仕事を休む理由を33個ご紹介！伝え方の注意点やマナーも解説

仕事を休む理由をどのように伝えるべきかお悩みの方もいるでしょう。体調不良や予期せぬトラブルなどやむを得ずに休みが必要になることは誰しもあるもの。そのときは休みが必要であることが分かり次第速やかに申し出て、具体的に理由を説明することが大切です。

このコラムでは、仕事を休む理由の伝え方を当日・前日・事前に分けてご紹介します。連絡する際の注意点やマナーも解説。仕事を休む理由でお悩みの方は参考にしてみてください。

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仕事を休む理由とは

仕事を休む場合、体調不良以外にも人間関係や業務など職場の問題も理由として考えられるでしょう。たとえば、「人間関係が悪く、仕事に行くのがつらい」「仕事でミスをしたので行きづらい」「業務内容に興味関心が持てず、やりがいを感じられない」などが原因として挙げられます。

「仕事を休みたい」と感じたときに大事なのは、休む本当の理由を自分自身が理解しておくこと。「なぜか分からないが、仕事へ行きたくない」「気持ちが乗らない」などあいまいな理由で仕事を休みたくなる場合は、体や気持ちが何かしらのサインを出している可能性があります。

なお、体調が優れないときに出社すると、症状が悪化したり周りに迷惑が掛かったりする場合もあるため、無理せず休むことも大切です。風邪やインフルエンザなどの原因が分かっている体調不良や急用以外で仕事を休みたいと考えるときは、「仕事に行きたくないときに休むのはあり？憂鬱な気持ちを解消する方法9つ」のコラムもぜひご覧ください。

仕事を休む理由は具体的に説明しよう

理由もなく「休みたいから休む」というのは、社会人としてマナー違反です。仕事を休むと、同僚や上司に多少なりとも迷惑が掛かります。そのため、周りの人から納得されるような、具体的な理由の説明が必要です。以下の項では、仕事を休むときの理由の伝え方を例文を交えながらご紹介します。

仕事を休む理由を当日伝える場合の例文

当日に仕事を休む場合、緊急性が高く「急な休みも仕方がない」と納得されるような具体的な説明が必要です。休む理由や状況などをしっかりと説明しないと、「仕事を休みたいから嘘をついているのでは…？」と疑われてしまう恐れも。自分が休むことで上司やほかの社員に迷惑が掛かる可能性を踏まえ、欠勤を申し出る際は丁寧で誠実な対応を心がけることが大切です。

ここでは、当日休みを申し出る際によくある理由をご紹介します。それぞれの理由を会社に伝えるときの例文も紹介しているので、一例として参考にしてみてください。

なお、前提として、嘘の理由で仕事を休むことは社会人としては避けましょう。嘘が発覚して周囲の信頼を失ったり、懲戒処分につながったりするなどのリスクがあるためです。

1.腹痛・下痢・吐き気などの体調不良のため

仕事を休む理由が腹痛や下痢、吐き気などの体調不良である場合、具体的な症状もあわせて伝えると理解を得られやすくなります。たとえば、「腹痛とともに下痢があり、動けない」といった現状を伝えると、相手も休まざるを得ないと納得しやすいでしょう。

「どの程度の体調不良で休むべきか分からない」と判断しにくい場合は、「会社を風邪で休むのは問題ない？連絡方法や2日目以降の休み方を知ろう」のコラムもチェックしてみてください。

腹痛・下痢・吐き気などで仕事を休む際の例文

腹痛や下痢、吐き気といった風邪症状があり当日に欠勤したい場合は、以下の例文を参考にして上司に状況を報告しましょう。

急遽仕事を休んでしまうと、上司やほかの社員に迷惑が掛かる可能性もあります。そのため、当日に欠勤を申し出る際は、丁寧で誠実な対応を心がけることが大切です。

2.インフルエンザのため

インフルエンザは感染症に該当するため、当日に仕事を休む理由としては妥当でしょう。会社によって欠勤扱いとなるのか、有給休暇の対象となるのか、ほかに該当する休暇制度があるのか分かれるため、確認しておくと安心です。

インフルエンザで仕事を休む際の例文

以下は、インフルエンザにより急遽欠勤を申し出る際の例文です。

インフルエンザの可能性があり仕事を休む場合は、なるべく当日に病院へ行き検査をすることと、検査結果を伝える旨もあわせて上司に伝えましょう。仕事の引継ぎがある際は、詳細まで丁寧に伝え、相手に負担がかからないよう配慮することも重要です。

