小売業界の仕事業界図鑑

小売業界とは

店舗数もとどまることを知らず増えていく、コンビニ業界。

多くのブランドがひしめいていますが、企業規模は「セブン-イレブン」、「ファミリーマート」、「ローソン」の3社が圧倒的で、今後も寡占が進んでいくと考えられます。

ファミリーマートとサークルKサンクスが統合するなど、大きな動きも見られます。

小売業界の志望動機例

小売業界にはどのような人物が向いているのでしょうか。主な職種に共通して求められる点3つを解説します。

・コミュニケーション能力

小売業界に限らず、どのような仕事でも求められるものですが、物を販売することで成り立つ業態ですから、欠かせない能力といえます。

販売職だけコミュニケーション能力が必要とされるイメージが強いですが、仕入れや販売支援の職種においても重要なスキルです。先程挙げた、バイヤーや店舗企画、販売促進などの職種は、さまざまな部署や立場の人とやりとりしながら業務を進めていかなければならないため、折衝能力も重視される要素の1つといえるでしょう。

・数字やデータを読み解く力

小売業界の職種はどれも業務の中で数字・データに関わることが多いのが特徴です。常に売上を意識する仕入れや販売関連の職種だけにしか関連がないのでは…と思う方もいるようですが、出店計画や販売促進といった職種は市場調査が業務のベースになります。常に高い収益性を確保するには、分析して戦略を立てる力が必要です。

また、その戦略について、基となったデータを使用して論理的に説明をするシーンも職種によっては多くなります。このようなスキルは小売業界のメイン職種において、必須といえるでしょう。

・臨機応変に対応できる

小売業界はとにかくお客様第一。多様化する顧客のニーズに対応するためには、臨機応変さも大切な能力の1つといえるでしょう。その対応の早さで、顧客の心を掴めるかどうかが変わってきます。

バイヤーであれば、トレンド・時期・顧客ごとのニーズなど刻一刻と変化する状況に対して、ベストな商品の選定や買い付けを行うことが求められるでしょう。店長であれば現場第一線で顧客の要望に対して、接客だけでなく店舗としてどのような提案ができるか考えていく必要があります。販売促進であれば、変化する店舗の状況に応じたベストなサポートを考え、実践していくことが大切です。

【上記を踏まえた志望動機例】

小売業界で求められる人物像のポイントを押さえて、志望動機を組み立ててみましょう。下記の例も参考にしてみてください。

〈想定した人物〉

・正社員未経験。コンビニのアルバイトを数年していたフリーター

・首都圏に展開するスーパーマーケットの総合職を志望

〈例文〉

前職はコンビニエンスストアのアルバイトで、◯年間働いていました。複数路線が乗り入れる駅に近い店舗だったので、多忙だったのですが色々経験させてもらったことは本当に感謝しています。

入植から何年か経ち、商品の発注や在庫管理なども任されるようになったのですが、接客する中で得たお客様のニーズを発注に反映させ、売上を上げることにやりがいを感じていました。

店長やスタッフと一丸となって、各種キャンペーンに取り組んだこともとても楽しかったですし、前年比で◯%売上増になったことも嬉しかったです。

そんな中で、もっと幅広い商品やお客様と接することができるスーパーマーケットでの仕事に興味を持ったのが就職活動のきっかけです。

今回、御社に応募させていただいたのは、独自のルートで新しい商品の仕入れと提案を行っていること、メンター制度による各売り場のスペシャリスト育成を行っている点に、他社にはない魅力を感じたからです。

最初は、配属された売り場担当としてスペシャリストを目指し、最終的にはバイヤーなどの仕入れに携わる仕事ができたらと考えています。

小売業界の現状・課題、今後の将来性

【現状・課題】

小売業は扱う商品やサービスによって抱える課題が異なりますが、どの出店形態でも共通しているものが2つあります。

1つ目は、人件費の削減。接客が必要不可欠な小売業では、継続的に抱える問題でもあります。削減によってサービスの質が落ちることを懸念して、決断に踏み切れない企業も多い中、最近では、セルフレジの導入を進めているところも徐々に増えてきています。

