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職務内容の書き方とは?基本の作成ポイントや例文一覧をご紹介
更新日
この記事のまとめ
- 職務内容の書き方は「役職」「個人の業務内容」「実績」で構成すると良い
- 職務内容とは、個人が従事した仕事の具体的な内容や役割を指す
- 採用担当者が職務経歴書で見ているのは、前職の就業期間やキャリアの一貫性など
- 職務内容の書き方のコツは「実績を具体的に示す」「専門用語を多用しない」など
- 職務内容はレイアウトをそろえる書き方などで、人事担当者が読みやすい工夫をしよう
「職務内容の書き方が分からない」と悩んでいる方もいるでしょう。職務内容の書き方に指定はありませんが、「役職」「個人の業務内容」「実績」の3つで構成するのがおすすめです。
このコラムでは、職務経歴書における職務内容の書き方を詳しく解説します。また、職務内容を作成するときのポイントや職種別の例文を一覧にして紹介。人事担当者に、職務内容が伝わりやすい書き方のコツを掴んで、就職を成功させましょう。
職務内容の書き方
職務内容の書き方に決まった形式はありません。職務内容は応募先企業の人事担当者がチェックするため、「どこでどのような仕事をしてきたのか」を分かりやすく、簡潔に記載すると良いでしょう。
職務内容は、以下の3つに分けて書くと読みやすくなります。
- ・役職やポジション
・個人の業務内容
・仕事での実績
職務内容は、200字程度で簡単にまとめるのがポイントです。また、転職活動では履歴書ではなく、職務経歴書に記載するのが一般的とされています。履歴書の職歴欄には、入社・退社年と会社名のみ記入し、職務内容の詳細は職務経歴書でまとめましょう。
職務内容とは
職務内容とは、社員個人がそれぞれ取り組んでいる仕事や役割を指します。業務内容よりも詳細な仕事内容を示すのが特徴です。
職務経歴書に職務内容を書く際は、自身が担当した具体的な仕事内容を記載しましょう。
「事業内容」との違い
事業内容とは、会社全体で取り組んでいる仕事のこと。たとえば、食品メーカーなら、製造業・卸売業・販売業などが事業内容に該当します。事業内容を確認すれば、どのようなことに取り組んでいる会社なのかが分かるでしょう。
「業務内容」との違い
業務内容とは、それぞれの会社が取り組んでいる事業のなかで発生する仕事です。食品メーカーを例に挙げると、販売・営業・製造などが業務内容に当てはまります。
アルバイト歴しかないときの職務内容の書き方
アルバイトから正社員を目指す際の職務内容は、正社員として働きたい意欲や仕事への熱意が伝わるように書きましょう。また、アルバイト経験が活かせる職種に応募する場合は、身につけたスキルをアピールすることが大切です。「フリーターに職務経歴書は必要?項目ごとの例文や書き方のポイントをご紹介」のコラムでアルバイト歴を職務経歴書に記載するときのポイントを解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
職務経歴書・履歴書で採用担当者がチェックすること
職務経歴書や履歴書に記載するための職務内容を作成する際は、人事担当者の目線に立って考えることも大切です。チェックすることを把握できれば、書き方で重視する部分や職務内容から知りたいことが明確になります。
応募書類で採用担当者がチェックすることは以下のとおりです。
応募書類で採用担当者がチェックすること
- 募集要件に合う経歴の人材か
- 転職回数と在籍期間はどれくらいか
- キャリアに一貫性はあるか
1.募集要件に合う経歴の人材か
人事担当者は、求職者の経歴や職務内容が募集条件とマッチしているかを見ています。募集条件に合わない人材の場合、書類選考の時点で不採用になる可能性が高くなるでしょう。
募集条件は、求人票や企業のWebサイトを見て事前に確かめておくことが重要です。
2.転職回数と在籍期間はどれくらいか
選考では、転職回数と前職の在籍期間も注目されます。
転職回数が多いことや在籍期間の短さに不安がある方は、職歴欄に退職理由まで記載するのがおすすめです。また、志望動機や自己PRで転職した背景や理由を深掘りしておくと、人事担当者の「この会社もすぐに辞めてしまうかも…」という懸念を払拭しやすくなります。
