運輸業界の仕事

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運輸業界とは

運輸業界とは、食品や生活雑貨、石油など、さまざまなものを運ぶ事業を行っている業界です。倉庫や物流センターを持ち、在庫管理や仕分けも含めたサービスを提供しています。運ぶものや場所によって、運搬の方法が異なるのが特徴です。
また、運輸には「人を運ぶ」という意味もあります。鉄道や飛行機で旅客を移動させるのも運輸業界に含まれるようです。

代表的な仕事

運輸業界には、空運・海運・陸運があります。

空輸

飛行機を用いて航空運送を行う高速性が高い輸送方法です。航空貨物の輸送は世界各国で行われており、各航空会社による航空物流サービスが展開されています。そのほか、旅客を運ぶ各種航空会社も空運に含まれます。

海運

海運は国際間貿易には欠かせない物流方法の一つです。コンテナ船やタンカーなどの大型船舶を用いて、海上輸送を行っています。海運業については、「海運業界の仕事」のコラムで詳しく紹介しているので、ご覧ください。

陸運

運輸は主に鉄道と自動車に分けられます。そのほか、急ぎの輸送に対応してくれるバイク便も含まれるでしょう。

・鉄道輸送
大量の荷物が運搬可能とされている鉄道コンテナ輸送。運輸業界のなかでも、地球に優しいといわれています。二酸化炭素の排出量が少なく、環境に良い輸送手段として注目されているようです。
また、航空と同じく旅客運輸をメインとする各種鉄道会社も鉄道輸送に含まれます。

・自動車輸送
主にトラックを使って内陸地を輸送します。また、貨物や海上コンテナを積載して輸送する大型トレーラーも自動車輸送に欠かせない存在です。路線トラックとして同エリアへの一括配送を主流とする企業のほかに、近年のインターネット通販の増加によって個人宅にも配送を行う配送業者が挙げられます。
また、人を運ぶ方法として、バスやタクシーも自動車輸送の一つです。

・バイク便
バイクを利用した輸送サービスは、都心部でニーズが高い傾向にあります。
すぐに必要な書類や早急に届けたい資料の郵送をバイクで素早く届けるサービス形態です。依頼から60分以内に輸送するサービスもあります。

運輸業界に関連する業界

人や物を運ぶ運輸業界は、どのような業界にも関連があるといえます。製造業や商社、小売業や飲食業など、さまざまな業界に関連があるでしょう。ここでは、運輸業界と特に関連が深い業界に絞って解説します。

倉庫業界

倉庫業界では倉庫事業をメインにしつつ、輸送サービスも行っている企業が多いようです。
倉庫事業を行うには、倉庫業法に定められた基準を満たした施設が必要であり、一時保管用の配送センターなどは含まれません。そのため、運輸業界のなかには倉庫会社と提携し、保管・管理を任せる企業もあるようです。

倉庫会社のサービス内容は在庫管理、出荷手配、集荷・配送などのほか、ラベル貼りや詰め替えといった細かい作業まで多岐にわたります。扱う品物には医薬品や化学原料、書類なども含まれるようです。

参照元
e-Gov法令検索
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EC(electronic commerce)業界

EC(electronic commerce)とは、電子商取引のことでインターネット通販の総称です。近年は実店舗で販売しつつ、EC事業も行う企業が多いようです。
さらに、個人同士で取り引きができる、いわゆる「フリマサービス」市場が広がり、EC業界は急成長しています。その影響で、特に自動車輸送の需要が拡大しており、その勢いはドライバー不足が深刻化するほどです。現在はドライバー不足解消のため、IT技術の活用が急務となっています。

旅行業界

旅行業界が活性化すると、旅客関連の事業も需要が増えるため、運輸業界と旅行業界は関連が深いといえるでしょう。旅行代理店は航空会社や鉄道会社の座席をまとめて購入し、パッケージツアーとして販売しています。また、鉄道会社と協賛でツアーを企画することもあるでしょう。
旅行業界については、「旅行業界の仕事」のコラムで詳しく解説しているので、ご一読ください。

倉庫業界やEC(electronic commerce)業界のなかには、運輸業を兼ねている企業もあります。前述のとおり、運輸業界が倉庫業を兼ねる場合もあり、これらの業界は密接な関連があるといえるでしょう。

