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GPAの平均は?就職への影響や成績に応じた就活でのアピール方法を紹介
この記事のまとめ
- GPAとは、大学で履修した各科目の成績をポイント化して算出した平均値のこと
- 大学によって評価基準が異なるものの、一般的なGPAの平均は2.4~2.8が目安
- GPAが就職に大きく影響するわけではないが、一部企業では判断基準にする場合がある
- GPAが平均以上だと、真摯に学業に取り組んだ姿勢を就活でアピールできる
- GPAが平均より低い場合は学業以外の強みを探し、事前準備と面接対策を徹底しよう
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GPAとは?算出方法と平均値の目安
まずは、GPAの定義と算出方法について説明します。GPAの平均値もあわせて確認し、理解を深めましょう。
GPAは大学等で採用されている成績評価方法のこと
GPAとは「Grade Point Average」の略で、主に大学で採用されている成績評価システムのこと。大学で履修した各科目の成績をポイント化して算出した平均値のことです。一般的にGPAは0.0〜4.0の範囲で示され、数値が高ければ高いほど優秀であると判断されます。
元々は欧米の大学を中心に普及している制度でしたが、2000年代から日本の大学でも導入されるようになりました。文部科学省の「令和4年度の大学における教育内容等の改革状況について(19p)」によると、令和4年時点で約98.4%の大学が、GPA制度を成績の評価方法として採用しています。
参照元
文部科学省
大学における教育内容等の改革状況について(令和4年度)
GPAは履修科目の成績をポイント化して算出
GPAは、各大学の評価基準に沿って履修科目ごとにポイントを割り当て、全履修科目の合計を総単位数で割って平均値を求めます。GPAの算出方法について詳しく見ていきましょう。
評価基準に沿って各履修科目のGPを確認
GPAを算出する際は、まずGPといわれるGrade Point(グレードポイント)を確認します。たとえば成績評価の段階が「S、A、B、C、D」の5段階の場合、一般的なGPの基準は以下のとおりです。
成績 | ランク | GP |
---|---|---|
100~90点 | S | 4.0 |
89~80点 | A | 3.0 |
79~70点 | B | 2.0 |
69~60点 | C | 1.0 |
59~0点 | D | 0.0 |
履修科目の合計GPを総単位数で割ってGPAを算定
各履修科目のGPを求めたら、すべてのGPを合計したGrade Point Total(グレードポイントトータル)を、履修登録した総単位数で割ってGPAを算出します。計算は科目数ではなく、単位数で行うので注意しましょう。
(GP✕単位数の総和)÷在学期間中に履修登録した総単位数
ただし、必須科目・選択科目・自由科目を対象に含めるか否かは、大学次第です。「不可(不合格)」となった科目や、履修を断念した科目をGPAの算定対象から除外している場合もあります。GPAの出し方は大学によって違うため、事前に確認しておきましょう。
GPAの平均は2.4〜2.8が目安
多くの大学の授業では「4・3・2・1・0」の5段階でGPを算出しています。5段階評価でGPAを算出した場合の平均は、2.4〜2.8が目安です。GPAが3.1以上の割合は約3割を超えるというデータもあります。
GPA | 成績評価 |
---|---|
3.5~4.0 | 大変優秀 |
2.9~3.4 | 優秀 |
2.4~2.8 | 平均的 |
1.0~2.3 | 努力を要する |
0~0.9 | より一層の努力を要する |
GPAをアップさせるには?