3.腰痛・ぎっくり腰のため

仕事や日常生活に支障をきたすような腰痛は、仕事を休む理由になります。
特に力仕事や立ち仕事の場合は、痛みにより業務を行うのが困難なことも。仕事内容によっては、長期間の休養を余儀なくされる可能性もあります。
現状や病院での診断結果とともに、復帰までどれくらいの期間かかる見込みかを分かる範囲で伝えましょう。

腰痛・ぎっくり腰で仕事を休む際の例文

腰痛やぎっくり腰で仕事を休む際、伝え方に悩んでいる方は以下の例文を参考にしてみてください。

先述したように、休みを申し出る際は現状報告と回復するまでの期間もできる範囲で伝えるのがポイントです。

4.歯痛のため

仕事へ支障をきたす可能性があり、突発的に症状が現れる歯痛は、当日に仕事を休む理由になります。しかし、なかには、「鎮静剤で痛みを抑えて、仕事が終わってから歯医者に行くべき」と考える人もいるでしょう。緊急を要する痛みでなければ、できるだけ避けたい理由の一つです。

歯痛で仕事を休む際の例文

歯の痛みや不快感で業務に差し支えると判断したら、以下の例文を参考に、早めに欠勤の連絡をしましょう。

症状について詳細に伝えることで、上司に当日欠勤を納得してもらいやすくなるでしょう。

5.頭痛のため

動くのがつらいほどの頭痛も、当日休む理由として挙げられます。「鎮痛剤を飲んでも痛みが治まらないので病院に行きたい」といったように、対処をしても改善できないことを伝えると、企業側に「欠勤せざるを得ない」と納得してもらいやすいでしょう。

頭痛で仕事を休む際の例文

以下は、頭痛で仕事を休む際の例文です。

上司によっては、薬を飲んでも症状が治まらないことを伝えると、心配したり病院の受診を勧められたりする可能性もあります。なるべく誠実な対応を心掛け、現状報告や回復の見込みが分かり次第連絡するようにしましょう。

6.発熱のため

発熱も当日に仕事を休む理由になり得るでしょう。「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」によると、「発熱とは体温が37.5℃以上を呈した状態」とされています。電話で連絡をするときは、平熱と現在の熱を合わせて報告すると相手に伝わりやすいでしょう。
また、38度以上の高熱の場合、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症が疑われるため、速やかに受診するのがおすすめです。

参照元
厚生労働省
○「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第12条第1項及び第14条第2項に基づく届出の基準等について」の一部改正について

発熱で仕事を休む際の例文

発熱してしまい急遽仕事を休む際は、以下の例文のように現在の状況や復帰の目処もあわせて伝えるようにしましょう。

具体的に現在の体温を提示したり、どんな症状や状況なのかを伝えることで、上司も納得しやすくなります。

7.生理痛のため

仕事を休む理由として、生理痛も考えられます。女性の生理による体調不良は個人差があるため、仕事を休まざるを得ない理由として受け入れられやすいようです。
労働基準法第68条においても、「使用者は、生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求したときは、その者を生理日に就業させてはならない」と記載されています。職場によっては生理休暇があるため、確認してみましょう。

参照元
e-Gov法令検索
労働基準法

生理痛がひどく仕事を休む際の例文

生理痛が原因で仕事を欠勤する際、上司にどう伝えるべきか悩んだ場合は以下の例文を参考にしてみてください。

上司によっては、生理痛の症状やつらさを理解してもらえない可能性も考えられます。そのため、現在の症状や業務に支障が出る可能性などを細かく伝え、なるべく納得してもらえるよう意識して伝えてみましょう。

8.病院に行くため

急な体調不良やケガで、病院を受診するのも当日仕事を休む理由として挙げられるでしょう。休み明けに診断内容を伝え、業務に支障がないと説明すれば周りも安心できます。

病院に行くため仕事を休む際の例文

以下は、病院に行くため仕事を休む際の例文です。伝え方に悩んでいる方は参考にしてみてください。

上記のように、病院に行くことをはっきりと伝え、差し支えなければどういった症状が出ているのかも伝えると上司も納得できるでしょう。

9.子どもがケガをした・家族の体調不良のため

子どもや両親といった家族の体調不良やケガも仕事を休む理由の一つ。子どもの体調不良であれば、仕事を休んで看病する必要があるでしょう。
家族がケガをしたり体調を崩したりしたときは、「病院に付き添うため」「サポートが必要な状態のため」と、仕事を休む理由を伝えれば理解されやすくなります。

