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プログラマーの仕事内容を分かりやすく解説!おすすめの資格や年収も紹介
この記事のまとめ
- プログラマーは、プログラム言語を用いてシステムを構築するのが仕事内容
- システムエンジニアの仕事内容は要件定義や設計書によりプログラマーに指示を出すこと
- プログラマーの仕事内容には、テストや修正のほかリリース後のアップデートも含まれる
- プログラマーは、常に知識をアップデートする学習意欲が求められる
- 未経験からプログラマーを目指す際は、研修制度が充実した企業を選ぶのがおすすめ
あなたにおすすめ!
プログラマーの仕事内容が分からず、転職を迷っている方もいるのではないでしょうか。このコラムでは、プログラマーの仕事内容を分かりやすく解説。また、平均年収や労働時間、向いている人の特徴についても紹介します。プログラマーは専門知識だけでなく、読解力などの汎用的スキルも必要な仕事です。未経験者も適性があれば転職のチャンスがあるので、将来性のあるIT業界で働いてみたい方は参考にしてみてください。
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プログラマーとは
プログラマーとは、プログラム言語を使ってシステムを構築する仕事です。プログラマーが作るシステムはスマホアプリやECサイト、企業の勤怠管理やキャッシュレス決済など、日常の至るところで使われています。つまり、プログラマーは社会に必須ともいえる重要な役割を担っているといえるでしょう。
プログラマーとシステムエンジニアの仕事内容の比較
プログラマーとSE(システムエンジニア)の違いは、「指示を受ける人」と「指示を出す人」です。プログラマーはSE(システムエンジニア)が作った設計書に従ってプログラムを書きます。
SE(システムエンジニア)はクライアントの要望を聞き、要件定義から予算・納期・工程の管理までを担当するので、プログラマーよりも経験やスキルが求められるのが一般的。そのため、プログラマーからキャリアをスタートし、SE(システムエンジニア)を目指す人もいるようです。
SE(システムエンジニア)の詳しい仕事内容については、「システムエンジニアの仕事」をご覧ください。
「ハタラクティブ」は、20代に特化した就職支援サービスです。専任のキャリアアドバイザーが、あなたの希望や適性を踏まえた求人提案や選考対策を行い、自己分析だけでなく就活準備までを丁寧にサポートします。
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プログラマーの種類と仕事内容
一口にプログラマーと言っても、Web系や組み込み系など、開発する分野によって仕事内容は異なります。この項では、代表的なプログラマーの種類と、具体的な仕事内容について解説するので、転職の方向性を決める参考にしてみてください。
代表的なプログラマーの種類
プログラマーにはWeb系やゲーム系など、さまざまな種類があります。企業によって特定の分野に特化していたり、複数のシステム開発を手掛けていたりするので、どのような分野に携わりたいかを考えておきましょう。
興味のある分野であれば、仕事のやりがいや楽しさを感じやすく、モチベーションも上がります。プログラマーは学ぶべきことが多い仕事なので、好きなことや得意なことに携われる分野が望ましいでしょう。
Web系 | ECサイトやSNS、口コミサイトといった、Webサイトに特化したプログラミングを中心に行うのがWeb系プログラマーです。 ユーザーが快適にサイトを使えるように、プログラミング言語を使ってシステムを構築。Webデザイナーと連携を図りながら、より魅力的なサイトを制作する縁の下の力持ち的存在です。 |
---|---|
組み込み系 | 組み込み系プログラマーの主な業務は、電子機器が正常に作用するように開発することです。たとえば、電子レンジが正常に動作できるようにするのも、組み込み系プログラマーの開発の一つ。ほかにも、スマートフォンなどで使用されている明暗センサーの開発なども行っています。 |
オープン系 | オープン系プログラマーは、公開されているシステムを複数の情報にリンクし、独自のシステムにしていくための開発を行います。 たとえば、サーバーにインストールした電子カルテをクライアントPCで利用できるようにするのも一例です。 |