3.キャリアに一貫性はあるか
企業は応募者の経歴やこれまで携わった職務内容から、キャリアに一貫性があるかも確認しています。キャリアに一貫性があれば、「一定の業務スキル」や「働くうえで重視していること」がある人材として入社後の活躍が見込まれるでしょう。
一方で、キャリアに一貫性がない場合は、人事担当者が応募者のキャリアビジョンや転職理由に疑問をもつ可能性も。職務経歴書では新しい分野に対する熱意を伝えたり、これまでの就業経験を応募先企業でどのように活かせるかをアピールしたりすることが大切です。
履歴書で「全体像」、職務経歴書で「詳細」を確認している
企業の採用担当者は、履歴書で個人の経歴の「全体像」を、職務経歴書で実績やスキルなどの「詳細」を確認しています。そのため、基本的に履歴書に詳しい職務内容を書く必要はありません。履歴書には、これまで勤務してきた各企業名や「入社」「退社」の年月・文言を簡単に明記すればOKです。ただし、応募先企業の仕事と紐づく職務内容であれば、「△△の仕事に従事」「△△の業務を行う」など端的に履歴書に記載してアピールするのも良いでしょう。履歴書の書き方が分からない方は、「転職活動時に履歴書を書く際のポイントとは?新卒との違いや注意点を解説」もぜひご確認ください。
職務内容を書く前の基礎知識
ここでは、職務内容を書く前に知っておきたい基礎知識をまとめました。そもそも「職務経歴書」と「履歴書」は何が違うのかといった初歩から、職務内容を書く際の基本ルールも解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
職務経歴書・履歴書とは?
職務経歴書と履歴書はどちらも転職・就職時、企業の採用担当者に提出する書類です。一般的に、職務経歴書にはこれまでに経験してきた職種や実績の詳細をまとめ、履歴書には入社・退職年や会社名を簡単に記載します。
履歴書は「基本的なプロフィールを確認するための書類」で、職務経歴書は「どのような経歴の人材なのかを具体的にチェックするための書類」と考えると良いでしょう。
すべての職歴と入社・退職年を書く
職務経歴書や履歴書には、すべての職歴と入社・退職年を記載しましょう。また、職務経歴書には職務内容もあわせて記載してください。短期間しか所属していなかった会社であっても、すべて記入するのが基本です。会社名・部署名などは省略せず、正式名称で記入しましょう。
正社員経験がない場合も、アルバイトで得た経験がアピールできそうな場合は職歴欄に記入して構いません。職務経歴書にアルバイトの職務内容を記入すべきか悩んでいる方は、「職務経歴書にアルバイト経験は書かない?例文付きで書き方を徹底解説!」で判断基準や書き方を紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
部署・役職・仕事内容・実績を簡潔にまとめる
職務経歴書に職務内容を書くときは、「会社名」「部署・役職」「仕事内容」「実績」を具体的にまとめるのが重要です。「どこで」「どのような立場で」「何をした経験があるのか」が分かるよう、簡潔に記入しましょう。
職務経歴書に職務内容を書くための3ステップ
職務経歴書に職務内容を書く前に、「キャリアの振り返り」や「応募先との共通点探し」などを行いましょう。
職務内容の書き方には、さまざまな形式があります。アルバイト経験のみや転職回数が多い方もそれぞれアピールしやすい型を選んで書くと、スキルや実績が伝わりやすいでしょう。
職務内容を書くためのステップ
- 自分のキャリアを振り返る
- 応募先企業にアピールできる実績を探す
- 自分に合った書き方を選ぶ
1.自分のキャリアを振り返る
これまでの勤務先が複数ある場合は、今までに経験した職務を時系列順に書き出すことをおすすめします。「誰に」「何を」「どのようにしてきた」など、職務内容をできるだけ具体的に書くのがポイントです。キャリアを詳細に書き出すことで、身につけたスキルも整理できます。
