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建設業界の仕事とは?現状と将来性や志望動機のアピールポイントを紹介
この記事のまとめ
- 建設業界の職種には「施工管理」「設計」「営業」「コンサルタント」などが挙げられる
- 建設業界は社会インフラの整備や地域経済の発展に欠かせない
- 建設業界は現在国内需要が高まっており、人手不足が続いている傾向にある
- 建物の完成に向けて力を合わせて働ける人が建設業界に向いている
就職・転職を考えるなかで建設業界に興味をもつ方もいるでしょう。建設業とは、道路・橋・住宅・商業施設などの構造物を造りあげる産業であり、社会インフラの整備や地域経済の発展に欠かせない業界です。一方で、労働者の高齢化や若年層の参入不足が深刻な問題です。このコラムでは、建設業界の現状や課題、職種と仕事内容について解説します。建設業界について気になる方はぜひ参考にしてみてください。
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建設業とは
建設業とは、道路・橋・住宅・商業施設などの構造物を造りあげる産業であり、社会インフラの整備や地域経済の発展に欠かせない業界です。建設業は大きく「建築」と「土木」の2つに分類され、建築は住宅やビルなどの建物を対象とし、土木は道路や河川などの公共インフラを対象としています。
建設業界の仕組みとしては、ゼネコン(総合建設会社)を頂点とするピラミッド型が特徴で、ゼネコンが発注者から工事を受注し、専門工事業者(サブコン)や技能工に仕事を発注する「重層下請け構造」が一般的です。この構造により、複雑な構造物の工事全体の効率的な運営が可能となります。
建設業界と建築業界の違いについて
建設業界と建築業界は似ていますが、その範囲や役割に違いがあります。建設業界は、建築業界を含むより広い概念であり、建物だけでなく道路・橋・トンネル・ダムなどの社会インフラ全般が対象。一方、建築業界は建設業界のなかでも住宅やビル、商業施設などの「建物」に特化した分野です。具体的には、建設業界が土木工事や公共事業なども担当するのに対し、建築業界は建物の設計や施工を中心に進めます。
建設業界の現状・課題
人々の暮らしや企業を支えるために必要な住居、そして多様な構造物を建設していく建築業界は、市場規模が大きいといえます。
しかし、現場で働く職人が高齢化しているにもかかわらず、若手の人材が不足していることが現状の課題です。そのため、震災の復興や、オリンピックや万博などの世界規模でのイベントの開催地として選定された場合などは、更なる深刻な人手不足になることが予想されるでしょう。
建設業界の主な職種と仕事内容
建設業界の主な職種と、実際に業務を行っている部門ごとの仕事内容を解説します。
施工管理
施工管理は、大きくゼネコン(総合建設業者)とリフォーム施工に分けられますが、それぞれの役割や業務内容には明確な違いがあります。
ゼネコンは、設計者が書いた設計図をもとに構造物として形になるように、サブコンといわれる専門業者に委託し、工事全般の統括をしながらスケジュールなどの管理などを行う仕事です。
一方リフォーム施工は、既存の住宅を対象に施主の要望をヒアリングしながら工事の計画や進捗管理、業者手配などを行います。特に住宅のリフォームでは、住人が生活するなかで工事を進める場面があるため、騒音や動線への配慮、生活空間の確保など細やかな気遣いが求められるでしょう。また、住宅ごとに異なる構造や条件に合わせて柔軟に対応する力や、施主や職人との丁寧なコミュニケーションも重要です。
施工管理の仕事内容については「施工管理の仕事」でも紹介しているので、参考にしてみてください。
設計
設計とは建物を建てるための設計図を作る仕事です。建物の用途やデザイン、安全性、予算などを考慮しながら、建物の構造や設備、内装などを詳細に計画します。
設計には大きく分けて「意匠設計」「構造設計」「設備設計」があり、それぞれ専門の技術者が担当。 意匠設計は建物の見た目や使い勝手、構造設計は建物の強度や安全性、設備設計は電気やガス、水道水などの設備を設計します。
照明デザイナー
照明デザイナーは、明るさや雰囲気に合わせたり、演出のために光を操るデザインを行う業務です。現在では光の効果で癒やしにつながる空間や、調和を求めるような施設などにも需要があります。
デザインの仕事に興味がある方は、「デザインの仕事を未経験から目指すのは厳しい?必要な能力やなり方を解説!」のコラムもチェックしてみてください。
営業
建築営業は、ゼネコンや設計事務所などの建設関連企業に自社製品や技術を販売したり、提案したりする業務です。
また、ショールームスタッフとして営業を行うことも。ショールームスタッフとは、家具が設置されている展示場に来場するお客さまへの対応をします。お客さまのニーズやコスト、実用性などを考慮しながら適切な提案をすることが求められるでしょう。
営業の仕事はさまざまな業界で必要とされるため、求人数が豊富な傾向にあります。営業職への理解を深めたい方は、「営業の種類とは?業務内容の違いや向いている人の特徴を解説!」をご一読ください。
コンサルタント
建築コンサルタントは、事前の土地調査、建築の企画、設計、工事監理などをトータルで行う業務です。法人や個人など規模の大きさは関係なく、施工主の代わりに建築に関わる事柄を解決していく仕事ともいえるため、きめ細かな対応が求められることがあるでしょう。
建設業界を目指す際の志望動機例
志望動機では、企業が実際に行っている独自の強みなどを例として交えながら、魅力を感じた点を伝えるのがおすすめです。また、志望企業でどのような業務に携わりたいのかを一緒に話すと、入社意欲をアピールしやすいでしょう。以下で志望動機の例文を確認してみてください。
幼少期の頃から、ものづくりの仕事に興味がありました。特に日本の企業が手がける建物は、丁寧でクオリティーが高く、安全かつ信用もあり、海外においても評価が高いという点に魅力を感じています。
そのような日本の建設企業のなかで、アジアを拠点に海外進出し、実績を積みあげてきている御社の取り組みに関心をもちました。将来的にはアジア以外の海外にも進出し、土地の質や文化などの特性を踏まえながら、日本の建設技術を活かしていける仕事に携わりたいと考えています。
「志望動機の作り方を解説!好印象な回答をするポイントとは」を参考にしながら、自分なりの志望動機を考えてみましょう。
建設業界への就職・転職を目指す際には、自分に合った職場を見つけることが大切です。とはいえ、専門性の高い領域であるため、一人での就職・転職活動では求人情報の比較や応募先の選定に不安を感じる方もいるのではないでしょうか。
その場合は、転職・就職エージェントに相談するのも一つの手です。転職・就職エージェントでは、建設業界に関する知識をもつキャリアアドバイザーと一緒に仕事探しを進められるので、自分に合った選択をしやすくなるでしょう。
エージェントを利用するメリットは「転職エージェントの使い方を解説!利用時の基本の流れと賢い活用方のコツ」で紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。