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フリーターの末路は厳しい?正社員就職のポイントも解説
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この記事のまとめ
- フリーターの末路には、収入や社会的信用の面で厳しい現状があるといえる
- フリーターには、「年齢15~34歳」「女性については未婚者」などの定義がある
- フリーターには、「責任が軽い」「プライベートの自由度が高い」などのメリットもある
- フリーターのデメリットとしては、昇給制度や福利厚生が整っていないことが挙げられる
- フリーターを続けてバイトリーダーになったとしても、正社員になれるとは限らない
- フリーターの末路に不安を感じるのなら、早めに正社員として就職したほうが良い
フリーターの末路はどうなのかと不安を抱えている方は、少なくないでしょう。「一生フリーターでいたい」と思ったとしても、収入や社会的信用などの面から厳しい現状があるようです。当コラムでは、フリーターの定義や割合、続けるメリット・デメリットを紹介しています。また、「バイトリーダーなら正社員になれる?」といった疑問についても回答。フリーターの将来に不安を感じている方は、ぜひご覧ください。
フリーターの末路は?
フリーターとして長く働いている人の中には、「就職したほうが良いのか?」「このまま一生フリーターで大丈夫なのか?」など、将来に不安を抱えている人も少なくないでしょう。フリーターの場合、正社員とは異なり収入が不安定なことが多く、社会的信用を得られにくいといったこともあります。さらに、年齢を重ねていった場合、収入の差から老後への不安を感じることもあるでしょう。こちらの「フリーターの末路とは?与える影響や回避に向けた就職成功のコツもご紹介」のコラムにもあるように一生フリーターを続けた場合、末路には厳しい現状があると考えられます。
フリーターの割合や定義は?日本にはどのくらいいる?
日本のフリーターの割合は、総人口の約1%です。総務省統計局の「労働力調査(詳細集計)2023年(令和5年)平均結果の概要(p12)」によると、フリーターの人口は134万人。総務省統計局の「人口推計」によると、日本の人口は約1億2400万人なので、およそ100人に1人がフリーターだといえます。以下ではフリーターの定義や人口の推移を見ていきましょう。
フリーターの定義
厚生労働省の「平成15年版労働経済の分析」のなかで、フリーターは以下のように定義されています。
・年齢15~34歳
・学校を卒業している者、女性については未婚者に限定
・就業していて勤め先での呼称が「アルバイト」または「パート」の雇用者
・家事も通学もしていないものの「アルバイト・パート」の仕事を希望する者
厚生労働省の定義は15〜34歳となっていますが、実際には35歳以上でパートやアルバイトとして働く人々も存在します。35歳以上の人も対象と考えると、日本のフリーターの割合はさらに大きくなるでしょう。
フリーター人口の推移
総務省統計局の「労働力調査(詳細集計)2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、フリーター人口は2014年から減少傾向にありましたが、2021年以降は増減を繰り返しています。
引用元:総務省統計局「労働力調査(詳細集計)2023年(令和5年)平均結果の概要(p12)」
しかし、2013年に182万人いたフリーター人口は、2023年には134万人まで減少。10年間で50万人近く減少していることが分かります。
フリーター人口が最も多いのは25~34歳
また、同じく総務省統計局の「労働力調査(詳細集計)2023年(令和5年)平均結果の概要(p13)」によると、フリーター人口を年齢別で最も多いのは25〜34歳の階層ということが分かります。過去4年間の人口推移を以下にまとめました。
年齢階級 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 |
---|---|---|---|---|
15~24歳 | 59万人 | 59万人 | 56万人 | 54万人 |
25~34歳 | 78万人 | 79万人 | 76万人 | 80万人 |
引用元:総務省統計局「労働力調査(詳細集計)2023年(令和5年)平均結果の概要(p13)」
15〜24歳のフリーター人口は、減少傾向にあります。しかし、25〜34歳のフリーター人口は、15〜24歳を約20万人上回る状態が続いているのが現状です。25〜34歳の層は将来的に35歳以上の「高齢フリーター」へ推移する可能性があり、将来的にフリーターの高齢化が進むことも考えられます。
