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高卒の就職先におすすめの業界・職種一覧!向いている人の特徴も紹介
更新日
この記事のまとめ
- 高卒の就職内定率は男女計で91.4%
- 介護や運送業界は人手不足で若手人材の需要が高いため、高卒の就職先としておすすめ
- 営業や販売、事務などの職種は業務未経験の高卒の就職先として人気
- 高卒が就職先を探すときは、求人サイトや就職エージェントなどを活用すると良い
- 学歴不問で就職後にスキルを身につけられる企業は、高卒から就職しやすい
「どうやって就職先を選べば良いの?」と悩む高卒の方も多いでしょう。就職先を選ぶ際は、自己分析や適職診断で自分に合った仕事を見つけたり、高卒から正社員を目指しやすい企業に絞ったりするのがおすすめです。
このコラムでは、高卒者におすすめの業界や人気の職種をご紹介します。また、その仕事に向いている人の特徴も解説するので、ぜひご覧ください。
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就職先を選ぶ前にチェック!高卒の就職率
文部科学省の「令和5年3月高等学校卒業者の就職状況(令和5年3月末現在)に関する調査について」によると、高卒の就職率は男女計で98.0%です。男女別・学歴別の就職内定率は以下でご確認ください。
高卒者の就職率 | 大卒者の就職率 | |
---|---|---|
男性 | 98.4% | 97.3% |
女性 | 97.3% | 97.3% |
男女計 | 98.0% | 97.3% |
引用:文部科学省「令和5年3月高等学校卒業者の就職状況(令和5年3月末現在)に関する調査について」「令和4年度大学等卒業予定者の就職状況調査(4月1日現在)」
高卒と大卒で調査データが1ヶ月ほど異なるため直接的な比較にはなりませんが、同時期の就職内定率は、大卒よりも高卒のほうが高いことが分かります。
そのため、「高卒だから…」と負い目を感じず、就職に向けて積極的に行動してみましょう。
参照元
文部科学省
令和5年3月高等学校卒業(予定)者の就職(内定)状況に関する調査-(令和5年3月卒業者)
大学、短期大学、高等専門学校及び専修学校卒業予定者の就職内定状況等調査‐結果の概要(令和4年度卒業)
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高卒の就職先におすすめの7つの業界
高卒の就職先におすすめの7つの業界
- 介護業界
- IT業界
- アパレル業界
-
建設業界
- 保険業界
- 飲食業界
-
運送業界
高卒の就職先におすすめの業界は、介護業界・IT業界・アパレル業界・建設業界・保険業界・飲食業界・運送業界の7つです。
それぞれの業界について以下で解説するので、就職先を決める際の参考にご覧ください。
1.介護業界
体力を必要とする介護の仕事は若手人材の需要が高いため、高卒の就職先としておすすめです。少子高齢化の影響によって、今後も需要は拡大していくことが見込まれます。
就職先によっては資格が必要な場合もありますが、基本的には無資格・未経験で就職することが可能です。
働きながらスキルアップを目指したい方は、資格取得支援制度が導入されている事業所を選ぶと良いでしょう。
2.IT業界
近年急成長しているIT業界では、事業の拡大にともない、若手人材の採用を積極的に行っている企業が多くあります。未経験者を歓迎している企業もあるので、パソコンやIT技術に興味のある高卒の方は目指してみると良いでしょう。
なお、今後は業界問わずIT技術の必要性が高まっていくとされているため、若いうちにITスキルを身につけておけば、将来幅広い就職先で活かせる可能性があります。
3.アパレル業界
アパレル業界は学歴よりもセンスやコミュニケーション力が重視されやすく、高卒から目指しやすい業界です。
アパレル業界には、商品開発や生産、販売などの部門があります。自分のアイデアを形にしたい方は商品開発、手を動かす仕事がしたい方は生産、お客さまとコミュニケーションを取りながら働きたい方は販売というように、自分に合った就職先を選んでみてください。
正社員
店舗販売職 ※総合職※
-
年収 274万円 ~ 383万円
-
大手企業,安定的な仕事,未経験OK,賞与あり,学歴不問,昇給あり,諸手当あり,残業少なめ