汎用系 | 汎用系プログラマーは、1台のコンピューターで一括処理をするためのシステムを作ります。 たとえば、クレジットカードを扱う大手金融機関のシステムや保険会社のシステム開発にも、汎用系プログラマーが活躍。汎用系は基幹システムとして、高速性や安全性が求められるのもポイントの一つです。 |
通信系 | 通信系プログラマーの主な業務は、モデムやルーターなどのネットワーク機器、IP電話をはじめとする通信システムの開発です。 たとえば、テレビ電話やアプリケーションで通話ができるようにしたりするための開発を行っています。 |
パッケージソフト | 年賀状作成ソフトやタイピングソフト、会計ソフトなどの開発を担うパッケージソフトのプログラマー。誰でも簡単に扱えるよう、使いやすさや分かりやすさを追求しながら、プログラミング言語で便利な機能を形にすることが求められます。 |
ゲーム | ゲームプログラマーとは、オンラインで使用するゲームや据置型のコンシューマーゲームなどのプログラミングを行うのが仕事内容です。 ゲーム制作会社で活躍するプログラマーは、企画されたゲームのシナリオや背景、キャラクターなどがどのように動くかなどを想定しながら、プログラミングします。 |
モバイル | モバイルプログラマーの主な業務は、スマートフォンやタブレットなど、モバイル端末に適した言語でプログラミングすること。たとえば、PCサイトをモバイル表示に対応できるようにプログラミングします。 モバイルアプリは種類が多いうえに多様化が進んでいるのが特徴です。 |
上記のうち、ゲーム系の仕事を目指している方は「ゲーム会社への就職は難易度が高い?未経験や文系出身からの目指し方」のコラムで未経験からの就職方法を解説していますので、参考にしてみてください。
プログラマーの仕事の流れ
プログラマーの仕事は、プログラミング→テスト→デバッグ(修正)→アップデートという流れで進みます。細かい業務はプログラマーの種類によって異なりますが、いずれにも共通する大まかな流れは以下のとおりです。
プログラミング
プログラミングは、プログラム言語を用いてコードを書く作業です。プログラム言語には、JavaやC言語、PHPといった種類があり、作成するシステムに応じて使用言語が異なります。
プログラミングはいわば「指示出し」で、たとえば「買い物ボタンをクリックしたら、商品が買い物かごに入る」と作動するように、システムへの指示を書いているのです。
テストとデバッグ(修正)
プログラムが完成したら、動作確認のためテストを行います。不具合があればデバッグ(修正)を行い、再度テストを行わなければなりません。完成までに何度もテストを繰り返す場合もあり、忍耐力が問われる作業です。
アップデート
システムの微調整や新機能の追加など、完成後もアップデートを続けます。一度完成したら終わりではなく、より良いシステム/ツールにするため改善を重ねるのが一般的です。ユーザーの利用価値を高めるため、プログラマーはコードの変更や追加を行います。
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プログラマーの平均年収と働き方
厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)の「プログラマー」によれば、プログラマーの平均年収は557万6,000円です。年齢別の年収グラフを見ると、20〜24歳では300〜350万円程度ですが、30〜34歳になると約500万円までアップしています。
したがって、プログラマーは経験年数やスキルによって年収アップが目指せる可能性があると考えられるでしょう。
スキルによって異なる平均年収
同情報サイトによると、プログラマーはスキルレベルによって年収に大きな差があるようです。
ここでは、「設計・構築」を行うプログラマーの平均年収について、レベルごとにまとめました。
実務未経験者や新入社員(一定範囲の作業であれば独力で担当できるレベル) | 420~620万円 |
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要求された作業をすべて独力で遂行できるレベル | 450~700万円 |
自らのスキルを活用し、独力で業務上の課題の発見と解決をリードするレベル | 500~780万円 |
ハイレベルな高度IT人材のなかでも、上位に該当する以上のレベル | 600~950万円 |
参照:職業情報提供サイト(job tag)「プログラマー」
