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バイト週5日勤務と正社員はどちらが得?給与や待遇面の違いを解説
更新日
週5のバイト勤務と正社員勤務って正直そんなに変わらないんじゃない?
フリーターで週5日アルバイト勤務していれば、正社員と収入はあまり変わらないと思うのですが、何か違いはありますか?
正社員とフリーターでは、年収に大きな差があるだけではなく、待遇面にも違いがあります。
就活アドバイザーに聞いてみました!
「週5のバイトと正社員は大差がないのでは?」と考えている方もいるでしょう。週5のバイトと正社員には、働き方や待遇面、年収などに大きな違いがあります。フリーターと正社員、どちらにしても自分のライフスタイルに合った働き方を選ぶことが大事です。
このコラムでは、週5のバイトと正社員の違いをキャリアアドバイザーに聞いてみました。どのような働き方を選べば良いか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
正社員よりバイトのほうが稼げる?
正社員として入社したてのころは、バイトのほうが稼げることもあります。しかし、正社員は勤続年数が長くなるにつれて給与が上がっていく傾向にあるので、長い目で見ると正社員のほうが稼げるといえるでしょう。
ここでは、8時間勤務で週5日バイトをした場合の給料と年収を紹介するので、自分の生活に必要なお金を考えながらチェックしてみてください。
週5の8時間勤務でバイトをした場合の給料
8時間勤務で週5日バイトをした場合の給料を、時給1,000円と仮定して計算します。
- ・1,000円×8時間=8,000円
・8,000円20日(5日×4週)=160,000円
8時間勤務で週5日バイトをした場合の月収は、16万円でした。
しかし、週5で毎日8時間勤務すると社会保険料や税金なども支払うことになるため、手取りは16万円よりもさらに低くなるでしょう。
非正規雇用の平均月収は22万6,600円
厚生労働省が発表している「令和5年賃金構造基本統計調査(6) 雇用形態別にみた賃金 第6-1表 雇用形態、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び雇用形態間賃金格差」によると、非正規雇用の平均月収は22万6,600円です。
しかし、「非正規雇用」のなかには契約社員や派遣社員も含まれています。アルバイトは契約社員や派遣社員に比べて給与が低い傾向にあり、22万6,600円ほどの収入は得られない可能性があるでしょう。
アルバイトの月収の相場を知りたい方は、「バイトの平均月収は?正社員との比較や収入アップのコツを解説!」のコラムをぜひ参考にしてみてください。
週5日フリーターとして働いた場合の月収と年収
前述したように、8時間勤務で週5日アルバイトをした場合の月収は16万円程度です。ここでも、時給を1,000円と仮定して、週5日フリーターとして働いた場合の年収を計算します。
- ・日給:8,000円
・月収:16万円
・年収:192万円
週5日フリーターとして働いた場合の年収は、192万円です。
しかし、この金額から社会保険料や税金、国民年金などを支払わなければならないので、実際の手取りはこれよりも少なくなります。「時給1,000円」を高いと感じても、年収200万円で何年も生活を維持するのは難しい可能性があります。
税金については、「フリーターが払う税金とは?払い方や計算シミュレーションも紹介」のコラムでご確認ください。
バイトに週5日入れないと思ったら
バイトを週5から減らしたいと思ったら、まずは生活に最低限どれくらいの収入が必要なのか見極めましょう。月に掛かるおおよその生活費を把握し、それを踏まえたうえでどれくらい稼げば良いかを考えることが大事です。
一人暮らしに掛かる生活費については「一人暮らしの生活費をシミュレーション!平均支出額や節約方法も紹介」のコラムで詳しくご紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
週5バイトと正社員の違い
週5勤務のアルバイトと正社員では、給与や働き方、待遇といった面で大きく差があります。それぞれの特徴を把握し、自分にとってどのような働き方が合っているか確認してみましょう。
給与の違い
正社員の給料は、勤続年数に応じて定期昇給があるのが一般的です。また、成果やスキルに応じて昇給することもあるでしょう。さらに、ボーナスや退職金といった制度は正社員のみを対象とするのが一般的です。
