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【このページのまとめ】
フリーターと正社員の平均収入には、大きな差があるといわれています。「フリーターとしての収入で生活を続けられるだろうか」「収入を増やすにはどうするべきなのか」とお悩みの方もいるのではないでしょうか?このコラムでは、フリーターの収入に関する疑問にお答えします。
フリーターの収入の実情や、正社員との収入差、収入アップの方法について考えてみましょう。
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厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、アルバイトや派遣社員といった非正規社員の月収は21万1200円です。そこから各種税金や社会保険料が2割程度引かれるため、実際に手に入る収入は16万円前後といえるでしょう。この金額は、時給1000円で1日8時間、月に20日働いた場合に相当します。
また、手取りの金額から、フリーターをはじめとした非正規社員の年収は200万前後と算出可能です。
非正規社員の年齢別の月収は、以下のとおりです。
20~24歳:18万800円
25~29歳:19万8900円
30~34歳:20万4700円
35~39歳:20万7600円
40~44歳:20万8200円
45~49歳:20万8100円
50~54歳:20万6600円
55~59歳:20万5500円
60~64歳:23万7900円
65~69歳:21万6500円
上記のデータを見ると、フリーターのまま年齢を重ねても、収入はほとんど横ばいと判断できます。フリーターの働き方には、昇給や賞与がない場合も多く、長く勤務したとしても収入アップにはつながらないのが現状です。
参照元
厚生労働省
令和元年賃金構造基本統計調査 結果の概況 (6) 雇用形態別にみた賃金
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、正社員の月収は32万5400円です。フリーターの月収と比較すると、10万円以上の差が生じていることがわかります。
月に10万円以上の差があれば、趣味や生活にかけられる金額も変化するでしょう。収入を多く得られれば仕事に対するモチベーションが維持でき、安定した生活を送ることが可能です。
20~24歳:21万4600円
25~29歳:24万9500円
30~34歳:28万4800円
35~39歳:31万7100円
40~44歳:34万4400円
45~49歳:36万8900円
50~54歳:39万8600円
55~59歳:39万6300円
60~64歳:32万5100円
65~69歳:28万6500円
正社員の場合は、年齢を重ねるほど賃金が増えていくのが特徴です。20代のうちは大きな違いがなくても、フリーターと正社員の収入の差は年々拡大していくでしょう。30代になれば月収の差が顕著になり、年収に100万円以上の差が生まれ始めます。
正社員とフリーターの働き方の違いによって生じる賃金格差は大きいといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和元年賃金構造基本統計調査 結果の概況 (6) 雇用形態別にみた賃金
結論から言えば、フリーターの収入で一人暮らしを実現することは可能です。しかし、都心部では家賃が高くなるため、生活が圧迫されることも考えられるでしょう。家賃以外にも、光熱費や通信費、食費といった支払いがあるので、余裕のある暮らしは難しいといえます。
また、休みを多く取ったり勤務時間が短かったりすると、収入が少なくなるので注意が必要です。ギリギリの収入で生活を続けると、趣味活動やリフレッシュがしにくくなります。ストレスを溜め込まないようにするためにも、ある程度の収入があった方が安定した暮らしを送れるでしょう。
一人暮らしの家賃は、手取りの3分の1程度が良いとされています。手取りが16万の場合は、家賃が5万円程度の物件が向いていると考えられるでしょう。なお、これから一人暮らしを検討している方は、引っ越し代や家電代の確保も求められます。
フリーターとしての働き方には、自由にシフトを組めたり、仕事を気軽に行えたりといったメリットがあります。下記では、フリーターのメリットについてまとめました。
フリーターの勤務形態は基本的にシフト制のため、自分のペースで無理なく働けます。午前中だけシフトを入れたり、週3日だけ勤務したりと、自由度の高い働き方が実現可能です。予定のある日も休みを取りやすいため、家族・友人との予定やプライベートタイムを確保できます。
フリーターは責任の重い仕事に携わらないため、プレッシャーやストレスが少ない状態で働けます。指示された仕事を着実にこなせば、トラブルになる可能性は低いでしょう。
新しい分野に挑戦したいときやミスマッチの採用になった場合でも、仕事を辞めやすいメリットがあります。企業側も非正規社員が数十年単位で活躍する想定はしていません。自分の希望条件に適した仕事が見つかれば、気軽に辞められる傾向にあります。
ただし、フリーターでも長期で働いている方は業務の引き継ぎを行う必要があることを覚えておきましょう。
