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バイトの平均月収は?収入アップのコツやおすすめの職種を紹介
更新日
この記事のまとめ
- バイトを含むパートタイム労働者の平均月収は約10万9,000円
- バイトと正社員の平均月収を比べると、30代後半で10万円以上の差が生じる
- バイトで月収アップを目指すなら、コールセンターや塾講師などがおすすめ
- バイトは自由度の高い働き方ができる一方、雇用や収入が不安定で月収アップが難しい
- 安定した月収や将来を考えるなら、バイトから正社員としての就職を視野に入れよう
フリーターの方のなかには、バイトの平均月収がどのくらいか気になる方もいるでしょう。バイトの月収は正社員よりも少ない傾向にあり、年齢を重ねても収入に大きな変化はみられません。自由な働き方を重視する場合はバイトを続けるメリットが大きいものの、将来の安定を考えるなら正社員を目指すのがおすすめです。
このコラムでは、バイトの平均月収や収入アップを目指す方法について解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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バイトの平均月収はどのくらい?
厚生労働省の「毎月勤労統計調査 令和6年6月分結果確報 時系列第7表 時間当たり給与(パートタイム労働者)」によると、バイトを含むパートタイム労働者の同月の時間当たり平均給与は1,335円でした(2024年6月現在)。また、同調査によるとパートタイム労働者の月間総実労働時間は81.7時間となっており、これをもとに計算するとバイトの平均月収は約10万9,000円となります。なお、パートタイム労働者の平均出勤日数は14日でした。
バイトを含む非正規雇用社員の平均月収
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況/雇用形態別」によると、正社員・正職員以外の平均賃金は22万6,600円です。「正社員・正職員以外」とは、アルバイトの学生やフリーターのほかに、派遣社員・契約社員も含まれています。月給制で契約している非正規労働者もいるため、時給の金額や労働時間によって賃金が変わるアルバイトの学生やフリーターの方は、平均月収は参考程度に捉えておきましょう。
学生のバイト月収と平均勤務時間
高校生や大学生のバイト月収は、学業と両立する必要があるため、前述の平均月収よりも少ない3~5万円程度が多いといわれているようです。
また、文部科学省が発表した「令和4年度 全国学生調査(第3回試行実施)」によると、1週間のうちアルバイト/定職にあてる時間が11時間以上と回答した学生は全体の45%を占めています。なかでも、労働時間が「6-10時間」「11ー15時間」と回答した学生はそれぞれ19%と最も高い数値(「0時間」は除く)です。週3日働くと考えた場合、1日平均2~5時間程度の勤務をしていると考えられます。大型連休や夏休みなど、集中的にバイトに入ることで10万円近く稼ぐ学生もいるでしょう。
参照元
厚生労働省
毎月勤労統計調査 令和6年6月分結果確報
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
文部科学省
令和4年度「全国学生調査(第3回試行実施)」の結果について
バイト月収の計算方法は?
バイト月収の計算方法は、それぞれの勤務形態や勤務時間によって変わります。シフト制で1日の勤務時間が一定の場合は「日給×月の勤務日数」、日によって勤務時間が変わる場合は「時給×月の勤務時間の総数」で計算することが可能です。ただし、午後10時〜翌朝午前5時までの深夜帯に働く場合は、最低25%の割増賃金が支払われます。割増率を含めた計算方法について詳しく知りたい方は、「残業代の計算方法は?休日出勤や深夜労働の場合どうなる?」のコラムもチェックしてみてください。
バイトで月収アップを目指す5つの方法
バイトは正社員に比べて昇給の機会が少ないため、今のバイトを続けたまま月収アップを目指すのは一定の難しさがあるといえます。そのため、バイトで月収アップを目指すなら、下記のような働き方の工夫が必要です。
バイトで月収アップを目指す方法
- 高時給のバイトで働く
- シフトを多く入れて働く時間を増やす
