品質管理の仕事職種図鑑

品質管理の仕事内容

製造業には欠かせない職種の品質管理。具体的にはどのような仕事内容なのか詳しくまとめました。

【業務内容】

・生産計画/進捗管理

・検査業務(原材料、製品)

・製造工程や不良品などのトラブル対処

・製造部などへの品質教育の実施

扱う製品の種類にもよりますが、上記の業務内容が共通するものとして挙げられるようです。

まず、製造現場を稼働させるのが品質管理の業務では第一段階といえるでしょう。最初に行うのが生産計画ですが、納期や在庫数から生産数、必要人員などを割り出し、製造工程やスケジュールを組んでいきます。その中で、製造現場を稼働させるための書類を作成しますが、QC工程表、作業標準書の2種類が一般的。

QC工程表は製品情報や製造・管理工程についてまとめられたもので、製造工程の問題点を洗い出したり、顧客に品質管理について説明する際に必要な書類です。作業標準書はQC工程表を基に作成するもので、作業手順や使用する道具、各作業工程のポイントについてわかりやすくまとめられています。この書類は製造スタッフの教育に使用され、新人教育や作業工程が変更された際に必要なものです。

製造現場が稼働した後は、納期までの進捗管理がメインの仕事。必要に応じて、顧客とのやり取りや外注先との交渉なども行います。同時に、製造工程でトラブルが起きれば、原因の追求と対処法を立案し、製造現場に指導することも品質管理の大切な仕事です。

裏方的な仕事ですが、製造業において無くてはならない重要な職種といえるでしょう。

品質管理の仕事は集中力が必要な地道な作業に加えて、製造現場との連携や関係各所との交渉など、コミュニケーション能力が問われるものです。さまざまな立場の人と折り合いをつけながら、納期までに決められた数の製品を生産していかなくてはならないため、時間との闘いという一面もあるでしょう。また、もし不良品が消費者の手元に届いてしまった場合は製品の回収指示、顧客へ原因と予防策の報告などのイレギュラー業務にも対応する必要があります。

華やかなイメージの職種ではないですが、品質管理の地道な仕事によって製品の評判、すなわち消費者の信頼を獲得できるのか掛かっているといっても過言ではありません。製品の品質を向上させ、結果的に顧客や消費者から評価をしてもらえる点は品質管理ならではの大きなやりがいといえるでしょう。

また、数字という目に見える形で品質の向上を感じることができるのも大きなやりがいの1つではないでしょうか。

製造現場でよく目にするのが、不良品の発生確率を表す単位のPPM(Parts Per Millionの略)で、「不良品発生を50PPM以下に(100万個生産のうち50個以下)」というように、品質向上の目標設定でよく使用されるものです。

品質管理は目標達成を目指して、工程変更や機器調整を行い、その対処によって不良品の発生頻度はどのくらい減少したのかということを、PPMを使用して再び検証します。

目標も達成度合いも明確になりますから、自分の力によってどの程度の成果が出たのかということを実感したい方にはやりがいのある仕事です。

品質管理の給与年収待遇

品質管理の一般的な年収は300~500万円台。経験を重ねて、プレーヤーではなくマネジメント業務にも関わることで平均以上の収入を手にしている人もいるでしょう。

また、扱う製品によって金額に差が見られる傾向も。製薬会社の品質管理は概ね600万円以上というところが多く、品質管理全体で見ると給与水準は高めでしょう。

専門性が高いという仕事柄、製品カテゴリごとの実務経験を積むことで、年収アップ前提の転職をしやすいのも特徴です。

品質管理になるには

品質管理になるにはどのようにしたらいいのか、スキルや素養も含めてご紹介します。

【就業するまでの流れ】

品質管理は実務経験が重視される傾向があるため、未経験者でチャレンジする場合は紹介予定派遣や一般派遣からスタートするケースが一般的。データ分析も業務の1つとして含まれているため、大学や専門学校で理系を専攻していた方を対象にしていることがあるようです。

