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フリーターの正社員面接でよく聞かれる質問は?回答例や適切な服装も解説
この記事のまとめ
- フリーターの正社員面接はよく聞かれる質問を把握し、回答を用意しておくことが大切
- 面接で質問されやすいのは、「正社員になりたい理由」や「フリーターでいた理由」
- 正社員面接では、フリーターでいた理由を明確に伝えることが大事
- フリーターから正社員を目指す際の面接の服装は、スーツが基本
- フリーターが正社員面接で落ちないためには、エージェントを活用するのも一つの手
あなたにおすすめ!
「フリーターから正社員を目指す面接では何を聞かれる?」と不安に思っている方もいるでしょう。フリーターから正社員を目指す面接でよく聞かれる質問としては、「フリーターをしていた理由」「正社員になりたい理由」などが挙げられます。
このコラムでは、正社員への就職を目指すフリーター向けに、面接の対策方法を解説。面接を受けるまでにしておくべき準備やふさわしい服装をまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
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フリーターが正社員面接でよく聞かれることと回答例
正社員面接でよくある質問には、「どうしてフリーターをしていたのか」「なぜ正社員を目指そうと思ったのか」などがあります。以下では、正社員面接でよく聞かれることと回答例をまとめているので、これから就職活動を行う方は参考にしてみてください。
1.フリーターをしていた理由
フリーターだった理由は、就職活動において聞かれる可能性が高いといえます。どうしてフリーターをしていたのか聞かれたときは、その理由を正直に述べましょう。
回答例
「歌手を目指して、音楽スクールに通っていました。スクールに通いながらアルバイトをするなかで働く楽しさを感じ、就職活動を始めました」
「歌手になる夢があり音楽スクールに通っていた」「作家を目指し専門学校に通っていた」というように、明確な理由を述べれば面接官にも納得してもらえるでしょう。また、正社員を目指そうと思ったきっかけもあわせて伝えるのがポイントです。
特に理由もなくフリーターになった人は、「理由なくフリーターになったことを反省している点」「今後は真面目に働きたいと思っている点」を伝えると前向きな点を評価してもらえる可能性があります。
2.フリーター期間に経験した仕事の内容
フリーター期間中にアルバイトでどのような仕事をしたのかも、面接でよく聞かれる内容の一つです。この質問には、フリーター時代の実務経験から仕事に活かせるスキルがあるかどうかを確認したり、何を学んだのかを確認したりする目的があるため、応募先企業で活かせそうな実務経験を答えると効果的といえます。
回答例
「フリーター時代は、コンビニのアルバイトを3年間経験しました。コンビニのアルバイトでは、接客だけではなく、発注業務や在庫管理、売り場作りなど担当しておりました」
具体的な仕事内容を伝えることで、自分のスキルや経験をより効果的にアピールできるでしょう。また、バイトリーダーを任されていたり、何か実績を残していたりすれば、アルバイトの経験としてアピールできるポイントになります。
3.正社員になりたい理由
正社員になりたい理由について聞かれた場合には、目指そうと思ったきっかけをエピソード形式で具体的に話すのがおすすめです。
回答例
「正社員を目指そうと思った理由は、フリーター時代のアルバイト経験を通して、自分も責任のある仕事に携わりたいと思ったからです」
正社員になりたい理由を質問された際には、「安定した職に就きたいから」「高い給料が欲しいから」などの待遇面を答えにするのは避けるようにしましょう。面接では、正社員として働く決意や本気度のアピールが大切です。
4.アルバイトでの成功談・失敗談
フリーター時代のアルバイトで上手くいったことや失敗した経験を聞かれたときには、そこから何を学んだのかをしっかりと説明しましょう。この質問からは、応募者が成功するために行った努力や工夫、失敗した際に改善方法を自ら導き出し、乗り越える能力があるかどうかを判断しています。
回答例