家族の看病のため仕事を休む場合の例文

自分の体調不良やケガなど以外で休む際は、「誰がどのような状態か」「自分が休む必要性」をできる範囲で伝えることがポイントです。

子どもの発熱や家族の介護などで休むとなると、仕事に復帰できるタイミングが分からないこともあるでしょう。その場合は、休みが長期に渡る可能性があることも伝えておくと安心です。

10.思わぬ事故に遭ったため

事故によるケガや水回りの故障など、突然のアクシデントに見舞われ、仕事を休まざるを得ない場合もあるでしょう。自分だけでなく、家族が事故でケガをする場合も。また、交通事故を目撃してその場を立ち去れなくなることもあります。
アクシデントは具体的に説明をしないと相手に状況が伝わらないので、「いつ」「誰が」「どのように」と分かりやすく報告しましょう。

事故に遭い仕事を休む場合の例文

事故が理由で仕事を休む場合は、以下のように、ケガの状態や事故の背景などもあわせて伝えるのがポイントです。

どれくらいで仕事に復帰できるのか、事故による周囲への影響はあるかなど、できる限り詳しく説明することで、上司も現状を把握しやすくなるでしょう。

11.車が故障したため

自動車で通勤している場合は、車が故障し修理が必要なときも仕事を休む理由として通用します。「出勤しようとしたらエンジンがかからなかった」と事情を伝えれば、緊急性が高いと納得してもらえるでしょう。

車の故障により仕事を休む際の例文

交通手段がないためやむを得ず仕事を休む際は、状況や今後について詳しく伝えることが大切です。

車の故障で欠勤する場合、「車はいつ直るのか」「車が直るまで出勤できないのか」といった点が重要になります。欠勤が長引く場合、上司は業務の采配を考えなければならない可能性もあるので、復帰の目処が立ったら早めに伝えましょう。

仕事を休む場合の例文は、「会社を休む電話をするときの連絡のマナーとは？シチュエーション別の例文も紹介」のコラムでもご紹介しています。電話で連絡をする際のマナーについても触れているので、参考にしてみてください。

前日に仕事を休む6個の理由

自分自身や家族の体調不良・トラブルが出勤前日に把握できる場合もあるでしょう。ここでは、出勤の前日に仕事を休む旨を連絡する場合、欠勤理由として使われる内容をご紹介します。休むことが分かった時点で、上司へ口頭で報告するのがマナーです。

ただし、上司が会議や商談などをしている場合はメールで、外出中の場合は電話で報告するなど状況に応じて連絡方法を選びましょう。

1.昨日からの体調不良で病院に行くため

前日から体調不良が続き、就業中も体調がおもわしくない場合は、病院受診が仕事を休む理由となります。特に、病院の受付時間が夕方までの場合は、仕事を休まないと当日に病院に行けない可能性が高いため、理解されやすいでしょう。

2.家族の看護のため

子どもや両親など、家族の看護は前日に仕事を休む理由となります。1人で病院へ行くことが難しい場合、付き添いが必要になるからです。仕事を休む理由を会社へ伝える際は、「代わりに付き添える人がいない」といった事情も付け加えると納得してもらいやすいでしょう。
出社した際に、結果の報告とお礼を伝えるとベターです。

3.お葬式に参加するため

お葬式で仕事を休む場合は、上司へ口頭で伝えたうえでメールをするのがおすすめ。慶弔休暇や慶弔見舞金制度がある会社では、故人との関係によって内容が異なるため、詳細を知らせる必要があるからです。会社名義で香典や弔電を送る場合は、葬儀の式場や喪主についても報告しましょう。

なお、香典をもらった場合は、休暇明けに香典返しを手渡すのがマナーです。
慶弔休暇制度については、「慶弔休暇とは？取得条件や日数について解説」のコラムで詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

メールの例文

弔事で仕事を休む場合、電話で連絡するのがマナーです。ただし、訃報を早朝や深夜に受けた場合は、会社へメールで連絡する方法もあります。下記の例文を参考にメールを送り、就業時間内に改めて電話連絡するのがおすすめです。