また、キャリアを振り返りながら、前職で上司や同僚から評価された実績・成果、自分の性格や仕事に対するスタンスなども書き出してみましょう。自己評価だけでなく他者からの評価を取り入れることで、より客観的に振り返りができます。
2.応募先企業にアピールできる実績を探す
求人内容や事業内容から応募先企業が求める能力を把握し、これまでの職務で培ってきた経験との共通点もあわせて探しましょう。
企業側は、業務に必要な能力が備わっていたり社風と合っていたりする人物を採用したいと考えるもの。未経験の職種に応募する場合や共通点が見つからないときは、「コミュニケーションスキル」や「スケジュール管理能力」のように、どのような仕事にも役立つ経験をピックアップするのがおすすめです。
3.自分に合った書き方を選ぶ
職務内容の書き方に悩むときは、職務経歴書をどのような形に仕上げるかも考えると良いでしょう。
以下の3つは、職務経歴書でよく使われる形式です。
- ・編年体形式…自分の経験やキャリアを時系列順に書く
- ・逆編年体形式…最新の職歴から遡って書く
- ・キャリア形式…関わった職務内容ごとに分類して書く
編年体形式は、知識やスキルを習得してきた過程について明確に伝えられます。逆編年体形式は、直近の職務内容を応募先企業にアピールしたい場合に有効。キャリア形式は、自分がアピールしたい実績を伝えやすいため、転職回数が多い方におすすめです。
自分のキャリアや現状と照らしあわせ、能力を効果的にアピールできる形式を選択しましょう。
パソコンで効率的に作成するのもおすすめ
職務経歴書は、パソコンを活用して効率的に作成するのもおすすめです。転職回数や職務内容が多い場合でもレイアウトを整えやすく、見やすい職務経歴書を作成できます。途中で間違えてもすぐに修正が可能だったり、配布されているテンプレートを使えたりとメリットは多いため、自宅にパソコンがある方はぜひ積極的に活用してみましょう。ただし、企業によっては手書きかパソコン作成かを指定している場合もあります。企業からの指示に従って提出するよう、募集要項や書類の提出方法などは事前にしっかりと確認しておきましょう。パソコンで作成する際の注意点については、「手書きよりもパソコン作成の履歴書が向いている業界とは」のコラムでも詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
職務内容の書き方で意識したい6つのポイント
職務経歴書の職務内容を作成する際のポイントを、以下に分かりやすくまとめました。実績や数字を出したり、箇条書きにしたりするのがポイントです。上の書き方例も参考にしながら、ポイントを押さえた職務内容を作成しましょう。
職務内容の書き方で意識したいポイント
- 具体的な実績や数字を盛り込む
- 箇条書きを有効活用する
- 異業種への転職時は専門用語を多用しない
- 書きやすいフォーマット・レイアウトを選ぶ
- 面接で聞かれることを想定して記載する
- アピールできそうな職務内容は履歴書にも書く
1.具体的な実績や数字を盛り込む
職務内容は、自分が携わったプロジェクトの実績や、規模に関する具体的な数字を入れるのがおすすめです。採用担当者が「どのような分野で実力を発揮し、どのように貢献できるか」を想像しやすくなる要素のため、客観的に分かりやすくまとめましょう。
2.箇条書きを有効活用する
職務内容を書く際は、採用担当者が読みやすいよう、箇条書きを活用するのも効果的です。長い文章ばかり続くと読みにくい職務内容になってしまうため、適度に区切って簡潔にまとめましょう。アピールポイントを箇条書きにすれば、企業側も情報を整理しやすくなります。
3.異業種への転職時は専門用語を多用しない
職務内容には専門用語を多用せず、誰が読んでも分かりやすい言葉を使用しましょう。特に、応募先が同業種ではない場合、専門用語ばかりだと人事担当者が内容を理解しにくい可能性があります。職務内容は、初めて読む人にとっても分かりやすい書き方をしましょう。
4.書きやすいフォーマット・レイアウトを選ぶ
職務経歴書は、人事担当者が読みやすいフォーマット・レイアウトを選ぶことが重要です。表崩れが起きていたり、時系列がそろっていなかったりする書類だと、担当者にマイナスイメージを与える恐れがあります。職務経歴書に職務内容を記載する際は、箇条書きを適宜活用することでアピールポイントが伝わりやすくなるため、おすすめです。
