面接で言葉遣いを間違えたら落ちる?気にしすぎ?マナーや敬語一覧も紹介!

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この記事のまとめ

  • 面接での言葉遣いは、社会人としての基本マナーといえるため企業からチェックされる
  • 尊敬語と謙譲語を使いこなせれば、面接官に「言葉遣いが適切」な印象を与えやすい
  • 「断り」や「お願い」にはクッション言葉を活用すると柔らかい印象になる
  • 面接では、言葉遣い以外に「入退室の仕方」「服装」「髪型」なども見られている

面接での言葉遣いが不安な方もいるでしょう。言葉遣いは、企業から重視される傾向にあり、面接でチェックされる要素の一つです。正しい言葉遣いを意識することで、面接官に好印象を与えられる可能性が高まります。
このコラムでは、面接にふさわしい言葉遣いやよく使う「敬語」の言い換え一覧などを紹介。「面接で好印象を与える言葉遣いが知りたい…」とお考えの方は、ぜひこのコラムを参考にしてみてください。

面接で好印象を与えるには言葉遣いが大切

面接で適切な言葉遣いを心掛けることは、面接官への印象アップが見込めるため大切です。ビジネスシーンで相手と良好なコミュニケーションを図るためには、丁寧な言葉遣いが欠かせません。正しい言葉遣いを意識するのは社会人として基本ともいえるので、採用面接ではその場に合わせた言葉遣いができるかを企業からチェックされるでしょう。

面接で言葉遣いが重視される理由

面接では、経験やスキルだけでなく、社会人としての基礎力や一般常識も求められていると考えましょう。前述したとおり、社会人として、その場に合わせた話し方ができることは基本のマナーとされるのが一般的です。面接官は、志望者が面接で話した内容だけではなく、言葉遣いにも注視しています。
経験やスキルがいくら豊富だとしても、面接での言葉遣いが丁寧でなければ「入社後のコミュニケーションに不安が残る」と判断されかねません。

適切な言葉遣いをすることは、周囲との信頼関係にも影響します。取引相手や顧客に不信感を与えたり、マイナスな印象を持たれたりしないためにも、丁寧かつ正しい言葉遣いを意識することが大切です。

言葉遣いには人となりが表れやすい

面接官のなかには言葉遣いで人となりを判断する方もいます。不適切な言葉遣いをしていると、「常識がない人」「他人にどう思われるかを考えられない人」などと思われてしまう可能性があるでしょう。人柄を重視して採用する企業は多いため、面接では正しい言葉遣いや適切な話し方を心掛けましょう。

「言葉遣い」で面接に落ちる?

正しい言葉遣いができていないと、「ビジネスマナーに欠ける」と判断されてしまい、「採用しても社内での人間関係がうまくいかなさそう」「取引相手に失礼な言葉遣いをするのでは」とマイナスイメージを与えかねません。
言葉遣いだけで面接に落ちるとは限りませんが、ビジネスマナーは選考を左右する大切な要素だと覚えておきましょう。

面接にふさわしい言葉遣いのポイント

ここでは、面接時に意識したい言葉遣いのポイントを紹介します。いずれも社会人として身につけておきたい基本のマナーです。しっかり確認し、自然に使えるようにしておきましょう。

基本的には「です」「ます」調で話す

面接での言葉遣いは基本的に「です」「ます」調で話しましょう。面接はビジネスシーンなため、相手に敬意を示して丁寧な言葉遣いをするのがマナー。また、「です」「ます」と言い切り表現を意識することで、語尾が伸びるのを防ぐ効果もあります。

「丁寧語」「尊敬語」「謙譲語」の使い分けを意識する

敬語は大きく「丁寧語」「尊敬語」「謙譲語」の3つに分けられます。基本的な「です」「ます」調と合わせ、これら3つの表現を使い分けられると、より面接官に好印象を与えられるでしょう。

丁寧語

「丁寧語」は、言葉遣いを丁寧にするときに使います。「です」「ます」のほか、「お話」「ご意見」など言葉の最初に「お」「ご」を付ける話し方です。相手との立場に関係なく丁寧に話すときに用いられます。

