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派遣は契約途中で辞められる?すぐに退職したいときの対処法を解説
この記事のまとめ
- 派遣の仕事を契約途中に辞めるのは、やむを得ない理由があれば可能なこともある
- 派遣を契約途中で辞める理由として収入や待遇、不安定な雇用への不満などが挙げられる
- 派遣先企業に配属されてからすぐに辞めたいと思っても、無断欠勤や突然の退職は避ける
- 契約途中か満了かにかかわらず辞める意思があるなら、まずは派遣会社に相談する
- 次の仕事を探したいときは、案件を変えてもらうか正社員を目指し転職する手段もある
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派遣の仕事を契約途中で辞めることは可能なのか悩んでいる人もいるでしょう。派遣の仕事を契約途中で辞めることはできるものの、退職理由や伝え方の配慮が必要です。
このコラムでは、派遣の仕事を辞めたいと思う理由や退職手順を注意点とあわせて紹介します。派遣をすぐに辞めるメリットやデメリットを知ったうえで、次の仕事に求める条件や今後の働き方を考えることが大切。派遣/正社員を問わず自分に合った仕事を探しましょう。
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派遣先の仕事を辞めたい!入ってすぐでも退職できる?
派遣先企業に配属されたばかりや契約途中にもかかわらず、派遣を辞めたいと思っている方もいるでしょう。派遣の仕事は契約期間が決まっているものの、契約途中でも退職は可能です。
ただし、派遣を契約途中で辞める場合は「やむを得ない理由」のみが基本となります。詳しくは以下で解説しているのでご確認ください。
派遣を契約途中で辞めるのは正当な理由があればできる
派遣を辞めたいと思った場合、契約途中でも退職は可能です。民法「第六百二十八条」には、「当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる」と記されています。
やむを得ない理由の具体例は以下のとおりです。
- ・契約内容と実際の業務内容に大きな乖離がある
- ・賃金不払いなどの契約不履行
- ・パワハラやモラハラなどのハラスメント行為を受けている
- ・家族や親類を介護、または看病する必要が生じた
- ・労働者本人の体調不良
- ・遠方への引っ越しにより通勤が困難になった
派遣契約は有期契約であり、契約期間中は労働力の提供が求められます。そのため、派遣を契約途中で辞めることは、家庭の事情や体調不良など相応の理由がある場合のみ認められると考えて良いでしょう。
契約途中の退職については派遣会社との契約書に記載があるため、内容をよくチェックしておいてください。
参照元
e-Gov法令検索
民法
本来は契約期間満了でのタイミングが望ましい
派遣の場合、所属する派遣会社と派遣先企業の間で結ばれているのは、「契約期間中に労働力を提供する」という契約です。そのため、契約途中に辞めるのは予定外のことであり、両者に迷惑をかけてしまいます。
原則として退職は契約期間満了でのタイミングが望ましいことを念頭に、辞めたい場合はできるだけ迷惑をかけない形での退職を検討しましょう。
派遣先での勤務期間が1年以上であれば辞められる
派遣先での勤務期間が1年を超えていれば、やむを得ない理由でなくても契約途中で辞められます。労働基準法「第百三十七条」で、以下のように定められているためです。
期間の定めのある労働契約<中略>当該労働契約の期間の初日から一年を経過した日以後においては、その使用者に申し出ることにより、いつでも退職することができる。
したがって、同じ派遣先で1年以上勤務していれば、契約途中で辞めても問題ないといえます。ただし、職場への配慮やマナーは大切。退職を決めたら速やかに派遣会社に連絡し、業務の引継ぎなどを行ったうえで辞めるようにしてください。
参照元
e-Gov法令検索
労働基準法
契約途中で派遣を辞める理由が体調不良の場合は診断書が必要
派遣の契約途中で本人や家族が体調不良となり、やむを得ず辞める場合は医師の診断書を提出しましょう。基本的には、派遣会社の担当者に診断書を提出します。
医師の診断書は「退職理由の客観的な証拠」として扱われるため、トラブルを防ぐためにも大切です。どうしても診断書が用意できない場合は、病院の通院記録など、できる限り客観的に説明できるものを用意するのが望ましいでしょう。
派遣社員を契約途中で辞めた場合には、法的にどのようなリスクがありますか?
