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ニートは派遣の仕事で社会復帰できる?メリットやデメリットも解説
更新日
この記事のまとめ
- ニートから派遣社員になるには、派遣会社に登録する必要がある
- ニートから派遣社員を選ぶメリットは、未経験から挑戦できることや気軽に働けること
- ニートから派遣社員を選ぶデメリットは、雇用が不安定なことや賞与が出ないこと
- ニートから派遣で働くには、パソコンやコミュニケーションのスキルを身につけると良い
ニートの方のなかには、派遣での就業を検討する人もいるでしょう。派遣はアルバイトより給与が高く、社員に近い働き方ができます。職歴が少なく空白期間のあるニートの方も、派遣会社への登録が可能です。
このコラムでは、派遣で働く際のメリットやデメリットについて解説します。身につけておきたいスキルやおすすめの職業も解説するので、参考にして準備してみてください。
ニートから派遣で働きたい!長期と短期の違い
派遣とは、雇用契約を結ぶ会社と実際に働く会社が異なっている就業形態のことです。労働を希望する人は「派遣会社」と雇用契約を結び、派遣会社から紹介された「派遣先企業」で実際の業務を行います。
そのため、給与は雇用契約を結んでいる派遣会社から支払われますが、業務に関する指導などは実際に業務を行う派遣先の企業で受けるのが一般的。直接雇用ではないという点が、正社員やアルバイトとの違いです。
さらに、派遣の仕事は「長期派遣」と「短期派遣」に分けられます。それぞれの概要と仕事内容の例は以下のとおりです。
長期派遣とは
派遣会社によって異なるものの、一般的に6ヶ月以上同じ職場で同じ業務に携わることを長期派遣と呼びます。
一定期間同じ業務の経験を積めるため、スキルが身につきます。ほかにも、「収入が安定する」「契約更新を狙える」「直接雇用のチャンスがある」などのメリットも期待できるでしょう。事務職や経理などのオフィスワークから、アパレル系まで幅広い分野が用意されています。
短期派遣とは
数日〜3ヶ月程度の業務を行うことが多く、イベント時期や決算期などの繁忙期に募集が増えるものは短期派遣と呼ばれます。
業務を行う期間が短いため、長期派遣とは違って「そのときに必要とされる一時的な仕事」を任されることが多いでしょう。顧客情報のデータ入力や集計、資料作成、販売補助などを行います。短い期間で職場が変わる、収入は安定しないといった面がある一方で、気軽に働けるメリットがあるでしょう。
派遣の働き方については「派遣社員とは?正社員との違いや勤務時間・雇用形態などを解説」のコラムも参考になります。ぜひご一読ください。
ニートの方が派遣で働くメリット
この項では、ニートの方が派遣に登録するメリットについて紹介します。派遣の働き方の良さを確認しておきましょう。
自分で仕事を探さなくていい
一度登録すれば、派遣会社の担当者が登録してある情報をもとに希望やスキルに合った仕事を紹介してくれます。直接雇用の場合は自分で応募先を探す必要があるため、仕事を探す手間が省けるでしょう。
派遣会社への登録については、「派遣社員になるにはどうしたら良い?登録までの流れも解説します!」のコラムで詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
社会人経験なしや空白期間があっても応募できる
派遣会社が扱う仕事には、社会人経験不要の仕事も多数あります。職歴に空白期間があったり、社会人経験がなくても、応募できる点がメリットです。一度も働いたことがない無職のニートの方も派遣会社に登録でき、条件が合えば仕事を紹介してもらえます。
経験を積むと高時給を狙える
経験者向けの派遣のなかには、時給数千円という高待遇のものもあります。専門スキルや十分な経験が必要ですが、ケースによっては正社員並かそれ以上の給与を貰えることもあるようです。
ほかにも、「残業が少ない」「派遣先に言いにくいトラブルの際は派遣会社に相談できる」「スキルを身につけられる」などのメリットがあります。
ニートの方が派遣で働くデメリット
派遣での就業にはデメリットもあります。以下で紹介する内容をよく確認したうえで、登録しましょう。
雇用が不安定な場合がある
派遣の場合、同一の組織で働けるのは最大で3年と定められています。
そのため、3年経つと基本的には違う派遣先で働かなければならず、また一からのスタートになるでしょう。