運輸業界に必要な資格やスキル

運輸業界は担当する業務によって必要な資格が異なります。
ここでは、運輸業界への就職を希望するなら、持っておいて損はないといわれる資格を解説。就職前に取得可能な資格もあるので、参考にしてみてください。

自動車運転免許

トラックドライバーを目指すなら自動車運転免許は必須です。普通自動車運転免許に加えて、大型、中型、大型特殊、けん引といった免許も応募先企業によっては役立ちます。10t以上のトラックやタンクローリーを運転するには大型一種免許、4tトラックやマイクロバスを運転するには中型一種免許が必要です。
また、大型特殊免許はトレーラーやクレーン車、けん引免許は自走できないトレーラーを運転する際に必要なので、担当業務にあわせて取得する免許を選びましょう。

トラック運転手の仕事内容や待遇について、「ニートからトラック運転手になれる?仕事内容や向いているタイプを紹介」のコラムにまとめているので、こちらもあわせてご覧ください。

フォークリフト運転技能者

フォークリフト運転技能者はフォークリフトを運転するのに必要な国家資格です。フォークリフトとは、荷物を積載・昇降させる機能を備えたエンジン付きの運搬車両のこと。倉庫や貨物ターミナルなどで、大量の荷物を効率的に運ぶのに役立ちます。

「1t未満」の資格であれば特別教育の講習を修了すれば取得が可能。「1t以上」は指定の教育機関で講習を受けたあと、修了試験に合格する必要があります。

危険物取扱者

ガソリンや灯油、アルコール類といった危険物を取り扱う場合、危険物取扱者の有資格者を配置することが業務となっています。そのため、危険物取扱者の資格があると、運輸業界の就活では選考で有利になる場合もあるようです。
試験には甲・乙・丙種の3種類があり、乙・丙種は誰でも受験可能ですが、甲種は大学などで化学関連の科目を修了しているか、2年以上の実務経験などが必要になります。

上記のほか、就職後は「倉庫管理主任者」「運行管理者」「ロジスティクスオペレーション2級・3級」などの資格を取得してキャリアアップを目指す人が多いようです。

運輸業界の具体的な職種

運輸業界で代表的な職種と仕事内容について紹介します。

配送業務

商品を目的地まで運搬する配送業務は運輸業界の中心的な職種です。ドライバー自らが荷役業務を行い配送する場合と、配送専門スタッフとして配送のみに従事する場合があります。
ドライバーを目指したい方は、「正社員ドライバーになるには?転職成功のポイントや求人の探し方を解説!」のコラムで解説している転職成功のポイントを参考にしてみてください。

荷役業務

商品の入搬出と仕分け作業をメインに行います。輸送機器(飛行機、船舶、トラックなど)への荷物の積み込みや荷下ろしなどの作業を行う仕事です。
大型の荷物を取り扱うときには、フォークリフトやクレーンなどの機器を使用して作業を進めることもあるでしょう。そのため、企業によっては資格取得が応募条件の場合もあります。

保管業務

物流や配送、在庫などの管理業務を行う仕事です。発注から配送までを完了できるスケジュールを組み立てたり、商品の在庫をチェックしたりします。

流通加工業務

企業側から発注を受けた場合に加工業務も運輸業界の仕事の一つ。加工業務の仕事内容は、「検品」「検査」「検診」「タグ付け」「梱包」「包装」「熨斗造り」「伝票整理」などです。

フォワーダー業務

商品を出荷する人からの荷物を預かったり、ほかの運送手段への取り次ぎを行ったりします。主に、貨物を利用した運送業者が行う仕事です。

情報処理業務

商品の発注から納品までの流れのなかで発生する伝票の処理や在庫のチェック、伝票整理などを行います。

出荷、配送

入庫してきた商品の仕分けや検品、出荷準備などを行います。主に倉庫の中で作業を行う場合が多いため、天候に左右されない働き方が叶う仕事です。

上記のほか、前述したように、近年は人手不足を解消するためIT技術の活用が進められており、システムエンジニアやデータアナリストを募集している企業もあるようです。

運送業と配送業の違いは?

