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大学中退フリーターから就職できる?正社員を狙いやすい仕事と内定のコツ
更新日
大学中退フリーターから就職できますか?
意欲があり、年齢が若ければ正社員就職も目指せます。面接では中退理由をごまかさず、真摯な姿勢を示しましょう。
キャリアアドバイザーに詳しく聞いてみました!
「大学中退後にフリーターになると、正社員就職は難しいのでは?」と不安に思う方もいるのではないでしょうか。フリーター期間が長引くと就職のハードルが上がるのは事実ですが、20代と若ければ正社員になれる可能性は十分にあります。 このコラムでは、大学中退フリーターの就職状況や、就活のやり方についてキャリアアドバイザーに詳しく聞いてみました。「就職したいけど、なかなか行動に移せない」という方は、参考にしてみてください。
大学中退フリーターから就職できる?
大学中退後フリーターになった方も、正社員就職は可能です。特に20代の就職活動ではスキルや経験よりもポテンシャルが重視される傾向にあるため、30〜40代よりも就職しやすいでしょう。大学を中退したフリーターから正社員を目指す場合は、できるだけ早いうちに就職活動に取り組むのがおすすめです。
20代は大学中退の経歴が不利になりにくい
20代の大学中退者の就職活動では、30代以上に比べてポテンシャルを評価されて採用される傾向にあります。少子高齢化の影響で若い人材を確保したいと考える企業もあるため、入社後の伸びしろを期待して採用される可能性があるでしょう。
ただし、大学中退者は新卒枠ではなく中途採用枠で求人に応募しなければなりません。中途採用では、社会人経験のある転職者も応募します。大学中退の経歴を持ったフリーターと比較すると、高卒や大卒で実務経験のある転職者のほうが採用されやすい可能性もあるでしょう。
空白期間となるフリーター歴を活かせば就職可能
たとえフリーターとして働いていたとしても、正社員でなければ職歴上は空白期間になってしまいます。採用担当者のなかには、フリーターに対して以下のような懸念を抱く人もいるでしょう。
- ・働く意欲が低いのではないか
・何かあったらすぐに辞めてしまうのではないか
このようなイメージを払拭するためにも、選考を通して大学中退後フリーターになった理由や空白期間に何をしていたのかを説明するようにしましょう。高卒で大学に進学せずにフリーターになった場合も同様です。
「就職する気がなかった」「なんとなくフリーターをしていた」などの回答では、マイナスイメージを持たれてしまう恐れがあります。「正社員になる前に人生経験として複数の仕事を経験してみたかった」「フリーターをしながら資格取得を目指していた」など、ポジティブな印象を与える理由を述べるよう心掛けましょう。
フリーター期間の回答は、「空白期間を面接で聞かれたら?『何もしてない』はOK?答え方や例文を紹介」のコラムを参考に考えてみてください。
大学中退フリーターからの就職が厳しいといわれる理由
前項では「大学中退フリーターから正社員を目指すのは可能」と述べたものの、就職が厳しいといわれる場合もあります。主な理由には、「企業に不安を抱かれやすい」「応募可能な求人が少なくなる」などが挙げられるでしょう。
以下では、大学中退フリーターからの就職が厳しいといわれる理由を解説します。
企業に不安を抱かれやすい
大学を中退していることで、企業から「入社してもすぐに辞めるのでは?」という不安を抱かれてしまう場合もあるでしょう。一般的に、企業が正社員を募集する際は、長期的に働ける人材を求めています。大学中退の理由やフリーターを続けていた納得のいく理由を回答できないと、採用担当者に長期的に働ける人物と判断してもらいにくく、選考通過につながりにくいでしょう。
大卒者よりも応募できる求人が少なくなる
大学中退者は最終学歴が高卒になるため、大卒者と比較すると応募できる求人が少なくなるといえます。希望している企業や職種によっては、大学を卒業していなければ選考に参加できない場合もあるでしょう。選択肢が狭まってしまう分、自分の希望する業界や職種への就職が難しくなる可能性があります。
高卒者におすすめの業界や職種を知りたい方は、「高卒からの就職先におすすめの業界や職種一覧!向いている人の特徴も紹介」のコラムをご確認ください。
就職の際に中途採用枠になる
