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履歴書でブランクを前向きに伝える書き方!空白期間が長い場合はどうする?
更新日
この記事のまとめ
- 転職活動における職歴のブランク(空白期間)とは、働いていない期間のことを指す
- 履歴書にブランクがあるからといって即不採用になるわけではないので隠さずに記載する
- 履歴書にブランクが半年以上あると、採用担当者に厳しい目で見られることがある
- 履歴書にブランクがある理由が、病気療養や留学のように明確な場合は正直に事情を書く
- 履歴書の職歴にブランクがある人は、志望動機や自己PR欄で働く意欲を伝えるのがコツ
履歴書にブランク(空白期間)があり、不安で転職活動に踏み切れない方もいるでしょう。ブランク期間が1年以上と長い場合、マイナスイメージを抱かれる場合もあるため、職歴欄や志望動機の書き方は重要です。このコラムでは、ブランクがある場合の履歴書の書き方をご紹介。病気療養・介護・アルバイトといった理由別に例を交えて解説します。専業主婦やニートだった場合の書き方も説明するので、よく確認しておきましょう。
履歴書のブランクは働く意欲が伝わる書き方でカバー
病気・介護・留学などの理由で離職してブランクがある場合、再就職時の履歴書の職歴は正直に記入しましょう。そもそも転職活動における「ブランク」とは働いていない期間のことで、「空白期間」とも呼ばれます。履歴書・職務経歴書には高校や大学卒業後の職務経歴をすべて書かなければならないため、再就職時にブランクは隠せません。理由を書かなかったりごまかしたりせず、志望する会社に伝わるよう明確に記入してください。
多くの企業では、多少のブランクよりも応募者の人柄やスキルなどに注目します。面接前に自己分析をしっかり行い、空白期間を前向きに受け取ってもらえる書き方で働く意欲があるとアピールしましょう。
職務経歴には事実のみを記入する
履歴書の職務経歴には事実のみを記入しましょう。再就職を実現したいからと前職の在籍期間を延ばしてブランク期間をなくしたり、実際には働いていない嘘の職務経歴を書いたりする行為は経歴詐称にあたります。内定してから虚偽があると発覚した場合は内定取り消しに、入社後なら減給・降格処分に、最悪の場合は懲戒解雇になる可能性があるため、絶対にNGです。選考時に気づかれなくても、あとで年金記録や源泉徴収票などから経歴詐称が発覚するかもしれません。経歴詐称のリスクは「職歴詐称とは?応募書類の書き方・注意点とバレたときのリスクを解説」のコラムで紹介しているので、目を通しておきましょう。履歴書にブランクがあるときの企業側のスタンス
履歴書の職歴欄にブランクがあると、企業側は理由を聞き、応募者の考え方や人柄、ポテンシャルを知ろうとします。ブランクがあるときの企業側のスタンスを知り、自分の状況に合わせて対策してください。
長いブランクはマイナスイメージにつながる
特別な理由なく就職せず長いブランクがあると、「働く意欲がないのでは」とマイナスのイメージを持たれる可能性もあるでしょう。ブランクを理由に「即戦力にならない」と懸念され、採用で不利になるかもしれません。
理由が明確だと納得されやすい
なぜブランクがあるのか理由を明確に説明できる場合は、納得を得られやすくなります。資格の勉強をしたり志望業界に関連する経験を積んだりしていた場合は、「行動力がある」「計画性がある」とプラス評価につながる場合もあるでしょう。
ブランク中に入社後に活かせるようなスキルを得ていると、即戦力としての働きに期待できるため、選考で好印象を与えられる可能性があります。
ブランクが気になる方は「ブランクがあってもできる仕事とは?ニートにおすすめの就職先をご紹介」のコラムでも説明していますので、ぜひチェックしてみてください。
【ブランクの理由別】履歴書の職歴欄の書き方を紹介
会社を離職して空白期間ができる理由は、病気・介護・留学など人それぞれです。理由によっては、志望先の会社の理解を得られるだけでなく、就職活動でプラスに働く可能性もあります。
経歴にブランク(空白期間)がある場合は、履歴書や職務経歴書などの書類にその旨を簡潔に記入しましょう。病気や介護など、ブランクの理由別に具体的な職歴欄の書き方を説明しますので、参考にしてください。