特に有期雇用の場合は違約金を請求されるリスクがあります
無期雇用派遣は、派遣元企業との間で期間の定めのない雇用契約を結び、派遣先企業に派遣されて勤務します。一方で、有期雇用派遣は、派遣元企業との間で期間を定めた雇用契約を結び、派遣先企業に派遣されて勤務します。
無期雇用契約で勤務している場合、民法第627条により、労働者はいつでも解約の申し入れが可能とされています(ただし、会社が定めた就業規則により退職について規定されている場合は、原則としてその規定が適用されます)。
一方で、期間が定められている雇用で勤務している場合は、民法第628条「当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる」とされており、
- ・職場や仕事内容に問題がある
- ・体調不良により健康状態が悪化している
- ・家庭の事情がある
といった事由がある場合に契約の解除が可能とされています(やむを得ない事由がないかぎり、契約期間中は働く義務があります)。
労働基準法第16条により、「使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない」とされており、派遣社員にあらかじめ違約金や賠償金を請求する契約を結ぶことはできません。
そのうえで、民法第628条は「その事由が当事者の一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う」と規定しています。その点を踏まえて、有期雇用の場合に契約途中で退職を検討する際には、損害賠償請求されることがあり得ることを考慮する必要があります。まずは派遣元企業に相談しましょう。
「ハタラクティブ」は、20代に特化した就職支援サービスです。専任のキャリアアドバイザーが、あなたの希望や適性を踏まえた求人提案や選考対策を行い、自己分析だけでなく就活準備までを丁寧にサポートします。
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派遣の仕事を辞めたいと思う7つの主な理由
派遣の仕事を辞めたい理由は、雇用の不安定さや待遇、人間関係などさまざまです。派遣社員は正社員に比べて自由度の高い働き方ですが、そのぶん安定性や給与額など待遇面で不満を持つ方もいるでしょう。
「思っていた仕事内容と違う」と感じたら、まずは派遣会社に相談を
派遣社員は、あらかじめ業務内容やその範囲を明らかにして労働者派遣契約書を交わします。その契約書の内容に記載されていない業務を指示することは禁止されているため、きちんと遵守されるケースがほとんどです。しかし、なかには「お互いの受け取り方の違い」で「聞いていた話と違う」と感じてしまうこともあるでしょう。
たとえば、「人事事務(採用):応募者対応、応募書類管理、 面接日程調整、合否連絡」という仕事内容で案内されていたとします。採用後は指示に従い採用管理システムの管理や応募者への連絡を担当すると思っていたら、「スカウトメールの文面を考えて」「反応率のKPIをクリアできるよう自主的に工夫して」などの負荷の重い業務を任されたようなケースです。
このようなケースで不安や不満が重なると、「途中で辞めたい」となってしまいます。「それは契約書に記載された業務の範囲なのか?」「自分にその業務を担えるのか?」と疑問に思ったときは、できるだけ早く派遣会社の担当者に連絡を取り、派遣会社経由で業務内容を確認してもらいましょう。
派遣の仕事を辞めたいと思う主な理由
1.ボーナスがなく収入が低い
基本的に派遣社員はボーナスがなく、各種手当も限られています。また、契約内容によるものの一般的に派遣は時給制のため、急な欠勤が収入額に直結するのもネックでしょう。
厚生労働省の「派遣労働者の≪同一労働一賃金≫の概要 労使協定に定める事項(p.9)」には、以下のように記載があります。
イ 派遣労働者の職務の内容、成果、意欲、能力又は経験等の向上があった場合に賃金が改善されるもの
※ イについては、職務の内容に密接に関連して支払われる賃金以外の賃金(例えば、通勤手当、家族手当、住宅手当、別居手当、子女教育手当)を除く。
基本的には「同一労働同一賃金」がルールなので、業務内容が正社員とほぼ同じであれば派遣社員の給料も同程度になり、能力や経験に応じて昇給します。しかし、この場合の賃金に手当は該当しないので、正社員との収入に差がついてしまうのが実情です。
なお、正社員のボーナスは基本給をベースに算出されるのが一般的なので、昇給すればボーナスも高くなることが多いです。そのため、勤続年数が長くなると派遣社員との年収の差が開きやすいことも。このことが、派遣の仕事を辞めたいと思う理由になる側面もあるようです。