- 深夜帯・早朝・土日祝日のシフトに入る
- バイトの掛け持ちをする
- すきま時間を活用して短期・単発のバイトをする
1.高時給のバイトで働く
「今のバイトは月収が少ない」と感じているのなら、高時給のアルバイトを選ぶという方法があります。時給が高ければ、働く時間が今と同じでも月収を上げることが可能でしょう。
時給が高い仕事は対人スキルや専門的な知識、体力を求められる場合が多く、それなりの大変さがあるため、疲労やストレスを抱え込まないようにするのが大切です。
2.シフトを多く入れて働く時間を増やす
平均月収よりも稼ぎたい場合は、シフトを多く入れて働く時間を増やすことも検討してみましょう。勤務時間が増えると、必然的に働いた分だけ収入が増えることになります。
ただし、学生や就職を目指すフリーターなどは、学業や就活とのバランスが崩れないよう注意が必要です。
3.深夜帯・早朝・土日祝日のシフトに入る
深夜帯や早朝、土日祝日にバイトをして月収を上げるのも一つの手です。深夜帯(午後10時〜翌朝午前5時まで)のシフトに入ると、最低25%の割増賃金が支払われます。また、勤務を希望する人が少ない傾向にある早朝や、世間一般の休みと被って忙しくなる土日祝日の時給を上げている職場も少なくありません。
特に、コンビニエンスストアなど24時間営業のお店では、日中よりも夜間や早朝、土日祝日勤務の時給を上げている傾向にあるので、あえて高時給の時間帯のシフトに入るのがおすすめです。
4.バイトの掛け持ちをする
「今のバイトを続けたまま月収アップしたい」「すぐに月収アップを叶えたい」という方は、アルバイトを2つ以上掛け持ちすると良いでしょう。たとえば、比較的早く日中のバイトが終わる場合、そのあとに別のバイトをすれば時間を有効活用しながら稼ぐことが可能です。
ただし、職場によってバイトの掛け持ちを禁止している場合もあるので、確認してから行う必要があります。また、無理なシフトを組んで働き続けると体調を崩してしまう恐れも。スケジュール管理を徹底し、身体に負担が掛かり過ぎない範囲で行いましょう。
5.すきま時間を活用して短期・単発のバイトをする
「バイトをいくつも掛け持ちするのは厳しい」という場合は、短期間のバイトや単発のバイトで、すきま時間を活用して月収を上げるのがおすすめ。長期的にバイトを詰め込むよりも、自分の余裕があるときに絞って働けるため、身体的な負担は軽く済む可能性があります。
また、単発のバイトはその日の状況に合わせて申し込めるので、「予定していた用事がなくなったから働こう」「今日は体調が悪いからゆっくりしよう」のように、柔軟な働き方が可能なのもメリットの一つです。
バイトで月収アップを目指せるおすすめの職種6選
バイトで月収アップを目指せるおすすめの職種として、コールセンターや塾講師などが挙げられます。覚えることが多かったり専門性が高かったりすると、高めの時給に設定される場合が多いようです。
この項では、一般的に高時給といわれる6つの職種を紹介するので、バイトで月収アップしたい方は参考にしてみてください。
バイトで月収アップを目指せるおすすめの職種
- コールセンター
- 塾講師
- 家庭教師
- 引っ越し業者
- 仕分け
- イベントスタッフ
コールセンター
コールセンターのアルバイトは、仕事によって覚える内容が多いほか、高いコミュニケーションスキルが求められるため、高時給の傾向があります。主な仕事内容は、商品やサービスの問い合わせ対応や顧客へのサービス案内といった電話業務です。
根気強く説明を行ったりクレーム対応をしたりすることもあるため、ストレス耐性が高い方に向いているでしょう。
塾講師
塾講師のアルバイトは、教える分野に関する専門知識や生徒とのコミュニケーションスキルが必要なため、高時給を望めます。塾によっては、1コマ単位のシフト制で週1回から勤務できる職場もあるようです。希望する月収や働き方に合わせて授業の回数を選ぶことも可能でしょう。
家庭教師
家庭教師のアルバイトは、一定の学力や学歴に加えて、生徒や保護者への接し方といったマナー面や受検に向けたスケジュール管理なども重要になるため、高時給の職場が多いようです。
主に小学生から高校生までを対象とし、個人宅を訪問して学習指導を行います。受け持つ人数が増えたり、指導力や保護者からの評判が良かったりすると時給に反映されやすいのが特徴です。
引っ越し業者
