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運用管理の仕事内容を紹介!平均年収や「きつい」と感じる理由も解説
この記事のまとめ
- 運用管理はサーバーやネットワークなどITシステムの運用・管理を行う仕事
- 長時間労働といった原因で運用管理や保守の仕事を「きつい」と感じる場合がある
- 運用管理の年収は年齢に応じて増加傾向にあり、平均年収は628万9,000円
あなたにおすすめ!
運用管理の仕事内容を知りたいという方もいるでしょう。運用管理とは、ITシステムのネットワークやシステムなどの管理を行う仕事です。
このコラムでは、運用管理の主な業務内容や、「きつい」「やめとけ」といわれる理由を解説します。また、運用管理の将来性や年収、求められるスキルも紹介するので、就職を検討している方はぜひチェックしてみてください。
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運用管理の仕事内容
運用管理とは、業務遂行のため稼働しているサーバーやシステム、ネットワークのセキュリティを保持して、効率的なITシステムの運用を行う仕事です。「システム運用管理」ともいわれます。
「システム保守」が故障や不具合などのトラブル対応が中心なのに対して、システム運用管理はシステムやネットワーク性能を最適化するための業務が中心です。
ここでは主な業務内容を3つ紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
ネットワーク管理
ネットワークに問題が発生すると、業務が滞り、時には機会損失につながることもあります。そのようなリスクを未然に防止、あるいは最小限に抑えるのがネットワーク管理です。ネットワークの監視をしたりサービスの構成情報を把握したりしてコントロールすることで、システムの運用状況と障害の予兆を即時に捉えることを目的としています。
システム管理
システムが安定的に稼働するよう、端末やサーバーを管理したり、バックアップを作成する業務です。また、セキュリティ対策として、組織が保有するライセンスやハードウェア・ソフトウェアなどのIT資産を管理するのもシステム管理の一つ。業務の領域によっては、ネットワーク管理・保守運用と一体で行われることもあります。
業務運用管理
システムが実際の業務で適切に運用されるよう管理する業務です。バックアップやジョブがスケジュールどおりに実行されているかを確認します。
システム運用管理のメリットとデメリットは?
メリットの一つとして、実際に稼働しているサーバーやネットワークを相手にすることで、より実践的なITの知識を身につけられることが挙げられます。またシステム障害への対応を通じて、エンジニアとしての判断力・瞬発力も養われるでしょう。
一方、常にエンジニアとしての資質を問われるため、人によってはプレッシャーを感じるのがデメリットといえます。運用管理の現場では、マニュアルで想定していない障害が発生することもあるでしょう。トラブル発生に備えて、システムの設計や構築をトータルで理解しておく必要があります。また、障害発生時は早急にシステムを復旧させるために、問題解決能力が求められるでしょう。システム運用管理・保守の仕事が「きつい」といわれる理由
システム運用管理・システム保守の仕事は、「ITシステムによって企業の業務を支える」というやりがいがある一方、「きつい」「やめとけ」といわれることもあるようです。システム運用管理・保守の仕事に興味がある方は、仕事の大変な面もふまえて就職を検討してみてください。
- ・常に新たな技術を学ばなければならない
- ・長時間労働や人手不足
- ・仕事の成果が評価されにくい
常に進化するIT技術や、激しく変化する業界のニーズに対応しなければならないのが、「きつい」と感じる理由の一つです。
日々の業務のかたわら、技術を習得するための時間を確保するのが難しいと感じる人もいます。また、企業によっては研修・教育制度が整備されていないため、スキルアップしにくいようです。
IT業界は人材不足が問題となっているため、「業務量が多過ぎて長時間労働や休日出勤をしないと終わらない」という場合もあります。長時間労働が常態化してしまうと心身に負担がかかり、ストレスを感じることもあるでしょう。
また、システム運用・保守の仕事は、「システムを正常に動かせるのが当たり前」と思われがちで、仕事の成果が評価されにくい傾向があります。さらに、職場によっては明確なキャリアパスがないため、「専門性を磨く」「管理職に就く」などキャリア目標を設定しにくいようです。これらが原因で、きついと感じたりモチベーションが低下したりする場合があるでしょう。
運用管理の将来性
ここでは、システム運用管理の仕事の将来性について、「ニーズ」「活躍できる場所」「キャリアアップ」の3つの観点で解説します。「システム運用管理の仕事に就いて長く続けたい」という方は、ぜひチェックしてみてください。
業界や職種のニーズ
システム運用管理は、IT環境を維持していくうえで重要な役割を持つ職種です。IT技術は現代社会に欠かせないものとなりつつあり、今後も業界全体の発展や需要拡大が予想されるため、需要がなくなることは今のところ考えにくいでしょう。