運送業と配送業は、「国から許可を得ているかどうか」の違いがあります。
運送業を始める際、必ず国から許可をもらうことが必要です。運送業では社外の人から運賃を受け取り、物や人を運びます。
一方、配送は物を配り届けること。運ぶ物の量は運送業と比べ少なくなるようです。配送業では、自社の荷物を運ぶだけなので、国からの許可と運ぶ際の運賃は不要になります。

運輸業界の現状と課題

運輸業界は経済動向の影響を受けやすく、貨物の輸送量を見ると厳しい現状があります。一方、宅配便の需要は拡大傾向にあり、ドライバー不足や労働環境において課題があるようです。

運輸業界の市場規模

国土交通省の調査「物流を取り巻く動向について(p.6)」によると、2017年度の運輸業界の営業収入は38兆円でした。内訳は物流が約24兆円、旅客が約14兆円です。物流事業のなかでもトラック運送業の営業収入が16兆3,571億円で第1位。第2位は、外航海運業で3兆3,360億円なので、約13兆円もの差があります。
同資料の「電子取引(EC)市場の成長と宅配便の増加(p.12)」によると、EC事業の市場規模は2015年には約13兆円だったのが、2018年には約18兆円に拡大しており、宅配便の件数も5年間で約6.7億個増えたようです。

運輸業界の現状

経済の動きによって大きな影響を受けている運輸業界。資源価格の高騰や世界経済の落ち込みなど、国内外の市場にも大幅な影響をもたらしています。
また、自動車関連の部品やスマートフォン関連商品の推移による経済動向も要注目です。運輸業界は、経済の動きによって見られる国際物流市場の回復や鈍化の影響も大きいと考えられます。
同調査「貨物輸送量(ドンベース)の推移(p.4)」によると、国内の貨物輸送量は1990年をピークに減少し、2010年以降はほぼ横ばいで回復していません。また、国際貨物の輸送量は1990年から2005年にかけて右肩上がりでしたが、2013年以降は減少傾向にあります。

業界全体で見てみると、ここ数年で飛躍的に需要が伸びているのは、陸の輸送業を占めている宅配便業者です。前述のとおり、特にネットショップを利用した配送受注が増加傾向にあります。「本1冊から配送可能」「送料無料」などのネット通販効果もあり、軒並み増え続けているようです。

運輸業界の課題

運輸業界のなかでも運送業界におけるドライバー不足は問題視されています。仕事は増え続けているのに、人手が足りず、需要と供給のバランスがとれていないのが課題です。

また、ドライバーの労働環境も問題となっています。同調査「物流を取り巻く動向について(p.15)」によると、トラックドライバーの年間労働時間は、全産業平均と比較して、大型トラック運転者・中小型トラック運転者とも約2割長いようです。これは配送注文時の細かい時間帯指定により起こる「再配達」問題や、荷主側の荷待ち時間による遅延などが原因と見られています。
そのため、IT技術による作業の効率化や事業所間のシステム連携などが課題といえるでしょう。

参照元
国土交通省
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運輸業界の将来性

運輸業界は人手不足における課題はあるものの、需要が拡大傾向にあり将来の見通しは明るいといえます。
ここでは、先述した課題を解消するために、運輸業界がどのような取り組みを進めているかを解説し、さらに今後の動向についてまとめました。

運輸業界の今後の動向

運輸業界では個人向けの輸送業務が増加傾向にあるようです。そのため、今後もインターネット通販による受注は増え続けると予測されます。その打開策として取り組まれているのは、「受け取りロッカー」と呼ばれる配送システム。配達業者各種が導入している、駅や街なかに設置された宅配ロッカーから受け取る方法です。コンビニや郵便局で受け取れるサービスもあり、ユーザーが自宅以外で受け取る方法が増えてきています。

また、巨大な物流センターの建設が進められているエリアもあります。「メガ倉庫」とも呼ばれている巨大物流センターは数十億円の建設費用をかけ、主に都心に建設されているようです。
最新の機器が導入された倉庫内に人の姿は少なく、保管場所から目的地まで商品を素早く運ぶロボットや機械の姿が多く見られるのが特徴の一つといえます。