企業の採用枠は大きく新卒と中途に分けられますが、大学中退フリーターが就職活動を始めた場合、中途採用枠で就職しなければなりません。ポテンシャルが評価される新卒枠と異なり、中途採用枠ではスキルや知識が豊富な業界経験者もいるなかで選考を通過する必要があります。大学中退フリーターで未経験の業界や職種に挑戦する際には、就職の難易度が高くなる可能性があるでしょう。
大学中退フリーターの現状
大学中退後にフリーターになる人の現状について、大卒・高卒との割合の比較やフリーター歴と就職率の関係をデータをもとに解説します。
フリーターの数は労働者全体の約2割
総務省統計局の「労働力調査 (基本集計) 2025年(令和7年)1月分」によると、6,779万人いる就業者のうち、パート・アルバイトの人数は1,540万人で、全体の約2割を占めています。 また、同調査によると、男性のパート・アルバイトは381万人に対し、女性は1,159万人で3倍以上の人数です。
家族や個人の事情により、フリーターを選択する女性は男性よりも多いといえるでしょう。このことから、大学中退のフリーターにも同様の傾向がみられると予測できます。
参照元
総務省統計局
労働力調査(基本集計) 2025年(令和7年)1月分結果
学歴別の就職状況(男女計)
厚生労働省の調査「若年者雇用対策の現状等について」によると、大学などの高等教育を中退後に正社員になった人の割合は11.2%です。大卒の場合は77%が正社員のため、両者の割合には大きな差があることが分かります。
学歴 | 正社員 | パート・アルバイト | 無職で何もしていない |
---|---|---|---|
大学卒 | 77% | 9.9% | 0.8% |
高卒 | 46.1% | 33% | 3% |
高等教育(大学)中退 | 11.2% | 57.1% | 8.2% |
参照:厚生労働省「若年者雇用対策の現状等について(p.16)」
大学などの高等教育を中退後、高卒の経歴でフリーターになった人の割合は57.1%です。大卒でフリーターになる人は9.9%なので、47.2%も多いことが分かります。また、大学中退者は経歴上の最終学歴が「高卒」となりますが、高卒者の46.1%と比べても正社員になる人の割合が少なく、フリーターになったり仕事に就かなかったりする人が多いようです。
参照元
厚生労働省
第1回 今後の若年者雇用に関する研究会資料
大学中退後のフリーター歴が半年以内は就職しやすい
ここでは、フリーター歴と正社員として就職できた割合を比べてみましょう。以下は厚生労働省が2012年に行った「若年者雇用を取り巻く現状」の調査より、フリーター歴別にみた正社員として就職できた割合をグラフとしてまとめたものです。
引用:厚生労働省「若年者雇用を取り巻く現状(p.15)」
フリーター歴が長くなるにつれて、正社員として就職できる割合は低くなります。これらのデータから、大学を中退して高卒という経歴で正社員を目指す場合、フリーター歴が短いほど正社員として就職できる可能性は高いことが分かります。その後の人生で就職したい気持ちがあるなら、できるだけ早めに行動に移しましょう。
参照元
厚生労働省
若年者雇用を取り巻く現状
大学中退後にフリーターになるメリット
大学中退後にフリーターを続けると正社員就職へのハードルは高まってしまうものの、メリットもあります。以下では、大学中退後にフリーターになるメリットをご紹介するので、進路にお悩みの方はチェックしてみてください。
大学中退後にフリーターでいることのメリット
- 時間の融通が効きやすい
- 人間関係を選びやすい
- 仕事に対する責任が少ない傾向がある
- 働き方を自由に選びやすい
- 仕事を変えるハードルが高くない
1.時間の融通が効きやすい
大学中退後にフリーターでいるメリットの一つは、時間の融通が効きやすいことです。
正社員の場合、1日の大半の時間を仕事に費やす必要があります。また、急な休みや長期休暇を取るのが難しい企業もあるようです。正社員になると、自分の個人的な都合で時間を自由に使うことはできないでしょう。
一方、フリーターは基本的にシフト勤務の場合が多いため、自分の好きな時間に働けます。旅行や帰省のための長期休暇も比較的取りやすいでしょう。正社員よりも時間的制約が少なく、人生において自分のやりたいことや好きなことに時間を充てやすいといえます。
2.人間関係を選びやすい
フリーターは正社員に比べると人間関係を選びやすい点もメリットです。
