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中卒者が取れる資格23選!高収入を目指せる資格や高卒認定の必要性も解説
この記事のまとめ
- 中卒の方が資格を取得すると、業種・職種によっては就職に役立つ可能性がある
- 希望の業種・職種で役立つ資格を持っていると、採用選考でのアピール材料になる
- 志望企業の応募に資格が必須でなければ、無理に取得する必要はない
- 資格や高卒認定を取得すると仕事の選択肢が増える
- どの資格を取るか迷ったら、長期的に役立てられるものや学歴不問で受験可能なものを選ぶのがおすすめ
あなたにおすすめ!
中卒の方のなかには、「就職・転職するのに資格を持っていた方が良いのかな」と考えている方もいるでしょう。資格がなくても働ける仕事は多くありますが、将来の選択肢をより広げたい場合や高収入を目指したい場合は資格の取得をおすすめします。
しかし、年齢が若いほど就職・転職がしやすいため、資格の取得と就職・転職活動どちらを優先するかはよく考える必要があります。
このコラムでは、「国家資格」「民間資格」「高収入を目指せる資格」の3つに分けて、中卒の方が挑戦できる資格を紹介。どの資格を取るか迷ったときの選び方も解説しているため、資格について悩んでいる中卒の方はぜひご一読ください。
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中卒者が取得を目指せる2種類の資格
資格には、大きく分けて「国家資格」と「民間資格」の2種類があります。ここでは、国家資格と民間資格についてそれぞれ解説します。
国家資格と民間資格の違いを一言で説明すると、「公的な信頼性」の差です。国家資格は法律に基づき国が認定するため社会的信用度が高く、一定の業務独占や名称独占の権利が与えられる場合が多くあります。
一方で、民間資格は企業や団体が独自に認定するもので、取得のハードルは比較的低いものの、業界内での通用性や企業ごとの評価に差があります。
国家資格と民間資格はどちらが「良い」「悪い」ではなく、それぞれの特性を理解したうえで、自分の目標に合った資格を選ぶことが大切です。
国家資格
文部科学省の「国家資格の概要について」によると、国家資格とは国の法律に基づいて知識や技能を判定するものです。法律という根拠のもと「業務独占資格」「名称独占資格」「設置義務資格」「技能検定」に分けられます。
国家資格は国が認めている資格のため、価値が下がりにくいのが特徴です。国家資格のなかには一定の学歴が求められるものもありますが、中卒の方が受験できるものもあります。
参照元
文部科学省
国家資格の概要について
民間資格
民間資格は、特定の民間団体や企業が審査基準を設けて知識や技能を証明するものです。就職を希望する企業や職種で関連する資格があれば、取得することで評価されやすくなるでしょう。
「ハタラクティブ」は、20代に特化した就職支援サービスです。専任のキャリアアドバイザーが、あなたの希望や適性を踏まえた求人提案や選考対策を行い、自己分析だけでなく就活準備までを丁寧にサポートします。
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中卒者におすすめの国家資格10選
ここでは、中卒の方におすすめの国家資格を10個紹介します。国家資格は法律に基づいて知識や技能が判定されるため、社会的信用度が高いのが特徴です。
1.調理師
調理師は、厚生労働省が認定する国家資格です。調理師試験を受験し合格することで、調理師免許を取得できます。
中卒の方も職歴の条件を満たせば受験が可能なため、取得を目指してみるのもおすすめです。
受験資格 | 調理師法施行規則第4条の定める施設で、2年以上調理業務に従事する |
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合格率 | 60~70% |
勉強時間の目安 | 100~360時間 |
活かせる場所 | 飲食店、ホテル、病院、介護福祉施設、給食センター、食品メーカーなど |
調理師の資格を取得するメリット
調理師資格の取得を目指すメリットは、料理の専門知識や技術を証明できることです。調理師免許は飲食業界で評価されやすく、企業の社員食堂や有名ホテルのレストランなど幅広い職場で活躍できるでしょう。
また、将来的に自分の料理の腕を活かして独立し、自由な働き方を実現できる可能性もあります。
2.保育士
保育士は、一般社団法人全国保育士養成協議会が主催する国家資格です。保育士の資格を取得し、各都道府県の保育士登録簿に登録することで保育士として働けます。
受験資格 | 中卒者の場合、特定の児童福祉施設に該当する施設で、5年以上かつ7,200時間以上の実務経験が必要 高卒認定試験に合格すると、受験に必要な実務経験が2年以上かつ2,880時間以上に短縮される |
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合格率 | 20~30%程度 |
勉強時間の目安 | 100~180時間 |
活かせる場所 | 保育士、ベビーシッター、児童福祉施設、テーマパーク、教育関連の企業など |
保育士の資格を取得するメリット
保育士の資格を取得するメリットは、保育士以外の就職や転職にも有利に働く可能性があることです。保育士の専門知識やスキルは、子どもに関わるさまざまな職種で評価されるため、幅広いキャリアパスを開拓できるでしょう。
また、保育士としての知識や経験は自分自身の子育てに役立てられます。
3.美容師
美容師は、ヘアメイクの専門家として広く知られている国家資格です。
昼間課程の美容師養成施設に入学するためには、高卒認定試験の合格が必要な場合があるでしょう。しかし、高等課程の認可を受けている美容師養成施設や通信課程の場合は、高卒認定試験を受けなくても入学できる可能性があります。
受験資格 | 都道府県知事指定の美容師養成施設を卒業する |
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合格率 | 春期:90%前後 秋期:60%前後 |
活かせる仕事 | 美容師、ヘアメイクアップアーティスト、ネイリスト、着付師など |
美容師の資格を取得するメリット
美容師の資格を取得するメリットとして、ヘアメイク以外にも、多方面で活躍できることが挙げられます。美容師の資格を持つことで、ヘアメイクアップアーティストやネイリストなど、美容業界における活躍の場を広げられます。
将来的に独立してサロンの経営を考えている方にもおすすめです。
4.旅行業務取扱管理者
旅行業務取扱管理者は、全国旅行業協会が主催する国家資格です。資格を取得することで、旅行契約に関する事務や旅行の企画、旅程管理業務に関する管理・監督などを行えるようになります。