商品を保管する倉庫と入出荷する物流センターの機能をあわせ持っているメガ倉庫は、運輸業界の課題を解決できると期待されています。時間短縮や作業の効率化、人手不足解消にもつながるため、近年ではメガ倉庫型のセンターを利用する企業も増えつつあるようです。
そのほか、ドローンや自動運転などの技術を使った配送方法の展開も見込まれています。

また、国土交通省の「物流を取り巻く動向について(p.52)」によると、ASEAN諸国への展開も期待できるといえるでしょう。ASEAN諸国では、日系の物流事業者が1998年から2018年にかけて5倍に増えており、特にクール宅配便など付加価値の高いサービスにおいて需要が高まっているようです。
日本の物流環境は国際的に評価が高く、将来的にもASEAN諸国を中心とした海外事業の拡大に期待が高まっています。

参照元
国土交通省
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運輸業界のメリット・デメリット

運輸業界はインフラ事業の一つといわれるほど、人々の生活になくてはならない仕事です。社会貢献度の高さをやりがいに感じる人も多いでしょう。一方、予期せぬことが起きる場合もあり、臨機応変に対応しなければならない面もあるようです。
ここでは、運輸業界のやりがいと大変に感じることを紹介します。

運輸業界の魅力とやりがい

運輸業界の魅力は需要が拡大している点です。特に物流はインフラ事業の一つといわれており、将来的に仕事がなくなるとは考えにくいので、安定している業界といえます。
また、「人々の生活を支えている」「社会の役に立っている」という点がやりがいにもなるでしょう。

運輸業界と一口にいっても扱う商品や輸送方法などは多種多様で、就職先によって得意分野も異なります。そのため、業界内での転職先において選択肢が多いのもメリットです。職種の種類も多く、チームで行う仕事もあれば、検品やラベル貼りといった1人でコツコツと行う仕事もあるので、自分に合った仕事を選べるのも魅力といえます。
そのほか、空運や海運では海外との取り引きや、場合によっては海外転勤もあり得るので、グローバルな仕事をしたい人にはメリットに感じるでしょう。

運輸業界の大変なところ

運輸業界では急な変更やハプニングが多いといわれています。特に海外からの輸送は予定通りに到着しないことが多く、関係各所との調整が大変なようです。
また、宅配業においても、配達日の変更、渋滞による遅延など、予想できない出来事が起きることも。計画通りに物事を進めたい人にはデメリットに感じるようです。

そのほか、倉庫の仕分けやトラックへの運搬、長距離の運転などでは体力が必要とされる場面が多いでしょう。一方、人手不足のため残業や早朝出勤が多い傾向にあり、体力維持が難しい側面も。しかし、事故を起こすわけにはいかないため、体調管理をしなければならないのが苦労する点といえます。
ルート配送とはどんな仕事?きついのは本当?向いている人の特徴をご紹介」のコラムでは、配送業において大変と感じる業務内容について解説していますので、あわせてご一読ください。

運輸業界の志望動機

運輸業界では空・海・陸のどの輸送業に従事するのかによって適性が異なるでしょう。
ここでは、運輸業界全般に共通する「向いている人の特徴」を紹介し、そのうえで志望動機の書き方について解説します。

運輸業界に向いている人

配送部門であれば、「飛行機」「船舶」「鉄道」「自動車」「バイク」などの運転が好きという人に最適です。運転業は人との関わりが少ないため、黙々と仕事をしたい人に向いているといえるでしょう。
また、集中力が高い人や責任感の強い人もドライバー向きといえます。限られた時間で効率的に仕事をすることや、配送ミスをしないためには集中力と責任感は欠かせない要素です。

搬出の仕事は、機械の免許を活かしたい人や体力がある人に向いている業務です。未経験者の募集を行っている企業も多く、運輸業界のなかでも比較的始めやすい仕事の一つといえます。新しい業界で一から経験を積みたいという人も挑戦するチャンスがあるでしょう。

そのほか、運輸業界は、「英語を活かしたい」「やりがいのある仕事をしたい」「有名企業で働きたい」「ドライバーの仕事に就きたい」「世界・全国規模の会社に勤めたい」といった気持ちを持っている方にも向いている可能性があります。