4.建設業界
建設業界は若手の人材不足が問題になっており、未経験の高卒向けの求人が多くあります。
建設業界の業務は、計画や進行に関わる設計・施工管理、実際に建設作業を行う現場の仕事、専門技術を必要とする電気設備工事の仕事などさまざまです。
熟練の職人もいれば若手の新人もいるので、世代を問わず円滑なコミュニケーションが取れる方に向いています。
5.保険業界
保険業界も、未経験者を歓迎する求人が多く、高卒から就職しやすい業界の一つです。仕事は営業がメインで、お客さまに保険商品への加入を提案し、契約の獲得を目指します。扱う保険の種類は、生命・損害・医療など、就職先によってさまざまです。
親身になって人の話を聞いたり、相手の要望を汲み取ったりするのが得意な方は、その能力を業務に活かせるでしょう。
6.飲食業界
高卒から就職しやすい業界として、飲食業界も挙げられます。飲食業界に就職した場合、個人経営のレストランや大手チェーンの居酒屋、カフェ、ファミリーレストランなどの店舗で働くのが一般的です。
店舗スタッフは特別なスキルを必要としない場合が多いので、未経験から挑戦できます。
正社員
店長候補
-
年収 276万円 ~ 386万円
-
大手企業,安定的な仕事,未経験OK,賞与あり,昇給あり,諸手当あり
7.運送業界
ネット通販の普及によって運送業界は人手不足の傾向にあります。物流はライフラインの一つで、今後も需要がなくなることはないため、長期的に同じ業界で働き続けたい高卒の方におすすめです。
ただし、運送業界で荷物運搬の仕事をするには運転免許が必須なので、運送業界を目指す方は免許の取得を検討してみてください。
運転免許の受験資格は?
警察庁の「受験資格」によると、第一種運転免許の受験資格は以下のとおりです。
免許種別 | 年齢 | 免許経歴 |
---|---|---|
大型 | 21歳以上 | 中型・準中型・普通・大特免許のいずれかの免許を取得しており、経歴が通算3年以上の者 |
中型 | 20歳以上 | 準中型・普通・大特免許のいずれかの免許を取得しており、経歴が通算2年以上の者 |
準中型 | 18歳以上 | 必要なし |
普通 | 18歳以上 | 必要なし |
参照:警察庁「受験資格」
準中型・普通免許は18歳以上の方に受験資格があるので、高校卒業後間もない方も受験が可能です。
なお、第二種運転免許の受験資格は、大型・中型・普通・大特免許いずれの場合も、年齢は21歳以上で、免許経歴は「大型、中型、準中型、普通、大特免許のいずれかの免許を取得しており、経歴が通算3年以上の者、又は他の二種免許を取得している者」となっています。
参照元
警察庁
警視庁ホームページ
高卒の就職先として人気の職種一覧
高卒の就職先として人気の職種一覧
- 公務員
- 製造職
- 施工管理職
-
販売職
- プログラマー
-
ドライバー
- 営業職
-
介護職
- 事務職
-
飲食店スタッフ
高卒に人気の職種は、公務員・製造職・施工管理職・販売職・プログラマー・ドライバー・営業職・介護職・事務職・飲食店スタッフなどです。
以下では、それぞれの職種の概要や向いている人の特徴などを解説しているので、就きたい就職先が見つからない方は参考にしてください。
1.公務員
公務員は「給与や雇用が安定している」というイメージを持つ方が多く、人気が高い職種です。公務員試験が基本的に学歴不問であるのも、高卒に人気の要因といえるでしょう。
なお、公務員には「地方公務員」と「国家公務員」の2種類があり、地方公務員は都道府県や市町村、国家公務員は国の中央機関が主な就職先です。
公務員に向いている人の特徴
公務員は地域の住民や国民のために働くので、「人や社会の役に立ちたい」という気持ちがある高卒者に向いています。安定した収入を得て堅実に働ける就職先を望む方に合っているでしょう。公務員の給与や民間企業との違いは、「高卒で公務員に就職できる?大卒との給与の違いや試験の種類を紹介」でご確認ください。
2.製造職
製造職は作業工程がマニュアル化されている場合が多く、学歴やスキルを問われることが少ないため、高卒の方に人気があります。
仕事内容は部品の製造や組立、加工、点検などで、主な就職先は工場です。繁忙期以外は定時で帰れる工場も多いので、仕事とプライベートを両立させたい方におすすめの職種といえます。