さらに、契約更新がされない場合もあるため、雇用は不安定といえます。更新3回以内、勤務1年以内の場合は解雇の事前予告義務がなく、予告なしに解雇される可能性もあることを知っておきましょう。
責任ある仕事が回ってこない
派遣社員に対して重要な仕事や責任ある仕事を任せない企業もあるようです。最大でも3年までしか働けず、残業もあまりできないなどの理由からでしょう。業務に対して深い知識を得たい、責任あるポジションを経験したいと考えている方には向かない可能性があります。
賞与や退職金がない
派遣社員は、賞与や退職金といった制度の対象外となることがほとんどです。勤め先の好意でボーナスが出る場合もありますが、金額は正社員に比べて少ないことが多いでしょう。
交通費が支給されない
派遣社員は、時給の高さが魅力です。しかし、多くの場合は交通費の支給がありません。
毎月の給与から実費で捻出する必要があるため、勤め先が遠方だと大きな出費になる可能性があります。
上記以外にも、社会的信用が低かったり即戦力を求められたりといった点もデメリットになり得るでしょう。
ニートから派遣で働く際に身につけておきたいスキル
派遣で働く際に身につけておきたいスキルをご紹介します。社会人経験がなくても、派遣会社への登録自体は可能です。しかし、以下のスキルがあると、仕事探しをよりスムーズに進められるでしょう。
パソコンスキル
業界や職種を問わずパソコンを使用した業務が増えたことから、基本的なパソコンスキルがあると仕事に役立ちます。WordやExcelは使用頻度が高いため身につけておきたいところ。派遣会社によっては、登録者に対して無料でパソコン講座を実施しているケースもあるので活用してみましょう。
「基本的なPCスキルとはどこまで?履歴書の記載方法とスキルの身につけ方」には身につけたいパソコンスキルについて詳しく解説しています。
コミュニケーションスキル
営業や販売などの対人業務だけでなく、事務などのオフィスワークでもコミュニケーション能力が求められます。「ニート生活が長くてコミュニケーションに不安がある…」という方は、他者と積極的に会話をしたり、話しかけやすい服装を意識したりすると効果的です。
「コミュニケーション能力を鍛えるには?具体的な方法をご紹介」のコラムでは、コミュニケーション能力を鍛える方法について紹介しています。
ニートから派遣を目指す人におすすめの職種と資格
パソコンやコミュニケーションスキルのほかにも、ニートから派遣での就業を目指す人におすすめの仕事や役立つ資格があります。仕事を選んだり、準備をしたりする際の参考にしてみてください。
事務系の仕事
ニートから派遣を目指す場合、事務系の仕事がおすすめです。一般事務や営業事務、経理事務など種類もさまざまあり、求人数も多い傾向にあります。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
事務職を目指すなら、MOS(マイクロオフィススペシャリスト)の資格を取得するのもよい方法です。MOSはWordやExcel、PowerPointなどのスキルを証明する資格。MOSを持っていれば、基本的なパソコン操作ができる証明になるでしょう。
日商簿記
経理事務を目指す方は、日商簿記の2級を取得するのも良いでしょう。会計の知識や経営、財務の理解が深まります。日商簿記は国家資格ではなく、「公的資格」といって省庁が認める資格ですが、知名度が高いためおすすめです。
工場勤務の仕事
工場勤務の仕事は経歴やスキルが問われない傾向にあるため、ニートからの就職におすすめです。派遣にも工場勤務の仕事があります。また、点検や管理ができる資格があると、さらに専門性が増し重宝されるでしょう。
ボイラー技士
工場勤務を目指す方におすすめなのが、ボイラー技士の資格です。ボイラー技士は、空調・温水ボイラーの操作や点検ができる国家資格です。業務独占のため、資格を持つ人しか業務を行えません。
電気工事士
電気工事士は、電気工事に関する専門的な知識と技能を証明できる国家資格です。ビルや工場、一般住宅などの電気設備の安全を守るため、適切なスキルがあるかどうかが問われます。こちらも業務独占の資格のため、持っていると就職に有利になるでしょう。
IT系の仕事
近年需要が増えてきているIT系の仕事もおすすめです。IT系といっても、プログラミングからマーケティングまでさまざま種類があります。事務職と同様、IT系の仕事は求人数が多い傾向にあるため、仕事を探しやすいでしょう。
