業に合わせたエピソードにする
1.エピソードは日常のささやかな出来事でOK
感動エピソードは、日常の中のささやかな出来事でOKです。面接官の涙を誘うような話や、壮大な内容である必要はありません。面接官が見ているのは、感動した出来事のエピソードではなく、「感動した経験を経て感じたことや得たものがあるかどうか」。そのため、エピソードは大小関わらず、自分にとって実になった出来事を選ぶと良いでしょう。
2.経験から学んだことに焦点を当てる
最近感動した出来事だけではなく、どのような影響を受けたのか、何を学んだのかに焦点を当てて説明しましょう。先述したように、感動した出来事の内容よりも、その経験を通した成長を相手に伝えることが重要です。
たとえば、映画を見て感動したことを題材にする場合、「その映画の影響で新しい価値観を得た」「視野が広がって前向きな気持ちになった」など、得た学びや気づきを具体的に伝えましょう。
3.身の回りの出来事に興味を持つ
最近感動したことを考えるには、常に身の回りの出来事に興味を持つことが大切です。最近のニュースや話題になっている本や映画、身近な人の言動など、自分の回りのことに興味を持っていれば、印象に残ったことや心に響いたことが自然に浮かぶようになります。
これまで気づかなかったことの発見につながる可能性もあるため、身の回りの出来事に関心を持つことを意識してみましょう。
4.志望企業に合わせたエピソードにする
面接官は、求職者に対して「うちの会社と相性がいいのか」「うちの会社に貢献してくれるのか」といったところを知ろうとしています。そのため、最近感動したことについて答える際も、志望企業がどのような人材を求めているのかを見極めたうえで、それに寄り添う発言をすると良いでしょう。
ほかにも、面接対策に欠かせない志望動機の作り方や例文については、「中途採用の志望動機の伝え方とは?例文や注意点をご紹介」のコラムで詳しく解説しています。こちらも併せてチェックしてみてください。
面接で「最近感動したこと」を伝える際の4つの注意点
実際に「最近感動したこと」を面接で伝える際は、下記の点に注意する必要があります。これらのポイントを押さえることで、就活中の面接で自分らしさを効果的にアピールできるでしょう。
「最近感動したこと」を伝える際の4つの注意点
- 嘘はつかない
- 最初に結論を伝える
- 簡潔にまとめて伝える
- スムーズな返答を心がける
1.嘘はつかない
悪い印象を与えないためにも、嘘の内容を答えるのは避けましょう。面接では回答したことをさらに深堀りされるため、虚偽の内容は見抜かれてしまう恐れがあります。「バレなければ良い」と甘く考えず、本当に感動した経験を探しましょう。
また、最近感動したことの回答は、「その経験によってどう感じ、成長したのか」ということが重視されます。自分のパーソナルな部分を知ってもらえるチャンスなので、人から聞いた話や作り話ではなく、実体験を話すことが重要です。
2.最初に結論を伝える
「最近感動したこと」を話す際には、結論から伝えるようにしましょう。目的を明確にしておくことは、仕事するうえでも非常に大切です。面接では前置きを長々と話し過ぎることで、「結局何が言いたいのだろうか」と話の意図が伝わらない可能性があります。まずは結論から伝え、話の内容を伝える習慣をつけましょう。
3.簡潔にまとめて伝える
面接官は詳細な内容を求めているのではなく、「どのように感じたか」についてを聞きたい意図があります。そのため、内容は簡潔にまとめて伝える癖をつけましょう。自分が「最近感じたこと」を相手に理解してもらえるように要点をまとめて、分かりやすく伝えることがポイントです。
4.スムーズな返答を心がける
社会人の基本として、コミュニケーション能力は重要な要素です。
「最近感動したこと」の返答で言葉に詰まったり沈黙が続いたりしていると、「仕事をするうえで必要な意思疎通はとれるだろうか」と不安を与えてしまいかねません。面接官に「この人と一緒に働きたい」と思ってもらうためにも、面接中はスムーズに返答することを心掛けましょう。
「最近感動したこと」のパターン別例文
ここでは、「最近感動したこと」について6つのパターンによる例文をまとめました。これまでの内容も参考に、面接の際に役立ててみましょう。
「最近感動したこと」のパターン別例文
- 交友関係を題材にする場合
- 映画を題材にする場合
- 読書を題材にする場合
- 学生時代の出来事を題材にする場合
- アルバイトを題材にする場合
- ボランティアを題材にする場合
交友関係を題材にする場合
最近感動したことは、私の誕生日を友人がサプライズで祝ってくれたことです。以前私も友人にサプライズで誕生日のお祝いをしたのですが、今度は私がサプライズをされたので非常に驚き、大変嬉しくて感動しました。その出来事を通して、「人を喜ばせることの素晴らしさ」と「人が自分のために何かをしてくれることの素晴らしさ」の両方を知りました。
これからも人に喜んでもらえるようなことや、誰かのためになることを続けていきたいと考えています。
映画を題材にする場合
△△という映画を見て感動したことです。事故で家族を失った主人公が周囲の人に支えられながらこれまでの夢を叶えるという内容の映画でした。そのストーリーを通して、物事は自分1人の力だけでなく、誰かのサポートもあってこそ成し遂げられるということを学びました。
それ以来、常に周囲への感謝を忘れないことと、自分も誰かの支えになることを心掛けて行動するようにしています。
