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転職で求人応募数は多い方が良い?仕事選びのポイントも解説!
更新日
この記事のまとめ
- 転職活動における求人応募数は、8~10社が一般的
- 転職活動では、応募数を絞り込み過ぎないようにしよう
- 求人応募数を増やすべきかどうかは、転職したい職種や就業状況によって異なる
- 転職の目的や実現したい働き方などに合った求人に応募することが大切
- 転職エージェントを利用すると、マッチ度の高い企業に出会いやすい
「転職活動をする際、求人応募数は多い方が良い?」と悩む方もいるでしょう。複数の求人に応募することで、効率的に転職活動を進められたり、自分に合った企業を探しやすくなったりします。その一方で、やみくもに求人に応募するのではなく、志望する業界や現在の就業状況に応じて数を絞ることも大切です。このコラムでは、転職活動における求人応募数について考察。求人を選ぶポイントもまとめました。
転職における一般的な求人応募数は?
転職活動における求人応募数は、8〜10社が一般的とされています。また、30代では9社前後、40代では12社前後と年齢が高くなるほど増える傾向があります。一方で、転職者のなかには、年齢に関係なく15〜20社程度応募したという方もいるでしょう。数字は、あくまでも目安として参考にしてみて下さい。
転職成功者1人当たりの求人数
厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和6年8月分)」によると、2024年8月における、新卒を除く正社員の就職状況は以下のとおりです。
正社員就職に対する項目 | 状況 |
---|---|
月間有効求人数 | 114万9,592人 |
新規求人数 | 38万7,935人 |
就職件数 | 3万3,056件 |
引用:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和6年8月分)第2表 雇用形態別常用職業紹介状況(新規学卒者を除く)」
同調査の「用語の解説」では、月間有効求人数は「前月から繰越された有効求人数と当月の新規求人数の合計数」、新規求人数は「期間中に新たに受け付けた求人数(採用予定人員)」と定義されています。これらを就職件数で割った数値が、転職成功者1人に対する求人の数と考えられます。
- 月間有効求人数(114万9,592人)÷就職件数(3万3,056件)=約35件
新規求人数(38万7,935人)÷就職件数(3万3,056件)=約12件
計算すると、月間有効求人数では転職成功者1人あたり約35件、新規求人数では約12件の求人があることがうかがえます。なお、上記データはハローワークにおける数値です。ハローワークへの求人掲載費は無料のため、すべての企業が積極的に採用活動を行っているとは限りません。「良い人がいれば採用したい」という理由から、長期間掲載している企業も含まれると考えられます。
参照元
厚生労働省
一般職業紹介状況(令和6年8月分)について
一般職業紹介状況(職業安定業務統計):集計結果(用語の解説)
複数の求人に並行して応募する理由とは?
転職者が複数の企業への応募を同時並行で進める理由は、「選考を突破する数を増やすため」「比較検討してより自分に合う企業を探すため」「効率的に転職活動を進めるため」の3つです。以下で、詳しく解説します。
選考を突破する数を増やすため
採用までは書類選考、一次面接、二次面接といったいくつかの段階があります。書類選考や一次面接の通過率を30%、応募数が100人と想定すると、書類選考を通過できるのは30人、そこから二次面接へ進めるのは9人です。人気の職種では、通過率はさらに低い場合もあります。このように、転職活動に臨む際は選考通過率を低めに想定し、不採用だったときのことを考えて、応募数を絞り込み過ぎないようにする方が多いようです。
「三次面接の通過率はどれくらい?合格のために行うべき準備も解説」のコラムでは、面接の通過率について解説しているので、参考にしてみてください。
応募数が多過ぎると選考通過率が下がる恐れもある
転職活動の応募数に上限はないといえます。その一方で、応募数が多いほど転職に成功しやすくなるとは限りません。「転職できれば何でも良い」といった理由で安易に応募数を増やしてしまうと、志望動機が曖昧になり不採用が続く恐れがあります。
選考通過率を高めるためには、1社ずつ丁寧に企業研究を行い、対策を練るのが大事です。「将来の理想像」「就職後に活かせる強み」などを洗い出し、それが実現できる企業を選びましょう。企業の選び方について詳しくは、「自分に合った会社の選び方が分からない!企業を選ぶ基準やポイントをご紹介」のコラムを参考にしてみてください。
比較検討してより自分に合う企業を探すため
複数社の選考が同時並行で進むことで、比較検討ができます。判断基準が多いほうが、企業に求める条件の優先順位や自分との相性が明確になりやすいといえます。
また、選考の過程で先輩社員や人事担当者と話すうちに、Webサイトでは分からなかった企業の社風や価値観が分かることもあります。第一志望のつもりで応募した企業が「イメージと違った」となる場合もあるでしょう。企業を知る機会を増やすことで比較検討の材料が増え、入社後のミスマッチを防げるのも求人に同時応募するメリットです。
効率的に転職活動を進めるため
厚生労働省の「令和2年転職者実態調査の概況」によると、直前の勤め先を辞めてから転職成功までにかかった期間は、以下のとおりです。