「ホームセンターでアルバイトをしていたころ、お客さまから発注を受けたものとは異なる商品を発注してしまいました。同じ商品がないか問い合わせをしたところ、他店舗にはお客さまが求めている商品の取り扱いがあったため、早急にお届けしました。その後は、業務を進めるうえで確認作業を怠らないように意識しています。以後、同じような失敗はしておりません」
失敗したという事実だけを述べるのではなく、失敗を反省し仕事に活かせているかを説明することが大切です。上記のように具体的なエピソードを交え、失敗を乗り込えられることをアピールしましょう。
5.志望動機
フリーターが正社員面接で志望動機を述べる際は、「なぜ他のところではなくその企業を選んだのか」を伝えるようにしましょう。どの企業にもいえることを伝えてしまうと、「働ければどこでもいいのでは?」と思われてしまう可能性があります。
回答例
「私は、お客さまのことを第一に考えた御社の接客技術に魅力を感じ、志望しました。また、現場に出る前の新人教育研修が徹底されており、一から接客技術を身につけられる点に惹かれました。私もアルバイトで接客業を行っていたので、自身の経験も活かし、御社に貢献できるよう尽力していきたいと思っております」
志望動機を伝える際は、結論から話して理由を述べるとより伝わりやすい内容になるのでおすすめです。また、長々と理由を述べてしまうと結局何を伝えたいのか曖昧になってしまう可能性もあるため、志望動機はなるべく簡潔に分かりやすく伝えましょう。
「志望動機はなぜ聞く?面接官が質問する理由や伝えるときのポイントを解説」のコラムでは、志望動機を聞かれる理由や答えるときのコツを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
6.アルバイト以外のプライベート生活
フリーターから正社員を目指す際の面接では、「アルバイト以外にどのような活動をしていますか?」「休日はどう過ごしていますか?」など、プライベートについて質問される場合もあります。この質問では、応募者の交流関係や人柄・性格を知る意図があるでしょう。
回答例
「休日はスポーツをして過ごすことが多いです。大学時代の友人たちと集まって、一緒にスポーツをすることもあります。体を動かすことで、リフレッシュできてストレス発散にもなります」
近年では、応募者のプライベートに関わる質問を避ける企業も増えているようです。しかし、絶対に聞かれないとは限らないため、回答を用意しておくのが無難でしょう。
7.フリーター経験を仕事で活かす方法
フリーター経験を仕事で活かす方法を聞かれた際は、フリーター時代に力を入れていたことについて答えましょう。アルバイト経験や資格取得を目指していた方は、それらの経験から仕事で活かせそうなことを話すのが効果的です。
フリーター経験で何も活かせるものがない方は、これまでの反省とこれから仕事で挑戦していきたいことや貢献していきたいことを伝えるのがおすすめといえます。
回答例
「私はフリーターをしていた際に、アルバイトリーダーやシフト作成を行っていました。そのため、人をまとめたり、スケジュール管理をしたりすることに自信があります。御社に入社できたら、アルバイト時代に培った協調性やスケジュール管理能力を活かし、プロジェクトリーダーを目指していきたいと思っています」
フリーター経験を仕事で活かす方法を答える際には、どのようなスキルを身につけて、そのスキルを何に活かせるのかを具体的に答えられると採用担当者もイメージしやすくなるので効果的です。
面接でフリーターになった理由を説明する際の例文
フリーターから正社員を目指す際の面接でよく聞かれる、「フリーターになった理由」に対する回答の例文をご紹介します。「就職活動に失敗してフリーターになった」「就職活動を行わずフリーターになった」など、フリーターになった状況は人によって異なるでしょう。
以下に、面接でフリーターになった理由を説明する際の例文を状況別にまとめました。自身に最も近い例文を参考に、説明を考えてみましょう。
新卒時に就職活動に失敗してフリーターになった場合
新卒の就職活動に失敗してフリーターになった場合、現在はどのような姿勢で就職活動に向き合っているのかを伝えましょう。
回答例
