転職の応募数は何社が平均?エージェントを活用して選考通過率を高めよう

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この記事のまとめ

  • 転職活動における応募数は、8~10社程度が一般的
  • 転職の選考通過率を低めに想定し、応募数を絞り込み過ぎないようにしよう
  • 自分にとって最適な応募数は、志望する職種や就業状況によって異なる
  • 大事なのは応募数よりも転職の目的や実現したい内容
  • 転職エージェントを利用すると、マッチ度の高い企業に出会いやすい

「転職に成功するには何社受ければ良い?」「応募数が100社って本当?」と悩む人もいるでしょう。実際のところ、応募数が1社のみで転職に成功する人は少ないようです。このコラムでは、転職における平均応募数や、複数同時に応募すべき理由を解説します。転職で大事なのは何社受けたかではなく、何を得たいかでしょう。自己分析や企業研究に力を注ぐため、転職エージェントを利用して選考通過率を高めるのもおすすめです。

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転職における応募数の平均は?

転職活動における応募数は、8〜10社程度が一般的といわれています。また、応募数は年齢が高くなるほど増え、30代では9社前後、40代では12社前後が平均のようです。転職者のなかには15社〜20社程度という人もいるので、平均応募数はあくまでも参考程度に考えましょう。

転職成功者1人当たりの求人数

厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和4年4月分)」によると、2022年4月の正社員の就職状況(新卒を除く)は以下の通りです。

正社員就職に対する項目状況
月間有効求人数114万6,252人
新規求人数39万7,865人
就職件数4万4,080件

引用:厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和4年4月分)

同調査の「用語の解説」によると、月間有効求人数は『前月から繰越された有効求人数と当月の「新規求人数」の合計数』、新規求人数は「期間中に新たに受け付けた求人数(採用予定人員)」と定義づけられています。
これを就職件数で割ったのが、転職に成功した人数に対して求人数が何件あったかという数値です。

月間有効求人数(114万6,252人)÷就職件数(4万4,080件)=約26件
新規求人数(39万7,865人)÷就職件数(4万4,080件)=約9件

計算すると、月間有効求人数では求職者1人あたり26件、新規求人数では求職者1人あたり9件の求人があることが分かります。
つまり、新規求人数で見ると、1人あたり9件応募すれば1社は内定が獲得できるということに。転職の平均応募数というわけではないものの、一定の指標にはなるでしょう。

上記データはハローワークにおける数値です。ハローワークへの求人掲載費は無料のため、「いい人がいれば採用したい」という理由から、積極的に採用しているわけではない求人も含まれています。特に、月間有効求人数のなかには、上記理由から長期間掲載し続けている企業も含まれるでしょう。
上記で割り出した件数が一般的な転職の応募数より多いのは、そのような事情が関係していると考えられます。しかし、転職の応募数の平均とされる「8〜10社」の妥当性はある程度認められるでしょう。

参照元
厚生労働省
一般職業紹介状況
用語の解説

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応募数が複数の転職者が多いのはなぜ?

転職者が複数の企業への応募を同時並行で進めるのは、1社に絞るよりも転職成功の確率が高まるからです。この項では、複数の企業に応募すると転職に成功しやすくなる理由を解説します。

選考通過率を低めに想定している

転職活動には書類選考、一次面接、二次面接といったいくつかの段階があります。書類選考や一次面接の通過率を30%程度と想定すると、最終面接まで進める確率はそれほど高くありません。応募数が100人だとしたら、書類選考に通過できるのは30人、さらに最終面接へ進めるのは9人です。人気の高い職種では、さらに通過率が低い恐れもあります。「三次面接を突破したい!合格するための秘訣と通過率を解説」のコラムでは、最終面接に当たる三次面接の通過率について解説していますので、参考にしてみてください。
転職に成功する人は、選考通過率が低いことを理解しており、応募数を絞り込み過ぎないようにしているようです。

応募数が多過ぎると選考通過率が下がる恐れもある

転職活動の応募数に上限はないので、何社に応募しても構いません。ただし、応募数が多いほど転職に成功しやすいとはいい切れない側面も。「転職できれば何でも良い」といった理由で安易に応募数を増やしてしまうと、志望動機が曖昧で不採用が続く恐れがあります。
選考通過率を高めるためには、1社ずつ丁寧に企業研究を行い、対策を練るのが大事です。「将来の理想像」「就職後に活かせる強み」などを洗い出し、それが実現できる企業を選びましょう。

比較検討して自分に合った企業を探している

複数社の選考が同時並行で進むと、比較検討がしやすくなります。判断基準が多いほうが、企業に求める条件の優先順位が明確になり、どのような企業が自分に合うのかも明らかになるでしょう。
また、選考の過程で先輩社員や人事担当者と話すうちに、Webサイトでは分からなかった企業の社風や価値観が分かることも。第一志望のつもりで応募した企業が「イメージと違った」という場合もあるでしょう。企業を知る機会を増やすことで、比較検討の材料が増えるのも複数に同時応募するメリットといえます。「もっと良い企業があったのでは…」と後悔しないためにも、可能な範囲で多くの企業と出会いましょう。

