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地方就職はやめとけ?一生地元はつまらない?田舎で就職するメリットとは
更新日

この記事のまとめ
- 地方就職がやめとけといわれるのは、都会に比べて求人が少なく就職しづらいため
- 地方就職する場合は、都会との文化の違いを十分理解する必要がある
- 「やめとけ」といわれる地方就職にもさまざまなメリットがある
- 地方就職には、地元に戻るUターンや地元とは異なる地域で働くIターンがある
- 地方就職を検討するなら医療や介護関係も視野に入れてみよう
地方就職は、一般的に「仕事がないからやめとけ」「大卒でもったいない」などネガティブなイメージがあるようですが、一概には言い切れません。就職を機に上京したいと考える方もいれば、地元に帰ったりあえて田舎で就職したりする方もいるでしょう。このコラムでは、都会と地方それぞれで就職するメリットとデメリットを紹介。地方就職について理解を深めれば、就職の選択肢が広がる可能性があります。
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地方就職がやめとけといわれるのはなぜ?
地方就職をやめておいたほうが良いかどうかは人によって異なります。地方暮らしが性に合う方もいれば、都会のほうが生きやすいと感じる方もいるでしょう。ただし、知っておきたいのは「地方と都会の文化は大きく異なる」という点。特定のイメージを抱いて地方への移住や就職をしてしまうと、現実とのギャップを感じて後悔してしまうようです。
地方就職して後悔する理由
地方就職して後悔する具体的な理由には、以下のような例があります。
- ・人間関係が濃密
- ・仕事とプライベートの境界線が薄い
- ・都会に比べて閉鎖的な傾向が強い
地域にもよりますが、地方は都会に比べて土地の結束が強い場合があるようです。上記以外にも、賃金や仕事の幅といった理由もあります。
地方で働く人の実態
国立社会保障・人口問題研究所が2023年に実施した「第9回人口移動調査 結果概要」によると、過去5年間で現住地に移動してきた理由のうち、各都道府県の総人口に対して「就職・転職」に該当する人が多かった都道府県は以下のとおりでした。
地域 | 割合 |
---|---|
山口県 | 20.3% |
福島県 | 18.8% |
島根県 | 18.8% |
鳥取県 | 15.4% |
大分県 | 10.7% |
引用:国立社会保障・人口問題研究所「第9回人口移動調査 結果の概要(15p)」
各都道府県で多い移動理由は「住宅事情」ですが、上記表の5都道府県は、「就職・転職」と答える人の割合が多くなっていました。
参照元
国立社会保障・人口問題研究所
第9回人口移動調査
「地方就職」のパターン
「地方就職」のパターンは、Uターン・Iターン・Jターンの3つです。それぞれの違いについて説明します。
地方就職のパターン
- Uターン
- Iターン
- Jターン
Uターン
Uターンとは、地方出身の方が進学で都会に上京し、就職を機に地元に戻ることを表します。地元の学校を卒業したあとに都会で就職し、転職で地元企業に戻るケースも、Uターンの一つです。
Uターン就職について詳しく知りたい方は「Uターン就職とは?地方で働く理由や後悔しないためのポイントを解説」のコラムで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
Iターン
Iターンとは、都会出身の方が、地方で就職や転職をすることです。田舎暮らしへの憧れや都会生活への疲れ・子育てへの影響などから、地方への移住を選ぶ方も多いようです。
近年では人口や経済資源の確保を目的に、Iターンを推奨したり、移住者への優遇制度を設けたりする自治体も見られます。 Iターン就職は「Iターン転職が20代におすすめな理由とは?メリット・デメリットを解説!」のコラムも参考になるので一読ください。
Jターン
地方出身の方が進学などで上京し、地元とは別の地方に移住して就職するのがJターンです。地元では希望する仕事ができないものの、都会では生活したくないという方や、地元に比べると賑わっているが、都会ほどではない地方都市で働きたいという方が選択しているようです。
地方だと就職先がない?
「地方は仕事がない」というイメージは、地方就職はやめておけといわれる理由のひとつでもあります。しかし、厳密にいえば仕事そのものが「ない」ということはありません。
地方や田舎には「仕事がない」といわれる理由
地方や田舎にも会社は存在します。しかし都会に比べると企業数は少ないため、結果として求人数も減り「仕事がない」状態に。企業の数が少なければ職種も減るので、必然的に都会に比べて仕事の選択肢も狭まります。
特に、IT系やクリエイター系・メディア系といった仕事は都市部に集中する傾向が強いため、人によっては希望する仕事に就けない場合も少なくありません。
また、地域によっては「新卒」を重視しており、中途採用や既卒者の就職が難しくなるケースもあるでしょう。地方には就職先がないのでは?と感じている方は「田舎暮らしの仕事とは?求人の実態や探し方と移住時に確認したい項目を紹介」のコラムで詳しく解説しているので、目を通してみましょう。
地方就職に資格は必要?
