バイトの平均月収相場は?正社員との比較や収入アップのコツも解説

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この記事のまとめ

  • バイトの平均月収は正社員よりも少ないとされている
  • バイトと正社員の平均月収は、年齢を重ねるごとに差が大きくなる
  • 正社員は「雇用や収入の安定」「福利厚生の充実」など、メリットが多い
  • 平均月収を上げたい方は、バイトを辞めて正社員就職を視野に入れよう

バイトの平均月収がどのくらいか気になる方は多いでしょう。バイトの収入は正社員よりも少ない傾向にあり、年齢を重ねるごとに差は広がっていきます。自由な働き方を望むのであればバイトのメリットも大きいですが、将来の安定を考えるなら正社員就職が賢明です。このコラムでは、バイトの平均月収に触れながら、正規・非正規雇用のメリット・デメリットを解説。また、正社員を目指す方法もお伝えします。ぜひご一読ください。

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バイトの平均月収はどのくらい?

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査結果の概況(6)雇用形態別にみた賃金」によると、男女計の非正規雇用の平均月収は21万4,800円。男女別で挙げると男性は24万200円、女性は19万3,300円です。データの非正規雇用には派遣社員や契約社員も含まれているため、バイトのみの平均月収はさらに低くなるでしょう。

バイトの月収を計算する際は税金に注意
バイトで給与を得ている方は、所得税・住民税の2つが納税対象となる場合があります。これらの税金は給与から天引きされるのが一般的です。税金額は一律ではなく収入によって異なるので、月収を計算する際は注意しましょう。

所得税

年収103万円を超えると、所得税がかかります。バイトを掛け持ちしている場合は、合計収入が103万円を超えると所得税の対象となるので、注意が必要です。また、この「年収」というのはその年の1月1日~12月31日までの収入のことを指します。納税方法は、基本的に毎月の給与から天引きされる「源泉徴収」により行われ、原則として確定申告する必要はありません。年収が103万円以下ならば、年末調整により差し引き分が戻ってきます。ただし、源泉徴収が行われておらず、納税の必要があるときは確定申告を行います。自分の納税方法はよく確認しておきましょう。

住民税

住民税は、所得によって課税される「所得割」、すべての人にかかる「均等割」などがあります。税率は所得によって変わることはなく一定です。バイトの場合、目安として年収100万円を超すと住民税がかかると覚えておきましょう。上限額が曖昧なのは、基礎控除の代わりに「非課税控除額」が適用されているからです。この額は自治体によって違いがあり、明確な上限は設けられていません。住民税は確定申告の必要がなく、給与所得に基づき計算され、翌年度から納税対象になります。

自分の給与が平均月収に近いかどうか気になる方は、「時給によって差が出る!アルバイトの平均月収はいくら?」もご一読ください。

参照元
厚生労働省
令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況

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バイトと正社員の平均月収比較

バイトと正社員の月収を比較すると、年齢を重ねるごとに差が開いていくようです。ここでは、厚生労働省が調査した「令和2年賃金構造基本統計調査結果の概況 第6-1表 雇用形態、性、年齢階級別賃金及び雇用形態間賃金格差」を参考に、正社員とバイト含む正社員以外、それぞれの男女合わせた平均月収を年代別にまとめています。

年齢計正社員正社員以外
20~24歳21万5,400円18万3,400円
25~29歳24万9,600円20万2,400円
30~34歳28万2,800円20万7,200円
35~39歳31万6,300円21万4,300円
40~44歳34万3,500円21万1,900円

 

引用元:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査結果の概況 第6-1表 雇用形態、性、年齢階級別賃金及び雇用形態間賃金格差

30代から正社員とバイトの平均月収は差が出てくる
20代のうちであれば、正社員と非正規で平均月収に大きな差はありません。しかし、30代前半から月収の差は開き始め、30代後半では10万円以上の違いが出てきます。さらに年齢を重ねると、その差はますます大きくなっていることが目に見えて分かるでしょう。そもそも正社員は定期的な昇給やボーナス、退職金などがあるため、生涯年収はバイトを上回るのが現実です。
正社員とバイトの月収差については、「フリーターと正社員の給料の差について解説」でも詳しく説明しているのでチェックしましょう。