旅行業務取扱管理者の種類は、「国内旅行業務取扱管理者」「総合旅行業務取扱管理者」「地域限定旅行業務取扱管理者」の3つです。
【国内旅行業務取扱管理者】
国内旅行業務取扱管理者は、名前のとおり国内旅行を扱う資格。試験科目は「旅行業法及びこれに基づく命令」「旅行業約款、運送約款及び宿泊約款」「国内旅行実務」です。
受験資格 | なし |
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合格率 | 30~40%程度 |
勉強時間の目安 | 150~200時間 |
活かせる場所 | 旅行会社、ホテル、航空業界、ブライダル業界など |
【総合旅行業務取扱管理者】
総合旅行業務取扱管理者は海外旅行を取り扱う資格で、試験科目に「海外旅行実務」が加わります。
国内旅行業務取扱管理者の資格を取得したうえでの受験の場合、「旅行業法」と「国内旅行実務」の科目の受験は免除となるため、先に国内旅行業務取扱管理者の資格を取ってから受験する人が多いようです。
受験資格 | なし |
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合格率 | 10~30%程度 |
勉強時間の目安 | 300時間 |
活かせる場所 | 旅行会社、ホテル、航空業界、ブライダル業界など |
【地域限定旅行業務取扱管理者】
地域限定旅行業務取扱者は、2018年に発足された新しい資格です。限定された地域の旅行商品の取扱いができます。
国内旅行業務取扱管理者や総合旅行業務取扱管理者と比べると科目が少なく、合格しやすいといえるでしょう。そのぶん取り扱える旅行商品に制限があるため、旅行業界で幅広く活躍したいと考えている場合は注意が必要です。
受験資格 | なし |
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合格率 | 40%前後 |
勉強時間の目安 | 100~150時間 |
活かせる場所 | 旅館、ホテル、バス・タクシー会社、観光案内所など |
旅行業務取扱管理者の資格を取得するメリット
旅行業務取扱管理者の資格を取得するメリットは、就職や転職の際に重宝されやすいことです。旅行関係の営業所には旅行業務取扱管理者が1人以上必要とされているため、資格を持っていることで旅行業界での活躍の場が広がると考えられます。旅行会社でのスキルアップやキャリアアップに役立つでしょう。
5.ITパスポート
ITパスポートは、経済産業省が主催する情報処理に関する国家資格です。ITの基本的な知識とビジネスの基礎を学べます。
ITパスポートの受験資格は特にないため、IT業界で働きたいと考える中卒の方は受験を検討するのがおすすめです。
受験資格 | なし |
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合格率 | 50%前後 |
勉強時間の目安 | 100~180時間 |
活かせる仕事 | IT業界のほか、事務職や営業職、Web関連の仕事などITを活用するあらゆる職種 |
ITパスポートの資格を取得するメリット
中卒の方がITパスポートの資格を取得するメリットは、業界を問わず役立つITスキルを証明できることです。また、IT業界は人手不足の傾向があるため、資格を取得していることで採用されやすくなるケースもあるでしょう。
6.基本情報技術者
基本情報技術者の資格は、情報技術全般の基礎スキルを示すIT系の国家資格です。IT企業に就職する際は、この資格を持っていることで一定の専門知識やスキルを証明できます。
受験資格 | なし |
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合格率 | 40~50% |
勉強時間の目安 | 50~200時間 |
活かせる仕事 | プログラマー、システムエンジニア、プロジェクトマネージャー、ネットワークエンジニアなど |
基本情報技術者の資格を取得するメリット
基本情報技術者の資格を取得するメリットは、ITの知識を底上げできることです。試験範囲が広く、ITに関する基礎的な知識を網羅しているため、学習を通じて自分の知識を体系的に強化できます。
基本情報技術者の試験は、プログラミングやネットワーク、データベース、セキュリティなど、ITの幅広い分野に関する問題が出題されるのが特徴です。これにより、IT業界で必要とされる基本的なスキルを習得でき、実務での応用力も高まるでしょう。
7.製菓衛生師
製菓衛生師は、厚生労働大臣が認定する和菓子や洋菓子などの製菓を作る際に必要な資格です。この資格を取得することで、製菓に関する専門知識と技術を証明できます。
受験資格 | 厚生労働大臣の指定する製菓衛生師養成施設で、1年以上製菓衛生師として必要な知識や技能を修得する、もしくは2年以上お菓子店で製造の実務を経験する |
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合格率 | 60~80% |
勉強時間の目安 | 専門学校では、1年以上かけて930時間以上の必須科目を習得する必要がある |
活かせる仕事 | パティシエ、ショコラティエ、和菓子職人、パン職人など |
製菓衛生師の資格を取得するメリット
製菓衛生師の資格を取得するメリットは、パティシエとして開業しやすくなることです。この資格を取ることで自分の製菓店を開業する際に必要な専門知識と技術を証明できるため、信頼性の高い店舗運営が可能になります。
8.クリーニング師
クリーニング師は、衣類や皮革製品の洗濯に関する知識や技術に関する国家資格です。学科試験とあわせて、ワイシャツのアイロン仕上げや、繊維の鑑別などの実地試験があるのが特徴。
受験資格 | なし |
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合格率 | 50~70% |
勉強時間の目安 | 300~500時間 |
活かせる場所 | クリーニング店、クリーニング工場、アパレル業界 |
クリーニング師の資格を取得するメリット
クリーニング師の資格を取得するメリットとして、クリーニング屋やアパレル業界などで活躍しやすい点が挙げられるでしょう。クリーニングを行う店舗には、1人以上クリーニング師の資格保有者が必要であるため、就職に有利になる可能性があります。
また、衣料品の洗濯に関する知識があることで、アパレル業界での接客や商品の開発に役立つこともあるでしょう。開業して自分の店舗を持ちたいと考える方にもおすすめといえます。
9.自動車整備士
自動車整備士は、自動車の点検や修理に関する専門知識を証明する国家資格です。
