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正社員じゃないとダメなの?働き方別のメリットや迷ったときの考え方を紹介
この記事のまとめ
- 「正社員じゃないとダメ?」と悩んだら、「安定性」「プライベートの優先度」「仕事に求める裁量」を軸に判断しよう
- 正社員は雇用や収入が安定している一方で、仕事の責任が重かったり働き方の柔軟性が低かったりする
- 非正規社員やフリーランスは自分に合う働き方を選びやすいものの、雇用や収入が不安定
- 一般的に「正社員じゃないとダメ」といわれる理由は、正社員の安定性の高さやイメージによるものなど
- 安定性の高い正社員になりたいものの就活が不安なときは、就職エージェントに相談するのがおすすめ
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自分に合う働き方を追求するなかで、「働くなら正社員じゃないとダメなの?」と疑問や不安を感じる方もいるでしょう。「正社員じゃないとダメ」ということはありません。しかし、正社員と非正規社員、フリーランスにはそれぞれメリットとデメリットがあるので、じっくり検討したうえで自分の理想やキャリア・ライフプランに合った働き方を選ぶことが大切です。
このコラムでは、「正社員じゃないとダメ?」とお悩みの方に向けて、それぞれの働き方のメリットとデメリットを表にまとめました。また、働き方に悩んだときの判断基準も紹介。自分に合った働き方はどれか考えるために、ぜひ参考にしてみてください。
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一般的に「正社員じゃないとダメ」といわれやすい理由
一般的に「正社員じゃないとダメ」といわれやすい理由としては、正社員以外の働き方が安定性に欠けていることや、多様な働き方に対して批判的だったり理解が足りていなかったりする人がいることが挙げられます。「正社員なら安心」という考えが根強いことも要因の一つでしょう。
ここでは、「正社員じゃないとダメ」といわれる主な理由について解説します。
不安定な働き方では生活や将来の見通しが立てにくいから
不安定な働き方では生活や将来の見通しが立てにくいことから、「正社員じゃないとダメ」といわれることがあります。正社員は給与や雇用が安定しているため、長期的な目線で収入や貯蓄額を予測できるのが特徴です。結婚や子育て、老後を見越した人生設計も立てやすいでしょう。
一方、非正規雇用やフリーランスといった働き方は、収入が上がりにくかったりいつまでも同じ仕事を続けられるとは限らなかったりと、不安定になりやすいもの。将来の見通しを立てにくいことから、「非正規雇用はダメ」という意見もあるようです。
正社員以外の働き方に批判的な意見をもつ人もいるから
なかには、正社員以外の働き方に対して批判的な意見をもつ人もいるようです。かつての日本では終身雇用がメジャーであり、新卒入社した会社で定年まで働くスタイルが一般的でした。そのため、そのころのイメージから「正社員になれば安泰」という考えが根強いようです。
また、非正規やフリーランスの働き方に対して、「責任感がない」「社会人になってもフラフラしている」という意見を抱く人も。正社員以外の働き方へのマイナスイメージから、「正社員じゃないとダメ」「正社員になって一人前」という考え方につながるようです。
多様な働き方に対する知識がない人もいるから
「正社員じゃないとダメ」という意見の裏には、多様な働き方に対する知識不足がある場合も。たとえば、フリーランスの仕事内容や収入源、働き方について知らないと、「よく分からない」「正社員じゃダメなの?」といった意見につながりかねません。
近年では多様な働き方が広まりつつあるものの、すべての人が正しい知識をもっているわけではありません。漠然とした疑問や不安から、否定的な見方になってしまうこともあるでしょう。
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「正社員じゃないとダメ」とは限らない
世の中にはさまざまな働き方があり、必ずしも「正社員じゃないとダメ」とは限りません。多くの選択肢からどのような働き方を選ぶのかは一人ひとりの自由であり、誰かに否定されるようなものではないためです。
ここでは、働き方の多様化が進んでいる現状や、働き方に悩んだときにおすすめな副業についてまとめました。
近年は働き方の多様化が進んでいる
近年は働き方の多様化が進んでおり、自分らしい働き方を選びやすくなっているようです。独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「図8 雇用形態別雇用者数」によると、雇用形態別雇用者数は年代により以下のように推移しています。

