契約社員と正社員の違いは?メリットを比較して適した働き方を知ろう

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この記事のまとめ

  • 契約社員と正社員の違いは、雇用期間に定めがあるかどうか
  • 契約社員は正社員と違い、雇い止めにあう可能性がある
  • 契約社員と正社員の違いを比較すると、給与や長期的な成長面は正社員が有利
  • 契約社員と正社員の違いを理解して、自分に合った働き方を見つけよう
  • 契約社員から正社員になりたい場合、正社員登用制度のある会社を選ぶのがポイント

契約社員と正社員の違いを知りたい方は多いでしょう。契約社員と正社員の違いは、雇用期間の有無にあります。どちらもメリット・デメリットがあるので、自分に合った働き方を選ぶことが重要です。このコラムでは、契約社員と正社員の違いや、業務内容や給与面での特徴などについて解説します。契約社員と正社員の違いを客観的に比較検討し、転職活動に役立ててください。

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契約社員と正社員の違い

契約社員と正社員の大きな違いは、「雇用期間に定めがあるかどうか」です。正社員は「無期雇用」という、期間を定めず定年まで勤めることを前提に雇用されています。一方、契約社員は定められた期間だけ勤める「有期雇用」です。
有期雇用と聞いて、「正社員に比べて解雇されやすいのでは」と思う方もいるでしょう。解雇については、労働基準法第二十条による解雇予告の義務が適用されるので、「明日から突然職を失う」といったことはなく、正社員の場合と同様、30日前には予告されます。待遇面では、一般的に契約社員より正社員の方が給与や賞与、福利厚生の面で充実していることが多いでしょう。

参照元
e-Gov法令検索
労働基準法

無期契約社員と正社員の違い

無期契約社員と正社員の違いは、給与や福利厚生での待遇面です。契約社員が同一企業で通算5年以上勤務した場合、契約を有期から無期に転換できる「5年ルール」が存在します。これは労働者から申し出があった場合、企業側は拒否できません。無期雇用は安定した働き方が叶いますが、無期契約社員となっても、期間以外の雇用条件は変わらないままの可能性もあります。無期雇用への転換を望む際は、給与や業務内容といった雇用条件をよく確認しておく必要があるでしょう。
無期雇用について、「無期雇用とは?パートや派遣は該当しない?正社員との違いを解説!」で詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。

契約更新されない可能性はある

前述のとおり、契約社員がいきなり解雇されることはありませんが、雇用契約が満了したとき更新してもらえない「雇い止め」にあう可能性はあります。通算5年勤務を続ける前に雇い止めを言い渡された場合、無期雇用への転換はできないため注意が必要です。詳しくは「雇い止めとは?会社都合で簡単に実施できる?契約満了との違いとは」で解説しています。
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契約社員とは?

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前述のとおり、契約社員は正社員と違い、有期雇用契約を結び職務に従事している労働者のこと。雇用期間は最長で3年間と決まっており、企業によって半年や1年など期間はそれぞれです。雇用期間を過ぎたときには契約を終了して退職するか、更新して働き続けるかの選択を迫られることになるでしょう。いずれの場合も企業と労働者双方の意思によって決められ、働きぶりが評価されれば正社員として登用されることもあり得ます。企業によっては「非常勤」「準社員」「嘱託」「臨時社員」など呼び方が異なる場合もありますが、企業に直接雇用されており雇用期間に定めがある雇用形態は、すべて契約社員です。

契約社員と派遣社員の違い

派遣社員とは、派遣元企業と雇用契約を結び、派遣元企業に紹介された派遣先企業で業務を行う働き方のこと。実際の業務は派遣先企業で行いますが、給与の支払いや社会保険の加入先などは派遣元企業です。契約社員や正社員との違いは、雇用契約の締結先。契約社員は勤務先と直接契約を行いますが、派遣社員の場合は働く場所と雇用契約の締結先が異なります。派遣社員の形態や働き方は、「派遣社員とは何か?種類や正社員との働き方の違いを解説」でご紹介しています。