正社員は希望どおりの異動や退職は難しく、職場に苦手な人がいたとしても我慢しなければならない場合があるでしょう。転職回数が多いことや、早期離職の経歴はその後の就職活動で不利になる恐れもあるため、簡単に辞めるわけにはいきません。
しかし、フリーターの場合は苦手な人とシフトをずらしたり、どうしても嫌であればバイト先を変えるという選択もしやすいでしょう。
人との出会いを就職に活かそう
フリーターは自由な時間が多く、アルバイト先を変えれば新たな出会いが待っています。正社員に比べて、多種多様な人と出会えるのもフリーター生活におけるメリットです。 「私も接客がうまくなりたい」と刺激を受けたり、目指したいポジションが見つかったりして、就職への意欲が高まる場合もあります。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
3.仕事に対する責任が少ない傾向がある
フリーターは正社員に比べると、仕事への責任が少ない傾向にあります。たとえば、アルバイトで対処しきれないクレーム対応を正社員が担うことも。責任が大きくない仕事を中心に任されるのは、気楽に働きたいと考えている人にとってはメリットと感じられるでしょう。
ただし、そのぶん任される仕事の幅が狭いので、正社員のようにスキルアップやキャリアアップは難しいことを念頭に置きましょう。「今後の人生において専門スキルを身につけたい」「出世を目指したい」と思う大学中退者の方には責任の少なさがデメリットになる場合もあります。
正社員就職をするかお悩みの方は、スキルアップの重要性やその方法を解説しているコラム「フリーターでスキルなしでも就職可能?スキルアップの方法も紹介!」をご一読ください。
4.働き方を自由に選びやすい
働き方を自由に選びやすいのも、フリーターを続けるメリットとして挙げられます。パートやアルバイトの求人は数が多いため、ライフスタイルに合う時間帯や勤務地の仕事を選びやすいでしょう。
勤務地にこだわりがある場合や、夜勤や在宅の仕事を探したい場合にも、選択の幅が広がります。また、自分の都合に合わせて複数のアルバイトを掛け持ちすることもできるでしょう。
5.仕事を変えるハードルが高くない
フリーターの場合、仕事を変えるハードルが高くない点もメリットです。一般的に、正社員の転職には数ヶ月掛かるといわれています。一方、パートやアルバイトは選考期間が短く、一回目の面接で合否が決まる場合も多いため、仕事を探し始めてすぐに次の勤務先が決まることもあるようです。 さまざまな業界や職種で経験を積みたいという方は、フリーターとして働くことにメリットを感じられるでしょう。
大学中退後にフリーターでいるデメリット
大学中退後、高卒の経歴でフリーターでいることのデメリットとしては、「収入が安定しない」「社会的信用が低い」といったことが挙げられます。以下で5つのデメリットを解説するので、参考にしてみてください。
大学中退後にフリーターでいることのデメリット
- 雇用が安定しない
- 生涯年収が正社員と比べて低い傾向がある
- 社会的信用を得にくい傾向にある
- 結婚しづらく感じる場合がある
- 将来の年金が少なくなる可能性がある
1.雇用が安定しない
大学中退後にフリーターでいるデメリットの一つは、雇用が安定しないことです。フリーターは雇用期間に定めがあるため、アルバイト先の売上が減れば雇用契約が切られてしまう恐れがあるでしょう。
一方、正社員は雇用期間に定めがなく、基本的には定年まで働き続けることが可能です。フリーターと比較すると、雇用が安定しているといえるでしょう。
フリーターと正社員の雇用の違いについて詳しく知りたい方は、「正規社員と非正規社員の違いは?働き方とそれぞれのメリット・デメリット」のコラムを併せてチェックしてみてください。
2.生涯年収が正社員と比べて低い傾向がある
フリーターを続ける場合、生涯年収が正社員よりも低くなるというデメリットがあります。パートやアルバイトは一般的に時給制で、企業側の都合や個人的な理由で休みの日があると、その分月の給与が減ってしまいます。また、大幅な昇給も期待しにくく、賞与や退職金がもらえない場合も多いでしょう。
正社員の場合、賞与や退職金が必ず支払われるとは限りませんが、月給制で昇給や昇進を期待できるため、非正規雇用者よりも収入は安定しているといえます。
このような違いが原因で、フリーターと正社員の生涯年収には大きな差があるようです。フリーターと正社員の生涯年収については「フリーターと正社員の生涯賃金格差は約1億円!現状を変えるべき理由とは」で詳しく解説しているので、ご参照ください。
