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ブライダル業界の仕事
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ブライダル業界とは
ブライダル業界とは、結婚に関連する業務を指します。主に結婚式の計画と実行に従事。結婚に向けた情報提供やウェディングドレス、ジュエリー、フラワーアレンジメント、ハネムーンなどの提供も含まれます。
この業界は、結婚式を特別で思い出深いものにするために、さまざまなサービスを提供。新郎新婦や関係者にとって重要な瞬間を演出します。流行やトレンドの変化に敏感であり、喜びと感動を提供することが中心の業界です。
ここでは、ブライダル業界の代表的な4つの業態をご紹介します。
ホテル
ホテル施設内の宴会場やチャペルを使って行う結婚式。国内では以前から人気が高く、結婚式の代表的なスタイルの1つ。きめ細やかなサービスが受けられることはもちろん、最近ではバリアフリーに対応しているホテルも多いため、お年を召したゲストがいる場合も安心です。
リゾート型
親族をはじめ、ごく親しい友人のみをリゾートに招待し、少人数で行うことが多いリゾート型のウエディング。 国内だけではなく、ハネムーンを兼ねた海外でのウェディングも人気のようです。
リゾートならではの美しいロケーションを背景にした撮影ができるのも魅力の1つと言えるでしょう。
ゲストハウス型
洋館風の邸宅を一軒貸し切って挙式・披露宴を挙げるウエディングスタイル。「ハウスウェディング」とも呼ばれています。最大のメリットは、プライベートな空間でゲストをおもてなしできること。ガーデンウエディングや広いテラスを使った演出など、自由度の高いオリジナルウエディングができるのも魅力です。
レストランウエディング
レストランを結婚式の会場として使用。テラスやプールを併設していたり、美しい夜景を眺めることができるレストランも多く、記念日にふさわしいロケーションが人気を集めています。
料理にこだわりたい方はもちろん、ゲストとの距離が近く、アットホームな雰囲気を演出できるのも強みと言えるでしょう。
代表的な仕事
昨今では、業態も多様化しているブライダル業界ですが、ここではどの業態にも共通する代表的な3つの職種とその仕事内容についてご紹介します。
ブライダルコーディネーター・ウェディングプランナー
厚生労働省の「ブライダルコーディネーター」によると、「結婚式を予定しているお客に対して、挙式の相談にのり、企画・提案、費用の見積りを行う。予約を受けた後は、必要な段取り・手配を行い、挙式・披露宴が終わるまで必要な調整・進行管理を行う。」のが仕事とされており、ウェディングプランナーやウェディングプロデューサーと呼ばれることもあります。
ブライダルコーディネーター・ウェディングプランナーは、挙式・披露宴をプロデュースし、新郎・新婦とともに日取りや予算、招待状、料理、花、引き出物、衣装など、決めることも。ウエディングプランナーは、新郎・新婦と打ち合わせを重ね、希望や意見を聞きながら、挙式・披露宴が最善の形になるよう提案しサポートし、挙式・披露宴当日は、進行通りに進んでいるか確認します。
ウェディングプランナーの仕事内容については「ウェディングプランナーの仕事」のコラムで紹介していますので、就活の際の参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
jobtag(ブライダルコーディネーター)
フラワーコーディネーター
新郎のブートニアや新婦のブーケ、挙式・披露宴会場を装飾する花のアレンジなど、ブライダルが行われる施設(ホテル・レストラン・ゲストハウスなど)での花に携わる職種です。
フラワーアレンジメントの技術をもとに、幅広い知識や自分のセンスを活かすことができます。
ヘアメイクアーティスト
挙式・披露宴当日に新婦のメークとヘアスタイルを担当するのが仕事です。
新婦の要望を聞き、ドレスや会場全体の雰囲気を考え、新婦の顔立ちを活かし、魅力を引き出す技術や美的センスが求められます。
ブライダル業界に関連する業界
ブライダル業界に関連する業界には、以下のようなものがあります。
婚活ビジネス
婚活ビジネスは、結婚相手の紹介に特化した結婚相談所やオンライン結婚情報サービス、お見合いパーティー、合コンセッティングなどを包括的に指します。
結婚相談所や結婚情報サービスは通常、会員制で、入会金と会費を支払った会員に、希望条件に合った結婚相手を紹介。お見合いパーティーやカップリングパーティー、オンラインマッチングビジネスも、カップルの出会いを支援する婚活ビジネスの一環として広く受け入れられているでしょう。
ブライダルエージェント
ブライダルエージェントは、カップルが結婚式や披露宴の会場を選ぶ際、希望に合った場所を見つけ、提供先から紹介する職種を指します。
この業界には、対面で紹介を行う業態と、インターネット上での紹介を専門にする形態も。専門のカウンセラーがカップルに対応し、会場探しにとどまらず、会場見学や仮予約、本契約まで代行する場合も一般的です。
ブライダル業界に必要な資格やスキル
「ブライダル業界に興味があるけど、どんな資格やスキルが必要かわからない」という方は、下記でおすすめの資格を解説しておりますのでぜひ、参考にしてみてください。
