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あなたは大丈夫?社畜にならないために知ってほしいこと
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この記事のまとめ
- 自分は社畜だと自覚している人もいるが、なかには気づいていない人もいる
- 社畜にならないためには、ブラック企業と社畜の関連性を知る
- 社畜にならないためには、上司の言いなりにならないよう気をつける
- 社畜にならないためにはブラック企業チェックをしたほうが良い
「社畜にならないためにはどうしたら良い?」と不安になっている方もいるでしょう。社畜は、責任感があり上司のいうことを断れない性格の人がなりやすい傾向にあります。社畜にならないためにも、嫌なことは断るようになりましょう。このコラムでは、社畜にならないための方法やなりやすい人の特徴を解説します。社会人生活を送るための参考にしてください。
社畜とは
社畜とは、「会社」と「家畜」を組み合わせて生まれた言葉です。海外では同じような意味で「wage slave」という言葉が使用されています。
社畜は一般的に、会社の言いなりになって、長時間労働や低賃金での労働を強いられている労働者を表す造語です。辛い状況でも文句を言わずに働く姿に対し、嫌味を込めた表現として用いられます。
ときには残業をする際に、社員同士で「社畜だから頑張るしかないね」といった会話をして、自嘲めいて使われることもあります。社畜という言葉は、社会人だけでなくバイトで働く学生の間でも使用されることも。実際にこの言葉が広がってきたのは最近で、昔から定着してきたものではありません。「ブラック企業」という言葉の浸透と同じように広がっている言葉です。
社畜という言葉は、プラスイメージで使用されることがないため、これから就職をする若者にとって、「社畜」と聞くと仕事に対して不安を感じる方もいるでしょう。
社畜と感じる背景
社畜と感じてしまう背景には、以下の要因が考えられます。
・入社当時から残業が前提となっている職場環境
・評価基準が労働時間になっている(効率や成果よりも、長時間の労働が仕事熱心とする企業風土)
・ほかの人が残業していると、自分も同じくらい働かなければならないという空気感
・経営者の精神論がやりがいの搾取になっている(賃金やワークライフバランスより、「やりがい」を重視する仕事観)
上記の特徴に該当する企業で働く人すべてが、「社畜だ」と感じるわけではありません。一方で、ワークライフバランスを重視したいのであれば、応募時に入社する会社をきちんと見極めることが大切です。
ワークライフバランスの取り組みを行っている企業の特徴は、「ワークライフバランスとは?メリットや言葉の使い方を解説」のコラムでご紹介しています。あわせて参考にしてみてください。
企業戦士と社畜の違いは?
企業戦士とは、企業のために骨身を惜しまず働く会社員を指します。なかには「モーレツ社員」と呼ばれる場合も。高度成長期以降、日本の企業を支える存在として使用され始めたのが「企業戦士」です。かつては、「人よりも活躍したい/成果を上げたいのであれば長い時間働くのが当然」という時代がありました。
人より長く働くことは美徳であり、できる社員の象徴のようなイメージを持たせる企業戦士。嫌味を込めた呼び方である「社畜」とは意味合いが異なります。
しかしバブル崩壊を機に、働いても賃金が上昇しなかったり、リストラに遭ったりする状況が社員の忠誠心を失わせ、企業戦士という言葉は使用されなくなりました。
最近では、企業戦士という言葉を知っている人は少ないようです。
企業戦士と社畜の違い
「企業戦士」と「社畜」は、仕事をしているという意味では同じです。異なる点は、「気概の違い」といえます。
・企業戦士…会社の繁栄、出世のために自ら率先して働く(やりがいや楽しさを見出している)
・社畜…会社に言われるがまましかたなく働く(目標ややりがいなどを持てない)
