- フリーター就職支援「ハタラクティブ」TOP
- お役立ち記事TOP
- 清掃業の仕事内容とは?メリット・デメリットと向いている人の特徴もご紹介
清掃業の仕事内容とは?メリット・デメリットと向いている人の特徴もご紹介
更新日
この記事のまとめ
- 清掃業界の求人数は安定していて、未経験者を歓迎する正社員の仕事も多い
- 清掃業の仕事には、一般住宅の清掃やビルの窓拭きといった種類がある
- 清掃業の仕事のやりがいは、社会貢献できることやお客さまから感謝されること
- 清掃業の仕事に応募する場合、適性や体力面をアピールするのがおすすめ
- 清掃業の正社員は、資格を取得すれば年収アップが期待できる
「清掃業の仕事とは?」と気になっている方もいるでしょう。職場は一般住宅やビル、病院などさまざまであり、業務内容は清掃場所により異なります。
このコラムでは、清掃業の仕事内容や正社員の応募時に役立つポイントをご紹介。仕事・キャリアに役に立つ資格や清掃業に向いている人の特徴もまとめています。清掃業の仕事を未経験から目指している方は、参考にしてみてください。
自分に向いている仕事を
簡単に診断してみましょう
性格でわかる
私の適職診断
清掃業の仕事とは?
清掃業とは、決まった時間に指定された場所を清掃する仕事です。求人は「学歴不問」「未経験者歓迎」など、特別なスキルを必要としないものもあり、一般的な清掃の知識があれば問題ありません。
現場ではOJT研修を導入しているのが一般的です。チーム体制で作業を行うことが多いため、正社員として就職しやすいでしょう。
清掃業は、人が生活しているかぎりニーズがあるため、求人数が安定している業界です。最近は共働き家庭や高齢化率の増加により、一般家庭でも浴室や換気扇などの掃除を外部委託する場合があります。そのため、今後も清掃業の求人需要が高まることはあっても、縮小するのは考えにくいでしょう。
清掃業の仕事内容
清掃の仕事内容は、水回りの掃除や窓拭きなど勤める職場によってさまざまです。この項では、清掃業が活躍する現場と具体的な業務について解説します。
1.一般住宅の清掃業
住宅の清掃業は、一般の家庭で居宅内の清掃を行います。依頼者の要望に基づいて、キッチンや風呂場などの水周り、エアコンのクリーニングなど、居宅の一部分のみの清掃を行うことも。なかには、庭木の補修や害虫駆除などのサービスを提供する清掃会社もあり、サービス業の多様化が進んでいます。
2.ビルの清掃業
ビルの清掃業は、窓拭きや建物内の清掃、メンテナンスなどがあります。以下でそれぞれを詳しく解説しているので、チェックしてみてください。
ビルの窓拭き
ビルの清掃業の一つは、窓や外壁を清掃する仕事です。ビルによっては、足場となるはしごや脚立、専用のゴンドラを使用して作業を行います。
チームで作業することが多く、入社後は先輩スタッフの補助を中心に作業し、経験を積んでいくのが一般的です。なお、ビルの窓拭きに必要なゴンドラの操作をするためには、学科・実技をあわせた合計9時間の講習を受ける必要があります。
ビル内清掃
ビル内清掃の仕事内容は、主にオフィスビルや店舗内のフロアやトイレの掃除が中心です。高度なスキルや清掃業務の経験がなくても務まる仕事が多いので、初心者の場合も安心して取り組めます。大きな会社や商業施設の場合には特定の場所へ、小規模な店舗の場合は派遣先が複数にわたることがあるようです。
ビルメンテナンス
ビルメンテナンスの仕事内容は清掃だけでなく、電気や水道、空調などを点検する管理業務も含まれます。設備内に不具合があった場合は、テナントやビルの管理人との仲立ちをすることも。清掃スキルとあわせて、ある程度のコミュニケーションスキルも必要です。
ビルメンテナンスの詳しい仕事内容や必要な資格などについては、「ビルメンの仕事内容とは?きついって本当?年収や役立つ資格を解説!」のコラムもあわせてご覧ください。
3.乗り物の内部の清掃業
清掃業は、航空機や列車といった乗り物内でも活躍します。利用客が乗車するまでの間に短時間で作業する場合が多く、スピード感が重要になる現場です。
新幹線の場合、1チーム約20名ほどで構成され、1人1車両を担当。座席やテーブル、窓などの客席だけでなく、トイレの清掃も行います。