契約社員とパート・アルバイトの違い

契約社員とパート・アルバイトはどちらも同じ非正規雇用ですが、主な違いは労働時間といえます。契約社員は正社員と同じく、フルタイムかそれに近い時間で労働に従事することが多い一方、パートやアルバイトは短時間から勤務時間・日数を柔軟に調節できるのが特徴です。家庭の事情などを考慮した働き方という点では、パート・アルバイトの方が叶いやすいでしょう。また、契約社員の方が幅広く責任を伴う業務を任されやすく、パート・アルバイトは、社員の補助やサポートといった役割といえます。「契約社員とパートの違いとは?働き方やメリット・デメリットを解説」でより詳しく比較検討できるため、参考にしてみてください。

企業が契約社員を採用する目的

企業が契約社員を採用する目的の画像

企業にとって契約社員は、人手不足の解消や人件費の削減・優秀な人材の選定などに貢献する存在です。

人手不足の解消

特に繁忙期や事業拡大などに伴う一時的な人員不足の場合、正社員を配置するには社内での人事異動や外部への募集コストがかかってしまいます。しかし、契約社員の場合は、必要なときに必要な期間だけ雇えるため、最低限のコストで人手不足を解消できるでしょう。

人件費の削減

契約社員には、基本的に退職金やボーナスがないため、正社員よりも人件費を抑えられます。また、契約社員は契約期間があらかじめ決まっているので、正社員に比べて研修や教育にコストをかけない企業もあるでしょう。

優秀な人材の選定

比較的コストを抑えられる契約社員として採用し、企業が欲しい人材かどうか時間をかけて見極められます。契約社員としての働きぶりを評価し、貢献度が高いと判断できれば正社員として再雇用することも可能です。

契約社員のメリットとデメリット

契約社員には「採用ハードルが正社員に比べて低い」「仕事とプライベートの両立がしやすい」といったメリットの一方で、「長期的に働けるかわからない」「昇給や出世のチャンスは少ない」というデメリットがあります。それぞれについて以下で詳しくまとめました。

契約社員のメリット

契約社員は、正社員に比べて採用ハードルが低いのが特徴。勤務時間や勤務条件も正社員に比べると自由が効きやすいので、プライベートとの両立が叶いやすいといえます。

自分のスキルを活かせる

契約社員は、正社員と違い契約の段階で業務内容や領域が定められていることが多く、入社後に希望していない業務を任される可能性が低いでしょう。持っているスキルや知識と企業のニーズが合致していれば、それらを活かした仕事がしやすいといえます。

正社員に比べ面接のハードルが低め

雇用期間が定められている契約社員は、正社員に比べると雇用のハードルが低い傾向が見られます。そのため、希望の業界・職種で契約社員として働いてキャリアアップを図ったり、正社員登用を目指したりすることも可能です。とはいえ、契約社員の場合も面接準備は必須。「契約社員の面接に必要な事前準備とは?当日の注意点や質問される内容も解説」で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

プライベートを大事にできる

契約社員は、契約時に設定した勤務日数や時間のなかで働けるうえ、正社員に比べ残業が少ない傾向にあります。勤務先によっては勤務時間を柔軟に調整できるため、趣味やプライベートと両立が叶いやすいでしょう。副業が認められている場合も多いため、自己成長のための時間を捻出しやすいのもメリットといえます。

契約社員のデメリット

契約社員は雇用期間の定めがあるため、正社員と違い昇格や出世のチャンスは少ないないようです。雇用契約の更新も確約されておらず、「長く働きたい」「昇給や出世したい」と考える人にとってはデメリットが大きいと感じることもあるでしょう。

長期勤務に向いていないため出世が難しい

契約社員の場合、基本的に3年以上の契約期間を設定できません。契約を更新することは可能ですが、会社の都合などで契約更新ができない可能性も。正社員と違い長期勤務が難しいため、責任の伴う業務にも携わりづらく、自己成長や昇進・昇格の機会が少なくなってしまいます。契約社員として出世するのは、難しいのが実情です。