ブライダルコーディネート技能検定(国家資格)
ブライダルコーディネート技能検定は、結婚式や披露宴などのブライダルイベントにおいて、専門的なコーディネートスキルを評価する資格試験です。
検定内容は、結婚式や披露宴の企画、進行管理、お客様とのコミュニケーション能力、装花や装飾のアレンジメント、プロトコール、マナーなど、さまざまな要素にわたります。
合格することでブライダル業界でのコーディネーターやプランナーとしてのスキルを証明することができ、信頼性のあるプロフェッショナルとして活動する基盤となるでしょう。
ABC協会認定ブライダルプランナー検定
ABC協会認定ブライダルプランナー検定は、国際的にも名高く、婚礼のプロフェッショナルを要請する権威ある資格です。
この資格は、幅広い層が婚礼関連のキャリアを追求するために挑戦しています。資格取得者には国際的なブライダルコンサルタントとしての専門性が認められるでしょう。
日本ウェディングスタイリスト協会(JWSA)の認定資格
学生は認定校で課題をクリアすることで資格を取得できるステップアップ方式です。
受講者の場合、「ウェディングファッション」「ビューティー」「フォト」の3つのカテゴリーからニーズに合わせたものを選べることも。特に、婚礼衣装に焦点を当てたウェディングファッションは、ドレスコーディネーター志望者に向けた内容で、婚礼衣装の知識と実技の向上を目指します。
認定申請は認定校での学習を通じて得た実績に基づいて行われる仕組みです。
パーソナルカラー検定
パーソナルカラー検定は、個々の肌色や特徴に合わせた最適なカラーを見つけるための資格試験です。衣装、メイク、ヘアスタイルなどの提案において、個人に似合う調和のとれたカラーコーディネートのスキルを評価します。
ファッションや美容のプロフェッショナルが習得し、個々の魅力を引き立てるアドバイスができるようになる資格です。
レストランサービス技能検定
レストランサービス技能検定は、飲食業界のサービスにおけるスキルと知識を評価する資格試験です。オーダー取り、料理提供、テーブルマナーなどの能力を検証。合格することで、高品質なサービスを提供するプロフェッショナルとしてのスキル向上が期待されます。
サービス接遇検定
サービス接遇検定は、接客やサービス業での優れた接遇スキルを証明するための資格試験で、挨拶や礼儀、問い合わせ応対などを評価。合格により、プロフェッショナルな接客スキルを持つことが証明され、顧客満足度向上に寄与します。
ウェディングプランナーを目指す際におすすめの資格については「ウェディングプランナーの仕事に役立つ資格とは」のコラムで解説していますので、就活の際にぜひ参考にしてみてください。
ブライダル業界の具体的な職種
ここでは、ブライダル業界における主な職種について詳しく解説します。
ドレスコーディネーター
ドレスコーディネーターは、主に結婚式や特別なイベントで、参加者の衣装やスタイリングを調整し、コーディネートする専門家です。トレンドやカラーコーディネーションに詳しく、クライアントの要望やイベントの雰囲気に合わせて最適なファッション提案を行います。
ブライダルエステティシャン
ブライダルエステティシャンは、結婚式前に新婦や関係者に対して美容やスキンケアのサービスを提供する専門家です。肌の調子を整え、メイクやヘアケアを通じて特別な日の最良の美容効果を引き出す役割を担います。
音響スタッフ・照明スタッフ
音楽の調整や、雰囲気を演出するために照明機器を操作します。
バンケットスタッフ
バンケットスタッフは、イベントや宴会、披露宴などで食事やサービスを提供する専門スタッフです。ゲストの快適な時間を提供し、会場全体の運営やサポートに携わります。
ブライダルアテンダー
ブライダルアテンダーは、結婚式や披露宴などのイベントで、新郎新婦やゲストに対してサポートやアシストを行う専門の担当者です。イベントの円滑な進行やゲストの要望への対応、トラブルの解決など、全体的なサービスを提供します。
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ブライダル業界の現状と課題
下記にブライダル業界の現状と課題、市場規模について解説しておりますので、ご一読ください。
ブライダル業界の市場規模
経済産業省の「ブライダル産業の構造転換に向けた調査・分析報告書」によると、「ブライダル事業を営む事業所数は全国で約 2,500 件程度であるが、市場規模約 1.4 兆円(2019 年時点)」とされています。ブライダル事業者は主にブライダル事業と非事業に大別され、専業と非専業の差異により、ブライダルに関連する収益の比率が大きく変動すると考えられているようです。
参照元
経済産業省
ブライダル産業の構造転換に向けた調査・分析報告書
ブライダル業界の現状
ホテルやリゾート型、ゲストハウス型、レストランなど、ウエディングの種類は、多種多様です。
それぞれの企業が他社との差別化を図るだけではなく、業界全体が価値観の変わりゆく世代のニーズを把握し、それに見合ったサービスを展開していく時期に差し掛かっていると言えるでしょう。
ブライダル業界の課題
少子化の影響や結婚式を挙げないカップルも増えている昨今、市場の減少推移を食い止めることが課題となっています。
ブライダル業界の将来性
ブライダル業界の今後の動向について解説しておりますので、ぜひチェックしてみてください。