4.病院の清掃業
病院の清掃業は、床・ドア・待合室の椅子・病室・診察室・トイレなどの清掃が業務内容です。数ある清掃業務のなかでも、病院は特に衛生管理に気をつけなければならない場所といえるでしょう。
また、清掃前には除菌洗剤できちんと手を洗い、うがいをしてから作業に入るのが基本。自分が感染源にならないよう体調管理も必要です。
5.ホテルの清掃業
ホテル内の清掃は、共有部分担当と客室担当と分かれて業務を行います。共有部分の担当場所は、ロビーやエレベーターホール、駐車場など。客室担当は、備え付けのバスやトイレを含めた客室全体が掃除範囲です。
また、アメニティグッズの交換作業や備品の補充・動作確認なども清掃内に含まれます。ホテルの清掃業は、お客さまが快適に過ごせるよう徹底した仕上がりが求められるのが特徴です。
6.イベント会場の清掃業
コンサートやライブなどのイベント終了後の会場の清掃は、広範囲に渡って作業をします。基本的な業務内容は、ゴミ収集や座席の清掃、椅子と机の撤去などです。イベント会場の掃除はお客さまが退席したあとに作業をするため、清掃時間は深夜におよぶこともあります。
7.レジャー施設の清掃業
映画館やパチンコ店などの施設を対象とした清掃業は、館内の床やシートの拭き掃除、トイレ掃除などがメインです。飲食物のごみも多いので、食べかすや飲みこぼしによる付着物をチェックしながら作業を進めます。
施設によっては営業時間中に作業を行うこともあるので、お客さまの邪魔にならないような清掃が求められるでしょう。
8.特殊清掃業
特殊清掃業とは、亡くなった方のお部屋やごみ屋敷などをクリーニングする仕事です。また、害虫駆除も特殊清掃に含まれます。一般的な清掃業にはない専門性のあるスキルや経験が身につくものの、人によっては精神的な負担を感じる場面があるでしょう。
より詳しく清掃業の仕事内容を知りたい方は、「清掃の仕事内容とは?魅力や向いているタイプを紹介」のコラムもあわせてご覧ください。ハウスクリーニングやビルクリーニングの業務の詳細をまとめています。
清掃業の仕事に資格は必要?
清掃業の仕事は、学歴不問・未経験者歓迎の求人が多いため、資格がなくても挑戦しやすいでしょう。
ただし、高所作業車やゴンドラなどを操作する特殊な清掃を行う場合は、技能講習や特別教育を修了した資格取得が必要です。
清掃会社によっては入社後に費用を負担してくれる資格取得支援制度を設けているところもあるので、求人を探す際にチェックしてみるのがおすすめです。
清掃業でキャリアアップが期待できる資格
学歴不問・無資格・未経験歓迎で仕事を始めやすい清掃業ですが、資格をもっていれば就活を有利に進められ、給与アップにもつながる可能性があるでしょう。この項では、清掃業の仕事でキャリアアップを目指せる資格にはどのようなものがあるか解説しています。
ハウスクリーニング技能士
ハウスクリーニング技能士とは、一般住宅における清掃スキルを証明する国家資格です。公益社団法人全国ハウスクリーニング協会が行っている「ハウスクリーニング技能検定」に合格すると取得できます。検定は学科・技能が実施され、学科試験は70%、実技試験は60%以上の得点で合格です。
椅子やテーブルのクリーニング、レンジフード洗浄など、清掃業の仕事において必要となる技術が試されます。なお、受検に際しては実務経験が3年以上必要です。
ハウスクリーニングアドバイザー
ハウスクリーニングアドバイザーとは、掃除に関するプロの知識をもち、的確な判断やアドバイスができることを証明する民間資格です。
日本生活環境支援協会(JLESA)が主催している資格の一つで、通信講座を利用して在宅学習を行うのが一般的。受験はインターネットから申し込み、試験も在宅で受けられます。
この資格を取得するには、清掃のプロが使用するツールや洗剤の知識が必要です。ハウスクリーニングアドバイザーの資格が活かせる仕事は、清掃業やリフォーム業などが挙げられます。
ビルクリーニング技能士
ビルクリーニング技能士とは、ビルの委託清掃作業における技能を評価する国家検定資格です。公益社団法人全国ビルメンテナンス協会が主催しています。