また、業界経験があれば異職種でも応募OKという求人も存在するため、転職を考えている方は参考にしてみてください。

【プラスになるスキルや素養】

派遣から正社員としてステップアップするなら、品質改善の手法であるQC七つ道具や各種検査機器を扱うスキルを磨いておくと良いでしょう。

特にQC七つ道具は、「世界に誇る日本品質を作り上げた代表的なデータ分析の手法」といえるくらい、製造業では重要な存在。各ツールを使いこなせるようになるのが、品質管理としてのスタンダードかもしれません。加えて、各種検査機器の使用経験も積んでいくと、キャリアアップや転職の選択肢が広がる可能性もあるでしょう。

分析業務ではロジカルな思考力と冷静さ、数字に対する強さが活かせます。消費者や顧客への対応業務も含む場合は、相手と信頼関係を築けるようなコミュニケーション能力が必要でしょう。

品質管理の将来性

製造業では欠かせない存在の品質管理。今後のニーズや活躍の場などについて解説します。

【業界や職種のニーズ】

品質管理は製造業を営む企業であれば必ず存在する職種。そのため、業界も幅広く、食品、化粧品、医薬品、精密機器、部品などさまざまな分野で必要とされています。

検査業務自体は検査機器の進歩により、以前よりも効率化されていますが、「どのようにしたら品質向上につながるか」という答えを導き出す点は人の力が必要です。また、製造現場や外注先との調整・交渉など、コミュニケーションが必要な場面も多く、企業の中でも重要なポジションといえるでしょう。

また、「メイドインジャパン」に対する評価の高さから、海外展開をしている商品を扱う場合は特に大きなやりがいを感じることができるでしょう。

【活躍できる場所】

先程も触れましたが、品質管理は製造業の企業では欠かせない存在です。そのため、活躍できる場所も幅広く、食品や化粧品メーカー、部品会社、各種精密機器メーカーなど多くの分野で必要とされるでしょう。

分野ごとに必要となる知識やスキルに幅があるため、活躍したい分野ごとに有効な資格を持っていると将来的な選択肢も広がるのではないでしょうか。品質管理検定(QC検定)のほか、マネジメントシステム監査員検定やソフトウェア品質技術者資格認定制度(JCSQE)など、さまざまな民間資格があるので、必要に応じて調べてみると良いでしょう。

【キャリアアップするには】

品質管理でキャリアアップしたいなら、とにかく実務経験を積んでいくことが第一。検査機器やデータ分析の手法についての知見を広げながらも、着実にスキルを磨くことでキャリアアップの可能性も見えてくるでしょう。

また、マネジメントも業務に含まれるようになると、将来的には管理職への道も開けそうです。

最近では、より業務範囲が広い職種「品質保証」として活躍する人が増えています。品質管理の実務経験者を対象に高待遇で募集している求人も少なくないでしょう。検査・管理業務だけでなく、顧客や消費者との交渉力や分野に特化した知識やスキルを身につけることで、品質保証へのキャリアチェンジも考えられるのではないでしょうか。

品質管理の志望動機例

品質管理は、食品や医薬品、医療機器などの製造に関する様々な業界で活躍することができる仕事です。しかし、いざ品質管理の志望動機を書くとなると、どう書けば良いのか困っている方は多いのではないでしょうか。こちらのページでは、面接官の印象に残る志望動機を作成するために必要なポイントをご紹介。品質管理になるために、魅力的な志望動機の書き方をお教えします。

品質管理に必要な資格

品質管理に関わる仕事に就きたい、品質管理に必要な資格を知りたいという方は、こちらのページをチェックしてみてください。

品質管理を行う上で役立つ資格について詳しくご紹介しています。

これから社会人になる方も、すでに正社員、または品質管理業務で活躍中の方のキャリアアップにも活用できる資格です。

ぜひ参考にしてみてください。

品質管理の仕事

品質管理の仕事に興味のある方は、こちらのページをチェックしてみてください。

業界や企業によって業務内容は変わりますが、生産計画や進捗管理などの大まかな仕事内容や品質改善、リスクマネジメントなど、品質管理の業務で重視されることについて詳しく解説しています。品質管理という職業に対して、具体的なイメージが湧くかもしれません。

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