参照元
厚生労働省
派遣労働者の同一労働同一賃金について
2.正社員に比べて待遇が良くない
正社員の場合は教育訓練の機会があったり、キャリアパスが用意されていたりと手厚い待遇が期待できます。
一方、派遣社員は正社員と比べて研修の機会が少なく、昇進試験も対象外となる傾向にあり、待遇に期待できないこともあるでしょう。正社員との待遇の差を感じることで派遣社員の立場に不満を抱き、辞めたいと感じる方もいるようです。
3.不安定な雇用
派遣社員は雇用期間に定めがあり、期間満了後の雇用は保障されません。
一方、正社員には雇用期間に定めがなく、本人が希望する限り働き続けられます。派遣社員のままだと、契約を更新できなければその度に派遣先企業を変える必要があるため、雇用の不安定さを理由に辞めたいと感じることもあるでしょう。
4.派遣先の企業で疎外感を感じる
派遣社員は、契約形態の違いから、職場の一員として関わる機会が限られる場合があり、孤独感や疎外感を覚えることがあるかもしれません。前述したように、正社員と比較して、受けられる手当や成長の機会が限られていると感じ、キャリアプランを再考することもあります。
5.自分の希望と実際の仕事内容とのギャップ
派遣社員は基本的に業務内容を確認し、納得したうえで雇用契約を結び就業します。しかし、就業して派遣先企業で働いたところ、自分の希望と派遣先での仕事内容が実際には異なっている場合もあるようです。希望している業務と実際の仕事内容が異なることでギャップを感じ、派遣の仕事を辞めたいと思う方もいるでしょう。
6.スキル不足
配属先の企業が決定し働き始めてみたものの、「スキルが足りず仕事をこなすのが大変」という理由で辞めたいと感じる方もいるようです。
働き始めは仕事内容に慣れていないことも考えられますが、スキル不足が理由で仕事をこなせないことが続く場合は、派遣先の企業から次の契約は更新しないと判断される可能性もあります。
7.家庭の事情
同居する家族の介護や配偶者の転勤により遠方へ引っ越すことになったなど、家庭の事情により仕事を続けられないことも派遣を契約途中で辞める理由として挙げられます。派遣の仕事にやりがいを感じ働き続けたいと思っても、やむを得ない理由によって辞める場合もあるようです。
ミスマッチを感じたら派遣会社の担当者に相談しよう
実際に派遣社員として配属先の企業で働き始めてから、仕事内容やスキル不足などによりミスマッチを感じた場合は、派遣会社の担当者にその旨を相談することが大切です。
派遣会社に雇用条件や配置転換について相談すれば、担当者から派遣先に相談・交渉してもらえることでミスマッチを改善できる可能性もあります。辞めることを前提にせず、まずは派遣会社に悩みを相談してみましょう。
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派遣の仕事を契約途中で辞めるデメリットは?
派遣の仕事を契約途中で退職すると信頼を失ったり、トラブルに発展したりする原因になります。期間満了前の退職を検討しているなら、デメリットもよく理解しておきましょう。
派遣の仕事を契約途中で辞めるデメリット
- 派遣会社に迷惑がかかる
- 派遣先の企業に迷惑がかかる
- 次の案件を紹介してもらえない可能性がある
派遣会社に迷惑がかかる
契約途中で辞めると、派遣会社に迷惑がかかる可能性があるでしょう。
派遣会社は定められた期間中、派遣社員の労働力を提供する契約を派遣先企業と結んでいます。期間満了前に辞めてしまうと契約違反になるほか、後任の人を探す必要もあるため、新たな手間を生じさせてしまうでしょう。
派遣先の企業に迷惑がかかる
契約途中で退職することで、所属する派遣会社だけでなく派遣先の企業にも迷惑がかかる場合もあるようです。
派遣先の企業にとって期間満了までは派遣社員も貴重な労働力のため、期間満了前に辞めてしまうと人手が足りなくなってしまいます。派遣会社に代わりの人の派遣を依頼してもすぐに来るとは限らないため、派遣先企業の業務が滞ってしまう可能性もあるでしょう。
次の案件を紹介してもらえない可能性がある
当初定められていた契約期間を満了せずに辞めた場合、派遣会社から次の案件を紹介してもらえない場合もあるようです。
法律上は契約途中で辞めることが可能であっても、派遣会社と契約を結んだ派遣社員には、定められた期間の満了まで派遣先で働く義務があります。派遣を契約途中で辞める場合は契約を果たさなかったことになるため、やむを得ない事情でない限り、派遣元との信頼関係を損なってしまう恐れも。
