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アルバイトと正社員の違いとは?メリット・デメリットや面接対策などを解説
更新日
この記事のまとめ
- アルバイトと正社員の違いとして「勤務時間」「福利厚生」などがある
- アルバイトと正社員の違いとして、業務の責任や収入の安定性の差も挙げられる
- アルバイトのメリットの一つは、「働き方の自由度が高い」こと
- 正社員のメリットは、安定した収入でやりがいのある仕事ができるところ
- 面接でアルバイトと正社員の違いを聞かれたら、業務への心構えを答える
アルバイトと正社員の違いがよく分からないという方もいるでしょう。アルバイトと正社員は勤務時間や業務の責任の大きさなどが異なり、長期的な目で見ると多方面で違いがでてきます。
このコラムでは、アルバイトと正社員の違いやメリット・デメリットを解説。ほかにも、アルバイトから正社員になるコツもご紹介しています。正社員を目指すか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
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アルバイトと正社員の違いとは?
アルバイトと正社員の違いは、勤務時間や給料、生活の保障などにありますが、大きな違いは雇用期間でしょう。
正社員は雇用期間の定めがない無期雇用で、基本的には自ら退職を願い出ない限りは雇用され続けます。一方、アルバイトは雇用期間が定められている有期雇用の場合が多いようです。雇用契約を締結する段階で「○年×月まで」という期間が決められます。
正社員とアルバイトの違いについては、下記で詳しく解説します。
1.雇用契約の違い
アルバイトと正社員の違いは、雇用に期限が設けられているかどうかです。
アルバイトは雇用の期限が決められている「有期雇用」であることがほとんど。労働の期間が決まっているため、続けて働く場合は契約を改めて結ぶ必要があります。しかし、継続して働きたいと考えていても、会社の都合によっては契約が更新されないことも。有期雇用のアルバイトやパートは、現在の仕事を確実に続けられる保証はないといえます。
一方、正社員は「無期雇用」という、期間の定めがない雇用契約であることがほとんどです。何かトラブルが起きたり辞職したりすることがなければ、解雇の可能性はほとんどありません。
2.勤務時間の違い
アルバイトと正社員の違いは、勤務時間にもあるようです。
一般的に、アルバイトの勤務時間はシフト制で、自分の生活に合わせて働く時間を決められます。休日もあらかじめ自分で決められるので、希望休を確保しやすいでしょう。
正社員の場合、勤務時間が元々決まっている会社が多く、1日8時間の週5日勤務が一般的です。休日は1年間で休める日数があらかじめ定められており、夏季や年末年始に長期休暇のある会社が多くあります。また、創立記念日や誕生日に独自の休暇を設ける会社も増えているようです。
3.給料や生涯賃金など収入の安定性の違い
給料や生涯賃金など、収入の安定性も正社員とアルバイトの違いとして挙げられます。
アルバイトの給料は時給制が多く、働いた時間の分だけ賃金を支払われる仕組みが一般的です。勤務時間によって月収が変動するため、毎月の収入が安定しにくいでしょう。賞与や退職金のないことがほとんどで、毎月の給料だけが収入源になります。
正社員の給料は、月給制か年俸制が多く、毎月決まった金額を受け取れるため、安定しているのが魅力です。会社によっては賞与が支給されるほか、実績や経験を積むと昇給することもあるでしょう。
正社員とアルバイトの収入の差を知りたい方は、生涯賃金について記載されている、「正社員の平均給料はどれくらい?フリーターとの差は?年齢別の給与も紹介」をチェックしてみてください。
アルバイトと正社員で税金の有無や違いなどはある?
