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コンサルタントの志望動機の作り方は?例文と見られるポイントを解説
更新日
この記事のまとめ
- コンサルタントの志望動機では、業界を目指す理由や応募先企業を選ぶ理由が重要
- コンサルタントは、顧客の悩みに解決策を提案したり実行のサポートを行ったりする仕事
- コンサルタントの志望動機では、コミュニケーション能力や論理的思考力を見られる
- コンサルタントの志望動機は、イメージや労働条件だけに目を向けていないか注意が必要
コンサルタントの志望動機の作り方に悩む方もいるでしょう。コンサルタントの志望動機では、業界を志す理由や応募先企業を志望する理由などを明確化しましょう。
このコラムでは、コンサルタントの仕事内容や、志望動機で見られるポイント、作成する際の注意点についてもまとめています。コンサルタントの種類別に志望動機の例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
コンサルタントの志望動機の作り方
コンサルタントの志望動機は、コンサルを目指す理由や応募先企業を志望した理由、入社後どのように貢献するのかを明確化して作成するのが重要です。
採用担当者の目に留まるためには、「なぜ」に重きを置いて作り込みをしましょう。
ここでは、コンサルタントの志望動機の作り方について詳しく解説します。
なぜコンサルなのか
「なぜコンサルタントを目指すのか」という理由を、しっかり自分の言葉で伝えられるよう整理しましょう。「憧れているから」「かっこよさそうだから」などの曖昧な理由では、業界や仕事内容について理解していないと判断される恐れがあります。
「多くの企業の問題解決に貢献したいから」という理由の場合も、「なぜそう思ったのか」を深掘りして、コンサル業界だからこそ実現できることに焦点をあてるのが重要です。
なぜ応募先企業を志望するのか
コンサルタントとして働ける企業が多くあるなかで、「なぜ応募先企業を志望するのか」という点も明らかにする必要があります。事前に応募先企業への理解を深め、企業が得意とする分野や特徴、強みをもとに応募先企業を選んだ理由を伝えるのがポイントです。
コンサルタントには、経営系、戦略系、総合系などさまざまな分野があります。自分が興味をもった分野や携わりたい業務を細分化し、応募先企業の特性や社風との相性を分析すると、志望理由を作成しやすくなるでしょう。
入社後どのように貢献するのか
自分のこれまでの経験やスキルをもとに、「入社後どのように貢献するか」というビジョンも志望動機に含めることで、採用担当者に応募者が実際に働いている姿をイメージしてもらいやすくなります。
クライアントの課題解決に貢献するコンサルタントを目指す以上、志望動機でも「自分が入社して貢献できること」を伝えることは重要なポイントです。今後のキャリアビジョンや、スキルを活かして積極的に取り組みたいことなどを交えつつアピールすると良いでしょう。
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コンサルタントとは
コンサルタントとは、クライアントが抱える悩みや課題をヒアリングし、解決策を提案したり実行のサポートを行ったりする仕事です。企業や分野によっては、解決策の実行のためにコンサルタントがクライアントの内部に入り、実務をサポートすることもあります。
問題解決に貢献できるという大きなやりがいがあるものの、自分の提案がクライアントの経営を左右する緊張感も伴うため、専門的な知識と豊富な経験が求められる職種です。
コンサルタントの具体的な仕事内容については、「コンサルタントの仕事」のコラムで紹介しています。ぜひご参照ください。
コンサルタントになるためには?
コンサルタントになるためには、コンサルティング専門企業であるコンサルティングファームや個人のコンサルタント事務所に就職するという方法があります。いずれも新卒や転職者の採用があるため、未経験からでも挑戦可能です。
フリーのコンサルタントとして活躍するという方法もありますが、より専門分野に特化した知識や経験が必要になることが多いため、完全未経験の場合は、企業で経験を積んでから独立を検討するほうが良いでしょう。
「コンサルタントになるにはどんな能力が必要?採用プロセスも解説!」のコラムでは、コンサルタントになるためのプロセスを解説しています。ぜひご覧ください。
コンサルタントの志望動機の例文
ここでは、コンサルタントの志望動機の例文を種類別に紹介します。
志望動機の作り方に悩む方は、以下の例文を参考に自分らしい言葉に言い換えて作成してみてください。
経営コンサルタント
以下は、経営コンサルタントを目指す場合の志望動機の例文です。
「経営コンサルタントとして、クライアントが抱える課題を多角的に解決する手助けがしたいと思い志望しました。前職の広告会社では、企業に対して集客のための広告提案をしていました。そのなかで、多くの経営者が経営上の課題について十分な相談ができないまま悩んでいるのを知り、経営コンサルタントへの転職を決意した所存です。
貴社はクライアントを中小企業に限定しており、より経営者に寄り添ったコンサルティングが実現できる点に魅力を感じました。経営コンサルタントは未経験ですが、広告提案で培ったコミュニケーション能力と提案力を活かして、経営者とともに課題解決に向けて取り組みたいと考えています」