製造業は、工業高校の機械科を卒業した場合の就職先としても人気です。就職活動の際は、自分が高校で何を身につけたかをアピールするのが成功のコツ。その学歴を活かして、商品開発や設計などの業務に携われる可能性もあります。
製造職に向いている人の特徴
手先の器用さや正確性に自信がある高卒の方は、製造職に向いています。同じ作業をくり返すこともあるため、一つの物事に集中して取り組める方も活躍できるでしょう。また、製造過程で他部署のスタッフとの連携が必要になることもあるので、コミュニケーションが好きな方にも向いています。
3.施工管理職
施工管理職の求人は未経験から応募可能な場合が多く、高卒に人気があります。工事が円滑に進むように、作業工程や現場の安全・品質などを管理するのが主な仕事です。
就職先によっては、「施工管理技士」の資格取得支援を行っている場合もあるので、資格の取得を検討している方は募集要項をよく確認しましょう。
施工管理職に向いている人の特徴
施工管理職は施工全般を管理する立場なので、現場スタッフをまとめるための「統率力」やトラブルが起きたときに冷静に対処するための「危機管理能力」などがある人に向いています。施工管理に向いている人の特徴は「施工管理の仕事」でより詳しく解説しているので、ご参照ください。
4.販売職
販売職は人手不足の傾向にあり、「未経験者OK」や「学歴不問」の求人が多いので、高卒に人気です。仕事内容は、お客さまへの対応や商品提案、ディスプレイの変更、レジ打ちなど多岐に渡ります。
扱う商品は、雑貨・日用品・食品など就職先の企業によってさまざまです。店長になると、スタッフの教育や売上の管理も任されるようになります。
販売職に向いている人の特徴
販売職はお客さまと接する仕事なので、コミュニケーション能力があり、人と話すのが好きな高卒の方に向いています。お客さまによって要望は異なるので、臨機応変に対応できる方にも向いているでしょう。5.プログラマー
未経験歓迎の求人が多いプログラマーも、高卒からの就職先として人気があります。
主な仕事は、SEが作成した設計書をもとにプログラミングすることです。開発分野は、企業が使用する社内システムやWebサイト、アプリゲームなど幅広く、就職先の企業によって手掛ける分野が異なります。
正社員
プログラマー・システムエンジニア
-
年収 269万円 ~ 416万円
-
未経験OK,賞与あり,学歴不問,昇給あり,諸手当あり,残業少なめ,プライベート重視
プログラマーに向いている人の特徴
プログラマーは、プログラミング言語の知識を学ぶ意欲がある方や、就職後も新しい技術を学び続けられる方に向いています。また、プログラミングには論理的な思考が求められるので、物事を順序立てて考えられる高卒者は、就職先でその性質を活かせるでしょう。
6.ドライバー
ドライバーは学歴不問の求人が多く、高卒に人気の職種です。業務内容は配送・宅配・集荷・荷下ろし・梱包・伝票作成などで、運転距離や配送物は就職先の企業によって異なります。
「正社員ドライバーになるためには?仕事内容や転職成功のポイントを解説!」では、正社員のドライバーになる方法を紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
正社員
ルート配送ドライバー
-
年収 365万円 ~ 464万円
-
大手企業,安定的な仕事,未経験OK,昇給あり,諸手当あり
ドライバーに向いている人の特徴
ドライバーは個人プレーの仕事が多いので、高卒のなかでも1人でいるのが苦にならない方に向いています。また、長距離のドライバーは、連日運転をしたり車の中で休憩をとったりするため、体力がある方に向いているでしょう。7.営業職
営業職も高卒に人気の職種です。学歴・経歴よりコミュニケーション能力を重視する会社も多いため、高卒・未経験から挑戦できます。営業には新規の顧客を開拓する「新規開拓営業」や、すでに取引している顧客を回る「ルート営業」などさまざまな形態があるので、自分に合ったスタイルを見つけることが大切です。
正社員
営業・ソリューション提案
-
年収 552万円 ~ 883万円
-
未経験OK,賞与あり,昇給あり,諸手当あり
営業職に向いている人の特徴
営業職はお客さまを相手に仕事をするため、人と接することが得意な高卒者に向いています。また、実績が給与に反映されやすいので、若いうちから収入アップを目指したい方にも適しているでしょう。8.介護職
