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高卒者が専門学校に進学したら学歴はどうなる?収入の違いや迷う際の考え方
この記事のまとめ
- 高卒で専門学校を卒業した場合の最終学歴は、「専門学校卒業」
- 高卒で無認可の専門学校を卒業した場合は学歴に含まれず、最終学歴は「高等学校卒業」
- 専門学校へ進学すれば職業に直結するスキルを習得できるが、学費による負担が伴う
- 高卒で就職すれば専門学校卒者よりも早く社会人経験を積めるが、収入が下回る傾向がある
- 就職・転職エージェントに相談すれば、学歴に関係なく希望に合う仕事を選びやすくなる
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「高卒で専門学校を卒業した場合の最終学歴は?」「進学したほうが将来役に立つのか」と進路にお悩みの方もいるでしょう。専門学校を卒業すると最終学歴として認められ、職業に必要な実践スキルを習得していることを証明できます。ただし、すべての企業が高卒よりも専門学校卒の人材を評価するとは限りません。
このコラムでは、高卒で専門学校を卒業した場合と進学せずに就職した場合の学歴やメリット・デメリットの違いを解説。進学するか迷う際の決め方のコツも紹介するので、進路にお悩みの高卒の方は参考にしてみてください。
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高卒で専門学校を卒業したときの学歴とは
高卒者と専門学校卒者とでは、最終学歴に違いがあります。専門学校の種類によっては、学歴として認められない場合もあるでしょう。
ここでは、高卒と専門学校卒の学歴の違いを解説します。「高卒と専門学校卒だと何が違う?」「就職・転職活動時に企業に伝える最終学歴はどうなる?」と疑問に感じる方は、ご一読ください。
高卒・専門学校卒の最終学歴
高卒・専門学校卒の最終学歴は、以下のとおりです。
最後に卒業した学校 | 高卒者 | 専門学校卒者 |
---|---|---|
最終学歴 | 高等学校卒業 | 専門学校卒業 (都道府県知事の認可を受けていない専門学校の卒業の場合は、 高等学校卒業) |
最終学歴は、これまでに卒業した教育機関のなかで最も高い教育水準の学校のことを指します。最後に卒業した学校のことではありません。
最終学歴は、就職・転職活動の履歴書に記載したり、面接で問われたりすることが基本です。自分の最終学歴が何かを正しく伝えられるようにしましょう。
専門学校を卒業しても学歴に入らないことがある
専門学校の場合、卒業しても学歴に入らないことがあります。
専門学校を最終学歴として認められるのは、文部科学大臣が定める学校教育法に基づき都道府県に認可された学校です。しかし、専門学校のなかには、無認可の種類もあります。その場合は、卒業しても最終学歴として認められません。
最終学歴が就職・転職活動に影響するかどうかは企業や職種により異なりますが、卒業後に学校の違いに気づき後悔しないためにも、進学先を丁寧に調べたうえで選ぶようにしましょう。
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専門学校とほかの教育機関の違い
専門学校は、高等専門学校や短期大学、大学のようなほかの教育機関とは、入学条件や卒業により得られる称号・学位などの特徴が異なります。
以下に、専門学校とほかの教育機関の違いをまとめました。文部科学省の「令和6年度大学等卒業予定者の就職状況調査(4月1日現在)について」によると、高卒者の就職率は98.0%です。ここではそれぞれの教育機関ごとの就職率も紹介しているので、「高卒のままで就職活動をはじめるか、進学をするか」とお悩みの方は、参考にしてみてください。
専門学校とは
文部科学省の「未来につながる専門学校」より、
専門学校とは、大学と同じ高等教育機関として位置づけられている教育機関のことです。専門学校の分野には工業や農業・医療・教育・商業などがあり、それぞれの分野の職業に必要な能力を習得できます。卒業後は即戦力として企業から評価されやすく、スムーズな就職・転職につながることが期待できるでしょう。
入学条件 | ・高校卒業、または同等以上の学力 ・高卒認定試験の合格 |
---|---|
通学期間 | 2〜4年 |
学習形態 | 通学制が主だが、通信制もあり |
必要になる学費の目安 | 約30~150万円程度 |
卒業により得られる学位・称号 | 専門士(修業年限2年以上) 高度専門士(修業年限4年以上) |
就職率 | 99.2% |
参照元
文部科学省
令和6年度大学等卒業者の就職状況調査(4月1日現在)
『未来につながる専門学校』
専門学校と専修学校は何が違う?