引き続き次の仕事を紹介してもらいたいと思っても、また契約途中で辞めることにならないかと不安視され、派遣会社に応じてもらえない可能性があります。
派遣の仕事を契約途中で辞めるリスク
「今すぐ派遣を辞めたい」と思っていても、長期的な目線で見ると我慢したほうが良いケースもあります。契約途中で辞めたというデータは派遣会社に残り、その後も「すぐ辞める可能性のある人」と思われ不利になる可能性があるためです。
現時点で配属されている企業の派遣を辞めたいと思っても、引き続き派遣の仕事を続けたい場合は、次の更新まで我慢してから新規の案件を紹介してもらったほうが良いでしょう。このコラムを参考に、メリットとデメリットを比較しながら判断してみてください。
派遣社員を契約途中で辞めた場合、今後の派遣や就職活動などに影響する場合があります
有期雇用派遣の場合、契約途中で退職する際には「やむを得ない事由」が必要です。
契約途中で退職した事実は派遣元企業に情報が残ります。ハラスメントのような派遣労働者の責任とはいえない事由で退職した場合は、新たな企業への派遣時に影響は少ないでしょう。
一方で、体調不良も含め自己都合での退職に至った場合は、新たな企業への派遣が難しくなる場合が考えられます。
ただし、「やむを得ない事由」によらず、派遣先企業の厚意で退職が認められる場合もあります。ただ、その場合でも派遣元企業は留意することになり、今後新たな企業への派遣に影響が出ることが予想されるでしょう。
情報は主に派遣元に蓄積されることから、自ら就職活動に取り組む場合の影響は多くないと考えます。しかし、退職理由や退職方法により今後のキャリアに影響が出る場合があることには留意が必要です。
派遣先の仕事をすぐ辞めたいときの5つの注意点
派遣先の仕事を辞めたいと思ったら、まず相談するのは派遣先企業の上司ではなく派遣会社の担当者です。また、派遣そのものを辞めるのか、今の派遣先を辞めるだけで派遣登録は継続するのかなど、辞めたあとについても考えておきましょう。
派遣の仕事を途中で辞めたい場合に、次の就職なども考慮した際に気をつけておくべきことを教えてください。
派遣の仕事を途中で辞めたくなったら、まずは周りに相談しましょう
派遣社員の場合、無事に契約満了し、よい評価をされることが次の仕事の可能性を拡げる近道です。しかし、やむを得ない理由で契約途中で終了するケースは少なくありません。
辞めたいと思ったときに最も大切なことは、「一般的な感覚」として、契約解除をしたい理由やそのタイミングが適切なものか考えるということです。
たとえば、「体調不良で病院を受診したところ、一日でも早く入院療養を開始すべきと医師に診断された」ようなケースなら、「すぐに契約を解除してほしい」と願い出ることは全く問題ありません。
しかし「やっぱり朝早く起きるのは前日夜更かしできなくてつまらないから、始業が9時の仕事は辞めたい」という理由であれば、「職場や派遣会社に迷惑をかけない範囲で調整する姿勢すらない」と受け取られる可能性もあります。そして、再度どこかの派遣先を紹介してもらえる可能性は低くなるでしょう。
「この理由で、いつ辞めたいというのは一般的にどう受け取られるか」心配な場合は家族や友人、同じように派遣会社に勤めている知人などに確認してみるのがおすすめです。
派遣先の仕事をすぐ辞めたいときの注意点
- まずは派遣会社の担当者に相談する
- 派遣会社より先に派遣先企業へ退職を申し出ない
- 派遣会社からの連絡無視や無断欠勤をしない
- 派遣先の企業を辞めたあとのプランを立てておく
- 退職後の公的手続きを把握しておく
1.まずは派遣会社の担当者に相談する
派遣先の仕事を辞めたい場合、まずは派遣会社の担当者に相談しましょう。その際、「なぜ辞めたいのか?」と退職理由を聞かれるため、答えられるように準備しておく必要があります。担当者によって今の派遣先に留まるよう諭されたり、違う案件を薦められたりすることもあるようです。
退職を考えている日の1ヶ月前までに連絡しよう
どうしても契約途中で辞めたいと思った場合は、退職希望日の1ヶ月前までに派遣会社に連絡しましょう。なぜなら、後任の人を探したり引継ぎをしたりするための期間が必要で、派遣会社や派遣先企業にできるだけ迷惑をかけないためです。
期間の定めのない雇用契約では「退職日の2週間前までに申し出れば良い」とされており、派遣契約期間中の退職もその規定に準じるのが一般的となっています。しかし、急な事情でない限りはできるだけ早めに連絡するのがマナーです。
2.派遣会社より先に派遣先企業へ退職を申し出ない
