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簿記2級は転職に活かせる!資格が評価される職種やアピールのコツを解説
更新日
この記事のまとめ
- 簿記2級は知名度と実用性があり、転職で有利といわれている
- 簿記2級は経理や会計などへの転職活動で活かせる資格
- 転職の際、簿記2級があれば未経験の職種にも挑戦しやすい
- 簿記2級を転職でアピールするには、資格取得までの姿勢を伝えることも大事
「簿記2級があれば転職できる?」とお悩みの方もいるでしょう。簿記2級は転職市場で需要が高く、評価されやすいといわれている資格です。
このコラムでは、転職活動の際に簿記2級を活かせる職種や業種を紹介します。また、履歴書に記載する際のポイントや、未経験の職種へ転職する場合のアピール方法を解説。簿記2級の資格を活かして、転職を成功させたい方はぜひご覧ください。
簿記2級は転職に活かせる!
簿記2級の知識はビジネスのあらゆる状況で活用できるため、企業のニーズは高いといえるでしょう。経理や会計に携わる仕事や会計事務所、税理士事務所への転職を目指す場合は、簿記の知識が有利に働く可能性があります。応募書類で経理の経験や簿記2級の資格をアピールできれば、書類選考に通りやすくなることも。ただし、スキルが企業の求めるラインに達していない場合は、たとえ資格や経験があってもそれを活かすのが難しくなる場合もあるようです。
資格や経験を応募条件としている企業があるものの、経理や会計の仕事に必ずしも資格が必要というわけではありません。未経験であってもポテンシャルや入社意欲の高さが評価され、採用される人もいるようです。
簿記2級の資格や職務経験がある場合は、「どのように活躍できるか」「会社に貢献できるか」を伝えることが重要といえます。資格が有利にはたらくケースについては「資格が就職に有利になるって本当?就活でアピールしやすいスキルをご紹介!」のコラムを参考にしてみてください。
簿記2級が転職で有利になる理由
簿記2級は知名度や実用性の面から、転職で有利といわれています。ここでは、簿記2級が転職活動で有利になる理由について解説します。
一般的に広く知られている資格だから
簿記2級が転職で有利になる理由の一つが、知名度があることです。そのため、知識や技能を活かせる即戦力の人材とみなされ、転職活動において有利になると考えられます。簿記2級の資格があれば、企業の経理業務に関する知識があると証明できるでしょう。
簿記2級を取得している方向け履歴書の書き方
簿記2級を履歴書に記載する際は、正式名称で記載します。たとえば、日商簿記の場合、正式名称は「日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験」です。ただし、履歴書に記載する際は、「日本商工会議所簿記検定試験2級」または「日商簿記検定試験2級」と書くことが望ましいでしょう。
実用性があるから
仕事での実用性がある点が、簿記2級が転職に有利になる理由です。簿記は企業の経理管理に役立つ資格であり、採用担当者もその有用性を理解しています。簿記2級があれば「企業の経営状況を正確に把握できる」「知識面は問題がない」「仕事を任せられる」と印象付けられるでしょう。
募集要項に簿記を示している企業もあり、業種や規模を問わず必要とされている資格です。資格を所持している価値が分かりやすく、業務にもすぐに活かせることから、簿記2級は転職に有利といわれています。
簿記2級を学ぶとビジネスの流れを理解できるから
簿記2級を取得するための勉強を行うことで、会社の資産・資本・負債が把握できる「貸借対照表」や、収支を示した「損益計算書」を作成できるようになります。また、企業のお金がどのように動くかも理解できるため、ビジネスの流れを理解することにもつながるでしょう。
ビジネスの流れを理解することは、業種や職種を問わず求められます。ビジネスの基本的な流れが分かれば、自分が担当する業務への理解が深まり、行う理由や目的の明確化が可能です。その結果、効率を高めたり、より大きな成果につなげられたりすることもあります。仕事をスムーズに行うための土台があると、転職活動で評価されるため、簿記2級を通して学んでおきましょう。
転職後にキャリアアップも目指せる
企業によっては経営に係わる役職に就く際に、簿記2級の資格取得を推奨しているケースもあります。そのため、経理だけでなく経営全般の業務に携わるチャンスにもつながり、経理に加えて経営、マネジメント部門へのキャリアアップといった選択肢もあると考えられるでしょう。
簿記2級とは
簿記は、企業の財産の出納や取引情報を帳簿に記入する、会計業務の一環です。簿記2級の資格を得ることで、財務諸表から企業の経営状況を判断できる、営業実績等の把握ができるといったメリットがあります。
業種や規模を問わず企業に必要なスキルであり、活躍できる場面が多いのが簿記の特徴です。金銭の流れや原価計算、予算分析などが身につくため、経理に関する仕事だけでなく、営業で減価償却の提案を行えるなど幅広いビジネスシーンで役に立つ知識といえるでしょう。