ビルクリーニング技能検定には、等級が基礎級・3級・2級・1級とあり、2級以上の受検には実務経験が必要です。1級を取得すれば後述する清掃作業監督者も目指せるので、清掃業でのキャリアステージを構築しやすくなるでしょう。
清掃作業監督者
清掃作業監督者とは、建築物清掃業の登録を行うための人的要件である清掃作業の監督を務める人のことです。仕事内容は、作業員への指示出しや作業の工程管理、掃除の最終チェックなどです。
清掃作業監督者になるには、公益財団法人日本建築衛生管理教育センターが実施している講習を受ける必要があります。受講資格は、「1級ビルクリーニング技能士」または「建築物環境衛生管理技術者」を取得していることです。
建築物環境衛生管理技術者
建築物環境衛生管理技術者は、ビルの全体を管理する職業で「ビル管理士」や「ビル管理技術者」と呼ばれています。公益財団法人日本建築衛生管理教育センターの主催する資格です。ビルに対して1人管理士を設置する必要があるため、清掃業の仕事では一定の需要があるでしょう。
仕事内容は担当するビルの空調や電気系統などの設備管理、害虫駆除や廃棄物処理などの衛生管理です。ビル管理技術者が実際に作業を行うのではなく、業者に依頼を行います。
厚生労働省の「建築物環境衛生管理技術者について」によると、資格を取得するには、試験に合格する方法と、講習会を受講して取得する方法の2つがあるのが特徴。受験による資格取得の受験資格は、特定の建築物当該用途部分において環境衛生上の維持管理実務経験が2年以上あることが必要です。受講による資格取得の場合は、学歴や免許によって求められる経験年数が異なるので注意しましょう。
「清掃員になるには?あると便利な資格や仕事内容について解説」のコラムでも、清掃業に役立つ資格について解説しています。清掃業の仕事に携わりたいと考えている方は、ぜひご一読ください。
普通自動車運転免許の有無を確認しよう
清掃業の仕事内容によっては、車で現場まで移動する場合があります。そのため、求人の応募条件に「普通自動車運転免許」が必要かどうかを事前に確認しましょう。応募後に気づいて失敗しないためにも注意が必要です。参照元
建築物環境衛生管理技術者について
清掃業の仕事のやりがいと魅力
人々の生活を支える清掃業の仕事には、以下のようなやりがいと魅力があります。
清掃業の仕事のやりがいと魅力
- 社会貢献できる
- 達成感がある
- 清掃スキルが日常生活で役立つ
- 感謝の言葉が仕事の励みになる
1.社会貢献できる
汚れているところを掃除したり、ごみを回収したりする清掃業は、人々が健康に毎日を過ごすために必要不可欠な仕事です。社会貢献度が高く、「人々の役に立っている」という誇りを感じられるでしょう。
2.達成感がある
清掃業は、達成感を味わいやすいでしょう。「汚れを落としてきれいにする」という清掃業の仕事は、成果が目に見えるのが特徴です。
3.清掃スキルが日常生活で役立つ
清掃業の仕事で身につけた掃除スキルは、日常生活にも役立ちます。たとえば、整理整頓する習慣や効率の良い手順、普段は手の届かないところを掃除するコツなどを身につけることが可能です。
ときには、普段から実践している掃除のこだわりや方法を業務に活かせることも。清掃業は未経験者歓迎の求人も多いので、得意なことを活かす機会として挑戦してみるのもおすすめです。
4.感謝の言葉が仕事の励みになる
ハウスクリーニングやビル内清掃などの仕事は、お客さまとコミュニケーションを取る機会がある職場であることも。そのため、実際の現場で感謝の言葉を直接かけられることがあるようです。
「清掃員は正社員で働くときつい?仕事内容やメリットを解説!」では、清掃業として働くメリット・デメリットを紹介しています。「興味はあるものの、就職・転職するかは迷っている」「未経験歓迎の求人に応募して本当に活躍できるのか不安」という方は、ぜひ参考にしてください。
清掃業の仕事が向いている人の特徴
「学歴不問」「未経験者歓迎」と就職の間口が広い清掃業の仕事ですが、業務においては当然ながら向き・不向きがあります。以下で紹介する向いている人の特徴と自分を照らし合わせ、清掃業への就職を検討する際の参考にしてください。
整理整頓が好き
