就活の二次面接のポイントとは?「ほぼ内定」と油断はNG!逆質問のコツも紹介

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この記事のまとめ

  • 企業が業務の素質や入社意欲などををチェックするのが二次面接を行う目的
  • 二次面接を突破するポイントは、キャリアプランの明確化と話す内容の一貫性
  • Webサイトを見て分かるようなことや給料に関する質問は、二次面接では避ける
  • 二次面接でよく聞かれるポイントは、自分の強みや将来のビジョンなど
  • 二次面接の逆質問は、企業との相性や入社意欲をアピールすることがポイント

就活や転職の際に「一次面接は通過するのに、二次面接でいつも落ちてしまう...」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。二次面接を通過するには、企業の意図を知って適切に質問に答えることが大切です。

このコラムでは、二次面接で企業が評価する点や面接官に好印象を与え、採用を勝ち取るポイントなどを解説します。また、よくある質問に対する回答例もご紹介。二次面接通過に向けて、ぜひご一読ください。

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企業が面接をする目的

企業が面接を行う主な目的は、応募者の「業務に対する資質」や「入社意欲」「コミュニケーション能力」などを確認することです。これらの要素は応募書類だけでは判断しにくいため、面接を通じて企業が求める人材であるかを見極めています。

採用プロセスのなかで、一次面接・二次面接・最終面接のそれぞれにおいて企業が注目するポイントは異なります。各面接の目的を理解し、面接官に好印象を与えるための適切な対策を講じましょう。

3つの面接の特徴

一次面接、二次面接、最終面接、それぞれの特徴を以下の表にまとめました。

ただし、面接の内容は企業によって異なるため、必ずしもこれが正しいというわけではありません。あくまでも参考としてご覧ください。

 一次面接二次面接最終面接
チェックポイント・スキル
・自社とのマッチ度
・意欲、ポテンシャル
・コミュニケーション能力
・キャリアプラン
・入社後のビジョン
・スキルや経験
・自社とのマッチ度の最終確認
面接官若手の社員管理職役員クラス
面接時間15~30分30~60分15~30分
質問内容志望動機や自己PRなどの基本的な質問・一時面接の質問の深掘り
・人間性やキャリアビジョンを確認する質問
・入社後のビジョン
・入社意思の確認

一次面接で応募者が会社の求める条件を満たしているか判断する場で、最終面接が適性を最終確認する機会だとすると、応募者の将来性が見られる二次面接は、採用されるための大きな関門であるといえるでしょう。

二次面接に進んだからといって、「ほぼ採用が決まった!」「合格フラグだ」と安心してはいけません。二次面接を突破するには、面接を行う会社側の意図や採用基準を把握したうえで準備を進めることが大切です。

一次面接、二次面接、最終面接の違いは、「面接成功の鍵!一次・二次の具体的な違いやよくある質問例を紹介」でも解説しています。転職や就活で、採用されるために、面接対策の参考にしてみてください。

二次面接まで進んだら「ほぼ内定」といわれる理由

「二次面接まで進んだらほぼ内定だ」といわれるのは、二次面接が最終面接の企業もあるためです。その先の選考がある場合は、三次選考に進めない可能性も十分あります。実際に、二次面接の通過率は20~50%といわれており、応募者の多い大手企業だとさらに低くなることもあるようです。
油断せずに準備し、最終面接まで進みましょう。面接に対して不安がある方はぜひ私たちハタラクティブにご相談くださいね。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス

二次面接を通過するための6つのポイントと例文

面接官が二次面接でチェックしているポイントを把握したうえで、それぞれにきちんと対応できるよう準備が必要です。

以下では、二次面接を通過し、採用を勝ち取るための具体的な方法を6つ紹介します。

二次面接を通過するためのポイント

  • ビジョンやキャリアプランを明確にする
  • 掘り下げた質問にも対応できるようにする
  • 話す内容に一貫性を持たせる
  • 自分の強みを具体的かつ簡潔に述べられるようにする
  • 企業が望んでいる人物像を事前に把握しておく
  • 企業研究を十分に行う