尊敬語

「尊敬語は」、自分よりも上の立場にいる人と話す際に、相手を立てるために使われる言葉です。「いらっしゃる」「おっしゃる」「~なさる」など相手や相手の行動に対して使用します。相手を敬う気持ちを表現するための敬語といえます。

謙譲語

「謙譲語」は、自分を低く位置づけることで相手を立てる言葉遣いです。たとえば「伺う」「申し上げる」「参る」などが該当します。相手を自分より上位に置き、尊重したい場面で利用する敬語です。

丁寧語が基本ではあるものの、面接では自分について話すことがほとんどなので、まずは謙譲語を身に付けましょう。また、尊敬語が使えるようになると、面接官への逆質問や企業との電話連絡にも対応しやすくなります。謙譲語と合わせて身につけておきましょう。

一人称は「わたし」「わたくし」が基本

面接では、男女ともに自分のことを「わたし」「わたくし」と呼ぶのが基本のマナー。「僕」「俺」「自分」などの一人称はフランクな印象を与えるため、面接では避けましょう。

面接官にできるだけフォーマルな印象を与えたい方は、「わたし」ではなく「わたくし」を使うのも一つの手です。しかし、「わたくし」が普段言い慣れていない言葉で、自然に出てこない場合は「わたし」を使っても問題ありません。

質問や意見を述べるときはクッション言葉を付ける

クッション言葉とは、文章の前に入れると「表現に柔らかさをプラスしてくれるフレーズ」のことです。
ビジネスシーンでは、ときに相手の意見をはっきりと否定したり、相手からの誘いを断ったりと、相手に言いにくいことを伝えないといけない場面があります。そのような場面では、「恐れ入りますが」や「よろしければ」といったクッション言葉を挟むことが大切です。クッション言葉によって、相手側の不快感を軽減し、円滑なコミュニケーションにつながりやすくなる効果が期待できます。

面接先の企業は「御社」と呼ぶ

面接時には相手企業のことを「御社」と呼ぶようにしましょう。
「御社」は、相手企業に対する敬称です。個人に「様」という敬称を使うように、企業に対しても敬意や尊敬の念を込めて「御社」という言葉を使います。
とっさに「こちらの」「こちらの会社」などと言ってしまうと失礼にあたるため、注意が必要です。

また、役職がある人を呼ぶ際は「△△社長」「△△常務」「△△部長」というように、名前に役職名を付けて呼ぶ必要があります。面接官に対しては、「△△さま」と名前をきちんと呼ぶほうが印象が良いでしょう。

「御社」と「貴社」の違い

「御社」と「貴社」はどちらも相手企業に対する敬称ですが、使う場面に違いがあります。
「御社」は、話し言葉として相手企業を呼ぶときの敬称です。電話や面接、会社説明会など、企業の担当者と直接的に会話をする場面で使用されます。
一方、「貴社」は、書き言葉として用いられている敬称です。メールや履歴書、エントリーシートなど、文字で相手企業を指す際には「貴社」を使用します。

「御社」と「貴社」は混同してしまいがちですが、それぞれ用途が異なるため、間違って使わないよう気を付けましょう。「「御社」と「貴社」にはどんな違いがある?敬称の正しい使い方まとめ」のコラムでは、「御社」と「貴社」の違いについて詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

二重敬語に注意する

二重敬語とは、「尊敬語+尊敬語」「謙譲語+謙譲語」のように敬語を重ねてしまう言葉遣いです。二重敬語はビジネスシーンにおいて適切な表現ではないため、使用には注意が必要といえます。

面接では、「おっしゃられる」「させていただく」「ご覧になられる」など、丁寧に話そうとし過ぎて二重敬語を使ってしまう場合もあるでしょう。しかし、面接官のなかには「二重敬語の使用を避けるべき」と考える方がいる可能性もあります。丁寧に話そうとするあまり二重敬語を使ってしまわないよう気を付けましょう。

抽象的な言葉は避ける

面接で何かを伝えるときや志望動機を話す際に、「△△で、こういうところを尊敬しています」などといった抽象的な話し方は避けるようにしましょう。「こういうところ」という言葉は具体性に欠け、面接官に稚拙な印象を与えかねません。
たとえば、「△△で、信念を持っていてストイックなところを尊敬しています」というように、具合的な言葉での表現を意識することが大切です。