病気や怪我で履歴書にブランクがある場合
病気や怪我が原因で離職して療養によるブランクができる場合もあります。その場合は、履歴書の職歴欄に事情を記入し、現在は問題なく働けることを示すのがポイントです。療養中に資格取得や企業研究などの活動をしていた人は、即戦力として高く評価される可能性がありますので、取り組んだ活動内容も記入して志望している会社へのアピールにつなげましょう。
<例>
平成31年 3月 ○○株式会社入社
令和元年 9月 病気療養のため退職
(現在は回復しているため、業務に支障はありません)
家族の介護で履歴書にブランクがある場合
家族の介護によって離職を余儀なくされ、ブランクが生じる人もいます。介護離職した場合には、履歴書・職務経歴書に「介護のため退職」と記入しましょう。介護が理由の場合、即戦力として働けるアピールになるよう「現在は介護の必要がなく仕事に影響はない」としっかり伝えることが重要です。
<例>
平成31年 3月 ○○株式会社入社
令和元年 8月 家族の介護のため退職
(母の介護のために前職を退職しましたが、現在母は施設に入所しており仕事に支障はありません)
出産や育児で履歴書にブランクがある場合
出産や育児で離職してブランクが生じた場合も、履歴書に事情をそのまま記入しても大丈夫です。子どものいる世代や主婦(主夫)をターゲットにした会社への就職を目指す場合は、育児や専業主婦の経験も選考でアピールできるポイントになるでしょう。即戦力としての活躍が期待される可能性もあります。
<例>
平成31年 3月 ○○株式会社入社
令和元年 10月 出産及び育児のため退職
留学が理由で履歴書にブランクがある場合
留学によるブランクは、履歴書に留学の目的と留学先が分かるよう記入してください。履歴書の自己PR欄には、留学で得た学びや経験をどう仕事に活かすかを書くとアピールにつながります。
<例>
平成30年 4月 ○○株式会社入社
令和2年 3月 一身上の都合により退職
令和2年 4月 英語の語学学習のためイギリスに1年間留学
留学経験については「履歴書への留学経験の書き方は?学歴欄に書いていい?語学学校は対象?」のコラムでも説明していますので、ぜひご覧ください。
留学の目的を志望動機につなげよう
「やりたい仕事に語学が必要だったため」など留学の目的が仕事のためであれば、再就職時の選考で評価される可能性があります。面接で「御社のグローバル事業に貢献したい」「語学力を活かせる」とアピールできれば、志望度が高いと感じてもらえるでしょう。フリーターをしていて履歴書にブランクがある場合
離職後の空白期間中にフリーターとしてアルバイトで働いていて、履歴書の書き方で悩む方も多いでしょう。フリーターならアルバイトをしていた旨を職歴欄に記入します。
一般的に、職歴欄に書くのは「正社員」としての経歴だけです。しかし、前職を退職後にアルバイトをしていると、空白期間があるように見えてしまいます。そこで、アルバイトの経歴も履歴書に記載しましょう。アルバイト先が転職したい企業に関連のある職種や業界であった場合、アルバイトで経験を積んだとアピールできます。会社によっては、即戦力として採用される可能性が高まるでしょう。
<例>
平成30年 4月 ○○株式会社入社(アルバイト)
令和2年 3月 一身上の都合により退職
専業主婦やニートで履歴書にブランクがある場合
専業主婦やニートによるブランクで履歴書の書き方に悩む人も多いでしょう。専業主婦やニートは、履歴書の職歴欄の離職理由には「一身上の都合により退職」と書き、志望動機や自己PR欄などを活用して入社への意欲をアピールしてください。ブランク期間中に転職に向けて取り組んでいたことも記載できると、好印象を与えられる可能性があります。
<例>
平成30年 4月 ○○株式会社入社
令和2年 3月 一身上の都合により退職
職歴はブランクの長さ別に書き方を変えるのがコツ
離職後の職歴に空白期間がある場合は、長さ別で応募書類の書き方を変えるのが就職活動でのコツです。長さによって、応募者に対しての印象が変わります。スムーズな再就職を実現するために、ブランクの長さ別での書き方も確認してみましょう。