未経験者の志望動機

運輸業界の志望動機では、運送業別、業務別に合った内容を考えることが大切です。

「私は大学時代、シンガポールに留学した経験があります。その際、発達した鉄道網や、これから世界のハブとなっていく国際空港などを目の当たりにし、アジアの未来を引っ張っていくのは日本でないのでは…と危機を感じました。
そのため、日本の運輸業界をさらに発展させ、日本はもちろん、世界の人々の暮らしを豊かにしたいという思いで御社を志望いたしました。
特に御社は海外拠点を拡大させている点に魅力を感じました。留学で培った語学力を活かし、ゆくゆくは海外でキャリアを磨きたいと思っております。」

空運会社に就職したい場合の例文です。大学時代の経験が志望のきっかけになっており、説得力があります。活かせるスキルとして語学力をアピールしている点もポイントです。面接では、応募した動機となる経験談や明確な理由があると、採用の可能性が高まるでしょう。

経験者の志望動機

運輸業界の経験者は前職での経験をどのように活かせるかを具体的に述べると、即戦力として評価される可能性があります。

「前職では3年間、宅配会社の専属ドライバーとして働いていました。運転するのが好きなことと、商品を届ける使命感に大きなやりがいを感じました。
しかし、震災をきっかけに運輸の仕事は社会を支える重要な仕事であることを実感し、ドライバーとしての経験やスキルを幅広く活かしたいと考えるようになりました。
御社は物流システムの構築に力を入れ、陸運業の改革を目指している点に魅力を感じております。これからは、自分のステップアップだけでなく、チームの連携や育成にも携わりながら、社会を支えられるドライバーを目指したいと考えています。」

ドライバーの仕事にやりがいを感じている点は好印象につながるでしょう。さらに今後のビジョンが明確なので、入社後の活躍を期待される内容です。
転職者の志望動機の書き方については、「中途採用の志望動機の伝え方とは?例文や注意点をご紹介」のコラムでポイントを解説していますので、参考にしてみてください。

運輸業界に関するQ&A

ここでは、運輸業界への就職に関する疑問や悩みをQ&A方式で解消します。

運輸業界の平均年収は?

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、運輸業・郵便業の平均賃金は28万5,400円です。12ヶ月分で計算した場合の平均年収は342万4,800円になります。 ただし、この金額には残業代や各種手当は含まれていないため、実際にはもう少し高い年収になると考えられるでしょう。

参照元
厚生労働省
令和4年賃金構造基本統計調査

今後も発展する業界ですか?

運輸業界の将来性」で解説したとおり、今後も発展が見込まれます。宅配事業におけるインターネット通販による受給増加、物流事業においてはASEAN諸国の需要拡大が主な要因です。現在の課題は人手不足ですが、IT技術の活用により課題解消に向けた取り組みが進んでいます。 面接では業界全体の将来性も理解したうえで、自身のビジョンを伝えましょう。キャリアビジョンの描き方については、「キャリアビジョンとは?就職・転職活動で使える具体例と書き方」のコラムをご覧ください。

運輸業界の2024年問題とは?

「働き方改革関連法」により、年次有給休暇の確実な取得、時間外労働の上限規制などが施行されます。 運輸業界では、2024年4月1日以降、時間外労働の上限規制が適用。こうした措置により輸送能力が不足するため、「物が運べなくなる」可能性が懸念されているようです。

運輸業界への転職に必要なスキルは?

志望先によりますが、自動車運転免許や危険物取扱者の資格があると良いでしょう。 また、チームワークが求められる仕事ではコミュニケーションスキル、ドライバーを目指すなら責任感なども必要です。急な変更が多い仕事なので、臨機応変に対応できるスキルも歓迎されます。 「検品の仕事」のコラムでは、倉庫の仕事に含まれる検品について、必要なスキルなどを解説していますので、ご一読ください。

運輸業界の求人の探し方は?

求人サイトや就職支援サービスの利用がおすすめです。まずは就職先に求める条件を決めましょう。そのうえで、自身で仕事探しをしたい方は求人サイト、第三者の力を借りたい方は就職支援サービスに登録する方法があります。 「仕事探しで迷わない!自分に合った求人の選び方や失敗しないポイントを解説」のコラムで求人探しの方法を紹介しています。

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