契約社員と正社員の違いは?自分に合った働き方を見つけるコツ

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この記事のまとめ

  • 契約社員は、雇用期間が限定されるという点で正社員と違いがある
  • 契約社員は、自分のスキルを仕事に活かせることや副業ができるメリットがある
  • 契約社員と正社員の違いで迷ったら、自分に合った働き方が叶う方を選ぼう

契約社員と正社員の違いは、雇用形態や働き方にあります。正社員の方が収入面や福利厚生がしっかりしていて、安定しているというイメージを持つ方も多いはず。だからこそ正社員を目指す人も多いのではないでしょうか。近年は正社員とは異なる雇用形態の求人も多くなっており、働き方の選択肢が増えています。このコラムを通じて、契約社員と正社員の違いを知り、自分に合った働き方を選びましょう。

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契約社員と正社員の違い

契約社員と正社員の大きな違いは、会社と雇用契約を結ぶ際に「雇用期間に定めがあるかどうか」です。待遇面では、一般的に契約社員のほうが給与が低く、賞与や退職金は支給されない場合が多いでしょう。企業によっては利用できる福利厚生に違いがある場合もあります。
有期雇用のため「正社員に比べて解雇されやすいのでは」と思う方もいるでしょう。解雇については、労働基準法第二十条による解雇予告の義務が適用されるので、「明日から突然職を失う」といったことはなく、正社員の場合と同様、30日前には予告されます。

参照元
e-Gov法令検索
労働基準法

契約更新されない可能性はある

いきなり解雇されることはなくても、雇用契約が満了したとき更新してもらえない「雇い止め」にあう可能性はあります。ただし、雇い止めも急に言い渡されることはなく、労働基準法に則って契約期間満了の30日前に予告することが義務付けられています。詳しくは「雇い止めとは?会社都合で簡単に実施できる?わかりやすく解説!」のコラムをご覧ください。

契約社員とは?

契約社員とは、期間に定めがある労働契約を結び、職務に従事する労働者のこと。この契約を有期雇用契約といい、雇用期間は最長で3年間と決まっています。そのため、雇用期間を過ぎたときには契約を終了して退職するか、更新して働き続けるかの選択を迫られることになるでしょう。
いずれの場合も企業と労働者双方の意思によって決められ、働きぶりが評価されれば正社員として登用されることも。企業によっては「非常勤」「準社員」「嘱託」「臨時社員」など呼び方が異なる場合もありますが、雇用期間に定めがある雇用形態は、すべて契約社員です。
契約社員については、「新卒で契約社員にメリット・デメリットは?」のコラムでも解説しているので、こちらもご覧ください。

契約社員と派遣社員と違い

派遣社員とは、派遣元企業と雇用契約を結び、派遣元企業に紹介された派遣先企業で業務を行う働き方のこと。実際の業務は派遣先企業で行いますが、給与の支払いや社会保険の加入先などは派遣元企業です。
契約社員との違いは、雇用契約の締結先。契約社員は勤務先と直接契約を行いますが、派遣社員の場合は働く場所と雇用契約の締結先が異なります。
派遣社員の働き方についてもっと詳しく知りたい方は、「派遣社員とは何か?種類や正社員との働き方の違いを解説」のコラムでも紹介しているので、読んでみてください。

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企業にとって契約社員とは?採用する目的

企業にとって契約社員は、人手不足の解消や人件費の削減・優秀な人材の選定などに貢献する存在です。

人手不足の解消

特に繁忙期や事業拡大などに伴う一時的な人員不足の場合、正社員を配置するには社内での人事異動や外部への募集コストがかかってしまいます。一方で契約社員の場合は、必要なときに必要な期間だけ雇うことができるため、最低限のコストで人手不足を解消できるでしょう。

人件費の削減

契約社員には、基本的に退職金やボーナスがないため、正社員よりも人件費を抑えられます。また、契約社員は契約期間があらかじめ決まっているので、正社員に比べて研修や教育にコストをかけない企業もあるでしょう。

優秀な人材の選定

比較的コストを抑えられる契約社員として採用し、企業が欲しい人材かどうかを見極めることができます。契約社員としての働きぶりを評価し、正社員として雇用し直すことも可能です。

契約社員のメリットとデメリット

契約社員には「採用ハードルが正社員に比べて低い」「仕事とプライベートの両立がしやすい」といったメリットの一方で、「長期的に働けるかわからない」「昇給や出世のチャンスは少ない」というデメリットがあります。

契約社員のメリット

契約社員は、正社員に比べて採用ハードルが低いのが特徴。また、勤務時間や勤務条件も正社員に比べると自由が効きやすいので、プライベートとの両立が叶いやすいといえます。

自分のスキルを活かせる

契約社員は、専門的なスキルや知識などを活かして働くことが可能です。特定のスキルを持っている人を契約社員として雇いたいと考えている会社もあります。自分のスキルや知識が会社に求められるものであれば、それを活かして働けるでしょう。