参照元
総務省統計局
労働力調査(詳細集計)2023年(令和5年)平均結果
人口推計 厚生労働省
平成15年版労働経済の分析
フリーターを続ける3つのメリット
フリーターの末路に対する不安がある一方で、続けるメリットも存在するといえます。ここでは、メリットについて3つ紹介していきましょう。
1.仕事に対する責任が軽い
パートやアルバイトの仕事は、正社員に比べて業務内容が簡単で担当する作業の範囲も限られているため、重圧を感じずに働けます。ノルマを課されることも基本的になく、プレッシャーを感じずに働けるのがメリットです。また、ミスやトラブルの最終的な責任は正社員が負います。フリーターに正社員と同レベルの責任が求められることはないでしょう。
2.勤務時間や日数を自分で決められる
フリーターはシフト制の場合が多く、働く時間や日数を自分で決められるのもメリットです。総務省統計局の「労働力調査(詳細集計)2024年(令和6年)1~3月期平均(p3)」によると、非正規の職員・従業員に就いた主な理由は「自分の都合のよい時間に働きたいから」が36.2%と最も大きな割合を占めています。休みの希望が通りやすいため、自分の都合にあわせて出勤時間や日数を変更するなど、柔軟な対応が可能です。
参照元
総務省統計局
(詳細集計)2024年(令和6年)1~3月期平均結果
3.プライベートの自由度が高い
フリーターはシフトの融通がきくうえ、正社員に比べて残業が少ない傾向にあるため、プライベートを優先できるメリットがあります。空いた時間は、趣味や資格の勉強など自身のやりたいことに当てることが可能です。正社員の場合、休日は固定されていることが多く、残業や休日出勤が発生する場合もあります。アルバイトに比べて責任が重いため、プライベートよりも仕事を優先しなければならないこともあるでしょう。
フリーターを続ける4つのデメリット
この項では、フリーターを続けるデメリット4つを紹介します。
1.昇給制度が整っていない
パートやアルバイト向けに昇給制度を導入している企業は少ないため、大幅な給料アップが見込めないというデメリットがあります。就業年数を重ねても時給が大きく上昇することはなく、収入アップも期待できません。一生フリーターを続けた場合、正社員との収入の差は年齢を重ねるにつれて顕著になるでしょう。
2.福利厚生が整っていない
非正規雇用のパートやアルバイトは、正社員ほど多くの福利厚生を受けることはできません。福利厚生とは、企業が従業員に提供する賃金以外のサポートのことです。具体例としては、雇用保険や健康保険などの社会保険のほか、家賃補助や資格取得支援制度などが挙げられます。充実した福利厚生を受けられることは、病気のリスクに備えられる安心感や、生活面の充実による仕事へのモチベーションアップにつながるでしょう。しかし、パートやアルバイトが利用できる範囲は限定されていることが多いのが現状のようです。
福利厚生について知りたい方は、「福利厚生とはどんな制度?目的や適用条件を分かりやすく解説します!」でも紹介しているので併せてご覧ください。
3.専門的なスキルが身につきにくい
フリーターとして同じ職場で長く働いたとしても、一定レベル以上のスキルを身につけることは難しいでしょう。また、バイトリーダーといったポジションを任せられたとしても、業務量や仕事の幅は増えますが、任される業務の範囲は正社員と比べると限定されてしまいます。そのため、就職活動で評価されるようなスキルを取得することは難しいのが現状です。長く働き続けても専門的なスキルが身につかなければ、就職が難しくなることも考えられます。
4.社会的信用度が低い
収入や雇用が不安定なフリーターは、社会的信用度が低い傾向があります。フリーターは正社員のように会社が身分を保障しているわけではないため、銀行のローン審査やクレジットカードの審査に通りにくいでしょう。社会的信用度が低いことで、思い描いていたライフプランが実現できない可能性もあります。
フリーターは結婚が難しい?
フリーターは、結婚が難しい傾向にあるようです。正社員に比べて収入が不安定なことや、福利厚生が整っていないことなどから「家族を養う自信がない」と結婚に踏み切れないことが考えられます。ただし、パートナーや自身の結婚観によっては、結婚は不可能ではありません。「フリーターは結婚できる?できない?後悔しないためのポイントを紹介」のコラムでは、フリーターの結婚について解説していますので、参考にしてみてください。
バイトリーダーなら正社員になれる?
