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「ニートは就職できない」は嘘!正社員になる方法やおすすめの職業を紹介
更新日
この記事のまとめ
- 「ニートから就職できない」と悩むときは、就活の進め方や考え方を見直してみよう
- 「ニートから就職できない」と悩む原因は「悩みを抱え込む」「自己分析が不十分」など
- 「ニートから就職できない」ということはなく、早めに行動すれば成功の可能性がある
- ニートから挑戦しやすいのは、人材不足の業界や未経験から挑戦できる職種など
- ニートからの就職活動に不安を感じるなら、就職エージェントに相談するのがおすすめ
「ニートになると就職はできない?」と悩んでしまう方もいるでしょう。ニートは空白期間があるぶん不利になりがちですが、適切な就活への考え方や進め方を知ることで就職を叶えられます。
このコラムでは、「就職できない」と悩んでしまう原因や年齢ごとの注意点、就職しやすい業界・職業を解説。就職のための行動についても紹介しています。「ニートだから」と悲観せず、自分の希望を叶える正社員就職を目指しましょう。
「ニートから就職できない」と感じる就活の共通点
「ニートから就職できないのでは…」と悩んでしまうときは、就活への考え方や進め方を見つめなおしてみましょう。就活が適切に行えていないと、かえって就職が遠のいてしまう可能性があります。具体的には、以下の項目について注意が必要です。
- ・本気で就職しようと思っていない
- ・マイナス思考に偏りがち
- ・行動に移せない、行動が遅い
- ・就活方法が間違っている
- ・経歴やスキルに合わない求人ばかり見ている
- ・選考対策ができていない
親の支援を受けていて当面の生活の心配がない場合や、「どうせニートは就職できない」というようなマイナス思考に陥っているときは、就職に向けて行動に移せなかったり、行動が遅くなったりしてしまいます。こういった場合は、就活への危機感を正しくもち、考え方を見直すことが大切です。
一方、就職活動を実際に進めていても、進め方や対策方法が根本的に間違っていたり、求人の探し方のコツを掴めていなかったりすると就活が長引きがち。この場合は、就職活動を我流で進めてしまっていたり、周囲に相談できなかったりすることが原因の可能性があるため、適切な手順を知る必要があるでしょう。
ニートから就職を叶える方法については、「ニートの仕事の探し方とは?おすすめの職種や就活のポイントも紹介!」のコラムもぜひ参考にしてみてください。
ニートの方が「就職できない」と感じる原因
ニートの方が「就職できない」と感じるときの主な原因として、「目的意識に欠ける」「行動を先送りにする」「就活の準備が不十分」などが挙げられます。下記で詳細を解説していますので、自分自身に思い当たる部分がないか振り返ってみましょう。
目的意識がないまま就活している
「何のために働くのか」「将来どうなりたいのか」など、目的意識がないまま就職活動をすると、自分の適職を見極められず、社会復帰が遠のく可能性があります。就職活動では、志望動機や将来のビジョンなどを明確にしておくことが大切です。やりたいことや目的を明確にすることで就職活動の方向性が定まるほか、企業に就職への熱意や意欲を伝えられるでしょう。
行動を先送りにしている
就職活動では、何においても早めの行動が肝心です。「入りたい会社がない」「自信がない」と行動に移すことをためらっていると、応募できる求人の幅が狭まってしまいかねません。
詳しくは後述しますが、ニートの方が正社員として社会復帰を目指すなら、できるだけ若いうちに行動する必要があります。できるだけ多くの選択肢から納得して就職先を決めるためにも、先送りにせず行動を開始するのがおすすめです。
悩みや疑問を抱え込んでいる
「ニートから就職できない」という悩みは、一人で抱え込んでしまうとなかなか解決の糸口が見つけられないものです。また、一人で悩みを抱えているとマイナス思考に偏ってしまい、適切な就職活動ができない恐れも。真面目な性格の方ほど「就職できない…」と悩みやすい傾向にあるため、注意が必要でしょう。
就職活動で分からないことや悩み事は、就職を経験した友人や家族、就職エージェントなど、頼れる相手に相談してみてください。
自己分析や企業研究が不十分
自己分析や企業研究といった選考対策が十分にできていないのも、「ニートから就職できない」と感じる原因の一つ。自己分析は自分のやりたいことや適性を知るために、企業研究は企業とのミスマッチを減らすために必要な工程です。これらが疎かになってしまうと、目的意識の欠如や行動の先送りにもつながるほか、なかなか就職活動で良い結果を得られない可能性があるでしょう。
応募する企業を選り好みし過ぎている