コンビニエンスストアやスーパーなど、購入するものが最初から決まっている顧客が訪れる出店形態では、大手企業を中心に導入を進めているようです。販売スタッフのアドバイスが必要な専門店では導入が難しいぶん、少ない人数でも回せるように体制を見直したり、販売接客スキルを磨いたりするところが多いでしょう。

2つ目は、消費者ニーズに対応したサービスの強化。既に顧客のニーズに合わせて、さまざまなサービスを取り入れている小売業が一般的になってきました。その流れは今後もしばらく続きそうですが、一旦新しいサービスは出揃ったという印象。今後はその店舗のターゲット層によりフィットする形で、サービス内容をブラッシュアップしていく必要もあるでしょう。

また、消費者の高齢化に対応するため、ネットサービスの強化が小売業では必須となるのではないでしょうか。実際に手に取った時のギャップをどれだけなくすかという点は課題といえそうです。ネット販売と実店舗での販売の良さそれぞれを活かした販売形態で運営することが求められるかもしれません。

【今後の動向】

小売業全体でみると、消費税増税後の大きな消費の落ち込みは脱却したものの、戻りは緩慢な傾向。ショッピングセンターやコンビニエンスストアなど成長率が高い出店形態もありますが、相次ぐ出店競争や資本提携などが落ち着いた時に新たな戦略を打ち出せるかどうかがカギとなりそうです。

売上維持、または増収に向けて、ショッピングセンターや百貨店ではテナントの新陳代謝やニーズに合う売場づくりを行うことが、さらに加速するのではないでしょうか。

また、オリジナリティーのある商品開発や海外トレンドからの商品発掘が今後もますます活発になるかもしれません。加えて、現在進行形で進んでいる、大型店舗のワンストップサービス化が一般的な流れになる可能性も高いでしょう。

各種専門店は業態の垣根が低くなっていることもあり、「ライフスタイルをトータルに提案する」というコンセプトのもと扱う商品やサービスの幅を広げる店舗も引き続き増えていくのではないでしょうか。

小売業界の仕事内容

小売業界における主な職種カテゴリは、仕入れ・販売・販売支援の3つ。それぞれの職種や仕事内容について詳しく解説します。

・仕入れ

職種としては、バイヤー・在庫管理などがこのカテゴリに含まれます。バイヤーは商品の選定や買い付け、新規ルートの開拓などが主な仕事内容です。

専門店ではマーチャンダイザーという販売戦略や仕入れに関する全ての責任を負う職種を設けているところも。バイヤーがこの役割を兼任することもあるようです。

在庫管理は店舗にどれだけ商品の在庫があるか把握し、発注数などを調整します。店舗に訪れる顧客のタイプや時期の影響を考え、商品在庫の管理を行うのが仕事です。

各種専門店では販売職が兼任していることのある職種でもあります。

・販売

このカテゴリの職種は、店長・マネージャーなどが挙げられます。店長は販売スタッフと同様に、販売・接客・商品補充などのほか、スタッフ教育やシフト管理などのマネジメント業務を行います。

マネージャーは複数店舗を巡回して、マネジメント業務に携わる職種。現場と本部の橋渡し的な役割もあります。

どちらも、顧客のニーズを掴みつつ、販売スタッフとコミュニケーションを取りながら、魅力的な店舗づくりをしていくのが業務上の目標になります。

・販売支援

職種は、販売促進・店舗企画などが挙げられます。小売業の要である販売の現場を支えるための職種で、さまざまな形で後方支援を行います。

販売促進はマーケティング戦略立案やイベント・各種キャンペーンなどの企画が主な仕事です。最近ではSNSを駆使している企業も多く、広報的な役割を担うこともあるでしょう。

店舗企画は、出店計画の立案や既存店舗のレイアウトの変更など、より収益性の高い店舗を増やすのが仕事。物件探しから内外装のデザイン、スタッフ配置など出店に向けてあらゆることを企画します。人事や店舗開発スタッフなどさまざまな部署と連携を取ることが求められる仕事です。

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