フリーターを続けてバイトリーダーとして活躍することで正社員になれないのかと思っている人は少なくないでしょう。また、業務量に対しての給料の少なさ、スキル向上の難しさから、バイトリーダーの立場でいることに不満を抱くケースもあるようです。実際のところ、バイトリーダーをただ続けていても正社員になれる保証はないというのが現状です。そのうえ、フリーター期間が長引いて就職が難しくなる可能性も考えられます。以下でバイトリーダーを続けていった先の末路について考察していますので、参考にしてください。
バイトリーダーを続けても正社員になれるとは限らない
正社員への登用は、会社が定める基準や能力の評価によって判断されるため、バイトリーダーであっても確約されたものではありません。バイトリーダーは、ほかのアルバイトスタッフへの指示や育成、店長や社員が不在時の対応を任されるなどの役割を担います。ほかのアルバイトスタッフに比べて責任が重い立場でもあることから、正社員登用を視野に入れてバイトリーダーとして働く人もいるでしょう。しかし、アルバイト先の会社に正社員登用制度があっても、過去に正社員になった実績がなかったり、採用基準が高かったりして、難しい側面もあるようです。正社員になれないまま、バイトリーダーとして働き続けるという末路も考えられます。
業務量と収入が見合わず不満を感じやすい
バイトリーダーの仕事は責任の重さや業務量に対して収入が少ないため、続けるうちに不満を感じることも多いようです。さらに、一定レベル以上のスキル向上も見込めないため、仕事のモチベーション維持が次第に困難になる場合も考えられるでしょう。
昇給幅が少なく割りに合わない
バイトリーダーになると責任や業務量は増すものの、ほかのアルバイトスタッフとの給料に大きな差はないことが、不満を感じる原因の一つといえます。リーダーといってもアルバイトに変わりはないため、時給は数十円もしくは数百円上がる程度なのが実情。責任の重さや業務量の多さに対して収入が少なく感じられ、不満が募りやすい傾向があるようです。
30代・40代のバイトリーダーは正社員就職しにくい
30代や40代でバイトリーダーを続けた場合、スキルや職歴が評価されず正社員への就職は困難になる傾向があります。30代以降の正社員採用で企業側が期待するのは、即戦力となる経歴や専門的なスキル。バイトリーダーの業務内容では正社員として役立つ高度なスキルを取得することは難しいため、就活でアピールする材料としては弱いといえます。
また、企業によってはバイトリーダーを正式な職歴として評価しない場合もあります。バイトリーダーとして長期にわたって経験を積んでも、正社員の選考では「職歴ではない」と判断されてしまう可能性も。バイトリーダーのまま年齢を重ねると就職のハードルが上がり、ひいては正社員就職を諦めなければならない末路も考えられます。
バイトリーダーから正社員就職を目指したほうが良い理由
バイトリーダーから正社員になると収入や雇用が安定するため、フリーターの不安な末路を回避できます。ここではバイトリーダーから正社員を目指すべき理由を、20〜30代の年齢ごとに解説します。
20代前半は正社員とバイトリーダーの収入差は少ない
20代前半でバイトリーダーとして働いている人は、月収で比較すると同世代の正社員より多く収入を得る場合もあります。さらに、慣れない社会人生活で苦労している新卒の友人と比較すると、アルバイトスタッフを束ねるバイトリーダーの仕事に充実感を覚えることもあるでしょう。20代前半は、バイトリーダーを続けた末路の不安よりフリーターのメリットのほうが実感しやすい年齢といえます。しかし、将来的に正社員になれるとも限らないため、就職を目指している場合は早めに行動に移したほうが良いでしょう。
20代後半まではバイトリーダーから正社員を目指しやすい
20代後半までは、経歴より意欲や将来性が評価されるため、バイトリーダーから正社員への就職を目指しやすいといえます。バイトリーダーとしての経験や努力をアピールすることでポテンシャルが評価され、就活で有利になることもあるでしょう。就職のハードルが低い20代のうちにバイトリーダーから正社員を目指すのがおすすめです。
30代のバイトリーダーは収入と雇用のリスクが増える