主な就職先は整備工場やガソリンスタンドなどです。車に関心がある方に向いているでしょう。
受験資格 | 3級の受験資格を得るには、6か月以上の実務経験が必要 |
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合格率 | 60~80%程度 |
勉強時間の目安 | 3級:900時間 2級:1,800時間 1級:300時間以上 |
活かせる仕事 | バス・タクシー会社の整備士、自動車整備士学校の講師 |
自動車整備士の資格を取得するメリット
自動車整備士の資格を取得することで、資格を持っていない人よりも業務の幅を広げられます。整備工場やガソリンスタンドで行っている業務のなかには、無資格でも行えるものもあるでしょう。
しかし、高い技術が必要になる作業や検査員の仕事などでは整備士の資格が求められるようです。また、2級・1級と取得していくにつれ、さらに業務の幅を広げることもできるでしょう。
10.貴金属装身具製作技能士
貴金属装身具製作技能士は、主にジュエリーデザイナーが取得する国家資格です。この資格を持つことで、宝飾品の制作やリフォームの技術を証明できます。
試験は筆記試験と実技試験で構成されています。
資格がなくてもジュエリーデザイナーとして働くことは可能です。しかし、ジュエリーデザイナーとして人気が出れば高収入が見込めるので、高い技術を習得するために資格を習得する人もいるでしょう。
受験資格 | 3級:6ヶ月に満たない場合も受検可能 2級:2年以上 1級:7年以上 |
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合格率 | 3級:70~90% 2級:40~80% 1級:40~50% |
勉強時間の目安 | 実務経験や資格の有無によって大きく異なるため、目安を示すことが難しい |
活かせる仕事や場所 | ジュエリーデザイナー、宝飾店、アクセサリー工場 |
貴金属装身具製作技能士の資格を取得するメリット
貴金属装身具製作技能士の資格を取得するメリットは、学歴に左右されずに専門的なスキルを身に付けられることです。ジュエリー業界でのキャリアを築くうえで有利な資格であり、独立したり開業する道も広がるでしょう。
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中卒者におすすめの民間資格13選
ここでは、中卒者に受験資格のある民間資格を13個紹介します。気になる資格がないか確認してみてください。
中卒の方におすすめの民間資格とその理由を教えてください
「IT」「ビジネス」「医療福祉」分野の資格は仕事に活かしやすく、キャリア形成に役立ちます
中卒の方におすすめの民間資格として、「IT系」「ビジネス系」「医療・福祉系」の3つの分野から紹介します。
IT系の資格は「MOS(Microsoft Office Specialist)」が挙げられます。WordやExcelなど、ビジネスで必須のソフトウェアスキルを証明できるため、就職活動で確かな強みになります。パソコンの基本操作から応用まで、段階的にスキルアップできることも魅力です。
ビジネス系の資格は「日商簿記検定」がおすすめです。企業の経理や会計に関する知識を習得できるため、経理事務や会計アシスタントといった職種への道が開けます。数字に苦手意識があっても、学習を通して克服できるチャンスです。
医療・福祉系の資格は「介護職員初任者研修」が有用です。高齢化社会が進む中で、介護職員の需要はますます高まっています。資格取得を通して専門知識とスキルを身に付ければ、安定した職業に就くことができるでしょう。
こうした資格は、専門学校や通信講座などで取得可能です。費用や学習期間も考慮しながら、自分に合った資格を選びキャリアアップを目指しましょう。
1.マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
マイクロソフトオフィススペシャリスト、通称MOSはマイクロソフト社が主催する民間資格です。WordやExcel、PowerPointなどのマイクロソフトオフィス製品の利用スキルを証明できます。
幅広い企業でマイクロソフトオフィスを使用しているため、資格を取得すると職種を問わず役立つでしょう。また、事務系の仕事の就職活動では大きなアピールポイントになり得ます。
受験資格 | なし |
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合格率 | 一般レベル:80%前後 上級レベル:60%前後 |
勉強時間の目安 | 一般レベル:30~60時間 上級レベル:40~80時間 |
活かせる仕事 | 事務職や営業職をはじめとする、マイクロソフトオフィスを使用する仕事全般 |
マイクロソフトオフィススペシャリストの資格を取得するメリット
マイクロソフトオフィススペシャリストの資格を取得するメリットは、WordやExcelといったマイクロソフトオフィス製品を使いこなすスキルを証明できることです。
そのほかにも、MOSの資格を持つことで業務を効率化する能力も身に付けられるでしょう。マイクロソフトオフィス製品はあらゆる業務で使用されるため、効率的に使いこなせれば仕事のスピードや精度を向上させることにつながります。
2.介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護の基本の技術や知識を習得するための資格です。介護職員初任者研修には年齢制限がなく、すべてのカリキュラムを受けたあとに修了試験(筆記試験)を受け、合格すると修了となります。
受験資格 | なし |
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合格率 | 100%に近い |
勉強時間の目安 | 130時間 |
活かせる場所や仕事 | 特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、医療施設、訪問介護、デイサービス |
介護職員初任者研修を受けるメリット
中卒者が介護職員初任者研修を受けるメリットは、介護職の就職・転職で有利になり、応募可能な求人が増えることです。研修を通じて介護の知識を身に付けられるため、スキルアップにも役立ちます。
また、介護職員初任者研修の資格を取得すると、資格手当による収入アップにつながる可能性もあるでしょう。
3.診療報酬請求事務能力認定試験
診療報酬請求事務能力認定試験は、公益財団法人日本医療事務協会が実施する試験です。合格することで、医療報酬請求書を作成するために必要な実務能力を証明できます。
主に医療事務の仕事で役立てられています。
受験資格 | なし |
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合格率 | 30%程度 |
