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田舎に就職すると後悔する?都会よりつまらない?地方就職のメリットとは
更新日
この記事のまとめ
- 田舎で就職する場合は、都会との文化の違いを十分理解する必要がある
- 田舎への就職には、地元に戻るUターンや地元とは異なる地域で働くIターンがある
- 田舎は人や企業数が少ないため、都会に比べて求人が少なく就職しづらいこともある
- 田舎での就職を検討するなら医療や介護関係も視野に入れてみよう
田舎での就職は、一般的に「仕事がない」「大卒でもったいない」などネガティブなイメージがありますが、一概には言い切れない状況です。就職を機に上京したいと考える方もいれば、地元に帰ったりあえて田舎で就職したりする方もいるでしょう。このコラムでは、都会と地方それぞれで就職するメリットとデメリットを紹介。地方就職について理解を深めると、就職の選択肢も広がるでしょう。
田舎に就職すると後悔する?
田舎に就職して後悔するかどうかは人によって異なります。田舎暮らしが性に合う方もいれば、都会のほうが生きやすいと感じる方もいるでしょう。ただし、知っておきたいのは「田舎と都会の文化は大きく異なる」ということ。特定のイメージを抱いて地方への移住や就職をしてしまうと、現実とのギャップを感じて後悔してしまうようです。
田舎に就職して後悔する理由
田舎に就職して後悔する具体的な理由を以下に挙げました。
- ・人間関係が濃密
- ・仕事とプライベートの境界線が薄い
- ・都会に比べて閉鎖的な傾向が強い
地域にもよりますが、都会に比べて土地の結束が強い例は多いようです。上記以外にも、賃金や仕事の幅といった理由もあります。詳しくは「田舎に就職すると後悔する?都会よりつまらない?地方就職のメリットとは」で説明しています。
田舎で働く人の実態
国立社会保障・人口問題研究所が2016年に実施した「第8回人口移動調査」によると、過去5年間で現住地に移動してきた理由のうち、各都道府県の総人口に対して「職業上の理由」に該当する人が多かった地域は以下のとおりでした。
地域 | 割合(%) |
---|---|
滋賀 | 4.1 |
島根 | 4.4 |
長崎 | 4.6 |
参照:国立社会保障・人口問題研究所「第8回人口移動調査(23p)」
また、「Uターン」経験者は全体のうち20.4%。15~29歳では男性が12.8%、女性は10.9%ですが、30~39歳になると男性が26.3%、女性は23.4%まで上昇します。Uターンの理由が仕事とは限りません。しかし、就職や転職を機に地方に移住したり、地元に戻ったりする方は一定数いることが分かります。
参照元
国立社会保障・人口問題研究所
第8回人口移動調査
「田舎に就職」の意味
「田舎に就職」のパターンは、Uターン、Iターン、Jターンの3つです。それぞれの違いについて説明します。
Uターン
Uターンとは、地方出身の方が進学で都会に上京し、就職を機に地元に戻ることを表します。地元の学校を卒業したあとに都会で就職し、地元企業に転職で戻ることも、Uターンの1つです。
Uターン就職を詳しく知りたい方は「Uターン就職とは?地方で働く理由や後悔しないためのポイントを解説」にて、詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
Iターン
Iターンとは、都会出身の方が、地方で就職や転職をすることです。田舎暮らしへの憧れや都会生活への疲れ、子育てへの影響などから、地方への移住を選ぶ方も多いようです。
近年では人口や経済資源の確保を目的に、Iターンを推奨したり、移住者への優遇制度を設けたりする自治体も見られます。 Iターン就職は「Iターン転職のメリット・デメリットを解説!20代におすすめな理由とは?」の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
Jターン
地方出身の方が進学などで上京し、地元とは別の地方に移住して就職することがJターンです。地元では希望する仕事ができないものの、都会では生活したくないという方や、地元に比べると賑わっているが、都会ほどではない地方都市で働きたいという方が選択しているようです。
田舎だと就職先がない?
「田舎は仕事がない」と聞きますが、厳密にいえば仕事そのものが「ない」ということはありません。
田舎や地方には「仕事がない」の実態
田舎や地方にも会社は存在します。しかし都会に比べると企業数は少ないため、結果として求人数も減り「仕事がない」状態に。企業の数が少なければ職種も減るので、必然的に都会に比べて仕事の選択肢が狭まります。
特に、IT系やクリエイター系、メディア系といった仕事は都市部に集中する傾向が強いため、人によっては希望する仕事に就けないことも少なくありません。
また、地域によっては「新卒」を重視しており、中途採用や既卒者の就職が難しくなることもあるでしょう。田舎には仕事がないのでは?と、感じている方は「田舎暮らしは仕事がない?パソコンでできるものは?求人探しの方法も解説」にて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
田舎での就職に資格は必要?
