SEを未経験から目指すのは難しい？必要な3つの要素と戦略をご紹介

「SEを未経験から目指すのは難しい？」そんなお悩みを抱えている方もいるでしょう。SEは専門的なイメージが強い職種ですが、必要な素養を身につければ活躍できる可能性は十分にあります。 このコラムでは、SEに必要な3つの素養を仕事内容に沿って解説。また、新卒や未経験者、プログラマーからSEを目指すための戦略も紹介します。理想の将来を叶えるヒントとして、お役立てください。

SEに必要な素養は大きく3つ

SEがビジネスで活躍するために必要な素養は、「コミュニケーション力」「技術力」「人間力」の3つです。これらの素養の必要性について、SEの仕事の工程から詳しく解説します。

コミュニケーション力

SEの仕事は、パソコンに向かって黙々と作業をするものとイメージされがちですが、実は人と関わる機会が多くあります。たとえば、顧客に対するシステムのプレゼンテーションや、システムを開発するための工程である要件定義など。これらは、すべて「人」と関わることが必要な業務です。

要件定義とは、顧客がシステム化したい要望をヒアリングするインプット作業のことを指します。SEの作業フェーズは、まずこのインプットから始まるのが常で、顧客に対し失礼がないよう対応するのはもちろん、要望を詳しく引き出すコミュニケーション力が求められます。

ほかにも、システム企画、開発を行う過程で、チームメンバーとの連携は欠かせません。モノづくりを行う第一人者として、コミュニケーション力は円滑に業務を進めるための重要な素養のひとつといえるでしょう。

技術力

顧客に認められるシステムを作るには、確かな技術力が必要です。コンピューターやネットワークの基礎知識を習得していることはもちろん、設計を書くための設計力、要望を分析し必要な技術を洗い出す力なども求められます。このような力を身につけるには、大学やスクールで学ぶほか、通信講座などを利用し、何度も実践することが大切です。

人間力

人間力とは、人が備えている「体力」「学力」「公共心」「忍耐力」といった力のことです。プロジェクトメンバーとのやり取り、顧客との関わりでその人間力が試されるでしょう。総合的に人間力のバランスがとれている人は、SEとしての素養があるといえます。

人間力を鍛えるには、日常的に広い視野から物事を考え、判断することが大切です。また、人の気持ちや考えを理解しようと努める、自分の気持ちをきちんと整理しながら行動する、といったことを意識し実践するなかで、徐々に成長していくでしょう。

SEを未経験から目指すには？

SEの求人には、経験者を応募条件とするものが多くありますが、アプローチの工夫で採用につながるケースもあるようです。ここでは、新卒者や未経験者がSEを目指すための戦略をご紹介します。

企業が求める人物像を把握する

就活の書類対策から始めることがポイントです。履歴書の志望動機や自己PRを書く前に、志望企業の情報収集を行いましょう。まず、公式Webサイトの「採用情報」や「仕事内容」から読み取れる「求める人物像」をチェックします。それから書類作成に進んでください。

ここで注意したいのが、自分の経験や長所について嘘を書くことです。企業が求める人物像に合わせようと、経験してないことや長所で嘘を書くのは止めましょう。面接に進んだ際に、質疑応答を通して嘘が露見する恐れがあります。実際の自分自身の経験や長所の中から、企業側が求めている人物像に1番近いものをピックアップし、書類作成や面接に挑みましょう。

「自己PRの基本の書き方は？例文や新卒と転職での違いを紹介」に、強みや長所の効果的な書き方、新卒・転職者それぞれのコツが例文つきで紹介されています。こちらもチェックしてみてください。

新卒や未経験者はポテンシャルが大切

新卒の場合、技術や知識は仕事を行う過程で育てられるという考えの企業が多いようです。第二新卒や転職を検討している未経験者の場合は、基本的なビジネスマナーや対人力が身についていることを評価する企業もあります。大切なのは、向上心や誠実に物事を受け止めることができるメンタルがあるか、ということです。新卒や未経験者ならではのポテンシャルの高さ、伸びしろの可能性を強みにしましょう。

「未経験でも転職できる？ポテンシャル採用とは」に、ポテンシャル採用で見られるポイントと対策が紹介されているので、そちらも御参照ください。

プログラマーからSEを目指すには？

プログラマーからSEにキャリアチェンジするためには、どんなことが必要でしょうか？

上流工程に関わる企業に就職する

将来、SEへのキャリアチェンジを目指すなら、就職先に挑戦できる環境があるかを見極めることが大切です。主に下流工程を担っている、なかなか上流工程の作業に携われないといった企業の場合、実現するのは難しいでしょう。面接の際、上流工程に挑戦したいという気持ちを伝えてみるのもひとつの方法です。

マネジメントやコミュニケーションスキルを磨く

プログラマーからSEになるには、システム開発やプログラミングの技術が必要なのはもちろん、人から認められる人材になることも大切です。前述したようにSEの仕事では、「指示を仰ぐ」「確認する」「連携を取る」といったことが欠かせません。円滑なコミュニケーションを図れてこそ、業務がスムーズに運び、顧客満足度も向上します。

また、マネジメントを担うポジションへの志向がある方は、周囲との信頼関係を築いたうえでの指示力、対外的なビジネス力などの研鑽も大切です。常日頃から人間力を鍛え、上司や先輩、同僚、顧客の信頼を確保することで道が拓けるでしょう。

「コミュニケーション能力を鍛えるには？具体的な方法をご紹介」に、コミュニケーションスキルのアップするための方法が紹介されています。すぐに実践できるものも多いので、ぜひお試しください。

「SEになりたいけど、何から始めればいいか分からない」という方は、若年層の就職・転職支援を行なっているハタラクティブに相談してみてはいかがでしょう。専任のアドバイザーが企業探し、面接対策、条件交渉など、きめ細やかにサポートします。未経験からチャレンジできる求人も多数ご用意しているので、お気軽にお問い合わせください。