30代のバイトリーダーは、大幅な給与アップは見込めず、収入は20代と変わらず横ばいになってしまう可能性があります。正社員のようなスキルも身につかず、同年代の正社員とのスキルや収入の差は大きくなるでしょう。また30代になると、出勤時間が収入に直結するというバイトリーダーの働き方が、体力的に辛くなることも考えられます。アルバイト求人の選択肢も徐々に限られるようになり、新しい仕事に就くのも難しくなるため、一生フリーターとして働き続ける末路に不安を感じることも。そうならないためにも、収入や雇用が不安定になるリスクが増える前に、正社員を目指すのがおすすめです。
フリーターの末路を回避!正社員就職のポイント
将来への不安を払拭するために、フリーターから正社員を目指すことは解決策の一つといえます。ここでは、正社員への就職を成功させるポイントを紹介していきます。
アルバイト先での正社員登用を目指す
アルバイト先に正社員登用制度がある場合は、利用して正社員を目指しましょう。前述のとおり、制度があっても正社員になれる保証はありません。そのため、「この人に辞められたら困る」と思わせるような成果や実績が必要です。また、社員と積極的にコミュニケーションを取り、信頼関係を作るのも大事でしょう。アルバイトから正社員登用を目指す場合は一般的な採用試験と異なり、昇格できなくてもそのまま働き続けて再挑戦が可能というメリットがあります。アルバイト先の正社員登用制度の導入状況や基準について、事前に確認しておきましょう。
バイトリーダーから正社員登用の話が出ることはある?
バイトリーダーとして売上に貢献したり、固定客を増やしたり、フリーターでの実績が評価されれば正社員登用の可能性もあります。ただし、仕事ができても協調性に欠けていたり、成長意欲が薄かったりした場合は難しい場合もあるでしょう。バイトリーダーならではのリーダーシップやチームワークを築いてきた経験を活かして、コミュニケーション能力や仕事に対する意欲を効果的にアピールすることが重要です。こちらの「正社員登用制度とは?読み方や必要な実績・試験について解説!」では正社員登用について詳しく解説していますので、参考にしてください。
事前準備をしてから就職活動をする
正社員を目指して就職活動をする場合は、自己分析や資格の取得、応募しやすい求人探しなど事前の準備を徹底することが重要です。
1.自己分析と企業研究を行う
まずは自分の経験やスキルを分析し、興味のあることや得意なことを理解しましょう。自分の強みを理解することで、面接でのアピールポイントも明確になります。また、「どのように強みを活かしたいか」「将来はどうなりたいか」といったビジョンも考えられるため、働きたい業界や職種を絞りやすくなります。就きたい仕事が決まったら、具体的な仕事内容や制度、採用情報などの情報を収集して企業研究を行いましょう。就職後にギャップを感じることのないよう、研究の段階で自分の希望と丁寧に照らし合わせることが重要です。自己分析と企業研究を行うことで、自分に合った仕事を見つけやすくなり、志望動機も説得力のあるものになるでしょう。
2.就職に役立つ資格を取得する
就きたい仕事で役立つ資格があれば、就職前に資格を取得してアピール材料にするのも良いでしょう。資格取得のための自発的な努力が評価されるうえ、仕事に対する意気込みや備えているスキルが伝わりやすくなります。ただし、希望の仕事で資格が重視されない場合は、就職活動のスタートを切るのが遅くなりかえって不利になる場合があるので注意が必要です。
3.未経験が応募しやすい求人を探す
バイトリーダーから正社員を目指す場合、未経験でも応募可能な求人を探すのがおすすめです。未経験から挑戦できる職種は、就職後の研修や資格取得支援が充実している傾向があるからです。働きながら経験やスキルを積めるため、職歴や専門的なスキルがない人でも着実にスキルアップできる環境が整っているといえるでしょう。
就職エージェントの利用もおすすめ
求人を1人で探すのが難しい場合は、就職エージェントの利用がおすすめです。就職エージェントは、利用者に合った企業求人をアドバイザーが選定し紹介してくれるサービス。自己PRや志望動機の答え方もアドバイスしてくれるなど、内定獲得まで一貫したサポート体制が整っています。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。