勉強時間の目安 | 300~600時間 |
活かせる場所 | 医療機関、調剤薬局、レセプト審査機関 |
診療報酬請求事務能力認定試験を受けるメリット
診療報酬請求事務能力認定試験に合格すると、病院やクリニックの受付業務において、診療費の詳細な計算ができる能力を証明できるようになります。病院などの受付業務には資格がなくても就職できることもありますが、より有利に就職活動を進められるでしょう。
医療関連の専門用語や薬品に関する知識を学ぶ必要があり、難易度が高めの資格ですが、そのぶん業務の効率や正確性の向上が期待できます。
4.TOEIC
TOEICは、一般社団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が運営する、英語によるコミュニケーション能力を図る検定試験です。試験はマークシート形式で行われ、合否ではなくスコアで結果が出ます。
受験資格 | なし |
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合格率 | 900点以上:3~4%程度 800点以上:13~16%程度 700点以上:30%程度 |
勉強時間の目安 | 100点上げるためには200~300時間が必要といわれている |
活かせる場所や仕事 | 飲食店、テーマパーク、通関士、ツアーコンダクター・ツアープランナー、キャビンアテンダント、貿易事務、パイロット、バイヤーなど |
TOEICを受けるメリット
中卒者がTOEICを受けるメリットは、応募先にアピールできるスキルが増えることです。TOEICのスコアが高い場合、企業から評価されやすくなる可能性があります。
また、試験勉強を通して英語の知識を身に付けられます。英語のレベルが上がれば、グローバルな業務に対応できるようになるでしょう。
5.日商簿記
日商簿記検定とは、日本商工会議所・各地商工会議所が実施する簿記検定です。経理事務に必要とされる会計知識や、財務諸表を読むためのスキルを習得できます。
2級または1級を取得すると、就職・転職活動で評価されやすいでしょう。
受験資格 | なし |
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合格率 | 3級:30~40% 2級:20%前後 1級:10%前後 |
勉強時間の目安 | 3級:100~150時間 2級:250~350時間 1級:500~1000時間 |
活かせる仕事 | 経理・財務職、会計事務所・税理士法人での業務、公認会計士や税理士のアシスタント、経営コンサルタント、営業職など、企業のお金に関わる幅広い職種 |
日商簿記を取得するメリット
日商簿記を取得するメリットは、経理や財務に関する知識を証明できることです。日商簿記を取得することで、経理や財務に関する基礎知識を身に付けられるため、企業の経理部門や会計事務所など、幅広い職場で資格を活かせます。
6.インテリアコーディネーター
インテリアコーディネーターは、快適な住まいを作るために、内装材やインテリアの選定などについてアドバイスや提案を行います。
受験資格 | 一次試験:なし 二次試験:過去3年以内に一次試験に合格している人 |
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合格率 | 一次試験:30%前後 二次試験:50%前後 |
勉強時間の目安 | 一次試験・二次試験合わせて300時間程度 |
活かせる仕事 | インテリアメーカー、インテリアショップ、ハウスメーカー、工務店、設計事務所、リフォーム会社 |
インテリアコーディネーターの資格を取得するメリット
インテリアコーディネーターの資格を取得するメリットは、デザインや素材、色彩、空間の使い方など、幅広いインテリアに関する知識を身に付けられることです。住宅やインテリアに関する豊富な知識を活かして、快適な住環境を提供する仕事に従事できる可能性があります。
7.介護事務
介護事務とは、介護サービスを利用した際にかかる費用の利用料金を国に申請する書類を作成する仕事のことです。
介護事務の資格には、社会福祉制度や介護報酬請求、介護技術、コミュニケーション力が身に付いていることを証明する「ケアクラーク」や、介護報酬を計算する知識や技術があることを証明する「介護事務管理士」など複数の種類があります。
受験資格 | なし |
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合格率 | 50~90%(資格によって幅がある) |
勉強時間の目安 | 90~120時間 |
活かせる場所 | 特別養護老人ホーム、介護老人保健施設 、有料老人ホーム 、デイサービスなど |
介護事務の資格を取得するメリット
介護事務の資格を取得するメリットは、介護施設や介護事業所など多岐にわたる職場での就業に役立つことです。さまざまな勤務形態が選べるため、ライフスタイルに合わせて働きやすい環境を選ぶことができます。
また、日本の高齢化に伴い需要が高まっているのもメリットです。
8.医療事務
医療事務とは、病院やクリニックでの受付や会計、医療費の計算などを行う仕事です。医療事務の資格を取得することで、医療保険制度に関する知識や、病名、薬の知識などを証明できます。
受験資格 | なし |
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合格率 | 70%前後 |
勉強時間の目安 | 200時間程度 |
活かせる仕事 | 病院、クリニック、調剤薬局、健診センター、美容クリニックなど |
医療事務の資格を取得するメリット
医療事務の資格を取得することで、病院やクリニックなどへの就職を目指す際に役立ちます。病院やクリニックは全国各地に設置されているため、勤務地が選びやすいでしょう。
9.調剤薬局事務
調剤薬局事務は、調剤薬局の窓口で処方箋の受け取りや会計、保険の確認、調剤報酬明細書の作成などを行う仕事です。前述した医療事務と似ていますが、「調剤」に関する専門的な知識があることを証明できます。
受験資格 | なし |
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合格率 | 90%前後 |
勉強時間の目安 | 100~150時間 |
活かせる仕事 | 医療事務全般、一般事務、経理・財務、医薬品関連の職種 |
調剤薬局事務の資格を取得するメリット
調剤薬局事務の資格を取得することで、即戦力としてのアピールがしやすくなるでしょう。調剤薬局事務の仕事は資格なしで行える場合もあるものの、資格を取得することで専門的な知識をアピールでき、選考で有利になる可能性があります。