引用:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「図8-1 雇用形態別雇用者数 男女計 1984年~2024年」
40年で雇用者数は2,000万人ほど増えているにもかかわらず、正社員数はほぼ横這いです。一方、契約社員や派遣社員、パート・アルバイトなどの非正規社員は年を追うごとに増えていき、同調査によると2024年では雇用者のうちの30%以上を非正規雇用者が占めています。正社員以外の働き方も広く浸透するようになり、自分に合った働き方を多様な選択肢から選ぶ人が増えているといえるでしょう。
さらに、インターネットの普及によって、パソコンを使ったリモートワークが浸透しつつあることも働き方の多様化に関係しているといえます。企業に所属しながら自宅で仕事ができたり、フリーランスとして業務を請け負ったりする働き方も一般的になりつつあるでしょう。
時間や場所を問わず自由に働けるようになり、近年ではオフィスにとらわれずに場所を移動して働く人を指す、「ノマドワーカー」という言葉も誕生しました。
「プライベートを重視したい」「子育てと仕事を両立させたい」など、仕事に求めるものは人それぞれ。働き方の多様化が進んだことで、より理想に近い働き方を見つけやすくなっているといえます。
参照元
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
早わかり グラフでみる長期労働統計
働き方に悩んでいるなら副業から始めてみるのもおすすめ
どのような仕事や働き方を選ぶか悩んでいるときは、副業から始めてみるのもおすすめです。たとえば、本業が休みの日に気になる仕事のアルバイトを入れてみたり、フリーランスとして空いた時間で仕事を請け負ったりする方法があります。
副業として挑戦するメリットは、本業で安定した収入を得ながら気になる仕事の理解を深められることです。じっくりと仕事内容や自分の適性を確認できるため、ミスマッチのリスクを抑えられるでしょう。
また、副業であれば「適性に合っていなかった」「収入的に厳しそう」と判断した場合も、「本業を続ける」という選択肢を取れます。
副業として始めやすい仕事の特徴は?
副業として始めやすい仕事の特徴は、以下のとおりです。
- ・これまでに得たスキルや知識を活かせる仕事
- ・パソコンやスマートフォンがあればできる仕事
- ・空いた時間で挑戦できる仕事
たとえば、ITエンジニアとしての経験がある場合、クラウドソーシングでスキルを活かせる案件を探したり、ライターやSNS運用としてエンジニア向けの情報発信を行ったりする方法があります。
また、アフィリエイトやアンケートモニターなど、経験がなくてもパソコンやスマートフォンで気軽に始められる副業もおすすめ。いきなり高収入を得られるとは限らないものの、継続することで収入につながるでしょう。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
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正社員以外の働き方は?項目ごとにメリットとデメリットを紹介
「正社員じゃないとダメなの?」とお悩みの方のなかには、正社員に対して「責任が重く大変そう」「柔軟な働き方ができずつらそう」といったイメージをもつ方もいるでしょう。しかし、正社員には雇用や収入の安定性、福利厚生などメリットもあります。
また、非正規社員やフリーランスなどの働き方は柔軟な働き方を実現しやすい一方で、安定性に欠けるデメリットも。この項でそれぞれの働き方のメリット・デメリットを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
| 雇用の安定性 | 収入の安定性 | 仕事上の責任範囲の広さ | キャリアアップや待遇アップの機会 | 働き方の柔軟性 | 社会保険や福利厚生の充実度 | 社会的信用度の高さ | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 正社員 | ○ | ○ | ○ | ○ | △ | ○ | ○ |
| 契約社員 | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ |
| 派遣社員 | △ | △ | △ | △ | ○ | △ | △ |
| パート・アルバイト | △ | △ | △ | △ | ○ | △ | △ |
| フリーランス・自営業など | × | × | ○ | ー | ○ | × | △ |