4.身内が危篤状態のため

家族や親戚が危篤状態になった際も、仕事を休む理由となります。詳しく報告する義務はありませんが、気持ちが落ち着いてから、そのときの様子を改めて報告することが信頼関係を築くうえで大切なマナーです。

5.トラブル対応のため

水回りのトラブルや窓ガラスの破損、雨漏りなど緊急性の高い家の修理であれば仕事を休む理由となるでしょう。日常生活に大きな支障が出る場所の修理であれば、上司の理解も得られやすくなります。

仕事を休むほどではないものの、出勤時間に間に合わないときの対処法は「会社に遅刻したとき・しそうなときはどうする？対処方法を詳しく解説」のコラムでご紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。

事前に仕事を休む9個の理由

事前に仕事を休む理由として考えられるのは、旅行や冠婚葬祭、通院、家庭の事情など。予定が決まっている場合、有給休暇の残日数を確認したうえで申請を行うのが自然な流れです。

なお、事前申請の場合は仕事を休む理由を「私用のため」とできるので、詳細を伝える必要はありません。
休暇制度の申請方法は会社によって異なりますが、日程が決まった時点で早めに申請しておくのが安心です。

1.法事のため

法事は、仕事を休む理由として認められているのが一般的です。仕事への影響を最小限にするため、日程が決まった時点で上司へ報告しましょう。法事が行われる場所が遠方の場合は、数日間の休暇が必要となるため、その旨も合わせて伝える必要があります。

2.公的手続きのため

公的手続きは、平日でないと手続きができない場合があるので、有給休暇を使って休んでも問題ありません。
役所や税務署などの公的機関の開庁日は平日であることが基本です。ただし、コンビニで発行できる書類もあるため、有給休暇を使う場合は、どうしても公的機関に行かなければならない手続きに留めるのが無難でしょう。

3.結婚式のため

冠婚葬祭のなかでも結婚式は、事前に日程が分かっているため有給休暇の申請が行えます。式によっては遠方や海外で開催されるため数日間の休暇となる場合があるでしょう。

有給休暇の日数や取得方法については、「有給とは何かを分かりやすく解説！取得条件やもらえないときの対処法」のコラムで解説しています。あわせてご覧ください。

4.資格試験や免許の更新のため

資格試験の受験や免許の更新は、日程が指定されているため、仕事を休む理由になります。仕事に活かせる資格なら、快く休みの承諾を得られる可能性もあるでしょう。結果が出たら報告し、合格した際は「お陰様で免許が取得できました」とお礼を伝えるのがマナーです。

5.旅行のため

旅行のために有給休暇を申請することもできます。休暇が長期になる場合は、上司への報告だけでなく仕事の引き継ぎや、取引先への連絡など事前準備が大切といえるでしょう。
取引先や顧客対応などへの影響を少なくするために、メールの自動応答の設定をしておくと便利です。

6.子どもの学校行事のため

子どもの授業参観や運動会などが理由で、仕事を休まなければいけないことが事前に把握できる場合もあります。早めに学校側から通達されるのが基本であるため、予定が決まった時点で有給休暇の取得を上司に申請しましょう。

7.工事などの立ち会いのため

火災警報器点検やガス点検、Wi-Fi取り付け工事の立ち会いといった、ライフラインの点検や工事も事前に申請して仕事を休む理由として当てはまります。特に一人暮らしの場合は、代わりに立ち会える人がいないため理解されやすいでしょう。

8.定期的な検診／健康診断のため

定期健診や健康診断は、仕事を休む理由となります。定期的な検診は自身の体調管理にもつながるため、仕事とのバランスをとりながら積極的に行うことが理想です。
定期健診ではなくても、気になる症状があるため診察を予約したという内容も仕事を休む理由として受け入れられやすいといえます。

仕事を休む際の9個のマナーと注意点

やむを得ない事情や私用も含め、仕事を休むときには職場への配慮を忘れないことが大切です。ここでは、仕事を休む際のマナーや注意点をご紹介します。職場における信頼関係を良好に保つためにも、参考にしてみてください。

1.直属の上司に電話で連絡する

休みの連絡はすぐに状況が伝わるよう、社員や仕事の状況を把握している直属の上司へ電話連絡をするのが一般的です。言いにくいからと、総務や人事に連絡を入れるのは避けましょう。また、上司が不在で同僚に伝える場合は、時間を空けてから再度連絡をして直接報告することが大切です。