10.登録販売者
登録販売者は、公益社団法人全日本医薬品登録販売者協会が主催する一般医薬品の販売を行うための資格です。資格を取得していることで、ドラックストアや薬局などで一般用医薬品の販売ができます。
受験資格 | なし ※ただし、実際に登録販売者として勤務するには医薬品販売の実務経験が2年必要 |
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合格率 | 40~50% |
勉強時間の目安 | 250~400時間 |
活かせる場所や仕事 | ドラッグストア、調剤薬局、コンビニ、製薬会社の営業職など |
登録販売者の資格を取得するメリット
中卒者が登録販売者の資格を取得すると、就職先の選択肢が広がる可能性があります。薬局やドラッグストアだけでなく、コンビニエンスストアやスーパー、ホームセンターなどでも活躍できるため、全国各地で働けるでしょう。
11.秘書技能検定
秘書技能検定は、秘書に求められる知識や技能に関する検定試験です。この資格を取得することで、秘書業務や事務職における就業機会を広げられるだけでなく、自己成長やスキルアップも期待できるでしょう。
受験資格 | なし |
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合格率 | 3級:70%前後 2級:50~60% 準1級:40%前後 1級:30%前後 |
勉強時間の目安 | 3級:30~50時間 2級:50時間程度 準1級:100時間程度 1級:150時間 程度 |
活かせる仕事 | 秘書、事務職、接客業、カスタマーサービスなど |
秘書技能検定を受けるメリット
秘書技能検定を受けるメリットは、社会的なマナーを証明できることです。ビジネスの場で求められる適切な振る舞いやコミュニケーションスキルを磨けるため、職場での信頼度や対人関係の構築に役立つ可能性があります。
ビジネスマナーを学ぶ機会が少なかった方にとっては、秘書技能検定を通じてビジネススキルを学べるのはメリットといえるでしょう。
12.ネイリスト技能検定
ネイリスト技能検定は、ネイルアートやネイルケアに関する技術を証明する資格試験です。筆記試験と実技試験に分かれています。
受験資格 | 3級:義務教育を修了していれば誰でも受験可能 2級:3級に受かっていれば受験可能 1級:2級に受かっていれば受験可能 |
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合格率 | 3級:80~90% 2級:50~60% 1級:50%前後 |
勉強時間の目安 | 3級:180時間 2級:360時間 1級:720時間 |
活かせる場所や仕事 | ネイルサロン、美容室、ネイル講師、美容部員など |
ネイリスト技能検定を受けるメリット
ネイリスト技能検定を受けるメリットは、日々ネイルに関わりながらクリエイティブな技術を磨けることです。また、ネイリスト技能検定を取得することで、自宅や専門サロンで行うネイルビジネスの準備を始められることもメリットといえます。
13.フードコーディネーター
フードコーディネーターは、食に関する知識や技術を証明する資格です。調理した料理の演出や食事の空間まで手掛けるため、クリエイティブの要素が強いのが特徴といえます。
受験資格 | なし |
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合格率 | 3級:70~80% 2級:80%前後 1級:20~40% |
勉強時間の目安 | 最短2〜3か月で合格する人もいれば、通信講座では3〜6か月、専門学校では6か月〜1年程度かかることもある |
活かせる場所や仕事 | 食品メーカー、飲食店、料理教室の講師など |
フードコーディネーターの資格を取得するメリット
フードコーディネーターの資格を取得するメリットは、活かせる業務の幅が広いことです。
フードコーディネーターは調理だけでなく、フードビジネスの企画やコーディネートなども手掛けます。そのため、それぞれの部門でプロフェッショナルを目指せば活躍の場を広げられるでしょう。
中卒から高収入を目指せる!難易度の高い資格5選
ここでは、中卒から高収入を目指す方におすすめの資格を5つ紹介します。ただし、高収入を目指せる資格はそのぶん難易度が高い傾向にあるので、一定の大変さがあることを念頭に置きましょう。
1.税理士
税理士は、国税庁が主催する税務処理を行う国家資格です。税理士資格を得ると、資格職として安定した収入を得られる可能性があります。税理士資格は、高等学校や大学を卒業していなくても受験可能です。
受験資格 | 「日商簿記検定1級もしくは全経簿記検定上級に合格する」または「税理士・弁護士・公認会計士等の業務の補助事務に2年以上従事し、受験資格を得る」 |
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合格率 | 10~20% |
勉強時間の目安 | 2,000~6,000時間 |
活かせる場所 | 会計事務所、税理士事務所、税理士法人、金融機関、コンサルティングファームなど |
税理士の資格を取得するメリット
中卒者が税理士資格を取得するメリットは、専門性を証明できるため、企業や会計事務所などの職場に就職・転職しやすくなる点です。税務や会計の専門知識が身に付くことで、税務書類の作成に対応できるようになり、仕事の幅が広がります。
職場で活躍できる機会が増えるだけでなく、将来的には経営コンサルタントとして活躍する道も開けるでしょう。
また、税理士資格は国際的にも通用するため、海外での就職やビジネス展開にも役立ちます。英語やほかの外国語と組み合わせることで、グローバルなキャリアを築けるでしょう。
参照元
国税庁
税理士試験受験資格の概要
2.行政書士
行政書士は、官公庁への提出書類や事実証明の書類の作成業務を行うための国家資格です。
受験資格 | なし |
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合格率 | 10%前後 |
勉強時間の目安 | 500~1,000時間 |
活かせる仕事や場所 | ・行政書士事務所や弁護士事務所でのアシスタント業務 ・一般企業の法務部、総務部 ・建設業、不動産業界での許認可申請業務 ・コンサルタント業務 |
行政書士の資格を取得するメリット
行政書士の資格を取得するメリットは、独立や開業をしやすくなることです。法的な手続きや書類作成の専門家として活躍ができるでしょう。
また、試験を通じて法律知識が深まり、法的なサポートを提供する能力が身に付くことも。行政書士の資格を持つことで、行政機関や法律事務所での就職や転職が有利になるだけでなく、法律に携わるキャリアを築ける可能性があるでしょう。