引っ越しのアルバイトは、大きな荷物や家具の搬出・搬入、配置など、体力が求められる力仕事のため、高めの時給が設定されやすい傾向にあります。週1回からのシフト勤務のほか、短期・単発勤務が可能なところもあるようです。
引っ越し業者の繁忙期でもある3~4月は、さらに時給が高くなることも。「空いた日に効率良く稼いで月収アップを目指したい」という方におすすめです。
仕分け
仕分けのアルバイトは、物流倉庫などで商品のピッキングや梱包作業を行う仕事です。倉庫内での作業は多くの人手を必要としていたり、立ちっぱなしや荷物運びなどで一定の体力が求められたりするため、軽作業のなかでは比較的高時給といえます。
イベントスタッフ
イベントスタッフのアルバイトは、コンサートやスポーツ大会、フェス、展示会といったさまざまなイベントの会場設営や受付、誘導などの運営サポートを行う仕事です。
短期間のイベントに対して膨大な数の運営スタッフを確保する必要があり、人員を集めるために高時給の現場が多いのが特徴。イベント期間のみの出勤なので追加の業務が発生しないほか、短期で集中して稼げるというメリットがあります。
バイトのまま月収アップを図る際の注意点
バイトのまま月収アップを目指す際は、130万の壁や税金の納付義務についてしっかり確認しましょう。以下で注意点を詳しく解説するので、月収アップを考えている方はチェックしてみてください。
扶養内でバイトをする場合は130万の壁に注意する
親や配偶者の扶養内で働いている方は、「130万の壁」に注意しましょう。年収が130万円に達すると親や配偶者の扶養から外れ、自身の勤め先または国の社会保険への加入義務が発生します。
いつもより多くシフトに入ったり、掛け持ちして稼いだりした場合は、自分の年収合計が130万円を超えてしまわないか計算し、必要に応じて勤務時間を調整するなどの対応を取りましょう。
月収の上限は約10万8,000円となる
前述のとおり、年収130万円を超えると社会保険上の扶養から外れる仕組みです。そのため、年収130万円を12ヶ月分で割った月収約10万8,000円が、扶養から外れない上限額となります。ただし、社会保険の適用範囲が拡大した背景から、月収8万8,000円以上(年収約106万円弱)かつ勤め先の従業員数や週の労働時間などが一定の要件をすべて満たした場合は、勤め先の社会保険に加入しなければなりません。
扶養の仕組みについて詳しく知りたい方は、「フリーターが親の扶養を外れるとどうなる?抜けるタイミングや手続きを解説」のコラムで、扶養控除の条件を確認してみてください。
年収103万を超えると税金の納付義務が発生する
年収が100~103万円を超えると所得税や住民税の納付義務が発生します。税金の納付義務が発生することを知らなかったとしても、納めなければ脱税になってしまうので、きちんと把握しておきましょう。納税額は一律ではなく収入によって異なるので、月収を計算する際は注意してください。
所得税
年収103万円を超えると、所得税が掛かります。この「年収」というのは、その年の1月1日~12月31日までの収入のこと。納税方法は、毎月の給与から天引きされる「源泉徴収」によって行われ、結果的に年収が103万円以下ならば年末調整で差し引き分が戻ってきます。個人事業主やフリーランスの人以外は、確定申告をする必要はありません。
ただし、バイトを掛け持ちしていて合計収入が103万円を越える場合や、アルバイト先で源泉徴収が行われていない場合は個人での確定申告が必要です。納税が必要かどうかは、勤務先の担当者に確認したり公的機関に問い合わせたりして、事前に把握しておきましょう。
住民税
住民税は、前年度の所得に課税される「所得割」と、所得の金額に関わらず定額で負担する「均等割」の合計で決定されます。税率は所得によって変わることはなく一定です。バイトの場合、目安として年収100万円を超えると住民税が発生する可能性があると覚えておきましょう。
年収の上限額が曖昧なのは、基礎控除の代わりに「非課税控除額」が適用されているからです。この額は自治体によって異なり、明確な上限は設けられていません。また、住民税は確定申告の必要がなく、給与所得に基づき計算され、翌年度から納税対象になります。
税金の仕組みについて、詳しくは「フリーターが払う税金とは?払い方や計算シミュレーションも紹介」をご参照ください。計算方法や控除についての解説もしているため、税金について知りたい方はぜひ確認してみましょう。
時給が明らかに高額過ぎるバイトは避ける