ただし、あまりにも体調がすぐれない場合や、「欠勤連絡はメールで行うように」と定められている会社であれば、電話ではなくメールでの連絡が可能な場合もあります。

2.同じ理由を何度も使わない

何度も同じ理由で仕事を休むと「ズル休みなのでは」と疑われる可能性があるでしょう。いつも同じ曜日に休んだり、特定の業務のときに休んだりするのも、ズル休みを疑われる原因です。
持病の通院といった私用で特定の日に休む事情がある場合は、上司や同僚にあらかじめ説明しておくことをおすすめします。

3.休んだ日にSNS投稿をしない

体調不良を理由に当日欠勤をした際は、SNS投稿を控えるのが無難です。たとえ体調が回復したあとの投稿だとしても、社内の人や仕事の関係者に気づかれた場合、ネガティブな印象を抱かれる可能性があるでしょう。

また、投稿した写真が過去のものであっても、ズル休みと疑われるきっかけになりかねません。周りからの信頼を失わないためにも、仕事を休んでいる間の投稿は控えるのが賢明でしょう。

4.無断欠勤はしない

無断で仕事を休むことは社会人としてのマナーを欠く行為です。一度でもしてしまうと、信頼を失う恐れがあるのでやめましょう。

無断欠勤をすると出社するのが憂鬱になり、自分にとってもデメリットです。また、無断欠勤が続くと解雇される可能性もあります。突発的な事故やトラブルでどうしても連絡できなかった場合は、落ち着いてから報告と謝罪を入れましょう。

仕事を無断で休むリスクについては、「無断欠勤する人の特徴や理由とは？減給や懲戒解雇などのリスクも解説」のコラムで触れています。無断欠勤を容認されるケースもご紹介しているので、参考にしてみてください。

5.引き継ぎを行うとともに復帰のめどを伝える

体調不良が理由で仕事を休む場合、復帰のめども伝えるのがベターです。どのくらいの期間、仕事を休むかによって業務の引き継ぎや、取引先への対応に影響します。病院で診察後、「明日は出社しても大丈夫との診断でした」と連絡を入れると会社側も仕事の対応がしやすくなるでしょう。

6.当日に休むなら始業の10分前には連絡を入れる

当日仕事を休む場合の連絡は、始業の10分前がおすすめ。始業時間を過ぎても出勤せず連絡がないと無断欠勤を疑われたり、「事故にでも遭ったのでは」と余計な心配を掛けてしまったりします。

また、始業直後は忙しいので、始業前に連絡するのがマナーです。あまり早く連絡を入れても上司が出社していない場合があるので、始業時間の10分前くらいが望ましいでしょう。

7.社外の人と約束がある場合は自分で連絡する

急な休みで社外の人とのアポイントをキャンセルする場合は、自分で直接連絡を入れるのが基本です。上司や先輩から連絡すると日程調整が難しいだけでなく、謝罪の気持ちが伝わりにくくなります。相手のスケジュールが変わってしまうので、早めに電話で謝罪しましょう。

8.出勤時には周りの社員へお礼をする

休み明けの出勤時は、周りの社員へお礼の言葉を伝えるのが大切です。どのような理由であっても、仕事を休むとほかの人に多少なりとも負担が掛かるもの。まずは、フォローをしてもらったことへのお礼とお詫びを伝えましょう。旅行で休暇を取った場合はお土産を渡すのも手です。

9.嘘で「身内に不幸があった」と言わない

仕事を休む理由を上司へ伝える際、「身内に不幸があった」と嘘をつくのは避けましょう。
前述したように冠婚葬祭は、仕事を休む正当な理由となります。しかし、後日それが嘘だと発覚した場合、信頼を失ったり社内外における人間関係に亀裂が生じたりする恐れもあるでしょう。

「仕事を休みたい」と思ったときは

「明確に仕事を休む理由はないものの、出勤したくない」と思ったときは、一人で悩まず信頼できる人へ相談したり、休むことによって生じるデメリットを考えてみたりすることが大切です。以下では、仕事を休みたい気持ちへの対処方法をご紹介します。

信頼できる同僚や上司へ相談する

やむを得ない理由以外で「仕事を休みたい」と思ったときは、信頼できる同僚や上司へ相談してみましょう。同じ会社で働く人であれば、仕事内容や職場での人間関係といった気持ちを共有しやすいのでおすすめです。

