大学中退理由は嘘でもいい?面接で「経済的理由」のように伝えるべき理由

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この記事のまとめ

  • 大学中退に至った理由は、嘘をつかずに正直に伝えることが大事
  • 履歴書の職歴欄には、「大学中退」の記載と簡単な理由を書いておこう
  • 面接で大学中退の理由を聞かれたときは、前向きなイメージにつなげるのがコツ
  • 大学中退から就職活動を成功させるには、学歴不問やポテンシャル採用の求人を狙う
  • 就活が初めての大学中退者は、エージェントのサポートを受けるのがおすすめ

「大学中退の理由は嘘をついてもいい?」「詳しい事情はできるだけいいたくない…」のように、お悩みの方もいるでしょう。結論からいえば、大学中退の理由は正直・簡潔に伝えるのがおすすめです。嘘をついて採用されても、入職後に発覚すれば問題になる可能性があります。このコラムでは、大学中退の理由について伝え方やよくある内容をまとめました。大学中退後の就活のコツもご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

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大学中退の理由を伝える際に嘘はつかないほうがいい?

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大学を中退する際や就活をする際に、「大学中退の理由」を隠したいと思うこともあるでしょう。しかし、退学に至った背景や理由は嘘をつかず正直に伝えることが大切です。もちろん、答えられる範囲で伝えれば大丈夫。不安な方は下記を参考に中退理由の答え方を考えてみてください。

大学に中途退学の理由を伝える際は簡単な説明で問題ない

大学を中退する場合、所属する学校の学生課へ「退学届」を提出するのが一般的で、複雑な手続きはありません。教授や職員から引き止められることもあるようですが、大学を中退するかどうかを決めるのは自分自身です。中退理由を詳しく説明する決まりはないので、簡単に説明するだけでも問題ないでしょう。

退学届は学生課から受け取り、必要事項を記入したうえで提出します。大学から退学を受理されたときに受け取れる「退学証明書」は、その後の就活で必要になる場合があるため、大切に保管しておくようにしてください。

大学中退理由のランキング上位は転学?経済的理由?

文部科学省の「令和4年度 学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査結果」によると、令和4年度の大学中退者(大学院中退者を含む)の理由別の内訳は、1位「転学等(17.8%)」、2位「学生生活不適応や修学意欲低下(16.8%)」、3位「就職や起業等(14.2%)」でした。

中退理由のランキングについては、「大学中退の理由ランキング!面接や履歴書での伝え方・書き方も紹介」で詳しくご紹介しているので、興味のある方はチェックしてみてください。

参照元
文部科学省
大学院・高専に関する情報

就活で大学中退理由に嘘をつくのはリスクがある

就活で大学中退の理由に嘘をつくのは、経歴詐称などの疑いを掛けられるリスクがあるため避けましょう。「軽犯罪法(昭和二十三年法律第三十九号)」には、学位を詐称した場合、拘留または科料に処すると定められています。そのため、大学を中退したにもかかわらず、履歴書の学歴欄に「卒業」と嘘を記せば学歴を詐欺したことになり、罪に問われる可能性があるのです。もしも、学歴を偽っていたことが入社後にバレてしまえば、懲戒処分を受けることにもなりかねません。

詳しく知りたい方は、「大学中退を履歴書に書かないとバレる?好印象を与える理由や書き方を解説」のコラムをご参照ください。

「就職後の早期退職」を懸念されないように伝えれば大丈夫!

「大学中退をすると不利になるのでは…」という気持ちから、適当な理由で誤魔化したくなることもあるでしょう。会社側が大学中退の理由から確認したいのは、「早期離職の不安がないか」という部分です。仕事に対する意欲や将来のビジョンを伝えれば、「長期的に働いてくれそうだ」というポジティブな印象を与えられます。中途退学の経歴は、伝え方次第で懸念を払拭できるので前向きに捉えておきましょう。

参照元
e-Gov法令検索
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履歴書には「大学中退」と一緒に「理由」も書くべき?