特定の資格を保有していれば、少ない選択肢の中から地方で就職できる可能性は高まります。地方で有利になりやすいといわれる資格は以下のとおりです。
- ・介護関係
- ・医療関係
- ・観光関係
- ・農業、漁業関係
また、どんな仕事であっても車の運転免許は持っていて損はないでしょう。後述しますが、地方は都会にくらべて公共交通機関が充実しておらず、通勤や業務で車を使用する機会が多いのが特徴です。
地方での就活を有利にできる資格が知りたい方は「資格のおすすめ35選!文系の社会人が転職時に役立つスキルを種類別に紹介」のコラムで詳しく解説しています。
大卒で「地方就職」はもったいない?
就職先が少ないため、学歴やスキルに応じた仕事ができない可能性は都会より大きいでしょう。後述する「地方で就職するメリットとデメリット」でも触れますが、地方は都会に比べて給与水準が低い場合が多く、大卒でも十分な額を得られないことも。年功序列や慣例を重んじる文化が根強い場合は、学歴は評価対象にならない可能性も考えられます。
なにをもって「もったいない」とするかは個人の考えによって異なりますが、大卒の学歴に見合う仕事があるかどうか、という観点で考えると都会のほうがチャンスは多いといえます。
地方で就職するメリットとデメリット
地方就職のメリットは慣れた土地で生活できたり、自然の多い環境で暮らせたりすること。一方、仕事や刺激の少なさはデメリットになるでしょう。
地方で就職するメリット
まずは、地方で就職するメリットを解説します。
地方で就職するメリット
- 家族や知り合いがいて心強い状況である
- 貯金ができる
- 通勤が快適である
- 自然豊かな環境で過ごせる
家族や知り合いがいて心強い状況である
Uターンでの就職なら家族や親族・友人・知り合いなどが多くいるため、困った際に頼れたり心強かったりするメリットがあります。また「知人の紹介」のように人脈を活用して仕事が見つかる場合も。慣れ親しんだ土地で生活する安心感は大きいものです。
貯金ができる
地元で就職すれば実家から出る必要がないため、給与のうち多くを貯金に回せます。また、都会に比べて家賃や駐車場代が安価なため、一人暮らしでも無理なく生活できるでしょう。
通勤が快適である
地方は都会に比べて人口が少ないため、いわゆる「通勤ラッシュ」が起きないことがほとんど。自家用車で通勤する方も多く、快適な通勤時間を過ごせる場合が多いようです。
自然豊かな環境で過ごせる
地方で就職を考える理由として「自然豊かな環境を求めている」方も少なくありません。都会に比べて緑が多く、空気もきれいです。四季を感じながら日々を過ごせるのは、地方暮らしの大きなメリットといえます。
地方で就職するデメリット
続いて、地方で就職する場合のデメリットを解説します。
地方で就職するデメリット
- 求人が少ない
- 給与が低い
- 企業によっては昇進が見込めない
- 交通機関が未発達
求人が少ない
地方は都会に比べて人口が少ないため、企業や仕事の数が少なく、求人数も限られています。また、企業も昔からある地元企業などが多く、職種も限られているケースも多いようです。
給与が低い
地方は都会に比べて家賃などが安いため、それに伴って給与も低く設定されている場合が多いようです。しかし、物価は都会とあまり変化はなく、車を所有することなどを考えると生活コストは都会とあまり変わらないという意見もあります。
企業によっては昇進が見込めない
地方の企業は体制が古いケースが多く、中には昇進したり役職を持ったりできるのは経営者の家族など特定の人だけという場合も。地方の場合は従業員の年齢が高いのでいつまでも若手扱いで昇進できない企業もあるようです。
交通機関が未発達
都会では数分おきに来る電車やバスも、地方だと1時間~数時間に1本ということは珍しくありません。都会のように交通網が発達しておらず、家から最寄り駅まで徒歩だと1時間かかる場合も。地方において車なしでの就職は難しいというケースもみられます。田舎暮らしを選択するのであれば、運転免許と自家用車は必要になるでしょう。
地方就職は企業選びが重要
確かに地方は求人が少なかったり交通が不便だったりするものの、慎重に企業を選べばこれらのデメリットを払拭できる可能性があります。たとえば、地方でも県庁所在地や工業が発達している地域では求人が多い傾向に。また、地方でも場所を選べば交通の不便なく通勤できるでしょう。地方で就職したほうが、郊外から都会に通っていたときより不自由なく働けるようになったというケースも十分あるのです。そのため、時間をかけて企業を企業を選ぶ必要があるでしょう。
地方就職を成功させたい方は、私たちハタラクティブにご相談くださいね。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
都会で就職するメリットとデメリット
都会で就職する最大のメリットは求人数が多く仕事が選べること。しかし、人やモノの多さがデメリットになる可能性もゼロではありません。
都会で就職するメリット
まずは、都会で就職するメリットを解説します。
都会で就職するメリット
- 求人が多い
- 給与が高い
- イベントや娯楽施設が多い
求人が多い
都会には人や企業が集まっているため、地方に比べて仕事の数や求人件数が格段に多い状況です。また、仕事の量だけでなく職種や業種なども多岐に渡り、地方にはない職種の仕事があることも。