フリーターは一人暮らしもしにくい
フリーターの方も一人暮らしはできますが、余裕のある生活をするのは難しいでしょう。一人暮らしをするには敷金・礼金や引っ越し費用など、まとまったお金が必要です。さらに、毎月の固定費として少なくとも13万円程度は掛かるといわれています。また、収入が不安定なフリーターは賃貸契約の審査に通らないことも。詳しくは「フリーターの一人暮らしはきつい?入居審査や家賃など気になる疑問を解決」のコラムで解説しているので、ご一読ください。
3.社会的信用を得にくい傾向にある
大学中退後にフリーターを続けている場合、社会的信用を得にくい傾向にあります。社会的信用が低いと、家や車のローン、クレジットカードの審査に通りにくく、生活するうえで不便を感じることもあるでしょう。
アルバイトの雇用契約は短期である場合が多いうえ、契約が更新されるとは限りません。社会的信用を得にくいのは、雇用や収入が安定していないことが理由として考えられます。
4.結婚しづらく感じる場合がある
フリーターを続けていると、結婚しづらく感じる可能性があります。前述のとおり、フリーターは正社員に比べて収入が低く雇用が不安定なため、結婚のハードルが上がりやすいようです。 また、社会的信用が低いことから、結婚相手の親族にマイナスの印象を持たれてしまう恐れもあります。
大学中退後にフリーターのまま結婚しても、生活を送るには経済的に厳しいと感じることもあるでしょう。
5.将来の年金が少なくなる可能性がある
フリーター生活を続けることで、将来の年金受給額が少なくなる場合があります。年金の種類は、国民年金と厚生年金の2つです。厚生年金に加入している場合、月々の保険料は企業の半額負担で支払われ、将来的には国民年金の金額に上乗せした額を受け取れます。
フリーターの方も条件を満たせば厚生年金に加入できるものの、「国民年金のみに加入している」という方も少なくないでしょう。国民年金のみの場合、将来もらえる年金が厚生年金に加入している人よりも少なくなる可能性があるようです。
大学中退フリーターにおすすめの仕事3選
大学中退のフリーターにおすすめの就職先は、「未経験者歓迎」「学問不問」などが掲げられている求人です。これらの文言が掲示されている求人は人手不足の傾向があります。
この項では、大学中退の経歴を持つフリーターの方にとって狙い目の就職先をご紹介。やりたい仕事が定まっていないフリーターの方はぜひ参考にしてみてください。
大学中退フリーターにおすすめの仕事
- 営業職
- 販売職
- 事務職
1.営業職
営業職は学歴よりもポテンシャルが重視される傾向にあるため、大学中退のフリーターから無資格・未経験で挑戦できる仕事です。どのような会社でも営業は必須のため、幅広い業界から仕事を選べるでしょう。
営業職には、法人営業やルート営業などさまざまな種類があります。なかには、顧客とメールや電話だけでやりとりするインサイドセールスという営業も。営業職に就職したい方は「営業職とは何をする仕事?業務の内容やメリット・デメリットを解説!」も併せてご覧ください。
2.販売職
商品やサービスを提供する販売職は、資格が必要なく未経験者から就職しやすい仕事です。「人と接するのが好き」というフリーターにはおすすめの仕事といえます。
販売職の仕事は接客やレジ打ち、商品の品出しなどです。経験を積みスキルを身につければ、店長やエリアマネージャーなどにキャリアアップすることもできます。また、販売職はアルバイト経験が選考で評価されることも多いようです。大学中退後に販売のアルバイト経験があるフリーターの方なら、選考を有利に進められる可能性があるでしょう。
販売職に興味がある大学中退フリーターの方は、「販売職の仕事内容とは?活躍できる場・向いている人について解説」のコラムもご覧ください。
3.事務職
事務職はどのような業界・業種にも存在するので、求人数が多いといわれています。また、ルーティンワークが多いことから、未経験歓迎の求人も存在するようです。そのため、大学中退者やフリーターも挑戦しやすい職種といえるでしょう。
事務職には、営業事務や医療事務、経理事務や貿易事務などさまざまな種類があります。仕事内容は書類作成やデータ入力、ファイリングなどのほか、電話応対や来客対応など。社内のあらゆる部署と関わるため、コミュニケーション力も必要です。