介護職も未経験者や若手人材を歓迎する求人が多く、高卒からの就職先として人気があります。資格取得支援制度を設けている施設が多いのも人気の要因です。
主な就職先は介護施設や病院で、1人で日常生活を送るのが困難なご高齢者をサポートします。
正社員
介護職
-
年収 297万円 ~ 351万円
-
大手企業,安定的な仕事,未経験OK,賞与あり,昇給あり,残業少なめ,諸手当あり
介護職に向いている人の特徴
介護職は、高卒のなかでも面倒見の良い方や、相手のペースに合わせて行動できる方に向いています。また、介護中は相手の身体を支える場面もあるので、体力に自信がある方にも向いているでしょう。9.事務職
事務職は、経験・学歴不問とする求人が多く、高卒の就職先として人気があります。書類作成やデータ入力、書類の整理といったデスクワークがメインで、ルーティンワークが多いのが特徴です。電話対応や来客対応などを行うこともあります。
一般事務のほかに、営業のサポートを行う営業事務、医療機関で働く医療事務などもあり、就職先によって仕事内容はさまざまです。
正社員
貿易事務
-
年収 353万円 ~ 403万円
-
未経験OK,賞与あり,学歴不問,昇給あり,諸手当あり
事務職に向いている人の特徴
事務職は「縁の下の力持ち」としてほかの社員を支える役割があります。そのため、高卒のなかでも、人をサポートするのが好きな方や、裏方としてコツコツ働きたい方に向いているでしょう。パソコンを使った作業が中心となるので、パソコン作業が得意な方にも適しています。
10.飲食店スタッフ
飲食店スタッフは経験や学歴が問われない求人が多いため、高卒に人気の就職先です。ホールスタッフはオーダーや配膳、キッチンスタッフは食材の仕込みや調理、キッチンの清掃などを行います。
正社員として就職すると、アルバイトの教育やシフトの調整、新メニューの開発などを任されることも。経験を積めば、店長やエリアマネージャー、本社の幹部へのキャリアアップも目指せます。
飲食店スタッフに向いている人の特徴
飲食店スタッフは接客業務が中心なので、おもてなし精神がある高卒者に向いています。「どうすればお客さまに満足してもらえるか」を常に考えて行動できる方は活躍しやすいでしょう。正社員として就職するには、キッチンとホールのスタッフをまとめるリーダーシップも必要です。
高卒に人気の仕事は「高卒で就職するのにおすすめの仕事は?正社員になるメリットや方法も紹介」でも紹介しているので、あわせてご覧ください。
高卒就職のメリット・デメリット
この項では、高卒就職のメリット・デメリットを紹介します。就職するか進学するか迷っている方は、以下を参考にしてください。
メリット
高卒で就職する主なメリットは以下のとおりです。
・進学費用が掛からない
・大卒より早期に社会人経験を積める
・大卒より早く経済的に自立できる
・企業から手厚い教育を受けられる
・最初に入った会社が合わなくても若さを活かして転職しやすい
高卒で就職するメリットは、「高卒で就職する5つのメリット」でも詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。
デメリット
高卒就職には以下のようなデメリットもあります。
・大卒に比べて初任給が低い
・大卒より生涯賃金が低くなる
・大卒向けの求人に応募しにくい
・自由な時間が少なくなる
高卒就職のデメリットは、「高卒で就職する4つのデメリット」で詳細に解説しているので、チェックしておきましょう。
高卒の就職先の探し方ランキング
ハタラクティブの「若者しごと白書2023(25p)」によると、高卒フリーター・高卒正社員の就職先探しの手段ランキングは以下のとおりです。
引用:ハタラクティブ「若者しごと白書2023(25p)」
引用:ハタラクティブ「若者しごと白書2023(25p)」
ランキングを見ると、高卒フリーター・高卒正社員ともに、就職先を選ぶときは「求人・転職サイト」を利用する方が半数以上いることが分かります。また、ハローワークや就職・転職エージェント、知り合いからの紹介で就職先を決める高卒の方も多いようです。
それぞれの就職先選びの手段について以下で紹介するので、自分に合った探し方を選んでみてください。
求人・転職サイト