3.宅地建物取引士
宅地建物取引士は、通称「宅建」と呼ばれる国家資格です。不動産業界をはじめ、金融や保険業界でも役立ちます。
宅地建物取引士は不動産取引に関する業務を行うのが一般的です。宅地建物取引士の資格は通信教育で取得する人も多く、なかには独学で資格を取得する人もいます。
受験資格 | なし |
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合格率 | 15%前後 |
勉強時間の目安 | 独学の場合:300~400時間 予備校に通う場合:200~300時間 |
活かせる業界や仕事 | 不動産業界、金融業界、建設業界、保険業界、一般企業や地方公務員など |
宅地建物取引士の資格を取得するメリット
宅地建物取引士の資格を取得するメリットは、資格を持っていない人よりも携われる業務が増えることです。不動産仲介業務やコンサルタント業務を自ら行えることもあります。
4.中小企業診断士
中小企業診断士は、経営のコンサルタントとして経営全体を診断し、アドバイスをするための資格です。一次試験は多岐選択式、二次試験は論文式、口述で構成されています。
受験資格 | なし |
---|---|
合格率 | 1次試験:30%前後 2次試験:20%前後(1次試験の合格者のみ受験可能) |
勉強時間の目安 | 1次試験:700~1,000時間 2次試験:300~400時間 |
活かせる仕事や場所 | 経営コンサルタント、企業の経営部門や経営戦略部門 |
中小企業診断士の資格を取得するメリット
中小企業診断士の資格を取得するメリットとして、能力を活かして幅広く活躍できる点が挙げられます。専門的な知識を活かして、経営のコンサルタントとして独立したり、企業内で経営のサポートとして働いたりすることも可能でしょう。
多様なビジネスシーンでの活躍が期待できます。
5.ファイナンシャル・プランニング技能士(FP技能士)
ファイナンシャル・プランニング技能士は、個人の夢や目標に合わせて資産の計画をプランニングする専門職であり、適切な資産形成の方法をアドバイスするお金のプロです。貯蓄や投資、保険、税金、年金など、幅広い金融知識が求められます。
ファイナンシャルプランナーは資格がなくても名乗ることは可能ですが、実際に仕事を得るためには資格が必要になることも。FP資格は3級、2級、1級の3つのレベルに分かれており、就職や転職を有利に進めるためには2級以上の取得が推奨されているようです。
試験形式は学科試験がマークシート式で、実技試験が記述式です。
受験資格 | 【2級FP技能検定を受験する場合】 ・AF認定研修の受講修了者 ・3級FP技能検定合格者 ・2年以上の実務経験者 ・厚生労働省認定金融渉外技能審査3級合格者 ※3級は受験資格なし |
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合格率 | 3級:学科試験85%前後、実技試験80%前後 2級:学科試験40~60%、実技試験50~60% 1級:学科試験10%前後、実技試験80%前後 |
勉強時間の目安 | 3級:80~150時間 2級:150~300時間 1級:450~600時間 |
活かせる業界や場所 | 金融業界、保険業界、税理士事務所、公認会計士事務所 |
ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を取得するメリット
2級FP資格を取得することで、金融機関や保険会社、不動産会社などでの就職や転職が有利になるケースがあります。また、独立して個人のファイナンシャルプランナーとして活動する際にも信頼性を高められるでしょう。
中卒者が資格を取るメリット・デメリット
ここでは、中卒の方が資格を取得するメリットとデメリットをまとめました。「資格を取る必要はある?」とお悩みの方はチェックしてみてください。
中卒の方が資格を取得する3つのメリット
中卒の方にとって、資格取得は将来の可能性を広げる有力な選択肢となるでしょう。3つのメリットについて解説します。
【1】就職・転職活動を有利に進められる
中卒という学歴は、就職活動において不利になる場合があります。しかし、資格を取得することで、特定分野に関する知識やスキルを客観的に証明可能です。企業側も、採用選考の判断材料として資格を考慮するので、資格取得は大きなアピールポイントになります。
【2】仕事の幅が広がる
資格のなかには、特定業務を独占的に行える「業務独占資格」があります。業務に活かせる資格を持つ従業員に向け、資格手当を支給する企業も少なくありません。資格を取得することでより専門性の高い仕事に挑戦でき、収入アップも期待できます。
【3】自信につながる
資格取得は、目標に向かって努力し達成感を味わえる貴重な経験です。努力して得た資格は、もし中卒という学歴にコンプレックスを抱いている方はそれを解消し、自分に自信を持つきっかけになります。
資格を取るメリット
中卒の方が資格を取得する主なメリットは以下のとおりです。
- ・資格が評価されて学歴のハンデを感じにくくなる
- ・就ける仕事の選択肢が増える
- ・業種や職種によっては収入アップにつながる
- ・自信がつく
資格が評価されることによって、学歴のハンデを感じにくくなる可能性があります。高卒者や大卒者との学歴面のハンデが全くなくなるわけではないものの、スキルで判断されるようになるのは資格を取得するメリットといえます。
また、仕事の選択肢が増える可能性があるでしょう。求人のなかには「△△の資格必須」のように、業務に必要な資格を応募条件にしているものもあります。
ハタラクティブの「若者しごと白書2025」によると、フリーターの「リスキリングに取り組む理由」の上位3位は、「自分ができる仕事の幅を広げたいため(46%)」「収入を増やしたいため(41.7%)」「資格取得をしたいため(26.6%)」でした。
この結果から、多くの人が仕事の選択肢を増やすためにスキルの獲得を目指していることが分かります。選択肢をできる限り増やしておけば、労働条件や収入面を考慮した企業選びができるでしょう。
資格手当がついたり有資格者のみが携われる業務を任せられたりして、収入アップにつながる可能性もあります。資格手当が付くかは求人票や企業のWebサイトに記載されていることが多いため、確認してみましょう。
資格を取るデメリット
資格を取ること自体にデメリットはありませんが、取得前に、やりたい仕事をするために必須なのかや、時間・費用、活かせる仕事などを調べておかないと時間を無駄にしてしまう可能性があります。
就職活動において、若さは武器になります。無理に難関資格を取得しようと時間を掛け過ぎてしまうと、就職のチャンスを逃す恐れがあるので気を付けましょう。
中卒者の就職活動では資格が有利になる?