大学中退フリーターが就職を成功させるコツ
大学中退のフリーターが就職を成功させるには、「自己分析する」「就活の期限を設定する」などのコツを押さえる必要があります。以下で詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.就職する動機を明確にする
大学を中退したフリーターの方が正社員を目指す際は、就職に対する自分の動機を明確にする必要があります。動機が明確でないと、内定をもらえない状態が続いたときのモチベーションを保ちにくくなるでしょう。また、選考に通過して就職できた場合でも、すぐに自由のあるフリーターに戻りたくなるかもしれません。
就職活動を始める前に動機を明確にし、自分が正社員として働く覚悟を持っているかどうか確認してみてください。
2.早めに就職活動を始める
前述したように、フリーター期間が長引くほど正社員就職のハードルは高くなる傾向にあります。正社員を目指しているフリーターの方は、できるだけ早いうちに就職活動を始めましょう。
事情があって「今すぐには就職活動を始められない」と感じる場合にも、必要な書類や道具の準備、自己分析などに取り組み始めるのがおすすめです。状況が整い次第すぐに就活に取り組めるように用意をしておきましょう。
3.自己分析でキャリアプランを決める
正社員の仕事を探し始める前に、自己分析でどのようなキャリアに進みたいか決めましょう。就職活動を始めるには、「今後の人生でどうなりたいか」「どのような仕事がしたいか」など自分のことを把握しておく必要があります。自分が大学中退に至った理由についても振り返ってみてください。 自己分析の大まかな流れは、以下のとおりです。
- ・今までの人生で嬉しかったことや得意なこと、苦手なことなどを書き出す
・書き出したことに「なぜそう感じたのか」理由を掘り下げて考える
・掘り下げた内容を整理して自分の行動傾向や考え方を見つける
単純に過去を思い出すのではなく、「なぜ?」と自分の感情に問いかけをすることがポイント。自己分析で客観的に自分を知れば、今後の人生において進みたいキャリアややりたい仕事が見つかるでしょう。 詳しい自己分析のやり方は「自己分析とは?実施のメリットと就活や転職活動での必要性を解説」をご覧ください。
4.視野を広くして仕事を探す
業界や企業を探す際には、視野を広くするように心掛けてみてください。特に、人手不足の業界や未経験を歓迎している職種に注目してみましょう。視野を広げて仕事を探すなら、興味がなかった業界で自分の条件にピッタリの企業が見つかる可能性もあります。
5.スキルや経験を身に付ける
「就職活動を始めたけれど、なかなか採用されない…」というフリーターの方は、インターンへの参加や資格取得によってスキルや経験を身に付けるのもおすすめです。
大学中退の経歴を持つフリーターの方は、これまでの人生において職歴がなかったり乏しかったりするため、アピールできる要素が少ない傾向があります。やりたい仕事が体験できるインターンへの参加や、仕事に直結する資格を取得すれば、経験やスキルとしてアピールが可能です。インターンに参加するメリットは「11.インターンに参加してみる」でも後述しています。
6.採用されやすい仕事を選ぶ
大学中退のフリーターの方は、闇雲に就職活動するのではなく、採用されやすい仕事に注目して求人に応募してみてください。採用されやすい仕事には、「人手不足」「未経験歓迎」「学歴不問」などの特徴があります。「選択肢が狭くなりそう」と感じる場合もあるようですが、大学中退やフリーターの経歴が不利になりにくい求人に的を絞れるので、就職活動を効率的に進めたい方におすすめです。
そのほか、選考で経歴を重視しない傾向にあるベンチャー企業も正社員就職を目指しやすいでしょう。特に設立して間もないベンチャー企業は人手不足の傾向があるので、未経験から採用されやすいようです。また、実力主義の企業が多いので、就職後のキャリアアップも目指しやすいでしょう。
採用されやすい具体的な職種を知りたい方は、このコラムの「大学中退フリーターにおすすめの仕事3選」をご覧ください。
正社員登用制度の利用も一つの手
フリーターから正社員就職を目指す場合、正社員登用制度を利用するのもおすすめです。まずは、自分の勤めている企業で正社員登用制度が導入されているかどうかを確認してみてください。
正社員登用制度を利用すれば、パートやアルバイトの期間を通して業界や職種が自分に合うかどうかを確かめられます。
