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面接時で聞かれるガクチカの話し方を紹介!どこまで話す?長さの目安は?
更新日
この記事のまとめ
- 面接で聞かれる「ガクチカ」の話し方におけるコツは、結論から述べること
- 「ガクチカ」は学生時代に頑張ったことや力を入れていたことを指す
- 面接でガクチカを聞く理由は、学生がどのような姿勢で取り組んできたのかを知るため
面接で「ガクチカ」を聞かれたとき、適切な話し方ってあるのか気になる方へ、好印象を与える話し方や伝え方をご紹介します。ガクチカとは、学生時代に力を入れた事柄のこと。面接官がガクチカをとおして知りたいことが分かれば、どんな話し方が効果的なのかが分かります。例文も紹介しているので、作成の参考にしてください。
面接で聞かれる「ガクチカ」の話し方
「ガクチカ」の話し方のポイント
- 結論から述べる
- 嘘はつかない
- ポイントは1つに絞る
- 長々とエピソードを話さない
- 語尾や口癖に気をつける
面接でガクチカを聞かれたときは、結論から話し始めるのがポイント。また、アピールしたい内容がたくさんあってもポイントは1つに絞り、端的にまとめることを意識してください。
結論から述べる
ガクチカに限らず、面接で回答するときは結論から話し始めるのが鉄則です。「私は△△を経験して~」と要点を伝えないまま話し始めてしまうと、ガクチカのゴールや内容がイメージできず十分なインパクトを与えられません。
嘘はつかない
これもガクチカに限らず選考全体で守るべきことですが、伝える内容は事実に基づいた内容にとどめます。「特に印象に残っているのはどんなことですか?」など、さらに質問を深掘りされたときに言葉が詰まってしまうので、嘘をつくのは避けましょう。
嘘の内容で入社するリスク
ガクチカなどで嘘の内容を伝え、そのまま内定を得て入社したとしても、自分が困ることになります。たとえば、経験がないのに「部活で主将を務めていた」と述べた場合、その経験からリーダー職を任される可能性も。本当は経験がないため、仕事がうまくいかず辛くなってしまったり、早期離職につながってしまったりする恐れがあるでしょう。ポイントは1つに絞る
「たくさん伝えたほうがアピールにつながるかも」と考える方もいるようですが、頑張ったことをいくつも話すのは避けましょう。「私は学生時代に部活で副部長を務め~、また、学業では△△の研究に取り組み~、ボランティア活動も行って~」と、多くの要素を入れてしまうと話にまとまりがなくなり、伝えたいことが分からず面接官の印象に残りづらくなります。事前にどこまで話すかをまとめることが大切です。
長々とエピソードを話さない
ガクチカを聞かれたとき、エピソードを長々と話さないのもポイント。ガクチカの質問で求められているのは、エピソードそのものよりも「自己分析ができているか」「自身の経験を論理的に相手に伝えられるか」「物事にどうやって取り組むのか」など。
だらだらとエピソードを話しても「エピソードそのものを知りたいわけではない」「質問の意図を理解していない」と捉えられてしまう可能性も。面接は時間も決まっているので、端的にまとめる意識を持ちましょう。
語尾や口癖に気をつける
言葉の語尾は小さい声になってしまいがち。話が伝わりにくいだけでなく、終わったのか判断もしづらいので「です・ます」調で、はっきりと最後まで発音することを意識しましょう。
また、無意識に使ってしまう口癖にも注意。「えーと」「あの」という言葉を多用すると話の内容が入ってこないほか、「自信のなさ」「スキルの低さ」という印象につながります。口癖は自分では気付きにくいため、模擬面接や面接練習の録画で対策しましょう。
所作や立ち居振る舞いにも気を配ろう
面接ではしっかりと面接官の方を向き、姿勢を正して顔を見て話します。相手の目を見るのが基本ですが、視線を合わせるのが苦手な方は口元やネクタイのあたりもOK。面接時に髪や顔を触る・貧乏ゆすりなどをしているとマイナス印象につながります。「仕事での立ち振る舞いのマナーとは?就活に活かせるコツをご紹介」のコラムも参考にしてください。面接で聞かれる「ガクチカ」とは?
