契約社員になるってどういうこと?正社員との違いとは?脱フリーターするなら確認したいこと

このページのまとめ

  • 契約社員と正社員の大きな違いは、雇用期間の定めの有無
  • 賞与や昇給、退職金などにも差がある
  • 会社によっては、勤務時間や仕事内容、教育面に差があることも
  • 働き方のメリットは、契約社員、派遣社員、正社員それぞれにある

就職しようと思った時、契約社員や正社員など、どの雇用形態で働けばいいのか分からずに悩まれる方は多いのではないでしょうか?
「正社員の前にまずは契約社員から」と内定をもらった方や、自分らしい働き方を模索する中で契約社員を検討する方もいるかもしれません。
そんな時、契約社員と正社員の違いやそれぞれのメリットデメリットをしっかり把握することはとても大切です。

契約社員は、異動・転勤・出向の義務がなく、福利厚生は正社員と同等という会社が多く、仕事帰りに趣味や習い事する時間を確保しやすい点が魅力の反面、 やはり契約更新への不安や正社員と同じような仕事をしていても給与の差があるというジレンマを抱えやすい点があります。
この記事では、契約社員についてやその他の雇用形態との違いなどをまとめました。自分の働き方について悩んでいる方は参考にしてみてください。

契約社員とは?

契約社員という言葉に明確な定義はありませんが、多くの場合、雇用期間が決まっている有期雇用契約を結んだ社員を指します。非常勤社員や嘱託社員、準社員などと呼ばれることもあるようですが、どれも同じ有期の雇用契約を結んだ社員のことを指す言葉です。
有期雇用契約とは期限を決めて勤務条件を予め合意した上で働くこと。 就業期間は1ヶ月契約・3ヶ月契約・6ヶ月契約とそれぞれですが、その期間を過ぎても契約を継続する場合には契約の更新が必要です。 一回の契約における期間は最長3年。企業はこの期間内に社員を解雇するときは正社員と同様の制約があり、社員もやむを得ない事情がない限り契約期間を遵守する必要があります。

ちなみに、平成25年4月からの改正労働契約法で、非正規労働者に分類されている契約社員が繰り返し契約更新を行い、契約期間が合計5年を超えた場合は無期労働契約に切り替えることができるようになりましたが、実際に切り替えが適用されるのは少し先になります。

【派遣社員との違い】

契約社員と同じような働き方に派遣社員がありますが、大きな違いは雇用主です。
派遣社員は派遣元である派遣企業の雇用、契約社員は勤務先企業による直接雇用になります。契約社員や派遣社員には、既卒やフリーターからなろうと考える人が多い傾向にあるようです。正社員を目指したときのステップとしても有効なため、まずはこれらの雇用形態で経験を積み、それから正社員になるという方も少なくありません。

福利厚生は雇用先のものを受けられるため、契約社員は勤務先の社会保険等(社会保険とは、厚生年金や健康保険のことです。)に加入し、また勤務先の就業規則で認められている分は有給を取得できます。 所定の日数以上の勤務があれば正社員と同じ日数の有給も取得可能です。派遣社員の場合は、働いている先ではなく雇用されている派遣会社の福利厚生を受けることになります。

【正社員との違い】

では、正社員との違いはなんでしょう?
正社員との違いは、会社によって異なりますが、転勤や異動がない場合が多く、フルタイムではない場合には、正社員では禁止していても、 契約社員の場合は副業が認められている会社もあります。また契約社員と正社員で賞与の支給の有無や基準が異なる会社も少なくありません。

もちろん、正社員と契約社員の意味の大きな違いは契約期間があることです。日本の場合、正社員を解雇するための条件が厳しいため、実際に解雇されることは多くはありませんが、 有期雇用の契約社員の場合、契約更新のタイミングで継続されない可能性は正社員の場合より高い傾向にあります。また、契約の内容によっては時給制となることもあり、その場合、休みの多い月だと給与が減ってしまう等のデメリットもあります。
それでは、次項からは契約社員の具体的な収入の例や仕事内容の特徴などを見ていきましょう。

収入面の特徴

正社員との意味的な違いが出やすいのは賞与・昇給・退職金の有無と言われております。

【賞与】

正社員の場合でも企業業績や個人業績によってその額が変動しますが、契約社員の場合、そもそも賞与が出ない会社もあり、支給される場合でも個人の業績が反映されないことの方が多い、という違いがあるようです。

【昇給】

契約社員として専門性の高い業務を任されていたり、期待される成果を上げている場合は契約更新の際に昇給されるケースは少なくありません。 そのため、実力やスキルが十分にある方はもしかしたら正社員と違い契約社員の方が短時間でよりよい給与がもらえることもありえます。 もっとも正社員の場合、定期昇給が定められている会社もありますので、その点についてはそれぞれの会社や個々の状況次第と考えられます。

【退職金】

正社員の場合でも退職金がない会社もありますが、契約社員のみ退職金がない、という会社も少なくありません。もっとも会社によっては3年間の契約期間終了時に支援金という形で職員に退職金を支給する会社もあります。

では、実際にもらっている給与はどのくらい違いがあるのでしょうか。
厚生労働省が平成22年に調査した結果では、契約社員は「月給10万円~20万円未満」の層がそれぞれ最も多いとされています。 正社員の場合最も多い層は「月給20万円~30万円未満」。そこへ賞与がプラスされると考えると年収に換算すれば違いは大きくなることが想像できます。 また昇進による給与ベースが上がりやすいのも正社員です。年齢別で数値を見てみるとまた変わった結果が出てくるかもしれません。