「残業はしたくない」「大企業以外に興味はない」など企業を選り好みし過ぎると、選考までなかなか辿り着けない恐れがあります。大企業や条件の良い企業はそれだけ倍率も高くなり、採用ハードルが上がるのが実情。結果として、就職できない期間が長引いてしまう場合もあるようです。
転職サイトなどで求人を見る際には、大企業や条件の良い企業だけにこだわらず、「職歴なし可」「未経験可」など挑戦しやすい条件からも探してみましょう。
自分を顧みず周囲のせいにしている
ニートになった原因を環境や周りのせいにして自分から動かないのも、社会復帰のチャンスを逃す行動です。人のせいにしてしまうと自分自身を客観視できず、適切な選考対策ができない場合があるでしょう。
また、他責的な考えは、おのずと態度に出てしまう可能性があります。そのような振る舞いをしていると、周囲のサポートが得づらくなり、結果的に一人で悩みを抱え込んでしまうことも。自分自身を振り返り、反省点や今後どのようにしていくかをきちんと考えましょう。
「就職できない」という悩みには原因があります。社会復帰を叶えるために、まずは一度立ち止まって原因を探ってみましょう。「就職できない要因とは?内定が出ない理由や対処法を紹介」では、すぐに試せる解決法や対処法を解説しています。ぜひご覧ください。
就職を叶えるにはとにかく行動することが肝心
「なかなか就職できない」と悩むニートの方が就職活動を成功させるには、「適切な就活のやり方を学びながら実践する」という行動を重ねることが大切です。実際に行動することで応募書類の書き方や面接対応のコツが掴めるため、就職の可能性を高められます。
また、不採用になった場合も、応募書類の内容や面接での受け答えなどを振り返って反省点や改善点を洗い出すことで就職活動への苦手意識が軽減されることも。「この経験を次の応募先で活かそう」「今回は縁がなかっただけ」とポジティブに捉え、社会復帰に向けて積極的に行動しましょう。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
「ニートは就職できない」って本当?
一般的に「ニートからの就職は難しい」と思われがちですが、年を重ねる前にアクションを起こし、就職活動のやり方を工夫すれば正社員就職は可能です。ここでは、年齢ごとの注意点を解説します。
年齢が若いうちは就職できる可能性が高い
「ニートから就職できない」と感じる現状を抜け出し正社員を目指すなら、年齢が若い20代のうちに就職活動を始めるのをおすすめします。なぜなら、若ければ若いほど柔軟性や将来性が重視され、ポテンシャル採用の対象になりやすいためです。適切な就職活動の手順やコツを掴めば、さまざまな選択肢のなかから自分に合った求人を選べるでしょう。
30代のニートは就職できない?
「30代以上のニートは就職できない」ということはなく、正社員を目指すことは可能です。ただし、30代以上の人材は企業から実務経験やスキルを期待されやすく、就職活動の難易度が高くなる傾向にあります。
30代ニートの方の就職活動で大切なのは、自分が置かれている現状や過去と向き合い、働きたいと思う理由を明確にすること。企業の採用選考では20代よりも厳しい目で見られる可能性はありますが、熱意や意欲を効果的に伝えられればチャンスはあります。正社員就職を目指して、前向きな気持ちで就職活動を行いましょう。
ポテンシャルや熱意の伝え方を知ることで、就職成功の可能性は高くなります。自己PRの仕方が分からないというニートの方は、「自己PRが書けないときは視点を変えよう!ニート経験があっても大丈夫?」のコラムを参考にしてみてください。
ニート期間が長引くほど就職しにくい傾向にある
ニート期間が長引くほど就職しにくくなる傾向にあるため注意が必要です。厚生労働省の「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書(p13)」によると、ニート期間が1年以下で「就業できなかった」と答えた方の割合は30.2%でしたが、5年超では42.3%に増加しています。若いうちなら企業のポテンシャル採用も期待できるため、正社員を目指すニートの方は、できるだけ早く就職活動を始めたほうが良いでしょう。
参照元
厚生労働省
「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究」
ニートから就職しやすい仕事や企業の特徴
ニートからの就職を目指す際は、人手が不足している業界や未経験から挑戦しやすい職種、住み込みが可能な企業などから探すのがおすすめです。自分の適性や望む働き方と照らし合わせながら、よりマッチ度の高い仕事を見つけましょう。