参照元
厚生労働省
令和2年賃金構造基本統計調査結果の概況

バイトが正社員より平均月収が上がりにくい理由

バイトの平均月収が上がりにくい理由には、年功序列制度を取り入れる日本ならではの特性や、昇給機会の少なさが挙げられます。以下で詳細を確認しておきましょう。

年功序列制度がない

日本の企業は、年功序列制度を取り入れているところが多いですが、バイトは年齢によって時給が上昇していく機会が少なく、正社員との平均月収に差がつくと考えられます。同じ企業で働き続けていれば地位や待遇が良くなる正社員よりも、月収は低くなるでしょう。

昇給の機会がない

正社員は定期的に昇給の機会があり、勤続することで平均月収が高くなります。一方、バイトは昇給があっても正社員ほど定期的なものではなく、安定した昇給は見込みにくいでしょう。

ボーナスがない

正社員の多くはボーナスが支給されますが、バイトには支給されないのが一般的です。ボーナスの額は企業によって異なるものの、おおよそ基本給の2~3ヶ月分なので、ボーナス月の月収は大きく差があるでしょう。バイトへ寸志やミニボーナスを支給している企業もありますが、額面は正社員と比べると小さいのが現状です。

福利厚生が充実していない

企業に勤める正社員であれば、家族手当や住宅手当、祝金、見舞金といった福利厚生が充実しています。しかし、バイトには福利厚生があっても正社員ほど手厚いものではなく、月収にも影響するでしょう。

バイトで平均月収をアップさせる3つの方法

バイトとして月収をアップさせるには、「時給が高い職場で働く」「バイトを掛け持ちする」など働き方の工夫が必要です。

1.高時給のアルバイトで働く

時給の額面が大きいほど、月収を上げられます。ただし、時給が高い仕事は接客や肉体労働が多いため、ストレスを抱え込まないようにすることが大切です。以下に、高い月収を目指せるバイトの例を挙げているのでチェックしてみましょう。

コールセンター

コールセンターのバイトは基本的に時給が高めなのが特徴。仕事内容は、顧客からの問い合わせに答えたり、顧客に発信してサービス案内をしたりすることがメインです。クレーム対応にあたることもあるため、ある程度ストレス耐性がある方に向いているでしょう。

塾講師

塾講師は、学力やコミュニケーションスキルが必要なため、待遇が良く高い月収を望めます。1コマ単位のシフト制であることが多く、週1回から勤務できることもあるので、働き方の自由度が高いバイトのようです。

引っ越し業者

引っ越しのバイトは荷物の搬出や搬入、配置などを担う体力仕事であることから、時給が高めです。比較的シフトを自由に組みやすく、週1回の勤務や、短期・単発勤務が可能なところもあります。

2.バイトを掛け持ちする

1つの職場だけでは経済面が不安な場合は、バイトを掛け持ちすると月収を増やせるでしょう。職場にもよりますが、バイトは正社員よりも副業しやすい傾向にあります。

3.深夜帯のシフトに入る

多くのアルバイト先は、深夜帯で時給が上がる傾向にあります。遅い時間での作業が得意という人は、深夜帯を狙って働くのも月収を上げる一つの方法です。しかし、アルバイトの掛け持ちや深夜帯の勤務は、無理をすると体調を崩してしまう恐れも。健康管理に注意しながら働くようにしましょう。

正社員のメリットとデメリット

正社員のメリットには、雇用や収入の安定が挙げられます。デメリットとしては、休暇が取りづらい、人間関係の気苦労などがあるようです。

メリット

正社員のメリットは、安定した生活を送れるという点でしょう。以下で詳しく説明します。

雇用が安定している

正社員の魅力の一つは、雇用が安定している点といえます。バイトや派遣社員などは会社の都合で雇用契約を切られてしまう可能性がありますが、正社員は企業側がむやみに解雇することはできません。また、雇用期間に限りがないため、自分に合う仕事を見つけられれば、比較的安定した地位を得られるでしょう。

月収が安定している

正社員は基本的に月給制のため、毎月安定した収入を確保できます。バイトのように月の勤務日数に給与額を左右されることがありません。また、病気や怪我などで長期の休業を余儀なくされた場合も傷病手当が支給されるので、生活面でも安心です。

キャリアアップのチャンスが多い

正社員はバイトよりも仕事上で重い責任を負いますが、その分ステップアップのチャンスに恵まれています。仕事に必要な資格を取得する際には、教材費や受験料を負担してくれる制度を取り入れている企業も。また、キャリアアップ制度や評価制度など、頑張りが月収や地位に反映される制度が設けられている場合もあり、向上心のある方はやりがいを感じながら仕事に取り組めるでしょう。