上記のとおり、スキルに応じて平均年収が上がっており、プログラマーは実力主義の仕事といえます。また、入職前の訓練期間や実務経験は「特に必要ない」とする割合が最も多いので、「業界未経験だけど収入アップを狙いたい」と考える人におすすめです。
参照元
職業情報提供サイト(job tag)
プログラマー
【ハタラクティブの調査】仕事選びで大事なのは仕事内容と収入
ハタラクティブの調査で18~29歳のフリーターと正社員に「仕事選びで最も重視していること」を質問したところ、第1位は「希望する仕事内容かどうか」でした。
また、正社員においては第2位が「希望する収入が得られるか」で、3位以下を大きく上回っています。
さらに、「現在の仕事に就いた理由」でも結果は類似しており、「希望する仕事内容だったため」はフリーター/正社員ともに1位。正社員においては、「希望する収入が得られるため」は3位でした。
以上の結果から、転職先を選ぶ際は仕事内容だけでなく、収入も重要だと考える人が多いことが分かります。その点、プログラマーはスキルが上がれば賃金も上がるので、自分次第で収入面で満足感を得やすい仕事といえるでしょう。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2025
転職の目的を給料だけに絞らないことが大切
転職の目的が収入アップというのは悪いことではないものの、それだけではミスマッチとなるリスクがあります。いくら給料が上がっても、残業が大幅に増えたり、やりたい仕事ではなかったりすると、仕事が長続きしないでしょう。
転職の目的を考える際は、今の会社を選んだ理由を思い出したうえで、なぜ今辞めたいのかを掘り下げるのが重要です。たとえば、「配属先が希望と違う」という理由であれば、異動はできないのか、転職したら必ず希望の仕事に就けるのかを冷静に考える必要があります。
「転職の目的がないと成功しない?明確化したほうがいい理由と整理する方法」のコラムでも、転職の目的を明らかにする方法を紹介していますので、参考にしてみてください。ハタラクティブでは、キャリアアドバイザーによるカウンセリングで「なぜ転職したいのか」を分析できます。自分ではよく分からないという方は、ぜひご相談くださいね。ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
労働時間は平均より長い傾向がある
厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)の「プログラマー」によると、プログラマーの1カ月あたりの労働時間は163時間が平均です。
厚生労働省の「令和6年就労条件総合調査の概況(p.5)」では、1日の所定労働時間の平均は7時間47分です。1カ月の勤務日数を20日とした場合、1カ月では約150時間(7時間47分×20日間)が平均といえます。
したがって、プログラマーの労働時間は平均よりも長い傾向にあるといえるでしょう。
プログラマーの労働時間が長くなりやすい理由については、納期や人材不足の問題が関係している可能性も。これらの問題については、次の項と「プログラマーの将来性」の項で解説します。
雇用形態は正社員が最も多い
厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)の「プログラマー」に掲載されている、プログラマーの一般的な雇用形態は以下のとおりです。
※この職業で実際に働いている人が多いと感じる「就業形態」のうち上位5位を抜粋
正規の職員、従業員 | 77.1% |
---|---|
自営、フリーランス | 0.292 |
契約社員、期間従業員 | 0.208 |
派遣社員 | 0.167 |
アルバイト | 0.042 |
参照:職業情報提供サイト(job tag)「プログラマー」
プログラマーは「正規の職員、従業員」が最も多いので、正社員の求人が多い傾向にあると推察できます。また、約3割が「自営、フリーランス」となっており、将来的に独立も目指すことも可能だと考えられるでしょう。
参照元
職業情報提供サイト(job tag)
プログラマー
令和6年就労条件総合調査 結果の概況
プログラマーはきつい?デメリットとは
IT業界は技術の進化が早く、常にスキルアップをしなければならないことや、繁忙期は納期に追われる場合もあることなどから「プログラマーはきつい」というイメージを持つ人もいるでしょう。
クライアントからの急な変更や、納品後のエラー発生など、早急に対応しなければならない仕事もあります。常にスピードと品質を維持しなければならないのが、プログラマーの大変なところです。