7.就職活動のための時間を確保する
大学中退フリーターから正社員を目指して就職活動を行う場合、仕事と就活を両立できるように予定を調整するのがおすすめです。求人探しや自己分析、書類作成や面接対策など、就職活動では多くのすべきことがあります。自分に合う就職先を探すためにも、就職活動のための時間を確保し、時間をかけて自己分析や企業分析に取り組みましょう。
パートやアルバイトで予定が詰まっていると、面接の予定を立てにくくなってしまう可能性もあります。志望先企業への就職の機会を逃さないためにも、就職活動のための時間を取り分けるようにしてみてください。
8.就職活動の期限を設定する
大学中退のフリーターが「就職したい」と思ったら、就職活動の期限を設定しましょう。期限を設定しないと、「いつか就職できるだろう」と危機感がなくなり、就職活動が長期化してしまう恐れも。就活が長期化すると、フリーター歴が長引き年齢も上がるため、より就職しにくい状況になってしまいます。
正社員として就職するには、書類選考や人事面接、役員面談などの複数のステップがあり、内定までには時間が掛かるもの。一般的に3ヶ月程度掛かる人が多いようなので、期限設定の目安にしてみてください。
9.大学中退後フリーターになった理由を説明する
面接では、大学中退後にフリーターを選択した理由を聞かれる傾向にあるため、回答を準備しておきましょう。
企業側は大学中退後のフリーターという経歴に対し、「何か問題があって正社員になれなかったのでは?」と不安を抱いている場合もあります。明確な理由を説明できないと企業側の不安を拭いきれず、選考に通りにくくなってしまうでしょう。 あらかじめ前向きな理由の回答を考えておき、本番ではハキハキと答えるように心掛けてみてください。
ネガティブな理由はポジティブに言い換えよう!
本来の理由が「就職する気がなかったから」だったとしても、「やりたい仕事が見つからず、自分の適性や挑戦したいことを探すためにフリーターを選択した」と言い換えることで好印象を与えやすくなります。嘘をつく必要はないので、表現の仕方を工夫して、フリーターを選択した理由をポジティブに述べられるようにしましょう。
10.就職活動の資金を貯める
就職活動を始める前に、あらかじめ就活資金を貯めておきましょう。就職活動には、スーツの購入・交通費・備品の購入など費用が掛かります。特に、遠方の企業に面接に行く際は、交通費だけで数万円掛かることも珍しくありません。そのため、自分の就活プランに合わせて必要な資金をあらかじめ用意しておきましょう。
就活中に資金が尽きてしまうと、最悪の場合、面接にすら行けなくなる恐れもあります。事前に就活資金を貯めておき、余裕を持って就職活動を始めることが大切です。
11.インターンに参加してみる
インターンに参加してみるのもおすすめです。「大学中退者が参加できるインターンがあるの?」と疑問を感じている人もいるようですが、中退者も参加可能なインターン先は存在します。
インターンに参加すると、正社員として企業に勤めるイメージを持てるようになるでしょう。また、インターンで結果を出せばその企業の採用に通りやすくなることもあります。長期のインターンでは給与が出る場合もあり、就活資金を貯めることも可能です。
フリーター歴が長く「企業に勤めて働いているイメージがつかない」「自分が本当に働けるか不安」という方は、ぜひインターンに参加し、企業で働くイメージを掴んでみてください。「インターンシップとは?参加のメリットや目的を解説!社会人は参加できる?」では、インターンシップに参加するメリットと就職活動への活かし方を詳しく解説しています。
大学中退フリーターにおすすめの就活方法
大学を中退したフリーターの方が就職先や求人を見つける方法としては、「ハローワークを利用する」「転職サイト・エージェントを活用する」などのやり方があります。以下で詳しく解説していくので、就職先を探す際の参考にしてみてください。
1.ハローワークを利用する
ハローワークを使って求人探しをするのも、大学中退フリーターにおすすめの就活方法です。ハローワークは、管轄地域の求人を中心に取り扱っており求人数も豊富なのが特徴。自分の住んでいる地域で正社員就職を目指したい方に適しています。
ただし、ハローワークでは、就職活動に関するすべての支援を行っているわけではありません。就活のやり方は知っていて求人だけ探したい人や、細かい支援を必要としていない人に向いている就活方法です。 ハローワークの使い方を知りたい方は「ハローワークの使い方は?利用の流れとポイントを徹底解説」を参考にしてみてください。