戦略コンサルタント
以下は、戦略コンサルタントを目指す場合の志望動機の例文です。
「前職では、営業として自社独自の販売チャネルを用いた市場開拓サービスを提供し、クライアントの新規市場進出や売上アップの施策などを支援してまいりました。自社サービスを用いた支援は可能なものの、クライアントが抱える潜在的な課題に対しては解決が難しいのが現状です。そうした潜在的な課題を自分の手で解決へと導きたいと思い、戦略コンサルタントを志望しました。
戦略コンサルタントに特化した貴社の、「国を豊かに導く企業を増やす」という理念に大変共感したため、営業職で培ったコミュニケーションスキルや折衝経験を活かして貴社に貢献したいと考えております」
総合コンサルタント
以下は、総合コンサルタントを目指す場合の志望動機の例文です。
「数あるコンサルティングファームのなかでも、幅広い業界や企業と関わりをもっている貴社で総合コンサルタントとして働きたいと思い志望しました。前職では製造業に従事し、生産管理を担当するなかで業務効率化とコスト削減に尽力してまいりました。あらゆる角度から問題点を検証することで課題を解決し、生産性を45%上げることができました。
日本企業の海外展開支援にも強みがある貴社でグローバル方面にもスキルアップをしながら、全体を俯瞰して見渡せる力を活かして貢献したいと考えています」
財務・会計コンサルタント
以下は、財務・会計コンサルタントを目指す場合の志望動機の例文です。
「これまで2年間経理部門に勤めてまいりましたが、直接クライアントと向き合う仕事がしたいと考え財務・会計コンサルタントへの転職を決意しました。前職では日々の売上管理といった経理業務のほか、決算業務や事業目標を達成するための改善策の提案などを行ってまいりました。
財務・会計コンサルタントは未経験ですが、将来的には貴社が展開する国際的な税務戦略に携わるためスキルアップしていく所存です。経理職で培った財政や収支に関する知識や日商簿記の資格を活かして、クライアントが抱える課題に真摯に向き合い、貢献したいと考えています」
人事コンサルタント
以下は、人事コンサルタントを目指す場合の志望動機の例文です。
「前職での人材派遣の経験を活かして、クライアントの人手不足問題だけでなく、研修・教育・評価といった部分の課題解決にも取り組みたいと思い志望しました。
貴社の△△社の事例を拝見したとき、技術面に課題がありそうなことでも人材面でクリアできたと知って、自分もこのような形で社会の発展に貢献したいと思ったのが大きなきっかけです。入社後はこれまでに培ったヒアリングスキルや適性を見極める能力を活かして、クライアントの人材面での支援に携わり、業績向上の一端を担いたいと考えています」
ITコンサルタント
以下は、ITコンサルタントを目指す場合の志望動機の例文です。
「前職ではシステムエンジニアとしてクライアントの課題解決をサポートしてまいりましたが、より根本的な部分から業務改革を実現したいと思い、ITコンサルタントを志望しました。これまでシステム開発のプロジェクトリーダーを務めるなかで、システム導入以前に改革が必要な企業を多く目にしてまいりました。そのため、ITコンサルタントとしてより上流から解決策を提案したく転職を決意した所存です。
業界内でも特に業務効率化支援に長けた貴社で、システムエンジニアとしての専門性を活かしながら、企業の成長に貢献したいと考えています」
事業再生コンサルタント
以下は、事業再生コンサルタントを目指す場合の志望動機の例文です。
「これまで監査法人で会計監査の業務に携わり、多くのクライアントの財務改善に取り組んでまいりました。こうした経験から、財務だけでなく事業全体の改善に寄与したいと考えるようになり、事業再生に大きな実績をもつ貴社の事業再生コンサルタントを志望しました。
課題に対して的確な判断を下す力や公認会計士の資格は、事業再生コンサルタントでも十分に活かせると自負しております。不足している知識に関しては積極的に身につける姿勢を忘れず、クライアントを健全な経営に好転させるため尽力したいと考えています」
シンクタンク系コンサルタント
以下は、シンクタンク系コンサルタントを目指す場合の志望動機の例文です。
「社会福祉施設の職員として従事するなかで、企業の現状だけでなく社会全体をより良くしたいと思い、シンクタンク系コンサルタントを志望しました。福祉の分野は全体で人手不足が叫ばれており、施設運営の質が下がったり運営自体が困難になる事例を目の当たりにしたことから、日本全体で継続的な支援が必要だと感じました。
貴社を志望した大きな理由は、日本全国に支店があることと、官公庁を中心に多彩な案件を手がけていることです。国が抱える課題に近いところから携われる点に惹かれました。社会福祉施設での経験を活かしながらしっかりと情報収集・研究を行い、将来を見据えた革新的な解決策を考案していきたいです」
未経験の場合は資格を所得しておくと有利に働くことも
コンサルタントになるために必要な資格はありませんが、未経験の場合に取得しておくと就職・転職活動で有利に働く資格もあります。具体的には、「公認会計士」「税理士」「中小企業診断士」などです。自分が目指す分野で役立つ資格を取得すれば、その分野において深い知識があることの証明になります。
おすすめの資格については、「コンサルタントの仕事に役立つ資格とは?おすすめを3つご紹介」のコラムで詳しく説明しています。あわせてご確認ください。
コンサルタントの志望動機で見られるポイント