高いGPAを維持するためには「不可」やDランク判定の科目を減らす必要があります。苦手な科目の履修を避けたり、授業にしっかり取り組んで理解度を深めたりすると、GPAを上げられるでしょう。各科目の評価は、先輩たちからのアドバイスが有益な場合もあります。ただし、単位取得だけを追求して難易度の低い科目ばかりを選ぶと、本来興味を持っていた学びがおろそかになりかねません。優先順位とのバランスを考慮して受講することが大切です。大学のGPAが就職に影響を与える3つのケース
一般的に、大学のGPAは就職に大きな影響はありません。大学や学部によって採点方法が異なるため、GPAを基準にするのは困難であることが理由です。ただし、特定の企業や業界では、応募者の学業への取り組み姿勢や基礎学力を測る指標の一つとして活用されるケースがあります。GPAが就活に影響を与えるケースについて把握しておきましょう。
1.外資系企業や研究職は重視されやすい
外資系企業や特定分野の研究に関わる企業では、GPAを評価対象として重視する傾向がみられます。外資系企業ではより優秀な人材を確保するために、GPAの最低ラインが設けられることも少なくありません。特定分野の研究職を採用する場合も、専門科目のGPAを重視することが多いでしょう。
GPAが高いということは、多くの科目で一定水準以上の成績を修めていることを意味します。苦手な分野であっても自分なりに工夫して克服したり、努力して平均的に良い結果を出せたりする人材だと評価されやすくなるでしょう。外資系企業への就職や研究職を目指す場合は、GPAの重要性がより高まりやすいといえます。
外資系企業の特徴を知りたい方は「外資系企業とは?日本企業との違いや向いてる人・転職に有利なスキルを紹介」のコラムもぜひ参考にしてください。
2.金融系企業や商社でも重視される場合がある
金融業界では、学ぶ意欲や努力を示す指標としてGPAを評価対象にするケースがあります。入社後に証券外務員やファイナンシャル・プランナーなどの資格取得が求められることが多く、継続的な学習への適性が重視されるためです。
競争率の高い商社でも、多くの応募者の中から選考を進めるためにGPAを参考にするケースがあります。成績が優秀であることは、論理的思考力や基礎学力の高さを示す要素として判断されやすい傾向です。該当する業界を志望する場合は、GPAを意識して学業に取り組むことをおすすめします。
金融業界の詳細を知りたい方は「金融業界の仕事」もあわせてご覧ください。
3.学校推薦での就職もGPAが基準になりやすい
大学の推薦を受けて就職を目指す場合、GPAが選考基準になる場合があります。特に理系の学生は、研究室と企業との連携や卒業生の存在などにより、学内推薦枠から就職の機会を得られることも珍しくありません。文部科学省の「国内大学のGPAの算定及び活用に係る実態の把握に関する調査研究(19p)」によると、就職の推薦基準としてGPAが有効活用されていることが分かります。
就職等の推薦基準として活用 | 割合 |
---|---|
有効 | 30.5%(139校) |
やや有効 | 31.6%(111校) |
あまり有効ではない | 5.2%(24校) |
有効ではない | 2.6%(12校) |
分からない | 25.5%(117校) |
ただし、学校推薦の枠は限られています。理系の学生で学校推薦を希望する場合は、日ごろの成績や態度、研究内容などで評価が得られるように努めましょう。理系学生で学校推薦による就職を狙う方は「理系の就職先はどんな職種?文系との違いや学部卒と院卒の差を解説」のコラムにも目を通してみてください。
就職活動と成績の関係について知りたい方は「就活に成績は影響する?成績証明書を提出する理由や注意点を解説」のコラムもチェックしてみてください。
参照元
文部科学省
国内大学のGPAの算定及び活用に係る実態の把握に関する調査研究
就職活動でGPAが求められる5つの理由
GPAは、企業が応募者や就活生の人となりを知るための判断材料の一つになります。企業の採用活動においてGPAが求められる理由を把握しておきましょう。
1.卒業見込みを判定する要素になる
新卒の採用においては、卒業の見込みを判定する要素としてGPAが用いられる場合があります。内定を出した学生が留年してしまうと入社予定だった人材が不足し、採用後の予定が狂いかねません。GPAが一定の基準を満たしていれば、確実に卒業できる人材であるという判断材料になります。
2.計画性や継続力を評価する指標になる
学生時代に計画的に学習へ取り組んだか、継続的な努力を重ねられたかを判断するために、GPAを活用するケースもあります。企業は、GPAを通じて自己管理能力を見極めようとする場合も少なくありません。成績を安定して維持できた学生は、計画的に仕事を進められる可能性が高いと判断されやすいため、採用の際にプラスに働くことがあるでしょう。
3.学業成績を数値で把握・比較しやすい
GPAが求められる理由として、学業成績を数値化し、客観的に比較するための指標として活用しやすいことも挙げられます。採用活動においては、応募者の能力を公平に評価しようとする企業がほとんどです。大学や学部によって評価基準は異なるものの、GPAのように数値化されていると成績を把握・比較しやすいため、選考時の判断材料の一つにする場合もあります。
4.基礎的な知識や論理的思考力を評価できる
入社後の成長の可能性や論理的思考力を評価するために、GPAを判断材料にする場合もあるでしょう。GPAが高い学生は、大学での学びを通じて基礎的な知識を身につけ、論理的に物事を考える習慣が定着していると評価される傾向があります。自ら学びを深め、論理的思考ができる人材かどうかは、多くの企業が採用時に重視するポイントです。
5.学業以外の活動とのバランスを見る参考になる
GPAは、学業とそれ以外の活動の両立度を測る指標として活用されることもあります。成績が極端に低い場合「学業をおろそかにしていたのでは」と思われがちです。一方で、GPAが非常に高くても学業以外の経験が不足していると、社会性や協調性に欠けると判断される可能性もあります。企業はGPAで成績のよさだけを見ているわけではないことを認識しておきましょう。
就職にはGPAよりも履修履歴が重視される?