5.面接で聞かれることを想定して記載する
職務内容は、面接で深掘りされる場合もあります。面接官が興味をもち、質問したくなるような書き方を意識するのがベターです。質問に対してスムーズに答えられるよう、あらかじめ回答を考えておきましょう。
6.アピールできそうな職務内容は履歴書にも書く
履歴書の職歴欄に余白があり、アピールできそうな職歴がある場合は、職務内容を書いても構いません。履歴書の基本は「簡潔に書くこと」ですが、応募している職種の経験があったり関連する部署に所属していたりというアピールポイントは、書類選考でも面接でも有効に働く場合があります。役職や案件例、成績などの実績を、2行以内を目安に簡単にまとめると良いでしょう。
職務経歴書はA4用紙1~2枚にまとめよう
職務経歴書は、A4サイズの用紙に1〜2枚にまとめるのが理想です。枚数が多過ぎると、アピールポイントが分かりにくくなるだけでなく、人事担当者が内容を把握しにくくなる可能性があります。書く内容が多い場合も、3枚以内に収めましょう。職務経歴書を書く際は、正しい情報を調べて記載することが重要
自分の志望企業先のWebサイトを調べたり、雇用契約書などから正しい情報を抜粋したりして記載するようにしましょう。また、アルバイトや転職で得たスキルや経験、資格だけでなく、自分の強みや入社への意気込みも職務内容に記載するのがおすすめです。その際、なぜその企業に魅力を感じているのか具体的に記述しましょう。その仕事に対してあなたがどれだけ熱意があるかアピールできますよ。
ハタラクティブアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
【職種別】職務内容の例文一覧
ここでは、事務職や携帯ショップなどの販売職、飲食店、製造業など職種別にした職務内容の書き方を紹介します。自分が携わった職務内容とはどのような仕事かはっきり分かるように書きましょう。
1.事務職
事務職の職務内容をアピールする際は、以下のように記載しましょう。
「△△年△月~現在 株式会社△△
大阪支社の営業事務スタッフとして配属され、営業に関わる業務全般を行っていました。主に、PowerPointやAccessを使用したプレゼン資料作成、見積書作成、売上管理を担当した経験があります。入社してからすぐに、営業チームと連携して進めることを心掛けていました。営業担当者からの要望に応えるだけでなく、自ら提案や改善を行うことにより、営業成績の向上に貢献しました」
正社員
事務職 (派遣スタッフの業務管理)
-
年収 315万円 ~ 360万円
-
残業少なめ,プライベート重視,賞与あり,昇給あり,諸手当あり
2.営業職
以下は、営業職の経歴をアピールする例文です。
「△△年△月~現在 株式会社△△
5年間、一戸建ての注文住宅の営業を担当し、新規顧客開拓や事務処理など、営業関連の業務を一とおり経験しました。△△年△月に、契約販売数が社内で1位になり、優秀社員賞を受賞しました。営業をするうえで、建築や不動産に関する専門知識の必要性も感じたため、「宅地建物取引主任者」と「インテリアコーディネーター」の資格を取得しました」
正社員
ソリューション営業
-
年収 480万円 ~ 768万円
-
未経験OK,諸手当あり
3.看護師
看護師の経歴をアピールする際は、以下の例文を参考にしてみてください。
「△△年△月~現在 △△病院の整形外科病棟にて、看護師として△△床程度を担当しました。手術室やICUの患者さまの対応経験があります。△△年△△月より、看護主任としてマネジメントおよび新人教育にも力を入れました。指導力が高いと看護師長から評価され、同僚や後輩からは頼れる人柄であると慕われていました」
正社員
看護助手
-
年収 268万円 ~ 317万円
-
大手企業,安定的な仕事,未経験OK,賞与あり,昇給あり,諸手当あり,残業少なめ
4.飲食店
飲食店での職務内容は、以下のようにまとめてみましょう。