効率的に転職活動を進めようとしている

今の仕事と同時並行で転職活動をする場合、「忙しいから1社ずつ応募したい」と思う人もいるようです。厚生労働省の「令和2年転職者実態調査の概況」によると、転職活動にはある程度時間がかかることが分かっています。
このデータでは、直前の勤め先を辞めてから転職成功までにかかった期間で最も多いのは「1カ月未満」で27.6%でした。しかし、「1カ月以上2カ月未満」は13.3%、「2カ月以上4カ月未満」が12.9%いるのも事実です。さらに「10カ月以上」という人も5.5%います。1カ月以上かかった人の割合を合計すると41.5%です。

前述の通り選考には段階があるので、応募から内定まで1社あたり数週間~1カ月程度を要します。途中で不採用となった場合は最初からやり直しとなり、転職活動が長期化する恐れがあるでしょう。
1社ずつ応募すると長期化のリスクが高まるので、複数に応募して効率的に転職活動を行うのが内定獲得のコツです。

参照元
厚生労働省
令和2年転職者実態調査の概況

自分にとって最適な応募数を見極めよう

転職において最適な応募数は人によって異なります。人気が高い仕事を目指すなら、平均よりも多めに応募する必要があるでしょう。また、今の状況が正社員なのかフリーターなのかによっても、判断は異なります。

志望する業界・職種によって判断する

人気の高い業界・職種を選ぶ場合は倍率が高くなるうえ、ライバルにはスキルの高い経験者もいると想定されます。このようなケースでは、応募数を増やして内定獲得の確率を高めたり、選考の場数を踏んで面接の精度を上げたりする必要があるでしょう。そのため、応募数は平均よりも多くなると考えられます。
反対に、「どうしてもこの会社に入りたい」「どうしても○○の仕事がしたい」など、特定の企業や仕事を強く志望する場合は、応募数を減らして1社ずつ集中する方法もあります。

今の就業状況によって判断する

現在無職やフリーターの人は、早めに就職するために応募数を増やしたほうが良いでしょう。
厚生労働省の「令和2年転職者実態調査の概況」によると、転職者の採用理由として「経験を活かし即戦力になるから」を挙げる企業が多いことが分かっています。以下は、転職者の採用理由のなかで割合が高いものを挙げた表です。

 専門知識・能力があるから経験を活かし即戦力になるから職場への適応力があるから離職者の補充のため
専門的・技術的な仕事52.7%66.1%26.7%44.6%
事務的な仕事17.5%42%27.7%58.5%
販売の仕事13.4%58.8%25.8%44.8%
サービスの仕事23.9%54.9%29.5%61.6%

引用:厚生労働省の「令和2年転職者実態調査の概況

この結果から、未経験職種へ挑戦する場合や、社会人経験が少ない場合の内定獲得は簡単ではないと想定されます。即戦力よりも「ポテンシャル重視」「若手を育てたい」といった企業に出会うためには、平均よりも応募数を増やす必要があるでしょう。
一方、現在正社員で働いている人は、仕事と両立できる範囲で応募数を決める必要があります。応募数を増やし過ぎてしまうと、今の会社に迷惑がかかったり、精神的に疲れてしまったりして転職活動が進まない恐れも。自分のペースで転職に成功できる応募数を考えてみましょう。

参照元
厚生労働省
令和2年転職者実態調査の概況

転職で大事なのは応募数ではない

転職で大事なのは応募数よりも質・内容です。応募数が1社でも、自分に合った企業に転職できる人はいます。反対に応募数が100社でも、ミスマッチな転職をしてしまう場合もあるでしょう。この項では、転職において応募数以上に大事なポイントについて解説します。

転職によって何を得たいのかを考えよう

なぜ転職したいのか、今の会社ではダメなのかを自問自答し、転職によって何を得たいのかを考えましょう。ここでは、転職の目的として代表的なものをまとめました。

キャリアプラン

「10年後は○○の専門職で活躍したい」「将来は管理職になりたい」といった将来の目標を考えましょう。目標を達成するために、5年後、3年後、1年後にどうなっていたいかを想定し、それが実現できそうな転職先を選びます。

働き方

希望の働き方ができる転職先を選ぶのも方法の一つです。「ワークライフバランスを大事にしたい」「テレワークで働きたい」などの希望があれば、フレックスタイム制や在宅勤務制度がある企業を選ぶと良いでしょう。テレワークについては「テレワークのメリット・デメリット 成果を上げる働き方とは?」のコラムで詳しく解説していますので、こちらも併せてご覧ください。

価値観や理念

自分が大事にしたい価値観と、企業理念とのマッチ度も重要です。「社会に貢献したい」という価値観があるなら、社会貢献活動に力を入れている企業へ転職することでやりたいことが実現できます。

応募数にとらわれてしまい、転職そのものが目的になっては本末転倒です。転職は自分の希望を叶えるための手段なので、転職後どうなっていたいかを考えてみてください。転職がうまくいかずに悩んでいる人は「転職がうまくいかない原因を解説!要点を押さえて希望を叶えよう」のコラムで紹介している対処法を試すのもおすすめです。