専門学校は、専修学校に含まれる教育機関の一つです。専修学校とは、文部科学大臣が定めた基準を満たしている、専門的な技術や知識を学べる専門課程のある教育機関を指します。そのため、専門学校と専修学校に違いはありません。専修学校には、専門学校以外にも「高等課程(高等専修学校)」「一般課程」があります。
高等専門学校とは
文部科学省の「高等専門学校(高専)について」により、高等専門学校とは、一般科目や専門科目の教育課程で技術者を養成することを目的とした5年一貫の教育機関です。高等専門学校を卒業すれば、働くうえで必要な知識やスキルを習得できていることを証明できるため、企業から即戦力として評価されるでしょう。
入学条件 | ・中学校卒業、または同等以上の学力 ・編入の場合は高校卒業者の合格 |
---|---|
通学期間 | 本科:5年 専攻科:2年(本科卒業後) |
学習形態 | 全日制が主 |
必要になる学費の目安 | 約20~70万円程度 |
卒業により得られる学位・称号 | 準学士(本科卒業) 学士(専攻科修了後、大学改革支援・学位授与機構の審査が必要) |
就職率 | 99.6% |
参照元
文部科学省
令和6年度大学等卒業者の就職状況調査(4月1日現在)
大学・大学院、専門教育
短期大学とは
文部科学省の「短期大学について」により、短期大学では短期間で大学としての教養教育や専門教育を受けることが可能です。短期大学で効率的に学んだ実践力や教養が、社会で働くうえで役立つでしょう。
入学条件 | ・高校卒業、または同等以上の学力 ・高卒認定試験の合格 |
---|---|
通学期間 | 2年〜3年 |
学習形態 | 通学制が主だが、通信制もあり |
必要になる学費の目安 | 約50~120万円程度 |
卒業により得られる学位・称号 | 短期大学士 |
就職率 | 97.0% |
大学とは
文部科学省の「1.基本的事項」により、大学とは、職業に必要な知識やスキルだけでなく、社会人として働くための考え方の基礎を学ぶ教育機関です。大学を卒業していると、就職・転職活動で企業から基礎学力やスキルを評価されやすいものの、そのぶん入学・卒業のハードルはほかの教育機関よりも高いでしょう。
入学条件 | ・高校卒業、または同等以上の学力 ・高卒認定試験の合格 |
---|---|
通学期間 | 4年〜6年 |
学習形態 | 通学制が主だが、通信制の大学も多い |
必要になる学費の目安 | 約80~150万円程度 |
卒業により得られる学位・称号 | 学士 修士(大学院修了) 博士(大学院修了) |
就職率 | 98.0% |
参照元
文部科学省
令和6年度大学等卒業者の就職状況調査(4月1日現在)
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高卒と専門学校卒の給料の違い
高卒者と専門学校卒者とでは、得られる給料にも違いがあります。
以下に、高卒と専門学校卒の給料の違いをまとめました。「高卒のまま就職するよりも専門学校へ進学したほうが収入アップの望みがあるのか」と気になる方は、チェックしてみてください。
高卒と専門学校卒の平均月収と平均年収
以下は、厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況」による、高卒者と専門学校卒者の平均月収や平均年収の違いです。
項目 | 高卒 | 専門学校卒 |
---|---|---|
平均月収 | 32万600円 | 33万2,900円 |
平均賞与 | 76万1,700円 | 77万4,700円 |
平均年収 | 460万8,900円 | 476万9,500円 |
※平均年収=平均賃金×12+平均賞与
参照:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況 第1表 年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」
上表によると、高卒者よりも専門学校卒者のほうが平均月収では1万2,300円、平均年収では160万600円上回っています。企業によっては、高卒者よりも専門学校卒者の人材を「基礎学力や専門性、学習に対する意欲的な姿勢がある」と評価し、給与を設定する場合もあるでしょう。
しかし、すべての企業が学歴のみを人材の評価基準にしているわけではありません。高卒者の場合も、働きながら専門性やスキルを磨き成果につなげることで、専門学校卒者の収入を上回る可能性があるでしょう。
年齢別の平均年収の違い
以下は、高卒者と専門学校卒者の平均年収を年齢別に分けた表です。
年齢 | 高卒 | 専門学校卒 |
---|---|---|
