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【このページのまとめ】
・清掃業界は求人が安定していて、経験や資格がなくても仕事が始めやすい
・清掃の仕事には、一般住宅の清掃やビルの窓拭きなど多数の種類がある
・清掃業のやりがいには、社会貢献できることやお客さまから感謝されることなどがある
・清掃業に向いている人は、整理整頓や単純作業が好きな人など
・ハウスクリーニング技能士や清掃作業監督者などの資格を取れば給与アップが期待できる
「清掃業で働いてみたいけど、どんな業務があるの?」という疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。職場は一般住宅やビル、病院などさまざま。業務内容は清掃する場所により異なります。それぞれの仕事内容を紹介しますので、どこで仕事をしてみたいか考えてみましょう。また、取得することで役に立つ資格や清掃業に向いている人・向いていない人の例も挙げていますので、ぜひ参考にしてみてください。
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清掃業は人が生活しているかぎりニーズがあるため、求人数に安定感のある業界です。
最近は共働き家庭や高齢化率の増加により、一般家庭でも浴室や換気扇などの掃除を外部委託する場合があります。今後も清掃業の求人需要が高まることはあっても、縮小していくことは考えにくいでしょう。
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清掃の仕事内容は勤める職場によってさまざまです。
この項目では、活躍の場と具体的な業務について解説します。
一般のご家庭に伺い、住宅の清掃を行います。依頼主の要望に応じて、キッチンや風呂場などの水周り、エアコンのクリーニングを行うことも。庭木の手入れや害虫駆除などを提供する清掃会社もあり、サービスの多様化が進んでいます。
ビルの窓や外壁の清掃をするのが仕事です。勤務地のビルによって、脚立やハシゴ、専用のゴンドラを使用して作業をします。チームで作業することが多く、入社後すぐは先輩の補助をメインに作業に取り組み、経験を積んでいくのが一般的です。ゴンドラの操作には学科と実技を合わせて9時間の講習を受ける必要があります。
ビル内清掃はの職場は主にオフィスビルや店舗で、フロアやトイレの清掃がメインの業務。高度なスキルがなくても務まる仕事が多いので、初心者でも安心して取り組めます。
大きな会社や商業施設の場合には固定して派遣されることが多いです。小規模な店舗の場合は、派遣先が多岐にわたることがあります。
ビルメンテナンスは清掃だけでなく、電気・水道・空調の保守点検といった管理業務も行います。ビルの設備に不具合が出た場合は、テナント、業者、ビルオーナーの橋渡しを担うことも。清掃スキルに加え、コミュニケーション能力も必要となります。
清掃業は航空機や列車といった乗り物内でも活躍しています。利用者が搭乗するまでの短い時間を使って作業をするケースが多く、スピード感が求められます。
清掃の仕事のなかでも、病院は特に衛生管理に気をつけなければならない場所。勤務する職員による清掃ではなく、清掃業者に委託しているところも多いようです。床やドア、待合室の椅子、病室、診察室、トイレなどの清掃を行います。また、清掃前には除菌洗剤できちんと手を洗い、うがいをしてから作業に入ります。自分が感染源とならないように体調管理も必要です。
共有部分担当と客室担当と分かれて業務を行います。共有部分の担当場所はロビーやエレベーターホール、駐車場など。客室担当は、備え付けのバスやトイレを含めた客室全体が掃除範囲です。また、アメニティグッズの交換も清掃に含まれます。
コンサートなどのイベント終了後の会場の清掃は、広範囲に渡って作業をします。主な業務はゴミ拾い、座席の掃除、椅子や柵の撤去作業などです。
映画館、パチンコ店といったレジャー施設の掃除は、館内の床磨き、シート拭き、トイレ掃除などが中心です。飲食物のゴミも多いので、食べかすや飲みこぼしによる付着物などをチェックしながら作業を進めます。
亡くなった方のお部屋やごみ屋敷などをクリーニングするのが特殊清掃です。多くの場合、害虫駆除も行います。他の清掃業にはない専門的な技術が身につきますが、人によっては精神的な負担を感じる場面があるでしょう。
人々の生活を支える清掃業には、以下のようなやりがいと魅力があります。
汚れているところを掃除したり、ごみを回収したりする清掃業は、人々が健康に毎日を過ごすために必要不可欠な仕事です。社会貢献度が高く、「人々の役に立っている」という誇りを感じられるでしょう。