「なります敬語」に気を付ける

なります敬語とは「提出書類になります」「あちらになります」などの言葉遣いです。本来、「なります」は何かが変化するときや、変わった後の結果を表現する際に用いられます。

近年ではコンビニやファミリーレストランなどの接客で多用されていることもあり、違和感なく使用する方もいるでしょう。しかし、本来の意味を考えると適切な表現とはいえないため、「提出書類です」「あちらでございます」などに言い換えましょう。

志望先が「会社」ではないときの呼び方

志望先が銀行なら「御行」、病院なら「御院」、学校なら「御校」が正しい敬称です。人の呼び方は、会社の場合と同じように「△△院長」「△△校長」などと役職名をつけて呼びましょう。
履歴書は「御社」と「貴社」のどちらを使う?敬称に関するマナーも解説」のコラムでも、一般企業以外の敬称をまとめているので、参考にしてください。

面接で言葉遣い以外に気を付けたい話し方

面接では、言葉遣いだけでなく、話し方そのものもチェックされています。正しい言葉遣いができていても、話し方が伴わなければ好印象を得られない恐れがあるでしょう。以下では、気を付けたい話し方について詳しく解説していますので、ぜひ面接時の参考にしてみてください。

面接で言葉遣い以外に気を付けたい話し方

  • ゆっくりはっきりと話す
  • 話し始めや語尾の癖に注意する

ゆっくりはっきりと話す

面接では、聞き取りやすい声量を意識して、ゆっくりはっきりと話しましょう。人は緊張すると早口になりやすいため、特に気を付けることが大事です。
しっかりと声を出すことで、面接官に元気で明るいイメージが伝わり、好感を持たれやすくなります。
小さな声でボソボソと話していると、暗い印象を与えるばかりではなく、面接官に内容が伝わらないことも。面接官と意思疎通をしっかり図りながら、一つひとつ丁寧に答えていきましょう。

また一定の大きさの声で喋れていても、語末が尻つぼみになるような話し方をするのは注意が必要です。話し終わりまでしっかりと声の大きさを保つことで、自信溢れるイメージを面接官に与えやすくなります。

話し始めや語尾の癖に注意する

話始める前に「あの〜」「えっと」「そうですね」「えー」などとつい言ってしまったり、「△△なので〜」と語尾を伸ばしてしまったりする癖がある場合は注意しましょう。話の内容がどれだけ良くても、話し方の癖が原因で相手に伝わりにくい恐れがあります。

前述したとおり、面接では「です」「ます」といった丁寧な語尾を使って話を締めくくるのが基本です。語尾を伸ばしてしまうと「自信がない」「聞き取りにくい」「要点が分かりにくい」という印象を与えてしまうことも。「話し始めや語尾に癖があるかも」と感じている場合は、面接で素の話し方が出てしまわないように日ごろから意識しておくことが大切です。

面接で気を付けたい間違った表現方法

ここでは、面接で使われることの多い間違った言葉遣いについて解説します。日常生活のなかで違和感なく使用していても、面接などビジネスシーンという観点から考えると正しくないものもあるので注意しましょう。

「了解です」「分かりました」

「了解です」「分かりました」は、丁寧なように聞こえますが面接にふさわしい言葉遣いとはいえません。「了解しました」は目上の人が目下の相手に対して使う言葉です。「分かりました」は敬語ではあるもののカジュアルな印象が強いため、面接官に対しては「かしこまりました」「承知いたしました」などを使いましょう。

「すみません」「ごめんなさい」

「すみません」や「ごめんなさい」は丁寧語ではなく、敬意を含まない謝意の表現のため面接では使わないよう注意しましょう。面接などのビジネスシーンで謝罪が必要な場面は「申し訳ございません」を使用するのがマナーです。

「△△みたいな感じです」

「みたいな感じ」は抽象的でフランクな印象を与えてしまうため、面接での使用は控えましょう。日常生活ではよく使われる言葉ですが、友達と話しているような印象に映り、面接官から「距離が近い」「馴れ馴れしい」などのイメージを持たれる可能性があります。