ITパスポート
IT系の仕事に就くなら、ITパスポートの取得がおすすめです。ITに関する基本的な知識が身につきます。国家資格で信頼度があり、難易度はそれほど高くないので挑戦しやすいでしょう。ITパスポート試験によると、2023年4月度~2024年3月度の合格率は50.3%で、約半数の受験者が合格しています。
参照元
ITパスポート
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基本情報技術者試験
基本情報技術者試験はプログラマーやシステムエンジニアに必要な基礎知識が身につく資格です。経営やマネジメントについても出題されるため、社会人としての知識も学べます。こちらも国家資格で信頼度が高い資格です。
「ニートは資格を取れば就職できる?おすすめの勉強法もご紹介!」のコラムでは、ニートからの就職で資格を取ろうと考えている人に役立つ情報をまとめています。おすすめの勉強法も紹介しているので、参考にしてみてください。
派遣に慣れたニートの方は正社員を目指そう
働くことに慣れてくると、このまま派遣として働き続けるか悩むこともあるでしょう。ニートから卒業し、働くことに慣れたら、正社員を目指すのがおすすめです。正社員になると、以下のメリットが期待できます。
無期雇用になる
派遣社員は「有期契約労働者」なのに対し、正社員は「無期雇用」です。そのため、自己都合退社や倒産、解雇といった場合を除いて基本的には定年まで働けます。
昇給やボーナスの機会がある
日本には年功序列制度を採用する企業が多いため、所属年数に対して昇格や昇給が期待できます。
また、ボーナスや退職金といった制度は主に正社員が対象のため、年収にすると派遣社員と大きな差が出ることもあるでしょう。
福利厚生が手厚い
正社員は交通費や家族手当、家賃補助などの福利厚生が手厚い場合があります。会社によって内容が異なるため確認は必要ですが、毎月の給与にプラスされるメリットがあるでしょう。
正社員のメリットについては「正社員のメリットを解説します!非正社員との違いは?」のコラムで詳しく解説しています。就活を始めるために準備しておきたいことは「『働きたい…!』ニートを卒業するために始めたい準備6つ」を参考に準備してみてください。
「派遣から正社員にステップアップしたい」「スキルを活かせる仕事が知りたい」という方は、就職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブでは、あなたの希望に沿って、求人をご紹介。適性を判断するカウンセリングや書類の作成、面接練習まで専任のキャリアアドバイザーがマンツーマンでサポートします。多くの方が悩む「ニート期間の説明」も、採用担当者の目線からアドバイス。正社員になりたいけれど、1人で会社を探すのが不安…という方は、ぜひご相談ください。
ニートから派遣社員を目指す人向けのFAQ
ニートから派遣社員を目指す人によくある質問について紹介します。疑問を解消して一歩を踏み出してみてください。
とりあえず働くなら、バイトと派遣どちらがいい?
アルバイトと派遣社員どちらにも良さがあるため、自分に合った方を選びましょう。正社員に近い働き方を希望する人は派遣社員を選ぶのがおすすめです。一方で、無職の期間が長かった方は、アルバイトから始めて仕事に慣れるのも一つの方法でしょう。
アルバイトの働き方については、「アルバイトという雇用形態について解説!パートや派遣社員との違いは何?」も参考にしてみてください。
10年ニートで30代の無職です。派遣先の選び方は?
経歴やスキルがなく心配な人は、人手不足の業界や経歴が問われない職種を希望すると良いでしょう。30代ニートの就活のコツについては、「30代ニートは就職できる?就活のコツを知って社会復帰を目指そう」のコラムで詳しく解説しています。
派遣になかなか受からないときはどうしたらいい?
派遣会社に登録したものの、なかなか仕事が決まらない場合は、希望職種や業界を再検討するのも一つの方法です。ハタラクティブでは、所要時間1分程度で自分に合った仕事が分かる、適職診断が受けられます。あなたに合った求人をご紹介しますので、お気軽にご相談ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。