履修履歴とは、大学でこれまで履修した科目の履歴のことです。既卒者や学生の履修履歴を確認することで、企業側は「どのような分野に興味を持っているのか」「その分野に興味を持ったのはなぜか」といった質問がしやすくなります。履修履歴に関する質問への回答から、応募者の価値観や学業への取り組み方をチェックすることも少なくありません。
既卒者や就活生の学業への取り組み方を知ることで、仕事への姿勢も把握できると考えている企業が多く、アルバイト経験やサークル活動などとあわせて総合的に判断しています。実際の選考では、GPSより履修履歴を重視する企業も多いでしょう。平均以上のGPAが就活に与えるメリット
GPAが高いと就職活動で有利に働くこともあります。GPAが高いとどのようなメリットがあるのか把握しておきましょう。
学業への姿勢を企業にアピールできる
GPAが高ければ「懸命に学業に取り組んでいた」とアピールできる可能性があります。選考時にGPAを確認している企業では、GPAから応募者の学業への姿勢を判断していることが多いでしょう。就職活動に役立つスキルや強みがないという場合も、GPAが高ければ「真面目に取り組む姿勢」「苦手を克服する意欲」などをアピールできます。
学業に力を注いだことをアピールする方法は「『学業で力を入れたこと』の回答法や例文を紹介!分からない場合の対処法も」のコラムを参考にしてください。
最終的な判断材料として有利になる可能性がある
応募者が多く採用倍率が高い企業での選考では、最終的な判断材料の一つになる場合があります。最終的な合否は、総合的な評価によって決まるのが一般的です。しかし、最終選考で候補者同士の評価が拮抗している場合、GPAの高いほうが選ばれるケースもあるでしょう。特に、成績証明書の提出が必要な企業では、GPAが高いと有利になる可能性があります。
平均以上のGPAを面接でアピールする際のポイント
就職活動では、学業の成果をどのように伝えるかが重要です。GPAが高いことを効果的にアピールできれば採用担当者に良い印象を与えられるでしょう。ただし、単に数値を伝えるだけではなく、自身の強みや努力の過程を具体的に説明することが大切です。面接でGPAの高さをアピールする際のポイントを紹介します。
真面目かつ継続的に努力できる姿勢をアピール
GPAの高さは、コツコツと物事に取り組む姿勢や責任感の強さを示す要素の一つになります。さまざまな誘惑がある学生生活の中で高いGPAを維持するには、計画的に学習を継続する努力が不可欠です。面接では、学業に対する取り組みだけでなく、困難を乗り越えた経験や時間の使い方を工夫したエピソードを交えると、自己PRに説得力を持たせられます。
得意とする専門分野をアピール
GPAが高いことは、専門分野における知識やスキルの深さを示す材料にもなります。特に、特定の科目や研究テーマに注力して優れた成果を上げた場合、実績をアピールすることで、学問への関心や探求心の強さを伝えられるでしょう。ただし、面接官が言及する分野に詳しいとは限らないため、専門的な内容も分かりやすく説明することが大切です。難しい専門用語を避けながら、自分の強みを伝える工夫をすると、コミュニケーション力の評価につながる可能性もあります。
GPAが平均より低く自信がない場合の就活対策
「GPAが平均よりも低いかも…」と自信がない場合は、GPA以外のアピールポイントを洗い出したり、事前準備を徹底したりするのが有効です。GPAに自信がない場合の就活対策について詳しく解説します。
GPA以外でアピールできるポイントを探す
GPAに自信がない求職者や就活生は、学業以外のアピールポイントを探しましょう。先述したように、GPAだけで合否が決まるわけではないため、学業以外のスキルや経験も強みになります。たとえば、大学でのサークル活動・アルバイト・ボランティアなどの経験を通して得たスキルや、インターンシップの経験をアピールするのもおすすめです。
インターンシップ経験のアピール方法について詳しく知りたい方は「履歴書でインターンシップ経験をアピールする書き方!参考になる例文も紹介」のコラムをご一読ください。
