GPAは就職に影響する?高評価の目指し方や自信がないときのアピール方法

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この記事のまとめ

  • GPAは大学で履修したすべての科目の成績を平均化した数値
  • GPAが低いからといって、就職に大きく影響するわけではない
  • 近年の就職市場ではGPAよりも履修履歴が重視される
  • GPAは就職に直接関係はないが、数値が高いと学業への姿勢をアピールできる
  • GPAに自信がない人は、就職活動の事前準備を丁寧にしよう

「GPAが低いと就職に不利になる?」と不安を抱えている求職者の方や就活生もいるでしょう。GPAは判断材料の1つにはなりますが、就職に直接的な影響を与えるものではありません。軽視し過ぎるのはよくありませんが、不安になり過ぎる必要はないでしょう。このコラムでは、GPAと就職活動の関係について解説します。自分のGPAに不安を抱いている人におすすめのアピール法もご紹介しているので、参考にしてみてください。

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GPAとは?

GPAは大学の成績評価制度で、履修したすべての科目の成績を平均化した数値です。この数値が高ければ高いほど優秀であるとされています。正式名称は「Grade Point Average」です。元々は欧米の大学を中心に普及している制度でしたが、2000年代から日本の大学でも導入されるようになりました。

GPAの計算方法

GPAを計算する際は、まずGPといわれるGrade Pointを算出します。たとえば評価段階が「S、A、B、C、D」の5段階の場合、GPは以下のような基準となります。

成績ランクGP
100~90点S4.0
89~80点A3.0
79~70点B2.0
69~60点C1.0
59~0点D0.0

上記の表のGPをもとにしたGPAの計算方法は、以下のとおりです。

(GP✕単位数の総和)÷在学期間中に履修登録した総単位数

計算は科目数ではなく、単位数で行います。たとえばGP4.0が3単位、GP3.0が2単位、GP2.0が3単位という条件の場合、計算は以下のとおりです。

(4.0✕3+3.0✕2+2.0✕3)÷8=3.0

上記で計算した場合、GPAは3.0となります。
ただし、GPの数値やランク分け、成績の付け方は大学によって違うため、注意が必要です。

GPAの平均

大学の授業では、5段階の成績評価があるのが通常です。一般的には、真ん中あたりの成績評価が最も多く、約2.4〜2.8がGPAの平均とされています。GPAが3.0以上というのは、割合的には少なく優秀な評価とされるようです。ただし、授業の難易度や教授の採点方法によって評価は変動します。また、異なる大学や学部間でのGPAは比較できず、GPAは同じ学部内の同一講座における指標にすぎません。

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大学のGPAは就職に大きな影響はない

大学のGPAは、就職に大きな影響はありません。そのため、GPAが1点台などで平均より低いからといって、必ずしも就職に不利になることはないでしょう。以下でGPAが就職に与える影響が少ない理由について解説するので、参考にしてみてください。

GPAを重視しない企業が多い

一般的に企業は採用において、GPAに重きを置かない傾向にあります。
GPAとは?」でも述べたように、大学によってGPAの採点方法が異なるため、それを採用の基準とするのは困難とされているようです。そのため、GPAの提出を求めない企業もあります。
ただし、GPAを重視する企業も一部存在するため、軽視し過ぎないよう注意しましょう。

GPAを重視する企業もある

先述したように、GPAは元々欧米で浸透していた制度のため、外資系企業はGPAに重きを置く傾向があります。GPAが一定以上のラインを満たしていないと次の選考に進めない場合もあるため、外資系企業を志望している学生は注意が必要です。

就職活動でGPAが求められる理由

就職活動中の人や学生の中には「GPAって何に使うの?」と疑問に思っている方もいるでしょう。
企業がGPAの提出を求めるのは、応募者の専攻科目や学業への取り組み方を知るという目的もあるようです。

GPAを見れば大学でどのように勉強に取り組んでいたかをある程度読み取れるため、企業が応募者や就活生の人となりを知るための判断材料の一つになります。たとえば、高いGPAを持つ場合、一般的には大学で真剣に学業に取り組んでいるとみなされ、就職後も真面目に仕事をこなしてくれるという印象を与える傾向にあるようです。

