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応募から面接まで…転職にはどれくらいの期間が必要なのか
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この記事のまとめ
- 応募や面接日の決定は志望度の高い企業順に行うことで、採用枠が埋まる志望度の低い企業に内定をもらった際の催促などのトラブルを防げる
- 複数社に応募する際は、企業ごとに別日程で設定することが基本だが、どうしても同日になる場合は余裕を持ったスケジュールを組むこと。転職希望者は繁忙期を避ける
- 面接会場へは面接開始時間の5~10分前に到着するように調整する。受付時間がある場合は準拠する
- 遅刻しそうな可能性が出てきたら速やかに採用担当者へ連絡を取り、当日で調整可能か、別日で設定するのか指示を仰ぐ
- 待ち時間も見られているつもりで、ウロウロしたりスマホをいじったりするようなモラルに欠ける行動はしない
- 面接時間の長さは20分~1時間程度が一般的。面接時間の長さで合否が決まることはないので、噂に惑わされないこと
- 面接に関するトラブルはすべて事前の準備不足や認識間違いが原因なので、当日を迎える前に準備したことを確認しておくと安心
- エージェントでは応募や面接日程の調整を応募者に代わって行うので利用してみるのもおすすめ
就職活動・転職活動で意識したい事柄の1つが「時間」です。日程調整や実際の面接時間など、応募から面接を受けるまでにはさまざまな時間を気にする必要があります。
そこで、当コラムでは、就活・転職活動中の流れに沿って、行程ごとに気にしておきたい「時間」について解説。時間にまつわるお悩みの対処法もご紹介します。
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◆応募・面接日の決定
まずは求人に応募して面接日程を決めることからスタート。どのようなことに注意して面接日程の調整を行えば良いかをまとめました。
【志望度の高い順に面接日程を決める】
現在は複数企業へ同時に応募することが一般的です。面接日程は志望度が高い企業から決めるようにしましょう。「志望度が低い企業から受けて面接慣れしてからのほうが良いのでは?」という意見もありますが、先に採用枠が埋まってしまうことを避けるためにも、第1希望の企業から面接日程を決めて受けるようにしましょう。特に中途採用の場合は良い人材がいればすぐにでも採用を出す企業も少なくありませんから、まずは自分の優先度を明確にしておくことが大切です。
また、もし第2希望以降の企業を先に受けて内定が出てしまった場合に、意思決定を急かされる事態を防ぐことができます。納得のいく就職・転職活動にするためにも、スケジュール決定は慎重に行いましょう。
【1日に複数社の面接がある場合は?】
複数の企業に応募している場合は面接日が被らないように調整するのが基本ですが、状況によっては同日に面接というケースも。そのような場合は面接時間の間に余裕を持たせて、スケジュールを組みましょう。
一番多いのは2社で同日になってしまったというケースですが、可能であれば午前と午後に分けましょう。それぞれの間隔は移動時間や待機時間にもよりますが、2時間以上あれば面接が長引いたり開始時間が遅くなったりといった不測の事態にも対応しやすいのではないでしょうか。
時間も被ってしまった、同日に3社以上重なってしまったという場合は速やかにスケジュール変更依頼の連絡をしましょう。ただし、再調整を繰り返すと志望度が低いと評価されることもあるため、調整依頼は1回までにするのが基本です。
【転職希望者の日程調整について】
面接の日時を決める時は、企業側の都合を優先するのが基本です。現職と並行して転職活動を行う場合、平日の日程調整に際して気にしておきたいのが「繁忙期ではない時期を選ぶ」「1日に数社の面接を組むなど効率的に進める」という2点。現職の会社に迷惑をかけないためにも必要な配慮ですから、意識しておきましょう。繰り返しになりますが、1日に複数の企業を受ける場合は時間の設定に余裕を持たせ、遅刻やキャンセルなどのトラブルを防ぐことが大切です。
企業からいくつか日時の候補が挙がった場合は、できるだけ早い日時を面接日としてお願いするのもポイント。早い日取りで設定するのは意欲的な印象を持たれることもありますし、採用担当者の疲労が少ない早めの時間を設定することで、適切な評価をしてもらえる可能性が高まります。
- 自分でも丁寧に話を聞いてもらえるかな
- 無理な勧誘されないかな
- 最後までお金はかからないのかな
◆到着・受付時間
面接の日程が決定したら、次は到着・受付までの時間で注意することやマナーについて知っておきましょう。
【到着時間の目安】
受付には面接開始時間のおよそ10分前を目安に到着するようにしましょう。受付時間が決まっている場合はそれに従います。遅刻を避けるために極端に早く到着する人がいますが、これはマナー違反。企業側も面接準備の時間が必要ですから、適切な時刻に到着できるように自宅を出る時間を調整しましょう。
とはいえ、遅刻は厳禁ですから早く到着しておきたいという気持ちもよく分かります。そこでおすすめなのが、事前に会社周辺で待機できるようなスポットを探しておくこと。最寄り駅周辺のカフェやファミレスを調べておけば、予定より早く到着したとしても受付までの時間をそこで過ごすことができます。スーツに強い匂いがつくような店は避け、座席は禁煙席を選びましょう。店を出た後に消臭スプレーを一吹きしておくと安心です。
