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高卒からエンジニアになれる?年収や未経験から就職を目指す方法をご紹介
この記事のまとめ
- IT業界では実力が重視されるため、高卒からエンジニアへの就職は十分に目指せる
- 高卒でITエンジニアを目指す場合、自己分析や仕事に必要なスキルの習得をするといい高卒でエンジニアになるなら、IT業界の構造や仕事での厳しい一面も知っておくことが大切
- ITエンジニアの職種は、日本人の平均年収460万円より収入が高い傾向にある
- 未経験でITエンジニアに挑戦したい際は、エージェントに相談して就活のサポートを受けよう
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就職や転職にあたり「高卒でエンジニアになれるの?」「未経験でも挑戦できるの?」と悩んでいる方もいるでしょう。高卒からエンジニアを目指すことは十分に可能です。IT業界では実力が重視されるため、業務で経験を積んでスキルを身につけたり、自分で積極的に学習して知識を身につけたりして専門性を高めれば、長く活躍できるエンジニアになれるでしょう。
このコラムでは、高卒でエンジニアになる方法をまとめました。年収や将来性、高卒から目指せるITエンジニアの職種も紹介しているので、「エンジニアになりたい」と考えている方は参考にしてみてください。
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高卒でエンジニアになれる理由
高卒からエンジニアになることは十分に可能です。スキルや実力が評価される IT 業界では、学歴に関係なく活躍できる環境が整っています。
IT系のエンジニア職は慢性的な人材不足に悩まされているので、高卒の未経験から就職を目指せるでしょう。入社後は、業務で経験を積みながら専門的な知識やスキルを身につけられます。研修が充実している企業もあるので、未経験で就職する場合も安心です。ここでは、高卒でエンジニアになれる理由を解説します。
IT業界ではスキルや実力が評価される
IT業界では、学歴や経験年数よりも実力やスキルが重視される傾向にあります。たとえば、プログラミング言語の習得やシステム開発の経験など、実務で活かせる能力があれば評価されるでしょう。
経済産業省の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」では、IT人材の給与決定で重視するポイントを調査しました。調査の結果は以下のとおりです。
企業が重視する項目 | 回答の割合 |
---|---|
ITスキルのレベル(設計力、開発力、スピードなど) | 91% |
コミュニケーションスキル(マネジメントスキルも含む) | 91% |
成果 | 87.8% |
年功(在籍年数、年齢など) | 28.5% |
参照経済産業省「T関連産業の給与等に関する実態調査結果 IT人材の給与決定には何が重視されているか(企業と個人の認識)(P.15)」
表のとおり、年功の割合が28.5%なのに対し、ITスキルやコミュニケーションスキル、成果の項目は90%前後でした。このように、スキルや実力が評価されるIT業界では、高卒からITエンジニアを目指せること、採用後も努力次第でキャリアアップを目指せることが分かります。
IT人材が不足している
日本のIT業界は深刻な人材不足に直面しています。経済産業省の「IT人材需給に関する調査(概要)<参考1>IT 人材需給の試算結果(p.2)」によれば、2030年には最大でおよそ79万人のIT人材が不足すると予測されているようです。この状況から、多くの企業では学歴にこだわらず、即戦力となる人材を積極的に採用する傾向にあります。
また、人材不足を背景に、未経験者向けの研修プログラムやスクールを提供する企業も増えているので、高卒でエンジニアとしてのキャリアをスタートさせるための貴重な機会となるでしょう。プログラミングスクールでは、短期間で実践的なスキルを身につけられるカリキュラムが組まれており、就職や転職のサポートも充実しています。
IT業界では、中途採用市場が活発です。最初は未経験可の企業に入社し、実務経験を積んだ後に、より好条件の企業へ転職するキャリアパスも存在します。実務経験を重ねるごとに市場価値が高まるため、長期的なキャリア形成を見据えた戦略が立てやすい業界といえるでしょう。
参照元
経済産業省
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文系や理系に関係なく就職・転職を目指せる?
ITエンジニアは、文系・理系といった出身学部に関係なく就職や転職を目指せます。IT業界で評価されるのは、論理的思考力や問題解決能力、新しい技術を学ぼうとする意欲です。実際に、プログラミングスクールや未経験者向けの研修では、文系出身者も多数ITエンジニアとしてキャリアをスタートさせています。文系出身者の場合、コミュニケーションスキルやドキュメンテーションスキルなど、理系出身者とは異なるスキルを発揮できるのが強みの1つです。ITの専門知識やスキルの習得は不可欠なものの、入社後の研修や自己学習によって十分に身につけられます。重要なのは、ITエンジニアになりたいと思う意志と、継続的に学習する姿勢といえるでしょう。
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エンジニアを目指すなら知っておきたい厳しさとは?