また、GPAは科目ごとの成績評価が分かるため、応募者の専攻科目を把握できます。企業側は応募者の専攻科目を知ることで、自社との相性もチェックしているようです。
就職活動と成績の関係について知りたい方は「就活に成績は関係ある?成績証明書を提出する3つの理由や注意点を解説」のコラムもチェックしてみてください。

理系の就活生の場合

理系の学生で外資系企業や研究分野、学校推薦での就職を目指している場合は以下も参考にしてみてください。

外資系企業や研究分野への就職

理系の学生で外資系企業や研究分野へのエントリー時にGPAの提出が必要な企業の場合、企業の要件に適していなければ、就職活動の出発点に立つことが難しい可能性もあるでしょう。

薬学部などの理系学生で研究職に進む際、通常は入社後も学生時代の専門分野に従事します。大学院での学業成績(GPA)も就活生の評価において重要視され、特に外資系企業ではGPAの最低ラインが設けられることも。アメリカでは、留学の際にGPAが留学可否の判断基準とされるのが一般的です。そのため、研究職や外資系企業への就職においては、GPAが就職活動に影響を与える可能性も考えられます。

学校推薦での就職

学校推薦を利用する場合、GPAが非常に重要となるでしょう。特に理系は研究室と企業との連携や、卒業生の存在などにより、学内推薦枠から就職の機会を得られることも。ただし、学校推薦の枠は限られているため、理系の学生で学校推薦を希望する場合は、日ごろの成績や態度、研究内容などで評価を得ておくと良いでしょう。

就職にはGPAよりも履修履歴が重視される?

近年では、応募者の学業への取り組み方をチェックする材料として、履修履歴が見られるようです。履修履歴がどのようなものなのか、以下でご紹介します。

履修履歴とは?

履修履歴とは、大学でこれまで履修した科目の履歴のことです。既卒者や学生の履修履歴を確認することで、企業側は「どのような分野に興味を持っているのか」「その分野に興味を持ったのはなぜか」といった質問がしやすくなります。このような質問への回答から、応募者の価値観や学業への取り組み方をチェックしているようです。

既卒者や就活生の学業への取り組み方を知ることで、仕事への姿勢も把握できると考えている企業が多い傾向にあり、アルバイト経験やサークル活動などとあわせて総合的に判断しています。そのため、今後もGPAより履修履歴を重視する企業が増えていく可能性があるでしょう。

GPAをアップさせるには?

GPAが必ずしも重要視されるとは限りませんが、一般的には高い方が有利な場面もあります。高いGPAを維持するためには、科目選びが重要となり、先輩たちからのアドバイスが有益な場合も。ただし、単位取得だけを追及して難易度の低い科目ばかりを選ぶと、本来興味を持っていた学びがおろそかになる可能性があるため、優先順位とバランスを考慮するようにしましょう。

GPAが高いと就職にメリットはある?

大学のGPAは就職に大きな影響はない」で解説したように、GPAは就職に直接的な影響はありませんが、高いと就職にメリットになることもあります。下記でGPAが高いとどのようなメリットがあるのか解説するので、参考にしてみてください。

学業への姿勢を企業にアピールできる

就職活動でGPAが求められる理由」で述べたように、GPAから応募者の学業への姿勢を判断している企業が多く、高ければ「それだけ懸命に学業に取り組んでいた」とアピールできる可能性があります。そのため、「大きな実績がなくて就職活動でアピールできるポイントがない」と自信がない就活生も、GPAが高いことで真面目さをアピールしやすいでしょう。

最終的な判断材料の一つになる可能性はある

GPAは就職に大きく関係はしないものの、最終的な判断材料の一つになる可能性があります。たとえば、最終面接で同程度の能力の応募者を選定する場合、GPAが高いほうが選ばれるということもあり得るでしょう。

GPAに自信がない場合のアピール方法

「GPAが平均よりも低いかも…」と自信がない求職者の方や学生は、GPA以外のアピールポイントを洗い出す、事前準備をするといった対処法を試してみましょう。

以下でそれぞれについて詳しく解説します。

GPA以外でアピールできるポイントを見つける

GPAに自信がない求職者の方や就活生は、それ以外のアピールポイントを見つけましょう。就職活動ではGPAだけを見られているわけではないので、ほかの部分でアピールできれば問題ありません。