正社員に比べ面接のハードルが低め

雇用期間が定められている契約社員は、正社員に比べると面接のハードルが低い傾向が見られます。そのため、希望の業界・職種で契約社員として働いてキャリアアップを図ったり、正社員登用を目指したりすることも可能です。

副業ができる

正社員とは違い、会社によっては契約社員の副業が認められていることもあります。副業ができると、自分のスキルの幅を広げることはもちろん、収入が増やせるというメリットがあります。

プライベートを大事にできる

契約社員は、残業時間が少ない傾向のため、趣味やプライベートと仕事の両立ができます。会社によっては勤務時間を調整できるため、希望条件に合った働き方が叶いやすいでしょう。

契約社員のデメリット

契約社員は雇用期間の定めがあるため、昇格や出世のチャンスはほとんどないようです。雇用契約の更新も確約されておらず、「長く働きたい」「昇給や出世したい」と考える人にとってはデメリットが大きいと感じることもあるでしょう。

長期勤務に向いていない

契約社員の場合、基本的に3年以上の契約期間を設定できません。3年の契約を繰り返すことは可能ですが、会社の都合などで契約更新ができなくなることも。定年まで働きたいと考えている人にとっては、契約社員の働き方はデメリットと感じるでしょう。

正社員に比べると給与は低め

有期雇用のため、年齢や勤続年数に応じた年次昇給には期待できず、正社員に比べると給与は低い傾向です。また、退職金やボーナスを支給しない企業も多いため、生涯賃金も少なめでしょう。

出世できる可能性が少ない

契約社員は雇用期間が定められているため、正社員に比べると責任の大きな仕事は担当しないことがほとんど。責任を負わないことをメリットと捉えることもできますが、自己成長や昇進・昇格もできないため、契約社員として出世は厳しいのが実情です。

正社員のメリットとデメリット

正社員は無期雇用のため希望する限り働き続けられるのがメリット。その一方で異動や転勤を命じられる可能性があるなど、契約社員に比べると自由な働き方は叶いにくいといえます。

正社員のメリット

正社員の一番のメリットは、雇用が安定していること。伴って給与も安定しており、企業によってはボーナスが出ることもあるでしょう。

雇用が安定している

正社員は雇用期間の定めがない無期雇用です。そのため自ら退職を希望したり、会社が倒産したりしない限りは働き続けることが可能。雇用が安定しているため給与も安定しています。

賞与や退職金に期待ができる

正社員は、勤める会社によっては賞与や退職金がもらえます。「ボーナスとは?基本給の何ヶ月分がもらえる?支給時期や平均額も紹介!」によると、年齢が上がるにつれて基本給が上がるためボーナス額もアップ。ただしボーナスや退職金は義務ではないため、正社員でも支給されない企業もあります。

社会的な信用度を得やすい

正社員の場合は、長期的に収入や雇用が安定していることから、社会的な信用を得やすい傾向にあります。社会的信用度の高さから、正社員はクレジットカードや住宅購入の長期ローンも審査が通りやすいようです。

出世のチャンスがある

正社員は会社で長期的に働くことになるため、契約社員に比べると出世の機会が多い傾向にあります。
正社員として同じ会社に長く勤めることで昇給・昇進できるチャンスがあるでしょう。働き始めたばかりの場合でも、成果を出せば早い段階で出世できることもあるようです。

福利厚生が受けられる

正社員は利用できる福利厚生の範囲が広くなっています。各種手当だけでなく、レジャーや学びに関する福利厚生を用意する企業も多いようです。充実した福祉厚生を受けられれば、自分の希望するワーク・ライフ・バランスを実現できるでしょう。

正社員のデメリット

正社員は転勤の可能性があることや休暇が取りづらいことなど、契約社員に比べると自由度が低い傾向にあります。正社員として働くことを視野に入れている場合は、デメリットがあることを把握しておきましょう。

転勤や異動の可能性がある

正社員の場合、急な転勤や部署異動が起こる可能性があります。会社の命令には原則従わなければいけません。場合によっては、海外転勤で生活環境が大きく変わることも考えられます。

長期休暇を取りづらい

正社員として働く場合、責任のある仕事を任されることが多く、長期休暇を取りづらい傾向にあります。休暇中であっても仕事の電話が来たりメールの対応をしなくてはならなかったりと、休んだ気にならないと感じる場面もあるようです。

副業ができない

正社員の場合、副業できない可能性が高いです。就業規則によって副業を禁止している会社は多く、正社員としての収入だけで生活をする必要があります。

自分のやりたい仕事ができないこともある

正社員として働くにあたって、自分の希望している部署に配属されず、やりたい仕事に就けない場合があります。正社員は契約社員と違い、会社内の配置変更の範囲が広いのが特徴です。そのため、必ずしも自分のやりたい仕事ができるとは限りません。

休日出勤や残業の可能性がある

正社員の場合、業務の進行状況によっては、休日出勤や残業が発生することがあります。会社への拘束時間が増えると、自分の時間を満足に確保するのは難しいと考えられるでしょう。