「△△かもです」

「△△かもです」という言葉遣いもフランクな印象を与えます。語尾に「です」を付けたとしても面接にふさわしい敬語とはいえないため、「△△かもしれません」という言葉遣いに言い換えましょう。

「よろしかったでしょうか」

「よろしかったでしょうか」は過去形のため、過去の出来事ではないことについて尋ねる際には注意が必要な言葉遣いです。面接官に現在の出来事について尋ねる場面では、「よろしいでしょうか」と過去形を使わない形で使用しましょう。

「なるほど」「参考になります」

「なるほど」「参考になります」などの言葉は、相手への共感や尊敬を示そうとして、つい使ってしまいがちですが、実は目上の人に使うと失礼な言葉です。
「なるほど」は敬語表現ではないため、面接などのビジネスシーンで使うのは控えましょう。また、「参考になります」は、「あなたの意見を自分の考えの『足し』にします」といった意味があるため、相手に上から目線な印象を与えやすい言葉遣いです。目上の人に対しては「勉強になります」「勉強になりました」という表現に言い換えましょう。

「大丈夫です」

話し言葉としてよく使う「大丈夫」ですが、YESかNOか分かりにくい表現のため、ビジネスシーンにふさわしい言葉遣いとはいえません。面接官との間に認識の齟齬が発生しないためにも、「問題ございません」という言葉を使いましょう。

「勉強させていただきたい」

「勉強させていただきたい」は一見謙虚なイメージの表現ですが、「会社に育ててもらいたい」という他力本願な印象を与える恐れがあります。「勉強いたします」と言い換えるのが良いでしょう。

「成長できる仕事がしたい」

「成長できる仕事がしたい」も、「勉強させていただきたい」と同様に、「成長させてほしい」と会社に要求しているように受け取られる可能性があります。「仕事を通して人間的に成長していきたい」というように表現すると、自発的な成長意欲を伝えられるでしょう。

「なので」「だから」

日常生活でつなぎ言葉として頻繁に使用する「なので」「だから」ですが、敬語表現ではないため面接で使うのは控えましょう。ビジネスシーンでは、「ですので」「ですから」「そのため」といった言葉遣いが適切です。

「とても」「すごく」

程度の大きさを表現したいときに「とても」「すごく」といった言葉遣いをしがちですが、敬語表現ではないため、ビジネスシーンにはあまり適していません。面接など、目上の人と話す場面では「非常に」「大変」などと言い換えましょう。

面接でよく使う「敬語」の言い換え一覧

上記でご紹介した以外にも、間違えやすい敬語表現があります。ここでは、面接でよく使う「敬語」の言い換え表現を一覧でまとめていますので、面接で自然に使いこなせるよう練習してみましょう。

普段の表現敬語表現
このあいだ先日
あとで後ほど
もうすぐ間もなく
ちょっと少々
見ました拝見しました
了解しました承知いたしました
知っています存じています
ありませんございません

面接時に使える「尊敬語」「謙譲語」の使い分け表

以下では、面接時に使える「尊敬語」「謙譲語」の使い分けをまとめました。尊敬語と謙譲語は混同しがちですので、正しく使えているかぜひ確認してみてください。

基本形尊敬語謙譲語
するなさる、されるいたす
いるいらっしゃるおる
行く行かれる、いらっしゃる、
おいでになる
参る、伺う
来るいらっしゃる、おいでになる、お見えになる、お越しになる、来られる参る、伺う
帰るお帰りになる、帰られるお暇する、失礼する
待つお待ちになる、お待ちくださるお待ちする
会うお会いになる、会われるお目にかかる、お会いする
言うおっしゃる申す、申し上げる
伝えるお伝えになる申し伝える
聞くお聞きになる、聞かれる拝聴する、伺う
見るご覧になる拝見する
読むお読みになる拝読する
受け取るお受け取りになる賜る、拝受する、頂戴する
考えるお考えになる、ご高察なさる検討する、拝察する
思うお思いになる存じる
分かるご理解いただくかしこまる、承知する
知るご存じ、お知りになる存じる、存じ上げる