常にスキルアップが求められる
プログラマーは、身につけた技術を常に磨いていかなければなりません。IT業界には新しい技術が次々と誕生し、クライアントのニーズも変化していきます。そのため、最初に学んだ技術が、数年後には主流でなくなる可能性もあるでしょう。
プログラマーとしてキャリアを積んでいくためには、社会動向や業界の動きをキャッチアップし、変化に応じたスキルを学習し続ける努力が必要です。
納期に追われる場合もある
プログラマーの仕事では、納期に追われて大変なときもあります。クライアントが希望する納期が厳しかったり、トラブルが続いてテストが進まなかったりすると、焦りを感じる場合もあるでしょう。
また、プロジェクトには多くの人が関わるため、自分の仕事が遅れると周りに影響が及んでしまうというプレッシャーも。ときには残業が続く場合もあり、精神的・体力的に厳しい側面もあることがプログラマーのデメリットと感じる人もいるようです。
プログラマーとして働く魅力とやりがい
プログラマーの仕事は、自分の技術を活かして誰かの役に立てるのが魅力です。プログラミングは技術を学んだ人にしかできない仕事であり、職人のような存在といえるでしょう。自分の持てる技術を活かし、クライアントに満足してもらえたときには大きなやりがいを感じられます。
また、チームで協力しながら目標に向かうため、達成したときに喜びを分かち合えるのもプログラマーの仕事の魅力といえます。
社会貢献を実感できる
プログラマーの仕事は人々の生活を便利にしたり、新しい価値を創造したりすることで「社会の役に立っている」と実感できるのが魅力の一つ。たとえば、自分が開発に関わったアプリが人々のコミュニケーションを円滑にし、災害時に役立つこともあるでしょう。
プログラマーはユーザーから直接感謝を伝えられる機会は少ないものの、完成した商品が使われることで反響を感じられるのがやりがいとなるようです。
チームでものづくりができる
プログラマーは一人で黙々とコードを書く仕事ではなく、チームでアイデアを形にするクリエイティブな仕事です。システム開発には、SE(システムエンジニア)やデザイナー、ディレクターなどさまざまな人が関わり、協力しながらゴールを目指します。
そのため、一人では思いつかない発想や高い技術に触れる刺激があるのも魅力です。仲間と一緒に苦労を乗り越え、良いものができたときには大きな達成感を感じられるでしょう。
プログラマーと関連するIT系職種について、「Web系の仕事を10種類紹介!SIer企業との違いや必要なスキルも解説」で詳しく紹介していますので、こちらのコラムもご覧ください。
プログラマーに向いている人のポイント
プログラマーに向いているのは、一人でコツコツと作業するのが得意でありながら、チームワーク力もある人です。また、IT業界の変化に対応できるよう、「一度覚えたら終わり」ではなく、常にアップデートする能力も求められます。
この項では、プログラマーに向いている人の3つのポイントについて解説するので、自分の長所と重なる部分があるか確認してみましょう。
コツコツと作業するのが得意な人
プログラマーの仕事内容のうち、コードの書き込みやテスト作業は集中してコツコツと行う時間が長いです。そのため、一人でじっくり作業に取り組むことができ、細かいところに気を配れる人に向いています。
また、コードはちょっとしたミスでもシステムエラーにつながるので、注意力も必要です。エラーが出ればコードを一行ずつ確認して、原因を見つけなければなりません。そういった作業も苦にならず、やり遂げられる能力が求められます。
学習意欲が高い人
前述のとおり、プログラマーは常にスキルを磨くことが求められるため、学習意欲が高い人に向いています。日常業務でも、分からないことがあれば自分で調べたり、より良いプログラムを模索したりと学ぶことの連続です。
「新しいことを学ぶのが楽しい」「成長し続けたい」という気持ちがある人なら、楽しんで働けるでしょう。
チームワーク力がある人
プログラマーは一人作業の時間が長いものの、チームワークも重要な仕事です。したがって、静かに集中して作業するのが得意であるのと同時に、必要なときは周囲と協力できる人が、特に向いているでしょう。
前述のとおり、プログラマーの魅力の一つは、チームでゴールを目指せる点です。意見が対立したときも、対話や傾聴、協調性を持って力を合わせることが求められます。
プログラマーに求められるスキル