1.ビジョンやキャリアプランを明確にする

第二新卒や学生のビジョンやキャリアプランについての発言は、目的意識を持って仕事に取り組める人であるかを判断する材料になります。二次面接で入社後の働き方について回答する際は、入社直後のビジョンだけでなく、5年後や10年後の目標も答えられるようにしましょう

会社は長期的に活躍できる人材を求めています。入社後の成長イメージや具体的な目標を持ち、それを明確に伝えましょう。

【回答例】

「入社後は営業職に携わり、3年後にはリーダーとしてチームを牽引できるようになりたいと考えています。」

2.掘り下げた質問にも対応できるようにする

二次面接では、「なぜこの会社で働きたいのか」「どうしてこの仕事に携わりたいのか」といった質問を掘り下げて聞かれる可能性もあります。

面接官に説得力のある回答ができるよう、面接準備の段階で自ら「なぜ?」と問いかけることを心掛け、自信を持って答えられるようにしましょう。一次面接よりも深堀りされた質問が増えるため、事前に想定問答を準備しておくことが重要です。

【この業界の課題は何だと思いますか?という質問の回答例】

「現在、食品業界ではフードロス削減が重要な課題となっています。特に、消費期限の管理や流通の最適化が求められています。大学のゼミで食品ロスについて研究し、コンビニやスーパーでの廃棄を減らすための取り組みを調査した経験があります。その知識を生かし、貴社の商品企画や流通の最適化に貢献できると考えています。」

3.話す内容に一貫性を持たせる

二次面接では、一次面接で面接官に答えた内容を改めて聞かれることがあります。複数の会社に応募し、並行して面接を受けている応募者は特に注意してください。

一次面接のあとに受け答えを振り返り、回答する際に混乱することのないよう整理しておくことが大切です。

【回答例】

「前回の面接では、私は貴社のマーケティング部門でデータ分析を活用した企画に携わりたいと伝えました。その想いは変わらず、入社後は市場調査、より消費者ニーズに合った商品提案をしていきたいと考えています。」
一次面接で話した内容と矛盾しないよう、回答の軸を統一しましょう。特に志望動機や強みについては、会社の求める人物像と合致するように整理しておくことが大切です。

4.自分の強みを具体的かつ簡潔に述べられるようにする

自分の強みを話す場面では、肯定的な印象を与えられるよう、身につけたスキルで会社にどう貢献できるかを具体的に述べましょう。採用担当者に伝わりやすいように、短時間で簡潔に要点を押さえた説明を意識することが大切です。

【回答例】

「私の強みは、課題解決力です。大学のサークルでは、イベント運営の課題として準備の遅れが問題になってきました。そこで、タスク管理ツールを導入し、作業の進捗を見える化したところ、準備期間を大幅に短縮できました。この経験を踏まえ、貴社の業務改善に取り組んで参ります。」

5.企業が望んでいる人物像を事前に把握しておく

企業とのマッチング度を高めるために、企業が求める人物像を理解することが大切です。基本的に求める人物像は求人票に記載されています。そのほかに、Webサイトに掲載されている社員インタビューや企業理念から推測することも可能です。

また、採用担当者や面接官の発言からも、会社が求める人材像を知るヒントを得られます。面接を受ける前に、企業の求めるスキルや価値観を整理し、自分の強みとどのように一致しているかを明確にしておきましょう

【回答例】

「貴社の求める、主体的に行動できる人材という点に共感しました。私は学生時代にインターンシップで新規プロジェクトの立ち上げに参加し、課題解決の提案を行った経験があります。この経験を活かし、貴社の新規事業の推進にも貢献できると考えています。」

6.企業研究を十分に行う

二次面接では企業研究をより深めて、具体性のある回答ができるようにしましょう。

企業研究は、企業のWebサイトや説明会を通じて行えます。また、実際に会社を訪問してより詳細な特徴や雰囲気を把握すると、その企業ならではの強みをエピソードに盛り込めます。