高卒からエンジニアを目指せるものの、働くうえで知っておくべき業界や仕事の厳しさも存在します。IT業界には、専門的なスキルを活かして活躍できる華やかなイメージがある一方で、独特の構造や働き方の特徴があると理解しておくことが重要です。
高卒でエンジニアとして成功するためには、スキルだけでなく、業界の実態を把握して自分のキャリアをどのように築いていくかを考える必要があります。これから紹介する厳しさを知ることで、より現実的な目標設定と準備ができるでしょう。
IT業界にはピラミッド構造が存在する
ITエンジニアを目指すなら、IT業界に存在する構造も理解しましょう。IT業界には、元請けが大手企業から案件を受注し、それを二次請けや三次請けへと再委託していく、「ピラミッド構造」が存在します。自社でサービスや製品を企画し、開発と運用をしている企業の場合、ピラミッド構造には当てはまりません。
この構造では、ピラミッドの頂点に位置するのが、大手ITベンダーや企業が抱える課題解決をサポートするSIerと呼ばれる企業です。これらの企業では、大規模なシステム開発案件や政府機関、金融機関といったクライアントからの直接契約を多く手掛けます。
その下に位置するのが、中堅のSIerや開発会社です。大手からの受託開発や、より専門的な技術領域に特化している場合があります。そして、ピラミッドのさらに下層には、特定の技術に強みをもつ小規模な開発会社やフリーランスのエンジニアがいるため、就職を目指す際はどのポジションで働きたいのかを考えたうえで決めることが大切です。
ピラミッドの上に位置する大手企業や大手の一次下請け企業では、学歴を重視される傾向にあり、なかには「大卒以上」しか応募できない求人も存在します。高卒で未経験から応募が難しい求人もありますが、下請け企業でエンジニアとして経験を積み実力がつけば、大手企業への転職を目指せるでしょう。どのような環境で働きたいのか、何のスキルを身につけてキャリアアップしていきたいのかを考慮し、企業選びをしましょう。
エンジニアの就業場所は企業によって異なる
ITエンジニアの働く場所は、企業によって大きく異なります。主な就業形態は、自社開発企業や客先常駐企業、受託開発企業の3つです。
自社開発企業では、自社サービスや製品の開発に専念し、基本的に自社オフィスで勤務します。企業文化が明確で、チームとの連携も密になりやすい点が特徴です。
一方、客先常駐企業は、クライアント企業のオフィスに常駐してプロジェクトに参加します。さまざまな業界や技術に触れる機会が多い反面、勤務地がプロジェクトごとに変わる可能性も。
受託開発企業は、クライアントから依頼されたシステムを、主に自社内で開発します。複数のプロジェクトを並行して進めることが多く、幅広い経験を積めるのが魅力です。
高卒でITエンジニアを目指すなら、このような就業形態の特徴を理解し、自分の働き方やキャリアプランに合った企業を選ぶことが、長く活躍するうえで大切といえます。
高収入を目指すなら相当なスキルと経験が必要
ITエンジニアは高収入が得られる職業として取り上げられることもありますが、実際に高い収入を得るためには、相当なスキルと経験の積み重ねが必要です。高卒でITエンジニア職を未経験でスタートした場合、最初はプログラミングやデータベースの操作といった業務に必要なITスキルを習得し、基礎を固めることに注力する期間となるでしょう。
高収入を実現しているエンジニアの多くは、特定の技術分野で専門性を高めたり、プロジェクトマネジメントのスキルを身につけたりと、ITスキルを基盤とした付加価値の高いエンジニアリングスキルをもっていると想像できます。たとえば、AI開発やクラウドインフラ、セキュリティなどの先端技術に精通したエンジニアは、市場価値が高く評価される傾向にあるようです。
常に新しい技術を学び続け、自分の市場価値を高める努力を惜しまないことが、ITエンジニアとして高収入を得るための鍵となります。
プロジェクトによっては多忙になる
IT業界の特徴として、プロジェクトの納期が近づくと極端に忙しくなることが挙げられます。システム開発やWebサービスのリリースなど、期限が決まっている仕事では、納期直前に作業が集中することが多く、残業が発生する可能性も出てきます。
しかし、すべてのプロジェクトが常に多忙というわけではありません。開発フェーズが落ち着いている時期や、保守運用がメインの業務では、安定した働き方ができることも。また、企業によっては、残業時間の抑制に積極的に取り組んでいたり、フレックスタイム制を導入していたりと、柔軟な働き方を推進しているところもあります。
プロジェクトの特性や企業の文化によって、忙しさは大きく変わるため、就活では企業の残業時間の実態や働き方について情報収集することも重要です。自分のライフスタイルやキャリアプランと照らし合わせ、無理なく働ける環境を見つけましょう。