2.知人の紹介を受ける
知人の紹介から、就職先を見つける方法もあります。知人の紹介で就職をするメリットは、一般的な就職活動のステップを踏まずに済む点です。知人との関係性にもよりますが、簡単な面接だけを行って就職に至る場合もあります。また、大学中退やフリーターの経歴よりも人柄を重視してもらえる可能性があるでしょう。
しかし、紹介してもらった職場が自分に合わなかった場合に辞めづらく感じるといった、紹介ならではのデメリットも生じるので注意が必要です。
3.就職・転職サイトやエージェントを活用する
転職サイトや転職エージェントを活用するのも、大学を中退したフリーターの方におすすめの就活方法です。就職・転職エージェントは求人探しから面接まで、専任の担当者が一貫して支援してくれます。そのため、「そもそも就活をしたことがなくて、履歴書の書き方すら分からない」といった方も安心して就活に臨めるでしょう。応募先企業に合わせた面接対策を行ったり、面接のスケジュール調整を代行してくれたりと、充実した支援を受けられるのがメリットです。
「大学中退から正社員になれる?」「フリーター歴が長い理由の答え方が分からない…」とお悩みの方は、ハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは、経験やスキルが少ないフリーターや既卒、第二新卒といった若年層を対象にした就職・転職エージェントです。未経験歓迎の求人や大企業の求人など、多数取り揃えています。プロのキャリアアドバイザーが就職への希望をカウンセリングし、一人ひとりに合った求人をご提案。サービスはすべて無料ですので、ぜひお気軽にご利用ください。
大学中退フリーターは就職できる?不安に答えるQ&A
大学中退後にフリーターをしていて就職したいと考えている方に向けて、就職の疑問や不安を解消するQ&Aをお届けします。
大学中退フリーターのその後はどうなりますか?
大学中退でフリーターを続けると、年齢に伴って正社員就職のハードルが高くなる傾向にあります。フリーター生活には、働き方の自由や仕事を変えやすいなどのメリットがあるものの、雇用や収入面でデメリットがあるのも事実です。「就職したい」という気持ちがあるなら、早めに就職活動を始めましょう。若さが武器になる20代のうちに仕事を探したほうが、より多くの選択肢から就職先を選べます。
フリーターを続けるとどうなるかについては、「フリーターの末路とは?生活に与える影響や回避に向けた就職のコツを紹介」のコラムをチェックしてみてください。
大学中退のフリーターは就職できますか?
大学中退の経歴を持つフリーターの方も就職は可能です。特に、人手不足の業界では、未経験者を歓迎する企業が多くあります。営業職などの未経験者歓迎の求人が多い職種も狙い目でしょう。
20代のうちはスキルよりも人柄やポテンシャルを評価する企業があるので、早めに就活を始めることが重要です。
ハタラクティブの「みんなの就職エピソード」では、フリーターから正社員になった人の声を掲載しています。ぜひご覧ください。
大学中退フリーターから公務員を目指せますか?
目指す職種によっても異なりますが、公務員を目指すことは可能です。公務員になるには、公務員試験に合格する必要があります。基本的には学歴に関係なく試験を受けられますが、年齢制限がある場合も多いでしょう。フリーター期間を長引かせず、できるだけ早めに試験対策に取り組み始めることをおすすめします。
公務員と学歴の関係については、「公務員になるのに学歴は必要?給料は異なる?試験対策のポイントもご紹介」のコラムでも解説しているので、ご一読ください。
中退の学歴は就職に不利ですか?
中退者は企業から「物事を最後まで続ける力がない」と思われやすく、選考で不利になる場合があります。企業は長く働いてくれる人材を求めており、すぐ辞めそうな人を避ける傾向にあるからです。逆にいえば、中退理由を説明したうえで、入社意欲や成長意欲をアピールできれば、採用の可能性は十分あるでしょう。
正社員への就職を目指す大学中退のフリーターの方は、ハタラクティブへお気軽にご相談ください。専任のキャリアアドバイザーが、一人ひとりに寄り添った就活支援を行います。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。