【面接の開始時間に遅れそうになったら?】
事前に経路を調べるなどの対策をしていても、電車の遅延や道に迷うなど、遅刻しそうな事態に陥るのは誰でもあり得ることです。遅刻する可能性が出てきた時点で、すぐに会社へ電話連絡しましょう。
担当者と繋がったら、到着予定時刻を伝え、どのような対処をすべきか判断を仰ぐのがベター。時間をずらして当日行う、別日で面接日程を調整するなど、その時出された指示に従うようにしましょう。
対応が決まったら必ず電話口でお詫びとお礼をお忘れなく。そもそも遅刻をしないためにも、行ったことのない場所であれば経路をしっかり確認しておく、よく遅れる路線を使うなら時間に余裕を持って出発するなど、できる限りの準備はしておきましょう。
【待ち時間はどう過ごす?】
面接までの待ち時間は一般的に長くても30分程度。企業側は待たせてしまう場合も早まる場合も受付の時点で知らせてくれることが多いようです。もし待ち時間があった時のために、用意しておきたいのが面接の回答を整理したメモ。スマホでも良いのでは?と思う方もいますが、印象が良くないので紙のメモを使います。自分の順番がくるまでメモを見ながら頭のなかで面接のシミュレーションをしておきましょう。
待ち時間中に別の採用担当者が態度をチェックしている企業もありますから、スマホを触る(電話・メール・ゲームなど)、ウロウロする、寝てしまう…のようなモラルに欠ける行動は絶対に止めましょう。
◆面接時間
「面接時間の長さによって採用・不採用が決まる」このような話を耳にしたことはありませんか?実際、面接時間はどのように設定され、合否に影響する要素なのかをまとめました。
【面接時間の長さ】
面接時間は20分~1時間程度が一般的。採用担当者の考え方や面接の進め方によって異なるため、断定できるものではありません。企業側で全ての求職者に対して、一律で面接時間を設定している場合は、面接中の質問や回答の状況によって質問数が変化するでしょう。グループ面接は個人面接と面接時間の長さ自体は変わらないことが多いですが、人数が多い分1人あたりの持ち時間は短くなり、5~10分程度となります。
また、前の項目でも触れましたが、同日に複数の面接がある場合は、開始時間が遅れることや面接自体が長引くことも考慮し、余裕を持ってスケジュールを組むことが大切です。
【面接時間で合否の判断はできる?】
冒頭でも触れましたが、面接時間の長さによって合否が決まることはありません。「採用フラグ/不採用フラグ」と称してしばしばこのような話を目にしますが、根拠のないことです。あくまで採用の決め手となるのは面接時間の長さではなく内容。企業の求める人物像にフィットしたアピールやマナーのある対応ができたかという点が大切です。
面接時間の長さを、終わった後に気にしても合否の結果が変わることはないのですから、連絡を待つ間は他のことに専念するのが賢明でしょう。
◆面接当日の流れ
これまで、応募から面接を受けるまでの行程ごとに時間に関する注意点をご紹介してきました。その点を踏まえて面接当日の流れと時間ごとのポイントをまとめましたので参考にしてみてください。
【面接会場の最寄り駅に到着】(面接開始15~30分前)
・移動時間や受付時間を考慮し、15分~30分前には最寄り駅に到着する
・早く着いた場合は、周辺の飲食店などで受付の時間まで過ごす
・服装や髪型が乱れていないか身だしなみをチェックしておく
【面接会場に到着】(面接開始5~10分前)
・速やかに受付を済ませる。面接官ではなくても「宜しくお願い致します」と一言挨拶を
・待ち時間の間も面接のつもりで、モラルに欠ける行動はしない
・待ち時間が長い場合は面接のシミュレーションをしておく
【面接時間中】
・基本的なマナーを守り、明るく誠実な印象を与えるような話し方や所作を心がける
・質問の意図を理解した上で、自分が伝えたいことを落ち着いて話す
・「宜しくお願い致します」「ありがとうございました」などの挨拶も丁寧に
◆面接の時間に関するトラブル
面接の時間にまつわるトラブルはさまざま。事前に対策しておくことで防げるものがほとんどですから、自分に当てはまるものがないかチェックしておきましょう。
【遅刻・キャンセル】
・寝坊や道に迷って遅刻してしまった
・時間や場所を勘違いしていたため、面接を受けることができなかった
・スマホの電池切れで場所がわからず、会社への連絡もできなかった
【複数社の面接・転職】
・面接を同じ時間にダブルブッキングしてしまった
・採用担当者や会社側の都合で面接開始時間が遅れ、次の面接に遅刻した
・現職の仕事が長引き、キャンセルしてしまった
【その他】
・張り切りすぎて逆質問や一方的な説明を多くしてしまい、面接を長引かせてしまった
・日程変更を重ねてしまい、面接を受けること自体ができなくなってしまった
今回は面接にまつわる時間について詳しくご紹介しました。ここでは紹介しませんでしたが、まずは就職活動・転職活動全体のスケジュールを最初の時点で意識することが内定へ近づく第一歩でもあります。
全体のスケジュール感、応募から面接までの時間を気にしながら、自分の納得がいく就職・転職活動を進めていきましょう。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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