人間関係が固定されやすくなる

基本的に同じ職場に長く勤める正社員は、良くも悪くも人間関係が固定されてしまいます。苦手な人が居る場合、仕事を一緒にすすめる以上は付き合いから逃れることは難しいです。
仕事のため、と割り切って過ごすか、どうしても耐えがたい場合は上司や心の内を話せる人に相談し、対策を考えたほうが良いでしょう。

契約社員に向いている人の3つの特徴

この項目では、契約社員に向いている人の特徴をまとめました。以下でその特徴について確認してみましょう。

1.プライベートと仕事を両立したい

プライベートと仕事を両立したいと考えている人は、契約社員に向いています。契約社員は正社員と違い、勤務時間が雇用契約によって異なるため、自分の希望に合った条件で働くことが可能です。家庭や趣味などのプライベートと仕事を両立させたいという人には、適している働き方といえるでしょう。

2.決められた仕事を確実にこなしたい

決められた仕事をこなしたい人は、契約社員が向いています。契約社員は正社員と違い、業務範囲が増えることは少ないようです。そのため、ある程度決められた業務範囲で仕事をこなしたいと考えている人には、契約社員の働き方が合っているでしょう。

3.多くのスキルや経験を得たい

契約社員の業務は契約時に決定していることが多いため、業務内容に特化してスキルアップできます。雇用期間も短期間であることから、一つの会社に縛られることなく、自由に職場の選択が可能です。さまざまな職場で自分のスキルや経験を積みたいと考えている人は、契約社員として働くのも一つの手でしょう。

契約社員から正社員になれる?

契約社員から正社員を目指したいなら、正社員登用制度のある会社を選びましょう。正社員登用制度とは、非正規雇用から正社員に登用する制度のこと。最初から正社員になるのが不安な場合は、契約社員として働きながらキャリアアップすることができます。

正社員登用制度を利用しても難しい場合は?

正社員登用が実現するのは、会社側が正社員と同じだけの給与を支払う価値がある人材であると判断された場合です。一般的に正社員の方が契約社員よりも給与が高く設定されています。今勤めている正社員と同等、あるいはそれ以上の能力があると認められなければ、正社員になるのは難しいといえます。

契約社員から正社員登用の可能性は面接時に確認しておこう

契約社員からの正社員登用が実現するかどうかは、企業の経営方針が大きく関わります。そのため、転職先の企業が「正社員登用をしているか」をあらかじめ面接などで確認しておくことをおすすめします。
また、契約社員と正社員の任される仕事の違いや、今までどれくらいの人数が正社員登用されたかといった実績も尋ねておくと良いです。正社員登用の可能性も視野に入れながら、会社選びの際は情報収集を行いましょう。

正社員として会社に就きたいと考えている方は、ハローワークや就職エージェントといった支援機関を活用しましょう。ハローワークや就職エージェントを利用することで、自分に合った職種や業界を探すことができます。
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契約社員と正社員どちらの働き方が良い?よくあるお悩みQ&A

ここでは、契約社員と正社員どちらの働き方が良いかお悩みの方は多いでしょう。ここでは、契約社員と正社員の働き方に関するよくある質問をQ&A方式で解決していきます。

働くなら契約社員と正社員どちらが良いですか?

ライフスタイルや将来の目標によって理想の働き方は異なるため、一概にはいえません。
ただし、長期的に見れば正社員の方が安定した生活を送れるでしょう。しかし、正社員は拘束時間が長く、自分の時間を満足に取れない可能性があります。「プライベートを充実させたい」「目標があるので経験を積みたい」と考えている人は、契約社員として仕事とプライベートのバランスを取りながら働くのもおすすめです。

契約社員のまま働き続けることはできる?

契約満了時に再び契約更新できれば、契約社員として働き続けることはできます。
しかし、労働者が契約更新を希望していても、会社からの合意がなければ更新はできないので注意が必要。契約更新されない場合のことも考え、転職に役立つスキルや知識を身につけておきましょう。

契約社員はボーナスがもらえない?

基本的に契約社員にボーナスを支給する会社は少ない傾向にあります。
そもそもボーナスの支給は会社によって制度が異なるため、「正社員も契約社員も支給対象」「正社員のみが支給対象」「正社員も契約社員ももらえない」「業績によっては契約社員に支給される」などさまざま。とはいえ、契約社員に対してボーナスを確約している企業は少ないようです。「契約社員にボーナスは支給される?平均的な金額や収入を上げる方法も解説!」でも詳しくご紹介しているので、合わせてご確認ください。

契約社員から正社員になることは可能?

正社員登用制度を導入している会社であれば、契約社員から正社員を目指せます。しかし、正社員登用制度があっても、必ず正社員になれるとは限りません。正社員登用制度があっても、登用実績がない会社もあるようです。正社員登用制度が活用できなければ、正社員の就職活動を行いましょう。ハタラクティブを利用すれば、契約社員として身につけたスキルや経験を十分に活用できる求人をご紹介いたします。

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