読書を題材にする場合
□□という本を読んで感動したことです。主人公は目的もなく、なんとなく進学し、なんとなく就職先に内定が決まっていましたが、「祖父が開いていた洋食店の跡地で、いとこ同士でカレー屋を開く」という小さい頃の約束を果たすべく動き出し、主人公が主体的に変わっていく内容の小説でした。主人公が様々な人や出来事に遭遇しながら変わっていく姿をみて、「人はいつからでも変われる」といったことを感じました。
この小説に出会ってからは、「独りよがりにならない」「やってみないとわからない」ことを念頭において、何事もまずはチャレンジしてみてから考え、周りの人の意見にも耳を傾けるよう心がけています。
学生時代の出来事を題材にする場合
私が感動したことは、部活の大会で優勝したことです。日々チームメイトと励まし合いながら練習を重ねていたため、目標達成に向けて努力することの大変さと大切さ、そしてチームが1つになって優勝を勝ち取ることの喜びは今でも忘れられません。
部活で培った継続力や諦めない心、チームワークをこれからも大切にしていきたいと考えています。
アルバイトを題材にする場合
アルバイト先の上司が、みんなが働きやすい職場になるよう常に気を配ってくれていたことに感動しました。
私が悩んでいるときは常に声をかけてくれて、相談に乗ってくれる方でした。ときには本部に改善を求めて働きかけてくれることもありました。その上司のおかげで快適に働くことができ、今でも感謝と尊敬をしています。
私も上司をお手本に、周囲の人が悩んでいたら積極的に声掛けをし、改善が必要な場合はそのために何をすべきか考えて実行するようにしています。
ボランティアを題材にする場合
先月△年前に起きた災害の被災地を訪問し、現地の方が懸命に生活している姿に感動しました。
災害から数年が経った今でも、心の傷に苦しんでいる人がいたり、災害当時の傷跡が消えていない場所があったりと、未だ完全に復興しているとはいえない現状を知りました。
それでも復興のために仕事に励んでいる人や、いつもどおりの日常を送っている人を見て、どのような状況でも懸命に生きる大切さを学べました。
このボランティアに参加して以来、辛いことがあっても自分を奮い立たせて物事に取り組むようになりました。
ほかの質問に関する回答例文については、「『あなたにとって仕事とは』と面接で聞かれたら?回答の例文と注意点」のコラムでも紹介しているので、そちらもぜひチェックしてみてください。
「最近感動したこと」が返答できない4つの要因
ここでは、万が一面接時に「最近感動したこと」を聞かれても返答できない要因について解説します。日頃生活していくうえで、「感動したこと」がなかなか思いつかない場合は、下記のようなことがないかを事前に把握しておきましょう。
「最近感動したこと」が返答できない4つの要因
- 身の回りへの関心が低い
- 感情が刺激されにくい
- 世間で起きていることへの興味が薄い
- 人と会う機会が少ない
1.身の回りへの関心が低い
「最近感動したこと」について答えられないのは、自分以外への関心が低いことが考えられます。このような場合は、自分から見た「他人」といった見方のみでなく、「△△さんは今どのような気持ちだろう」というように「相手がどのように考えているのか」を想像するよう意識してみましょう。人間だけではなく、動物などでも構いません。小さなことでも目を向けてみれば、身の回りへの関心や興味が広げられるでしょう。
2.感情が刺激されにくい
最近感動したことが思い浮かばないのは、人付き合いをするなかで自分の感情にフタをしてしまっていることが原因の可能性もあるでしょう。この場合は、日常の生活の中で自分が今どのような感情を持っているかを確認する習慣をつけることがおすすめです。
「喜び」「悲しみ」「怒り」「楽しさ」など、どのような感情でも構わないので、自分が日々どのようなことを感じて過ごしているのかを観察してみましょう。
3.世間で起きていることへの興味が薄い
世間で起きている出来事やニュースなどへの興味が薄いことで、感動が得られにくいことも考えられます。興味がないことについて無理に興味を持つ必要はないものの、日々のニュースやバラエティー番組などから自分との共通点を見つけたり、調べたりすることで、新たな興味を持つきっかけになるでしょう。
4.人と会う機会が少ない
人と会う機会が少なく、自分のみで完結している生活だと感動が得られにくい可能性があります。最近感動したこと」に出会うには、行動力が必要な場合もあります。
まずは、普段の買い物や電話など、日々の生活のなかで人と関わる機会を持つようにしましょう。「人と関わるのが苦手」「なるべく関わりたくない」と感じている場合は、「『人と関わりたくない』と感じる原因と対応策は?おすすめの仕事も紹介!」で原因と対処法を解説しているので、参考にしてみてください。
「最近感動したこと」の回答で自分らしさをアピールしよう
「感動したこと」の質問に上手く答えられれば、自分の人柄を面接官へ効果的に伝えられます。自分にしかない魅力や強みをしっかりとアピールできるよう、下準備をしたうえで面接に臨みましょう。
また、「最近感動したこと」のほかにも、面接では思わぬ質問をされる可能性があります。「面接でどのような質問をされるのか分からない」「どのような対策をすれば良いのか分からない」と悩んでいる方は、転職エージェントに相談してみるのもおすすめです。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。