コンサルタントの志望動機では、業界理解度やコミュニケーション能力などが見られるポイントです。コンサルタントに適した人材かどうかの判断材料としてチェックされるでしょう。
ここでは、コンサルタントの志望動機で見られるポイントについて詳しく解説します。志望動機を作成する際に役立ててください。
業界理解度
採用担当者は、「業界についてしっかり理解しているか」「仕事内容を把握しているか」という側面から、応募者の志望度の高さを見極めています。業界への理解度が低いと曖昧な志望理由になってしまい、「ほかの業界でも良いのではないか」と思われてしまう可能性も。説得力のある志望動機を作成するためにも、事前にコンサルティング業界について研究を行うことが重要です。
業界研究で業界全体の構造やビジネスモデル、動向、将来性などへの理解を深めることで、面接で深掘り質問をされた場合も落ち着いて答えられるでしょう。
コミュニケーション能力
コンサルタントは多くのクライアントと接し、ときには企業へ入って解決策の実行サポートも行う仕事のため、コミュニケーション能力は欠かせません。
相手の悩みや課題を聞く「傾聴力」をはじめ、自分のことのように寄り添い問題解決に向けて取り組む姿勢が求められます。解決策を的確かつ説得力をもって伝える「対話力」「提案力」も必要です。人と関わることが好きで、自分から積極的にコミュニケーションを取れる人材だと伝えられると評価につながるでしょう。
論理的思考力
物事に筋道を立てて論理的に考えられる「論理的思考力」も、見られるポイントの一つです。複雑化してしまったクライアントの問題を、あらゆる視点から分析するために必要なスキルといえます。
数字にもとづいた解決策の提案やプレゼンテーションなど、コンサルタント業務の多くの場面で論理的思考力が問われるでしょう。
問題解決力
悩みや課題を客観的に分析して本質を見極め、問題に関係する部分を適切に把握したうえで解決策を提案する「問題解決力」も重要です。
悩みや課題の原因を潜在的なところまで探り、納得のいく解決策を導くことがコンサルタントの仕事です。思い込みを捨て、物事を冷静に判断・分析できる力をアピールできると良いでしょう。
プロフェッショナルマインド
たとえ新入社員であっても、クライアントにとっては1人のコンサルタントです。自らの知識や技能に自信をもち、責任感をもって真面目に仕事に取り組めるプロフェッショナルマインドは、選考においても好印象になり得ます。
クライアントへより高品質な提案ができるよう、難題にも懸命に取り組んだり自分を厳しい環境に置いたりして、常に自らを磨き続ける力が求められるでしょう。
コンサルタントの適性については、「コンサルタントの種類は何がある?必要なスキルや向いている人について解説」のコラムでも解説しています。ぜひご覧ください。
体力や忍耐力も強みになる
コンサルタントの仕事は、膨大な量の情報収集やクライアントを納得させるためのプレゼン資料作成など、地道で根気が必要な作業もあります。クライアントの問題解決を目指すという面から、強いプレッシャーを感じることも。精神的・肉体的にハードな環境を乗り越えられる体力や忍耐力は強みになるため、積極的にアピールしましょう。
コンサルタントの労働時間などについて気になる場合は、「コンサルタントの仕事って激務なの?」のコラムをご確認ください。
コンサルタントの志望動機を作成する際の注意点
コンサルタントの志望動機を作成する際には、イメージだけで判断したり、労働条件や待遇面ばかりに目を向けたりしないよう注意が必要です。
ここでは、コンサルタントの志望動機を作成する際の注意点を解説します。以下のような点に注意して、志望動機を作成しましょう。
イメージだけで判断する
コンサルティング業界に対して、「華々しい」「知的でかっこいい」というイメージから興味を抱いた場合でも、志望動機とするには適切といえません。抽象的なイメージだけの志望理由では、業界や企業について理解していないと判断される恐れがあります。
実際に入社してから「イメージと違った」という理由で早期退職してしまうことも懸念されるため、採用を敬遠されやすくなります。
労働条件や待遇面ばかりに目を向けている
給与や労働条件、待遇面を志望動機にするのは避けるのが無難です。
仕事を探すうえで労働条件や待遇面は重要な要素の一つですが、正直に伝えてしまうと、「自社よりも好待遇なところがあればすぐに転職するのではないか」といった不信感を与える可能性があります。面接で志望動機を深掘りされた場合も、答えに詰まったり矛盾が生じやすくなったりしてしまうことがあるため、労働条件や待遇面以外に目を向けて志望動機を考えましょう。
転職を前提にキャリアプランを立てている
将来を見据えていることが伝わる志望動機は評価につながりやすくなりますが、転職を前提としたキャリアプランは、「自社での経験を自分のキャリアアップの踏み台にしている」と捉えられる恐れがあるため避けましょう。
「いつか独立したい」「思い描く次のキャリアがある」という場合も、応募企業での実現可能なキャリアプランを述べるのがベターです。
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その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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