活躍できる場所
情報システムを採用しているさまざまな業態の企業で、運用管理として勤務可能です。場合によっては、顧客企業の電算室などに勤務するケースもあります。
キャリアアップするには
運用管理の経験を積みながらプログラムの知識を蓄えていくことで、システムエンジニアやネットワークエンジニアを目指すことも可能です。運用責任者としてのキャリアがあれば、システム監査人など、責任があるポストへの転職の道も開けます。
運用管理の平均年収は約629万円
職業情報提供サイトjob tagの「運用・管理(IT)」によると、システム運用管理の平均年収は628万9,000円です。年齢別の年収は、50代までは年齢に応じて増加する傾向にあり、55~59歳でピークの830万9,200万円となっています。キャリアを積むことで年収アップにつながる可能性があるといえるでしょう。
参照元
職業情報提供サイト(日本版O-NET)job tag
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運用管理になるには
ここでは、運用管理に就職する就業するまでの流れや、役立つ資格などを紹介します。運用管理の仕事を目指している方は、ぜひご一読ください。
就職するまでの流れ
IT業界のなかで、システム運用管理は未経験者OKの求人が比較的多い傾向があります。そのため、システムエンジニアやネットワークエンジニアを目指す方が最初のキャリアを積む仕事としても、適している職種といえるでしょう。
運用管理への就職に役立つ資格
また採用に役立つ資格もあるので、代表的なものをいくつかご紹介します。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、経済産業省が主催する国家資格・情報処理技術者試験の一つ。試験勉強を通して、情報処理の幅広い知識を取得できます。IT業界で働くために必要な基本的な知識を持っているか、情報処理に必要な論理的思考ができるかが問われます。
応用情報技術者試験
「基本情報技術者試験」の上位試験。選択問題が統合されて選択の幅が広がったため、文系の方も受験しやすくなりました。基本的な知識があれば、3ヶ月での合格も可能です。
これらの資格を取得すると、就職活動でアピール材料にできるでしょう。「資格のおすすめ35選!文系の社会人が転職時に役立つスキルを種類別に紹介」ではIT業界への転職に役立つ資格を紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
求められるスキルや素養
ここでは、運用管理の仕事に求められるスキルや素養を解説します。未経験から就職する場合も、業務を通じてこれらのスキルを身につけることが重要といえるでしょう。
システムに関する幅広い知識
マニュアルだけでは処理しきれないトラブルにも対応するため、システムの運用管理にはネットワークやサーバーに関する深い理解が求められるでしょう。またクラウド化のような仮想化技術の進化により、現在サーバーやネットワークの環境構成は刷新の時期を迎えています。そのため運用管理の現場では、これまで以上に知識を吸収しようとする貪欲な姿勢が必要といえるでしょう。
コミュニケーション能力
システムに関する問い合わせへの対応、障害発生時の状況説明や折衝などの場面では、高いコミュニケーション能力が求められます。チーム内でのスムーズな連携を図るためにも、協調性、気配りなどの対人スキルは重要です。
運用管理の採用で企業が求める人物像
ここでは、運用管理の採用で求められる人物像を紹介します。自分に当てはまるものがあるか確認し、選考で自己アピールする際の参考にしてみてください。
精神的にタフな人
障害の発生時は、一刻も早い復旧が求められます。そのため復旧の目処がなかなか立たないときは、周りからのプレッシャーを感じることも。そのような場合でもミスなく冷静に対処できる精神力が必要になります。
責任感の強い人
システムは「動いていて当たり前」と思われがち。運用管理は、IT環境の土台を支える一見地味な仕事です。だからこそ、業務の果たす役割を理解して日々のルーティンを正確にこなしていく責任感の強さが求められます。
忍耐力のある人
トラブル発生時を除けば、日々の業務はルーティンワークがメインです。そのようななかでも決して集中力を切らさない、忍耐力が求められます。
【経験別】運用管理の志望動機を作る際のポイント
ここでは、運用管理の志望動機を作成する際のポイントを、未経験者向け・経験者向けに解説します。履歴書作成や面接対策の参考にしてみてください。
未経験者の場合
たとえば、「システムの管理保守を通して、スムーズな業務運営を支えたいと思った」のように、運用管理を志望する理由をまずは明確にしましょう。そのうえで、なぜその企業を選んだのか理由を述べるのが、一般的な流れになります。
経験者の場合
なぜその企業を選んだのか?という点を重点的に説明しましょう。さらにこれまでのキャリアや身につけたスキルを、志望する企業でどう活かしていくのかもアピールします。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。