転職成功までの期間 | 割合 |
---|---|
1ヶ月未満 | 27.6% |
1ヶ月以上2ヶ月未満 | 13.3% |
2ヶ月以上4ヶ月未満 | 12.9% |
4ヶ月以上6ヶ月未満 | 4.6% |
6ヶ月以上8ヶ月未満 | 3.5% |
8ヶ月以上10ヶ月未満 | 1.7% |
10ヶ月以上 | 5.5% |
離職期間なし | 26.1% |
引用:厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況 表20」
選考には段階があるので、応募から内定まで1社あたり数週間~1ヶ月程度かかります。途中で不採用となった場合は最初からやり直しとなり、転職活動が長期化する恐れがあります。1社ずつ応募すると長期化のリスクが高まるので、複数に応募して効率的に転職活動を行うのが内定獲得のコツといえるでしょう。転職活動のコツについて詳しくは、「転職のコツとは?新卒との違いや効率よく内定獲得するためのポイント」のコラムを参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
令和2年転職者実態調査の概況
状況に応じて応募数を決めよう
転職活動において求人応募数をどれくらいにするかは人によって異なります。志望する業界や職種、現在の就業状況などに応じて判断することが大切です。以下で詳しく解説します。
志望する業界・職種に応じて判断する
人気の業界・職種を選ぶ場合は、応募する求人の数を多くするのが有効です。志望する業界や職種が人気だと、倍率が高くなることに加え、スキルを持つ経験者がライバルとなる可能性があります。この場合、応募数を増やして内定獲得の確率を高めたり、選考の場数を踏んで面接の精度を上げたりするのが効果的です。
一方で、「どうしてもこの会社に入りたい」「どうしても○○の仕事がしたい」など、特定の企業や仕事を強く志望する場合は、応募数を減らして1社に集中するのも1つの手です。
経験やスキルを考慮する
経験やスキルが浅い方は、応募する求人の数を増やすのがポイントです。以下の表では、厚生労働省の「令和2年転職者実態調査の概況」を参考に、転職者の採用理由のなかで割合が高いものをまとめました。
転職者を採用した理由別の事業所割合
職種 | 専門知識・能力があるから | 経験を活かし即戦力になるから | 職場への適応力があるから | 離職者の補充のため |
---|---|---|---|---|
管理的な仕事 | 40.7% | 62.3% | 25.9% | 28% |
専門的・技術的な仕事 | 52.7% | 66.1% | 26.7% | 44.6% |
事務的な仕事 | 17.5% | 42% | 27.7% | 58.5% |
販売の仕事 | 13.4% | 58.8% | 25.8% | 44.8% |
サービスの仕事 | 23.9% | 54.9% | 29.5% | 61.6% |
その他の仕事 | 20.8% | 47.7% | 26.5% | 63.2% |
引用:厚生労働省の「令和2年転職者実態調査の概況」
仕事内容にもよりますが、未経験職種へ挑戦する場合の内定獲得は簡単ではないと想定できます。即戦力を求めているのではなく、「ポテンシャル重視」「若手を育てたい」といった企業に出会うためにも、応募数を増やす必要があるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和2年転職者実態調査の概況
現在の就業状況によって判断する
働きながら転職活動を行う方は、仕事と両立できる範囲で応募数を決めることが大切です。応募数を増やし過ぎると、今の会社に迷惑がかかったり、精神的に疲れてしまったりして転職活動が進まない恐れもあります。自分のペースで転職活動に取り組める応募数を考えてみましょう。
応募する求人を選ぶポイント
求人に応募する際は、やみくもに数を増やすのではなく、内容に注目して選ぶのがポイントです。応募数が1社でも、自分に合った企業に転職できる人もいます。反対に、100社の求人に応募して採用に至ったとしても、ミスマッチな転職になる場合もあるでしょう。以下では、応募する求人を選ぶ際のポイントについて解説します。
何のために転職するのかを考えよう
「なぜ転職したいのか」「今の会社ではダメなのか」を自問自答し、転職の目的を明確にすると良いでしょう。転職の目的には、キャリアプランや理想の働き方の実現などが挙げられます。以下で、詳しく紹介します。
キャリアプラン
「10年後は○○の専門職として活躍したい」「将来は管理職になりたい」といった将来の目標を考えてみましょう。目標を達成するために、1年後、3年後、5年後にどうなっていたいかを想定し、それが実現できそうな企業の求人に応募するのがポイントです。
働き方
希望の働き方ができる企業の求人を選ぶのも方法の1つです。「ワークライフバランスを大事にしたい」「テレワークで働きたい」などの希望があれば、フレックスタイム制や在宅勤務制度がある企業を選ぶと良いでしょう。
テレワークについては「テレワークのメリット・デメリットとは?成果を上げる働き方を解説」のコラムで詳しく解説しているので、こちらもあわせてご覧ください。
価値観や理念
自分が大事にしたい価値観と企業理念のマッチ度も重要です。「社会に貢献したい」と考えるなら、社会に貢献する活動に力を入れている企業へ転職することで、やりたいことの実現につながります。
自分の適性を知ろう