ガクチカとは、「学生時代に力を入れたこと」「学生時代に頑張ったこと」の略称です。面接やエントリーシート(ES)において、志望動機や自己PRと同じく良く出される傾向。「熱中したこと」や「打ち込んだこと」などと聞かれる場合があり、ほとんどの企業で聞かれる質問の1つです。
「ガクチカ」と「自己PR」は同じ?
ガクチカと自己PRは、似ているものの異なる視点から評価されます。後述しますが、企業はガクチカの回答から「困難の乗り越え方」を確認します。
一方、自己PRは「自分を企業にアピールする」ために行います。企業も、自己PRの内容からは応募者の人柄や強みを確認しているので、ガクチカとは焦点が異なるといえるでしょう。自分の強みやスキルを発揮したエピソードを述べることで、「入社後も強みやスキルを活用して活躍できる」「企業理念と仕事に対する考え方や目指す場所が同じ」といった意欲を伝えます。
自己PRについては「面接の自己PRの答え方とは?例文や長所の効果的なアピール方法を紹介!」のコラムも参考にしてください。
ガクチカは転職でも聞かれる?
ガクチカは基本的に新卒採用で頻出する質問ですが、転職で聞かれないわけではありません。転職では基本的に「前職での経験」を聞かれますが、第二新卒や20代前半など、社会人としての経験が少ないときは求める回答が期待できないと考え、聞かれることもあるでしょう。
そのため、「学生時代に頑張ったこと」と年代を指定されない限り、社会人経験があるにも関わらず学生時代のことを話してしまうと、「社会人としてアピールできる実績や経験はないのか」「社会人として何をしてきたのか」とマイナスイメージを与えてしまう可能性もあるので注意が必要でしょう。
なお、学生時代の専攻や経験が業務内容に関係している場合は、年齢や社会人経験を問わず聞かれることもあるようです。
面接のガクチカはどこまで話す?企業がチェックしている3つのポイント
ガクチカの回答で企業がチェックしている3つのポイント
- 自社に合う人材かどうか
- 回答に一貫性があるか
- 論理的思考を持ち合わせているか
面接官が知りたいのは、ガクチカの回答から学生時代に「どんなことに、どんな姿勢で取り組んできたのか」ということ。「物事に対してどんな向き合い方をしてきたか」「困難にぶつかったときはどう対応してきたか」という回答から、将来仕事に取り組む姿勢を予想しています。
1.自社に合う人材かどうか
学生時代に力を入れたことから困難を乗り越える方法や考え方を確認し、「自社の△△の仕事に適性がありそう」「既存社員との相性が良さそう」など、自社との適性をチェックする企業は多いです。
どんなに優れたガクチカや経験があっても、応募先企業と考え方や仕事への取り組み方、目指すところが合わなければ仕事で高いパフォーマンスを発揮するのは難しいでしょう。早期離職にもつながりやすいため、ガクチカの内容から見極めています。
2.回答に一貫性があるか
エピソードの内容に一貫性がなく、論理が破綻していれば、誇張表現や虚偽の回答であることが面接官にばれてしまい、面接が不利になってしまうことも。ガクチカのエピソードを考える場合には、誇張表現やウソを織り交ぜず、エピソードの一貫性に注意しましょう。
3.論理的思考を持ち合わせているか
論理的思考はビジネスにおいて重要なスキルです。ガクチカは自分の経験を「詳細を知らない相手」に道筋を立てて説明する必要があるため、自分を冷静に理解・分析できているか、相手にわかりやすく伝える能力があるかが見られています。
ガクチカは深堀質問されやすい
ガクチカを深堀り質問することで、応募者の人柄や物事への取り組み方をより詳しく確認できます。例えば、「目的はなにか」や「行動したのはなぜか」のような質問は、自分の意思で行動できるかをどうか判断するために質問されるでしょう。「どうして頑張ったか」という質問は、学生時代に頑張ったことから自社にとって適材かを確かめる目的があります。困難なことがあったときに、立ち塞がる壁をどうやって自分の力で乗り越えてきたのかをアピールしましょう。
面接で印象に残るガクチカの構成