中卒から就職を目指す場合、資格があると有利になることもあります。中卒向けの求人は、高卒・大卒向けの求人よりも数が少ないため、選択肢を広げるなら資格を取得するのも手です。
しかし、資格がなければ就職できないわけではありません。本当に必要かを検討したうえで取得を目指しましょう。
業務に役立つ資格はアピール材料になりやすい
業務に役立つ資格を持っていると、企業へのアピール材料になり得ます。企業によっては、入社後に業務に関する資格の取得を求められたり、資格所有者しか行えない業務があったりする場合も。
そのため、入社前に資格を取得していることで業務の幅が広がったり、基礎スキルをアピールできたりするでしょう。
中卒者向けの求人数は少ないためアピール材料は多い方が有利
厚生労働省が発表した「令和6年度『高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況』取りまとめ(9月末現在)」によると、2025年3月末の中学新卒者への求人数は694人、求職者数は753人でした。求人数よりも求職者数の方が多いため、就職が難しい状況といえるでしょう。
なお、同時期の高卒者の求人数は約48万2,000人、求職者数は約12万3,000人なので、中学新卒者向けの求人数は非常に少ないことが分かります。
このデータは「中学新卒者」の求人数であるため、中卒者が応募できる求人数とは異なる場合があります。
中卒で就職する場合、少ない求人のなかから応募先を見つけ、内定を得なくてはなりません。採用担当者に少しでも好印象をもってもらうためにも、資格を取得してアピールポイントを増やすのは効果的といえます。
参照元
厚生労働省
若者への就職支援
応募に必須でなければ資格取得にこだわる必要はない
応募条件に必須の資格がなければ、取得にこだわる必要はありません。
大切なのは、企業の「求める人物像」に合わせたアピールをすることです。資格を取るか迷っている方は、応募先で役立つものかを見極めましょう。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
中卒の方が正社員就職を目指す場合、どのような資格を持っていると有利になりますか?
広範囲に役に立つおすすめな3つの資格
中卒の方は、基本的に「学歴不問」で募集される職に応募します。そのなかで、広範囲な業界や職種で求められる資格を3つ紹介しましょう。
1.普通自動車免許
ドライバー職や営業職など、業界に限らず求められやすい資格です。さらに、大型、中型、準中型免許やけん引免許、危険物取扱者なども関連して有利な資格といえます。大型免許などは、会社で取得費用を補助してくれる制度が整っている場合もあるでしょう。
2.電気工事士(第二種)
さまざまな現場に必要な裾野の広い資格です。受験資格は一切ありません。高1~高2程度の数学の知識が必要ですが、独学でも学習することが可能です。教材が豊富で合格率も高く、受験費用も1万円を切るなどトライしやすい資格であるうえ、多くの会社で歓迎されます。
3.簿記2級
事務系の職種を目指したい方におすすめです。簿記は3級からありますが、一般的に履歴書で評価されるのは2級からといわれます。簿記に直結するのは経理職ですが、企業規模や業界を問わず求められやすい資格のため、学歴不問の募集も見つけられるでしょう。
中卒者は高卒認定資格を取得した方が良い?