「△△年△月~現在 イタリア料理屋△△にて、マネージャー業務を担当しました。入社3年目でエリアマネージャーを任され、営業や接客のほかにホール担当やレシピの考案もしていました。△△年には、全エリアで売上ナンバーワンを獲得し表彰されました」
正社員
店舗管理職
-
年収 340万円 ~ 475万円
-
大手企業,安定的な仕事,未経験OK,賞与あり,諸手当あり
5.ITエンジニア
ITエンジニアの経歴をアピールしたい場合は、以下の内容を参考にしてみてください。
「△年△月~現在 株式会社△△
入社後約4年間、プログラマーとして業務効率化システムの開発に携わりました。常に最新の言語を取り入れているため、JavaやPython、Rubyなどの経験があります。△△年からマネジメントも任されるようになり、約×名の若手の育成も担当しました」
正社員
SE
-
年収 396万円 ~ 612万円
-
賞与あり,昇給あり,諸手当あり,残業少なめ,プライベート重視,未経験OK
6.介護職
以下は、介護職の職務内容をアピールするときの例文です。
「△△年△月~現在 株式会社△△
入社後約3年間、デイサービスの職員として勤務しました。介護職として、食事や入浴、排泄といった身体介護などの基本的なスキルを身につけました。2年目からは、新人スタッフの教育にも携わっています」
正社員
介護職
-
年収 297万円 ~ 351万円
-
大手企業,安定的な仕事,未経験OK,賞与あり,昇給あり,残業少なめ,諸手当あり
7.販売職
販売職の職務内容の例文は、以下のとおりです。
「△△年△月~現在 株式会社△△
大手通信キャリアの代理店△△ショップに配属され、4年間、携帯機器の販売や来店したお客さまの問い合わせ対応を経験しました。お客さまの問い合わせ対応の際は、一人ひとりの言葉にしっかり耳を傾け問題点の把握につとめ、最適なプランを提案しました。その結果、店舗内で、月間の新規契約件数が△△ヶ月連続で1位となりました」
正社員
アパレル販売職
-
年収 294万円 ~ 412万円
-
大手企業,安定的な仕事,未経験OK,賞与あり,学歴不問,昇給あり,諸手当あり,残業少なめ
8.製造業
製造業の職務内容の書き方が分からない場合は、以下の例文を参考にしてみてください。
「△△年△△月~現在 株式会社△△
入社後、△△部△△部門に配属され、約3年間△△の設計に携わりました。また、1年前からは新人教育も担当しており、今まで約20名の指導を経験しました。担当部門の□□活動ではリーダーとして参加し、生産性の向上や働きやすい環境作りに努めています」
正社員
製造職
-
年収 432万円 ~ 550万円
-
大手企業,安定的な仕事,賞与あり,昇給あり,諸手当あり,未経験OK
9.人事職
以下は、人事職の経験をアピールする職務内容の例文です。
「△△年△月~現在 株式会社△△
入社から約3年間、人事部門に配属され、主に採用業務を担当してきました。業務改善のためにシステムを導入し、採用フローを効率化した結果、部門全体の業務時間を約1割削減した実績があります。研修業務にも携わった経験があり、社員教育の強化に貢献しました」
正社員
人事・労務課長候補
-
年収 540万円 ~ 874万円
-
未経験OK,学歴不問
10.管理職
管理職の職務内容の書き方は、以下を参考にしてみてください。
「△△年△月~現在 株式会社△△
△△部門にて2年間勤務した後、新設された△△事業部にて3年間チームリーダーを勤めました。企画立案・プレゼンテーションなどをはじめ、データ分析による業務改善、必要経費の見直しなども行った経験があります。2年目で売上△億円の目標を達成し、社内で表彰された結果、課長に昇進いたしました」
正社員
店舗運営・店舗管理職
-
年収 285万円 ~ 462万円
-
未経験OK,賞与あり,昇給あり,諸手当あり
複数の職種を経験している場合の書き方
複数の職種を経験している場合も、すべての経歴を記載しましょう。職種ごとに見出しを分け、それぞれの職種ごとの実績や職務内容を記入すれば、採用担当者に経歴をアピールしやすいです。文字数が増え職務経歴書の枚数が多くなりそうな場合は、アピールポイントを絞って簡潔にまとめるよう心掛けると良いでしょう。職務経歴書の適切な枚数や読みやすい職務経歴書の作成方法については、「職務経歴書は何枚がベター?適切な枚数と読みやすく作成するコツを紹介!」のコラムで紹介しているので、ぜひご覧ください。