ガクチカは内容が良くても構成・伝え方を意識していないと十分に伝わりません。ここではアルバイトを例に、段階に沿って話し方のコツを解説するので、ぜひご一読ください。
1.まずは結論を述べる
冒頭でも伝えた通り、先に結論を述べることで、聞き手は「これからなんの話が始まるのか」「この話のゴールはなにか」が分かり、理解度が高まります。
「私が学生時代に力を入れていたことは、飲食店でのアルバイトです。」のように、「学生時代に力を入れたこと」に対する結論を。最初の文章で端的に伝えましょう。
2.何に力を入れていたのかを説明する
実際に取り組んだことを具体的かつ簡潔に説明します。力を入れた理由や具体的なエピソードを述べましょう。
「業務の中で特に力を入れたのが、新人アルバイト用の研修マニュアルの作成です。私が入った当時は、時間のある人が新人に口頭で指導していました。しかしそのやり方では、業務内容に伝え漏れが発生することが多く、ミスにつながる場合もあったため、改善が必要と思ったのです。そこで自分が中心となって研修マニュアルを作成しました。」
3.客観的視点から見た意見や実績を伝える
取り組んだ内容に対して、第三者からの評価や意見がどうだったのか、具体的かつ簡潔に説明します。客観的な評価を盛り込むことで、より説得性や根拠のアピールにつながるでしょう。
「作成した研修マニュアルを実際に使って新人教育を行った結果、社員から「業務内容の伝え漏れが減り、新人アルバイトだとしても即戦力として活躍する人が増えた」といった評価をもらえました。また、マニュアルを使ったことで、いままで新人教育に1週間要していましたが、3日間で新人教育を合わらせることができ、教育期間をおよそ50%改善することができました。」
4.最後に文章をまとめる
最後に文章をまとめて、社会で生かせることを述べましょう。
「自分が一番頑張ったのは、マニュアルを作るために業務内容の見直しをしたり、他のメンバーとの話し合いを行ったりしたことです。社会人になっても、周囲の人と協力し合うことで業務をスムーズに行えるようにしたいと思っています。」
数字を入れると客観的な根拠が高まる
「私は学生時代、飲食店のアルバイトに力を入れていました。~その結果、売り上げがアップしました。」と述べるより、「私が学生時代に力を入れたのはアルバイトです週3日の飲食店のアルバイトを3年間続けました。~その結果、売り上げが前年比で30%、前月比では20%アップしました。」と数字を盛り込んだほうが、より具体的なイメージにつながります。また、エピソードの根拠にもなるので、面接で話す内容には積極的に数字を盛り込みましょう。面接で話すガクチカは何分?長さの目安
面接でガクチカを聞かれたときの目安時間は、1分から3分ほど。長く話してしまうと冗長的になり内容がまとまらなくなるので、3分を目安に作りましょう。
企業によっては「1分でお願いします」など時間を指定されることも。1分間で物事を端的かつ明確に伝えられるかを確認する目的があるようです。面接時には緊張して話が長くなってしまうこともあるので、何度も繰り返して練習しておくとスマートに話ができます。
1分間で話せる言葉は300文字程度
聞きやすい速度で話した場合の1分間で話せる文章は、文字にするとおおよそ300文字程度。伝えたい内容は事前にまとめて長さを調整しておきましょう。アナログで作成する場合は文字数を数えやすい原稿用紙がおすすめです。面接でガクチカを聞かれたときの回答例文
この項目では、部活とゼミに焦点を当て、ガクチカの例文を紹介します。参考にして、自分らしいガクチカの回答を準備しましょう。
部活のガクチカ
キャプテンを務めていた場合と、部員として頑張っていた場合の例文です。いずれも300字程度なので、文章量の参考にもしてください。
「バレーボール部でキャプテンとして所属していました。力を入れていたことは練習メニューの改善です。
キャプテンに就任した当時は、弱いチームで、他校との練習試合でもほとんど勝てませんでした。練習試合は多くしていましたが、強くなる方法が分かりませんでした。そこで、練習試合の相手に練習方法を聞いてみたところ、足りないのは基礎練習ということが分かりました。