以下で、簿記資格の種類とレベルについてご紹介します。
簿記資格の種類
仕事で役に立つという理由から人気が高い簿記の資格。なかでも規模が大きく一般的に知られているのが「日商簿記」です。日商簿記には初級・3級・2級・1級があります。企業の経理部門では、日商簿記の2級または3級の取得を応募条件としていることもあるようです。
また、日商簿記のほかに全商簿記、全経簿記といった種類もあります。
簿記のレベル
3級が簿記の基礎知識があることを証明する資格であるのに対し、簿記2級は企業の経理職で求められる、より実践的な知識を身につけられます。簿記2級を取得するには商業簿記のほか、工業簿記、原価計算に関する知識が必要です。2級以上であれば、資格を活かした転職を目指せるでしょう。
簿記の種類やレベルについては、「簿記で身につく力とは?保持するメリットと活用できる仕事」のコラムでも解説しています。転職の際、2級取得を目指すべきか迷っている方は、参考にしてみてください。
簿記2級が活かせる6つの転職先や職種
簿記2級は経理だけではなく、財務やコンサルティングといった仕事にも活用できます。ここでは、簿記2級の知識を活かせる6つの職種を紹介するので、転職活動で企業選びをする際の参考にしてみてください。
1.経理
簿記2級が評価される仕事の代表格が経理です。経理が行う売上管理や給与計算、決裁書作成などの業務を行うためには、簿記2級で学ぶ仕訳の知識が必要となります。
経理は会社の資金管理を行う業務の特徴から、幅広い職種・企業で必要とされており、簿記の知識を活用できるでしょう。
2.財務
企業の財務では資金調達や予算管理などを行う必要があるため、簿記2級の知識を活かせます。経理と連携をとって仕事を進めるのが一般的で、会計の知識があれば業務で活躍できるでしょう。
3.営業
営業の業務にもお金に関する計算は必要となります。原価率や回転率減価償却などを理解し、どの程度の金額で商談をまとめるか考える際に、簿記2級の知識を活用できるでしょう。
営業職がどのような仕事かについては、「営業って何をする職種?求められるスキルや向いているタイプを紹介」のコラムで紹介しているので参考にしてください。
4.会計事務所
会計事務所でも、簿記の知識を活用して業務を行えます。会計事務所では法人や個人の税務申告や記帳代行など、経理や財務の業務を行っており、「帳簿作成」や「決算処理」、「会計の実施」「税金の申告や計算」「有価証券報告書の把握」などが簿記2級の知識で対応できるためです。
5.コンサルティング
経営コンサルティングでは企業の経営状況を確認し、アドバイスを行うことから、簿記2級の知識が求められます。コンサルティングを行う際は、貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書といった企業の決算書を読み解く簿記2級の知識が欠かせません。
コンサルティングの仕事については、「コンサルタントの仕事」のコラムで詳しく解説しているので参考にしてください。
6.金融業
金融業はお金を扱う業務が多く、簿記2級で学んだ会計知識や計算スキルが活かせます。たとえば、銀行や信用金庫では融資や預金、為替業務を行う際に簿記の知識が必要です。また、証券会社では会計や財務に係わる業務で簿記2級の知識が役立ちます。このように、簿記と金融はお金に関連するという共通点があり関係性も深いことから、簿記2級の需要は高いといえるでしょう。
簿記2級を持っていても転職が厳しいといわれる3つの理由
簿記2級を持っていても転職が難しいといわれるのは、「需要が低い」「取得が簡単」といった意見もあるからです。ここでは、簿記2級があっても転職が難しいといわれる理由について解説します。
1.転職希望者数に対し需要が低い場合がある
簿記2級は知名度が高く取得者が多いことから、「需要が低い」と考える人もいるようです。また、すでに経理担当者が在籍しており、「これ以上経理の知識を持つ人は必要ない」と捉える企業もあるでしょう。
しかし、経理職は企業の規模に関係なく必要不可欠であるといえます。たとえば、企業が工場や営業所を複数所有している場合、建物や部署ごとに経理の知識を持つ人を配置することも。簿記2級は企業が求める資格の一つであるため、転職希望者に対し需要が低いとは言い切れないでしょう。
2.取得が簡単だと勘違いされている
簿記2級は知名度が高く人気の資格のため、取得が簡単だと誤解されている側面もあるようです。そのため、「取得が簡単な簿記2級をもっていても転職は難しい」「仕事に活かせないのでは」といったイメージを抱いている人もいます。
一般的に、簿記2級の難易度は高いといわれており、簡単に取得できる資格ではありません。転職活動の際に簿記2級をもっていると、経理に関する知識だけでなく取得する過程での努力もアピールできるでしょう。
3.AIができる仕事だと思われている