ブライダル業界の今後の動向
婚姻件数は、1972年をピークに減少。人口の減少が続く現在、今後の動向も楽観視できない状況が続くことが予想されます。
また、昨今では両親や親族のみを招待する少人数でのウエディングや挙式や披露宴を挙げない「なし婚」が増加。披露宴の簡素化による平均単価の低下も影響し、今後は一層の市場縮小が予想されることも。さらに、新規企業の参入や事業の多角化を視野に入れる企業も増え、国内での競争はさらに激化する見込みです。
ブライダル業界のメリット・デメリット
ブライダル業界の魅力ややりがい、大変なところを下記で解説しておりますので、就活の際の参考にしてみてください。
ブライダル業界の魅力とやりがい
結婚は人生の節目であり、ブライダル業界での仕事には非常に特別なやりがいがあります。結婚式や披露宴に関り、新郎新婦や参加者に一生の記憶に残る素晴らしい瞬間を提供することは、非常に魅力的です。
お客さまと協力して理想のイメージを実現する過程での作業は、大きな充実感と満足感をもたらすでしょう。新郎新婦の笑顔や幸福な瞬間を見届けることは、この仕事の真髄とも考えられます。
ブライダル業界の大変なところ
ブライダル業界では、イベントが特別なもののため、責任が非常に大きく、それに伴うプレッシャーもかかるでしょう。また、イベントの運営や対応が主な仕事であり、長時間の立ち仕事が多いことが課題となる場合も考えられます。
ブライダル業界の志望動機
ここでは、ブライダル業界の中でも人気の職種「ウエディングプランナー」の志望動機例をご紹介しますので、就活の際の参考にしてみてください。
ブライダル業界に向いている人
人生の一大イベントであるブライダル業界の仕事。ウエディングプランナー、フラワーコーディネーター、ヘアメイクアーティストともに、人を喜ばせるのが好きなホスピタリティのある人に向いていると言えるでしょう。
また、綿密な打ち合わせを重ね、当日は打ち合わせ通りになっているか細心の注意を払わなければならないので、1つ1つの仕事をきちんとこなせる几帳面さが必要です。
新郎新婦はもちろん、関係各所と連携を取らなくてはならないのでコミュニケーション能力も求められる業界と言えるでしょう。
未経験者の志望動機
「ウェディングプランナーを志望する理由は、人々の心に残る仕事に携わりたいからです。大学のサークルでイベントのリーダーを務め、みんなに喜んでもらう機会を通じて達成感を得ました。楽しいイベントが心に残る力を実感し、人々の特別な日をともに作り上げたいと強く思いました。
御社のサービス内製化とチームワークに感銘を受け、一員として結婚式の成功に貢献したいと考えています。リーダーシップと柔軟性を活かし、お客様にとって最高の結婚式をプランニングしていきます。」
経験者の志望動機
「学生時代に、結婚式場で接客のアルバイトをしていました。そこで幸せそうな新郎・新婦の姿やゲストの方の姿を見て、深く感動しやりがいを感じました。この経験から人の役に立ち、人生の大切な日の喜びに貢献できるブライダル業界の仕事に携わりたいと強く思うようになりました。
ブライダル業界の中でも、御社はオーダーメイドウエディングなど、お客様1人ひとりの要望に寄り添ったプランを多数展開しておられます。
御社でなら、多様なお客様の希望に答え、人生の大切な1日を過ごしていただくプロデュースができると思い志望いたしました。入社後は、関係各所と連携を取り、常にお客様の立場に立ったきめ細やかな提案ができればと思っております。」
既卒からウェディングプランナーを目指すための方法は「既卒からウェディングプランナーへ!」のコラムで解説していますので、就活の際の参考にしてみてください。
ブライダル業界に関するQ&A
ここでは、ブライダル業界に関する質問をQ&A形式で答えていきます。ブライダル業界で活躍してみたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
ブライダル業界にはどのような仕事がありますか?
ブライダル業界には「ウエディングプランナー」「フラワーコーディネーター」「ヘアメイクアーティスト」といった仕事があります。
このコラムの「代表的な仕事」で詳しく解説しておりますので就活の参考にしてみてください。
高卒からウエディングプランナーを目指せますか?
高卒からウェディングプランナーを目指すことは可能です。
ウェディングプランナーは、主にコミュニケーション力や接客スキルが重視され、学歴よりもこれらのスキルが重要視される傾向があります。格式の高い結婚式の場で活動するため、正確な礼儀と接客マナーが特に必要です。
ウエディングプランナーになるためにはどんな資格が必要ですか?
ウエディングプランナーになるためには、「ブライダルコーディネート技能検定」「ABC協会認定ブライダルプランナー検定」「日本ウェディングスタイリスト協会(JWSA)の認定資格」「パーソナルカラー検定」「レストランサービス技能検定」「サービス接遇検定」といった資格があると良いでしょう。
詳しくはこのコラムの「ブライダル業界に必要な資格やスキル」をご一読ください。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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