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「履歴書の学歴欄には大学中退の経歴だけ書けばいいのでは?」と思う方もいるでしょう。ここでは、履歴書における大学中退の書き方をご紹介します。

履歴書にも大学中退の理由を書いておくのがおすすめ

履歴書の学歴欄には、大学中退の経歴と一緒に理由を書いておくことをおすすめします。大学中退の理由について何も書かれていないと、履歴書を見た採用担当者は「なぜ中退したのだろう」と疑問に思うはずです。担当者によっては「何か書きたくないことがあるのか」「書き忘れたまま履歴書を見直していないのでは」のように考え、採用を見送ってしまうこともあります。書類選考を突破するためにも、大学中退の理由は簡単に書いておくようにしましょう

大学中退理由の書き方・例文【基本】

大学を中退した場合の、学歴欄の記載方法は以下のとおりです。

○○○○年○○月 ××高等学校 普通科 卒業
○○○○年○○月 ××大学 ××学部 ××学科 入学
○○○○年○○月 ××大学 ××学部 ××学科 中途退学(正社員就職を希望するため退学)

大学中退の理由は、「中途退学」の右側か一つ下の行に書きましょう。

前向きな大学中退の理由の例

大学中退の理由が「留学」「転学」「就職」など、目的をもったポジティブな内容である場合の例は以下のとおりです。

・海外留学をして英語習得をするため退学
・○○の分野への転学にともない退学
・正社員として就業したいと考え退学

留学をしていた場合は、期間、勉強していた国についても記載しましょう。退学理由のあとに、括弧書きで記載すればOKです。また、資格欄にTOEICの点数や英検の級数など英語の能力レベルを証明できる資格を記載すると、採用担当者も納得しやすくなります。転学した方は、その後の学歴も記しておきましょう。

中退したの場合の履歴書の書き方は「最終学歴が中退の場合は履歴書にどう書く?学歴別に書き方を紹介します!」のコラムでご紹介していますので、チェックしてみてください。

やむを得ない事情で大学中退した場合の理由の書き方は?

大学中退の理由が「経済的理由」「親の介護」「病気の治療」といった、やむを得ない事情だった場合も、基本的には前項でご紹介した書き方で問題ありません。

「なぜ辞めたのか」が分かるように端的に記載すればOK

大学を中退した理由を長々と説明する必要はありません。採用担当者が履歴書を読んだ際に「なぜ辞めたのか」という理由が端的に理解できるよう記載すれば大丈夫です。

大学中退理由の書き方・例文【やむを得ない事情】

大学中退の理由がやむを得ない事情だった場合の書き方は以下のとおりです。

○○○○年○○月 ××高等学校 普通科 卒業
○○○○年○○月 ××大学 ××学部 ××学科 入学
○○○○年○○月 ××大学 ××学部 ××学科 中途退学(経済的な事情により退学)

やむを得ない事情に当てはまる理由の例

自分ではどうすることもできない理由がある場合は、下記を参考に大学中退の理由を書いてみましょう。

・経済的な事情により退学
・親の介護が必要となり退学
・○○(病名)の治療が必要となり退学
・一身上の都合により退学

親の介護や病気により大学を中退した場合は、現在の状況についても書いておきましょう。介護や病気の治療が現在も続いていれば、仕事に支障が出る可能性があるので、採用側にとっての懸念点になります。病気が理由で退学した方は「現在は完治し、勤務への支障はありません」、介護が理由で辞めた方は「現在は介護施設に入所中のため、介護の必要はありません」のように、現状を簡単に記載しましょう。また、どうしても言いにくい事情の場合は、「一身上の都合により退学」としてもかまいません。

「できれば中退と書きたくない…」という場合は「大学中退を履歴書に書かないのはアリ?高校や専門学校中退の場合も解説!」のコラムもチェックしてみてください。

面接で大学中退の理由を聞かれたときの対策のコツ

面接で大学中退の理由を聞かれたときの対策のコツの画像

面接で大学中退の理由を聞かれたときは、あくまでも前向きに回答することが大切です。以下で、大学の中退理由を答えるコツをご紹介するので、しっかりと対策をして面接に備えましょう。