ここでは、ニートから就職しやすい仕事や企業の特徴について解説しているので、「就職できない」と悩んでいる方は社会復帰に向けた仕事探しの参考にしてみてください。
人手不足の業界
人材が足りていない業界は、経歴を問わず採用されやすいため、未経験から挑戦できる可能性があります。具体的には、IT業界や介護業界などが挙げられるでしょう。これらの業界は、増大する世の中のニーズに対して、常に人手不足の状態となっています。
また、運送業界や飲食業界、サービス業界なども、需要が高く求人が多い業界といえるでしょう。人手不足の業界は人材を確保しようと教育制度を整えて、未経験者を積極的に採用する動きがあるようです。働きながら経験を積めるため、将来的には資格取得やスキルアップも見込めるでしょう。人手不足の業界については「深刻な人手不足はなぜ起こる?転職時に知っておきたい原因と対策法」でもご紹介していますので、参考にしてみてください。
未経験者が挑戦しやすい職種
営業職や介護職、ITエンジニアといった職種では、経験やスキルを問わない求人が多い傾向にあります。未経験者が挑戦しやすい職種であり、「経験も技術もないから就職できない」と悩んでいるニートの方も挑戦できる可能性のある仕事といえるでしょう。
特に営業職は、商品やサービス、販売方法などが企業によって異なるため、営業時に必要な知識と技術は入社してから研修で習得するのが一般的です。営業の仕事を続けることで接遇やコミュニケーション能力も身につけられるため、意欲があればビジネスパーソンとして成長できるでしょう。
そのほか、工場や清掃などの作業員も入社後にスキルを身につけやすい仕事のため、未経験から挑戦しやすい職種といえます。「未経験でもできる仕事は?正社員として就職しやすいおすすめの業界・職種」では、未経験からの就職・転職を成功させる7つのポイントを解説していますので、ぜひご一読ください。
住み込みや寮生活ができる企業
「体力に自信がある」「ルーティンワークが得意」といったニートの方は、住み込みや寮生活ができる企業の求人を探してみましょう。大工を始めとした体力を使う仕事やホテル、旅館などのリゾート施設では、住み込みで社員を雇っていることがあります。また、昼夜問わず可動している工場も、ライン作業や製造を行う従業員のために寮を完備していることがあるようです。
どちらも業務マニュアルが用意されているのが一般的なため、「未経験で就職できない」と悩むニートの方も、一から無理せず仕事を覚えられるでしょう。
ニートやフリーターから目指しやすい仕事については、「ニートにおすすめの職業11選!就職するための方法も解説」で詳しく解説しています。仕事を見つけるための方法も解説しているため、業界や職種の決め方に悩んでいる方は参考にしてみてください。
「未経験者歓迎」の求人がおすすめ
「就職できない」と悩んでいるニートの方は、「未経験者歓迎」「実務経験不問」と明記されている求人に応募するのがおすすめです。このような求人を出す企業の多くは、入社後に知識やスキルを身につけるための研修制度を設けています。また、採用選考においても、経歴より人柄や仕事へのやる気などが評価されやすいようです。自分の経歴やスキルに不安を感じているニートの方も、安心して働けるでしょう。
ニートから就職するためにできる6つの行動
ニートから就職するには、自分ができることから少しずつ行動を開始することが大切です。また、うまくいかないときがあっても「就職できない」と悲観せず、ポジティブな気持ちで取り組む姿勢をもちましょう。
ここでは、就職活動の準備やアルバイトなど、ニートが就職するためにやっておいたほうが良いことを解説します。下記を参考に、就職を成功させて社会復帰を目指しましょう。
ニートが就職のためにできる行動
- 生活リズムを整える
- 諦めない気持ちをもつ
- 就職活動の準備をする
- 周りの方に就活を始めることを宣言する
- 不安ならアルバイトから始めてみる
- ハローワークやエージェントなどを活用する
1.生活リズムを整える
なかには、「ニート期間中に生活リズムが崩れてしまった」「昼夜逆転生活になった」という方もいるかもしれません。そのような場合は、就職活動を始める前に、生活リズムを整えて一般的な社会人としての基盤を整える必要があります。不規則な生活リズムのまま就職しても身体がついていかず、「仕事ができない」「朝起きるのが辛い」と悩んでしまう恐れも。まずは起床時間や就寝時間、食生活などの生活習慣の見直しから始めてみてください。
また、ニート生活中に外出を控えていた場合は、体力が低下していることも考えられます。生活に軽い運動を取り入れ、体力作りもしておきましょう。
2.諦めない気持ちをもつ