プログラマーは専門スキルがなくても転職可能ですが、職種への興味や適性を示すうえで身につけておくのが望ましいスキルもあるでしょう。
この項では、プログラマーの仕事内容に即した資格と、適性をアピールするうえで大切な汎用的スキルについて解説します。
プログラマーの仕事に役立つ資格
プログラマーは無資格で挑戦できますが、資格はスキルの証明となるので選考で評価される可能性もあります。また、転職後のスキルアップとして、資格の勉強をするのもおすすめです。
プログラマーの仕事に役立つ資格には、以下のようなものがあります。
- ・ITパスポート試験
- ・Oracle認定 Javaプログラマ
- ・Ruby技術者認定試験
- ・C言語プログラミング能力認定試験
ITパスポート試験はIT関連の知識だけでなく、経営やマネジメントといった社会人に必要な知識を学べる試験です。プログラマーの専門知識とはいえないものの、IT業界で働くうえで把握すべき基本的な内容といえるでしょう。
そのほかの試験は、「Java」「Ruby」「C言語」といった特定のプログラミング言語に特化した資格です。仕事で使う言語に合わせて勉強し、スキルアップに役立てましょう。
プログラマーに必要な汎用的スキル
プログラマーは専門スキルだけでなく、汎用的なスキルも求められます。厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)の「プログラマー」によると、プログラマーには以下のスキルが必要とのことです。
傾聴力(話の腰を折らずに注意深く聞き、要点をおさえ、必要に応じて適切な質問をするスキル)
文章力(読者に合わせて文章で効果的に情報を伝えるスキル)
説明力(効果的に情報が伝わるように他者に話をするスキル)
他者との調整(自分と他者の活動を調整するスキル)
前述のとおり、プログラマーには自己学習やチームワークが求められ、上記はそのうえで必要な能力といえるでしょう。未経験からプログラマーを目指す場合は、選考で汎用的スキルをアピールして伸びしろを感じさせるのがおすすめです。
参照元
職業情報提供サイト(job tag)
プログラマー
未経験からプログラマーの知識を身につけるコツ
未経験からプログラマーの知識を身につけるには、スクールか独学、あるいは会社の研修制度を利用する方法があります。会社の研修制度を利用する場合は転職後の学習となりますが、意欲があればそれでOKとする企業もあるので、必ずしも事前に専門知識を得なければならないというわけではありません。
ただし、未経験歓迎の求人であっても、選考でITへの関心度を問われる可能性も。その際、”現在○○を勉強中です”と答えられれば、意欲があると評価されやすいでしょう。
とはいえ、勉強に時間が割かれて転職活動が進まないのは望ましくありません。自分の状況に合わせて、通信講座やアプリでの勉強など、効率的に学べる方法を選ぶことが重要です。
スクールで知識を身につける
専門学校や通信制、オンライン講座など、プログラミングが学べるスクールにはさまざまな種類があります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分に合った方法を選びましょう。
また、受講期間や学費の面でも違いがあるので、転職活動と両立できる方法がおすすめです。通学の場合は時間がかかり、学費も高い傾向があるので注意しましょう。
独学で学ぶ
参考書やWebサイトを利用して、独学でプログラミングを学ぶのも一つの方法です。プログラミング学習のアプリもあるので、いくつかのツールを併用して学習することもできます。
ただし、独学は「困ったときに質問できない」「何から学べば良いのか分かりにくい」といったデメリットも。また、モチベーションを維持するのが難しい側面もあり、遠回りになるリスクもあるでしょう。自己管理能力が高く、計画的に学習できる人に適しています。
研修制度が充実した企業に転職する
未経験でプログラマーを目指すなら、研修制度が充実した企業を選ぶのもおすすめです。
プログラミングだけでなく、データベースやセキュリティについての基礎知識も学べる企業や、eラーニングを充実させている企業など、さまざまな制度があります。
入社直後の基礎研修から、経験に応じた専門レベルの内容まで、キャリアを通じて学びの機会が多い企業を選ぶとスキルアップしやすいでしょう。
プログラマーの将来性
経済産業省の「令和5年度電子商取引に関する市場調査」によると、国内の電子商取引は右肩上がりに需要が拡大しており、この傾向は今後も続くと予想されています。そのため、人材育成が課題として挙げられ、業界全体で取り組んでいく必要があるとの味方です。