面接で言葉遣い以外にチェックされているマナー

面接では言葉遣いを見られるのが一般的ですが、ほかにもさまざまなチェックポイントが存在します。どんな点に気をつければ良いか、詳しく見ていきましょう。

面接で言葉遣い以外にチェックされているマナー

  • 入退室のマナー
  • 面接中の姿勢
  • 服装マナー
  • 髪型のマナー

入退室のマナー

ドアをノックする回数やお辞儀のタイミングといった「入退室の仕方」は、面接での印象を左右する重要なポイントですので、必ずおさえておきましょう。

日本のビジネスマナーにおいては、ドアをノックする回数は3回が適切とされています。「面接では3回ノックする」と覚えておくと良いでしょう。
なお、よく間違えてしまいがちな2回ノックは、「トイレの空室確認をするときに叩く回数」として認識されていることが多く、ビジネスシーンではマナー違反です。

入室のマナー

面接室の前に立ったら、まずはドアを3回ノックします。面接官の返事を待ち、「失礼いたします」と声を掛けてからドアを開けましょう。入室後はドアのほうへ振り返り、ドアを閉めます。後ろ手でドアを閉めるのは、失礼にあたりますので注意が必要です。

ドアを閉めた後は、面接官に向かってお辞儀をします。お辞儀した後は椅子の横に立ち、あいさつと名前を名乗ってから再度お辞儀をしましょう。
面接官から「どうぞおかけください」と許可をもらったら、「失礼いたします」と声を掛け、軽くお辞儀をしてから着席します。荷物は椅子の横に置くのがマナーですので、覚えておきましょう。

退室のマナー

面接が終わった後は、座ったまま「本日はお忙しい中お時間をいただき、ありがとうございました」とお礼を述べて深くお辞儀をしましょう。立ち上がり、椅子の横に並んでお辞儀をします。ドアの前まで移動した後は、面接官のほうへ向きなおり「失礼いたします」と声を掛けた後、もう一度お辞儀をしましょう。
退室時はなるべく静かにするのがマナーです。ドアを開閉するときは、音を立てないように意識すると良いでしょう。

面接中の姿勢

先述したとおり、面接官から「どうぞおかけください」という言葉が掛けられるまで、着席はNGです。
面接中は着席しているときの姿勢にも気を抜かないように意識しましょう。姿勢を崩す、背もたれに寄りかかる、両足を開き過ぎるのは「態度が悪い」「マナーを知らない」という印象につながるため、注意が必要です。面接が終わった後は姿勢が崩れないように気を付けながら、背筋をピンと伸ばしてキレイに立ち上がりましょう。

服装マナー

面接時の服装は、学生はリクルートスーツ、転職希望者はビジネススーツが一般的です。バッグ・靴は黒系でシンプルなデザインが無難。ネクタイは、落ち着きのあるカラー・柄を選びましょう。

また、清潔感も大切なチェックポイントの一つ。袖口が汚れていないか、襟はきちんと整えられているか、シャツに染みはないかなどのチェックは欠かせません。面接前に改めて服装チェックを行い、ベストな状態で臨みましょう。

髪型のマナー

見た目の印象を左右しやすいのが髪型です。業種に限らず、清潔感があり好感の持てるヘアスタイルが良いでしょう。髪型一つで全体の印象が大きく変わるので、面接日までに整えておきましょう。
性別を問わず、髪が長ければまとめるのが基本です。前髪が顔にかからないように横に流したり、サイドの髪が落ちてこないように工夫したりして、表情がよく見えるようにしましょう。

面接時のヘアスタイルについては、「就活の髪型も選考対象!男女別おすすめのヘアスタイルや印象アップのコツ」のコラムでもご確認いただけます。

相手からの質問を最後まできちんと聞くこともマナーの一つ

話を最後まできちんと聞くことは大切なマナーです。緊張や焦りから、面接官が話し終える前に回答を始めてしまわないように注意しましょう。面接官によっては話を遮られたことを不快に感じ、評価が悪くなってしまう可能性があります。
話をしている人の言葉に耳を傾けることは、ビジネスシーンに限らず人とコミュニケーションを取るうえで大事なことです。面接で緊張したとしても、必ず面接官が話し終わるまで待ってから答えましょう。