ニートからの就職を達成するには、諦めない気持ちが大切です。どんなに高いスペックをもっている方や、チャンスに恵まれている新卒であっても、就職は簡単に決まるものではありません。「ニートだから就職できない」とネガティブ思考にならず、どの企業の選考にも全力で臨みましょう。
就職活動で疲れを感じた際は、「転職活動に疲れたときはどうする?うまくいかない場合の対処法を解説!」で紹介されているリフレッシュ方法を試してみるのもおすすめです。
3.就職活動の準備をする
就職を成功させるには、入念な準備を行う必要があります。就職活動で大切な準備は、具体的に以下の2つです。
ニートになった原因を説明できるようにしておく
就職活動では、ニートになった原因やニート期間中の行動を問われる可能性が高いため、きちんと説明できるようにしておきましょう。嘘をつくと話の整合性がとれず、ばれた場合に採用が遠のく恐れも。どのような理由であっても、事実を正直に伝えるのがおすすめです。
伝える際はニート期間に対する反省点や気づきを踏まえ、就職後の展望について具体的なエピソードとともに伝えると好印象でしょう。また、自分や家族の病気といったやむを得ない理由の場合は、今は支障なく働けることも伝えておくのがベターです。
自己分析や企業研究などを済ませておく
「自己分析や企業研究が不十分」で解説したとおり、自己分析や企業研究は就職のために重要な工程です。自分の適性や企業について客観的に分析することで、志望動機や自己PRの内容にも説得力が増します。「就職できない」と悩むニートの方は、小さなことでも良いので、過去を振り返って自分の強みとなる部分を探してみましょう。
また、企業研究をする際は、Webサイトやパンフレットだけでなく、アポを取って見学するのもおすすめです。
自己分析の方法は「自己分析とは?実施のメリットと就活・転職活動での必要性を解説」で、企業研究の方法は「企業研究のやり方とは?情報収集の方法や得られるメリットなどを解説!」解説しています。
4.周りの方に就活を始めることを宣言する
正社員を目指す予定のニートの方は、就職活動を始めることを家族や友人など、周りの方に宣言してみましょう。「就職できない」と落ち込んでしまったときには励ましてもらえたり、仕事の紹介をしてもらえたりする可能性があります。
また、周りに宣言すれば逃げ道がなくなるため、「絶対に就職する」という自分自身のモチベーション維持にもつながるでしょう。
5.不安ならアルバイトから始めてみる
「ニートからいきなり正社員就職はできない」と感じるのであれば、アルバイトからスタートするのも有効な手段です。無理のない範囲から仕事の経験を積めるほか、アルバイト先によっては正社員登用を狙える可能性もあります。
ただし、正社員登用の見込みがない、あるいは制度自体がない場合は、「△月には正社員として就職する」というように期限を決めておくと良いでしょう。期間を定めることで、フリーターをずるずると続けることを防げます。
6.ハローワークやエージェントなどを活用する
「一人で就職活動はできない」と感じたら、ハローワークや就職・転職エージェントなどの就活支援サービスを活用すると良いでしょう。就職活動に関する疑問や不安をプロに相談できるため、効率的に就職活動が進められます。
ハローワークは、地域に根ざした求人や就職支援が魅力です。必要なら職業訓練も受けられるため、自分に合った仕事探しや就職準備を進められるでしょう。
また、就職・転職活動の支援を行っているエージェントの利用もおすすめです。就職・転職エージェントの最大の魅力は、年齢層や経歴など、利用者層を細分化しきめ細やかなサービスを行っているところ。ニートやフリーターの方向けの就職支援を行っているエージェントを選べば、手厚いサポートを受けながら社会復帰を目指せるでしょう。
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ニートの就職活動に関するお悩みQ&A
「ニートは就職できないのでは」という不安を抱える方に向け、よくあるお悩みをQ&A方式でまとめました。
ニート歴が長い30代は就職できないですか?
30代から就職を目指すことは可能です。ただし、30代・40代は企業から経験や能力が重視されやすいため、就職活動の難易度が上がる傾向にあります。30代ニートの方が正社員就職を目指すなら、できるだけ早く就活を開始するのがおすすめです。
詳しくは、「10年ニート歴がある場合も就職できる!面接対策のポイントを解説」をご覧ください。
就職できないため「人生終わり」と感じてしまいます…
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「ニートは一生就職できないのでは」と考えてしまい、つらいです
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。