契約途中で辞めたいと思った場合は、必ず最初に派遣会社の担当者へ相談してください。業務中は派遣先企業の上司とやり取りをしていることから、なかには派遣先企業に退職を申し出てしまう人もいます。
しかし、派遣社員が契約を結んでいるのは派遣元なので、退職を申し出るのは派遣会社です。派遣先企業に退職を申し出ると困らせてしまうだけでなく、派遣会社と派遣先企業との間でトラブルが発生してしまう可能性もあるので、くれぐれも注意しましょう。
3.派遣会社からの連絡無視や無断欠勤をしない
無断欠勤や連絡無視は、派遣会社と派遣先企業に大きな心配と迷惑を掛けるため避けましょう。
派遣先を辞めたい気持ちが強いと、無断欠勤をしたり派遣会社からの連絡を無視したりする人もなかにはいるようです。しかし、連絡なしで辞めると企業から安否を心配されてしまうことも。どうしても仕事を続けるのが辛いなら、無断欠勤をする前に派遣会社の担当者に相談してみてください。
また、体調不良や家庭の事情などで欠勤せざるを得ない場合は、決められた手段で早めに欠勤連絡をしましょう。
4.派遣先の企業を辞めたあとのプランを立てておく
派遣先の企業を辞めたあとのプランを立てておくのも大切です。今の仕事を辞めてから引き続き派遣社員としてほかの派遣先で働きたいのか、正社員を目指し転職活動するのかによって取るべき行動は変わります。
転職活動をしながら派遣の仕事を続ける、または派遣会社を退職してから転職活動をするなど、契約途中でも満了でも、仕事を辞める前にある程度プランを立てておきましょう。
派遣を辞める前に有給を取得できるか確認しよう
有給が残っている場合は、派遣を辞める前に消化できるか確認しましょう。派遣の契約期間満了とともに辞める場合は、事前に取得する日を計画しておくことが大切です。また、派遣の契約途中で辞める場合は、有給の取得を申し出にくいと考える人もいるでしょう。
しかし、有給の利用は派遣社員の権利でもあるため、取得に迷っている場合は必ず確認しておくことをおすすめします。また、契約途中で辞めることを前もって決意したときは、計画的に有給を消化しておくのも一つの手段です。
5.退職後の公的手続きを把握しておく
退職後の公的手続きを把握しておくと、仕事を辞めたあとの手続きがスムーズに進みやすいでしょう。
派遣会社を退職すると、公的手続きが発生します。具体的には雇用保険、社会保険、年金、住民税、などが挙げられるでしょう。
派遣社員を途中で辞める時に気をつけておきたいことを教えてください
派遣での勤務は派遣元企業や派遣先企業などの関係者が多く、民法や労働法など法律関係が複雑です。
そのうえで、派遣社員は派遣元と企業との間に雇用契約を結びます。もし、退職したい理由が「派遣先企業の雰囲気や仕事が合わない」といった「やむを得ない理由」以外の場合、今後新たな仕事を紹介してもらえなくなってしまう可能性があります。
派遣先の仕事を辞めて次の仕事を探したいときは?
派遣先の仕事を辞めたあと、同じ派遣会社に所属してほかの案件を担当するのか、派遣という働き方を辞めて正社員になるのか、選択肢によって今後の対応が変わります。
自分がどの選択をしたいのか、退職前によく考えておきましょう。
ほかの案件に変えてもらう
ほかの派遣先での仕事に変えてほしい場合は、派遣会社の担当者に相談します。その際、今の派遣先企業を辞めたい理由と、ほかの案件に変えてほしい理由は必ず伝えましょう。なぜなら、派遣社員の要望や適性をもとに、紹介可能な案件を担当者がピックアップするためです。
人間関係の問題や多忙といったネガティブな理由は避け、「キャリアアップしたい」「ほかの職種に挑戦してみたい」などポジティブな理由を伝えるようにしましょう。
別の派遣会社も検討する
先述のとおり、契約途中で退職すると派遣会社の信頼を損ねるリスクがあり、次の案件を紹介してもらえない可能性も考えられます。その場合は、別の派遣会社の利用も検討すると良いでしょう。
同じタイミングで別の派遣会社に登録することは問題ないため、複数の求人を比較して、自分に合った派遣先企業に目星をつけておくのが有効です。
正社員就職を目指す
派遣社員を辞めて正社員に就職したい場合には、派遣会社の担当者へ素直にその旨を伝えてください。雇用が不安定な派遣社員という働き方を辞めたいと思う気持ちや、正社員を目指す事情は担当者も理解してくれるでしょう。
派遣社員は業務内容とその範囲があらかじめ明示されています。一方、正社員は募集時の業務内容とは異なる部署に異動になったり、管理職としてステップアップする機会があったりします。