「新卒のときは、内定を獲得することだけが目的となり、業界や業種を問わず闇雲に応募していました。その結果、就職活動が上手くいきませんでした。現在はフリーターとして働くなかで、自分のやりたい仕事が明確になったので、御社で自分の強みを活かせると思い応募しました」
面接では、過去の失敗を踏まえたうえで就職活動を行っていることをアピールできると望ましいでしょう。また、内容を深堀りされることがあるので、「やりたい仕事が明確になった」と伝える際は、それが何なのかまでしっかり説明できるようにしておくと効果的です。
就職活動を行わずにフリーターになった場合
就職活動を行わずにフリーターになった理由がある場合は、正直に伝えましょう。
回答例
「私は税理士を目指して勉強をしており、勉強時間を確保しながらアルバイトをしていました。3年間を期限に勉強していましたが、試験に合格できなかったため、税理士になることを諦め、就職活動を行うことにしました」
特に理由がなくフリーターになった人は、新卒のときとは違う気持ちで就職活動していることを伝えるのがおすすめです。
一度正社員になり退職してからフリーターになった場合
一度正社員になり退職してからフリーターになった場合、退職した理由とフリーターになった理由を伝えることが大事です。
回答例
「新卒として一度就職しましたが、就職することが目的となっていたため前職の業務内容に興味をもてず、長く勤めることができませんでした。自分のやりたい仕事を見つけるためにフリーターとなり、さまざまなアルバイトを経験しました。そのなかで自分のやりたい仕事を見つけることができ、御社でその強みを発揮したいと考え応募しました」
正社員を辞めてフリーターになった理由として、「正社員の仕事が大変で辞めた」「正社員として働くことに疲れてしまった」などの回答は避けましょう。やる気や意欲を感じられないと判断され、内定獲得が遠ざかる可能性もあります。
フリーターでいた理由は明確に伝えよう
正社員面接では、フリーターでいた理由を明確に伝えましょう。フリーターとしての生活が長く続いている場合、履歴書に詳細を書かなければ空白期間として判断されてしまう可能性があるためです。
面接官は「フリーターになった理由」「正社員を目指す理由」の2つを明確に知りたいと考えています。フリーターになった理由を明確に述べ、正社員になる意欲があることをアピールしましょう。
フリーターの正社員面接で自己紹介をする場合の例文
面接官は応募者の人物像をできるだけ早く把握したいと考えています。そのため、フリーターから正社員を目指す際の面接では、面接官が冒頭で簡単な自己紹介を求めてくることも。自己紹介が効果的にできると、対応力やプレゼン力が評価されることもあります。
ここでは、どのような自己紹介をすれば評価につながるのか見ていきましょう。
自己紹介の流れと回答例
正社員面接での自己紹介は、以下のような流れが基本です。
- 1.面接の時間を作ってくれたことへのお礼
- 2.名前と年齢
- 3.最終学歴
- 4.卒業後は何をしていたかと現在の状況
- 5.挨拶
上記の5つを意識して簡潔な自己紹介を述べられると、高評価につながりやすくなるでしょう。また、長々と話してしまうと大事なことが伝わらない可能性もあるため、なるべく短時間で簡潔にまとめるようにしましょう。
「面接の自己紹介で伝える内容は?好印象を残すコツや回答例を紹介」のコラムでは、自己紹介で面接官に好印象を与えるコツを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
回答例
「本日は面接のお時間を作っていただき、ありがとうございます。△△と申します。現在の年齢は□□歳です。□□年に△△大学の◇◇学部を卒業後、フリーターとして□年間飲食店でアルバイトをしておりました。現在は同店舗でのアルバイトを続けながら、就職活動を行っております。本日はよろしくお願いいたします」
自己紹介は、長過ぎず短過ぎない30秒〜1分程度で述べるのが基本です。ただし、企業によっては「3分程度で自己紹介をお願いします」と時間を指定されることもあります。その場合は、アルバイトでどのような仕事に携わっているかを詳しく述べると、時間調整しやすいでしょう。
面接の逆質問は自分をアピールするチャンス