それに対し、アルバイトの時給は上がりにくく、昇給があったとしても10~100円程度と少なめでしょう。国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査 -調査結果報告-2 平均給与」によると、正社員の平均年収が523万3,000円であるのに対し、非正規雇用の平均年収は200万5,000円です。正社員と非正規雇用の平均年収には、322万8,000円の差があります。
アルバイトにボーナスや退職金制度を導入する企業は少なく、給与差が大きく開く要因であることが分かるでしょう。
正社員の月収
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査(6) 雇用形態別にみた賃金 第6-1表 雇用形態、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び雇用形態間賃金格差」によると、正社員の平均月収は32万8,000円(年齢42.6歳、勤続年数12.8年)です。
ただし、あくまでも正社員という雇用形態全体としての平均月収なので、すべての業界や職種に該当するとは限りません。業界や職種、年齢によって月収は異なります。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
国税庁
令和4年分 民間給与実態統計調査
働き方の違い
正社員は雇用期間の定めがなく、よほどのことがない限り解雇されないので、長期にわたって安定して働けるのが魅力です。週5日・8時間労働が基本で、必要に応じて残業が生じることもあるでしょう。
ただし、より責任のある仕事を任せてもらえるのも、正社員ならではといえます。スキルアップのために専門的な知識を学ぶ機会も多く、将来を見据えたキャリア形成がしやすいです。
一方、アルバイトは非正規雇用です。仕事は、基本的には未経験から挑戦しやすいタスクを行います。正社員に比べると責任の重い仕事を担う機会が少なく、勤続年数に伴って必ずキャリアアップできるというわけではないでしょう。
なお、アルバイトの働き方はシフト制が一般的で、勤務日数や時間は自分で決められます。
待遇面の違い
正社員は、アルバイトに比べて幅広い福利厚生を利用できるでしょう。福利厚生の内容は企業によって異なるものの、住宅手当や資格手当、施設の割引利用、資格支援制度などが代表的です。
詳しくは、「福利厚生とはどんな制度?目的や適用条件を分かりやすく解説します!」のコラムをご覧ください。
非正規雇用者を福利厚生の対象に含める企業もありますが、福利厚生をすべて受けられることは少ないようです。正社員向けの福利厚生は手当や資産形成など生活の充実を主としているのに対し、非正規雇用者向けの福利厚生は「自社商品の割引購入」「会社施設の利用」など一時的なものが多いといえるでしょう。
週5勤務のバイトと正社員のどちらが良い?
アルバイトと正社員、それぞれの特徴を把握したうえで、自分のライフスタイルに合った働き方を選ぶことが大事です。アルバイトも正社員も、それぞれにメリットやデメリットがあり、一概に「正社員として働いたほうが良い」とは言い切れません。
アルバイトは、働く日数や時間などを自分で決められるので、プライベートを大事にしながら働けるでしょう。たとえば、芸能界を目指している方などは、急なオーディションや仕事依頼に対応しやすいのが強みの一つです。
また、資格を取りたい方も、勉強時間の確保や資格取得後の就職を見据えてアルバイト生活を選ぶことが考えられます。
週5勤務のバイトがきついなら正社員がおすすめ
週5勤務のアルバイトがきついと感じる場合は、正社員になるのがおすすめです。正社員であれば、安定した収入を得ながら長期的に働けます。週5日のフルタイムで働くのは同じでも、正社員のほうが給与が高く、福利厚生やボーナスといった手当が期待できるでしょう。
自分のスキル次第では、週4勤務や時短勤務など、柔軟な働き方が可能になる場合もあります。金銭面だけでなく、精神的にも余裕をもちやすいでしょう。
バイトは週5から勤務日数や時間を減らすと給料が減る
週5勤務のアルバイトの場合、勤務日数や時間を減らすことで給料が減ります。
一方で、正社員は基本的に月給制なので、毎月安定した収入を得ることが可能です。会社によっては、正社員になればボーナスが支給される場合もあり、生活面も安定するでしょう。