質問の答えは事前に用意しておく

面接で聞かれる可能性のある質問に対する答えは、事前に準備しておきましょう。特に、大学中退に後ろめたさを感じている場合は、面接で理由を問われたときにとっさに回答できないことも。中退理由を聞かれたときにその場でうまく伝えられなければ、「何か隠しているのでは?」という疑念が生じて不採用のハンコを押されてしまう恐れがあります。面接の前には適切な答えを準備したうえで、繰り返し受け答えの練習をしておくのがおすすめです。

嘘をつかずに正直に伝える

大学中退の理由によっては正直に言いづらく、「留学のため」「○○の分野を学ぶため」のように嘘をつきたくなることもあるでしょう。冒頭でお伝えしたように、大学中退の理由は正直に説明することが大切です。嘘をつくと、詳細を聞かれたときに言葉が出なかったり、話が矛盾したりしてしまいます。伝える内容に矛盾が生じないよう、はじめから正直に伝えるのがうまくいくコツです。

ネガティブな中退理由はポジティブな内容に変換しよう

中退理由がネガティブな内容の場合、できるだけポジティブな表現に言い換えることが大切です。たとえば、「学校の勉強についていけなかった」という理由は、「早く社会に出て働く方が自分に合っていると考えた」といった前向きなアピールにつなげると良いでしょう。

大学を中退したことへの反省点を盛り込む

大学中退に至った理由が学業不振や人間関係に対する不満のようにマイナスな内容であった場合は、失敗を素直に認めたうえで、その経験を今後に活かしていく決意を述べましょう。過去の失敗を繰り返さない覚悟と前向きな考えを示すことで、「入社してもすぐに辞めるのではないか?」という企業の不安を払拭できます。
大学を中退したことに対する後悔や反省点については「大学を辞める理由や後悔したことは?中退後のメリットとデメリットを解説!」のコラムでご紹介していますので、ぜひご一読ください。

面接で大学中退の理由を答えるときの例文

ここでは、面接で大学を中途退学した理由を聞かれた際の具体的な回答をイメージできるように、例文をまとめました。今後面接を受ける予定がある方は参考にご覧ください。

経済的な理由に関する例文

「家庭の経済的な理由から学費の支払いが難しくなり、退学しました。大学中退となり卒業いと思できなかった悔しい思いはありますが、今後は自分が家族を支えられるよう前向きに頑張っていきたいます。」

学業不振が原因だった場合の例文

「アパレルショップでのアルバイトに熱中して単位を落としてしまい、大学中退となりました。学業とのバランスをとれなかったことは反省しており、これからは物事の優先順位を考えて行動したいと思っています。ただ、お客さまに商品を提案するアルバイトは非常にやりがいがあり、営業の仕事をしたいと考えるきっかけになりました。」

大学が合わずに退学した場合の例文

「入学前の下調べが足りず、入学後に自分がやりたい勉強ができないことが分かり退学しました。そのため、就活では自分の適性や性格を分析し、企業や職種について詳しく調べ、どのような仕事で力を発揮できるかをよく考えました。」

大学中退を経験した場合、中退理由だけでなく自己PRなどに迷ってしまうこともあるでしょう。「大学中退者の自己PRの書き方を例文付きで紹介!面接での伝え方も解説」では、大学中退者に役立つ自己PRの書き方や伝え方をご紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。

大学中退から就活を成功させ新しい一歩を踏み出すには?

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大学中退から就活を成功させるには、いくつかのポイントがあります。ただやみくもに就活を進めるだけでは時間がかかってしまう恐れがあるので、下記のポイントを参考に計画的に進めるのがおすすめです。

1. 学歴不問・ポテンシャル採用の求人を狙う

大卒という肩書きに頼らない、学歴不問やポテンシャル採用の求人を狙いましょう。「年齢が若い人材を採用して自社で一から育てたい」と考えている企業は多いため、スキルがない状態から採用される可能性があります。
一定の経験やスキルを身につけ自分の市場価値を高めていけば、将来転職を有利に進めることも可能です。まずは今の自分が挑戦できる求人で、経験値を上げましょう。