新しい技術が生まれやすく学び続ける必要がある
IT業界は、常に新しい技術が生まれてくる変化の速い業界です。プログラミング言語やフレームワーク、開発手法などは日進月歩で進化しており、一度習得したスキルが数年後には時代遅れになることも珍しくありません。そのため、ITエンジニアには常に新しい技術を学び続ける姿勢が求められます。
このような新しい変化に対応できないエンジニアのままだと、自分の市場価値が低下し、キャリアの選択肢が狭まる可能性もあるので注意が必要です。しかし、これは決してネガティブな側面だけではありません。常に学び続ける意欲と好奇心があれば、高卒でITエンジニアとして長く活躍し、成長し続けられるでしょう。
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エンジニアの年収や将来性について
高卒からエンジニアを目指す際に、収入面や将来性について気になる方もいるでしょう。IT業界はほかの業種と比較して高い年収を期待できる傾向があり、また今後もデジタル化の波が続く中で需要が見込まれる分野といわれています。
ここでは、ITエンジニアの年収と将来性について詳しく解説しているので、高卒で就職や転職を考えている方は参考としてご覧ください。
平均年収は全体と比べて高い傾向にある
ITエンジニアの年収は、日本の平均と比較して高い傾向にあります。国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告- 2 平均給与(P.15)」では、日本人の平均年収は男女あわせて460万円だと公表されました。以下の表では、厚生労働省の「職業情報提供サイトjob tag」をもとに、ITエンジニア職をピックアップして平均年収をまとめています。
職種名 | 平均年収 |
---|---|
プログラマー | 574万1,000円 |
システムエンジニア(受託開発) | 574万1,000円 |
システムエンジニア(基盤システム) | 752万6,000円 |
システムエンジニア(Webサービス開発) | 574万1,000円 |
参照:国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告- 2 平均給与(P.15)」厚生労働省「職業情報提供サイトjob tag プログラマー」「職業情報提供サイトjob tag システムエンジニア(受託開発)」「職業情報提供サイトjob tag システムエンジニア(基盤システム)」「職業情報提供サイトjob tag システムエンジニア(Webサービス開発)」
表のとおり、ITエンジニア職の平均年収は、日本人の平均年収である460万円を超えていると分かりました。基盤システムのITエンジニアは752万6,000円、それ以外の職種は574万1,000円で、ITエンジニアの年収は平均より高いといえます。高卒で未経験から入社した場合も、スキルを高めて実力を発揮し活躍することで、収入アップを目指せるでしょう。
なお、こちらで紹介した平均年収は高卒のみのデータではありません。学歴や年齢に限定せず、給与所得者の平均年収や職種における平均年収を表したものです。あくまで参考程度としてご覧ください。
DXの推進により今後もニーズが見込まれる
近年、多くの企業でDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が加速しています。DXとは、デジタル技術を活用して、ビジネスモデルや業務プロセスを変革し、競争優位性を確立することを目指す取り組みです。経済産業省の「DXレポート~IT システム「2025 年の崖」の克服と DX の本格的な展開~検討の背景と議論のスコープ(P.3)」では、DX推進の重要性について公表されました。このDX推進の動きは、ITエンジニアのニーズを今後も高めていくと見込まれています。
企業がDXを進めるには、既存システムの刷新やクラウドサービスの導入、データ分析基盤の構築、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)技術の活用など、多岐にわたるIT技術が必要不可欠です。これらの取り組みを担うのがITエンジニアのため、業界や企業の規模を問わず、IT人材への投資はさらに活発化すると考えられます。高卒でITエンジニアを目指す方にとって、DX推進の流れは、将来性のある要素の1つといえるでしょう。
参照元
国税庁
令和5年分 民間給与実態統計調査
厚生労働省
職業情報提供サイトjob tag
経済産業省
DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~