フリーターから正社員を目指す際の面接では、逆質問をされることもあります。逆質問は、自分の入社意欲をアピールするチャンスです。逆質問には応募者の企業に対する興味や意欲を確認する目的があるため、複数用意しておく必要があるでしょう。
効果的な逆質問
逆質問で何を聞くか悩んだら、意欲のアピールにつながる内容にするのがおすすめです。「御社で活躍する社員の方に共通点はありますか?」「自分の強みである△△は御社のどういった業務に活かせるでしょうか」「入社までに身につけておくべき知識やスキルはありますか」といった積極的な質問を心掛けましょう。
避けたほうが良い逆質問
逆質問で、企業が扱う商品やサービスについて聞くのは避けるようにしてください。いずれも企業研究の段階で把握できるため、「自社について理解できていない」「志望度が低いのでは?」といった印象を与える恐れがあります。
そのほかにも以下の質問も避けるのが無難です。
- ・「残業は多いですか」
- ・「御社の理念は何ですか」
- ・「△△さんは休日に何をされていますか」
上記のような質問は、企業や採用担当者にマイナスなイメージを抱かれやすくなるため、避けるようにしましょう。特に「休日に何をしていますか」の質問は、採用担当者のプライベートに関する質問になるため、失礼に当たります。
調べたら分かることやプライベートに関する質問は避け、業務に関することを質問するようにしましょう。
フリーターと新卒では面接の質問内容が違う
同じ正社員面接でも、フリーターと新卒では質問される内容が異なります。新卒はこれまで学生として過ごしてきているため学生ならではの質問をされる傾向がありますが、フリーターは学校を卒業してからアルバイトとして働いた経験があるためアルバイトにフォーカスした質問をされる傾向があります。
同じ正社員面接を受けても、「学生時代に力を入れたことは?」という質問は新卒にだけ聞かれるのが一般的です。フリーターの場合は、「なぜ卒業時に就職しなかったのか」「これまでどんなアルバイトをしてきたか」など卒業後の活動内容を質問されるでしょう。
学生時代のことよりもアルバイト経験を深掘りされやすい
前述したように、フリーターは学校を卒業してから時間が経っている場合が多いため、学生時代のことよりもアルバイト経験を深掘りされる可能性が高いといえます。そのため、学生時代よりアルバイト経験で力を入れていたことや、働きながら学んだことをアピールできるようにしておきましょう。
また、人によっては新卒よりアルバイトとして働いている期間が長いため、勤務期間の長さや豊富な業務経験をアピールしやすいといえます。
フリーターは中途採用枠に応募するのが一般的
フリーターは、大学卒業後すぐに就職するわけではないため、新卒ではなく中途採用枠で応募するのが一般的です。中途採用を受ける人たちは、社会人経験が豊富な人たちもいるので、新卒採用に比べて就職のハードルが上がりやすいといえます。
また、企業側も即戦力となるスキルや経験をもっている人材を求めている可能性も高いでしょう。そのため、フリーターから中途採用の採用試験を受ける際は、「未経験者歓迎」や「経験不問」などの求人を中心に応募することをおすすめします。
「フリーターから正社員になるには?就職活動の基本や受かりやすい職業を紹介」のコラムでは、フリーターから正社員になる方法や、挑戦しやすい職種を紹介しているのであわせてご覧ください。
大学卒業後の3年間は新卒扱いになる場合がある
企業によっては、大学卒業して3年以内の既卒者であれば新卒枠に応募できる場合があります。厚生労働省の「卒業後3年以内の既卒者は、「新卒枠」での応募受付を!」によると、大学卒業後3年以内の既卒者を新卒扱いとする指針が「青少年の雇用の促進等に関する法律」にもとづいて設けられています。
しかし、フリーターが新卒枠に応募できるかどうかは企業の判断に委ねられているのが現状です。新卒枠として応募できるかどうかは企業の採用ページで確認しましょう。
参照元
厚生労働省
青少年の雇用の促進等に関する法律(若者雇用促進法)について
フリーターの正社員面接で厳しい質問をされる理由と対策
フリーターから正社員を目指す際の面接では、厳しい質問をされる場合があります。面接官が正社員面接でフリーターに厳しい質問をするのは、「厳しい状況に直面した際に対応できるか」「正社員として働ける人材か」「すぐに退職しないか」を判断するためです。