バイトの月収アップを目指す際に、高時給の求人を探す方も多いでしょう。しかし、同じ仕事内容のほかの求人や、市場の相場と比較して明らかに時給が高過ぎるバイトは、避けたほうが無難です。
すべての求人に当てはまるわけではありませんが、高時給を謳う求人のなかには違法な仕事を任せる業者が存在します。バイトを探す際は、時給以外にも「仕事内容がはっきりしているか」「性別が限定されていないか」「連絡手段が匿名性の高いツールに限られていないか」など、総合的に判断しリスクを回避しましょう。
雇用期間や交通費などの労働条件を確認する
バイト先によって労働条件は異なるため、トラブルを避けるためにも、同じ業務内容の求人でもそれぞれの募集要項にしっかり目を通すのが賢明です。たとえば、短期バイトの場合、雇用期間が想定より長過ぎたり短過ぎたりしないかといった点や、交通費の支給・上限の有無などを確認しましょう。店舗がいくつかある企業でバイトをする場合、希望の店舗以外に配属される可能性があるかをチェックするのが重要なポイントです。
バイトの掛け持ちをする場合は無理をし過ぎない
月収アップを目指したいからといって、無理なスケジュールでバイトのシフトを詰め込み過ぎないようにしましょう。特に、バイトの掛け持ちをする際は、睡眠や休息の時間をきちんと確保できる範囲に留めることが大切です。
無理をし過ぎると、疲労が溜まり心身に不調が生じてしまう恐れもあります。体調不良でバイトができなくなればかえって月収ダウンにつながるので、無理は避けましょう。
バイトと正社員の平均月収の比較
ここでは、バイトと正社員の平均月収を比較しました。
以下は、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況/雇用形態別」をもとに、バイトを含む「正社員・正職員以外」と「正社員・正職員」それぞれの平均月収を年代別にまとめた表です。
年齢 | 正社員・正職員 | 正社員・正職員以外 |
---|---|---|
20~24歳 | 22万8,700円 | 19万4,800円 |
25~29歳 | 26万3,600円 | 21万6,400円 |
30~34歳 | 29万4,100円 | 22万1,400円 |
35~39歳 | 32万7,000円 | 22万500円 |
40~44歳 | 35万4,600円 | 22万600円 |
年齢計 | 33万6,300円 | 22万6,600円 |
参照:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況/雇用形態別」
正社員には定期的な昇給や各種手当、ボーナスなどがあるため、バイトを含む非正規雇用社員に比べて平均月収が高くなる傾向にあります。
年を重ねるほど正社員とバイトの平均月収の差は広がる
上記の表から分かるように、20代前半のうちは、正社員と非正規雇用社員の平均月収はどちらも20万円前後と大きな差はありません。しかし、年齢を重ねるごとに収入差は開いていく傾向にあり、30代後半からは10万円以上の差が生じてしまいます。
若いうちは「バイト生活で十分」と思っていても、将来的に家庭をもったり老後を考えたりすると正社員との差が気になる場合もあるので、バイトを続けるべきかどうかはよく考えるようにしましょう。
「バイト週5日勤務と正社員はどちらが得?給与や待遇面の違いを解説」では、週5勤務のフリーターと正社員を収入や待遇の面から比較しています。興味のある方はぜひチェックしてみてください。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
バイトの月収が正社員より上がりにくい理由
バイトの平均月収が上がりにくい理由には、正社員に比べて昇給の機会が少なかったり待遇面が悪かったりすることが挙げられます。以下で主な理由をもとに詳しく解説するので、ぜひご一読ください。
バイトの平均月収が上がりにくい理由
- 昇給の機会が少ない
- ボーナスがない
- 福利厚生が充実していない
昇給の機会が少ない
正社員は、勤続年数が給与に考慮されやすいだけでなく、定期的に個人の能力や仕事の成果などを評価する機会があり、昇給のチャンスに恵まれています。一方、アルバイトやパートは昇給の機会が少なく、あっても数十円~数百円の時給アップに留まることがほとんどのようです。
ボーナスがない