GPAが低い理由を問われたときの回答を用意する
面接でGPAについて問われた際、面接官が納得できる説明を用意しておくことが大切です。たとえば、アルバイトや部活動、ボランティア活動に力を入れていた場合は、その経験から得たスキルや学びを前向きに伝えましょう。環境や外的要因を理由にすると言い訳のように受け取られるので注意してください。
また、特定の科目で苦戦した場合は、課題にどのように向き合い、どのように改善しようと努力したかを伝えることが重要です。自分の課題を冷静に振り返り、経験から得た学びや成長を面接官に伝えることで、前向きな姿勢を評価してもらえる可能性が高まるでしょう。
選考の事前準備を徹底する
GPAに自信がない場合は、選考の事前準備を徹底的に行うのも有効な対処法です。就職活動で自己分析と企業研究をしっかりと行い、企業に合った自分のアピールポイントや、志望先ならではの魅力を見つけましょう。事前準備を徹底しておけば、自己PRや志望動機が考えやすくなり、応募書類もスムーズに作成できます。
面接の本番で緊張し過ぎないよう、回答の準備と練習をしておくことも重要です。過度に緊張してしまうと、自分が抱いている思いや希望を思うように伝えにくくなります。面接官に自分の意図をしっかり伝えられるよう準備しておきましょう。
選考の準備に不安がある方は、就職・転職エージェントを利用するのもおすすめです。プロのアドバイザーが就職・転職活動をサポートしてくれます。求人の紹介だけでなく、応募書類の添削から面接対策まで幅広く対応しているので、一人で就活をする人には心強いでしょう。
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GPAと就職に関するQ&A
就職活動でGPAの提出を求められた際、不安を感じる求職者や就活生もいるでしょう。GPAや就職活動との関係に関する質問にQ&A方式でお答えします。
大学1年生のGPAの平均は?
大学や学部によって異なりますが、一般的には2.3~3.0程度が目安です。大学1年生は、必修科目が多く、学習スタイルに慣れるまでに時間がかかるため、GPAがやや低くなりやすい傾向があります。ただし、大学や学部ごとに評価基準が異なるため、あくまで参考までに留めましょう。
就職でGPAが必要な理由は?
就職でGPAの提出を求められる理由は、応募者の学業への取り組み方や人となりを見るためです。
GPAは応募者がどのように学業に取り組んでいたか、どのような分野を専攻していたかを知るための手がかりとなります。応募者の人となりを把握することで、仕事に真剣に取り組んでくれるか、企業と相性が合うかを確認しているといえるでしょう。詳しくは、このコラムの「就職活動でGPAが求められる5つの理由」をご覧ください。
就職活動におけるGPAのメリットは何ですか?
就職活動におけるGPAのメリットは、学習能力を証明できることと、最終選考での判断材料になる可能性があることです。あくまで参考材料の一つですが、GPAが高いと「一生懸命学業に取り組んでいる」という印象を与えられるでしょう。同じ能力を持った応募者が最終選考まで残った際、合否の判断材料になる場合もあります。
最終選考では、GPAだけでなく面接での受け答えが非常に重要です。最終選考で面接官に好印象を与えられるように、面接対策も徹底しましょう。「最終面接に受かるには?矛盾しない回答や逆質問のコツも解説」のコラムにも、ぜひ目を通してみてください。
GPAが低いと就職に影響しますか?
就職に直接的な影響はありません。企業はGPAだけを見ているわけではないため、GPAが低い求職者や就活生は成績以外のアピールポイントを見つけておきましょう。自分のGPAが不安な場合は、ハタラクティブにご相談ください。プロのアドバイザーがマンツーマンで就職活動をサポートいたします。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。