特定の資格を保有していれば、少ない選択肢の中から田舎で就職できる可能性は高まります。地方で有利になりやすいといわれる資格は以下のとおりです。
- ・介護関係
- ・医療関係
- ・観光関係
- ・農業、漁業関係
また、どんな仕事であっても運転免許は持っていて損はないでしょう。後述しますが、田舎は都会にくらべて公共交通機関が充実しておらず、通勤や業務で車を使用する機会が多いのが特徴です。
田舎での就活を有利にできる資格が知りたい方は「文系の社会人におすすめの資格!取得するメリットや勉強法も解説」にて、詳しく解説しています。
大卒で「田舎就職」はもったいない?
就職先が少ないため、学歴やスキルに応じた仕事ができない可能性は都会より大きいでしょう。後述する「田舎で就職するメリットとデメリット」でも触れますが、田舎は都会に比べて給与水準が低いことが多く、大卒でも十分な額を得られないことも。年功序列や慣例を重んじる文化が根強い場合は、学歴は評価対象にならない可能性も考えられます。
なにをもって「もったいない」とするかは個人の考えによって異なりますが、大卒の学歴に見合う仕事があるかどうか、という観点で考えると都会のほうがチャンスは多いでしょう。
田舎で就職するメリットとデメリット
地方就職のメリットは慣れた土地で生活できたり、自然の多い環境で暮らせたりすること。一方、仕事や刺激の少なさはデメリットになるでしょう。
メリット
まずは、田舎で就職するメリットを解説します。
家族や知り合いがいて心強い状況である
Uターンでの就職なら家族や親族、友人、知り合いなどが多くいるので、困ったときに頼れたり心強かったりするでしょう。また、「知人の紹介」のように人脈を活用して仕事が見つかることも。慣れ親しんだ土地で生活する安心感は大きいものです。
貯金ができる
地元で就職すれば実家から出る必要がないため、給与のうち多くを貯金に回せます。また、都会に比べて家賃や駐車場代が安価なので、一人暮らしでも無理なく生活できるでしょう。
通勤が快適である
田舎は都会に比べて人口が少ないため、いわゆる「通勤ラッシュ」が起きないことがほとんど。自家用車で通勤する方も多く、快適な通勤時間を過ごせるようです。
自然豊かな環境で過ごせる
田舎で就職を考える理由として、「自然豊かな環境を求めている」をあげる方も少なくありません。都会に比べて緑が多く、空気もきれい。四季を感じながら日々を過ごせるのは、田舎暮らしの大きなメリットでしょう。
デメリット
続いて、田舎で就職する場合のデメリットを解説します。
求人が少ない
田舎は都会に比べて人口が少ないため、企業や仕事の数が少なく求人数も限られているようです。また、企業も昔からある地元企業などが多く、職種も限られているケースが見受けられます。
給与が低い
田舎は土地が多くあるので都会に比べて家賃が低く、それに伴って給与も低く設定されていることが多いようです。しかし、物価は都会とあまり変化はなく、車を所有することなどを考えると生活コストは都会とあまり変わらないという意見もあります。
企業によっては昇進が見込めない
地方の企業は体制が古いケースが多く、中には昇進したり役職を持ったりできるのは経営者の家族など特定の人だけ、ということも。地方の場合は従業員の年齢が高いのでいつまでも若手扱いで昇進できない企業もあるようです。
交通機関が未発達のことが多い
都会では数分おきに来る電車やバスも、田舎だと1時間~数時間に1本、ということは珍しくありません。都会のように交通網が発達しておらず、家から最寄り駅まで徒歩だと1時間かかることも。田舎において車なしでの就職は大変なことが多いようです。田舎暮らしを選択するのであれば、運転免許と自家用車は必要になるでしょう。
都会で就職するメリットとデメリット
都会で就職する最大のメリットは求人数が多く仕事が選べること。しかし、人やモノの多さがデメリットになる可能性もゼロではありません。
メリット
まずは、都会で就職するメリットを解説します。
求人が多い
都会には人や企業が集まっているため、田舎に比べて仕事の数や求人件数が格段に多い状況です。また、仕事の量だけでなく職種や業種なども多岐に渡り、地方にはない職種の仕事があることも。
地元で諦めていた仕事でも、都会なら就職できる可能性もあるでしょう。
給与が高い
仕事が多く、人も多い都会は給与水準も高く設定されていることが多いようです。家賃や外食費なども高額になるので注意が必要ですが、地方より高い給与を手にできるでしょう。
イベントや娯楽施設が多い
毎週末行われるイベント、趣向を凝らした娯楽施設、流行の先端を扱うショップなど、都会にはプライベートを充実させるモノやコトが多くあります。退勤後や休日などの楽しみが多いでしょう。