求人・転職サイトには、企業の求人情報が掲載されており、気になる求人があればWebサイトを通じて応募できます。年収や勤務地、年間休日などの条件を絞って就職先を探すことも可能です。
「自分で就職先を選びたい」という高卒の方は、若年層向けや既卒・第二新卒・フリーター向けの求人サイトを利用してみましょう。
ハローワーク
ハローワークは、厚生労働省管轄の就職支援機関です。フリーターや新卒、転職希望者などさまざまな人が無料で利用でき、高卒の就職活動にも活用できます。
ハローワークで就職先を探す場合は、利用登録が必要です。窓口で登録を行ってから、ハローワーク内のパソコンで求人情報を探してみてください。応募したい就職先が見つかったら、窓口の職員に紹介状を書いてもらいましょう。
就職・転職エージェント
就職・転職エージェントとは、人材を求める企業と求職者を結びつけるサービスを指します。希望の就職先の条件を伝えれば、要望に沿った求人を紹介してもらうことが可能です。
また、就職・転職エージェントでは求人紹介だけでなく、履歴書の添削や面接対策、企業とのやり取り代行なども行ってもらえます。就職成功まで、すべてのサービスが無料で受けられる就職・転職エージェントが多いのも特徴。高卒の就職活動に不安を感じている方は、エージェントに在籍するプロのキャリアアドバイザーに相談してみると良いでしょう。
知り合いから紹介してもらう方法もある
高卒が就職先を見つけるには、家族や親戚、友人などに紹介してもらう方法(縁故採用)もあります。会社や店舗を経営している知人や、友人が働く企業で人材を募集していないか、聞いてみてください。「縁故採用ってなに?メリット・デメリットとは」もチェックすると、縁故採用に関する理解が深まるはずです。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2023
高卒が正社員になりやすい就職先の4つの特徴
この項では、高卒が正社員として就職しやすい企業や業界の特徴をご紹介します。就職活動を進める際は、以下の内容を踏まえておくと希望の企業に入社できる可能性が高まるでしょう。
高卒が正社員になりやすい就職先の4つの特徴
- 体力やフットワークの軽さを求めている
- 学歴不問の求人を出している
- 人手が不足している
-
教育・研修制度が整っている
1.体力やフットワークの軽さを求めている
体力やフットワークの軽さが重視される肉体労働や外回りが多い仕事は、若手人材の需要が高い傾向にあるため、高卒から正社員になりやすい就職先といえます。特に、社員の平均年齢が高い企業では重宝されるでしょう。
2.学歴不問の求人を出している
高卒者は、学歴の条件を提示していない企業を就職先に選べば、内定獲得につながりやすくなるでしょう。
ただし、学歴不問の求人に応募する場合も、面接対策を怠ると不採用になる可能性があるので、企業に合わせたアピールをすることが重要です。
3.人手が不足している
人手不足の業界は、応募の間口を広げた求人が多い傾向にあるため、高卒から正社員を目指す場合は狙い目といえます。厚生労働省の「労働経済動向調査(令和5年8月)の概況」によると、業界別の労働者の過不足状況は以下のとおりです(人手不足感が高い5つの業界を抜粋)。
産業 | 人手不足に感じる | 人手過剰に感じる | D.I.(不足-過剰) |
---|---|---|---|
医療、福祉 | 65% | 4% | 61ポイント |
建設業 | 58% | 0% | 58ポイント |
運輸業、郵便業 | 56% | 0% | 56ポイント |
情報通信業 | 54% | 1% | 53ポイント |
学術研究、専門・技術サービス業 | 49% | 1% | 48ポイント |
引用:厚生労働省「表5 産業別正社員等労働者過不足状況及び労働者過不足判断D.I.(9p)」
「医療、福祉」「建設業」「運輸、郵便業」は、特に人手不足感が強いと分かります。これらの業界を就職先の候補にすると、高卒から正社員になれる可能性が高まるでしょう。
4.教育・研修制度が整っている
教育・研修制度が整っている就職先は、高卒から正社員になりやすいといえます。教育体制が整っている企業は、将来の成長を見込んで未経験者を一から育てていこうと考える傾向にあるからです。
高卒は、就業意欲やポテンシャルをアピールして評価につなげましょう。
高卒が就職先を選ぶときのポイント