日ごろから整理整頓が好きな方は、清掃業の仕事が向いている可能性があります。日ごろから掃除や整理整頓の習慣がついていることから、業務においても抵抗なく作業を行えると考えられるためです。
単純作業が好き
清掃業は、臨機応変な対応よりも、決められたことを淡々とこなすことが求められる仕事です。同じ作業を繰り返し行うことが多いため、単純作業を黙々とこなすことが得意な人は向いているといえます。
細かい部分まで気が配れる
清掃業の作業目的は掃除をすること自体ではなく、作業箇所をきれいにすることです。部屋や物の角など、隅々まで気を配り掃除を行う必要があります。また、場合によってはチームで行ったり勤務先で人と会話する機会もあったりするため、人に対する気配りができることも求められる仕事です。
効率良く作業が進められる
作業効率が悪いと、契約された時間内に仕事が終わらなかったり、汚れが残ってしまったりする恐れがあります。清掃業の仕事は、作業効率や時間に注意し、業務を進められる人に向いているといえるでしょう。
人の役に立ちたい
ごみを回収したり、汚れをきれいにしたりする清掃業の仕事は、人の役に立つ仕事です。ホスピタリティ精神の高い人におすすめの職種といえるでしょう。
「清掃業に向いていない」と感じる可能性のある人の特徴
片付けが苦手だったり、潔癖症過ぎたりする人は、清掃業の仕事に向いていない可能性があります。
片付けが苦手
片付けが苦手な場合、清掃業の仕事に向いていないと感じる可能性があります。清掃の仕事では、日常生活に必要なレベル以上の技術が求められることもあるためです。片付けや掃除に苦手意識を持っている場合、スキルの習得に時間が掛かったり「向いていない」と感じてしまったりする恐れがあるでしょう。
潔癖症
清掃業の仕事は汚い場所を掃除したりゴミをまとめたりする必要があるため、潔癖症の場合は苦痛に感じてしまうことも。「清掃業の仕事内容」でも解説したように、清掃業のほとんどは汚れた箇所を清潔にし、衛生管理を行うことが求められる仕事です。場合によっては、「清掃の仕事は向いていない」と感じてしまう恐れがあります。
早朝や深夜が苦手
清掃業の現場によっては早朝に勤務することもあるので、早朝が苦手な場合は「向いていない」と感じる可能性があります。反対に、作業内容やシフトの都合などで深夜をまわってしまう職場もあるでしょう。
決まった時間に仕事に取り組みたいという場合は、早朝勤務や夜勤のない求人を中心に検討するのがおすすめです。
仕事の向き・不向きを知ることは、就活をするうえで大切なポイント。「自分の適性に合う仕事の探し方とは?」では、仕事選びで適性を知る重要性について解説しています。ぜひチェックしてみてください。
清掃業の仕事における6つのメリット
清掃業の仕事におけるメリットには、学歴や経験を問われない求人が多いことや、残業が少ない傾向にあることです。下記にまとめたメリットを参考に、自分の能力や性格、働く条件と照らし合わせてみましょう。
清掃業の仕事におけるメリット
- 経験や学歴不問の仕事が多い
- 人と接しない傾向にある
- 比較的残業が少ない
- ダブルワークができる
- 自分がもつ技術を活かして作業ができる
- 正社員登用制度を設けた企業がある
1.経験や学歴不問の仕事が多い
清掃業は「年齢不問」「未経験歓迎」「学歴不問」といった求人が多いことから、異業種から転職しやすい仕事といえます。ほかにも、雇用形態や勤務形態などが幅広いため、自分の希望やライフスタイルに合った働き方が選びやすいのも特徴です。
2.人と接しない傾向にある
清掃業はチームを組んで行う場合でも、作業自体は一人で進めることが多い傾向にあります。そのため、コミュニケーションが得意ではない場合も働きやすいでしょう。
与えられた業務を的確にこなし続けるため、コツコツとした作業が好きな方はやりがいを感じられる可能性があります。
3.比較的残業が少ない
清掃業の仕事は契約時間内に終わらせる必要があるため、残業が発生しにくいのもメリットです。汚れている場所や時間の掛かりそうな作業を把握し、効率的に遂行できれば契約時間内に業務を終えられます。ワークライフバランスを重視した働き方を求める方も、メリハリをつけられる清掃業なら理想的な生活を送れる可能性があるでしょう。
4.ダブルワークができる可能性がある