正社員の多くは、年に1~2回のボーナスが支給されますが、アルバイトやパートには支給されないのが一般的。ボーナスの額は企業によって異なるものの、おおよそ基本給の2〜3ヶ月分とされています。
非正規雇用社員に寸志やミニボーナスを支給する企業もありますが、正社員と比べると明確な差があるといえるでしょう。
福利厚生が充実していない
正社員向けの家族手当や住宅手当、祝金、見舞金といった福利厚生が充実している企業は多い傾向にあります。企業によっては、独自の手当や休暇制度を設けているところもあるようです。
しかし、アルバイトやパートには福利厚生があっても、正社員ほど手厚いものではありません。もらえる対象となる手当がなければ、月収が増えることもないでしょう。
バイトを続けるメリット・デメリット
ここでは、アルバイトを続けるメリットとデメリットについてまとめました。「バイトのままが良いけど将来は大丈夫?」「正社員になったほうが良い?」というような不安や疑問をおもちの方は、ぜひ参考にしてみてください。
バイトで働くメリット
アルバイトで働き続けるメリットは、働き方の自由度が高い点や仕事を切り替えやすい点といえます。以下を参考に、自分に向いている働き方はバイトか正社員かを確認してみてください。
バイトで働くメリット
- 時間の融通が利く
- 正社員に比べて責任が重くない
- 仕事を辞めて切り替えやすい
- 未経験から応募できる求人が多い
時間の融通が利く
アルバイトを続けるメリットの一つとして、時間の融通が利きやすいことが挙げられるでしょう。「週3日から」「1日△時間以上」など、自身の希望と労働条件が合う職場を選べば、都合に合わせた勤務が可能です。子育てや介護など家庭の事情がある場合、融通が利きやすいバイトをあえて選択する人もいます。
正社員に比べて責任が重くない
一般的に、アルバイトは正社員ほど責任のある仕事を任されることはあまりありません。プレッシャーを感じる機会を減らし、フラットな気持ちで仕事をしたいという方は、バイトが向いている可能性があります。ただし、給与をもらっている以上、何かしらの責任は発生するため、どのような業務にも真摯な気持ちで取り組みましょう。
仕事を辞めて切り替えやすい
正社員と比べて退職しやすいのも、アルバイトとして働くメリットの一つ。正社員となると、仕事内容のミスマッチや人間関係のトラブルなどがあっても、その人にしかできない仕事を任せられている場合、簡単には仕事を辞められません。
一方アルバイトの場合、比較的人材を補填しやすい業務が多いため、仕事や環境が合わないと感じたら辞めて次へ移りやすいといえます。ライフスタイルの変化に柔軟に対応したいという方には、バイトのほうが向いている可能性が高いでしょう。
未経験から応募できる求人が多い
アルバイトは、コンビニ店員や飲食店のホールスタッフ、アパレルショップの販売員など、未経験からチャレンジできる求人が豊富。経歴に自信がない方も、自分に合った仕事を見つけて応募しやすいのがメリットです。
正社員の場合も未経験から応募できる仕事はありますが、転職や中途採用では即戦力を求める企業が多いため、未経験からチャレンジするのは難しい傾向があります。
バイトで働くデメリット
アルバイトを続けるデメリットは、「職を失うリスクが高い」「収入が不安定」などです。月収が安定しないと、生活にも影響する可能性があります。
バイトとして働き続ける予定の方は、以下に挙げたデメリットも知っておきましょう。
バイトで働くデメリット
- 失業リスクが高い
- 待遇が悪い場合がある
- 月収が安定しない
- キャリアアップしにくい
失業リスクが高い
アルバイトを続けるデメリットの一つは、失業リスクの高さです。任される仕事の責任がそれほど重くないぶん、会社の業績悪化や天災、パンデミックなどの問題が発生するとシフトを削られてしまうほか、最悪の場合は失業してしまう恐れも。無期雇用の正社員と比べて有期雇用のバイトは失業リスクが高いので、不安やストレスを感じる方もいるでしょう。
待遇が悪い場合がある
正社員と比べてバイトの待遇が良いといえないことも、デメリットとして挙げられます。「バイトの月収が正社員より上がりにくい理由」でも述べたように、多くのバイトは昇給の機会が少なかったりボーナスがもらえなかったりするでしょう。また、退職金や住宅手当、各種見舞金なども受けられない可能性が高いです。
月収が安定しない