雇用の安定性
雇用の安定性は正社員が一番高く、その次に非正規社員、フリーランスと続くかたちです。それぞれの雇用について、表にまとめました。
| 働き方 | 雇用期間 | 背景 |
|---|---|---|
| 正社員 | 契約期間に定めのない無期雇用 | 倒産や規律違反などよほどの事情がない限りは定年まで勤め続けられる |
| 契約社員 | 契約期間が決まっている有期雇用 | 契約更新がなかったり雇い止めされたりするリスクがある ※合意があれば契約更新することは可能 |
| 派遣社員 | 契約期間が決まっている有期雇用 | 契約更新がなかったり雇い止めされたりするリスクがある ※派遣会社から次の案件を紹介してもらうことは可能 |
| パート・アルバイト | 契約期間が決まっている有期雇用 | 契約更新がなかったり雇い止めされたりするリスクがある ※合意があれば契約更新することは可能 |
| フリーランス・自営業など | 企業との雇用契約を結ばない働き方 | 雇用が保障されているわけではないため、安定性が低い |
企業と雇用契約を結ぶ働き方は、契約期間中の雇用は保障されているといえます。正社員は無期雇用なので定年までずっと、有期雇用である契約社員や派遣社員、アルバイトは契約期間内が対象です。そのため、非正規社員は正社員に比べると雇用への不安を感じやすいでしょう。
ただし、直接雇用である契約社員やアルバイトは同意があれば契約を更新でき、派遣社員は契約満了後に派遣会社から新たな案件を紹介してもらうことが可能です。必ずしも「契約期間の満了=失業」とは限らない点を把握しておきましょう。
一方、フリーランスや自営業は、企業との雇用契約を結ばない働き方です。独自に仕事を見つけたり、反対に自分が従業員と契約を結んだりする立場のため、安定性は低いといわざるを得ないでしょう。
収入の安定性
収入の安定性も、雇用と同様に正社員、非正規社員、フリーランス・自営業の順に低くなっていくのが一般的です。
| 働き方 | 主な給与形態 | 概要 |
|---|---|---|
| 正社員 | 月給制 | ・基本給が決まっており、毎月安定した給与を得られる ・各種手当やボーナスも期待できる |
| 契約社員 | 月給制 | ・基本給が決まっており、毎月安定した給与を得られる ・各種手当やボーナスは会社の規定により支給が決まる |
| 派遣社員 | 時給制 | ・働いた時間分だけ給与を得られる ・派遣社員は時給が高い傾向がある |
| パート・アルバイト | 時給制 | ・働いた時間分だけ給与を得られる ・各種手当やボーナスは会社の規定により支給が決まる |
| フリーランス・自営業など | 案件によって異なる | ・自分の経験やスキル、仕事内容に応じて報酬を設定できる ・仕事を獲得しないと収入が得られない |
正社員は基本給が決まっている月給制のことが多く、祝日や夏季休暇などで出勤日数が減った月も、毎月変わらない給与を得ることが可能です。
一方、契約社員を除く非正規社員は働いたぶんだけ収入を得られる時給制であることが多く、休みが増えるとそのぶん収入は減る仕組みです。手当や昇給制度も正社員ほど充実していないほか、ボーナスも支給されないことが多く、「経験を重ねても収入が思ったより上がらない…」と感じることもあるでしょう。
フリーランスや自営業などでは、案件ごとに独自で報酬を設定します。事業が軌道に乗ればある程度安定した稼ぎを得られたり、同じ仕事で会社員として働くより高収入を得られたりする可能性もあるようです。
ただし、仕事を獲得しない限り収入は0円。仕事を始めたばかりのときは思うように案件を得られないリスクもあり、安定性は低いといえます。
正社員と非正規社員の賃金
正社員と非正規社員の収入の差は、年代ごとの賃金からも伺えます。以下は、厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況 (6) 雇用形態別にみた賃金」より、20代までと50代の正社員と非正規社員の賃金を比較したものです。
| 年齢階級 | 正社員・正職員 | 正社員・正職員以外 |
|---|---|---|
| ~19歳 | 20万1,600円 | 17万9,400円 |
| 20~24歳 | 23万7,000円 | 19万7,300円 |
| 25~29歳 | 27万2,800円 | 21万9,600円 |
| ~ | ||
| 50~54歳 | 40万3,700円 | 22万3,300円 |
| 55~59歳 | 42万400円 | 22万8,000円 |
正社員・正職員は年齢に比例して賃金も上がっており、50代では40万円以上という結果に。一方、正社員・正職員以外の働き方では、年齢を重ねても大幅な賃金アップにつながりにくいことが分かります。