先述したように、清掃業の場所によっては勤務時間が早朝や夜の求人もあり、短時間の作業になることも。そういった求人を選べば、一日のうちに空いた時間ができるため、ほかの仕事もできる可能性があります。
5.自分がもつ技術を活かして作業ができる
清掃業は、人の手がもつ技術や掃除の知識が活かせるのもメリットの一つといえます。掃除は場所によって人の手でしか行えないことも多く、繊細な作業が求められる仕事です。細かい箇所の作業や汚れを落とすコツなど、磨いた清掃スキルを十分に発揮できるでしょう。
6.正社員登用制度を設けた企業がある
清掃業のなかには、正社員登用制度を設けている企業も多くあります。入社時はパート・アルバイトなどの非正規雇用の場合も、経験とスキルを積めば正社員になることが可能です。
正社員登用が決定する基準は企業によって異なるものの、上司からの推薦によって昇格試験を受けるパターンが多いようです。清掃業で正社員の求人が見つからなかった場合は、「正社員登用制度あり」の企業を探してみるのも良いでしょう。
清掃業の仕事における6つのデメリット
清掃業で働くデメリットには、衛生面や体力面への不安が挙げられます。自分に合わない仕事は早期離職につながりかねません。長く仕事を続けるためにも、清掃業の大変なところを理解したうえで転職を検討しましょう。
1.仕事内容が多岐にわたる
清掃業の仕事内容は勤務場所によって異なりますが、業務の内容が多岐にわたることがあります。
たとえば、病院の清掃業務では、医療器具の処分も仕事の一環です。定められた処分方法があるので、病院の指示に従うことが必要になります。また、ビルメンテナンスの仕事では、清掃作業以外に蛍光灯の交換をすることもあるでしょう。
2.衛生面に不安がある
ときにはしつこい汚れにも向き合うことがある清掃業。衣服や肌に汚れが付着したり、ホコリを吸い込んだりすることもあります。清掃の仕事では作業員の衛生面にも気を配っていますが、人によっては、現場できついと感じることもあるでしょう。
3.体力的な負担が大きい
清掃業は、業務内容によっては体力を使うことがあります。たとえば、同じ体勢で作業し続けたり、立つ・しゃがむなどの動作を繰り返して作業をすることも。大きな商業施設での掃除は、長い廊下をモップで掃除することもあり、体力的な負担が掛かる場合もあるでしょう。
4.覚える仕事が多くきつい
勤務先によっては清掃に関するマニュアルや進め方があり、それらを遵守して仕事を進めなければなりません。特に薬剤を使用して清掃するような場所や、衛生面に特に気をつけなければならない勤務先では、覚える内容が多いといえるでしょう。
5.効率を求められる
先述したとおり、清掃業の仕事は決められた時間内に指定箇所をきれいにする必要があります。繰り返しになりますが、作業を行う際はマニュアルに従うのと同時に、効率も重視しながら進める姿勢が求められることも。マイペースに仕事をしたい場合は、辛く感じることもあるでしょう。
6.年収が低い傾向にある
以下は、厚生労働省の職業情報提供サイト(日本版O-NET)より主な清掃業の年収を抜粋した表です。
職種 | 賃金(年収) |
---|---|
ビル清掃 | 278万4,000円 |
客室清掃・整備担当(ホテル・旅館) | 329万6,000円 |
ハウスクリーニング | 386万4,000円 |
参照:職業情報提供サイト(日本版O-NET)「ビル清掃 労働条件の特徴」「客室清掃・整備担当(ホテル・旅館) 労働条件の特徴」「ハウスクリーニング 労働条件の特徴」
なお、国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査 -調査結果報告-(14p)」によると、令和4年12月31日時点での平均年収は約459万円でした。データが異なるため単純に比較できないものの、清掃業の仕事は収入がやや低めの傾向があるのが現状といえます。
20代の平均年収については、「平均収入の実態を年代・男女・地域別に紹介!年収アップの方法も解説」のコラムで詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。
「清掃業はやめとけ」という意見があるのはなぜ?