20~24歳 | 347万3,000円 | 334万500円 |
25~29歳 | 390万8,100円 | 389万9,800円 |
30~34歳 | 431万400円 | 427万2,000円 |
35~39歳 | 463万1,600円 | 465万円 |
40~44歳 | 488万5,300円 | 496万2,300円 |
45~49歳 | 456万2,300円 | 532万1,600円 |
50~54歳 | 533万2,700円 | 557万2,100円 |
55~59歳 | 529万8,500円 | 559万5,400円 |
60~64歳 | 415万3,000円 | 460万2,700円 |
65~69歳 | 338万7,800円 | 381万9,000円 |
70歳以上 | 308万5,700円 | 332万6,500円 |
※平均年収=平均賃金×12+平均賞与
参照:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況 第1表 年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」
20〜30代前半では、専門学校卒者よりも高卒者のほうが平均年収が高いことがわかります。これは、専門学校卒者よりも高卒者のほうが早く社会に出て経験を積み、収入アップを実現している場合があるためでしょう。
しかし、35歳を境に、専門学校卒者の平均年収が高卒者を上回っています。専門学校の学習過程で習得した専門スキルが、35歳以降のキャリアに役立ち、収入アップにつながっていることが考えられるでしょう。
結果として、長期的に見れば専門学校卒のほうが収入が高い傾向にあるものの、高卒者も実力主義の企業で専門性やスキルを磨き成果を出せば、その差を縮めることは十分に可能です。
参照元
厚生労働省
賃金構造基本統計調査
高卒と専門学校卒の平均初任給
就業先により給与を設定する基準は異なりますが、学歴全体で比較すると、高卒よりも専門学校卒のほうが初任給が高い傾向があります。以下は、同資料による高卒者と専門学校卒者の平均初任給です。
項目 | 高卒 | 専門学校卒 |
---|---|---|
平均初任給 | 19万7,500円 | 22万2,800円 |
参照:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況 第 10 表 新規学卒者の性、学歴別賃金及び対前年増減率」
専門学校の場合、高校よりも実務に活かせる知識やスキルを習得できるため、即戦力となる人材として企業から評価される可能性があるでしょう。
しかし、応募する企業のなかには、学歴や経歴に関係なく未経験者を採用し育成する体制を整備している場合もあります。学歴を給与設定の基準にしていない企業を選べば、平均の初任給を上回る初任給を得られる可能性もあるでしょう。
参照元
厚生労働省
賃金構造基本統計調査
高卒と専門学校卒の生涯賃金
高卒者と専門学校卒の収入の違いは、生涯賃金にも表れています。以下に、独立行政法人労働政策研究・研修機構の「ユースフル労働統計2024 ―労働統計加工指標集―」による、高卒者と専門学校卒者の生涯賃金の違いをまとめました。
項目 | 高卒 | 専門学校卒 |
---|---|---|
生涯賃金 | 1億9,430万円 | 2億1,890万円 |
定年まで | 1億5,440万年 | 1億7,220万円 |
退職金 | 1,440万円 | 1,460万円 |
定年以降 | 2,550万円 | 3,210万円 |
※定年まで:学校を卒業しただちに就職、60 歳で退職するまでフルタイムの正社員を続け、60 歳で退職金を得て、その後は平均引退年齢までフルタイムの非正社員を続ける場合(同一企業継続就業とは限らない)
退職金:退職金の額は定年を事由とする場合の男女計(勤続 20 年以上)のものである
参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計2024制、学歴、企業規模別ジニ係数 表 21-2 生涯賃金(引退まで注 1、退職金注 2を含む、2023 年)(p.314)」
生涯賃金を見ると、専門学校卒者は高卒者より2,460万円上回っています。高卒者が専門学校卒者の平均よりも高い生涯賃金を得るためには、働きながら専門スキルを磨き続けたり、自身の成果が収入アップにつながる職場を選んだりすることが重要といえるでしょう。
参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
ユースフル労働統計2024 ―労働統計加工指標集―
高卒者が専門学校へ進学するのはどれくらい?