参照元
厚生労働省
令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況
キャリアアップや待遇アップの機会
キャリアアップや待遇アップの機会が多い働き方は、正社員といえます。
| 働き方 | キャリアアップや待遇アップの機会 | 概要 |
|---|---|---|
| 正社員 | 多い | 経験やスキルを身につけたり長く勤めたりすることで、評価を得られる可能性がある |
| 契約社員 | 少ない | ・正社員ほど評価制度が充実していることは少ない ・実績を積むことで正社員登用を目指せる可能性はある |
| 派遣社員 | 少ない | ・仕事の範囲が限られているためキャリアアップしにくい ・経験を積んで派遣会社と交渉することで、スキルの必要な案件に挑戦できたり時給がアップしたりする可能性はある |
| パート・アルバイト | 少ない | ・仕事の範囲が限られているためキャリアアップしにくい ・実績を積むことで契約社員や正社員への登用を目指せる可能性はある |
| フリーランス・自営業など | ー | ・自分の努力や仕事量がキャリアや待遇に直結する ・努力次第でその分野での名声を得たり、案件を受けて収入を増やしたりすることは可能 |
正社員は長期雇用を前提としているため、企業としても責任ある仕事を多く経験し、成長してもらいたいと考えています。そのため、責任ある仕事を任される機会が多く、キャリアアップや待遇アップの機会も豊富といえるでしょう。
一方、非正規社員は短期的な雇用となるため、正社員ほど成長や待遇アップの機会は与えられないのが現状です。
また、フリーランスは企業に所属していないためキャリアや待遇に関する制度自体がなく、自らの頑張りや成果がそのまま報酬額や業界での地位に直結します。努力次第では業界内で有名になったり、単価を上げて高収入を得たりすることも可能でしょう。
働き方の柔軟性
働き方の柔軟性は、フリーランスやアルバイトのほうが高い傾向があります。働き方別の事情について以下の表にまとめました。
| 働き方 | 働き方の柔軟性 | 概要 |
|---|---|---|
| 正社員 | 低い | ・基本的に週5日8時間のフルタイム勤務 ・残業や休日出勤が発生する ・異動や配置転換を命じられる可能性もある |
| 契約社員 | 低い | ・基本的に週5日8時間のフルタイム勤務 ・場合によって残業や休日出勤も発生する可能性がある ・異動や配置転換の可能性は低い |
| 派遣社員 | 正社員や契約社員に比べると高い | ・「週3日」「6時間勤務」など、フルタイム以外の案件もある ・契約期間は数ヶ月から3年まで幅広く、希望に応じて選べる |
| パート・アルバイト | 高い | ・就業先の許容する範囲内で出勤日数や時間を柔軟に選べる ・契約期間は数ヶ月から3年まで幅広く、希望に応じて選べる |
| フリーランス・自営業など | 高い | ・働く時間や場所を自分で決められる ・プライベートや家庭の事情に合わせて仕事量を調整しやすい |
正社員や契約社員は働き方の柔軟性が低く、基本的にはフルタイムで働くことになります。先述した地域限定正社員や時短正社員のような働き方もあるものの、「企業によっては育児や介護など理由が必要な場合もある」「収入やキャリアアップの機会が減る可能性がある」といったデメリットにも注意が必要です。
一方、派遣社員やアルバイトなら、勤務日数や勤務時間を比較的柔軟に選べる求人も豊富といえます。「体力がもたないから6時間勤務が良い」「介護の事情で週3日勤務が良い」などの希望も比較的叶えやすく、自分にとって働きやすい環境を整えられるでしょう。
また、フリーランスや自営業は、働く場所や時間、仕事量を自分の裁量で調整できるのが大きな魅力。「夜型だから夕方から仕事をしたい」「プライベートの用事が多いから今月は仕事をセーブしよう」のように、自由に働き方を調整できます。
社会保険や福利厚生の充実度
社会保険や福利厚生の充実度も、正社員と非正規社員、フリーランスで大きく異なります。
| 働き方 | 社会保険の有無 | 福利厚生の有無 |
|---|---|---|
| 正社員 | あり | あり |
| 契約社員 | あり | 正社員ほど充実していない |
| 派遣社員 | 条件により加入可能 ※派遣会社の社会保険に加入 | 正社員ほど充実していない |
| パート・アルバイト | 条件により加入可能 | 正社員ほど充実していない |
| フリーランス・自営業など | なし ※国民健康保険や国民年金に加入 | なし |