たとえば、大学でのサークル活動・アルバイト・ボランティアなどの経験を通して得たものや、自分の強みをアピールすると良いでしょう。また、応募企業に合ったインターンシップの経験があれば、それをアピールするのもおすすめです。
インターンシップ経験のアピール方法について詳しく知りたい方は、「履歴書でインターンシップ経験をアピールする書き方!参考になる例文も紹介」のコラムをご一読ください。

選考の事前準備を徹底する

GPAに自信がない場合は、選考の事前準備を徹底的に行うのも有効な対処法です。
就職活動で自己分析と企業研究をしっかりと行い、企業に合った自分のアピールポイントや、志望先の企業が持っている魅力を見つけましょう。これらを徹底しておけば、自己PRや志望動機が考えやすく、応募書類の作成もスムーズになります。
自己分析のやり方については、「自己分析とは?就活や転職でどう使う?基本的なやり方をご紹介」のコラムをチェックしてみてください。

また、面接の本番で緊張し過ぎないよう、回答の準備と練習をしておくのもおすすめです。過度に緊張してしまうと、自分が抱いている想いや希望を思うように伝えにくくなります。面接官に自分の意図をスムーズに伝えられるよう対策をしておきましょう。

選考の準備に不安がある方は、就職・転職エージェントを利用するのもおすすめです。プロのアドバイザーが就職・転職活動をサポートしてくれます。

就職・転職エージェントのハタラクティブでは、専属のアドバイザーが応募書類の添削や面接対策などをマンツーマンで実施。面接対策は応募企業ごとに行うので、企業に合わせた回答の準備もスムーズです。また、就職・転職に関する悩み相談にも対応しています。
「就職や転職に不安があるけど、相談できる人が周りにいない」「選考対策のやり方が分からないけど、周りに相談しづらい」などの悩みがある方は、ぜひハタラクティブにご相談ください。

GPAと就職に関するFAQ

就職活動でGPAの提出を求められた際、不安を感じる求職者の方や就活生もいるでしょう。ここでは、GPAと就職の関係についてQ&A方式でお答えします。

GPAが低いと就職に影響しますか?

就職に直接的な影響はありません。企業はGPAだけを見ているわけではないため、GPAが低い求職者の方や学生はほかのアピールポイントを見つけておくと良いでしょう。
GPAと就職の関係については「大学のGPAは就職に大きな影響はない」、GPAが低い方の対策方法は「GPAに自信がない場合のアピール方法」をご覧ください。「GPAが低いかも…」と不安な場合は、ハタラクティブに相談するのも手です。プロのアドバイザーによる就職サポートを受けられます。

GPAの平均はどれくらいですか?

GPAの平均値は、およそ2.4~2.8といわれています。
このコラムの「GPAとは?」にあるように、5段階評価の場合は4.0~0.0で割り振られる傾向にあるようです。そのため、2.4~2.8がおおよそ真ん中の数値とされており、3.0以上は優秀、3.5以上あれば非常に優秀であるとされています。

就職でGPAが必要になる理由は?

就職でGPAの提出を求められる理由は、応募者の学業への取り組み方や人となりを見るためです。
GPAは応募者がどのように学業に取り組んでいたか、どのような分野を専攻していたかを知るための手がかりとなります。これらを把握することで、仕事に真剣に取り組んでくれるか、企業と相性が合うかをチェックしているようです。詳しくは、このコラムの「就職活動でGPAが求められる理由」で解説しています。

就職活動におけるGPAのメリットは何ですか?

就職活動におけるGPAのメリットは、高ければ勤勉さのアピールになる、最終的な判断材料になる可能性があることです。GPAだけで合否が決まるわけではありませんが、高いと「一生懸命学業に取り組んでいる」という印象を与えられる可能性があります。
また、同じ能力を持った応募者や学生が最終選考まで残った際、判断材料になる場合も。このコラムの「GPAが高いと就職にメリットはある?」で解説しているので、ご覧ください。

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