契約社員のメリットを解説!正社員との違いとは?

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この記事のまとめ

  • 契約社員とは、企業の直接雇用で勤続期間に期限が設けられている有期契約社員のこと
  • 契約社員のメリットは、希望の職種に就きやすかったり転勤なく働けたりすること
  • 契約社員のデメリットには、収入の不安定さや裁量権が少ない点が挙げられる
  • 契約社員と正社員の間には、昇給のチャンスの少なさや雇用期間などの違いがある
  • 無期転換ルールは、契約社員の不安を解消するために定められた制度

契約社員として働くメリットを知りたい方もいるでしょう。契約社員のメリットには、「希望の職種で働きやすい」「ワークライフバランスを保ちやすい」などが挙げられます。一方で、正社員と比べて賃金が低い、ボーナスがもらえないといったデメリットもあるのが実情です。このコラムでは、契約社員のメリット・デメリットを詳しくご紹介。正社員との違いや無期転換ルールについても解説しています。

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契約社員のメリットとは

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契約社員として働くメリットは、正社員に比べて希望の仕事に就きやすかったり転勤がなかったりする点が挙げられます。正社員に比べて、希望の働き方を実現しやすいのが特徴です。

1.希望の職種・業種で働きやすい

契約社員の大きなメリットの一つは、希望の職種や業種で働きやすい点です。正社員としての就職が難しい場合も、契約社員であれば就職の選択肢が広がります。企業側にとって、契約社員のほうが正社員に比べて人件費が安く、採用しやすいというメリットがあるためです。また、正社員の場合、入社後に自分がイメージしていた仕事と違うことに気づいても退職しづらい場合もありますが、契約社員であれば契約期間が満了するタイミングで転職しやすいでしょう。さまざまな職場で働いて多くのスキルを身に着けたい方に合っている働き方となっています。

2.転勤の可能性が低い

契約社員の別のメリットは、基本的に転勤がない点です。正社員の場合、基本的に勤務地が限定されないため、異動や転勤の可能性がありますが、契約社員は、雇用契約で勤務地が明記されていれば転勤はありません。契約社員が働く地域を限定している企業も多く、異動や転勤がないことをメリットと感じる方も多いでしょう。

3.給与が正社員に近い

契約社員は正社員と待遇がほとんど変わらないというメリットもあります。パートやアルバイトの場合、基本的にシフト制や契約時に交わした限られた時間内での勤務ですが、契約社員は契約条件次第では、フルタイムで働くことも可能です。

4.ワークライフバランスを保ちやすい

契約社員は、正社員と同程度の待遇を受けられるものの、自分に合わせた働き方が可能であるのもメリットといえます。すべての企業で自由な働き方ができるわけではありませんが、正社員と比較すると交渉の余地があるでしょう。また、契約期間が限定されているので、契約満了時に退職を切り出しやすいのもメリットです。留学や結婚・出産を控えている、期間を決めて将来の夢に向けて取り組んでいるなど、プライベートを重視する方にとって働きやすい雇用形態といえるでしょう。

5.大きな責任を負うことが少ない

契約社員は有期雇用のため、正社員に比べて大きな責任を伴う業務を任されづらいというメリットもあります。契約社員は仕事内容や勤務期間が契約で決まっているため、特定の業務だけを担当するなど決められた範囲内での業務になるのが一般的。仕事に対する責任は正社員に比べて軽いうえ、残業も少ないことが多いようです。

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契約社員とは

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契約社員とは、雇用期間に期限がある「有期雇用契約」を結んだ社員のことです。正社員の場合、雇用期間が定められていないため、解雇や退職といった理由がなければ、いわゆる「終身雇用」の慣行通り、長年に渡って働けます。
一方、契約社員の場合は雇用契約で決められた期間のみ働くことになり、雇用期間を延長するためには契約の更新が必要です。なお、契約社員の1回の契約期間は最長で3年間。つまり、契約社員は同じ職場に縛られることがない反面、契約の更新がない限り、働き続けたくても働けないという特徴があります。

契約社員も社会保険に入れる?

社会保険は、週20時間以上働く場合であれば雇用形態に関わらず加入できる可能性があります。社会保険の加入条件については、「アルバイト先で保険証はいつもらえる?社会保険の加入条件も解説」でご確認いただけます。

契約期間が終わったら?

契約社員の契約期間が終われば、雇用期間も同時に終わります。契約を更新するか、退職するかは会社側と相談になるでしょう。労働者側が契約更新を希望しても、会社側が了承しなければ更新はできません。また、業績悪化などにより更新されないことも。会社側の都合で契約更新がされないことを「雇い止め」と呼びます。契約更新を望まない場合は、そのまま契約期間の満了を迎えることになるでしょう。契約期間が終わるため、正社員のように退職の手続きは必要ありません。

契約社員とはどのような働き方かさらに知りたい方は、詳しく書かれたコラム「契約社員とは?メリットとデメリットや将来のキャリアを解説」もご覧ください。

契約社員として働く4つのデメリット

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契約社員として働くデメリットは、「雇用が有期」「正社員と比べると収入が少ない」「福利厚生が十分に受けられない」「仕事の裁量権が少ない」などが挙げられます。