正社員に比べると給与は低め

有期雇用の契約社員は、正社員と違い年齢や勤続年数に応じた年次昇給には期待できず、給与は低い傾向です。また、退職金やボーナスを支給しない企業も多いため、生涯賃金も少なくなります。これは、派遣社員となるとさらに低くなる可能性もあるでしょう。契約社員のメリットやデメリットについて、「新卒で契約社員になるメリット・デメリットは?」でも解説しています。こちらもご覧ください。

正社員のメリットとデメリット

正社員は契約社員と違い無期雇用のため、希望する限り働き続けられるのがメリット。その一方で、異動や転勤を命じられる可能性があるなど、自由な働き方は叶いにくいといえます。

正社員のメリット

正社員の一番のメリットは、雇用が安定していること。給与も安定しており、企業によってはボーナスが出ることもあるでしょう。

雇用が安定していて社会的信用を得やすい

正社員は雇用期間の定めがない無期雇用のため、自ら退職を希望したり、会社が倒産したりしない限りは働き続けることが可能。長期的な雇用や収入が安定しているため、契約社員や派遣社員と比べ社会的信用も得やすく、クレジットカードや長期ローンの審査が通りやすいようです。

賞与や福利厚生に期待ができる

正社員は、契約社員より賞与や福利厚生が充実しているといえます。ボーナスとは?基本給の何ヶ月分がもらえる?支給時期や平均額も紹介!」によると、ボーナスは基本給を基準にすることが多いため、勤続年数や出世で基本給が上がる正社員はボーナス額のアップも期待できるでしょう。また、福利厚生に関しても正社員の方が充実度が高いといえます。各種手当のほか、レジャーや学びに関する福利厚生など、さまざま用意している企業も。ただしボーナスや福利厚生は義務ではないため、企業ごとによく確認しておく必要があります。

出世のチャンスがある

正社員は会社で長期的に働くことになるため、契約社員に比べると出世の機会が多い傾向にあります。正社員として同じ会社に長く勤めることで昇給・昇進できるチャンスがあるでしょう。働き始めたばかりの場合でも、成果を出せば早い段階で出世できることもあるようです。

正社員のデメリット

正社員は転勤の可能性があることや休暇が取りにくいことなど、契約社員に比べると自由度が低い傾向にあります。正社員として働くことを視野に入れている場合は、デメリットがあることを把握しておきましょう。

自分のやりたい仕事ができないこともある

正社員として働くにあたって、自分の希望している部署に配属されない場合があります。また、急な転勤や部署異動が起こる可能性も。正社員は契約社員と違い、会社内の配置変更の範囲が広いため、必ずしも自分のやりたい仕事ができるとは限りません。

プライベートを優先しにくいことがある

正社員として働く場合、業務の進行状況によっては、休日出勤や残業が発生します。また、契約社員に比べ責任のある仕事を任されることが多いため、長期休暇を取りにくいことも。自分の時間の確保が難しくなったり、休暇中でも仕事の電話やメールの対応をしなくてはならなかったりと、休んだ気にならないと感じる場面もあるようです。

人間関係が固定されやすくなる

基本的に同じ職場に長く勤める正社員は、契約社員や派遣社員と違い、良くも悪くも人間関係が固定されてしまいます。苦手な人がいる場合でも、仕事を一緒にすすめる以上は付き合いから逃れることは難しいでしょう。仕事のため、と割り切って過ごすか、どうしても耐えがたい場合は上司や心の内を話せる人に相談し、対策を考える必要があるといえます。

契約社員に向いている人の3つの特徴

契約社員に向いている人の3つの特徴の画像

この項目では、契約社員に向いている人の特徴をまとめました。以下でその特徴について確認してみましょう。

1.プライベートと仕事を両立したい

プライベートと仕事を両立したいと考えている人は、契約社員に向いています。契約社員は正社員と違い、勤務時間が雇用契約によって異なるため、自分の希望に合った条件で働くことが可能です。家庭や趣味などのプライベートと仕事を両立させたいという人には、適している働き方といえるでしょう。