自分が意識的に選択する以外にも、周囲がタイミングや本人の資質を判断して、キャリアアップの機会を提供してもらえる可能性が高いのが、派遣社員と比較した正社員就職のメリットのひとつです。
正社員就職のため転職活動するなら事前に担当者へ連絡
正社員を目指し転職活動をする場合は、あらかじめ担当者に伝えておくことが大切です。突然「△日に仕事を辞めたい」と伝えられてもすぐに調整できず、契約どおり派遣先に労働力を提供できなくなる可能性が高くなります。その結果、派遣会社と派遣先企業に大きな迷惑をかけてしまいかねないため気をつけましょう。
派遣を辞めたいときに就職を成功させる方法
派遣社員から正社員を目指す方は、転職支援サービスを活用するのがおすすめです。以下で、主な転職支援サービスとその特徴を解説します。
ハローワークを利用する
ハローワークとは、国が運営する転職支援サービスで、管轄地域の求人に強いのが特徴です。職業相談や求人検索、就職サポートのほか、介護やプログラミングなどの職業訓練も基本的には無料で受けられます。地域で活躍したい方や、就職前に技術や知識を身につけたい方にもおすすめです。
なお、ハローワークの開庁時間は地域によって異なります。利用する際は事前に開庁時間を確認しておくと良いでしょう。
転職エージェントに相談する
派遣社員から正社員就職を目指すときは、転職エージェントに相談するのも手です。
転職エージェントとは、民間企業の運営する転職支援サービスを指します。サービスごとに扱う業界やターゲット層が異なり、自分の適性や希望に合ったサービスを選ぶことが重要です。
また、一人ひとりに担当のキャリアアドバイザーがつき、一貫したサポートが受けられます。それぞれの特徴を踏まえたうえで、ご自身に合った転職支援サービスの活用を検討してみてください。
【まとめ】派遣を辞めるなら正社員も視野に転職を考えよう
派遣を辞めて次のキャリアを検討する際は、正社員も視野に入れて転職を考えるのがおすすめです。
「正社員は仕事の責任が重そう」と二の足を踏む人もいるようですが、責任がある分、やりがいを感じられたり、安定した収入や福利厚生を得られたりするメリットもあります。
将来のライフプランを見据えたとき、長く安心して働ける環境を選ぶことは大切です。派遣で培った経験やスキルを活かせる求人も多いため、まずは情報収集から始めてみましょう。
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派遣を辞めたい方に向けてのQ&A
ここでは、派遣の仕事を辞めたいと考えている方に向けて、よくある質問と回答をまとめました。「派遣の仕事を辞めたい」と悩んでいるときの参考にしてみてください。
まだ派遣の契約途中ですが、すぐに仕事を辞めたいです…
契約満了を待たずに辞めることはできます。しかし、派遣期間中の退職は、本来「やむを得ない事情」がある場合に例外的に認められるものです。家庭の事情や体調不良など、どうしても辞めざるを得ない事情がなければ、契約期間を全うするのが望ましいでしょう。
派遣先で仕事が増やされる場合は我慢すべきですか?
あまりにも仕事量が増えるようであれば、派遣会社の担当者に相談しましょう。派遣先企業に配属された直後だと、職場環境や仕事に慣れるまでの間は任せられる仕事の数も比較的少なめと考えられます。慣れてきたら徐々にお願いされる仕事が増えるでしょう。
とはいえ、想定よりも仕事量が増えてこなすことが難しくなった場合は、早めに派遣会社の担当者に相談することをおすすめします。
派遣を辞めて正社員を目指すなら就活のタイミングはいつ?
就活は派遣期間中から始めても問題ありませんが、就活する旨は事前に派遣会社の担当者へ伝えておきましょう。就活することをあらかじめ知っていれば、担当者は退職後の後任について準備できます。派遣元にできるだけ迷惑をかけないよう、担当者にはしっかりと連絡しておくと良いでしょう。
派遣会社自体を辞めることはできる?
派遣会社自体を辞めることはできます。電話やメール、専用フォームなどを使用して登録の削除をすることが可能です。ただし、メールや専用フォームの場合は先方に連絡が届いていないといった不具合が発生することも考えられるため、できるだけ電話で連絡した方が良いでしょう。また、派遣の契約途中で辞めるといったイレギュラーな場合も、メールではなく直接や電話での連絡がおすすめです。なお、派遣会社の登録を削除しても、希望すれば再度登録して利用することはできます。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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