1.雇用や収入が安定しない

契約社員のデメリットには、雇用や収入の不安定さがあります。契約社員は有期契約社員であるため、契約が更新されなければ次の勤務先を探す必要があるうえ、見つからない期間は無収入となるでしょう。契約の満了が近づいてくると更新してもらえるだろうかと不安になってしまうのは、契約社員のデメリットです。また、契約社員の場合、ボーナスや退職金などがない、または少ない傾向にあります。毎月の月給、または特定の月に金額を加算するなど、ボーナス分をカバーしている企業もありますが、実質的には正社員よりも少ない金額となることも少なくありません。正社員と比較すると、ボーナスを含めた年収に差が生まれやすいことも大きなデメリットといえます。

ローンの審査が通りにくい

雇用の不安定さや収入の少なさから、契約社員はローンの審査に通りにくい傾向に。住宅ローンなどの借り入れは、金融機関によって返済能力が審査されます。返済能力を評価するポイントは安定した収入があるかどうかなので、契約社員という雇用形態に不安を覚える金融機関もあるようです。住宅ローンやカーローンなど長期にわたって返済が必要な借入の審査は、通らない可能性があることも覚えておきましょう。

2.昇給や昇格を期待しにくい

契約社員の給与は、契約満了時までは雇用契約書に記載されている金額での支給となります。雇用契約期間内に業績を挙げたとしても、契約満了後に再び契約が更新されるまでは昇給しないのが一般的です。昇給が見込まれるのは、契約更新後。契約満了前に人事評価や給与査定などの審査が行われ、次期契約更新時に反映されるときが昇給のチャンスとなります。とはいえ、契約更新時に昇給・昇格が見込めることはあくまで可能性の一つ。どれだけ業績を出しても、評価が正しく反映されない可能性があることはデメリットといえるでしょう。

3.受けられる福利厚生が限定的

契約社員に福利厚生が適用されるのは、会社が正社員に対して提示している内容の一部であることが多いようです。そのため、正社員なら対象になる福利厚生が契約社員には適用されない、ということも。適用される福利厚生は、募集求人、及び雇用契約書に記載されているため、雇用契約を結ぶ前にしっかり確認しておきましょう。

4.会社での裁量権が少ない

契約社員として働いていると、裁量権が少ないことにデメリットを感じる場合もあるでしょう。契約社員は責任ある役職に就きにくかったり、与えられる裁量権が少なかったりすることが少なくありません。契約社員を正社員の補助のようにとらえている社員もいるので、正社員と変わらない業務を担当していたり、特筆するスキルを持っていたりすると、不満を感じやすいといえます。

契約社員として働くデメリットについてさらに知りたい方は、詳しく書かれたコラム「新卒で契約社員になるのはもったいない?メリット・デメリットをご紹介」もご覧ください。

契約社員と正社員との4つの違い

契約社員と正社員の違いは、「雇用期間」「勤務地」「給与」の3つが大きいといえます。契約社員と正社員がどのように違うのかを理解することで、自分に合った働き方を選ぶ一助になるでしょう。

1.雇用期間

契約社員と正社員の最大の違いは雇用期間です。正社員が基本的に無期限なのに対し、契約社員は契約期間が決められています。雇用期間は契約によって異なりますが、短いと6ヶ月単位、長いと1年単位で決められ、最長で3年です。ただし、高度な専門知識を持つ技術者や60歳以上の従業員の場合には最長で5年が雇用期間となります。

2.勤務地と勤務時間

契約社員は勤務地や勤務時間が契約ごとに決められます。契約書に記載がある以外の勤務地や勤務時間で働く必要はありません。一方、正社員は会社から辞令が下り、勤務地や勤務時間が決められます。また、正社員は辞令を拒否できない場合も。契約社員は交渉次第で週3日だけの勤務や、時短勤務の実現も可能です。

3.ボーナスと退職金

一般的に契約社員は正社員とほぼ同程度の給与を受け取れます。高度な専門知識や技術を持っている場合には正社員よりも高い報酬を得ることもあるでしょう。しかし、デメリットの項目で触れたように、ボーナスと退職金に関しては支給されないことがほとんどです。これは正社員と契約社員の大きな違いといえるでしょう。ボーナスは契約社員には支給しない企業が多く、契約満了に伴う退職では退職金が支払われないのが一般的です。

4.昇給・昇格

昇給や昇格に関しても正社員と契約社員には大きな違いがあります。正社員は毎年昇給や昇格のチャンスがあり、勤続年数が長くなれば給与が上がっていくのが一般的ですが、契約社員の場合はそうではありません。基本的に契約社員が昇給・昇格するのは契約が更新されるときです。契約期間中に昇給や昇格することはなく、契約更新時も実力や能力が評価されることが条件となります。

契約社員と正社員の違いについてさらに知りたい方は、詳しく書かれたコラム「契約社員と正社員の違いとは?登用制度や無期転換についても解説」もご覧ください。

派遣社員と契約社員の違いは?

