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紹介予定派遣とは?派遣との雇用形態の違いやメリット・デメリットを解説
更新日
この記事のまとめ
- 紹介予定派遣とは、契約期間満了後に派遣先での直接雇用を前提とした雇用形態を指す
- 紹介予定派遣と一般的な派遣の違いとは、「派遣期間」や「事前選考の有無」など
- 紹介予定派遣のメリットは、派遣期間中に企業側との相性を見極められること
- 紹介予定派遣では、直接雇用の不成立や契約社員採用といった可能性に注意が必要
紹介予定派遣とは、派遣先と直接雇用契約を結ぶことに事前の合意をしたうえで働く派遣社員のことです。ただし、必ずしも派遣期間満了後に正社員就職できるとは限りません。このコラムでは、紹介予定派遣の特徴やメリット・デメリットなどをまとめました。紹介予定派遣として働くうえでの注意点も解説しているので、ぜひご一読ください。
紹介予定派遣とは?
紹介予定派遣とは、派遣会社が求職者を企業に紹介し、企業は派遣労働者を直接雇用する前提で一定期間(最長6か月)を派遣社員として試用する制度です。期間終了後、企業が求職者を採用する場合は、正社員や契約社員として直接雇用することになります。
この制度は、企業側が求職者の実際の仕事ぶりや適性を確認するための一つの手段として利用される方法です。また、求職者にとっても、企業や職場の雰囲気を見極めるための期間として活かせることがメリットといえるでしょう。
通常派遣と紹介予定派遣の違い
通常派遣と紹介予定派遣の主な違いは、次の4つが挙げられます。
通常派遣 | 紹介予定派遣 | |
---|---|---|
雇用の形態 | 派遣会社が求職者を雇用し、派遣元の派遣社員として企業に派遣する | ・派遣会社が求職者を派遣社員として企業に紹介し、一定期間は派遣社員として働く ・期間終了後は企業が直接雇用する |
雇用期間 | 期間の延長や終了は派遣先会社の裁量による | ・一定の試用期間を経て、企業が求職者を直接雇用するかどうか決定する ・通常最長6ヶ月 |
雇用条件 | 派遣会社が派遣社員の雇用条件を管理する | ・派遣会社が派遣社員としての待遇や条件を提供する ・期間終了後は企業が直接雇用するため、企業の雇用条件が適用される |
雇用の安定性 | 派遣先会社の業績や需要に左右され、派遣社員としての雇用の安定性が低い場合がある | 期間終了後は企業が直接雇用するため、雇用の安定性が高くなる場合がある |
一口に派遣と言っても、雇用形態によって大きな違いがあることを理解しておく必要があります。派遣の働き方に関する詳細は「派遣社員と契約社員の違いって?メリットや契約切り替え時の注意点を解説!」のコラムを参考にしてください。
紹介予定派遣の3つの特徴
紹介予定派遣には、「試用期間の提供」「派遣社員の待遇」「直接雇用の可能性」という特徴があり、一般的な派遣の働き方とは異なる特徴があります。
試用期間の提供
紹介予定派遣は、求職者が企業での仕事を試すための制度です。派遣社員として一定期間(最長6ヶ月)の試用期間を経て、企業が求職者を直接雇用するかどうかを決定します。これにより、求職者と企業双方が相互に適性を確認する機会が提供されます。
派遣社員の待遇
紹介予定派遣の期間中、求職者は派遣元の派遣社員として働くため、派遣元の待遇や条件が適用されます。ただし期間終了後に直接雇用される場合は、企業の雇用条件が適用されます。
直接雇用の可能性
紹介予定派遣は、企業が求職者の能力や適性を確認した後、直接雇用することを目的としています。期間中に求職者の仕事ぶりや適性を見極めたうえで企業が直接雇用するため、ミスマッチが防げます。
紹介予定派遣の詳しい働き方については「既卒から正社員になれる?紹介予定派遣や正社員型派遣について解説」もあわせてご覧ください。
紹介予定派遣の3つのメリット
紹介予定派遣には「勤め先と自分の相性を見極められる」「未経験職種に就けるチャンスがある」「派遣元企業のサポートを受けられる」といった他の雇用形態とは異なるメリットがあります。紹介予定派遣として働くメリットの詳細を見ていきましょう。
1.勤め先と自分の相性を見極められる
紹介予定派遣のメリットは、派遣先企業と自分の相性を見極めたうえで直接雇用に切り替えられることです。派遣期間中に会社の雰囲気や業務内容を確かめ、自分には合わないと感じれば派遣期間満了後に直接雇用契約を断る選択肢もあります。
2.未経験職種に就けるチャンスがある