そこに自分の意思があるかないかで大きく意味が変わってきます。自分の捉え方次第では、企業戦士にも社畜にもなり得るのです。もし社畜だと感じてしまったら、仕事に楽しさややりがい、目標設定などを持ちにくくなる可能性があるでしょう。
社畜社員が多い会社での注意点は「ブラック社員に負けない!その特徴と対処法を徹底解説」を参考にしてください。
社畜になりやすい人の特徴
残業の規制や働き方改革など、働く環境が見直されている昨今も、ブラック企業はゼロではありません。
どのような人が社畜になりやすいのか、以下で特徴を見てみましょう。
真面目で責任感が強い人
周りの人間が声を揃えて認めるほどの真面目な人、責任感が強い人が社畜に陥りやすいといえます。
会社の意向を真っ直ぐに受け止め、「人材不足だから自分が頑張らなきゃ」「上司の頼みは断れない」などと思っている人は留意する特徴の一つです。
有休を消化しない人
休みを取得することで、「会社に迷惑をかけてしまう」と思ってしまう方もいるでしょう。「会社を休む=会社に歯向かうこと」ような感覚で捉えてしまっていると、有給の取得も言い出せない場合があるようです。
有給休暇について詳しく知りたい方は「有給休暇の期限とは?消化しないとなくなるの?制度の基本を押さえよう」のコラムもあわせてご覧ください。
仕事以外に趣味を持っていない人
「趣味は仕事」という方もいるかもしれませんが、オンオフを切り替えないと心身が疲弊してしまう恐れも。仕事に対しやりがいや充実感を得られるのは素晴らしいことです。しかし、ワーク・ライフ・バランスの整った働き方が理想とされている昨今、プライベートを楽しめない人ほど仕事に注力しすぎてしまい、無趣味のまま余裕なく毎日を過ごすことになりかねません。
仕事以外に趣味がない人は「趣味はあったほうが良い?仕事への影響とメリット」のコラムで詳しく解説しているのでご覧ください。
自信がなく転職できない人
周りからすれば、「何でそんな会社に留まってるの?」と思うような環境であっても、変化を苦手とする人にとっては、転職する方が勇気が必要で怖いことと感じる場合もあるでしょう。
自分に自信が持てないと、転職活動しても次の転職先が見つかるか不安になり、なかなか一歩を踏み出せず留まってしまう傾向にあります。
視野が狭い人
一度ここで働くと決めたら、是が非でもそこで成果を上げよう、居場所を作ろうとする人がいます。
ほかにもっと自分の能力を活かせる場所があろうとも、自分の考えを曲げずに残り続ける特徴があります。そのような人は、自分の置かれている環境を俯瞰できず、自分の今いる場所が普通だと思ってしまう傾向にあるでしょう。
上司の言うとおりに動く人
社畜の特徴の一つとしてよく耳にするのがYES人間です。上司の言うことは何でも聞く、従う。そのような関係を築いている場合は、自ら業務量やペースをコントロールできていない傾向にあります。上司の言いなりになっているため、断れず仕事量が増え、社畜になってしまうと考えられるでしょう。
会社に忠実、会社のやり方に疑問を持たない人
目の前の仕事ばかりに集中していると、なかなか会社全体に目を向ける余裕がないでしょう。そのため、現状へ疑問を抱きにくい可能性があります。会社に忠実なのは良いことですが、ときには自分を犠牲にしてしまう可能性も。目の前のことに集中しすぎて、いつの間にか社畜になっていたといったケースも考えられます。
現状を「仕方ない」と受け止める人
現状に疑問を持たず、「働くってこんなものだ」「仕方のないこと」と思っているのであれば、「社畜」という言葉が頭を過らないでしょう。この場合、社畜と言われる働き方を肯定する側になる可能性が高いといえます。
会社の人とプライベートでも繋がっている人
会社の人とプライベートでも遊んだり飲みに行ったり、同じ時間を過ごしていると、社員同士で絆が生まれてきます。会社に友人ができると、自然と居心地の良さを実感していくようになるでしょう。社員同士の絆が深まるのは良いことですが、「友達と一緒なら残業でも、低賃金でも苦には感じない」という考えになり、社畜になる可能性も高くなるといえます。
会社以外の繋がりを持たないと、客観視できず現実が見えなくなる可能性もあるでしょう。
