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GPAが就職に与える影響は?必要なケースや自信がないときのアピール方法
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この記事のまとめ
- GPAは、大学で履修したすべての科目の成績を平均化した数値のこと
- GPAが低いからといって、就職に大きく影響するわけではない
- GPAは就職に直接関係はないが、数値が高いと学業への姿勢をアピールできる
- GPAに自信がない人は、就職活動の事前準備を丁寧にしよう
「GPAが低いと就職に不利になる?」と不安を抱えている求職者の方や就活生もいるでしょう。GPAは評価基準の1つですが、就職に直接的な影響を与えるものではありません。軽視し過ぎるのは良くありませんが、不安になり過ぎる必要はないでしょう。このコラムでは、GPAと就職活動の関係について解説します。自分のGPAに不安を抱いている人におすすめのアピール法もご紹介しているので、参考にしてみてください。
大学のGPAは就職に大きな影響はない
大学のGPAは、就職に大きな影響はありません。そのため、GPAが1点台などで平均より低いからといって気にする必要はないでしょう。
一般的に、企業は採用においてGPAに重きを置かない傾向にあります。後述しますが、GPAは学校ごとで採点方法が異なるため、基準とするのは困難というのが理由のようです。ただし、GPAを重視する企業も一部存在するため、軽視し過ぎないよう注意しましょう。
外資系企業や研究分野では重視される
外資系企業や研究分野へのエントリー時にGPAの提出が必要な企業の場合、提示されている要件に適していなければ就職活動の出発点に立つことが難しいかもしれません。研究分野が業務に直結するだけでなく、就職後も研究を継続することから重視されると予想できます。
また、外資系企業ではより優秀な人材を確保する目的でGPAの最低ラインが設けられることも。GPAが高いということは、苦手分野がないということ。苦手であっても自分なりに工夫して克服していたり、苦手を作らず平均的に良い結果を出せる能力があると考えられます。そのため、研究職や外資系企業への就職において、GPAの影響は無視できないでしょう。
学校推薦での就職もGPAを重視されやすい
理系は研究室と企業との連携や卒業生の存在などにより、学内推薦枠から就職の機会を得られることも。ただし、学校推薦の枠は限られているため、理系の学生で学校推薦を希望する場合は、日ごろの成績や態度、研究内容などで評価を得ておくと良いでしょう。
GPAとは?
GPAは「Grade Point Average」の略で、大学の成績評価制度において履修したすべての科目の成績を平均化した数値です。この数値が高ければ高いほど優秀であるとされています。元々は欧米の大学を中心に普及している制度でしたが、2000年代から日本の大学でも導入されるようになりました。
GPAの計算方法
GPAを計算する際は、まずGPといわれるGrade Pointを算出します。たとえば評価段階が「S、A、B、C、D」の5段階の場合、GPは以下のような基準です。
成績 | ランク | GP |
---|---|---|
100~90点 | S | 4.0 |
89~80点 | A | 3.0 |
79~70点 | B | 2.0 |
69~60点 | C | 1.0 |
59~0点 | D | 0.0 |
上記の表のGPをもとにしたGPAの計算方法は、以下の式を用いましょう。
(GP✕単位数の総和)÷在学期間中に履修登録した総単位数
計算は科目数ではなく、単位数で行います。たとえばGP4.0が3単位、GP3.0が2単位、GP2.0が3単位という条件の場合、計算は以下のとおりです。
(4.0✕3+3.0✕2+2.0✕3)÷8=3.0
上記で計算した場合、GPAは3.0となります。ただし、成績の付け方は大学によって違うため、注意が必要です。
GPAの平均
大学の授業では、5段階の成績評価があるのが通常。一般的には、真ん中あたりの成績評価が最も多く、平均はおよそ2.4〜2.8とされています。GPAが3.0以上というのは、割合的には少なく優秀な評価とされるようです。
ただし、授業の難易度や教授の採点方法によって評価は変動します。また、異なる大学や学部間でのGPAは比較できず、GPAは同じ学部内の同一講座における指標に過ぎません。
就職活動でGPAが求められる理由
GPAを見れば大学でどのように勉強に取り組んでいたかをある程度読み取れるため、企業が応募者や就活生の人となりを知るための判断材料の一つになります。高いGPAは、大学で真剣に学業に取り組んでいるとみなされ、就職後も真面目に仕事をこなしてくれるという印象を与える傾向にあるようです。
また、GPAは科目ごとの成績評価が分かるため、応募者の専攻科目を把握できます。企業側は応募者の専攻科目を知ることで、自社との相性もチェックしているようです。就職活動と成績の関係について知りたい方は「就活に成績は影響する?成績証明書を提出する理由や注意点を解説」のコラムもチェックしてみてください。
GPAをアップさせるには?