なかには、仕事を探す際に「清掃業はやめとけ」という意見を目にした方もいるかもしれません。清掃業は、「体力がいる」「汚れた場所を掃除する必要がある」といった点から、「きつそう」というマイナスイメージをもたれやすいことが要因として考えられます。ただし、自分の適性に合っている仕事であれば、長く続けられる可能性があります。「きつい」「やめとけ」といった第三者の意見に惑わされず、自分にとってどう感じるかを重要視して仕事を探してみましょう。
参照元
厚生労働省
職業情報提供サイト(日本版O-NET)
国税庁
標本調査結果
清掃業の仕事に応募する際のポイント
清掃業の仕事に応募する場合は、自分の強みをしっかりとアピールすることが重要です。この項で、応募する際のポイントについて確認しましょう。
清掃業に対する興味や適性を伝える
清掃業の仕事に応募する際は、これまでに得た経験や知識から、清掃への興味や自分に適性があることを伝えます。
たとえば、「飲食店で働いた経験から、店内外がきれいなほうがお客さまが気持ち良く食事できていると感じた」「整理整頓が得意で友達にコツを教えたところ感謝された」というように、清掃の仕事に対する興味・関心と、自分の特技や好きなことと合わせた内容をアピールできると良いでしょう。
また、現場によってはスタッフだけではなく、ビルや施設の管理人や居住者との交流も重要になります。そのため、コミュニケーション能力に長けていることも伝えられるとより効果的です。
体力や健康面に自信があることを伝える
清掃業の仕事は身体を使う力仕事でもあるため、自分の体力や健康面に自信があることを伝えましょう。「学生時代は運動部に所属していた」「建設や介護の仕事をしていた」といった経験は、体力面をアピールしやすい材料です。
また、「週末に野球をしている」「毎日早朝にウォーキングをしている」など、日ごろから運動をする習慣がある場合は、基礎体力に加えて自己管理能力をアピールできることも。身近なことから好印象を与えられる要素を見つけてみましょう。
企業が求める人物像も念頭においてアピールしよう
清掃業の仕事に限らず、就職・転職活動において志望動機を作成する際は、企業が求める人物像に近い内容を伝えるのがコツ。たとえば「真面目にコツコツ取り組める方を募集」としていたら、「作業の丁寧さ」「きれい好き」といった部分が書類選考や面接で見られるポイントと考えられます。志望動機作成時には、これらが分かるような具体例を添えて伝えると良いでしょう。志望企業の求める人物像や、それに見合うスキルが判断できないという方は「ハウスクリーニングの仕事」でご確認ください。
清掃業の仕事に就くための志望動機の回答例
清掃業界で正社員を目指す場合の志望動機について、未経験・経験者別に例を挙げます。面接で志望動機の質問をされたとき、上手く回答できない方は、ぜひ参考にしてください。
清掃業の経験がある場合
清掃業の仕事の経験がある場合は、以下のように仕事をするなかでのエピソードや心境の変化を伝えるのがポイントです。
その話を聞いてから、祖母を前向きにしてくれた清掃業の仕事に興味が沸くようになり、『私も誰かの役に立つ仕事がしたい』と考え、思い切って転職を決意しました。前職では働きながらハウスクリーニングアドバイザーの資格も取得し、ハウスクリーニング専門の仕事に従事してきました。これらの経験も活かして貴社で患者さまが笑顔でいられる環境作りに努め、ゆくゆくは病院清掃受託責任者の資格取得にもチャレンジしたいと考えております。」
清掃業の仕事に関する経験や資格があれば、即戦力で働けるという大きな強みをアピールできます。また、「なぜ前職を辞めて転職しようと思ったのか」という理由を志望動機に含めると、説得力が増すでしょう。「患者さまを笑顔にしたい」というように、清掃業にやりがいを感じていることを伝えれば、志望先企業への志望度の高さを示せます。