厳しい質問をされた際には、まずは面接官の質問を肯定し、そのあとに自分の強みを話すことを意識してください。過去の至らない点を認め、現在は前向きに就職活動していることを伝えれば、面接官に好印象を与えられるでしょう。
面接官は「一緒に長く働ける人材か」を見極めている
面接官が質問を通して重視していることとして、「応募者が自社の雰囲気に合った人材かどうか」「一緒に長く働けるか」などが挙げられます。基本的に面接官は「自社で一緒に働く仲間」を探しているため、能力よりも人柄を重視する傾向にあるようです。明るさや誠実さなど、一緒に働く人材として好ましい雰囲気を心掛けると良いでしょう。
とはいえ、面接官によって応募者に重視するポイントは異なります。「面接官が見るポイントとは?合否の決め方や採用したい人の特徴を解説」では面接官が重視するポイントや面接でチェックされる点について詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
厳しいと感じる質問への対策
フリーターから正社員になる際の面接で、厳しいと感じる質問をされた際にどう答えたらいいのか分からない方もいるでしょう。以下では、厳しいと感じる質問への答え方を複数紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
空白期間について指摘された場合
フリーターが正社員面接で空白期間について指摘をされた場合は、その期間にしていたことを前向きにアピールすることが大切です。空白期間があることは必ずしも、マイナスな評価につながるとは限りません。採用担当者に、なぜ空白期間があるのかを納得してもらうために、「資格取得のため勉強をしていた」「留学をしていた」など空白期間に行っていたことを具体的に話すようにしましょう。
転職回数が多い理由を聞かれた場合
転職回数が多い理由を聞かれた場合は、正直に退職理由や転職を繰り返してしまった理由などを伝えましょう。また、理由を伝えると同時に、転職回数を増やしてしまったことへの反省を伝えることも重要です。
ただ、転職回数が多いことに関する理由を伝えるだけでは、「またすぐに辞めてしまうのでは」と懸念される可能性があります。そのため、今は反省していることや、長期的に仕事を続けていきたいという熱意を伝えるようにしましょう。
経験・スキル不足を懸念された場合
経験やスキル不足を懸念された場合は、これから仕事で経験不足の溝を埋めるために努力していくことや、経験不足をカバーできるような熱意やポテンシャルをアピールするようにしましょう。経験・スキル不足はその場で埋められるものではないため、自身の不足点を認め今後に活かすことを伝えるのが重要です。
また、経験やスキル不足があらかじめ分かっている場合は、その業界や企業で活かせる資格をあらかじめ取得しておくのもおすすめ。資格取得が間に合わなくても、資格取得に向けて努力していることを評価してもらえる可能性があるため効果的といえます。
自分の状況に適した応募枠を選択しよう
フリーターが正社員を目指す場合、一般的には中途採用枠での応募が多いですが、企業によっては新卒枠での応募が可能なケースもあります。中途採用では即戦力を求められる傾向があるため、経験やスキル不足が心配な場合「未経験者歓迎」や「経験不問」の求人に注目しましょう。
一方、厚生労働省は「卒業後3年以内の既卒者は新卒枠での応募を受け付けるべき」という指針を出していますが、適用は企業の判断に委ねられています。そのため、応募前に必ず各企業の採用条件を確認し、自分の状況に合った応募枠を選ぶことが大切です。
フリーターが正社員面接を受ける際の服装と持ち物
フリーターが正社員面接に臨むときの服装は、スーツが基本です。しかし、服装自由やクールビズの場合は、柔軟に対応する必要があります。身だしなみは第一印象を左右するため、気を配りましょう。
ここでは、面接を受ける際の身だしなみのポイントを解説します。
「服装自由」の面接での身だしなみ
フリーターの正社員面接において「服装自由」という指定がある場合、企業によってその意図は異なります。以下で詳しく解説していきますので、確認してみましょう。
ITやベンチャー企業