高卒でエンジニアに向いている人の特徴
高卒でITエンジニアとして活躍するためには、コミュニケーションスキルや向上心などが求められます。ここでは、高卒からエンジニアに向いている人の特徴を3つ紹介しているので、自分に当てはまるものはあるか確認してみてください。
新しい知識や技術を学び続ける向上心がある
高卒でITエンジニアとして活躍し続けるためには、新しい知識や技術を学び続ける向上心が不可欠です。これまでお伝えしたように、IT業界の進化は速く、昨日まで最先端だった技術が、今日には新しいものに置き換わっていることもあります。このような環境でITエンジニアとして成長していくには、常にアンテナを張って自ら進んで学習する姿勢が重要です。
たとえば、新しいプログラミング言語が登場したり、クラウドサービスがアップデートされたりするたびに、それらを理解して自分のスキルとして取り入れていく必要があります。書籍やオンライン学習、勉強会への参加など、新しい知識や技術の習得に向けた努力が欠かせません。
学び続けなければいけない環境は、大変だと考える方もいるでしょう。しかし、新しい技術を習得して、それが自分の仕事に活かされたときの達成感は、ITエンジニアならではの喜びといえます。常に変化を楽しめる人にとって、ITエンジニアは魅力的な職業でしょう。
人とコミュニケーションを取るのが得意
ITエンジニアの仕事は、一日中パソコンに向かってコードを書いているイメージがありますが、実は人とコミュニケーションを取りながら仕事を進めていくのがほとんどです。プロジェクトメンバーとの連携はもちろんのこと、クライアントの要望を正確に理解したり、開発の進捗を報告したりと、さまざまな場面で円滑なコミュニケーションが求められます。
たとえば、顧客の漠然としたイメージを具体的なシステム要件に落とし込むには、ヒアリング能力や提案力が欠かせません。開発中に何か問題が発生した際には、状況を正確に伝え、解決策を議論する能力が必要です。チーム内で意見を交換して、協力し合うことで、より優れたシステムを作り出せる可能性もあるでしょう。
「自分は話すのが得意ではない」と感じている方でも、相手の意図を汲み取る傾聴力や、自分の考えを論理的に伝える努力ができれば、ITエンジニアとして十分に活躍できます。コミュニケーションスキルは、ITエンジニアのキャリアに関わるスキルの1つといえるでしょう。
地道な作業をコツコツと進められる
ITエンジニアの仕事には、地道な作業をコツコツと進める側面が多くあります。たとえば、何百、何千行にもわたるコードの中からバグの原因を探し出したり、膨大なデータの中から必要な情報を抽出したりする作業は日常的です。
特に開発の現場では、思ったとおりに動かないコードに何時間も向き合い、細かい調整に時間を掛けることも少なくありません。そのような地道な作業を根気強く続けられる粘り強さや集中力は、ITエンジニアにとって重要な資質といえるでしょう。
エンジニアになるための学習過程も同様です。プログラミング言語の基礎から応用まで、段階的に理解を深めていく必要があります。日ごろから目標に向かってコツコツと努力できる人は、ITエンジニアに向いている可能性があるでしょう。
高卒から目指せる!ITエンジニアの職種4選
お伝えしているように、IT業界はスキルや実力が重視される傾向にあるため、高卒から就職や転職を目指すことが可能です。ここでは、高卒から目指せるITエンジニアの職種を4つご紹介します。それぞれの職種の特徴や必要なスキル、キャリアパスについて解説しますので、自分に合った職種を見つける参考にしてみてください。
高卒から目指せる!ITエンジニアの職種
- プログラマー
- システムエンジニア
- webエンジニア
- インフラエンジニア
1.プログラマー
高卒からITエンジニアを目指す際に、選択肢となる職種の1つがプログラマーです。プログラマーとは、システム開発の設計書に基づき、実際にコンピューターを動かすためのプログラムコードを記述する仕事です。Webサイトやアプリケーション、業務システムなど、さまざまな種類のプログラムを作成します。高卒の方がITエンジニアを目指す際に、最初のステップとして選ばれることが多い職種といえるでしょう。
プログラミング言語にはPythonやJava、JavaScriptなどの種類があり、開発するシステムによって使用する言語が異なります。未経験から挑戦する場合も、プログラミングスクールやオンライン学習、独学を通じて基礎を習得すれば、プログラマーとしての第一歩を踏み出せるでしょう。
高卒からプログラマーを目指す場合のキャリアパスとしては、未経験可の企業に入社し、実務経験を積みながらスキルを向上させていくのが一般的。経験を積めばキャリアを特化させたり、システムエンジニアへとステップアップしたりすることが可能です。