文部科学省の「令和6年度学校基本調査(確定値)について公表します。 図3高等教育機関への進学率 (p.5)」によると、高卒者が専門学校へ進学する割合は24.0%です。この割合は、進学する学科や学校のある都道府県によっても異なるでしょう。
ここでは、高卒者が専門学校へ進学する割合を学科別・都道府県別に紹介します。「どれくらいの人が高校卒業後に専門学校へ進学しているのか」と疑問に感じる方は、ご一読ください。
学科別
以下は、文部科学省の「学校基本調査-令和6年度 結果の概要-」による、学科別の高卒から専門学校へ進学した人の割合です。
学科 | 入学者数 |
---|---|
商業 | 1,076人 |
工業 | 715人 |
農業 | 448人 |
家庭 | 257人 |
福祉 | 69人 |
水産 | 53人 |
看護 | 21人 |
情報 | 4人 |
その他 (看護以外の医療系、芸術系、調理・製菓系、公務員系など) | 2,038人 |
参照:文部科学省「学校基本調査-令和6年度 結果の概要- 学科別専修学校等への入学者数」
学科別に比較すると、高卒者が専門学校へ進学する場合には、「商業分野」を選んでいる人の割合が多い結果でした。専門学校は多様な分野の学科があるため、将来のキャリアプランを明らかにして、どの分野が自分に合っているかを判断することが大切です。
都道府県別
高卒から専門学校へ進学する人の割合は、地域によっても差があります。以下は、高卒で専門学校へ進学した人の割合を地域別に比較した場合の上位10位の都道府県です。
順位 | 都道府県 | 入学者数 |
---|---|---|
1位 | 東京都 | 3,990人 |
2位 | 大阪府 | 2,651人 |
3位 | 愛知県 | 2,246人 |
4位 | 福岡県 | 1,850人 |
5位 | 兵庫県 | 1,690人 |
6位 | 埼玉県 | 1,446人 |
7位 | 広島県 | 1,376人 |
8位 | 神奈川県 | 1,121人 |
9位 | 千葉県 | 1,111人 |
10位 | 静岡県 | 1,099人 |
参照:文部科学省「学校基本調査-令和6年度 結果の概要- 都道府県別専修学校等への入学者数」
上位10位の地域を見ると、都市部に集中している傾向があります。これは、専門学校の数や種類が都市部に多いためです。
高卒で専門学校進学を考えている方は、自身の希望する分野の専門学校がどの地域に多いのか、またその地域の生活環境なども含めて検討してみることをおすすめします。
参照元
文部科学省
学校基本調査-結果の概要
高卒でフリーターの場合も専門学校を受験できる?
高卒でフリーターとして働いている場合も、専門学校を受験可能です。フリーターとして働いている場合は、通信制課程の専門学校を選ぶことで通学できるでしょう。専門学校の通学に必要な学費や生活費を確保しながら、仕事に役立つ専門知識やスキルを習得できます。
ただし、仕事と専門学校への両立が負担となることも考えられるため、進学によるメリット・デメリットを確認したうえで計画を立てることがポイントですよ。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
高卒から専門学校へ進学するメリット・デメリット
高卒から専門学校へ進学する場合、専門知識やスキルの必要な仕事を就職・転職の選択肢に加えられるメリットがある一方で、働きはじめるタイミングや学費にデメリットを感じるおそれもあるでしょう。
ここでは、高卒から専門学校へ進学するメリット・デメリットを紹介します。「高卒から専門学校に進学するとどのような変化があるのか」とイメージが浮かばない方は、進路を考える際の参考にしてみてください。
メリット
高卒から専門学校へ進学するメリットは、以下のとおりです。
専門資格の取得により人材としての価値を高められる
専門学校に進学すれば、その分野に特化した資格を取得できるため、働く人材としての価値を高められるでしょう。実務に直結する知識やスキルを習得している人材は、企業から即戦力として評価されます。それにより、就職・転職活動でスムーズに内定獲得できる可能性があるでしょう。
また、専門性のある人材は重宝されやすく、昇給・昇進のチャンスにつながることもあり得ます。
職業実践専門課程があると就職に有利になる場合も