清掃業の経験がない場合
清掃業の仕事に未経験から挑戦する場合、以下の志望動機を参考にしてみてください。
ある日、頑固な汚れがあって『どうやったら落ちるのか』と考えていたところ、祖母から『重曹を使うと良い』とアドバイスをもらい、古くからの知恵に感動しました。歴史のある貴社で、新しい清掃方法と古くからある清掃方法を身につけていきたいと考えております。清掃業の仕事は初めてですが、学生時代の部活では陸上をしており、今でも毎朝のランニングを欠かさずしているため、体力には自信があります。貴社では運動で培った体力と継続力を活かし、一刻も早く即戦力となるべく努力する所存です」
清掃業は縁の下の力持ちといった職業で、体力や忍耐力が必要なことも。未経験歓迎の求人では「清掃業をやりたい」という気持ちや体力があることを伝えられれば、採用担当者に「仕事を続けてくれそうだ」と思ってもらえるでしょう。また、掃除に関する知識やスキルがある場合は伝えるのがおすすめです。
清掃業の面接について知りたい方は、「清掃員は正社員で働くときつい?仕事内容やメリットを解説!」のコラムでポイントをご紹介しているので、ぜひあわせてご覧ください。
若年層の正社員就職をサポートするハタラクティブでは、経験豊富なキャリアアドバイザーがマンツーマンでカウンセリングをしたうえで、あなたに合った求人をご提案します。学歴不問・未経験歓迎の求人も多数ご用意。履歴書やエントリーシートの添削も行っているので、書類作成が苦手な方にも安心です。
そのほか、面接練習や就活のお悩み相談など、就活に関するあらゆるサポートをご用意。清掃業に興味がある方はもちろん、ほかの仕事を検討したい方にもおすすめです。サービスはすべて無料ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
清掃業の仕事に関するお悩みQ&A
ここでは、清掃業の仕事でよくある質問に対する回答をご紹介します。仕事内容や必要な資格などについても触れているので、ぜひチェックしてみてください。
清掃業の仕事内容にはどのようなものがありますか?
清掃業の仕事内容は勤務先によって異なります。代表的な例としては、一般家庭の清掃を担うハウスクリーニング、オフィスビルや商業施設などの掃除を行うビル清掃、亡くなった方の部屋の処理をする特殊清掃などが挙げられるでしょう。「清掃の仕事とは?仕事内容・やりがい・年収・将来性を解説!」のコラムでは、より具体的な勤務先と仕事内容の例を挙げていますのでご覧ください。
清掃業に向いている人の特徴はありますか?
清掃業に向いている人に共通する特徴は、日ごろから掃除や整理整頓が好きな人をはじめ、単調な作業もコツコツできる人、気配りができる人、効率を考えて物事を進められる人などが挙げられます。自分に向いている仕事を見つけたいときは、「自分にできる仕事がわからない原因は?適職を見つける方法を徹底解説」のコラムも参考にしてみてください。
清掃業に必要な資格・経験・学歴を教えてください
清掃業の仕事は、基本的に資格や経験、学歴は不問であることがほとんどです。未経験者歓迎とされ、入社後にOJT研修を行うことが多いので、自分の経歴に自信がないという方もチャレンジしやすい仕事といえるでしょう。清掃に役立つ資格については「清掃の仕事に役立つおすすめの資格一覧と難易度を紹介!」の記事でも解説しているので、お役立てください。
就活の経験がない場合は、若年層に向けて就活支援をしているハタラクティブにぜひご相談ください。1分程度でできる無料の適職診断も受けられます。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。