自分の適性を知ろう

いろいろな仕事に興味があり「とりあえずやってみたい」という人は「できること」から転職先を考える方法もあります。業界や職種を絞り込めていないと、手当たり次第に応募数を増やしてしまい、1社も内定が出ない恐れもあるので注意が必要です。
まずは自分の強みを見出し、それが活かせる業界や職種を見定めてみてください。自分では強みだと思っていなくても、人から褒められたり、感謝されたりすることは「得意なこと」である可能性があります。得意なことを仕事にすると評価されるのでモチベーションも上がり、「この仕事が自分に合っている」と後になって気づく可能性もあるでしょう。

転職エージェントの利用で応募数が適切になる理由

「自分に合った応募数が分からない」「転職できるか不安で応募数を絞り込めない」という場合は、転職エージェントを利用しましょう。転職エージェントのアドバイザーは、応募者と企業をマッチングするプロです。応募者の状況や希望に応じて、最適な応募数を見極めてもらえるでしょう。

1.マッチ度の高い求人が分かる

転職エージェントのアドバイザーは、業界の状況や転職市場の動向を熟知しています。そのため、応募者のキャリアや強みについて客観的な目線でアドバイスが可能です。転職に慣れていない人が自分で求人を探すと、イメージや憧れが先行してしまい、自分に合っていない企業を選んでしまう恐れも。自己判断に比べて、プロが選ぶ求人のほうがマッチ度が高くなりやすいため、応募数を最適に絞ることができます。

2.無理のないスケジュールが組める

転職エージェントでは、求人探しや面接の日程調整などを代行してくれます。応募者の状況を聞いたうえでスケジュールを組んでくれるので、無理のない転職活動が可能です。
また、仕事の都合で面接の日程が合わない場合は、応募先企業へ交渉もしてくれます。1人での転職活動に比べてやるべきことが減らせるので、その分応募数を増やすこともできるでしょう。反対に、応募数が増え過ぎる心配もありません。
働きながら転職活動をするコツを「働きながら転職活動するのは無理?詳しいやり方や成功のコツをご紹介」のコラムで紹介していますので、参考にしてみてください。

3.選考通過率が高まりやすい

転職エージェントは応募先企業に合わせた対策を行います。アドバイザーが紹介するのは、エージェント側が採用担当者にヒアリングをして、「実際の職場の雰囲気」「求める人材」といった詳細を把握している企業です。そのため、アピールすべきポイントや、想定される質問などについて的確なアドバイスがもらえます。応募先企業に合わせて書類作成や面接練習ができることで、選考通過率が高まるため、結果的に応募数が最適になるようです。

転職の応募数を最適にして、内定獲得を目指したい人はハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、20代の既卒や第二新卒、フリーターを対象とした転職エージェントです。社会人経験が少ない人や、転職が初めてという人をサポートしています。
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転職の応募数や選考に関するQ&A

ここでは転職活動における応募数や面接など、さまざまな疑問についてQ&A方式で解決していきます。

面接は一日に何社まで受けられる?

一日に受ける面接は2社に留めましょう。面接に臨む際は、気持ちに余裕を持ち、1社ずつ集中するのが理想です。一日に何社も面接すると気持ちの準備をする余裕がなく、本来の力を発揮できない恐れがあります。可能であれば、日程変更を依頼するのがおすすめです。「応募から面接まで…転職にはどれくらいの期間が必要なのか」のコラムで面接日の決め方について解説していますので、参考にしてみてください。

一社で決まることはある?

可能性はありますが、稀なケースでしょう。やりたい仕事が明確でスキルもあり、条件や社風がマッチした企業に出会える確率はそう高くはありません。また、内定をもらえたとしても判断基準がほかにないため、「この企業で間違いない」と確信を持つのも難しいでしょう。このコラムの「応募数が複数の転職者が多いのはなぜ?」を参考にして、応募数を検討してみてください。

転職回数が多いと不利になりやすい?

応募者の年齢や転職理由によります。転職回数が多い人に対し、マイナスイメージを抱く採用担当者もいるでしょう。「忍耐力がないのでは」「またすぐに辞めるのでは」という懸念があるからです。ただし、転職理由が明確で、1社あたりの在籍間が年単位であれば不利にならない可能性もあります。「20代の転職で失敗しない!年齢別の対策ポイントを教えます」のコラムで20代で注意すべき転職回数について解説していますので、ご覧ください。

書類選考の通過率が低くて悩んでいます

応募先企業に合った内容になっているか見直しましょう。自分ではよく分からないという人は、転職エージェントに相談するのがおすすめ。アドバイザーと一緒に自己分析を行うことができ、書類選考でアピールすべきポイントが明確になります。また、応募先企業に合わせた書き方をアドバイスしてくれるため、書類選考の通過率が高まるようです。「書類選考が通らないときは転職エージェントに相談!通過率を上げるポイント」のコラムを参考にして、書類の内容を考えてみましょう。ハタラクティブでも書類作成をサポートしていますので、ぜひご相談ください。

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