職業実践専門課程がある専門学校へ進学すれば、就職に有利にはたらく場合があるでしょう。文部科学省の「『職業実践専門課程』について」により、職業実践専門課程とは、企業と密接に連携し、職業に必要な実践能力を育成するカリキュラムのことです。これにより、卒業後に働く分野の企業が求める最新の知識やスキルを効率的に習得でき、即戦力として評価されやすいため、就職活動での大きなアピールポイントとなるでしょう。
参照元
文部科学省
専修学校・各種学校教育の振興
挑戦できる仕事の選択肢が広がる
挑戦できる仕事の選択肢が広がることも、高卒で専門学校へ進学するメリットの一つです。職業によっては、業務に必要な専門知識や資格がなければ、応募自体できない場合もあります。たとえば、理学療法士や調理師、美容師などは、専門学校で知識やスキルを習得する必要があるでしょう。
高卒で進学するかどうか迷うときは、「将来どのような仕事で働きたいのか」「専門学校へ進学すれば、希望のキャリアを実現するのに役立つのか」を考えてみてください。
デメリット
高卒で専門学校へ進学したあとに後悔するのを避けるためにも、以下のデメリットを確認しておきましょう。
学習過程を終えるまで就職が先延ばしになる
専門学校へ進学する場合、学習過程を終えるまで就職が先延ばしになります。「できるだけ早く社会に出て経験を積み、収入を得たい」という方にとってはデメリットに感じるでしょう。
しかし、なかには、働きながら通える通信制や夜間制の専門学校もあります。社会経験を積みながら仕事に役立つ知識やスキルを習得できる方法の一つとして検討してみるのも手です。
学費の負担がある
高卒で専門学校へ進学するデメリットには、学費の負担があることも挙げられます。このコラムの「専門学校とは」で先述したように、専門学校の種類にもよりますが、学費には約30~150万円程度かかることが一般的です。
学費に関する負担により専門学校への進学に迷う場合は、金銭面の援助をしてもらえる制度を利用する方法を検討してみましょう。たとえば、厚生労働省の「教育訓練給付制度」に記載されている「専門実践教育訓練給付金」の制度の対象に該当する専門学校であれば、学費の負担を軽減できる場合があります。
また、自治体の奨学金の制度を利用して卒業後に返済する方法もありますが、働きながら返済をする際に負担に感じる可能性も否定できません。無理のない返済ができるか、企業の給与体制を確認してシミュレーションしたうえで、制度を利用するか検討することが重要です。
参照元
厚生労働省
教育訓練給付金の支給申請手続について
/useful/1169/
高卒から就職するメリット・デメリット
高校卒業後すぐに就職すれば、専門学校へ進学するよりも早く収入を得られ、社会人経験も積み重ねられます。一方、専門学校へ進学するよりも就職先の選択肢が狭まったり、収入が下回ったりする場合も考えられるでしょう。
高卒として働きはじめた先で専門学校へ入学することも不可能ではありませんが、正社員として働きながら通学と両立するのに負担を伴うことが考えられます。
「専門学校へ進学せずに働くほうが自分に合っているのかわからない」と感じる方は、以下で紹介する高卒から就職するメリット・デメリットをチェックしてみてください。
メリット
高卒から就職するメリットは、以下のとおりです。
すぐに収入を得られる
高卒で進学せずに就職することで、すぐに収入を得られます。正社員として安定した収入を得られ、生活費以外のお金を貯蓄できたり、自分の好きなことに使えたりするでしょう。
専門学校へ進学することによる学費の支払いで、経済面に関するストレスを感じずにすみます。
早いうちから経験を積める
早いうちから経験を積める点も、高卒で就職するメリットの一つです。実務経験を通して知識やスキルを磨けるでしょう。それにより、同年代よりも早くキャリアアップを実現できる場合もあります。
デメリット
高卒で働きはじめたあとにミスマッチを感じないためにも、以下のデメリットを把握したうえで応募先を選ぶことが大切です。
学歴を重視する企業は応募できないおそれがある
高卒で就職を目指す場合、学歴を重視する企業には応募できないおそれがあるでしょう。企業のなかには、「大卒以上」と学歴の制限を応募条件に設けている場合があるためです。
ただし、学歴や経歴を問わず募集している企業も存在します。希望の働き方を定める際は、どのようなスキルが求められる仕事なのかを理解したうえで、応募先の企業を探すことが大切です。