さらに、面接官がどのような質問をする傾向にあるのかをリサーチし、想定問答を準備することで、自信を持って回答できるようになるでしょう。採用情報だけでなく、業界動向や競合企業の戦略にも目を向けると、企業に対する理解が深まり、より説得力のある回答が可能になります

【回答例】

「説明会で、御社はDXを積極的に進めていると伺いました。私は大学のセミナーでデジタル技術が企業の業務効率化に与える影響について研究し、企業の成功事例などを調査しました。この学びを生かし、貴社のDX推進に貢献できるよう努力したいと考えています。」
企業に対する思いに説得力を持たせるためにも、一次面接だけで企業研究を終わらせないようにしましょう。企業研究のやり方は、「企業研究のやり方とは?情報収集の方法や得られるメリットなどを解説!」で解説しています。

二次面接で聞かれる質問と回答例

二次面接を通過するためのポイントを押さえたうえで、実際にどのように回答するかを考えておきましょう。

ここでは、二次面接で聞かれる代表的な質問と、それぞれの回答例を紹介します。

1.志望動機

企業が第二新卒や学生などの若い人材に求めるポイントは、これまでの経験よりもやる気やポテンシャルです。「なぜ他社ではなくこの会社なのか」「入社後どのように活躍したいのか」の2点を具体的に回答できるよう準備しましょう

【例文】

「世の中に欠かせないサービスを作り出すIT業界にて、お客さまと一番接点を持つ営業職として活躍したいと思い志望しました。特に、御社では顧客第一を理念として掲げ、お客さまに最適なサービスを提供し続けている点に魅力を感じています。
お客さまにどうしたら喜んでいただけるか考え続けることで、御社でも活躍したいと思っています。」

2.自分の強みや弱み

自分の強みについて聞かれた際は、具体的なエピソードとどのように強みを活かせるかをセットで回答することがポイントです。逆に、弱みについては、改善のためにどのような工夫をしているかをセットで回答することで成長意欲をアピールしましょう。

【例文】

「私の強みは、行動力です。飲食店のアルバイトではお客さまにアンケートをお願いし、結果をもとにメニューの改善を積極的に提案してきました。変化の早いIT業界において、行動力を活かし顧客の課題を素早くキャッチすることで、御社に貢献できると考えています。」

【例文】

「私の弱みは、せっかちなところです。思いついたらすぐに行動に移しますが、考えが足らず無駄足になってしまうことがあります。改善のために、思いついたことをまずは紙に書き出して、メリットとデメリットを整理するようにしています。」

3.将来のビジョン

二次面接では、「将来どうなりたいか」「なぜそう思うのか」「そのために何をするのか」の3点を意識して回答することがポイントです。また、将来のビジョンが、その企業の方向性と合っているかどうかも大切です。企業に入社したら実現させたいと考えていることを話しましょう。

【例文】

「私は将来、お客さま一人ひとりに寄り添ったサービスを提供することで、多くの方を笑顔にしたいと考えています。飲食店のアルバイトで、お客さまのために工夫して喜んでもらえたことがきっかけでそう思うようになりました。お客さまのことを考え抜いた提案をすることで、少しずつでも御社で実現していきたいと思います。」
そのほかにも、なぜ前職をやめたのかや転職しようと思った理由、これまでの実績なども聞かれることがあります。一次面接で聞かれたことを掘り下げて聞かれる可能性もあるので、それを想定して模擬面接を行ってみてください。
模擬面接とは?練習のやり方やよく聞かれる質問を紹介」では模擬面接のメリットややり方をご紹介しています。まだやったことがない方は、こちらのコラムもぜひご一読ください。

二次面接で逆質問をする際の3つの質問例とポイント

企業が逆質問の時間を設ける目的は、理解度を深めてもらうこと以外に、企業に対する関心度を確かめようとすることが考えられます。事前にきちんと準備することで、企業とのマッチ度や入社意欲のアピールにもつながる絶好の機会です。