職務経歴書に職務内容とあわせて記載する項目
職務経歴書には、職務内容以外にも日付や名前、職務要約などの項目があります。
それぞれの基本的な項目と書き方は、以下を参考にしてみてください。
1.日付と名前
職務経歴書の一番上には、タイトルとして「職務経歴書」と記入します。続いて、右寄せで日付と自分の名前を記載しましょう。日付は、記入日ではなく提出日(もしくはその前日)を書き、郵送の場合は投函日を記入します。西暦・和暦のどちらでも構いませんが、書類全体で統一するのがマナーです。
名前が読みにくい場合は、後ろにカッコをつけて読み仮名を記入すると親切な印象になります。なお、職務経歴書に捺印や住所の記載は不要です。
2.職務要約
職務要約(職務概要)の欄には、社会人としての経歴を記載しましょう。職務要約は、職務経歴書を読み進めるうえで補助の役割を担います。そのため、詳細は書かずに自分のキャリアを100字程度でまとめるのがポイントです。
人事担当者が複数の書類選考を行う場合は、応募者一人ひとりに割ける時間が限られるため、職務要約から企業との相性を判断される可能性もあります。職務要約には、キャリアや実績を簡潔に記載しましょう。
3.在職中の企業情報
勤務している企業の情報を記載する項目です。選考書類では、職歴や職務内容とともに記載するのが一般的でしょう。離職中の場合は、直近まで勤務していた会社の情報で構いません。
社名のほかに、「業界・業種」「事業内容」「従業員数」「上場・非上場」「売上高」「応募者の雇用形態」なども記載します。
4.知識やスキル
これまでのキャリアのなかで培ってきた知識やスキルを記載します。職務内容(職務経歴)のあとに、端的にまとめるのがポイントです。
人事担当者が合否を判断するための材料となるので、応募先企業の業種や仕事内容にマッチしたスキルの記載をおすすめします。
5.資格・免許
資格・免許は、取得年月日の古いものから正式名称で記入しましょう。ただし、看護師や会計士、建築関係など専門職の資格や募集職種で活かせる資格の場合は、先に書いてアピールするのも一つの手です。
なお、取得予定の資格・免許がある場合も記載することをおすすめします。取得に向けて勉強している場合は、資格名のあとに「取得に向けて勉強中」と記載すると良いでしょう。
6.自己PR
自己PRでは、実績・経歴のなかでも特に自信のあるポイントや応募先企業へのアピールになる点を記入します。
実績だけでは分からない仕事の過程や自身の考え方、工夫、熱意などを伝えましょう。
職務経歴書における自己PRの書き方や履歴書との違いについては、「履歴書と職務経歴書の自己PRは同じ内容で良い?書き方のコツを解説」でも詳しく説明しています。
職務経歴書の提出方法
職務経歴書は企業から指定された方法で提出する必要があります。主な提出方法は「郵送」「メール」「面接時に持参」の3つです。ここでは、提出方法ごとの注意点や基本ルールをまとめました。職務経歴書の提出時にぜひ参考にしてみてください。
郵送の場合
郵送の場合、「角形2号」「角形A4号」の封筒を使用しましょう。A4サイズの書類を折らずに封入できる封筒です。封筒の色は、白色・水色・茶色のものを選ぶと良いでしょう。
職務経歴書以外の書類も送付する場合は、「履歴書」「職務経歴書」「それ以外の書類」の順に並べ、クリアファイルに挟んで封入します。
また、送付状も忘れずに同封しておきましょう。送付状の作成方法は「応募書類を送るときは送付状も入れよう!例文や注意点をご紹介」のコラムでも解説しているため、あわせてご覧ください。
メールの場合
メールで職務経歴書を送信する際は、企業から「件名」や「ファイル形式」が指定されている場合もあります。募集要項をしっかりと確認し、企業の指示どおりにメールを作成しましょう。
個人情報の漏えいを防ぐため、添付データにはパスワードを設定しておくのが重要です。その際、応募書類を添付したメールと、添付データを開くためのパスワードを記載したメールの2通に分けて送信しましょう。
面接時に持参する場合