ITやベンチャーといった企業では、「仕事着はスーツ」という慣習を取らず、服装は自由である場合も多いようです。しかし、正社員面接のときにはオフィスカジュアルを意識した服装で参加するのが無難といえます。ジーンズやラフ過ぎるデザインのものは、仕事に対する姿勢を疑問視されてしまう可能性があるため注意しましょう。
アパレル企業
アパレル企業の面接では、ファッションセンスを見るために「服装自由」としていることもあります。正社員面接で着る服には、応募先企業で扱う商品や、雰囲気に合った服装を選ぶのがポイント。自社の商品を扱う人物としてふさわしいかが問われるためです。もし、カジュアルな商品を扱う企業であれば、企業のコンセプトに合った服装で参加するのも一つの手といえます。
夏や冬の身だしなみ
フリーターから正社員を目指す際の面接では、夏や冬など季節が違えば服装も気温に合わせて変える必要があります。季節によっては以下のことも考慮しましょう。
クールビズ
夏の正社員面接では「クールビズでお越しください」と指定される場合もあるようです。男性のクールビズは、スーツのジャケットとネクタイを省き、長袖の白いワイシャツに夏用スーツのパンツを合わせたスタイルを指します。
女性の場合は、スーツスタイルなら男性と同様です。長袖の白いワイシャツに夏用スーツのスカート、またはパンツを合わせたものが望ましいでしょう。もしくは、襟なしのカットソーにジャケットを羽織る形でも問題ありません。
コート
冬の正社員面接では、コートを着用して行く場面もあるでしょう。コートを着ている場合は、建物に入る前に脱いでおくのがマナーです。着席したら、コートはバッグの上に置きましょう。
フリーターが正社員面接を受ける際の服装については、「転職活動にリクルートスーツは着ても良い?服装選びのポイントを解説」のコラムで詳しく解説しています。面接時の服装に悩んでいる人は、参考にしてみてください。
フリーターの正社員面接でリクルートスーツは避けよう
フリーターの転職活動では、リクルートスーツの着用を避けましょう。リクルートスーツは学生っぽさが残り、面接官に社会人として少し頼りない印象を与える可能性があるためです。ビジネススーツは、黒や紺、グレーといった落ち着いた色を選ぶと無難でしょう。ビジネススーツを用意するのが難しい場合、女性であればインナーをパステルカラーのシャツに変えたり、カットソーに変えたりして対応するのもおすすめです。
髪型や小物などその他の身だしなみ
服装以外に髪型やアクセサリーなどにもマナーがあります。基本的には、清潔感や目立ち過ぎないことが大切です。以下ではそれぞれの注意点を詳しく解説しています。
髪型
フリーターが正社員面接を受ける際の髪型は、清潔感を心掛けるのがおすすめです。男性の前髪は、短く目にかからない長さにしましょう。おでこを出すと表情が明るく見えるため、好印象を与えられます。サイドは耳にかからないようにし、うしろの襟足も肩につかないような長さにしましょう。ワックスを使い、適度にまとめるのもおすすめです。
女性の長い髪は結ぶか、アップにまとめます。短い場合は耳にかけるとすっきりした印象になるでしょう。男性と同様に、前髪は目にかからない長さにするのが望ましいといえます。
メイク
正社員面接におけるメイクは、肌なじみの良い色を使ってナチュラルに仕上げます。普段メイクをしないフリーターの方も、ノーメイクは避けてください。
アパレルや化粧品業界といったファッション性が問われる企業の正社員面接であれば、少ししっかりとしたメイクをしても問題ないでしょう。その場合は、企業の扱う商品の雰囲気に合わせるのが基本です。
アクセサリー
正社員面接においてアクセサリーは基本的に不要ですが、結婚指輪のような普段からしているシンプルなものであれば、つけていても構いません。
また、腕時計は華美なものでなければ着用可能です。ピアスやイヤリング、ブレスレットなど、おしゃれのために身につけるものは避けましょう。
フリーターの正社員面接に必要な持ち物
フリーターから正社員を目指す際の面接時に必要な持ち物は、以下のとおりです。面接を受ける前に確認しておきましょう。
- ・筆記用具
- ・メモ帳
- ・履歴書や職務経歴書といった応募書類のコピー
- ・採用担当者の名前と電話番号のメモ
- ・求人票のコピー