高いGPAを維持するためには「不可」やDランク判定の科目を減らす必要があります。そのためには、苦手な科目をあえて履修しなかったり、授業にしっかり取り組んで理解度を深めたりする方法があります。評価については、先輩たちからのアドバイスが有益な場合も。ただし、単位取得だけを追及して難易度の低い科目ばかりを選ぶと、本来興味を持っていた学びがおろそかになる可能性があるため、優先順位とバランスを考慮するようにしましょう。GPAをとおして企業が見ているポイント
ここからは、企業がGPAをとおして見極めている要素について解説します。GPAは学業の成績を総合的に判断する要素の一つですが、企業はGPAで成績のよさだけを見ているわけではありません。
卒業見込み
新卒に限るものの、応募者を選定するときに必須なのが卒業できることです。内定を出した学生が留年してしまえば、入社予定だった人材を欠くことに。採用後の予定が狂ってしまうため、企業は確実に卒業できるかどうかを確認します。そのとき、GPAが高ければ「成績優秀=単位を落としていない」という評価につながるため、卒業の見込みを判定する要素としても用いられます。
継続力
GPAは、学業に対する意欲や学習能力を測る指標です。高いGPAは学習の継続力や苦手の克服が得意な人物ととらえられるため、入社後も業務内容の好き嫌いにかかわらず、真面目にこなす能力があると証明できます。学習能力が事前に把握できるぶん、GPAが高いと企業の印象がよくなるでしょう。
社会人になれば、自分の適性や志向に合わない仕事を担当することも少なくありません。そんなときでも真面目に取り組める能力は、社会でも重宝されるでしょう。GPAは、社会で生きていけるかの能力を測る指標でもあります。
就職にはGPAよりも履修履歴が重視される?
履修履歴とは、大学でこれまで履修した科目の履歴のことです。既卒者や学生の履修履歴を確認することで、企業側は「どのような分野に興味を持っているのか」「その分野に興味を持ったのはなぜか」といった質問がしやすくなります。このような質問への回答から、応募者の価値観や学業への取り組み方をチェックしているようです。
既卒者や就活生の学業への取り組み方を知ることで、仕事への姿勢も把握できると考えている企業が多い傾向にあり、アルバイト経験やサークル活動などとあわせて総合的に判断しています。実際の選考では、GPSより履修履歴を重視する企業が多いようです。
GPAが低くて良いわけではない
GPAが低くても就職活動に影響しない可能性はあります。しかし、GPAを意識する企業が一定数存在する以上、GPAが低いと就職の選択肢が狭まってしまう点は否めません。特に、採用倍率が高い企業だと、選考時にGPAでふるいにかけられる可能性もあるでしょう。GPAが高いと就職にメリットはある?