社会保険とは国の公的保険制度で、会社に雇われて働く正社員や、条件を満たした非正規社員が加入対象です。正社員やフルタイムで働く契約社員は、社会保険に加入しなくてはいけません。また、労働時間や月収など一定の条件を満たした派遣社員やアルバイトも同様です。
一方、フリーランスの場合は社会保険に加入できないため、国民健康保険や国民年金に加入します。社会保険に比べて保障される範囲が狭いほか、労災保険や雇用保険は加入できない点に注意が必要です。
また、福利厚生とは、企業が従業員に提供する報酬のこと。交通費や家賃補助、提携施設の割引利用などがあり、企業によって内容は異なります。非正規社員は正社員ほど充実した福利厚生を受けられない傾向があり、差を感じることもあるでしょう。企業に所属していないフリーランスや自営業の場合は、福利厚生はありません。
社会的信用度
社会的な地位や収入額などによって決まる社会的信用度は、働き方による部分が大きいもの。先述したように、雇用や収入が安定している正社員のほうが信用を得やすいといえます。
| 働き方 | 社会的信用度 |
|---|---|
| 正社員 | 高い |
| 契約社員 | 正社員よりは低いが派遣社員やアルバイトよりは高い |
| 派遣社員 | 低い |
| パート・アルバイト | 低い |
| フリーランス・自営業など | 低い |
社会的信用度が大切になるのは、クレジットカードやローンの審査時です。「借りたお金を責任をもってきちんと返済できるか」がチェックされるため、雇用や収入が安定している正社員のほうが審査に通りやすいといえます。
反対に、雇用や収入が不安定な非正規社員やフリーランスは社会的信用度が低い傾向に。大きな買い物を思うようにできない可能性があります。
若者世代が「正社員になりたくない」と思う主な理由
若者世代が「正社員になりたくない」と思うのは、働き方の自由度の低さや責任の重さなどが関係しているようです。ここでは、ハタラクティブ独自の調査である「若者しごと白書2025 4-4. 正社員になりたくない理由」を参考に、正社員になりたくない主な理由を紹介します。
-
- ・プライベートの時間が制限されると思うから(34.1%)
- ・組織に縛られたくないから(28.5%)
- ・体力的に難しいから(19.7%)
- ・正社員として働くのが厳しいと思ったから(18.3%)
- ・仕事の責任を取りたくないから(18.0%)
- 先述したように、正社員はフルタイム勤務が一般的で、働き方の自由度が低いのが特徴。そのイメージが先行してしまい、「正社員は自由がない」「正社員の働き方についていけない」と感じる若者も一定数いるようです。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2025
「正社員じゃないとダメなのか」と悩んだときの判断基準
「正社員じゃないとダメなの?」と悩んだときは、「安定性」「プライベートを重視する割合」「仕事の裁量」の3つの点に注目して、それぞれの働き方を検討してみましょう。自分がどの項目を重視しているかを考えてみることで、自分に合った働き方を判断しやすくなるでしょう。
仕事や生活の安定性を重視しているかどうか
仕事や生活の安定性を重視しているかどうかは、働き方を選ぶうえでの大切な基準の一つ。たとえば、「安定した仕事で不安なく働きたい」「生活や将来のためにちゃんと稼ぎたい」という場合は、雇用や収入が安定している正社員になるべきといえます。正社員なら仕事がなくなる不安を最小限に抑え、キャリアプランやライフプランなどの見通しを計画的に立てられるでしょう。
一方、非正規雇用やフリーランスは雇用が安定しておらず、会社の経営状況や社会情勢によっては契約を更新できなくなる恐れも。契約社員は月給制なもののボーナスがなく、時給制の派遣社員やアルバイト、案件によって報酬が決まるフリーランスは働いたぶんしか給与を得られません。正社員以外の働き方では将来の見通しを立てにくく、経済的な不安を感じる可能性もあります。
家庭の事情やプライベートなどを優先して働きたいかどうか
家庭の事情やプライベートと仕事のどちらを優先して働きたいかによっても、適性や希望に合う働き方は異なります。「介護があり週3日ほどで働きたい」「プライベートを優先して無理のない範囲で働きたい」などの希望があれば、派遣社員やアルバイト、フリーランスの働き方が向いている可能性があるでしょう。勤務日数や時間を比較的柔軟に設定できるほか、契約満了のタイミングで派遣先を変えたりシフトや仕事量を減らしたりといった調節もしやすく、状況に応じて無理なく働けます。
一方、正社員や契約社員など基本的にフルタイムの働き方だと、プライベートを優先するのはどうしても難しくなりがち。一日の多くの時間を仕事に割くことになるため、理想とする仕事とプライベートのバランスを取りにくくなる可能性があります。