ここでは、二次面接での逆質問のポイントと質問例を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

1.企業への理解度を確かめる場合の逆質問

「○○という事業に注力していると伺いましたが、成果次第では将来関わるチャンスがあるでしょうか?」「御社では結果だけでなく過程も重視して評価するとお聞きしましたが、具体的な評価制度について教えていただけますか?」など、企業について事前に調べても分からないことを逆質問を活用して確認しましょう。

自分で調べた点や考えたことについて意見を聞くのがポイントです。

2.企業と自分がマッチしているか確認する場合の逆質問

「私と同じような経歴で入社して活躍されている方がいれば、どのように活躍されているか教えてください。」「御社は○○な社風だと伺いましたが、現場ではどのようなときに社風を感じることがありますか?」など、実際に働いている社員の様子を質問することで、企業とマッチしているか確認できます。

3.入社への意欲をアピールする場合の逆質問

「仮に内定をいただけた場合、入社までに勉強すべきことや準備すべきことはありますか?」「1日でも早く御社で活躍できるようになりたいのですが、入社後はどのようなスケジュールで実務に携われるのでしょうか?」など、入社後を具体的にイメージした質問をすることで、入社意欲をアピールできます。

二次面接で避けたほうが良い逆質問

逆質問といえども、聞いてしまうと逆効果になってしまう場合もあります。事前に調べれば分かることや給料に関することなどは、質問しないようにしましょう。

ホームページを見れば分かる内容の場合

「御社はどのような商品を扱っていますか?」「御社の強みを教えてください。」など、企業について事前に調べれば分かることを聞いてしまうと、企業への理解度が低いと思われてしまいます。上記のような質問は避けましょう。

給料に関する内容の場合

「給与はいくらからスタートになるのでしょうか?」「毎年の給与はどのように上がりますか?」など、給料については聞きたくなりますが、面接官に「待遇面で選んでいるのか」と思われかねません。

面接で聞くのではなく、事前にインターネットで調べたり転職エージェントに聞いたりしましょう

二次面接を通過できないときに考えられる原因

二次面接に落ちてしまう原因としてどのようなものがあるのでしょうか。考えられる原因をまとめました。

二次面接を通過できないときに考えられる原因

  • 企業研究が十分にできていない
  • 企業が求めるスキルと合っていない
  • 志望動機のインパクトが弱い
  • キャリアプランが定まっていない

1.企業研究が十分にできていない

二次面接では一次面接と比べて、質問の回答を深掘りされる傾向があります。そのため、「入社したら具体的に何をしたいのか?」「なぜそう考えたのか?」といった質問に答えられるよう準備が必要です。

企業のWebサイトやSNSに隅々まで目を通し、自分の将来ビジョンと企業の方向性がどういった点で合致しているか事前に確認しましょう。

2.企業が求めるスキルと合っていない

書類選考を通過している時点で、企業が求めるスキルは最低限クリアしているといえます。二次面接で自分の強みを分かりやすくアピールできているか、またスキルをどう活かすか具体的に説明できているか、もう一度確認してみましょう。

3.志望動機のインパクトが弱い

企業は入社後に長く働いてくれる人材を求めているため、志望動機から入社意欲を測っています。「なぜ他社ではなくこの企業なのか」について、二次面接で明確に回答できるよう準備することが大切です。

4.キャリアプランが定まっていない

キャリアプランが定まっていないから、ということも考えられます。

キャリアプランとは、将来どのように仕事していきたいかを計画することです。仕事で挑戦したいことや理想の働き方などを、将来を見越して目標設定する必要があります。

キャリアプランが立てられるということは、入社後の働き方をイメージできているということでしょう。入社後の働き方を想像するためには、企業研究を進める必要があります。

明確なキャリアプランを説明できる応募者は企業研究ができており、志望度が高いと見なされるでしょう。3年後、5年後、10年後とタイミングを決めてどのような活躍をしていきたいか、企業にどのように貢献するかなどを説明できるようにすることが大切です。

二次面接が通らない原因については、「二次面接で落ちる理由は?通過率を上げる回答や転職を成功させる対策を解説」もあわせて参考にしてください。

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