面接時に職務経歴書を持参する場合は、A4サイズの書類を折らずに封入できる「角形2号」「角形A4号」の封筒を使用するのがマナーです。採用担当者に直接手渡しする場合は、クリアファイルを封筒から出して渡しましょう。受付で提出する場合は、封筒から出さずにそのまま渡して構いません。
持参する際は封筒の宛名は必要ありませんが、裏面へ「提出日」「住所」「氏名」を記入し忘れないようにしましょう。糊付けや〆マーク、送付状も不要です。履歴書を手渡しする際の注意点が知りたい方は、「履歴書を手渡しする場合は封筒に入れる?入れない?」のコラムもご確認ください。
提出前は必ず誤字脱字のチェックをしよう
職務経歴書を提出する前は、必ず誤字脱字のチェックを行いましょう。企業のニーズに合った職務経歴がある場合でも、誤字脱字があるとマイナスイメージを与えてしまう恐れがあります。パソコンで作成した場合は特に変換ミスに気をつけ、見直してから提出するように気をつけましょう。誤字脱字のほかにも「和暦と西暦が混同していないか」「文字のフォント・サイズはそろっているか」なども確認しておくとより安心です。職務内容の書き方に悩んだら…
「自分をアピールできる職務内容の書き方が分からない」と悩むときは、転職エージェントを活用するのもおすすめです。
ハタラクティブの「若者しごと白書2024 3ー11. 就職活動・転職活動における選考中の不安度(p.41)」によると、フリーター・正社員のどちらも「事前の面接対策」を不安に感じている求職者の数は多いことが分かります。
転職エージェントでは、専任のキャリアアドバイザーから自分のキャリアや悩みに合った求人紹介だけでなく、面接対策や選考書類の添削といったサポートもしてもらえます。職務内容の書き方について相談すれば、プロ視点のアドバイスがもらえるでしょう。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
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職務内容の書き方に関するFAQ
ここでは、職務経歴書に職務内容を書く際のお悩みをQ&A方式で解決します。
職務経歴書は、転職活動の際に企業に提出する大切な書類です。書き方や対応に不備のないよう、疑問を解消してから提出しましょう。
業務内容と職務内容の違いは?
「業務内容」は、事業のなかで発生する仕事のことです。「職務内容」は業務のなかで、社員個人がそれぞれ取り組んでいる仕事のことを指します。職務経歴書には、業務内容とあわせて職務内容や事業内容を記載することが多いので、違いをよく理解しておきましょう。詳しくは、このコラムの「職務内容の書き方」を参考にしてください。
職務内容でアピールできる実績がない場合はどうしたら良い?
仕事の実績は、数字や地位など必ずしも目に見えるものとは限りません。職務内容では、「仕事を通して周囲から感謝された経験」「失敗を乗り越えた経験」などの具体的なエピソードを添えてアピールすると良いでしょう。
アピールポイントが見つからずに悩んでいる方は、「自己PRが書けないときの原因と対処法は?転職やニート向けの書き方も解説」も参考にしてみてください。
職務経歴書とエントリーシートの違いは?
職務経歴書は、中途採用の転職活動で提出することが多いでしょう。一方、エントリーシートは、新卒の就活で用いられるのが一般的です。職務経歴書では職歴をチェックされますが、エントリーシートでは主に応募者の人柄や就職意欲を確認される傾向にあります。
エントリーシートにおけるアルバイト歴や職歴の記載方法が分からない方は、「エントリーシートの職務内容の書き方とは?例文や内容を解説」もぜひご覧ください。
部署異動の回数が多くても職務経歴書にすべて書くべき?
基本的には、すべて書いたほうが良いでしょう。ただし、職務経歴書の記載スペースに余裕がなければ、多少省略しても問題はありません。複数回の異動歴は時系列に沿って書くのがおすすめです。特にアピールしたい職務内容があれば、あわせて記載しておきましょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。