福利厚生が充実している

正社員は、バイトやパートよりも福利厚生の適用範囲が広いでしょう。住宅手当や家賃負担が少ない社員寮のような生活の助けになるものや、レジャー施設の優待割引といった社員のプライベートの充実を図るものなど、内容は企業によってさまざま。このように、厚生年金や社会保険の加入だけでなく、充実した福利厚生を受けられることがあるようです。

社会的信用度が高い

正社員という働き方は、バイトやパートなどの非正規雇用よりも社会的信用度が高いのが特徴です。クレジットカードを使用したり、住宅や車のローンを組んだりする際、正社員であれば「年齢に応じた平均月収は得ている」と判断され、審査が通りやすくなります。また、将来結婚を考えた際も、正社員であれば社会的信用度が高く、相手の家族にも安心してもらえるでしょう。

転職にも有利

正社員の経歴は、バイトから転職する際に職歴としてアピールできます。これまでに大きな責任を背負ってきたことや、幅広く仕事をこなしてきたことが高評価に繋がるようです。前職での実力が認められれば、今までより平均月収を上げられる可能性もあるでしょう。将来は着実にキャリアを積んでいきたいと考えている方は、正社員を選ぶのがおすすめです。

デメリット

正社員のデメリットは、バイトと比較すると働き方の自由度が低い点といえるでしょう。以下でまとめているので、チェックしてみてください。

時間や休暇の融通が効きづらい

正社員になると、バイトに比べて勤務時間や休暇を自由に調整しにくくなります。ただし、近年はワークライフバランスを重視する企業が増えており、有給消化率アップの取り組みを行っていたり、育児や介護による休暇を設けたりしている場合も。「平均月収に近い収入は欲しいけど、休むときはしっかり休みたい」という方は、社員のプライベートを大切にしてくれる企業を選ぶと良いでしょう。

責任が重い

正社員となると、仕事で背負う責任の重さがバイトとは違ってきます。会社によっては異動や転勤を打診されることがあるため、プレッシャーを感じてしまう人もいるでしょう。
しかし、責任があるからこそ幅広い仕事にチャンレンジできるという面もあるため、やりがいを重視している方には向いているといえます。

人間関係で気苦労する

正社員はバイトよりも仕事の負担が大きく、気軽に退職することが難しいので、居心地の悪さを感じても仕事を続けなければならない可能性があります。そのため、人間関係には一層気を遣わなければならず、人付き合いやコミュニケーションが苦手な方は気苦労をすると考えられるでしょう。

副業しにくい

正社員は、基本的に副業を禁じられていることもあるでしょう。会社に隠して副業をしても、年末調整時に住民税などの変動で明るみに出てしまう可能性があります。

バイトのメリットとデメリット

バイトは自分のプライベートを重視しながら働きやすいメリットがある一方、大幅な収入アップが見込めないというデメリットがあります。

メリット

バイトの大きなメリットは、比較的働き方の自由度が高い点といえます。下記に詳しくまとめているので確認しましょう。

時間の融通が効く

バイトのメリットの一つとして、時間の融通が効きやすく、自由に過ごせることが挙げられます。バイトは基本的にシフト制のため、1週間の勤務日数や時間を自分の都合に合わせて調整することが可能です。また、休みも希望どおりに取りやすいので、自分や家族の急な体調不良など、緊急時のシフト変更もしやすいでしょう。

正社員よりも責任が重くない

一般的に、バイトは正社員ほど負担が大きな仕事は任されません。そのため、重大な責任を背負わなくても良いという側面があるようです。精神的な負担なく仕事をしたいという方に向いているでしょう。ただし、「給与をもらって働いている」ということをしっかり意識して仕事に臨むことが大切です。

仕事を辞めやすい

正社員と比べて退職しやすいのも、バイトのメリットといえます。正社員となると、仕事内容が合わない、人間関係でトラブルがあるなどの理由があっても、簡単には仕事を辞められません。一方、バイトの場合は、職場が「合わない」と感じた場合は退職を申し出やすいでしょう。基本的にバイトは自由が利きやすい働き方のため、収入よりもライフスタイルや精神面の安定を重視している方、正社員以外に目指している道がある方に向いています。ただし、バイトの月収は不安定なので、ある程度待遇の良い職場を選ばないと、後々厳しい生活を強いられる恐れがあるので注意しましょう。

デメリット

バイトのデメリットは、「収入が不安定である」「職を失うリスクが高い」などです。月収が安定しないと、生活にも影響してしまいます。バイトとして働き続ける予定の方は、以下に挙げているデメリットも知っておきましょう。