「汚れを落としてきれいにする」という清掃業の仕事は、成果が目に見えて分かりやすく、達成感を味わえるのが良いところです。
仕事で身につけた掃除スキルは、日常生活にも役立ちます。整理整頓する習慣や効率の良い手順、普段は手の届かないところの掃除のコツなどが身につけることが可能です。
ハウスクリーニングやビル内清掃など、お客さまとコミュニケーションを取る機会がある職場の場合、感謝の言葉を直接かけられることが多いようです。「自分の仕事が誰かの役に立っている」という実感を得られるのは、大きなやりがいの一つだといえるでしょう。
清掃業務にも向き・不向きがあります。下記を読んで、清掃業への就職を検討する際の参考にしてください。
清掃業に向いている人は、掃除が好きな人や黙々と仕事をこなせる人などです。
日頃から整理整頓が好きな人は、清掃の仕事が向いています。自宅の掃除が苦にならない人は清掃業に適しているでしょう。
清掃業は、同じ作業を繰り返し行うことも多く、単純作業を黙々とこなせる人が向いています。
ゴミを回収したり、汚れをきれいにしたりする清掃業の仕事は、人の役に立つ仕事です。
以下に当てはまる人は、清掃業に向いていない可能性があります。
自分の家が散らかっていたり、汚れていたりしても気にならない人は、清掃業に向いていないでしょう。
潔癖すぎる人だと、汚れているものに触れない場合があるので向いていないようです。
清掃する場所によっては早朝に勤務することもあるので、朝が弱い人にも向いていないといえるでしょう。
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ここでは、清掃業のメリットやデメリットを紹介します。良い点・悪い点について理解したうえで、清掃の仕事をやりたいかどうかを考えてみましょう。
清掃業のメリットには、以下のようなものがあります。自分の能力や性格、求める労働条件と照らし合わせてみてください。
「年齢不問」や「未経験OK」といった求人が多く、学歴も問われないことから、異業種から転職する人も。フリーターの人も挑戦しやすいでしょう。
黙々と一人で作業することがほとんどなので、コミュニケーションが得意ではない人でも働きやすいでしょう。「接客業が苦手…」という方にも適しています。
清掃する場所によっては、勤務時間が早朝や夜の求人もあり、短時間の作業になることも。一日のうちに空いた時間があるため、ほかの仕事をすることができます。「ダブルワークをして稼ぎたい!」という人にもおすすめです。
デメリットには、業務内容に関わるものが挙げられます。自分に合わない仕事は早期離職につながりますので、清掃業の大変なところを理解したうえで転職を検討しましょう。
勤務場所によって異なりますが、業務の内容が多岐にわたることがあります。たとえば病院での清掃業務では、医療器具の処分も仕事の一環です。その場合には定められた処分方法があるので、病院の指示に従うことが必要になります。また、ビルメンテナンスの仕事では、蛍光灯の交換をすることもあります。
ときにはしつこい汚れにも向き合うことがある清掃業。衣服や肌に汚れが付着したり、ホコリを吸い込んだりすることもありえます。清掃の仕事では作業員の衛生面に配慮がなされていますが、現場によっては病弱な人や潔癖な人はきついと感じることもあるでしょう。
清掃業は、業務内容によっては体力を使うこともあります。たとえば、同じ体勢で作業したり、立つ・しゃがむという動作を繰り返して作業したりすることも。大きな商業施設での掃除は、長い廊下をモップで掃除することもあり、体力的な負担がかかる場合もあります。
安定したニーズがあることにより、比較的求人の多い清掃業界。未経験歓迎な会社も豊富で、面接の合格率も高い傾向です。正社員を目指しやすく、また、資格を取得すれば高収入も期待できます。
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無資格・未経験でも仕事が始めやすい清掃業ですが、資格を持っていれば就活を有利に進められますし、給与アップにもつながります。キャリアアップを目指せる資格にはどんなものがあるか解説します。
ハウスクリーニング技能士とは、一般住宅に関する清掃技術を証明する国家資格です。公益社団法人全国ハウスクリーニング協会が主催するハウスクリーニング技能検定を合格すると取得できます。
検定は学科・技能が実施され、どちらも正解率60%以上で合格です。レンジフードの洗浄や、ダイニングチェアのクリーニングなどの技術が試されます。
なお、受検に際しては実務経験が3年以上必要です。