自分の裁量で仕事に取り組みたいかどうか
仕事選びに迷ったら、「どの程度裁量をもって仕事に取り組みたいか」も考えてみましょう。自分の能力やスキルを活かして裁量の大きな仕事に関わりたいなら、正社員やフリーランスがおすすめです。正社員は携われる仕事の範囲が広く、責任ある案件にも挑戦できる可能性があります。また、自分で仕事内容や受注案件を決められるフリーランスも、裁量をもって仕事に取り組めるでしょう。
一方、契約社員や派遣社員、アルバイトは、上記の働き方に比べると任される仕事の範囲が狭い傾向があります。基本的に雇用契約書に書かれている以上の仕事は任されないため、仕事に物足りなさを感じる可能性もあるでしょう。
安定性を求めるなら正社員就職を視野に入れるのも手
「正社員じゃないとダメ」とは限らないものの、仕事に安定性を求めるなら正社員就職を視野に入れるのも手といえます。このコラムで解説したように、収入や働き方の安定性は正社員がもっとも高く、ほかの働き方では生活や将来に不安を感じることもあるためです。
また、「正社員=不自由」というわけではなく、近年は柔軟な働き方を実現できる正社員求人も増えつつあります。「正社員は嫌だ」と一方的に否定するのではなく、この項を参考に「正社員で自分の希望を叶えられる働き方はないか」を考えてみましょう。
柔軟な働き方を叶えられる企業も増えつつある
近年では働き方改革が進んでおり、柔軟な働き方を叶えやすくなっているといえます。たとえば、転勤のない「地域限定社員制度」や、勤務時間の短い「時短勤務」など、希望やプライベートの状況に応じて働き方を選べる企業も増えているようです。
また、フレックス制や裁量労働制など、就業時間を柔軟に調整できたり、自分の裁量で仕事を進められたりする働き方も。「正社員は会社が決めた時間や勤務地で働く」という従来の働き方でなく、社員の希望をある程度反映できたり、一人ひとりの裁量に任せたりする働き方のスタイルが浸透しつつあるといえます。
まとめ
働き方を選ぶときに「正社員じゃないとダメ」ということはなく、自分の希望や状況を見極めて、それに合う働き方を選ぶことが大切です。近年は働き方の多様化が進んでおり、雇用形態や収入、働き方などさまざまな観点から相性の良い働き方を見つけやすいといえるでしょう。
ただし、働き方によってそれぞれメリットとデメリットがあるため、仕事選びではどちらもしっかりと把握することが欠かせません。「正社員は安定しているけど柔軟な働き方をしにくい」「柔軟な働き方ができる非正規やフリーランスは雇用や収入が不安定」などの特徴を掴み、後悔しない仕事選びをしましょう。
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正社員じゃないとダメなの?働き方に関するQ&A
ここでは、「正社員じゃないとダメなの?」と疑問に感じている方に向け、よくある質問にQ&A方式でお答えします。「正社員じゃないと人生詰む?」「正社員として働ける自信がない…」という質問にお答えしているので、ぜひ参考にしてみてください。
「正社員じゃないと人生詰む」「結婚できない」って本当?
「正社員じゃないと人生詰む」「結婚できない」とは限りません。フリーランスとして成功している方や、自分に合った働き方とライフプランの実現を両立している方もいるでしょう。
ただし、非正規雇用やフリーランスは雇用や収入が不安定になりやすく、正社員に比べて生活や将来の見通しを立てにくいといえます。こういった背景から、正社員以外の働き方に対してマイナスイメージをもつ人もゼロではないようです。
正社員に向いておらず、働き続けるのは無理と感じます…
正社員の働き方が体調や自分自身の価値観に合わないという場合は、正社員以外の働き方を選ぶのも有効な手段です。ただし、それぞれの働き方のメリット・デメリットをしっかりと把握したうえで決断すべきといえます。
たとえば、正社員は安定しているものの、フルタイムの勤務が基本で働き方の柔軟性は高くありません。一方、フリーランスは自分の裁量で働き方を決められるものの、雇用や収入は不安定になりやすいデメリットもあります。メリットだけに目を向けてしまうと、いざ働き始めたときに理想と現実のギャップを知って後悔してしまう恐れも。このコラムの「正社員以外の働き方は?項目ごとにメリットとデメリットを紹介」を参考に、冷静に判断しましょう。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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