1~2ヶ月程度:経歴どおりに記載する
ブランクの期間が1~2ヶ月程度なら、特に工夫する必要はありません。経歴どおりに記載しても、基本的には選考で不利にはならないでしょう。人によっては介護や引っ越しなどで、再就職に向けた行動を開始するまでに1ヶ月程度を要する場合もあります。
3ヶ月~半年:転職活動が長期化している理由を記載
一般的に、3ヶ月~半年程度のブランクは許容範囲といえます。履歴書の職歴欄に転職活動が長期化している理由を記載しましょう。
資格の勉強をしている、単純に転職活動が長引いているなど、何かしらの理由があるはずです。面接でも志望企業に転職するために時間がかかっている旨を伝えられれば、マイナスに捉えられる可能性は低くなるでしょう。
半年以上:ブランクが長い理由と熱意・スキルを伝える
離職後のブランクが半年を超えたら、長引いている事情を記載しましょう。ブランク期間が半年を超えると、会社側では問題なく働けるのかの懸念が強まるため、事情を説明する必要があります。志望動機や自己PRで熱意・スキルなどを伝えて即戦力であるとアピールできれば、マイナスイメージを払拭して採用に一歩近付けるでしょう。
1年以上:具体的な説明をする
離職からの空白期間が1年以上と長くなったら、ブランクの背景についてより具体的な説明が求められます。期間が1年以上ともなると、たとえスキルアップのために勉強していたとしても、理解を得られにくいのが実情です。「ブランクが長過ぎる」「ずっとひきこもりの生活をしていたのでは」という印象が強くなる恐れがあります。
ブランクのマイナスイメージを払拭するには、現在は前向きに就労する意欲があると履歴書や口頭でアピールする姿勢が大切です。
転職活動で空白期間が長いなら「ニートを卒業して仕事したい!ブランクがあるときの就職のポイントとは」のコラムも参考にしてください。
履歴書へのブランクの書き方のポイント
たとえブランクがあっても再就職で必ずしも不採用につながるわけではありません。採用担当者がどう感じるかは、応募書類の書き方次第です。ブランクをカバーできる応募書類の書き方のポイントをチェックしておきましょう。
ブランクの理由は簡潔かつ明確に書く
職歴にブランクがある場合は、分かりやすく理由を記載しましょう。理由が明確に書かれていないと、企業側も疑問に感じます。面接時に尋ねられる場合も多いですが、まずは履歴書で簡単に説明しておくのがおすすめです。お互いに概要を把握した状態だと、面接もスムーズに進められるでしょう。
ブランク期間中に取得したスキルや資格をアピールする
ブランク期間中に取得したスキルや資格があれば、履歴書や職務経歴書などの書類に記載してアピールしましょう。資格が必要な企業へ応募する際はもちろん、必須ではなくとも資格の知識が業務に活かせる場合は良い印象を与えられるはずです。理由があって離職後にブランクが発生していると分かれば、企業側も好意的に受け取ってくれるでしょう。
ブランク期間中の取り組みや意欲を伝える
ブランク期間中に行った取り組みのうち、志望する企業で活かせる経験があれば、応募書類で積極的に伝えましょう。たとえば、志望する業界の社会人向けインターンシップに参加した、視野を広げるためにボランティア活動に参加したなど、志望企業の職種や業務内容にマッチする取り組みをアピールするのが有効です。さまざまな活動に積極的に取り組んでいれば、行動力がある、入社意欲が高いなどの印象を持ってもらえるでしょう。
「履歴書に空白期間はどう書く?フリーターやニートなど状況別に解説」でも詳しく解説しています。あわせてチェックしてみてください。
ブランクがあるときの志望動機&自己PRの書き方
ブランクがある場合は、履歴書の職歴だけでなく志望動機や自己PRの書き方も重要です。応募書類の志望動機や自己PRを魅力的に記載し、ブランクのカバーにつなげましょう。再就職につながる可能性が高い応募書類での志望動機と自己PRの書き方を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
志望動機はブランク期間の取り組みに関連づけると有効