アルバイトは基本的に時給制が多いため、勤務時間や日数によって月収が変動するのもデメリットの一つ。怪我や病気、自然災害などやむを得ない事情であっても、休んだ分だけ給与が少なくなってしまいます。トラブルが続いて休みがちになると、一気に生活が厳しくなるリスクがあるでしょう。
キャリアアップしにくい
アルバイトは正社員のように昇給・昇進の機会が少なく、スキルアップやキャリアアップのチャンスもあまり期待できません。そのため、長く働いていても立場が変わらず、月収アップを見込みにくいといえます。
「できる仕事の幅を増やしたい」「さらにスキルを磨きたい」という方は、バイトよりも昇給・昇進のチャンスがある正社員のほうが向いている可能性があるでしょう。
アルバイトを続けるのが不安な方へ
アルバイトはシフトの自由度が高く働きやすい雇用形態である一方、経済的に厳しい状況に置かれやすいというデメリットがあります。両方の側面をしっかり理解したうえで、自分に合った雇用形態を選ぶようにしてくださいね。アルバイトを続けるリスクについては、「正社員になりたくない理由は何?パートや派遣で働くリスクも紹介!」でもお伝えしているので、不安を抱えている方はあわせて確認してみましょう。
正社員として就職を検討する場合は、私たちキャリアアドバイザーにぜひご相談ください!
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
月収アップを目指してバイトから正社員になるメリット
安定した月収や待遇を望むのであれば、アルバイトから正社員を目指すのがおすすめです。年齢を重ねるにつれ正社員就職の難易度は上がっていくため、なるべく早めに行動しましょう。
正社員になって得られるメリット
バイトから正社員になるメリットとして、雇用や収入が安定しており、生活の不安が少ないことなどが挙げられます。雇用が安定すると社会的信用度が高まるため、収入以外の面でも将来的なメリットが大きいといえるでしょう。
正社員になって得られるメリット
- 雇用が安定する
- 月収が安定する
- キャリアアップのチャンスが増える
- 福利厚生が充実する
- 社会的信用度が高まる
- 転職を有利に進められる
雇用が安定する
正社員の魅力の一つは、雇用が安定している点です。アルバイトやパートなどの非正規雇用社員は、会社の都合で雇用契約を打ち切られてしまうリスクがありますが、無期雇用の正社員はよほどの理由がない限り会社側から解雇できません。
また、正社員には雇用期間の定めがないため、自分に合う仕事を見つけられれば長く働けるでしょう。
月収が安定する
正社員は基本的に月給制のため、毎月安定した収入を得られるというメリットがあります。アルバイトに比べて欠勤時のフォローが手厚く、月収に大きく影響しにくいといえます。
月給制には完全月給制・日給月給制・月給日給制といった種類があるため、正社員に就職する際は給与形態をしっかり確認しましょう。
キャリアアップのチャンスが増える
正社員は責任のある仕事を任せられるぶん、キャリアアップのチャンスに恵まれています。たとえば、仕事に必要な資格を取得する際に教材費や受験料を負担してくれる、「資格取得支援制度」を取り入れている企業もあるようです。評価制度により頑張りが月収に反映される職場なら、やりがいを感じながら仕事に取り組めるでしょう。
福利厚生が充実する
正社員は、アルバイトよりも福利厚生が充実しているといえます。住宅手当や社員寮のような生活の助けになるものや、レジャー施設の優待割引といった社員のプライベートの充実を図るものなど、内容は企業によってさまざま。働き方改善やワーク・ライフ・バランスの実現など、幅広いサポートを受けられるでしょう。
社会的信用度が高まる
正社員は、アルバイトやパートなどの非正規雇用社員と比べて社会的信用度が高いのが特徴です。クレジットカードを作成したり、住宅や車のローンを組んだりする際、正社員であれば審査を通過できる可能性が高まります。
また、将来結婚を考える際も、正社員であれば雇用や収入の安定度から信用を得られ、相手や相手の家族にも安心感を与えやすいでしょう。
転職を有利に進められる
正社員の経歴は、転職活動でアピール材料になります。正社員として業務に責任をもち、幅広く仕事をこなしてきた経験が評価につながるためです。前職での実力が認められれば、今までより平均月収を上げられる可能性もあるでしょう。「将来は着実にキャリアを積んでいきたい」と考えている方は、正社員を選ぶのがおすすめです。
正社員になるデメリットは?