地元で諦めていた仕事でも、都会なら就職できる可能性があります。
給与が高い
仕事が多く、人も多い都会は給与水準も高く設定されている傾向にあります。家賃や外食費なども高額になるため注意が必要ですが、地方より高い給与を手にできるでしょう。
イベントや娯楽施設が多い
毎週末行われるイベント・趣向を凝らした娯楽施設・流行の先端を扱うショップなど、都会にはプライベートを充実させるモノやコトが多くあります。退勤後や休日などの楽しみが多いのも、都会で就職するメリットです。
都会で就職するデメリット
続いて、都会で就職するデメリットを見ていきましょう。
都会で就職するデメリット
- 資金が必要
- 満員電車が辛い
- 物事のスピードが早い
資金が必要
就職活動時には上京する必要があるため、交通費や滞在費がかかります。無事に内定を得ても引っ越しが必要です。都会の家賃は高額なため、初期費用だけで数十万円になるのは珍しくありません。
満員電車が辛い
就職先から徒歩圏内に住む場合を除き、都会で働くほとんどの人が通勤に電車を使用します。そして、通勤電車は総じて満員のため、比較的ゆったりしている地方の電車に慣れている方にとっては辛いと感じることも。毎日の通勤で満員電車に乗り、会社に到着したら仕事をして、また満員電車で帰宅するという生活が続きます。
物事のスピードが早い
仕事でも流行でも、都会は地方に比べて物事が進むスピードが格段に早いといわれています。のんびりした地域で育っていると、あまりの早さについていけない場合も。都会で就職するなら、都会のスピードに慣れる必要があるでしょう。
地方または都会で就職するメリットを詳しく知りたい方は「地方と都市、就職するなら?メリット・デメリットを知って後悔しない選択を」のコラムを参考にしてください。
ニートは地方で就職するべきなのか
ニートからの卒業を目指すなら、地方ではなく都会で就職を検討するのも選択肢の1つです。
地方は都会に比べて地域の結束が強い傾向が見られます。人間関係も濃密なため「ほとんどの住民と顔見知り」ということも珍しくないでしょう。
ニートの方が「外に出たり就職活動をしたりすると噂になるので嫌」「近所や世間の目が気になる」というのが就職に前向きになれない理由の一つの場合、知り合いの少ない都会での就職が向いています。また、地方の場合は外に娯楽が少ないため家に引きこもりがちになり、就職が遠のくケースも考えられます。
しかし、すべてのニートの方が都会での就職に向いているとは限りません。中には「やっぱり住み慣れた地元で就職したい」と考えるニートの方もいるでしょう。
地元での就職を検討するなら、地方にはニート向けの就職支援サービスが少ないため、ハローワークを使うのが基本です。地方の企業は「求人を出すならハローワーク」と捉えている場合が多く、求人広告や求人サイトを利用したことがない企業もあるようです。
また、その地域に多い職種を選ぶのもポイント。就業を希望している地域を拠点としている企業や工場のほか、支店が多いサービス業が狙い目です。
地元で仕事を探しても見つからない、都会で就職すべきか悩んでいる…という方は就職エージェントのハタラクティブにご相談ください。
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こんなときどうする?地方就職に関するQ&A
ここでは、地方での就職を考えている方が抱いている不安に関するお悩みを、Q&A方式で解決していきます。地方に就職してから後悔しないためにも、ぜひ参考にしてださい。
地方就職すると後悔しますか?
地方に就職すると後悔するかどうかは人によって異なるため、断言できません。もし地方への就職を考えているなら安易に判断せず、その地域の特色や生活・求人内容などを調べておきましょう。地方に就職して後悔するかどうかは、このコラムの「地方就職がやめとけといわれるのはなぜ?」でさらに詳しく解説しています。
地方に就職するメリットは何ですか?
地方に就職するメリットには、都会に比べて生活にかかる費用が安い、ラッシュがなく通勤が快適、自然豊かな環境などが挙げられます。BBQやキャンプなど、自然の中だからこそ楽しめる娯楽もあるため、アウトドアが好きな方に合っているでしょう。また、家賃や食費なども安い傾向にあるため、生活費を抑えられる可能性があります。
地方に就職するデメリットは何ですか?
地方への就職は、賃金が低い・求人が少ない・娯楽が少ないなどのデメリットがあります。田舎は都会と比べると生活費が安い場合が多いですが、その分賃金が少ない傾向にあるため注意が必要です。また、都会に比べると求人数が少ないため、就職に苦労する可能性もあります。憧れだけで安易に考えないようにしましょう。
「地元で就職すればよかった」と後悔しないためには?
地方と都会のどちらに就職すべきかという正解はありません。それぞれの生活が自分に合っているか、やりたい仕事が見つかりそうかどうかなど総合的に判断しましょう。 就職にお悩みなら、就職エージェントのハタラクティブを活用するのもおすすめの方法です。ハタラクティブなら、面接対策や応募書類添削など、マンツーマンの就職サポートが受けられます。
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※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。