いろいろな仕事に興味があり応募する求人の数が増えてしまうという方は、「できること」から転職先を絞る方法もあります。まずは自分の強みを見出し、それが活かせる業界や職種を見定めましょう。自分では強みだと思っていなくても、人から褒められたり感謝されたりすることは「得意なこと」である可能性があります。得意なことを仕事にすると評価されやすいので、モチベーションのアップにも繋がります。
転職は自分の希望を叶えるための手段の1つです。応募数にとらわれすぎず、「転職後どうなっていたいか」「どんな仕事に就きたいか」を考えてみると良いでしょう。転職がうまくいかずに悩んでいる人は「転職がうまくいかないのはなぜ?20代30代別の原因と成功させるコツ」のコラムで紹介している対処法を試すのもおすすめです。
転職エージェントを利用するメリット
「自分に合った応募数が分からない」「転職できるか不安で応募数を絞り込めない」という場合は、転職エージェントを利用するという方法もあります。転職エージェントを利用するメリットは、「マッチ度の高い求人が分かる」「無理のないスケジュールが組める」などです。以下で詳しく紹介します。
1.マッチ度の高い求人が分かる
転職エージェントのアドバイザーは、業界の状況や転職市場の動向を熟知しています。そのため、応募者のキャリアや強みに応じて客観的な目線でアドバイスが可能です。転職に慣れていない人が自分で求人を探すと、イメージや憧れが先行し、自分に合っていない企業を選んでしまいかねません。プロに求人を紹介してもらうことで、マッチ度が高くなりやすいため、応募数を絞ることができます。
2.無理のないスケジュールが組める
転職エージェントは、求人探しや面接の日程調整の代行を行っています。応募者の状況を聞いたうえでスケジュールを組むので、無理のない転職活動が可能です。
また、仕事の都合で面接の日程が合わない場合は、応募先企業へ交渉もしてくれます。1人で行う転職活動に比べてやるべきことが減らせるので、その分応募数を増やせるでしょう。反対に、応募数が増え過ぎる心配もありません。
3.選考通過率が高まる
転職エージェントは応募先企業に合わせた対策を行います。アピールすべきポイントや想定される質問について、的確なアドバイスが期待できるでしょう。また、エージェントが、企業の採用担当者にヒアリングをして、「実際の職場の雰囲気」「求める人材」といった詳細を把握している場合もあります。応募先企業に合わせて書類作成や面接練習ができると、選考通過率が高まります。
転職エージェントの利用方法については、「転職エージェントの使い方を解説!利用時の基本の流れと賢く使い倒すコツ」のコラムを参考にしてみてください。
「転職を考えているけれど、どれくらい応募すれば希望の仕事に就けるか分からない」と悩む方は、ハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、既卒や第二新卒、フリーターなどの若年層の方を対象とした転職エージェントです。社会人経験が少ない方や、転職が初めてという方も丁寧にサポート。専任の就活アドバイザーがカウンセリングを行い、利用者の希望やこれまでの経験に応じた求人を紹介します。書類作成や面接対策をはじめ、一人ひとりに合ったアドバイスを行います。サービスはすべて無料なので、お気軽にお問い合わせください。
転職の応募数や選考のお悩みQ&A
ここでは、転職活動における求人応募数や面接などに関する、さまざまな悩みについてQ&A方式でお答えしていきます。
面接は一日に何社まで受けられる?
一日に受ける面接は2社に留めましょう。面接に臨む際は、気持ちに余裕を持ち、1社ずつ集中するのが理想です。一日に何社も面接すると気持ちの準備をする余裕がなく、本来の力を発揮できない恐れがあります。日程が被ってしまった場合は、変更を依頼するのがおすすめです。「応募から面接まで…転職にはどれくらいの期間が必要なのか」のコラムでは、面接日の決め方について解説しているので、参考にしてみてください。
1社で決まることはある?
可能性はありますが、稀なケースでしょう。やりたい仕事が明確でスキルもあり、条件や社風がマッチした企業に出会える確率はそう高くはありません。また、内定をもらえたとしても比較要素がほかにないため、「この企業で間違いない」と確信を持つのも難しいです。このコラムの「複数の求人に並行して応募する理由とは?」を参考にして、応募数を検討してみてください。
転職回数が多いと不利になりやすい?
応募者の年齢や転職理由によって異なります。「忍耐力がないのでは」「またすぐに辞めるのでは」という懸念から、転職回数が多い人に対してマイナスイメージを抱く採用担当者もいるでしょう。その一方で、転職理由が明確で、1社あたりの在籍間が年単位であれば不利にならない可能性もあります。詳しくは、「転職する年齢は20代がおすすめ!成功させるポイントを解説」のコラムをご覧ください。
書類選考の通過率が低くて悩んでいます
応募先企業に合った内容になっているか見直してみると良いでしょう。自分ではよく分からないという人は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。アドバイザーと一緒に自己分析を行えるため、書類選考でアピールすべきポイントが明確になります。詳しくは、「転職エージェントは書類選考通過に効果的?受けられるサポートの内容を解説」のコラムを参考にしてみてください。「ハタラクティブ」でも書類作成をサポートしていますので、ぜひご相談ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。