したがって、プログラマーは将来的にも需要が高く、安定しやすい仕事と考えられるでしょう。
DX人材が不足している
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の「DX動向2024(p.31)」によると、DXを推進するうえで必要な人材が量も質も不足状態にあると示されています。
さらに、DXを推進する人材の量が「大幅に不足している」と回答した企業は増え続けており、2022年は3.3%だったのが、2023年には62.1%です。
また、人材の質についても同様、「大幅に不足している」の割合が2022年は7.6%でしたが、2023年は58.1%に増えています。
なお、DXの推進で求められる人材は、データを収集・分析するデータサイエンティストやソフトウェアの設計・実装ができるソフトウェアエンジニアです。
したがって、プログラマーからキャリアを始め、スキルを身につけて高度な専門技術を身につけることが、IT業界で長く活躍するために必要といえます。
AIプログラマーは需要増の見込み
AIの進化にともない、「プログラマーの仕事がなくなるのでは」と不安に思う人もいるでしょう。しかし、同調査の「AI の導入課題(p.20)」によると、AIの導入課題として「AIに関連する人材が不足している」と回答した企業が62.4%と最も多く、「AIへの理解不足」「導入効果への不安」よりも高い割合です。
したがって、AIについての知識を高め、活用できるIT人材は需要が伸びる可能性もあります。AIに仕事が奪われるというより、AIとともに発展できる見込みであると考えられるでしょう。
プログラマーのキャリア形成
プログラマーのキャリア形成としては、経験を積んでからSE(システムエンジニア)となり、リーダーやマネージャーとして昇進する道があります。
あるいは、データサイエンスやAIなどの専門分野に特化してスキルを磨き、スペシャリストとして活躍するのもキャリアパスの一つです。プログラマーのスペシャリストになれば、起業やフリーランスも目指せる可能性もあるでしょう。
キャリアパスの考え方については「キャリアパスとは?描き方やキャリアプランとの違いも解説!」のコラムで詳しく解説しています。自分で考えるのが難しそうという方は、転職エージェントに相談するのもおすすめです。
参照元
経済産業省
電子商取引実態調査
「DX動向2024」進む取組、求められる成果と変革
「プログラマーになりたいけど、何から始めればいいか分からない」という方は、若年層の就職・転職支援に特化したハタラクティブに相談してみませんか。ハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーが求人探しから、面接対策、条件交渉まで、一貫してサポートいたします。
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プログラマーの仕事内容に関するQ&A
ここでは、プログラマーの仕事内容に関する疑問について、Q&A方式で回答します。
フリーランスのプログラマーの仕事内容は?
設計書に基づいてプログラミングのみを行う場合や、設計段階からプログラマーが担う場合など、案件によって仕事内容が異なるようです。フリーランスのプログラマーになるには、高度な専門スキルが求められます。まずは企業で経験を積み、実績を残してからフリーランスになるのが一般的です。
ゲーム業界のプログラマーとは?
ゲームプログラマーの仕事内容は、仕様書をもとにキャラクターに動きをつけたり、背景を展開させたりするためのコードを書くことです。ゲーム制作はデザイナーやサウンドクリエイター、ゲームデバッガーなど、多くの人とともに仕事をします。「ゲームに関わる仕事がしたい!具体的な職種や求められるスキルを解説」で、ゲーム業界の仕事に必要なスキルも紹介していますので、ご覧ください。
プログラマーの求人の探し方は?
求人サイトや企業の採用サイト、就職・転職エージェントで探す方法があります。求人サイトで探す際は、IT系に特化したものがおすすめです。また、自分で求人情報を確認するなら、雇用形態や休日制度、残業代などに注意しましょう。「求人情報の見方とは?確認しておきたいポイントを紹介!」で求人情報でチェックするポイントをまとめていますので、参考にしてください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。