ハウスクリーニングアドバイザーとは、掃除に関してプロの知識・視点を持っていて、的確な判断やアドバイスができるスペシャリストです。日本生活環境支援協会(JLESA)が主催している資格の一つで、通信講座を利用して在宅学習を行うのが一般的。受験はインターネットから申し込み、試験も在宅で受けられるところがポイントです。清掃のプロが使う用具や洗剤の知識が問われます。
資格を活かせる仕事は、清掃業やリフォーム業、不動産業などです。また、資格を取得することでスクールや自宅での講師活動をすることが可能になります。
ビルクリーニング技能士とは、ビルの委託清掃作業における技能を評価する国家検定資格です。公益社団法人全国ビルメンテナンス協会が主催しています。
ビルクリーニング技能検定には、等級が3級・2級・1級とあるほか、外国人技能実習生向けの基礎級を用意。2級以上の受検には実務経験が必要です。
資格を取得することによって、清掃作業監督者を目指すなど、キャリアステージを構築していけます。
清掃作業監督者とは、建築物清掃業の登録を行うための人的要件である清掃作業の監督を務める人です。作業員への指示出しや作業の工程管理、掃除の最終チェックなどを行います。
公益財団法人日本建築衛生管理教育センターが主催する講習を受けることが必要です。「1級ビルクリーニング技能士」または「建築物環境衛生管理技術者」の資格を取得していることが受講条件で、2日間の講習会を受けて理解すれば、ほぼ100%の確率で合格できるそうです。
建築物環境衛生管理技術者とは、ビルを総合的に管理する職業です。通称「ビル管理士」や「ビル管理技術者」と呼ばれています。公益財団法人日本建築衛生管理教育センターの主催する資格です。1つのビルに1人のビル管理士の設置が必要なため、高い需要があります。
受講条件である資格は、医師免許や一級建築士、特定の部門の技術士。資格以外の受講条件を満たすのは、指定の学校・学科を卒業し、かつ建築物の維持管理に関する実務経験を積んだ方のみです。
資格を取得するには、試験に合格する方法と、講習会を受講して取得する方法があります。
病院清掃受託責任者とは、病院が清掃業務を外部に委託する際に必要とされる人です。公益社団法人全国ビルメンテナンス協会が主催する講習では、医療法施行規則が求める「受託責任者の病院清掃に関する知識」を学ぶことができます。
医療機関の清掃業務に3年以上携わっていることが受講条件です。講習は2日間で、その後の審査に合格することで取得できます。
清掃業界での志望動機は、どのようなものが効果的か、未経験・経験者別に例を挙げます。
「掃除が好きなことが志望した一番の理由です。掃除が好きになったきっかけは、子供の頃に掃除の手伝いをしたことで家族に褒められたことが嬉しかったからです。ある日、頑固な汚れがあって「どうやったら落ちるのか」と考えていたところ、祖母が「重曹を使うといい」とアドバイスしてくれて、古くからの知恵に感動しました。歴史のある貴社で、新しい清掃方法と古くからある清掃方法をさらに学んでいきたいと思っています。清掃業の仕事は初めてですが、体力には自信があります。学生時代の部活では陸上をしており、今でも毎朝のランニングを欠かさずしています。」
清掃業は縁の下の力持ちといった職業で、業務もハードです。未経験でも「清掃業をやりたい」という気持ちや体力があることを伝えることができれば、採用担当者に「仕事を続けてくれそうだ」と思ってもらえるでしょう。
また、掃除に関する知識やスキルがある場合はぜひ伝えてください。
「貴社を志望したのは、去年祖母が入院したことにより、病院の清掃に興味をもったことがきっかけです。多くの病院から委託を受けている貴社で働きたいと思いました。私はこれまで、同じ清掃業界に2年携わってきました。ハウスクリーニングアドバイザーの資格を保有し、ハウスクリーニングを専門に行っていました。前職での経験を活かしつつ新たな技術を身に付け、患者さまが笑顔でいられる環境づくりに努めたいです。経験を積んで、ゆくゆくは病院清掃受託責任者の資格にチャレンジしたいと思っています。」
経験や資格があれば、即戦力で働けるという大きな強みをアピールできます。
また、「なぜ前職を辞めて転職しようと思ったのか」という理由を志望動機に含めると、説得力が増すでしょう。
さらに、「患者さまを笑顔にしたい」といったような清掃業のやりがいにあたることを伝えることにより、その企業への志望度の高さを示すことができます。
採用担当者の心に響く志望動機を作成し、内定を勝ち取りましょう。
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