紹介予定派遣は、未経験職種に就けるチャンスがあるのもメリットといえます。派遣元の企業が仕事を斡旋してくれるため、本来なら未経験だと応募できないような企業や職種に、未経験者として挑戦させてもらえる場合も。派遣期間中の働きぶりを認めてもらえれば、通常は正社員として入社するのが難しい企業に雇用される可能性もあるでしょう。
3.派遣元企業のサポートを受けられる
紹介予定派遣なら、派遣元企業のサポートを受けられるのもメリットの一つ。派遣先企業との交渉を代行してもらえたり、自分に合う派遣先企業を探してもらえたりします。
自分一人で就職先を探すよりも派遣元企業から紹介を得たほうが企業側からの信頼も厚くなり、よりスムーズな就業が可能でしょう。たとえ派遣先企業との直接雇用が成立しなかったとしても、派遣企業が次の派遣先を紹介してくれるのも魅力といえます。
紹介予定派遣のメリットについてより詳しく知りたい方は「常用型派遣は正社員とは違う制度?メリット・デメリットを詳しく解説」のコラムもあわせてご覧ください。
紹介予定派遣として働くデメリット
紹介予定派遣として働く際には、デメリットや注意点も存在します。紹介予定派遣として働くことを検討している場合は、デメリットにも目を向けておきましょう。
1.必ずしも正社員雇用されるとは限らない
紹介予定派遣の特徴に「直接雇用を前提としていること」が挙げられますが、これは必ずしも正社員採用であるとは限りません。企業側が契約社員としての直接雇用の人材を想定していることもあります。
派遣期間満了後に正社員になりたいと考えている方は、「派遣から正社員への転職はタイミングが大切!成功するための注意点もご紹介」のコラムも参考にしてください。
2.直接雇用が成立しないこともある
直接雇用が前提の紹介予定派遣ですが、派遣期間中に派遣先企業から仕事に対する適性や姿勢を疑問視されれば、直接雇用を断られる可能性もあるでしょう。逆に、直接雇用での入社を断ることもできます。ただし、双方どちらにおいても、断るうえでの明確な理由を先方に示すことが必要です。
3.派遣時と直接雇用後で条件が変わる場合がある
紹介予定派遣から直接雇用に切り替わる際に、雇用条件が変わる場合があることも念頭に置いておきましょう。直接雇用されるとなれば、雇用主は派遣元から派遣先企業へ移ります。そのため、派遣時とは勤務時間帯や給与、待遇などが異なる場合も。あらかじめ労働条件をよく確認したうえで、直接雇用の契約を交わすよう気をつけましょう。
紹介予定派遣とは何かを理解したうえで仕事に就こう
紹介予定派遣とは、派遣先企業に直接雇用されることを見据えての働き方です。派遣期間中に就業先との相性を見極められるメリットがある反面、派遣期間満了後に必ずしも望むような雇用契約が結べるとは限らない点に注意が必要でしょう。
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紹介予定派遣に関するFAQ
紹介予定派遣に関する疑問をピックアップしてご紹介します。
紹介予定派遣とは何ですか?
紹介予定派遣とは、派遣会社が求職者を企業に派遣するものの、派遣先の企業は派遣労働者を直接雇用を前提として受け入れる制度です。求職者は派遣元の派遣社員として最長で6ヶ月働き、期間終了後に企業側と同意すれば派遣ではなく直接雇用で働けます。派遣から正社員就職を目指している方は、「派遣から正社員登用を目指すには?メリットやデメリットも紹介」もご覧ください。
紹介予定派遣のメリットとは?
紹介予定派遣のメリットには、企業との相性を見極めたうえで就職ができること、未経験では応募困難な仕事に挑戦する機会があることなどが挙げられます。派遣元企業のサポートやアドバイスを受けながら仕事に就けるのも利点といえるでしょう。詳しくは、このコラムの「紹介予定派遣の3つのメリット」をご参照ください。
紹介予定派遣はやめたほうがいいといわれたことがあります。理由は?
紹介予定派遣はやめたほうがいいといわれる理由はその実態にあります。紹介予定派遣の求人数は少ないといわれている一方で、正社員を含めた直接雇用を希望する人は多い傾向。そのため選考基準が厳しく設定されているようです。
企業側の都合で期間終了後は正社員ではなく契約社員として雇用されることもあるなど、正社員を希望する場合は実態とのギャップに戸惑う可能性もあります。派遣の実情を知りたい方は「派遣労働の実情とは?賃金の格差や正社員の目指し方をご紹介」のコラムもぜひチェックしてください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。