高卒が就職先を選ぶときは、「自己分析をして興味のあること・やりたいことを考える」「適職診断を活用する」「幅広い業界・企業を視野に入れる」「情報収集をする」「未経験者歓迎の求人に注目する」「希望条件は譲れないものだけに絞る」などのポイントを押さえましょう。「そもそも、世の中にはどんな仕事があるの?」と疑問に思っている方は、ハタラクティブの業界図鑑や職種図鑑をチェックしてみてください。無料の適職診断も実施しています。
厚生労働省
労働経済動向調査(令和5年8月)の概況
就職先の業界別!高卒の就活で役立つ資格
高卒の就職におすすめの資格は、日商簿記検定やITパスポート試験などです。資格の取得を検討している方は、以下を参考にしてみてください。
IT業界:ITパスポート試験
ITパスポートは、IT分野に関する基礎的な知識があることを証明できる国家試験です。近年、ITの高度化は加速しているため、IT業界以外の就職先でも役立つでしょう。
IT業界に興味がある高卒の方はもちろん、まだやりたいことが決まっていないフリーターの方にもおすすめの資格です。
運送業界:普通自動車免許
普通自動車免許は、公道で自動車を運転するのに必要です。ドライバーだけでなく、外回りの仕事がある営業職や利用者のお宅に訪問が必要な介護職などでも役立ちます。
先述のとおり、普通運転免許(第一種)は満18歳以上から取得可能なので、就職先選びに悩む高卒は取得を検討してみても良いでしょう。
幅広い業界:日商簿記検定(3~2級)
日商簿記検定は、会計知識や財務諸表を読む力、コスト感覚などが身についていることを証明する資格です。
基本的にどの就職先でも役立つとされているので、汎用性が高い資格を取得したい高卒におすすめ。就職で有利になりやすいのは2級以上ですが、簿記に全く触れたことがない方は3級からチャレンジしてみると良いでしょう。
高卒の就職に資格は必須ではない
高卒は、資格を取得しないと就職できないわけではありません。むしろ、資格の有無よりも若さやポテンシャルを重視する会社は多くあります。就職後に働きながら取得を目指すことも可能なため、「就きたい仕事に必須の資格がある」「どうしても取りたい資格がある」という状況でなければ、就職活動を進めるのが無難でしょう。
就職先を探す高卒は就活の日程や持ち物もチェック!
就職を目指す高卒は、就職先を探すのと並行して就活スケジュールや必須の持ち物も確認しておきましょう。
就活スケジュール
高卒(新卒)者の場合、一般的に7月の上旬に求人票が解禁されるので、9月上旬に応募します。選考は9月中旬から始まり、選考結果が通知されるのは9月下旬ごろです。
新卒の就職活動は学校を通して行うのが基本で、応募書類は学校から送付します。秋ごろに追加募集されることもあるので、最初の応募で思うような結果が出なくても諦めずに就職活動を続けましょう。
なお、厚生労働省の「令和6年3月新規高等学校卒業者の就職に係る採用選考期日等を取りまとめました」によると、2024年3月に高校を卒業する生徒の選考開始および採用内定開始日は9月16日でした。
高卒(既卒)者の就職活動には決まったスケジュールがないため、自分で求人を検索・応募し、応募先の企業に従って選考を進める必要があります。就職・転職エージェントでは、就職成功までのスケジュール管理もサポートしてくれるので、就職活動の進め方に不安がある高卒の方は相談してみるのがおすすめです。
高卒フリーターはできるだけ早く就活をスタートしよう
高卒フリーターの就職活動で注意したいのは、フリーターでいる期間をできるだけ作らないことです。フリーター期間が長期化すると、採用担当者に「就業意欲がないのではないか?」とマイナスなイメージを与える恐れがあります。やむを得ない理由がない限り、できるだけ早く就職先を探すのがおすすめです。
高卒フリーターの就職活動のポイントは、「『高卒は仕事がない』は本当?理由と実態を確認しよう」でご紹介しています。
参照元
厚生労働省
報道発表資料 2023年2月
最低限用意したい3つの物
高卒の就職活動で最低限必要な物は、「スーツ」「カバン」「腕時計」です。面接直前に慌てることがないように、余裕を持って準備しておきましょう。
1.スーツ
高卒の就職活動の服装は、スーツが一般的です。企業によっては「私服で面接可」としている場合もありますが、すぐに就職先が決まるとは限らないので、1着は持っておくべきアイテムといえます。