2.決められた仕事を確実にこなしたい

決められた仕事をこなしたい人は、契約社員や派遣社員が向いています。「自分のスキルを活かせる」で紹介したように、契約時に業務内容などが決まっている場合が多く、正社員と違い幅広く業務を任されることは少ないためです。ある程度決められた業務範囲で仕事をこなしたいと考えている人には、契約社員の働き方が合っているでしょう。

3.多くのスキルや経験を得たい

契約社員は正社員と違い、契約で業務がある程度決まっているため、業務内容に特化してスキルアップできます。雇用期間も短期間であることから、一つの会社に縛られることなく、自由に職場の選択が可能です。さまざまな職場で自分のスキルや経験を積みたいと考えている人は、契約社員として働くのも一つの手でしょう。

契約社員から正社員になれる?

契約社員から正社員を目指したいなら、正社員登用制度のある会社を選びましょう。正社員登用制度とは、非正規雇用から正社員に登用する制度のこと。最初から正社員になるのが不安な場合は、契約社員として働きながらキャリアアップができます。

正社員登用制度を利用しても難しい場合は?

正社員登用が実現するのは、会社側が「正社員と同じだけの給与を支払う価値がある人材である」と判断した場合です。一般的に正社員の方が契約社員よりも給与が高く設定されています。今勤めている正社員と同等、あるいはそれ以上の能力があると認められなければ、正社員になるのは難しいでしょう。

契約社員から正社員登用が可能か面接時に確認しておこう

契約社員からの正社員登用が実現できるかは、企業の経営方針が大きく関わります。そのため、転職先の企業が「正社員登用をしているか」をあらかじめ面接などで確認しておくことがおすすめです。また、契約社員と正社員の任される仕事の違いや、今までどれくらいの人数が正社員登用されたかといった実績も尋ねておくと良いでしょう。会社選びの際は、正社員登用の可能性も視野に入れながら情報収集を行ってみてください。

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契約社員と正社員どちらを選ぶ?よくあるお悩みQ&A

契約社員と正社員どちらを選べば良いかお悩みの方は多いでしょう。ここでは、契約社員と正社員に関するお悩みや疑問をQ&A方式で解決していきます。悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

働くなら契約社員と正社員どちらが良いですか?

ライフスタイルや将来の目標によって理想の働き方は異なるため、一概にはいえません。長期的に見れば正社員の方が安定した生活を送れるでしょう。しかし、正社員は拘束時間が長く、自分の時間を満足に取れない可能性があります。「プライベートを充実させたい」「目標があるので経験を積みたい」と考えている人は、契約社員として仕事とプライベートのバランスを取りながら働くのもおすすめです。

契約社員のまま働き続けることはできる?

契約満了時に再び契約更新できれば、契約社員として働き続けることはできます。また、「無期契約社員と正社員の違い」で紹介したように、勤続5年以上であれば無期契約に転換することも可能です。しかし、労働者が契約更新を希望していても、会社からの合意がなければ更新はできないので注意が必要。契約更新されない場合のことも考え、転職に役立つスキルや知識を身につけておきましょう。

契約社員はボーナスがもらえない?

基本的に契約社員にボーナスを支給する会社は少ない傾向にあります。そもそもボーナスの支給は会社によって制度が異なるため、「正社員も契約社員も支給対象」「正社員のみが支給対象」「業績によっては契約社員にも支給される」「正社員も契約社員ももらえない」などさまざま。とはいえ、契約社員に対してボーナスを確約している企業は少ないようです。「契約社員にボーナスは支給される?平均的な金額や収入を上げる方法も解説!」でも詳しくご紹介しているので、あわせてご確認ください。

契約社員から正社員になることは可能?

正社員登用制度を導入している会社であれば、契約社員から正社員を目指せます。しかし、正社員登用制度があっても、必ず正社員になれるとは限りません。正社員登用制度があっても、登用実績がない会社もあるようです。正社員登用制度が活用できなければ、正社員の就職活動を行いましょう。契約社員から正社員を目指すなら、ハタラクティブにご相談ください。契約社員として身につけたスキルや経験を十分に活用できる求人をご紹介いたします。

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