練習メニューの改善をして、徐々に試合に勝つことができ、ついに県大会の予選に出場することができました。この経験から、どんな場面においても基礎が大切であることや情報収集の必要性を学びました。社会に出ても基礎を大切にして、多くの関わりを持ちながら仕事に取り組みたいと思います。」
「サッカー部でメンバーを支える役割を率先して行っていました。サッカー部に入ったきっかけは、サッカーをコートで観戦をしたときに感動して活躍してみたいと思ったからです。
私は運動神経が良い方ではなかったので、大会メンバーに選ばれることはありませんでしたが、チームの役に立てる自分なりの方法を考えました。その方法は、練習中の声の掛け合いやボールの準備が主です。声を掛け合うことで部全体の雰囲気が良くなり、チームが全国大会に出場するという結果を残せました。
チームメイトから「君が部の雰囲気を良くしてくれたから勝てた」と言われたときは嬉しかったです。この経験から、チームの雰囲気作りの大切さを学びました。社会人になってもチームで仕事をする際に役立てたいと思います。」
ゼミのガクチカ
学生時代、ゼミでの研究に力を入れていたり成果を残したりした場合は、取り組みの内容や行っていたことを話します。
「経済学のゼミに所属し、リーダーとして同じゼミの学生をまとめていました。
経済学のゼミを選択したのは、経済学がビジネスに役立つからです。人数の多いゼミだったため、活動に消極的なメンバーもいましたが、ミーティングを行うことで交流の機会を増やし、関係性が良好になるように尽力しました。
ミーティングを行うことでゼミの雰囲気も良くなり、活動も活発になりました。この経験から協力することの大切さを学びました。社会人になっても同僚や先輩と協力することで、問題を解決していきたいと思っています。」
「履歴書の『学生時代に力を注いだこと』の例文をご紹介!書き方のコツも解説」のコラムでも、ガクチカの例文や書き方についてまとめています。合わせて参考にしてください。
面接で聞かれるガクチカの回答が分からないときは
ガクチカは若年層の就活で聞かれやすい質問ですが、「学生時代に力を入れて取り組んだことはない」「どんな内容をピックアップすればいいか分からない」という方も多いようです。
面接でガクチカを聞かれるのは、説明した通り「仕事に対する取り組み方」や「困難を乗り越える方法」を確認するため。派手な経験や高い実績は求められていないので、これまでの経験を洗い出してアピールできるものを見つけましょう。
それでも見つけ方やアピール方法が分からないときは、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。
ハタラクティブでは、専任の就活アドバイザーがマンツーマンでカウンセリングを行い、利用者の方一人ひとりの「強み」を引き出します。面接対策や書類作成、もちろん「ガクチカ」のアドバイスもしっかり行うので、悩みを解消するためにも、ぜひご相談ください。
面接で伝えるガクチカに関するFAQ
面接でよく聞かれる「ガクチカ」ですが、面接を受けようとしている人は皆頭を悩ませる内容ではないでしょうか。ここでは面接で伝えるガクチカに関するよくある質問について回答します。就職活動にあたってガクチカを考える場合の参考にしてみてください。
伝えたいエピソードは全部伝えていい?
伝えたいエピソードが複数あることは良いことですが、すべて伝えるのは避けましょう。
ガクチカで求められていることは頑張った内容が多いことではなく、過去を冷静かつ的確に分析し、わかりやすく伝える力です。面接の目的に沿った回答をするためにも、メインとなるエピソード一つに絞りましょう。
ガクチカに対してどのような深堀り質問をされる?
ガクチカに関する深掘り質問として、「なぜそのことに取り組んだんですか?」「困難だったことは何ですか?」「それを目標に定めた理由はなんですか?」「自分なりに工夫した点を教えてください」などがあります。エピソードの内容というよりは、結果に対する考え方やチャレンジした内容を知りたい傾向が強いでしょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。