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フリーターの働き方には、貯金や安定性といった観点にデメリットがあります。ここではフリーターのデメリットをご紹介するので、ご参考にしてください。
フリーターは収入の少なさから、お金が貯まりにくい可能性があります。実績が認められて時給が上がったとしても10円単位だったり、経験年数を重ねても時給が上がらなかったりする場合が考えられるでしょう。このような傾向から、収入は生活費に回ってしまうことが多いようです。貯金の難しさから、趣味やリフレッシュに使う金額も限られてしまいます。
フリーターは正社員に比べると、受けられる福利厚生が少ないのが現状です。正社員にはリフレッシュ休暇やバースデー休暇などの休暇制度を導入していたり、住宅手当や社宅制度で家賃を安くできたりと、豊富な福利厚生があります。このような制度はフリーターに適用されないことがほとんどです。
社会的信用度が低いと考えられているのも、フリーターのデメリットの一つです。収入の不安定さから各種ローンやクレジットカード、賃貸契約などの審査が通りにくくなる場合があります。また、将来的に結婚を考えている場合、収入や貯蓄の面が足を引っ張ることも考えられるでしょう。
正社員は定年まで働けるのに対し、フリーターは簡単に解雇される可能性があります。職場の都合で勤務時間や日数を変更され、ワークライフバランスが崩れてしまう場合も。また、正社員は月給制のため休みの多い月でも安定した収入を得られますが、フリーターは休日が多いと収入に影響を及ぼします。
フリーターのデメリットも理解したうえで、今後をどのように過ごしたいかを考えることが重要です。
フリーターとして収入アップを目指すには、時給が高いところで働いたり掛け持ちをしたりする方法があります。それぞれのポイントについて確認してみましょう。
時給が高い職場で働けば、現在の収入を上回ることが可能です。ただし時給の高い求人は、心身への負担が大きい仕事である可能性もあります。目先の利益だけを考えるのではなく、仕事内容や企業の評判をしっかりと調べてから申し込むようにしましょう。
副業や掛け持ちをして労働時間を増やせば、収入も増やせます。すきま時間を有効活用して収入アップを図りましょう。業務内容によっては、自身のスキルアップにもつなげられるはずです。なお、無理に労働時間を増やすと趣味や休息の時間が減ってしまうので注意しましょう。心身を休める余裕がなくなり、本業に影響が出ると副業としての意味がなくなってしまいます。
夜間や早朝などの時間帯は、時給が高く設定されている場合が多くあります。夜間や早朝が苦でなければ、これらの時間帯で勤務するのも一つの手です。勤務する場所や時間はそのままで、収入を上げられます。
自身のライフスタイルに合わせ、無理のない働き方を実現しましょう。
長期的に安定した収入を手に入れたいなら、正社員として就職するのが確実な方法です。正社員の働き方には、昇給や賞与、充実した福利厚生を期待できます。経験年数を重ねながらスキルを磨けば、収入をアップさせながらの活躍が可能です。
フリーターから正社員を目指すなら、早めの行動を心がけましょう。正社員として就職するのであれば、就職支援サービスを活用してみてはいかがでしょうか。
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フリーターの収入だけで生活していけるのか悩んでいる方も多いでしょう。ここでは、フリーターの収入に関する疑問をQ&A方式で解決していきます。
フリーターにボーナスはありますか?
多くの場合、フリーターにボーナスはありません。正社員は企業によって異なりますが、夏と冬の年に2回、ボーナスが支給されるところが多いです。また、フリーターはボーナスだけでなく、退職金もありません。詳しくは、「フリーターは一人暮らしできる?税金も払うべき?将来考えられるリスクとは」に掲載しています。
収入以外でフリーターにデメリットはありますか?
フリーターには、社会的な信用を得にくかったり、条件によっては社会保険に加入できなかったりというデメリットがあります。また、キャリアを積めず、専門的なスキルが身につかないといった側面も。「フリーターの将来は?生活保護をもらえば良い?不安に感じたらすべきこと」には、その他のデメリットについても、掲載しています。
フリーターと正社員は収入以外でどのような違いがありますか?
フリーターと正社員には、収入以外に労働時間や社会保険、転勤の有無、雇用の安定性といった違いがあります。フリーターは多くの場合シフト制で好きな日や時間で働けるため、自由が多いといえるでしょう。しかし、有期雇用であるため雇用が安定しないというデメリットがあります。詳しくは「フリーターから正社員は難しい?働き方の違いや志望動機の例文を紹介!」に掲載しているので、ご一読ください。
フリーターはいつまで続けられますか?
フリーターは正社員と比べて責任が少なく、時間に自由が利くなどの利点があります。しかし、30代になると、同年代の正社員と比べて収入に大きな差が出てくるほか、新しい仕事が見つかりづらいといった現状も。フリーターに年齢制限はありませんが、将来的に不安を感じるのであれば早めに正社員を目指すのがおすすめです。詳しくは「フリーターでいられるのはいつまで?」に掲載しています。
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