正社員は若いうちに目指すのがベター
週5勤務のバイトが正社員を目指すなら、若いうちに就活を始めるのがおすすめです。
労働政策研究・研修機構(JILPT)の「労働政策研究報告書 No.213 大都市の若者の就業行動と意識の変容―『第5回 若者のワークスタイル調査』から―」では、フリーター期間が1年を超えると正社員になれる割合が減る結果が出ています。正社員を目指すのであれば、1日でも早く行動することが大事といえるでしょう。
引用:労働政策研究・研修機構(JILPT)「労働政策研究報告書 No.213 大都市の若者の就業行動と意識の変容―「第5回 若者のワークスタイル調査」から―図表4-33 男女別 フリーター継続期間と正社員になれた割合(p.128)」
上記から分かるように、フリーター期間が長引くほど正社員への就職率が低下します。また、20代後半、30代と年齢を重ねるほど、専門的なスキルや経験に重きを置いて評価されるようになることも覚えておきましょう。
参照元
労働政策研究・研修機構(JILPT)
「労働政策研究報告書 No.213 大都市の若者の就業行動と意識の変容―「第5回 若者のワークスタイル調査」から―
週5勤務のバイトから正社員になる方法
週5勤務のバイトから正社員になるには、「正社員登用」と「就職エージェントの利用」が挙げられます。以下でそれぞれ解説しているので、ぜひご一読ください。
正社員登用制度を利用する
正社員登用制度を導入している会社でアルバイトとして働き、制度を利用して就職するのも一つの手です。まずはアルバイトとして働くことで、職場の雰囲気や業務内容を知りながら正社員を目指すべきかを判断できます。
正社員になる前にも、面接や書類提出を踏むのが一般的です。しかし、正社員登用制度では実績を重視してもらえる傾向があり、学歴やスキルに自信がない状態からも就職を目指しやすいといえます。
正社員登用制度については「正社員登用制度とは?読み方や必要な実績・試験について解説!」のコラムでも詳しくご紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
就職エージェントを利用する
就職エージェントを利用すれば、プロのキャリアアドバイザーのサポートを受けながら正社員を目指せます。希望条件に合った求人の紹介だけでなく、自分に合った仕事を第三者の目線から提案してもらえます。内定獲得後のアフターフォローも充実しているエージェントが多いため、一度登録してみるのがおすすめです。
「週5勤務ではなく週4勤務で働きたい」「バイトから正社員になり、安定した収入を得たい」と考えている方は、ハタラクティブにご相談ください。
ハタラクティブは、若年層を中心とした就職・転職エージェントです。プロのキャリアアドバイザーがあなたの希望に合った求人をご紹介。応募書類の添削や面接対策なども行っているので、1人での就活に不安を感じている場合も安心して利用できます。
「アルバイトと正社員、どちらの働き方が合っているのか分からない…」とお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。
週5のアルバイトに関するFAQ
ここでは、週5のアルバイトに関するよくある疑問をまとめました。週5日アルバイトをするきつさややりたい仕事を見つける方法について触れているので、ぜひご覧ください。
バイトを週5で入れるのは大学生や高校生にはきついですか?
人によって異なります。学校に通いながらアルバイトをしたい方は、自分に向いている業務内容や職場環境を明らかにしましょう。 アルバイトの働き方について詳しく知りたい方は、「アルバイトってどんな働き方?」をご一読ください。
週5勤務のアルバイトから正社員になれますか?
選考に向けてきちんと準備をすれば、なれるでしょう。
アルバイトから正社員になるには、経験を積んで正社員登用制度を利用するのもおすすめです。「アルバイト先で今後も長く働きたい」と感じたら、正社員登用制度があるかどうかを調べてみましょう。
正社員を目指す方法については、「正社員になるにはどうすれば良い?フリーターからの就職を成功させるコツ」のコラムもぜひ参考にしてみてください。
正社員になりたいけどやりたい仕事が見つかりません…
やりたい仕事が見つからない場合は、第三者の力を借りて客観的なアドバイスをもらうのがおすすめです。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。