GPAが高いと就職にメリットになることもあります。下記でGPAが高いとどのようなメリットがあるのか解説するので、参考にしてみてください。
学業への姿勢を企業にアピールできる
GPAから応募者の学業への姿勢を判断している企業が多く、高ければ「それだけ懸命に学業に取り組んでいた」とアピールできる可能性があります。そのため、「大きな実績がなくて就職活動でアピールできるポイントがない」といった場合も、GPAが高いことで「真面目に取り組む姿勢」「苦手を克服する意欲」などをアピールできるでしょう。
最終的な判断材料の一つになる可能性はある
GPAは就職に大きく関係はしないものの、最終的な判断材料の一つになる可能性があります。たとえば、最終面接で同程度の能力の応募者を選定する場合、GPAが高いほうが選ばれるということもあり得るでしょう。
GPAに自信がない場合のアピール方法
「GPAが平均よりも低いかも…」と自信がない求職者の方や学生は、GPA以外のアピールポイントを洗い出す、事前準備をするといった対処法を試してみましょう。
以下でそれぞれについて詳しく解説します。
GPA以外でアピールできるポイントを見つける
GPAに自信がない求職者の方や就活生は、それ以外のアピールポイントを見つけましょう。先述したように就職活動ではGPAだけを見られているわけではないので、ほかの部分でアピールできれば問題ありません。
たとえば、大学でのサークル活動・アルバイト・ボランティアなどの経験を通して得たものや、自分の強みをアピールすると良いでしょう。また、応募企業に合ったインターンシップの経験があれば、それをアピールするのもおすすめです。インターンシップ経験のアピール方法について詳しく知りたい方は、「履歴書でインターンシップ経験をアピールする書き方!参考になる例文も紹介」のコラムをご一読ください。
選考の事前準備を徹底する
GPAに自信がない場合は、選考の事前準備を徹底的に行うのも有効な対処法です。就職活動で自己分析と企業研究をしっかりと行い、企業に合った自分のアピールポイントや、志望先の企業が持っている魅力を見つけましょう。これらを徹底しておけば、自己PRや志望動機が考えやすく、応募書類の作成もスムーズになります。自己分析のやり方については、「自己分析とは?就活や転職でどう使う?基本と簡単に行う方法をご紹介」のコラムをチェックしてみてください。
また、面接の本番で緊張し過ぎないよう、回答の準備と練習をしておくのもおすすめです。過度に緊張してしまうと、自分が抱いている想いや希望を思うように伝えにくくなります。面接官に自分の意図をスムーズに伝えられるよう対策をしておきましょう。
選考の準備に不安がある方は、就職・転職エージェントを利用するのもおすすめです。プロのアドバイザーが就職・転職活動をサポートしてくれます。
就職・転職エージェントのハタラクティブでは、専属のアドバイザーが応募書類の添削や面接対策などをマンツーマンで実施。面接対策は応募企業ごとに行うので、企業に合わせた回答の準備もスムーズです。また、就職・転職に関する悩み相談にも対応しています。「就職や転職に不安があるけど、相談できる人が周りにいない」「選考対策のやり方が分からないけど、周りに相談しづらい」などの悩みがある方は、ぜひハタラクティブにご相談ください。
GPAと就職に関するFAQ
就職活動でGPAの提出を求められた際、不安を感じる求職者の方や就活生もいるでしょう。ここでは、GPAと就職の関係についてQ&A方式でお答えします。
GPAが低いと就職に影響しますか?
就職に直接的な影響はありません。企業はGPAだけを見ているわけではないため、GPAが低い求職者の方や学生はほかのアピールポイントを見つけておくと良いでしょう。
GPAと就職の関係については「大学のGPAは就職に大きな影響はない」、GPAが低い方の対策方法は「GPAに自信がない場合のアピール方法」をご覧ください。自分のGPAが不安な場合は、ハタラクティブに相談するのも手です。プロのアドバイザーによる就職サポートを受けられます。
GPAの平均はどれくらいですか?
GPAの平均値は、およそ2.4〜2.8といわれています。このコラムの「GPAとは?」にあるように、5段階評価の場合は4.0~0.0で割り振られる傾向にあるようです。そのため、2.4〜2.8がおおよそ真ん中の数値とされており、3.0以上は優秀、3.5以上あれば非常に優秀であるとされています。
就職でGPAが必要になる理由は?
就職でGPAの提出を求められる理由は、応募者の学業への取り組み方や人となりを見るためです。
GPAは応募者がどのように学業に取り組んでいたか、どのような分野を専攻していたかを知るための手がかりとなります。これらを把握することで、仕事に真剣に取り組んでくれるか、企業と相性が合うかをチェックしているようです。詳しくは、このコラムの「GPAをとおして企業が見ているポイント」で解説しています。
就職活動におけるGPAのメリットは何ですか?
就職活動におけるGPAのメリットは、学習能力の証明および、最終的な判断材料になる可能性があることです。あくまで参考材料の一つですが、高いと「一生懸命学業に取り組んでいる」という印象を与えられる可能性があります。
また、同じ能力を持った応募者や学生が最終選考まで残った際、判断材料になる場合も。このコラムの「GPAが高いと就職にメリットはある?」で解説しているので、ご覧ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。