アルバイトや正社員といった、雇用形態による所得税の違いはありません。所得税とは、収入から天引きされる税金です。アルバイトやパートであっても、給与所得者であれば所得税が引かれます。年収103万円以下・月収8万8,000円未満に該当しない場合は、税金が掛かることを覚えておきましょう。4.福利厚生の違い
アルバイトと正社員の違いの一つに、福利厚生の充実度が挙げられます。
アルバイトは、一定の条件を満たすと雇用保険や社会保険に加入できますが、多くの場合は国民健康保険と国民年金で、それぞれの保険料は自己負担です。また、国民健康保険には「扶養」がないため、結婚して子どもが増えると支払金額が増加します。
正社員の場合、入社すると自動的に社会保険と厚生年金に加入するシステムの会社が多いようです。保険料は会社と折半で、給料から天引きするかたちで引き落とされます。社会保険は給与額が増えるほど保険料も高くなりますが、家族が増えても支払う金額が上がることはありません。
5.キャリア面での違い
アルバイトと正社員は、キャリア形成の面でも違いがあります。
アルバイトは短期雇用を前提として採用されているため、企業側が一人ひとりの人材に割く費用やコストは少ないでしょう。身につくスキルは特定の業務で使うものが多く、仕事の幅が広がる機会はあまり多くありません。責任のある業務を任せてもらえないこともあり、スキルアップが叶わない可能性もあります。
正社員は長期雇用が前提であるため、スキルアップの機会が豊富です。研修やセミナーなどの教育支援が充実しているので、責任のある業務を任せてもらえることも。正社員なら誰でも自然にスキルアップしていく訳ではありませんが、キャリアアップのチャンスは充実しているといえます。
転職を考える際にも、さまざまなスキルが身についていると選択肢が増えるでしょう。
メリットから考えるアルバイトと正社員の違い
メリットから、アルバイトと正社員の違いを考えてみましょう。「アルバイトと正社員はどちらが得?」と気になっている方は、どちらの働き方が自分に合っているか考える際の参考にしてみてください。
アルバイトで働くメリット
働き方を自由に決められたり、転勤がなかったりすることがアルバイトのメリットです。以下で、それぞれのメリットについてご紹介します。
自分で働き方を決められる
アルバイトの大きなメリットは、働く日数や勤務時間を自分で決められる点にあります。働く時間をコントロールできるため、自分のやりたいことや夢のために使う時間を確保しやすいでしょう。家事や子育てを優先したい方や学生にとっても、アルバイトは働きやすいといえます。
責任が重くない
アルバイトは、正社員より業務への責任が少ない点も特徴です。業務内容によって責任の重さは変わりますが、アルバイトは短期雇用が一般的なため、大きなリスクや責任を負わされることは少ないでしょう。
とはいえ、アルバイトも仕事であることに変わりはありません。企業や店舗に迷惑をかけないように、マナーや礼儀を守って働くことが大切です。
異動や転勤がない
転勤や異動の有無もアルバイトと正社員の違いです。アルバイトは大規模な転勤や遠方への異動がほとんどありません。家庭の事情で引っ越しができなかったり、環境の変化を希望しなかったりする場合には、大きなメリットとなります。転勤になると、業務を覚え直して新たに人間関係を築かなければなりませんが、アルバイトやパートならその心配もありません。
ほかにも、アルバイトのメリットやデメリットを知りたい方は、フリーターの利点が記載されている「フリーターの利点って何?正社員を目指す方法もあわせてご紹介」をチェックしてみてください。
正社員で働くメリット
正社員として働く強みには、長期活躍ができることや昇給に期待できることがあります。以下で正社員として働くメリットを確認してみてください。
長く働ける
正社員には契約期間がないため、定年まで働けます。会社が経営不振や事業終了にならない限りは、解雇され失業することはないでしょう。安定して長く働けるのは、アルバイトやパートにはない大きなメリットといえます。
昇給や昇格がある
アルバイトと正社員の大きな違いは、給料や役職です。正社員の場合は、昇給や昇格のチャンスが年に数回得られる企業もあるでしょう。会社で認められて昇給・昇格すると、働くうえでのモチベーションにつながります。また、年功序列制の企業では、勤続年数が増えるごとに給料が上がり、昇格を期待できるようです。
ボーナスがある
企業によっては、正社員を対象に賞与が支給されるのもメリットです。月々の給料にプラスして収入を得られるのは、正社員になる強みといえます。アルバイトやパートの場合も寸志が支給されることはありますが、正社員と比較すると金額が低めといえるでしょう。
やりがいが大きい
アルバイトと正社員の違いには、仕事のやりがいの大きさも挙げられます。業務の幅が広い正社員は責任も伴いますが、目標を達成した際にやりがいを感じられるでしょう。業務を通じて成長するチャンスや高みを目指す向上心が得られる場合もあります。成果を認められると、より大きな仕事を任せてもらえるのは、正社員ならではのメリットです。
そのほかのメリットを知りたい方は、「正規社員と非正規社員の違いは?働き方とそれぞれのメリット・デメリット」をチェックしてみてください。
デメリットから考えるアルバイトと正社員の違い
ここでは、デメリットから考えるアルバイトと正社員の違いを紹介します。メリットだけでなくデメリットにも理解を深め、働くイメージを鮮明にしましょう。
アルバイトで働くデメリット
アルバイトで働くデメリットには、収入の少なさや雇用の不安定さがあります。以下でそれぞれの内容を解説するので、チェックしてみてください。
経験年数と収入が比例しない
アルバイトとして働くデメリットの一つは、正社員より収入が少ないことです。勤務時間が同じだとしても、アルバイトが正社員の月収を上回ることは少ないでしょう。また、正社員は長く在籍すると収入が上がりますが、アルバイトの場合は経験年数が上がっても、収入が大きく上昇することは少ないでしょう。