ほかにも、印鑑や手鏡、女性は替えのストッキングなどを用意しておくと安心です。また、履歴書や職務経歴書のコピーを持ち歩くときは、万が一提出することがあったときに備えてファイルに入れておくと、スムーズに取り出しやすく、折り目もつかないのでおすすめといえます。
正社員面接ではビジネスバッグを選ぼう
正社員面接に持参するかばんは、男女ともにビジネスバッグが基本です。A4サイズが入り、置いたときに自立するものを選びましょう。ビジネス向けだったとしても、リュックサックやトートバッグといった形のものはカジュアルな印象を与えるので避けるのが無難です。
フリーターが面接を受けるまでにしておくべき事前準備
フリーターが面接を受けるまでにしておく事前準備には、「自己分析」や「業界・企業研究」「面接のマナーを身につける」などが挙げられます。
以下で詳しい事前準備の方法について解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
自己分析をして自分についての理解を深める
フリーターが面接を受けるまでにしておくべき事前準備の一つに、自己分析が挙げられます。自己分析とは、自分の今までの経験や考え方などを振り返り、自分の強みや弱みなどを客観的に把握することです。
自己分析を行い、自分のへ理解を深めることでより適性に合った仕事を見つけやすくなります。また、強みだけでなく弱みを把握しておくことで、仕事のミスマッチも事前に避けられるでしょう。
業界・企業研究を行い応募先への理解を深める
業界・企業研究を行い、応募先企業の理解を深めておくのも、フリーターが面接を受けるまでにしておくべき事前準備の一つです。応募先の業界や企業のことを理解しておくことで、面接で質問をされた際に焦らず受け答えができるでしょう。
また、業界や企業のことを理解しているとより深い会話ができるため、採用担当者からもよく調べている点を評価されやすいといえます。
面接のマナーを身につける
面接のマナーを身につけておくのも、フリーターがしておくべき事前準備に挙げられます。面接は、受け答えの内容だけでなく、挨拶や姿勢、言葉遣いなどのマナーの部分も見られています。
マナーをチェックされる理由としては、その企業の社員として問題なく働けるかを確認するためです。
面接時のマナーは、社会人になってからも活かせるものが多いので、今のうちに習得しておくことをおすすめします。「面接の流れやマナーを場面別に解説!よくある質問も確認しよう」のコラムでは、面接時のマナーを状況別に紹介しているのであわせてご覧ください。
フリーターが正社員面接で落ちないための方法
フリーターから正社員を目指す際の面接で落ちないためには、就職・転職エージェントを利用するのがおすすめです。就職・転職エージェントは、サービスごとに扱う業界や対象者が異なります。
特定の分野に特化したエージェントでは、ほかにはない求人情報を扱っていたり、業界に深い見識があったりします。そのため、自分に合ったサービスを選ぶと、マッチしやすい求人を紹介してもらえるでしょう。また、アドバイザーによる丁寧なフォローを受ければ、正社員としての就職が叶う可能性が高まります。
「書類選考通過」の事実を自信にして臨む
フリーターが正社員面接で落ちないためには、「書類選考通過」の事実を自信にして面接に挑むことが大切です。書類選考に通過しているというのは、少なくとも採用担当者が自分に興味をもってくれている証といえます。
そのため、「フリーターだから落ちるかも」とネガティブにならず、書類選考に受かったことを自信に堂々と臨むことが大切です。自信をもって面接に挑むことで、明るい表情でハキハキと受け答えができるようになるため、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。
常にポジティブな姿勢での受け答えを意識する
フリーターが面接を成功させるには、常にポジティブな姿勢で受け答えをすることも大切です。面接では、「フリーターになった理由」や「なぜ正社員になろうと思ったのか」を質問されることが多いでしょう。そこで、常にポジティブな受け答えを行うことで、前向きに努力しようとしている点をアピールできます。
また、ポジティブな姿勢での受け答えを意識することで、自身の反省点を活かし何事も前向きに捉えて考えられる人と評価してもらえる可能性もあるでしょう。
「フリーターから正社員面接を受けるのが怖い…」対処法は?