社内に相談できる相手がいない場合は、友人や家族など身近な人に話を聞いてもらうのも方法の一つ。他者に悩みを打ち明けることで気持ちが楽になったり、解決策を得られたりする可能性があるでしょう。

仕事を休むデメリットを考える

仕事を休みたい気持ちにお悩みの場合は、休むデメリットを考えてみるのも手です。
理由にかかわらず、仕事を休むと自分が担当する作業が滞るため、業務内容によっては次に出勤した際に仕事が山積みになってしまうことも。また、打ち合わせや商談といった大事な予定がある日に仕事を休むと、契約獲得や自分の実力をアピールするチャンスを逃す恐れもあります。

仕事のデメリットを確認することで、「出勤したほうがメリットが大きい」と前向きに考えられる可能性があるでしょう。

仕事を休みたくなった理由を考える

仕事に行きたくないと感じるときは、率直な気持ちをノートに書き出し、原因を明確にしたうえで対処法を考えてみてください。仕事を休みたくなる理由は、「職場の人間関係が上手くいっていない」「仕事に面白みを感じない」「ほかに挑戦してみたい仕事がある」など人それぞれです。自分の気持ちに向き合うことで、適切な対処法をとりやすくなるでしょう。

仕事のストレスによって「仕事を休みたい…」と感じている方は、「仕事のストレスがやばい…会社に行きたくないときの理由や対処法」のコラムでも対処法をご紹介しているの、であわせてご覧ください。

仕事を休む理由を整理するときのポイント

「仕事を休む理由を当日伝える場合の例文」でご紹介した、やむを得ない理由以外で「仕事を休みたい」と感じるときは、職場に対するストレスの原因を明らかにして、解決策を考えてみましょう。ここでは、仕事を休む理由を整理するときのポイントをまとめました。

職場に対する不満や違和感を書き出す

小さなことでも構わないので、職場や仕事内容に関して抱いている不満や違和感をノートに書き出してみましょう。以下は一例です。

• ・残業が多い
• ・給与が安い
• ・人間関係が希薄
• ・仕事内容がイメージと違った

上記からは「残業が少ない職場で働きたい」「今よりも給与が高い会社で仕事をしたい」といった理想の働き方が見えてきます。人間関係が希薄と感じるのであれば、従業員同士コミュニケーションをとりながら働ける環境が理想と考えられるでしょう。

現在の仕事に違和感を抱いている方は、「自分に合う仕事とは？適職の上手な見つけ方と注意点を解説」のコラムで、どのような仕事が自分に合うか検討してみてください。

解決法がないかを考え実際に試してみる

仕事に対する不満や違和感を明確にしたあとは、自分一人で解決できることがないか考え、行動を起こしてみましょう。たとえば、残業時間に不満があり、「作業効率を上げれば改善できるのでは」と感じたのであれば、業務の進行をサポートしてくれるツールやアプリを活用し、試してみるのも手です。

ただし、なかには残業時間が適切でなかったり、そもそも与えられる仕事量が多過ぎたりするケースもあります。

社内の窓口や専門機関へ相談してみる

労働環境や給与、人間関係の悩みなどに関する相談窓口へ相談することで、状況が改善する場合もあります。信頼できる同僚や上司へ相談すると気持ちは楽になるものの、抜本的な解決策を得られないことも。社内の専用窓口へ相談すると、部署異動や勤務時間の見直しといった配慮・提案を行ってもらえる可能性があります。

労働に対して適切な給与をもらえない、あるいは会社で不当な扱いを受けていると感じる場合は、国が運営する窓口へ相談するのも手です。厚生労働省の「労働基準行政の相談窓口」では都道府県労働局の所在地や、夜間・土日に電話で相談できる窓口を確認できます。会社や自分の力で解決できそうにない事案は、第三者へ相談し意見を聞いてみるのが望ましいでしょう。

参照元
厚生労働省
労働基準行政の相談窓口

休む理由がなく仕事に行きたくないときは

仕事を休む具体的な理由がなく、休みたいときは、心身の休息期間を確保するのも得策です。仕事を続けていると、「疲れたから休みたい」「リフレッシュしたい」と思うこともあるでしょう。
この項では、「仕事を休む理由が特にないけど休みたい」ときの対処法を解説します。