履歴書の志望動機は、ブランク期間の取り組みにつなげて説明できると効果的です。「○○に興味を持っていた、そのためブランク期間に△△をしていた」といった流れで説明できると、志望動機とブランクの理由に関連性を持たせられます。以下の例文を参考にして志望動機をまとめましょう。
<例>
「前の会社で教材の営業をしたことから、教育業界へ興味を持ちました。離職後は業界の知識を深めるため、子どもの支援をするNPOでアルバイトをしていました。家庭の事情で十分な教育を受けられない子どもたちと接するうちに、”教育格差をなくす”という目標を持つ貴社で働きたいと思うようになったため、志望いたします。」
自己PRには仕事への意欲や熱意を盛り込むのが効果的
履歴書の自己PR欄では仕事への意欲や熱意などを伝えましょう。再就職までのブランクが半年以上ある場合は、スキルや資格の取得など、空白期間中に努力したことについてアピールするのがコツです。自己PR文の書き方の例は、以下のとおりです。
<例>
「前職では飲食店の接客スタッフとして仕事に従事していましたが、体力的な限界から体調を崩してしまい、半年前に退職しました。退職後は療養を経て、現在簿記2級の資格取得のために勉強しています。資格取得後も意欲的にスキルアップに努め、貴社の経理事務として貢献できるよう尽力したいと考えています。」
履歴書の自己PR欄の書き方は「自己PRの基本の書き方は?例文や新卒と転職での違いを紹介」のコラムで詳しく解説していますので、参考にしてください。
転職でブランクが気になるならエージェントに相談
「介護離職でブランクがある」「就職活動でブランクの理由を理解されるか不安」という方は、就職エージェントの力を借りるのもおすすめです。転職エージェントを利用すると、履歴書の書き方に悩む場合も適切にアドバイスしてもらえます。転職活動に役立つ取り組みの掘り下げや、志望動機・自己PR文でのアピール方法もサポートしてもらえるので、前向きに転職活動を進められるでしょう。
転職エージェントについては「転職エージェントとは?利用の流れや使うメリットなどを紹介」の記事でも紹介していますので、ぜひご覧ください。
若手に特化した就職エージェントのハタラクティブでは、その人に合った求人提案や選考対策を行っています。履歴書や職務経歴書の添削も行うので、職歴欄の書き方やアピールの方向性に不安がある方も安心です。未経験者歓迎の求人も多く扱っているので、「前職と違う業界にチャレンジしたい」「アルバイトから正社員を目指した就職活動をしたい」という方も、ぜひご利用ください。
職歴にブランク期間があるときの不安を解消するQ&A
ブランクがあり「転職活動で不利になるのでは」と不安になる人もいるでしょう。ブランクがあるときの不安を解消するQ&Aをまとめましたので参考にしてください。
ネガティブな理由でのブランクはどう説明する?
ブランクが生じた理由をポジティブに説明しましょう。たとえば「働きたくなかった」という理由も、「やりたい仕事を模索していた」とポジティブに変換して説明するのがポイントです。「空白期間の理由を上手く説明する方法とは?例文とあわせて解説」のコラムでは、印象アップを狙える答え方を紹介しているので、確認しておきましょう。
面接でブランクの理由を聞かれたときの伝え方は?
病気や介護など履歴書に理由を正直に記入して、再就職への意欲をアピールするのがコツです。ブランクがあることは正直に認めて、今は前向きに働きたいと考えて転職活動していることを伝えましょう。ブランクを志望理由につなげる方法も効果的です。
ブランクがあると面接で不利になってしまう?
ブランクがあるだけで面接を落とされる可能性は低いと考えられます。企業が重視するのはブランクの理由や期間中に得た知識・スキルなどです。そのため、履歴書では仕事への熱意や、応募先の会社で活かせるスキルなどを積極的にアピールする必要があります。即戦力になるなら、再就職に成功する可能性は高いでしょう。
ハタラクティブではブランク期間の説明の仕方はもちろん、応募書類の書き方や面接のコツも無料で対策を受けられるので、ぜひご利用ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。