デメリット
続いて、都会で就職するデメリットを見ていきましょう。
資金が必要
就職活動時には上京する必要があるため、交通費や滞在費がかかります。無事に内定を得ても引っ越しが必要です。都会の家賃は高額なため、初期費用だけで数十万円になるのは珍しくありません。
満員電車が辛い
就職先から徒歩圏内に住む場合を除き、都会で働くほとんどの人が通勤に電車を使用します。そして、通勤電車は総じて満員のため、比較的ゆったりしている地方の電車に慣れている方にとっては辛いと感じることも。毎日の通勤で満員電車に乗り、会社に到着したら仕事をして、また満員電車で帰宅するという日々が続く可能性が高いでしょう。
物事のスピードが早い
仕事でも流行でも、都会は田舎に比べて物事が進むスピードが格段に早いといわれています。のんびりした地域で育っていると、あまりの早さについていけないことも。都会で就職するなら、都会のスピードに慣れる必要があるでしょう。
田舎、都会で就職するメリットを詳しく知りたい方は「地方と都市、就職するなら?メリット・デメリットを知って後悔しない選択を」にて、詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてください。
ニートは田舎で就職するべきなのか
ニートからの卒業を目指すなら、田舎ではなく都会で就職を検討することも選択肢の1つです。
田舎は都会に比べて地域の結束が強い傾向が見られます。人間関係も濃密なので、「ほとんどの住民と顔見知り」ということも珍しくないでしょう。
「外に出たり就職活動をしたりすると噂になるので嫌」「近所や世間の目が気になる」というのが就職に前向きになれない理由の1つなら、知り合いの少ない都会での就職が向いています。また、田舎の場合は外に娯楽が少ないため家に引きこもりがちになり、就職が遠のくケースも考えられるでしょう。
しかし、すべてのニートの方が都会で働くことに向いているとは限りません。中には、「やっぱり住み慣れた地元で就職したい」と考えるニートの方もいるでしょう。
地元での就職を検討するなら、地方にはニート向けの就職支援サービスが少ないのでハローワークを使うのが基本です。地方の企業も、「求人を出すならハローワーク」と捉えていることが多く、求人広告や求人サイトを利用したことがない企業もあるようです。
また、その地方に多い職種を選ぶのもポイント。就業を希望している地域を拠点としている企業や工場のほか、支店が多いサービス業が狙い目です。
地元で仕事を探しても見つからない、都会で就職すべきか悩んでいる…という方は就職エージェントのハタラクティブにご相談ください。
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こんなときどうする?田舎への就職に関するQ&A
田舎への就職を考えている方もいるでしょう。ここでは、想定される仕事の不安に関するお悩みをQ&A方式で解決していきます。田舎に就職してから後悔しないためにも、ぜひご一読ください。
田舎に就職すると後悔しますか?
田舎に就職すると後悔するかどうかは人によって異なるため、断言できません。もし田舎への就職を考えているなら安易に判断せず、その地方の特色や生活、求人などを調べておきましょう。田舎に就職して後悔するかどうかは、このコラムの「田舎に就職すると後悔する?」でさらに詳しく解説しています。
田舎に就職するメリットは何ですか?
田舎に就職するメリットは、都会に比べて生活にかかる費用が安い、ラッシュがなく通勤が快適、自然豊かな環境などです。BBQやキャンプなど、自然の中だからこそ楽しめる娯楽もあるため、アウトドアが好きな人に合っているでしょう。また、家賃や食費なども安い傾向にあるため、生活費を抑えられる可能性があります。
田舎に就職するデメリットは何ですか?
田舎への就職は、賃金が低い、求人が少ない、娯楽が少ないなどのデメリットがあります。田舎は都会と比べると生活費が低いことが多いですが、その分賃金が少ない傾向にあるので注意が必要です。また、都会に比べると求人数が少ないため、就職に苦労する可能性もあります。憧れだけで安易に考えないようにしましょう。
田舎と都会ではどちらに就職すべきですか?
田舎と都会のどちらに就職すべきかという正解はありません。それぞれの生活が自分に合っているか、やりたい仕事が見つかりそうかどうかなどで判断しましょう。 就職にお悩みなら、就職エージェントのハタラクティブを活用するのもおすすめの方法です。ハタラクティブなら、面接対策や応募書類添削など、マンツーマンの就職サポートが受けられます。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。