柄は無地で、黒やダークグレー、ネイビーなどの落ち着いた色を選ぶのがおすすめ。サイズが合っていないとだらしない印象を与える可能性があるので、なるべく試着してから購入しましょう。
2.カバン
高卒の就職活動にはカバンも必須です。応募書類を持参したり、企業から資料をもらったりすることを想定し、A4サイズの書類が入る大きさのカバンを選びましょう。スーツと同様、ダークトーンで無地の物を選ぶのが無難です。
ブランドのロゴが大きく入ったカバンや、カジュアルなリュックなどは就職活動の場に相応しくありません。面接に持って行くと印象が下がる可能性があるので注意してください。
3.腕時計
腕時計も、高卒の就職活動に必要な持ち物です。ビジネスシーンに適した、シンプルで落ち着いたデザインの腕時計を選びましょう。
面接会場でスマートフォンを操作して時間を確認すると、「携帯をいじっている」「マナーが悪い」と判断される場合があるので気をつけてください。
「これで面接は完璧!持ち物リストと準備のポイント」のコラムでは、面接に必要な持ち物リストや身だしなみのチェックポイントを紹介しています。要点を押さえて万全な状態で就活に挑み、内定獲得を目指しましょう。
就活の準備を進めるなかで、「就職先の探し方や決め方が分からない」「自分1人だけで就職活動を進める自信がない」と感じている高卒の方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、高卒をはじめ、フリーターや既卒・第二新卒など、若年層の就職活動をサポートしています。
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高卒者の就職先に関するQ&A
ここでは、高卒者が就職先を選ぶ際に抱える悩みをQ&A方式で解決していきます。
高卒の就職先は見つかる?
学歴や男性・女性に関係なく就職先を見つけることは可能です。
ただし、自己PRや志望動機などで自分を最大限アピールできるよう工夫が必要。「高卒で就職するのは難しいのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、はじめから無理だと決めつけず前向きに行動を起こしましょう。「高卒の就職率はどのくらい?大卒との違いや都道府県別の内定率も紹介」では、高卒者の就職事情を解説しているので、ぜひお役立てください。
高卒者は就職先をどのように探せば良い?
高卒者が就職先を探す際は、ハローワークや就職・転職エージェントを利用するのがおすすめです。
エージェントに相談すると自分の希望に合った就職先を紹介してもらえます。「安定した仕事を目指す高卒の方へ!おすすめの職業や就活のポイントを紹介」では、高卒者が就職しやすい職種を紹介しているので、どのような仕事に就くべきか悩んでいる方は参考にしてください。
高卒の就職先選びで注意すべきポイントは?
高卒者が就職先を決める際に注意すべきポイントは、自己分析を事前にしっかりと行うことです。
早く就職先を決めたいからといって、自分の性格や希望に合わない仕事に就くと、就職後に後悔する可能性があります。就職後も前向きに仕事に取り組めるように、自分の強みや仕事でやりたいことなどを明確にしておきましょう。「高卒の仕事探しのポイントは?将来性のあるおすすめの仕事もご紹介!」もあわせてご覧ください。
高卒フリーターが就職しないままでいるとどうなる?
高卒で就職せずにフリーターを続けると、将来正社員として働きたいと考えたときに、就活で内定をもらうのが難しくなる可能性があります。
また、就職内定率は年齢が上がるにつれて低下し、フリーター期間が長いと選考で不利になることも。そのため、進学を考えていない高卒者は、早めに就活に取り組むことをおすすめします。高校卒業後の就活なら、ハタラクティブにご相談ください。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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ITサポート事務
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東京都
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