フリーターから正社員面接を受けるのが怖い方は、面接対策を徹底して行っておくのがおすすめです。正社員面接を受けるのが怖いと思う理由には、事前準備が十分でない可能性が考えられます。事前準備が不足していると、「何を質問されるのか分からない」「答えられる自信がない」と不安な気持ちが大きくなってしまうため「怖い」と感じてしまうこともあるでしょう。
そうならないためにも、面接対策を十分に行い、何を聞かれてもすぐに答えられるようにしておくことが重要です。答える内容をあらかじめ準備しておくことで、質問された際に焦ることなく答えられるので不安を軽減できるでしょう。
ハタラクティブアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
就職・転職エージェントを活用して面接対策をする
就職・転職エージェントを活用して面接対策を行うのも、フリーターが正社員面接で落ちないようにするコツといえます。就職・転職エージェントは、求人の紹介や書類の添削だけでなく、面接対策も徹底してサポートしてくれるため、面接を受けるのが初めてのフリーターの方も安心です。
エージェントでの面接対策では、実際に受け答えの練習を行ったり、マナーを教えてもらったりできるため、より内容の濃い対策を行えるでしょう。また、実際にエージェントが面接官役を担当して、練習を行ってくれるため、本番に近い形式で練習も行えるメリットもあります。
「就職・転職エージェントを利用してみたいけど、どのエージェントがいいのか分からない」という方はハタラクティブへご相談ください。就職・転職エージェントのハタラクティブでは、若年層を対象に就職・転職活動を支援。スキルに不安のある方に向け、人柄重視の採用を行う企業の求人を多数取り扱っています。
また、ハタラクティブでは、求人の紹介だけではなく、模擬面接も実施。自分の強みや弱みを整理できるほか、面接当日までに身につけておくべきことが分かるため、自信をもって本番に臨めます。「正社員就職を叶えたい」「アルバイトのどの経験をアピールしたらいいのか分からない…」とお悩みのフリーターの方は、お気軽にご相談ください。
フリーターの正社員面接に関するQ&A
ここでは、フリーターか正社員を目指す際の面接に関するよくある質問をまとめました。
フリーターがバイトの面接に行くときの服装は?
アルバイトの面接では、スーツを着ていく必要はありませんが清潔感のある落ち着いた服装がおすすめです。具体的には、襟付きのシャツやブラウス、ポロシャツなどが望ましいでしょう。また、服装だけでなく、髪型も清潔感のあるスタイルにしておくと好印象を与えられます。
フリーターから就職に向けた面接練習では何をするべき?
フリーターが正社員就職に向けて面接練習を行う場合、質問への具体的な回答をイメージすることが大事です。イメージした回答内容を書き出し、実際に声に出して練習してみましょう。声に出して練習することで、回答の長さやスピードを実感できます。
詳しくは、「面接練習をして就活・転職を成功させよう!一人で行う方法やよく聞かれる質問も紹介」のコラムで解説しているので、あわせてご覧ください。
フリーターから公務員を目指す際の面接で聞かれることは?
フリーターから公務員を目指す際の面接では、「なぜ公務員を目指そうと思ったのか」「なぜフリーターをしていたのか」を質問される可能性が高いといえます。公務員試験でも面接は行われるため、スムーズに答えられるよう事前に準備しておきましょう
「フリーターから公務員になれる?注意点や公務員試験について解説」のコラムでは、フリーターから公務員就職を目指す方法や注意点などを解説しているのであわせてご覧ください。
正社員の面接に落ち続けて自信がありません…
一人で対策していて面接に落ち続けるのであれば、第三者に相談するのがおすすめです。相談することで、自分の何が原因なのかが明らかになる可能性が高くなります。
就職エージェントとは、マッチする求人の紹介をはじめ、面接対策も行っており、正社員就職が叶いやすいサービスです。若年層向けの就職・転職エージェントのハタラクティブでは、丁寧なカウンセリングで一人ひとりに合った対策をいたしますので、お気軽にご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。