高卒より高学歴の人に比べると高年収を目指しにくい
高卒者は、ほかの高学歴の人に比べると高年収を目指しにくい可能性があるでしょう。このコラムの「高卒と専門学校卒の給料の違い」で先述したように、高卒者はほかの高学歴の卒業者に比べて平均的な収入が下回っている傾向があるためです。
高卒で高年収を実現するためには、学歴よりも実力を重視する企業を選んだり、働きながら専門スキルを習得して昇給・昇進を目指したりする必要があるでしょう。
/useful/5734/
高卒者が専門学校へ進学するかを決めるコツ
専門学校への進学が自分に合う選択肢なのかどうかは、希望のキャリアプランを考えたり、専門学校に関する理解を深めたりすることで必要性を確認できます。自分だけで判断できないときは、第三者に相談するのも効果的です。
ここでは、高卒から専門学校への進学に迷う際の決め方のコツを紹介します。「どのような考え方をすれば、迷わずに決められるのか」とお悩みの方は、ご一読ください。
高卒者が専門学校へ進学するかを決めるコツ
- キャリアプランから進学の必要性を判断する
- 専門学校に関する情報収集を行う
- 第三者に相談してみる
1.キャリアプランから進学の必要性を判断する
自身が希望するキャリアプランを明らかにすることで、高卒から専門学校へ進学する必要性の有無を判断できます。将来どのような働き方をしたいのか、思いつく内容を書き出してみましょう。
書き出した仕事では、どのようなスキルや資格を求められるのかを確認してみることで、専門学校への進学の必要性を明確にできます。
専門学校の卒業が必要な職種の例
以下は、専門学校の卒業が必要な職種の例です。
- ・美容師
- ・社会福祉士
- ・精神保健福祉士
- ・言語聴覚士
- ・理学療法士
- ・歯科衛生士
上記のような、国家資格の取得が必要な職種は、専門学校へ進学する必要があります。希望する職種に対する理解を深めることも、進路を決めるうえでは重要でしょう。
/useful/3559/
2.専門学校に関する情報収集を行う
専門学校に関する情報収集を行うと、「キャリアプランをかなえるのに役立つか」を見極められます。同じ分野でも学校により特徴が異なるため、カリキュラムや取得できる資格、卒業生の就職実績などをチェックしてみてください。
公式Webサイトやパンフレットを確認したり、オープンキャンパスに参加したりすることで、進学するメリットがある専門学校なのかどうかをイメージしやすくなるでしょう。
3.第三者に相談してみる
自分一人で進路を判断するのが難しいと感じる場合は、第三者に相談してみることをおすすめします。家族や友人など、周囲の客観的な意見を聞くことで、自分だけでは気づかない選択肢を見つけられる可能性があるでしょう。
また、就職・転職エージェントといった専門家の意見を聞くのも効果的です。特に、自分のスキルに対する不安が理由で専門学校への進学に迷っている場合は、高卒者の就職・転職支援の実績のあるキャリアアドバイザーに相談してみましょう。学歴やスキルに関係なく挑戦できる仕事探しや自分の強みを見つけるためのサポートをしてもらえます。
高卒で学歴コンプレックスを感じるときの対処法
「高卒の学歴だと、ほかの専門学校卒や大卒の応募者よりも就職で不利になるのでは」と不安を感じるときは、自己分析により自分の強みを明らかにしたり、資格取得をして自信につなげたりしてみましょう。学歴よりも働く熱意を重視されやすい仕事から、希望の仕事を探すのも手です。
ここでは、高卒の学歴に対してコンプレックスを感じるときの対処法を紹介します。自身の学歴やスキルに不安を感じる方は、参考にしてみてください。
自己分析により自分の強みを明らかにする
自己分析により自分の強みを明らかにできると、就職・転職活動を進めるうえでの自信をもてます。
これまでの経験や得意なこと、興味のある分野などを深掘りしてみましょう。自分だけの強みを明らかにできれば、就職・転職活動でのアピール内容も考えやすくなります。
資格取得をする
資格取得をすることも、高卒の学歴に対する不安を解消するのに役立つでしょう。資格を取得することにより専門知識やスキルを証明できるだけでなく、学習に対する意欲的な姿勢もアピールできます。
希望の仕事に役立つ資格を調べて、受験条件や難易度、必要な勉強時間などを確認し、挑戦するか検討してみましょう。