2. 就職先の業務に役立つ資格を取得する

大学中退者が就職活動を有利に進める手段の一つとして、資格を取得する方法があります。資格は何でも良いというわけではなく、応募先での業務に役立つ資格が良いでしょう。たとえば、不動産業界なら「宅地建物取引士」、経理の仕事なら「日商簿記検定試験2級」が役立ちます。
ただ、取得に時間がかかる資格を目指すよりも、早めに就職活動を始めた方が良い場合があるのも事実。目指す職種に資格は必要なのか、よく考えてから取得しましょう。

3. 就職・転職エージェントを活用する

大学を中退すると、在学生向けの就職支援を受けるのが難しくなります。基本は1人で就職活動を進める形になるため、不安を感じることもあるでしょう。就活がうまくいかない、不安だと感じる大学中退者は、就職・転職エージェントでアドバイスをもらいながら仕事を探すのがおすすめ。就職・転職エージェントでは、専任の担当者がカウンセリングから求人提案、選考対策までフォローしてくれるので、初めて就職活動する方にとって心強い存在になるはずです。

就職・転職エージェントのハタラクティブでは、大学中退者への就職支援を行っています。専任のアドバイザーがカウンセリングを行い、就職活動に対する不安や職場の希望をヒアリングしたうえで、適性に沿った求人をご提案。面接の日程調整や選考対策などを一貫してサポートします。
大学中退の理由の説明方法が分からない方には、企業が納得する理由の伝え方もアドバイスすることが可能です。所要時間1分程度でできる、性格から分かる適職診断もおすすめなので、試してみると良いでしょう。
ハタラクティブを使った内定までの期間は1ヶ月程度が目安。最短2週間程度という場合もあるので、プロの指導で効率よく就職活動を進めたい方は、ぜひご相談ください。

大学中退に関するQ&A

ここでは、大学中退者が抱えがちなお悩みをQ&A方式でご紹介します。「大学を中途退学しようか悩んでいる」「大学中退者の就職活動について知りたい」という方はチェックしてみましょう。

大学中退者も就職できる?

もちろん就職できます。「中退」という学歴に不安を感じるかもしれませんが、大事なのは仕事に対する意欲やポテンシャルです。特に、大学を中退したばかりの若い年齢の方は、若手を必要とする企業からの需要が高く、就職先の選択肢も豊富にあります。「大学中退者の将来はどうなる?その後の進路をご紹介」でも、大学中退者の就職事情について詳しくご紹介しているので、ぜひご参照ください。

大学を中退して進路変更するのは避けたほうがいいですか?

明確なビジョンがあれば、大学卒業を目指さず進路変更をしても問題はありません。ほかの大学に再入学したり、学歴を必要としない企業でいち早く経験を積んだりするなど、目的が定まっていれば工夫して乗り越えていけるでしょう。ただし、「なんとなく辞めたい」といったあいまいな事情で大学を中退するのは避けたほうが無難です。これからの進路を考えるなら、「中退後の進路とは?正社員就職は難しい?就活成功のヒントを解説します」を参考に、後悔のない選択をしましょう。

大学中退で後悔しないためにはどうすれば良い?

大学中退後に何をするのかをよく考えてから決めましょう。大学を中退してから、「学位を取得しておけばよかった」「新卒向けの求人に応募しにくい」「なんとなくフリーターになったけどこの先どうすればいいか分からない」といった理由で後悔する方も少なくありません。大学中退の選択は自由ですが、「大学を辞めてよかった」と思えるように、中退後の進路についてよく考えることをおすすめします。大学中退を迷う方は、「大学中退は後悔する?ポジティブな捉え方や就職への影響を紹介」も参考にしてください。

大学中退の経歴は就職活動で不利になる?

大学を中退したことにより、企業から「入社してもすぐに辞めてしまうのでは?」と懸念される心配があります。また、最終学歴は「高卒」になるため、大学新卒向けの求人に応募しにくくなることも考えられるでしょう。ただし、「大学中退からの就職事情と成功のコツ!おすすめの仕事や体験談もご紹介!」で解説しているとおり、年齢が若ければ就職のハードルはそれほど高くありません。それでも心配な方は、就職・転職エージェントのハタラクティブが、就活をサポートいたします!

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