経理や会計などの仕事は、AIによって代替え可能と捉えられる側面があり、転職が難しいといわれることもあります。AIを取り入れると業務を効率化できるため、企業では定型業務の自動化がすでに始まっているようです。将来的には人より機械やAIが担当する業務が増える可能性も。このような背景から、「経理や会計はAIができる仕事」と考える人もいるようです。
しかし、計算のような作業はAIが担当できても、「データをどのように分析するか」「方針をどのように提案するか」といった部分は、人間の発想力が必要です。また、経理の仕事では出納管理といった金銭に関わる業務を行うため、すべてをAIに任せるのは難しいでしょう。
転職で簿記2級をアピールする際の3つのコツ
転職で簿記2級をアピールする際は、資格だけではなく自分のスキルもアピールしましょう。付加価値をつけることで、ほかの簿記2級所持者との差別化を図れます。
簿記の知識を業務にどう活かすかを伝える
転職の面接では、経理や会計知識など、簿記によって学んだ知識をアピールしましょう。簿記2級を取得する過程で、コスト管理や経営管理、原価計算といった知識を学びます。どのように会社へ貢献できるかを伝えれば、採用担当者に自分が活躍する姿をイメージしてもらいやすいでしょう。
資格取得の姿勢や努力をアピールする
転職の際は、簿記2級取得に向けて、どのように努力したかを伝えるのも大切です。たとえば、合格まで毎日コツコツと勉強したのであれば、「継続力」をアピールできます。苦手な試験勉強を頑張る姿勢は、「忍耐力」としてもアピールできるでしょう。
数字への強さや計算力をアピールする
簿記2級取得の勉強を進めるなかで身につけた、数字への強さや計算力も転職時のアピールにおすすめです。業務では、簿記2級の知識を活用し計算を行うので、「即戦力になる」と評価を得られる可能性もあるでしょう。
経理や事務ではデータを読み解き、業務の処理や提案を行う場面もあります。簿記2級を取得する過程で学んだ知識を活かして業務をこなせることを伝えられるよう、面接対策を行いましょう。
簿記2級があれば未経験から転職できる可能性は高まる
簿記2級を所持していれば、未経験の職種であっても転職できる可能性があります。資格は自身の実力を証明する手段です。「未経験歓迎」の求人に注目すれば、職務経験や経理としての実績がなくても、簿記2級の知識を活かせる職場が見つかる可能性もあるでしょう。
20代は今後のポテンシャルが評価されやすい
一般的に、20代はポテンシャルが評価される傾向にあるので、職務経験や資格の有無にかかわらず、未経験からの転職が実現しやすいといわれています。また、20代で入社すれば、業務について学ぶ期間が長いため、将来的な成長に期待し採用を決める企業もあるようです。
経理などは実務経験を求める企業もあります。しかし、簿記2級を取得していれば、一定のスキルや知識の証明が可能です。面接では入社意欲を示すとともに、応募先企業でどのようにスキルアップしたいかを伝えましょう。
20代が転職を成功させるコツについては、「転職する年齢は20代がおすすめ!成功させるポイントを解説」のコラムで解説しているので、あわせてご覧ください。
30代や40代は簿記2級以外の強みも求められる
30代や40代の転職では、簿記2級以外の強みをアピールすることが重要となります。なぜなら、30代以上の転職希望者に対し企業は、経験や実績を求めるのが一般的だからです。
簿記2級の資格のほか、前職での実績やマネジメント能力など、プラスアルファで伝えられる強みを探しておきましょう。たとえ経理関連の仕事は未経験であっても、これまでの業務で身に着けたスキルや実績を伝えるのがポイント。加えて、「なぜ簿記2級を取得し未経験の仕事に挑戦するのか」といった理由も、根拠を交えて伝えると良いでしょう。
転職時期を見極めるのがポイント
簿記2級の資格を活かして転職するには、転職時期を見極めることも重要です。一般的に、企業の経理業務が最も忙しくなるのは決算を行う時期といわれています。そのため、決算時期の約1~2ヶ月前に経理職の求人が増えると考えられるでしょう。
資格がなくても転職できる
簿記2級は自分のスキルを示せるため、転職で有利になりやすい資格です。一方で、企業側が将来性があると感じた場合や、人柄重視で合否の判断をしている場合、簿記2級の資格がなくても採用される可能性があります。
転職活動を行う際は、高評価につながるよう、深く掘り下げた志望動機を作り採用担当者に熱意を伝えましょう。
ただし、企業によっては、「簿記2級の資格はあるが経験はない」という応募者よりも、「資格はないが実務経験はある」といった人を評価することもあります。経験がある場合は、前職の仕事内容や、業務で活かせるパソコンスキルなどをしっかりアピールすることも大切です。
「簿記2級の資格や実務経験がなく、転職に自信が持てない」とお悩みの方は、「未経験可」や、応募条件に「簿記資格不問」となっている求人を探すことから始めましょう。効率良く仕事を探すには、就職支援サービスを活用するのがおすすめです。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。