/useful/17240/
未経験から挑戦できる職種に希望の仕事があるか考える
未経験から挑戦できる職種に希望の仕事があるかを考えるのも手です。
高卒から未経験で挑戦できる職種は数多く存在します。たとえば、営業職や販売職・事務職などは、学歴や実務経験よりも人柄や意欲が重視される傾向がある職種として挙げられるでしょう。
学歴を重視されにくい職種から選ぶことで、高卒であることに対するコンプレックスを感じずに、就職・転職活動を進められます。
/useful/541/
仕事によっては学歴・経歴不問の場合がある
仕事によっては、学歴・経歴不問と求人に記載している場合も少なくありません。特に、人手不足の業界では、より多くの人材を獲得するために、柔軟に採用している場合があります。働く熱意やポテンシャルをアピールすることで内定獲得できる可能性があるため、高卒者の就職・転職先として検討するのもおすすめです。
/useful/2072/
就職・転職エージェントに相談してみる
就職・転職エージェントに相談すれば、自身に合う仕事を見つけて内定を獲得するまでをサポートしてもらえます。高卒の学歴に関係なく、希望に合う仕事を探せたり、自分の強みを効果的にアピールするための選考対策を進められたりすることが可能です。
就職・転職活動に関する不安を相談しながら準備を進められるので、高卒の学歴に対するコンプレックスの解消にもつなげられるでしょう。
/useful/457/
【まとめ】高卒で専門学校に進学するか迷うときは
高卒で専門学校に進学するか迷うときは、「自分のキャリアプランをかなえるために必要なのか」「進学したほうがメリットがあるのか」を確認してみてください。進学した場合と就職した場合のメリット・デメリットを比べてみることで、自分に合う選択肢が明らかになるはずです。
自分1人で将来を考えるのが難しいと感じる場合は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは、高卒者の就職支援実績があり、学歴不問の求人も多数取り扱っています。自分に合う働き方を見つけるためのサポートを行うので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
高卒者が専門学校の進学を迷う際によくある疑問のFAQ
以下に、高卒者が専門学校の進学を迷う際によくある疑問の回答をまとめました。
専門学校を卒業しても高卒扱いになる?学歴に入らない?
都道府県に認定されている専門学校を卒業すれば、最終学歴として認められます。ただし、無認可の学校を卒業した場合の最終学歴は、「高等学校卒業」です。
専門学校への進学を検討する際は、認定の有無や卒業により得られる資格・称号などを確認するようにしましょう。
高卒で資格を取れる専門学校を目指すならどの分野がおすすめ?
高卒で資格取得を目指すなら、医療・福祉系、美容系、調理・製菓系などの分野がおすすめです。これらの分野は専門学校での学びが国家資格の取得に役立ち、高卒から専門職として就職しやすい傾向があるでしょう。
ただし、就職のしやすさのみで専門学校を選ぶのは避けるのが無難です。働きはじめてから職種とのミスマッチに気づいて後悔するのを避けるためにも、仕事の適性や自身の価値観への理解を深めたうえで進路を考えましょう。
高卒認定試験に合格して専門学校を卒業した場合の最終学歴は?
高卒認定試験合格後に専門学校を卒業した場合の最終学歴は、「専門学校卒業」です。高卒認定試験は「高等学校卒業と同等以上の学力がある」と認められる資格であり、学歴には該当しません。
最終学歴とは、これまでに卒業した教育機関のなかで最も教育水準が高い学校での卒業歴を指します。
高収入を目指すなら高卒と専門卒のどっちがいい?
働く企業や職種により、給与の設定基準が異なるため、高卒と専門学校卒のどちらのほうが高収入を目指せるとは一概にいえません。平均収入のみを比較すると高卒よりも専門学校卒のほうが上回っていますが、実力を重視する仕事を選べば、学歴に関係なく高収入を実現できる可能性があるでしょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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