これらの結果から考えると、基本的には契約社員よりも正社員のほうが、給与が多い傾向にあることがわかります。働く企業や個人のスキルによって一概には言えませんが、契約社員で働く上で収入面は一つのデメリットポイントかもしれません。

また、企業によって年俸制や月給のところもありますが基本的には時給計算が多いようです。
支給内訳は基本給・残業代・各種手当・交通費などで、給与額から差し引かれるのは、住民税・所得税などの税金、年金・雇用保険・健康保険の社会保険料など。 税金や社会保険料は収入に応じて額が変わります。残業の義務があるという契約を結んでいる場合も、サブロク協定(36協定)と呼ばれる企業と労働組合で事前に定めた範囲を超えないよう計画性のある業務を遂行しなくてはなりません。

参照元:厚生労働省 - 平成22年就業形態の多様化に関する総合実態調査の概況:結果の概要

働き方の特徴

勤務時間、仕事内容、身につくスキルという観点で、正社員との違いを見てみましょう。

【勤務時間】

月給制や年俸制の場合は、正社員と同じ程度残業を行うこともありますが、時給制の場合は正社員よりも勤務時間が短くなりやすい傾向にあるでしょう。自分のプライベートな時間を持ちつつ、仕事をすることが可能です。

【仕事内容】

企業が正社員登用や継続雇用を見据えていない採用の場合は、契約社員は基本的に雇用期間が決まっているため、教育コストをかけない傾向にあるようです。教育コストとは、業務に取り組む上での研修や上司からのフィードバックなど。その他、積極的に新しい挑戦をさせるか…など、仕事の指示の仕方も変わってくるようです。

基本的に、契約社員には「できる仕事を振る」というのが一般的。新しいことを覚えさせようという教育面に力を入れていないことが多いのです。その結果できる仕事がほとんどない…ということになってしまえば、契約更新は難しくなるでしょう。

その他、仕事ができて正社員と同じかそれ以上に働いているにも関わらず、契約社員だからという理由で給与が上がらない、評価してもらえないということもあるようです。契約社員の働き方が自分に合っている、正しく評価されているという場合は問題ありませんが、そうでない場合は気をつけるようにしましょう。

【身につくスキル】

先ほどの例からも、自分でどんどん吸収していける人であれば既卒や新卒などの学歴や雇用形態関係なくビジネスマナーやPCスキル、その業界の専門知識やその会社で業績を上げるためのコツなどを身につけていけるでしょう。
ただし、企業にもよりますがそれらを身につける機会が多く訪れるのは、契約社員よりも正社員です。より難しく価値があるスキルも、契約社員ではなかなか身につけるチャンスがないかもしれません。

契約社員は、将来留学や起業を検討しており、元から短期間だけその会社の職員として働くことを予定している方や、一度フリーターなどを経たため、正社員を目指すステップとして働きたいと考えている方に向いている働き方でしょう。
ただし、長期的に同じ会社に勤務したい、安定した生活を送りたい、という方にとっては、正社員のほうが適しているかもしれません。実際、就職・転職活動の場では契約社員としての経験よりも正社員としての経験を重視する企業が多いため、次の転職で選べる求人が大きく変わってきます。
また、社会的信用という面でも正社員は大きな役割を果たすもの。ローンや一人暮らしの住宅契約の際の査定など、プライベートな場面でも雇用形態によって判断されることは少なくありません。

自分には契約社員が合っている!と考えている方も、就業前には具体的な条件のほか、正社員登用実績があるかどうかなどを確認することを忘れないでください。また、その企業での契約社員がどのような働き方をしているのかを事前に確認することも大事です。
ハタラクティブへご相談いただければ、プロの就活アドバイザーが既卒からの就職を目指す方などを親身になってサポートします。

契約社員と派遣社員と正社員の働き方の比較

雇用形態には契約社員や派遣社員、正社員、パートなど意味も異なるさまざまなものがありますが、今回は契約社員と派遣社員、正社員に絞り、それぞれ働き方のメリットを比較してみました。 どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

・契約社員

契約社員の場合は、雇用契約ごとに働き方を決められるため、自分の生活に合った勤務時間を選べます。また、契約内容にもよりますが、複数の企業と契約を締結することが可能なので、色々な仕事を経験することができるというのも大きなポイント。これは正社員にはないメリットです。
契約社員は契約の際に、勤務地を限定されていることが多く、転勤などの心配もありません。企業側からすると、正社員よりも安い給料で職員を雇いながら、同じ業務に従事してもらえるというメリットがあります。

・派遣社員

派遣社員の働き方のメリットは、定められた業務の範疇を超えることがない点にあります。業務の内容が固定されているので、無駄な業務を押し付けられたり、負担が増えたりする心配をしなくて済みます。 また、派遣社員の場合は、企業と直接契約するのではなく、派遣会社を挟んで雇用契約を結ぶので、職員に何か問題が起こった時に、派遣会社のサポートを受けることができます。後ろ盾があるため、安心して業務に臨めるというのも大きなメリットでしょう。

・正社員

正社員として働くメリットとして、契約社員や派遣社員と比べて、待遇が良くなりやすい傾向にあるという点が挙げられます。企業が設けている福利厚生や制度には、正社員しか利用できないものもあります。 また、正社員は賞与が支給されることが多いので、一般的に契約社員と派遣社員よりも収入が多くなる傾向にあるでしょう。待遇面で大きなメリットを享受したい方は、正社員になるのがおすすめです。
また、責任のある仕事をしたい、専門のスキルを身につけたい…という場合も、その他の雇用形態よりも成長できる可能性の高い正社員が適しているでしょう。

契約社員、派遣社員、正社員のどの雇用形態にも、それぞれメリットがあります。大切なのは、自分が求めているものを把握し、自分に合った雇用形態を選択することです。

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