ここで、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」から2023年度のアルバイトと正社員の月給を年齢別(男女計)に比べてみましょう。
年齢 | 正社員の平均月収 | 正社員以外の平均月収 |
---|---|---|
20~24歳 | 22万8,700円 | 19万4,800円 |
25~29歳 | 26万3,600円 | 21万6,400円 |
30~34歳 | 29万4,100円 | 22万1,400円 |
35~39歳 | 32万7,000円 | 22万500円 |
40~44歳 | 35万4,600円 | 22万600円 |
参照:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査(p.12) / (6)雇用形態別にみた賃金」
年齢別に月給を比較してみると、年齢が上がるごとに金額の差が広がっていくのが分かります。正社員は20代から40代に年齢が上がると約12万円上がっていますが、アルバイトは年齢が上がって変化する月収は3万円弱です。
この結果から、アルバイトと正社員は生涯年収にも大きな差があると分かります。
雇用が安定していない
アルバイトの働き方は自由度が高いかわりに、不安定な雇用環境で働くリスクを伴います。契約期間が決まっている場合、会社の業績次第ではそのまま契約終了になることもあるようです。アルバイトやパートは、会社側の都合で希望通りに働けなくなる可能性がある、不安定な雇用形態といえるでしょう。
正社員で働くデメリット
正社員は、長期休暇の取りにくさや責任の重さがデメリットになることもあります。下記では、正社員のデメリットについてまとめました。
長期の休みを取得しづらい
アルバイトと正社員の違いとして、休みを取りやすいかどうかが挙げられます。正社員は長期休暇や急な休みを取りづらく、簡単には仕事を休めない会社もあるようです。勤務時間が固定されているため、有給休暇を除くと、数カ月単位で休みを取得することはほぼできないでしょう。その点は、アルバイトやパートより働き方の自由度は低いといえます。
仕事の責任が重い
正社員の仕事には、重い責任を伴うこともあるでしょう。会社側は、アルバイトより多くの給料を支払っているため、責任の大きい業務は正社員に任せます。部下やアルバイトのミスをフォローしなければならない場合もあるでしょう。管理職になると、業務の責任はさらに大きくなります。
異動や転勤の可能性がある
アルバイトと正社員の違いは、異動や転勤を命じられたら従わなければいけないところにあります。正社員で働いていると、転居を伴う異動や転勤を命令される場合もあるでしょう。大規模な企業では、海外に転勤することもあるようです。
転勤や異動はキャリアアップの機会と捉えられますが、「新しい環境にストレスを感じたら?慣れるまでにやると良い3つのこと」のコラムにもあるように、環境が変わることにストレスを感じる方もいます。引っ越しをしたくない方は、転勤や異動のない正社員求人を探しましょう。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
面接で「アルバイトと正社員の違い」を聞かれたら
就職面接で「アルバイトと正社員の違いはなんですか?」と、質問されることもあるでしょう。面接官は、勤務時間や給与など労働条件の違いを知りたいわけではありません。正社員になる心の準備ができているかを知りたいと考えています。
この質問に答える際は、「仕事の責任の重さ」「利益を上げる効率性」「成長して企業に貢献する」など、仕事に対する責任感や意識の違いを回答するのが望ましいでしょう。正社員は、部下やアルバイトが起こしたトラブルの責任も取る必要があります。会社の利益を上げるため、効率的に業務をこなす姿勢も重要です。正社員はアルバイトでは経験できない業務に携われるため、成長して企業に貢献できる点を説明することもできます。
面接で質問される内容を知りたい方は、面接のポイントが記載されている「既卒の面接でよく聞かれる15の質問と回答例!就職成功のポイントもご紹介」をチェックしてみてください。
アルバイトと正社員の違いを知って仕事探しをしよう!
アルバイトと正社員の違いを、勤務時間や福利厚生、キャリア面などから紹介しました。メリット・デメリットを踏まえたうえで、正社員として働きたいと考えた方は、下記の仕事の探し方をぜひ参考にしてみてください。
「正社員登用制度」を利用して正社員になる
アルバイトやパートとして働いている方は、会社の正社員登用制度を利用して正社員になる方法があります。正社員登用制度とは、アルバイトやパートなどの非正規雇用から、正社員に雇用転換する制度です。すべての企業で実施しているわけではないので、勤務先が制度を設けているか確認しましょう。
正社員登用制度を実施していたとしても、正社員になるための条件は企業によって異なります。勤続年数が決まっているところや昇格試験を行う場合もあるようです。正社員登用制度を設けているかの確認とともに、雇用転換の条件も聞いておきましょう。
正社員登用制度について詳しく知りたい方は、「正社員登用制度とは?読み方や必要な実績・試験について解説!」のコラムを参考にしてみてください。
転職サイトやハローワークで求人を探す
転職サイトやハローワークに登録し、自分で就職活動を始めるのも一つの手です。自分の働き方に合った求人を探して応募ができます。
また、ハローワークで求人紹介を受けるのもおすすめ。ハローワークは、地元の求人が多数掲載されているため、住み慣れた地域で貢献したい方に向いています。求人の検索だけではなく、面接の練習や応募書類の添削もしてくれるので、就活が不安な場合は利用してみてください。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。