正社員になるデメリットは、バイトと比較すると働き方の自由度が低くなる点といえるでしょう。具体的には、「勤務時間や休暇の融通が利かない」「仕事に責任やプレッシャーが伴う」「副業が禁止されている場合がある」などをデメリットに感じることが多いようです。ただし、最近はワーク・ライフ・バランスを重視する企業が増えており、有給消化率アップの取り組みを行っていたり、会社独自の休暇制度を設けたりしている場合もあります。正社員になったからといって極端に自由を失うわけではないので、仕事選びをしっかり行うことが大切です。
バイトから正社員になる方法
アルバイトから正社員になるには、就職活動が必須。就職活動に不慣れな方ややり方が分からない方は、就職支援サービスを活用してみましょう。第三者の手を借りることで、1人で抱えていた不安が解消する場合もあります。
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ハローワーク
ハローワークは、国が運営している就職支援機関で、年齢・経歴を問わず誰でも無料で利用可能。地域に根ざした求人紹介や窓口での相談、職業訓練など多彩なサービスが受けられるため、バイトから初めて正社員を目指す方も安心です。
また、年齢によっては、若年層の就職に特化した「わかものハローワーク」や、卒業後3年以内の既卒や第二新卒を対象とした「新卒応援ハローワーク」も利用できます。求人支援や就職相談など、ジョブサポーターによるマンツーマンの支援を受けられるため、積極的に活用しましょう。
ハローワークについて詳しく知りたい方は、「ハローワークとはどんなところ?サービス内容と利用の流れを解説!」のコラムをご参照ください。
就職エージェント
就職活動の進め方に悩んでいる方や、自分に合った業界や職種が分からない方は、就職エージェントに相談するのも良いでしょう。就職エージェントでは、求人紹介や応募書類の作成アドバイス・添削、面接対策といった手厚いサポートを受けられるのがポイントです。
月収や職種など、利用者が希望する条件をもとに、キャリアアドバイザーがぴったりの求人を紹介してくれます。就職エージェントには、若年層向けや転職者向けなどさまざまな種類があるので、まずは自身に合ったエージェントを探してみるのがおすすめです。
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バイトの月収に関するよくある質問
ここでは、バイトの月収に関するよくある質問をまとめました。「バイトの平均月収はどれくらい?」「バイトでどれだけの月収があれば一人暮らしできる?」といった疑問にもお答えしています。
バイトの平均月収を教えてください
厚生労働省の「毎月勤労統計調査 令和6年6月分結果確報」の結果をもとに算出すると、バイトを含むパートタイム労働者の平均月収は10万9,000円程度です。
バイトの平均月収について詳しく知りたい方は、このコラムの「バイトの平均月収はどのくらい?」をご覧ください。
参照元
厚生労働省
毎月勤労統計調査 令和6年6月分結果確報
バイトでどれだけの月収があれば一人暮らしできますか?
単身世帯に必要な生活費は月約16万円といわれています。住んでいる地域の家賃相場によっても変わりますが、おおよそ同程度のバイト月収が必要と考えられるでしょう。ただし、通院や家具家電の修繕費など、突発的な支出を要する場面もあるので、生活費ぎりぎりの月収ではなくある程度ゆとりをもつと安心です。
フリーターの一人暮らしに必要な費用について、詳しくは「フリーターの一人暮らしはきつい?審査や家賃の気になる疑問を解決!」でご紹介しています。
バイトから正社員になって月収アップすることは可能ですか?
バイトから正社員になれば、月収アップすることは可能といえます。正社員には昇給・昇進の機会やボーナスが支給される場合があるので、長い目で見ればバイトで働き続けるよりも平均月収を上げられるでしょう。
バイトから正社員としての就職を目指したい方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。専任のキャリアアドバイザーによる求人紹介や手厚いサポートが受けられます。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。