失業リスクが高い

バイトとして働くことの大きなデメリットは、失業リスクの高さといえます。雇用の契約期間が固定されている職場では、契約更新の決定権は会社側にあるため、失業してしまう可能性も考えられるでしょう。もし失業した場合、十分な貯金がないと次の仕事が見つかるまで経済的に苦しくなってしまいます。

月収が安定しない

バイトは基本的に時給制が多いため、勤務時間や日数によって月収が変動するのもデメリットです。怪我や病気、電車遅延など、やむを得ない事情で欠勤したときも給与から引かれるため、休みが続くと生活が厳しくなってしまうでしょう。

キャリアアップしづらい

バイトは正社員のように業務で昇格することが少なく、キャリアアップのチャンスもあまり期待できません。キャリアアップしにくいことで、月収アップの機会も正社員ほどはないでしょう。そのため、仕事に対する意欲が下がる恐れもあります。

バイトを続けることのリスクについては、「正社員になりたくない…フリーターを続けるリスクとは」でもお伝えしているので参考にしてみてください。

平均月収を上げたいバイトは正社員就職を目指そう

先述したようにバイトにはメリット・デメリットがありますが、安定した月収を望むのであれば、正社員を目指すのがおすすめ。正社員就職は、年齢が上がれば上がるほど応募できる求人数が減っていくので、早めに行動することが大切です。

バイトから正社員になる方法

バイトしか経験がない方や就職活動に不慣れな方は、就職支援サービスを活用してみましょう。第三者の手を借りることで、一人で抱えている不安が解消することもあります。「年齢に合った平均月収に近づきたい」「今よりも収入を増やしたい」といった悩みも、相談できるでしょう。

ハローワーク

ハローワークでは、求職者に適した仕事紹介を行っているので、バイトから初めて正社員を目指す方にもおすすめです。ハローワークは社会経験を積んでいる方が転職活動に利用しているイメージがありますが、若年層に向けた支援も行っています。卒業後3年以内の既卒や第二新卒であれば、「新卒応援ハローワーク」を利用するのも手です。求人支援や就職相談など、ジョブサポーターによる支援を受けられます。

就職エージェント

就職活動の方法に悩んでいる方や、自分に合った業界や職種が分からない方は、就職エージェントに相談するのも良いでしょう。就活のプロによるアドバイスを受けられるので、希望する月収額が明確にある場合は、効率的に応募先を探せます。求人紹介や応募書類の添削、面接対策など幅広いサービスを提供しているため、まずは自身に合ったエージェントを見つけてみてください。

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こんなときどうする?バイトの月収に関するお悩みQ&A

ここでは、想定されるバイトの月収に関するお悩みをQ&A方式で解決していきます。

バイトの平均月収を教えてください。

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査結果の概況」によると、非正規雇用の平均月収は21万4,800円ですが、ここには派遣・契約社員も含まれているのでバイトの月収はさらに低いでしょう。バイトの平均月収について詳しく知りたい方は、このコラムの「バイトと正社員の平均月収比較」をご覧ください。

参照元
厚生労働省
令和2年賃金構造基本統計調査結果の概況

バイトと正社員の月収の差はどれくらいですか?

上記の厚生労働省のデータを参考にすると、正社員と非正規雇用の月収差は、20代前半で約3万円、20代後半で約4万円。バイトの場合はさらに差は広がります。20代前半では大差ないですが、年齢を重ねるごとに差が開いていくのが現状です。正社員と非正規雇用の給与の差については、「正社員の平均給料はどれくらい?派遣やフリーターとの差は?」でも触れています。

バイトと正社員の月収に差があるのはなぜですか。

基本的に正社員は、昇給や昇進によって年々月収がアップしていきます。しかし、バイトにはそのようなことがなく、月収はほとんど変わりません。また、一般的に正社員には年1~2回のボーナスもあるため、さらに収入の差が広がっていきます。詳しくは「フリーターと正社員の給料の差について解説」で解説しているのでご確認ください。

バイトから正社員になって月収アップすることは可能ですか?

社員には昇給・昇進やボーナスの支給があるため、大幅な収入アップが見込めます。バイトから正社員への就職を目指したい方は、就職・転職エージェントの利用がおすすめ。ハタラクティブなら、プロのアドバイザーによる手厚いサポートが受けられます。ご相談のみでも対応しているので、お気軽にお声掛けください。

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