運用管理の仕事職種図鑑

運用管理の仕事内容

運用管理とは、業務遂行のため稼働しているサーバーやシステム、ネットワークのセキュリティーを保持して、効率的なシステム運用を継続させる仕事です。保守運用が故障対応などのトラブル対応が中心なのに対して、運用管理はシステムやネットワーク性能を最適化するための業務が中心になります。

主な業務内容は以下の3つです。

【ネットワーク管理】

ネットワークに問題が発生すると、業務が滞り、時には機会損失に繋がることもあります。そのようなリスクを未然に防止、あるいは最小限に抑えるのがネットワーク管理です。ネットワーク上の機器、サービスの構成情報を把握、コントロールすることで、システムの運用状況と障害の予兆を即時に捉えることを目的としています。

【システム管理】

ハードの配置やディスクの空き容量を適正に保つ構成管理のほか、社内情報や顧客に関するデータのセキュリティー管理などを行います。障害発生時の障害管理や処理能力の低下を監視する性能管理など、業務の領域によっては、ネットワーク管理・保守運用と一体で行われることもあります。

【業務運用管理】

データのバックアップ、帳票出力の実行、端末の資源管理などを行います。

・実践的な知識を身につけることができる

実際に稼働しているサーバーやネットワークを相手にすることで、より実践的な知識を身につけることができます。またシステム障害への対応を通じて、エンジニアとしての判断力・瞬発力も養われます。

・常にエンジニアとしての資質を問われる

運用管理の現場では、マニュアルの想定していない障害が発生することもしばしば。トラブル発生に備えてシステムの設計や構築をトータルで理解しておく必要があります。また、障害発生時は早急にシステムを復旧させることが求められるため、問題解決能力が問われることになります。

運用管理の給与年収待遇

運用管理の平均年収は約420万円と、IT業界の中では低めに推移しています。しかし20代と30代では平均年収に約90万円の開きが。キャリアを積めば年収アップが期待できることが伺えます。

運用管理になるには

【就業するまでの流れ】

IT業界のなかで、運用管理は未経験者OKの求人が比較的多い職種です。そのため、システムエンジニアやネットワークエンジニアを目指す方が最初のキャリアを積む仕事としても、管理運用は最適の職種と言えます。

また採用に役立つ資格もあるので、代表的なものをいくつかご紹介します。

・『ITIL Foundation v3 ファンデーション』

ITIL(アイティル)は"Information Technology Infrastructure Library"の頭文字。イギリス政府がシステム運用と管理のガイドラインを体系的にまとめた書籍を指しています。

『ITIL Foundation v3 ファンデーション』の試験では、ITILの主要なコンセプト、プロセス、専門用語などの基本的な内容が理解できているかが問われます。管理運用の世界では、ITIL用語が共通言語として使用されることが多いため、最初の資格として取得する方も多いようです。

・『基本情報技術者試験』

基本情報技術者試験は、経済産業省が主催する国家資格・情報処理技術者試験の1つ。試験勉強を通して、情報処理の幅広い知識を取得することができます。IT業界で働くために必要な基本的な知識を持っているか、情報処理に必要な論理的思考ができるかが問われます。

・『応用情報技術者試験』

『基本情報技術者試験』の上位試験。選択問題が統合されて選択の幅が広がったため、文系の方でも受験しやすくなりました。基本的な知識があれば、3ヶ月での合格も可能です。

就業前にこの資格を取得する方は少なく、意欲と向上心をしっかりアピールできる資格になります。

【プラスになるスキルや素養】

・システムに関する幅広い知識

マニュアルだけでは処理しきれないトラブルにも対応するため、システムの運用管理にはネットワークやサーバーに関する深い理解が求められます。またクラウド化のような仮想化技術の進化により、現在サーバーやネットワークの環境構成は刷新の時期を迎えています。そのため運用管理の現場では、これまで以上に知識を吸収しようとする貪欲な姿勢が必要になります。

・コミュニケーション能力

システムに関する問い合わせへの対応、障害発生時の状況説明や折衝などの場面では、高いコミュニケーション能力が求められます。チーム内でのスムーズな連携を図るためにも、協調性、気配りなどの対人スキルは重要です。

運用管理の将来性

【業界や職種のニーズ】

システム運用管理はIT環境を維持していくうえで重要な役割を持つ職種です。需要がなくなることは今のところ考えにくいでしょう。

【活躍できる場所】

情報システムを採用している様々な業態の企業で勤務可能。場合によっては、顧客企業の電算室などに勤務するケースもあるようです。

【キャリアアップするには】

運用管理の経験を積みながらプログラムの知識を蓄えていくことで、SEやNEを目指すことも可能です。運用責任者としてのキャリアがあれば、システム監査人など、高ポストへの転職の道も開けます。

運用管理の志望動機例

【企業が求める人物像】

・精神的にタフな人

障害の発生時は、一刻も早い復旧が求められます。そのため復旧の目処がなかなか立たないときは、周りからのプレッシャーを感じることも。そんな場合でもミスなく冷静に対処できる精神力が必要になります。

・責任感の強い人

システムは「動いていて当たり前」と思われがち。運用管理は、IT環境の土台を支える一見地味な仕事です。だからこそ、業務の果たす役割を理解して日々のルーティンを正確にこなしていく責任感の強さが求められます。

・忍耐力のある人

トラブル発生時を除けば、日々の業務はルーティンワークがメイン。そんな中でも決して集中力を切らさない、忍耐力が求められます。

【タイプ別 志望動機のポイント】

・未経験者の場合

「システムの管理保守を通して、スムーズな業務運営を支えたいと思った」など、運用管理を志望する理由をまずは明確にしましょう。その上で、なぜその企業を選んだのか理由を述べるのが、一般的な流れになります。

・経験者の場合

なぜその企業を選んだのか?という点を重点的に説明しましょう。さらにこれまでのキャリアや身につけたスキルを、志望する企業でどう活かしていくのかもアピールします。

職歴がない、バイト歴が長い方も大丈夫!事実、多くの方が就職に成功されています。

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