中卒から就職を目指す場合、高卒認定資格の取得は必須ではありません。ただし、目指す企業の採用試験や資格試験の受験要件が高卒以上である場合は、高卒認定資格の取得が必要となります。
高卒認定をとるメリットは、選択肢が広がることです
高卒認定は進学・就職・資格取得など、将来の幅広い選択肢の土台となる資格です。「将来の選択肢を増やすための第一歩」として多くの方が取得を目指しています。
また、国家資格のなかには「高等学校卒業と同等の学力」が受験資格に求められるものもあり、高卒認定を取得することでそうした資格へのチャレンジが可能になります。さらに、就職活動においても、「最終学歴が中退のままでは書類選考に通らなかったけれど、高卒認定を取得してからは通過率が上がった」という声も少なくありません。
これは、高卒認定を取得することで「学び直しへの意欲」や「目標に向けて努力できる人物であること」などが履歴書上で伝わりやすくなるからです。
このように、高卒認定は大学・専門学校への進学や資格取得のチャンスを広げるだけでなく、就職活動の場でも前向きな評価につながることがある、大きなメリットのある制度といえるでしょう。
【中卒の方向け】どの資格を取るか迷ったときの選び方
どの資格を取るか迷ったら、将来の役に立ちそうな資格や希望の業種・職種に関連する資格を選ぶのがおすすめです。どのような資格を取るか迷っている方はぜひ参考にしてください。
まずは、大きい本屋さんの「資格」のコーナーに行ってみましょう。そこには独学で学べる、人気の資格の初学者向けの本がたくさん並んでいます。
「初めての××資格」「マンガでわかる△△3級」など、読みやすそうな本を見比べてみてください。「なんかおもしろそう」「これなら最後まで読めそう」という資格に関連する仕事は興味をもちやすく、向いている可能性があるでしょう。
どの資格を取るか迷ったときの選び方
- 長期的に役立てられる資格を選ぶ
- 信頼性が高い資格を選ぶ
- 希望する業種・職種に役立つ資格を選ぶ
- 学歴不問で受験可能な資格を選ぶ
長期的に役立てられる資格を選ぶ
将来的なキャリアを考え、価値が落ちずに生涯活用できるような資格を選ぶのがおすすめです。常に需要が高い資格や、業務独占・名称独占ができる国家資格などは価値が落ちにくい傾向にあるでしょう。
信頼性が高い資格を選ぶ
中卒者が資格取得を検討する際は、信頼性が高い資格を選ぶのもおすすめです。国家資格や知名度が高い資格などは、内容やその価値が広く知れわたっているため信頼性が高いといえます。
希望する業種・職種に役立つ資格を選ぶ
応募先の業種・職種に関連する資格を選ぶことも大切です。たとえば、不動産業界なら「宅地建物取引士」、IT業界なら「ITパスポート」、介護業界なら「介護職員初任者研修」といった資格を選ぶのが望ましいでしょう。
関連性の高い資格を持っていれば、「△△職で活躍したい」「積極的にスキルを身に付ける意欲がある」といったアピールにつなげられます。
将来的に独立可能な資格を選ぶのもおすすめ
将来的に独立が可能な資格を選ぶのも方法の一つです。独立に役立つ可能性のある資格としては、「行政書士」「税理士」「社会保険労務士」などが挙げられます。
これらの仕事は「士業」といわれ、資格の取得自体も難易度が高いことが特徴です。専門性が高く業務を独占できる資格のため、独立する際に役立つといえます。
学歴不問で受験可能な資格を選ぶ
学歴不問で受験可能な資格を選ぶことも重要です。前述したように、学歴によって受験資格が制限されるものもあるので注意しましょう。
なかには、高卒認定を受けることで受験資格が得られる場合もあるため、取得を検討する際は事前に調べることが大切です。
まとめ
就職・転職するにあたって、資格は必ずしも必要なわけではありません。企業によっては資格取得支援制度を設けており、入社後に取得すれば問題ない場合もあります。
若さは就職・転職において武器になります。資格の勉強をするのか、就職・転職活動を優先するのか、よく考えてから行動するようにしましょう。
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中卒者の資格取得に関するQ&A
最終学歴が中卒の場合は、資格を取得すると就職活動がスムーズに進む可能性があります。ここでは、資格取得を目指す中卒者が抱きやすい疑問をQ&A形式でまとめました。
中卒者が独学でも取れる資格はありますか?
独学でも取得可能な資格はあります。しかし、資格のなかには特定の養成施設を卒業することで受験資格が得られるものもあるため、よく調べてみましょう。
また、独学の場合は、理解できない問題に直面した際に対処するのが難しいというデメリットがあります。デメリットも考慮したうえで、自分に合った取得方法を選びましょう。
資格取得と実務経験はどちらを優先すべき?
応募する企業や職種にもよります。資格を取得すれば、そのぶんアピールポイントは増えます。実務経験を求職活動でアピールするには、最低でも1年以上の期間が求められるでしょう。
求人情報には、「要資格」「実務経験△年以上」のように記載してあることが多いので、自分が目指す仕事ではどちらが重視されるのかを判断しましょう。
中卒者が資格なしで就職するのは厳しい?
資格がなくても就職することは可能です。しかし、資格を取得することでアピールポイントが増え、就職を有利に進められる可能性があります。
中卒者が資格を取得する方法は何がある?
「通信講座を利用する」「専門学校に通う」「独学で勉強する」と主に3つ考えられます。
通信講座は自分のペースで学習を進められるため、時間の調整がしやすい利点があります。また、通学が難しいという方にとってもメリットが多い学習方法です。
ただし、通信講座では自主性が求められるため、モチベーションが低下すると学習が捗らなくなってしまうでしょう。そのため、モチベーションを保ちながら継続して学習を進められる方におすすめの方法です。
専門学校では、同じ目標をもつ仲間と一緒に学ぶことでモチベーションを高められるメリットがあります。学校の先生によるサポート体制が整っている傾向にあり、専門的な知識や技術を効率良く学べるでしょう。
ただし、専門学校に通う場合は決まった時間に通学し、授業を受けなければならず、アルバイトや就職活動との両立が難しい場合もあるでしょう。費用も高額になるため、予算やスケジュールに余裕がある方におすすめの方法です。
独学で取得を目指すことも可能です。自分のペースで学習を進められ、資格取得までの費用を最小限に抑えられることがメリットといえます。
ただし、定められたカリキュラムがないため自己管理能力が求められるでしょう。自己管理能力があり、継続可能な学習計画を立てられる方におすすめの方法です。
中卒者は資格を取れば就職できますか?
資格を取得したからといって、必ず就職できるわけではありません。資格を取得したうえで、履歴書や面接で効果的にアピールする必要があるでしょう。
若年層向け就職・転職エージェントのハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーが、企業選びをはじめ書類作成や面接対策などを一貫してサポートします。就職活動に不安を抱える中卒の方は、ぜひご利用ください。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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