2.システムエンジニア
システムエンジニア(SE)は、クライアントの要望に合わせてシステムの設計から開発、テスト、導入までを統括的に担当する職種です。プログラマーよりも上流工程に関わることが多く、システム全体を俯瞰する視点が求められます。高卒で未経験の状態からシステムエンジニアになるのはやや難しい面もありますが、プログラマーとして経験を積んだあとにキャリアアップするケースは珍しくありません。
システムエンジニアに必要なスキルは多岐にわたります。技術面では、プログラミングスキルに加えて、データベース設計やネットワークの知識、セキュリティ対策などの幅広い知見が求められるでしょう。また、クライアントとの打ち合わせや要件定義を行う機会もあるため、コミュニケーションスキルやプロジェクト管理能力も仕事では役立ちます。
高卒からシステムエンジニアを目指す場合、まずはプログラマーとして実務経験を積み、その後キャリアアップを図るのが一般的なルートです。経験を積むことで、システム開発の全体像を理解し、上流工程に携わる機会も増えていきます。また、「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」などの国家資格を取得することで、キャリアアップの後押しになるでしょう。
3.Webエンジニア
高卒からITエンジニアを目指す場合、Webエンジニアの職種も選択肢の1つです。Webエンジニアは、私たちが普段利用しているWebサイトやWebアプリケーションの開発に携わります。ユーザーの目に見える部分を開発するフロントエンドエンジニアと、サーバーやデータベースなど裏側の仕組みを構築するバックエンドエンジニアに分かれているのが特徴です。
フロントエンドエンジニアはHTMLやCSS、JavaScriptなどを使い、Webサイトのデザインや動きを実装します。一方、バックエンドエンジニアはPythonやRuby、PHPなどの言語を用いて、データの処理やサーバーの構築を行うのが一般的です。
Web技術は常に進化しており、新しいフレームワークやツールが次々と登場するため、継続的に学習する意欲が求められます。しかし、自分が開発したWebサイトやサービスが、幅広い人に利用されるよろこびは、Webエンジニアならではのやりがいとなるでしょう。プログラミングスクールやオンライン学習でWeb開発の基礎を学び、実際にポートフォリオとなるWebサイトを作成することで、高卒からWebエンジニアとして就職を目指すことが可能です。
4.インフラエンジニア
インフラエンジニアは、高卒から目指せるITエンジニア職の1つです。インフラエンジニアは、サーバーやネットワーク、データベースといった「ITインフラ」の設計を行い、企業やサービスを支えます。建物の土台やライフラインを整備するような役割を担う職種と考えれば、イメージしやすいでしょう。
私たちの日常生活で利用するWebサービスやアプリも、その裏側には安定稼働しているITインフラが不可欠です。インフラエンジニアは、これらのシステムが常に問題なく稼働するよう、縁の下の力持ちとして支えています。
高卒の未経験からでも、専門スクールや資格取得を通じてスキルを習得し、インフラエンジニアとしてキャリアをスタートさせることは可能です。地道な作業をこなし、トラブル発生時には迅速に対応する力が求められますが、社会を支える重要な役割を担うやりがいを感じられるでしょう。
高卒で未経験からエンジニアになるには
未経験からITエンジニアになるためには、明確な道筋を立てて効率的に行動することが大切です。ここでは、高卒で未経験からITエンジニアになるための方法やポイントを解説します。以下の内容を参考にしつつ、自身の就職や転職活動にお役立てください。
自己分析で自分の強みや適性を把握する
高卒で未経験からITエンジニアを目指す際は、自己分析を行って自分の強みや適性を把握することが重要です。一口にITエンジニアと言っても、プログラマーやWebエンジニア、インフラエンジニアなどさまざまな職種があり、それぞれ求められるスキルや特性が異なります。
たとえば、「地道な作業をコツコツと進められる」ことが得意なら、バグ修正やテスト、インフラの保守運用といった職種に向いている可能性があるでしょう。また、「新しい知識や技術を学ぶのが好き」といった向上心があれば、変化の速いIT業界で常にスキルアップしていけます。さらに、「人とコミュニケーションを取るのが得意」であれば、顧客との折衝やチームでの開発を円滑に進めるうえで大きな強みとなるでしょう。