面接の受付時から言葉遣いには気を付けよう

就職・転職志望者の態度は、面接会場に着いたときから評価されていると考えたほうが良いでしょう。そのため、面接が始まる前であっても、受付時から言葉遣いに気を付けることが大切です。
面接会場の受付では、「何時から何の予定で来たのか」「自分の名前」「採用担当者に取り次いでもらいたい旨」の3点を伝えましょう。

面接先の受付が有人の場合は受付の担当者に、「こんにちは。本日△時からの面接に参りました、△△(自分の名前)と申します。採用ご担当者さま(名前が分かる場合は、採用担当の△△さま)にお取次ぎをお願いいたします」と声を掛けます。

受付が無人で内線電話が設置してある場合は、内線で受付をお願いしましょう。受付の担当者につながったら、「恐れ入ります。本日△時からの面接に参りました、△△(自分の名前)と申します。採用ご担当者さま(名前が分かる場合は、採用担当の△△さま)をお願いできますでしょうか」と伝えるのがおすすめです。

面接の言葉遣いやマナーに不安のある方は

面接では言葉遣い・振る舞いを通して、ビジネスマナーの有無や人となりを見られるもの。ビジネスシーンを意識した対応に慣れていない場合は、就活・転職活動を始めた時点でしっかりと言葉遣いやマナーを身につけることが大切です。

就活・転職活動を始めた方の中には、面接対策をしたいものの適切な言葉遣いやマナーが分からず悩んでいる方もいるでしょう。
「一人では乗り越えられないかも…」「誰かにサポートしてほしい」と感じたときは、就職・転職エージェントの利用を検討してみてください。就職・転職エージェントは、就活・転職活動の相談や企業紹介、面接サポート、内定後のバックアップなどさまざまな就職・転職支援を行うサービスのことです。

若年層向けの就職・転職エージェントのハタラクティブでは、プロの「キャリアアドバイザー」が就活・転職活動者を全面的にサポート。求人紹介サービスの一環として、面接時のマナーや正しい敬語の使い方、受け答え方法など、自信を持って面接に臨めるようなサポートを無料で行っています。
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面接の言葉遣いに関するQ&A

ここでは、面接の言葉遣いについて、よくある質問をまとめました。

言葉遣いを間違えたら面接に落ちるの?

もし言葉遣いを間違えてしまっても、それだけで面接に落ちるとは限りません。
しかし、接客業など人との関わりがメインとなる職種では、求められる言葉遣いの基準が厳しいこともあるでしょう。面接後の合否が気になる人は、「面接合格のサインには何がある?落とされる人の特徴や対処法を解説!」を参考にしてみてください。

「~したいと思います」はNGと聞いたけど本当?

NGという訳ではありませんが、「思っているだけで、実行するか分からない」という印象を持たれる可能性があります。
「~をします」と言い切ったほうが、面接官へ自信ある印象を与えられるでしょう。面接で言わないほうが良い言葉をおさえるために、「面接のNGワードを大公開!間違った言葉遣いや行動、逆質問にも注意しよう」をチェックしてみてください。

丁寧過ぎて社風とかけ離れていないか不安がある…

志望企業がどのような社風でも、面接では丁寧な言葉遣いで対応するのがおすすめです。
丁寧な対応をして、相手を不快な気持ちにさせることはそれほどないと考えられます。むしろ、面接先企業の社風を自分で判断し、フランクな言葉遣いをするとマイナスイメージを与えるリスクがあるでしょう。

ただし、二重敬語やへりくだり過ぎた言葉遣いは「基本的なマナーが身についていない」と思われる場合もあるため注意してください。二重敬語について詳しく知りたい方は、「その敬語間違ってない?正しいビジネスメールのマナーとは」を参考にしてみましょう。

面接官の言葉遣いが乱れていたら、どう対応する?

たとえ面接官の言葉遣いが乱れていたとしても、丁寧な言葉遣いで対応することが大切です。
面接官によっては、「志望者の対応力を見るために、あえて乱れた言葉遣いをしている」という場合も考えられます。圧迫面接の乗り切り方は、「圧迫面接とは?企業が実施する理由と遭遇したときの対処法」で詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
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