有給休暇を使ってリフレッシュしてみる

有給休暇を使って仕事を休み、リフレッシュしてみることで、心身の休息につながり、仕事に対して前向きに考えられる可能性があるでしょう。有給休暇は労働者に与えられた権利のため、基本的には取得する際に「私用のため」と伝えれば問題ありません。適度なリフレッシュは、仕事を長く続けるためにも必要といえるでしょう。

ただし、繁忙期を避ける、業務の進捗に影響が出ない日を選ぶなど、周りに迷惑が掛からないよう配慮は必要です。

休んだ日は仕事のことを考えずに過ごす

休んだ日はなるべく仕事のことを考えずに過ごしましょう。疲労回復のために休息をとることに専念したり、趣味を楽しんだりしてリフレッシュするのがおすすめです。

休日の過ごし方は、「社会人の休日の過ごし方は？充実した日々を送るためのコツ」のコラムでもご紹介しているので、参考にしてみてください。

つらい状態が続くなら転職を考えるのも一つの方法

「会社に行くのがつらい」「理由もなく仕事を休みたい」という日が続くようなら、転職を考えるのも一つの方法です。まずは、なぜ「仕事に行きたくない」と思うのか、その原因を分析しましょう。「人間関係が嫌」「業務量が多い」「能力以上の結果を求められてプレッシャーが掛かる」などが理由の場合、転職をして環境を変えると改善される可能性があります。

無理をして出社し続けていると心身の不調につながることも。そうなる前に、就職・転職エージェントに相談して自分に合った会社を探すのがおすすめです。

仕事を休みたい気持ちがどうしても解消されないときは、ハタラクティブにご相談ください。
20代に特化した就職・転職エージェントのハタラクティブでは、第二新卒や既卒向け、未経験OKなどさまざまな求人を取り扱っています。専任のキャリアアドバイザーによる丁寧なカウンセリングや１分程度で行える適職診断の結果に基づき、あなたの希望に合う求人を厳選してご紹介。転職したいと思っているものの、「自分の適職が分からない」「どのような仕事に就きたいか定まっていない」といったご相談も可能です。

サービスの一環として、選考書類の作成や面接対策のアドバイスも行っています。無料で転職までの道のりをサポートしているので、「自分だけでは不安」という方はぜひお気軽にお問い合わせください。

仕事を休む理由に関するFAQ

仕事を休む理由について「伝え方が分からない」「休み明けが気まずいのでは」など、さまざまなお悩みを抱える方がいるでしょう。以下で、仕事を休む際のお悩みをQ＆A方式で解消しているので、ぜひご確認ください。

体調不良で仕事を休むときの基準はありますか？

体調不良に明確な基準はないものの、業務に集中して取り組めない状態では出勤することが難しいと判断できるでしょう。
また、会社や部署によっては慣習的な基準があることも。「体調不良で仕事を休む判断基準は？会社に連絡する方法や例文もご紹介」のコラムで詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

アプリのDMで仕事を休む連絡をしてもいいですか？

チャットアプリやSNSのダイレクトメッセージで連絡するのはやめましょう。まずは電話で休みを報告するのがマナーです。電話を掛けてもつながらなかった場合はメールを入れます。
電話連絡の仕方は「会社を休むときの連絡の基本マナーとは？休む基準や電話連絡の仕方を解説」のコラムで解説しているので、ご一読ください。

仕事を休む理由を「私用のため」にしたいのですが

事前に伝える場合は「私用のため」で問題ありません。有給取得であっても、基本的に仕事を休む理由を詳しく説明する必要はないでしょう。なぜなら、従業員の休暇取得に関して、会社側が理由を詮索することは原則禁じられているからです。
しかし、当日欠勤や有給休暇以外で仕事を休む場合、「私用のため」ではとり合ってもらえない可能性も。当日欠勤は仕事を休む理由を伝え、あらかじめ分かっている予定なら有給休暇を申請するのが一般的です。

有給休暇がない場合はどのように仕事を休めばいいですか？

有給休暇がない状態で休む際は欠勤扱いになります。欠勤には賃金が発生しませんが、会社の了承を得て休むことは可能です。
「有給休暇の取得を言い出せない雰囲気がある」「今の仕事がつらく、転職したい…」とお悩みの方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。経験豊富なプロのキャリアアドバイザーが、求人紹介をはじめ転職活動のアドバイスを行っています。