自分の興味や得意なこと、苦手なことを客観的に見つめ直していくと、ITエンジニアの中でもどの分野が合っているのかが見えてきます。自分がどのような環境で働きたいのか、どのようにキャリアアップしていきたいかも考えながら、就職の軸や方向性を定めましょう。
仕事で必要な知識や役立つスキルを習得する
高卒で未経験からITエンジニアになるためには、仕事で必要な知識や役立つスキルを習得することが欠かせません。独学で書籍や無料のオンライン学習サイトを活用して勉強する、プログラミングスクールに通って体系的に知識とスキルを身につけるなど、学習方法には複数の選択肢があるため、自分のライフスタイルや学習スタイルに合わせて選びましょう。
まずは、ITの基礎知識(OSやネットワーク、データベースなど)と、目指すエンジニア職種に合わせたプログラミング言語(PythonやJava、JavaScriptなど)を習得するのが一般的なルートです。専門知識を詰め込むだけでなく、実際にコードを書いて動かす実践的な学習を取り入れましょう。
また、開発ツールの基本的な使い方を学ぶことも役立ちます。自主的にWebアプリケーションや簡単なシステムを作成してみると、学習した知識が定着しやすくなり、就活時のアピール材料になるでしょう。継続的に学習して手を動かすことで、ITエンジニアとして必要なスキルを着実に身につけられます。
ポートフォリオを作成する
高卒で未経験からITエンジニアを目指す場合、ポートフォリオの作成をおすすめします。ポートフォリオとは、これまでに自分で開発した成果物をまとめた作品集のことです。必ずしも必要ではないものの、履歴書や職務経歴書だけでは伝えきれない自分のITスキルや学習意欲、問題解決能力を企業に示すための有効な手段となります。
ポートフォリオを作成する際は、GitHubやGitLabといったコード共有プラットフォームを活用し、自分で考えたオリジナルのWebアプリケーションやツール、既存サービスを参考にして作ったものなど、成果物をまとめましょう。ポートフォリオは、一度作って終わりではありません。新しいスキルを習得したり、新たなプロジェクトを完成させたりするたびに更新していきましょう。継続的に改善を重ねることで、自分の成長過程そのものを企業にアピールできます。
就職・転職エージェントに相談する
高卒で未経験からITエンジニアを目指すなら、就職・転職エージェントに相談しましょう。エージェントでは、未経験者向けの求人情報や、高卒者を積極的に採用している企業の情報が豊富に揃っています。
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エージェントを利用すると、IT業界のトレンドや職場の雰囲気といった内部情報も提供してもらえるため、入社後のミスマッチを防ぐことにも繋がります。不安なことや疑問点があれば、気軽に相談してみましょう。
【まとめ】高卒からエンジニアを目指すことは可能
IT業界は実績やスキル、学ぶ意欲を重視する傾向があるので、高卒で未経験の場合もITエンジニアを目指せます。ITエンジニアを目指すうえで大切なのは、継続的な学習意欲と、実際にコードを書いて実践的な経験を積むことです。自分で何かを作り上げるポートフォリオは、就職活動において大きなアピールポイントとなるでしょう。
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高卒からエンジニアを目指す際によくあるQ&A
ここでは、高卒からITエンジニアを目指す際によくある質問をQ&A形式にまとめました。ITエンジニアの仕事に就きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
高卒でエンジニアになるのは厳しいですか?
高卒でITエンジニアを目指すことは、決して厳しいことばかりではありません。ITエンジニアになるためには、専門知識やスキルを習得するための努力は必要ですが、実力や学ぶ意欲を重視するIT業界の特性を理解すれば、未経験の場合も十分に就職や転職を目指せるでしょう。
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IT企業に転職して未経験からエンジニアになりたいです
まずは目指すエンジニア像を明確にし、必要なプログラミング言語やITの基礎知識を習得しましょう。プログラミングスクールやオンライン学習サービスなど、自分に合った学習方法を見つけることが大切です。ただ学ぶだけでなく、実際に簡単なWebサイトやアプリケーションを開発してみるなど、実践的な経験を積みましょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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