契約社員と派遣社員、扱いや待遇が似ていますが、異なるのは「雇用主」と「契約形態」です。契約社員は正社員と同様に勤務先の企業が雇用主となって雇用契約を結ぶのに対し、派遣社員は派遣会社が雇用主。勤務する企業と派遣社員の間に直接的な雇用契約はなく、あくまでも「派遣会社と雇用契約を結んでいる人が、勤務先に派遣されている」という状態です。派遣社員については「派遣社員とは何か?種類や正社員との働き方の違いを解説」で詳しく触れています。

契約社員の不安を解消する無期転換ルール

契約社員は契約を更新してもらえるだろうかと不安を覚えながら仕事をしているのが常ですが、その不安を解消するために決められたのが「無期転換ルール」です。

無期転換ルールとは

無期転換ルールとは、契約社員が同じ企業で5年を超えて契約更新された場合、労働者の申請によって無期雇用契約に転換できるルール。契約社員がより安心して働けるようにと、2013年4月の労働契約法改正によって定められたものです。たとえば、3年間の有期雇用契約を結んだ契約社員が、更新によって再度3年間の契約を結んだとします。すると契約期間が5年を超えるので、本人が希望すれば無期雇用契約への転換が可能です。無期雇用への転換は契約社員の申請だけで成立し、企業はこの申請を拒否できません。もし無期転換ルールが適用されれば、契約が更新されないのではないかという不安は解消され、業務により集中しやすくなるでしょう。

正社員と同等の待遇になる訳ではない

無期雇用契約は正社員登用とは異なり、待遇が正社員と同じになるとは限りません。基本的には、あくまでも「契約期間の定めのない契約社員」という扱い。無期雇用契約の待遇については企業によって異なるので、契約時にしっかり確認することが重要です。

正社員登用制度も活用しよう

正社員登用制度とは、契約社員やアルバイトから正社員になれる制度のこと。法的に定められておらず、会社ごとの整備です。ただし、正社員登用制度に参加するには社員の推薦や試験があるのが一般的。また、制度はあっても実績がない例もあるので注意しましょう。「正社員登用制度とは?読み方や必要な実績・試験について解説!」で詳細をご確認いただけます。

将来を見据えて自分に合った選択をしよう

将来を見据えて自分に合った選択をしようの画像

「趣味の時間を十分に取りたい」「気持ちに余裕をもって仕事をしたい」など、ライフスタイルにあった働き方を目指している方は契約社員という働き方も選択肢の一つ。ただし、契約社員のデメリットを踏まえたうえで判断することが大切です。
プライベートに重点を置いた生活を望んでいたり、短期間だけ働きたいと考えていたりするなら、契約社員という働き方が向いている可能性があるでしょう。一方、「将来に備えてキャリアを積んでいきたい」「安定した雇用を望んでいる」という方は、契約社員は不向き。給与や昇給制度をはじめ、ボーナスや退職金、福利厚生などの金銭面・待遇面を考えるなら、正社員のほうが長期的に安定した生活が見込めます。自分がどのようなライフスタイルを求めているのか、将来はどのようなキャリアを描きたいのかを明確にして、適切な働き方を見つけてください。

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メリットを見ても悩む…契約社員に関する疑問Q&A

ここでは、契約社員に関する疑問をQ&A方式で解決していきます。

契約社員も条件次第で無期契約できると聞きました。

「無期転換ルール」として、有期労働契約者が同じ企業で5年以上勤めた場合、労働者の申請により無期雇用契約に転換できます。ただし、「契約社員は雇用期間に定めがある!無期雇用のルールや正社員との違いを解説」に記載しているように、無期労働契約になったとしても変化するのは基本的に雇用期間のみで、そのほかの労働条件は変わりません。正社員と同じ扱いになるわけではないことは覚えておきましょう。

正社員になるメリットは?

正社員の場合は契約社員よりも賞与・昇給が期待できます。また、多彩な福利厚生を用意している企業ではプライベートも充実するでしょう。退職金を受け取れる場合もあるため、将来的にも安定した生活を送りやすいといえます。メリットの詳細やデメリットについては「正社員のメリットとデメリットを解説!非正規社員とのちがいは?」の「正社員として働くメリット7選」でご確認ください。

契約社員で副業すれば正社員同等の収入が得られる?

賞与・昇給がない、または少ない契約社員も、副業すれば正社員と同じくらいの年収を得られる可能性はあります。ただし、契約社員も労働条件や就業規則に副業禁止とある場合は副業できません。副業したい場合はしっかり契約条件を確認したうえで行いましょう。「契約社員は副業しても大丈夫?」では副業時の注意点も記載しているので、あわせてご確認ください。

どの雇用形態で働くか迷います。

長期的な安定性を求めるなら正社員がおすすめです。一方で、ライフスタイルにあった働き方を実現したい方や、やりたいことが定まっていない場合は契約社員も選択肢の一つでしょう。ただし、契約社員のデメリットを踏まえたうえで判断することが大切です。近年は自由度の高い働き方ができる会社が増えているため、正社員として転職後も、自分の理想の働き方を実現できる可能性があります。就職・転職エージェントのハタラクティブではヒアリングをもとに求人紹介を行っているので、就職でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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