会社とプライベートで悩んでいる人は、「仕事とプライベートを切り替える11のコツ!集中できない場合の対処法も」のコラムもあわせてご覧ください。
評価を気にする人
自分の評価を意識しながら仕事を進めている人は、評価が下がるような言動や行動は控える傾向にあります。そのため、会社や上司から求められたことは、多少無理があってもなるべく受け入れてしまう場合が多いでしょう。評価を気にするあまり、要求に応えようとして社畜になる場合も考えられます。
勤め先がブラック企業かチェックしよう
ブラック企業の会社に勤めていると、社畜になりやすい傾向にあります。以下では、ブラック企業の特徴をピックアップしました。
複数該当する会社に勤めている方、転職を検討している方、これから仕事探しをする方は参考にしてみてください。
ブラック企業の特徴
ブラック企業には、「有給を取得できない」「残業時間は自己申告制」などの特徴があります。該当する会社がすべてブラック企業というわけではありませんが、求人を探す際の一つの目安にしてください。
時間、休暇
ブラック企業では、勤務時間が長すぎたり休暇を取得しづらかったりする特徴があります。
・早朝/深夜帰宅が多い(続いている)
・まともに休憩時間を取れない
・上司の帰社後しか帰れない
・年間休日が少ない(例:100日前後)
・有給を取得できない
・月の残業時間が45時間以上(36協定の限度時間を超えている)
・特定の人間に仕事が偏っている
規定通りに休暇を取得できないのが当たり前のようになっている企業も。不安な場合は、面接の際に有給を取得している人の割合や、実際に働いている従業員の残業時間を質問してみると良いでしょう。
給与
ブラック企業には、給与面でも以下のような特徴があります。
・残業代が手当てに含まれている
・残業時間は自己申告制
・世代によって昇給額に差がある
・手当ての金額が高い(基本給は別)
・勉強会、懇親会で自腹のものがある
・役職につかないと基本給が上がらない
・手当がない(役職手当、交代制の手当など)
残業したにもかかわらず所定の手当をもらえない、実際に働いた時間よりも少ない残業代しかもらえないといったケースもあるようです。反対に、基本給や手当てが同業他社と比べて高すぎる場合も、ブラック企業の可能性があります。
対人関係
社内の対人関係からブラック企業かどうかを見極める方法もあります。
・メンター/人材育成制度がない
・若い人が多い(30歳以下)
・ハラスメントに対する対応策がない
・暴力がある
・私生活に介入してくる
・部署間や社員同士で連携が取れていない
・従業員の能力に大きな差がある
対人関係は、実際に働き始めてみないと分からない部分が多いものです。会社のWebサイトで、従業員のインタビューを公開している場合があるので、応募前に調べてみるのがおすすめです。
その他
福利厚生や待遇などから、ブラック企業かどうかを見極めるのも一つの方法です。
・福利厚生、社会保険が完備されていない
・入社時と業務内容が変わっている
・強制参加の会社行事が多い
・交通費が自己負担(公共交通機関、ガソリン代、駐車場など)
・常に求人が出ている
待遇については、求人票に詳細が記載されていない会社もあります。働きやすさや1ヶ月の収入額に影響する大切な項目なので、事前に確認しましょう。
福利厚生には、法律で定められている「法定福利厚生」と、会社ごとに異なる「法定外福利厚生」があります。詳しくは、「福利厚生には何がある?企業が用意する目的と対象となる条件について解説」のコラムをご覧ください。
社畜から卒業するために
社畜にならないためには、今の会社に勤め続けるのが正解なのかを考えてみましょう。会社の状況や自分の働き方を改めて見直し、社畜になっていないか確認してみるのがおすすめです。考え直すことで、別の生き方や自分らしい働き方が見えてくる可能性も。今の会社で働き続ける以外にも、多様な選択肢があることを念頭に置いておくと良いでしょう。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。