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企画営業の仕事とは?年収や必要なスキルも解説
更新日

この記事のまとめ
- 企画営業は、顧客のニーズに合わせた企画・提案を行う営業職
- 企画営業の平均年収は、男性344万円〜649万円で女性313万円〜446万円
- 企画営業の仕事は、未経験者でもチャレンジしやすい求人が多い
- 企画営業の仕事は、高いコミュニケーション能力や提案力が求められる
- 企画営業は、コンサルタントやマネジメント職へのキャリアアップも可能
「企画営業ってどんな仕事だろう?」「営業とは何が違うの?」と、疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。企画営業の仕事は業界によって求められるスキルや年収も異なりますが、幅広い業界で活躍できる機会があります。このコラムでは、企画営業の仕事内容や年収、必要なスキル、さらに、就職や転職の際の志望動機についても解説しています。企画営業の仕事に興味がある方はぜひご覧ください。
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企画営業の仕事内容
企画営業とは、営業職のなかでも、特に自社の製品やサービスを売り込むために、顧客のニーズに応えた企画・提案もあわせて行う職種のことです。単に商品を販売するのではなく、顧客との信頼関係を築き、長期的なパートナーシップを構築していくことが求められます。そのため、高いコミュニケーション能力や提案力、マーケティングスキルなど、幅広い能力が必要とされる仕事と言えるでしょう。
具体的な仕事内容
企画営業は、具体的に以下のような業務を行います。
- ・外回りによる営業活動
- ・業界や顧客のニーズのマーケティング
- ・販促のための企画・提案
- ・顧客へのプレゼンテーション
企画営業は、ルート営業や決まった顧客を相手にする営業職よりも、新規の顧客の獲得やそのためにどうPRしたらいいのか、ということを考え、企画・提案するとともに商品やサービスを販売することに特化した職種です。自社の商品の販促のためにPRイベントを企画する、パンフレットや広告の作成する、店舗などにレイアウトの提案を行うなど、企業や業界によってその呼び方や業務内容は様々。
営業職でもあるので、部署や個人にノルマを課している場合もあり、それらをプレッシャーに感じてしまう方もいるでしょう。また、業界や業務内容にもよりますが、クライアントのニーズに応えるような提案をするため、常に市場にアンテナを巡らせるなどマーケティングの能力も求められます。
大変だと感じることがある一方で、自分の提案や企画によってお客様に喜んでもらえたり、売上に繋がったりした際には、大きな達成感や充実感を感じられるでしょう。
「企画営業」と「営業企画」の違い
企画営業と営業企画は、どちらも「企画」と「営業」に関わるものの、役割が異なります。「企画営業」は、顧客に新たな商品やサービスを企画・提案し、成約に繋げる役割。一方、「営業企画」は、営業活動を効率化するための戦略や仕組み作り、営業ツールの作成などを行う、いわば「営業部隊の司令塔」的な役割を担います。企画営業の平均給与年収は?
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査結果」によると、「営業・販売事務従事者」の20歳〜44歳の平均年収は、男性が344万円〜649万円、女性が313万円〜446万円となっています。詳しい年収を以下で見てみましょう。なお、この年収は毎月決まった金額で支払われる給与(所定内給与額)と年間賞与などを合算して年収に換算したものです。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20~24歳 | 344万4千円 | 313万2千円 |
25~29歳 | 444万円 | 381万6千円 |
30~34歳 | 507万6千円 | 388万8千円 |
35~39歳 | 601万2千円 | 418万8千円 |
40~44歳 | 649万2千円 | 446万4千円 |
引用:厚生労働省「賃金構造基本統計調査 / 令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種」
企画営業の年収は、経験や年齢、勤務先業界や企業規模によって大きく変動しますが、このデータから、30代になると男女間の年収差が顕著になり、40~44歳では約200万円の差が。企画営業を含む営業職は、男女ともに年齢を重ねるごとに年収アップが見込まれる一方で、男女間で賃金格差が存在する現状がうかがえます。
また、インセンティブなどの歩合制を採用している企業もあり、なかには年収1000万円ほど稼ぐ方もいるようです。
参照元
厚生労働省
賃金構造基本統計調査
企画営業の将来性
企画営業は、ITやDXが進化する中で、クライアントのニーズに合わせた提案やコンサルティングの重要性が増しています。ここでは、企画営業の職種のニーズや活躍の場、将来的なキャリアアップの可能性について解説しましょう。
業界や職種のニーズ
企画営業とは、マーケティングと営業の両方を行う職種です。「営業だけ」「企画だけ」ではなく、自社の商品やサービスを企画とともに売り込める総合職として募集していることもあります。機械化、IT化が進むなか、市場マーケティングを行いクライアントのニーズに合わせた提案、コンサルティングができる企画営業は、専門性の高い職としての役割が大きくなってくるのではないでしょうか。
活躍できる場所
企画営業は不動産、金融、IT、広告、保険、アパレル、イベントなど多くの業界で活躍できる職種です。「自分がどの業界に就きたいのか」「企画営業としてどのように活躍したいのか」を明確にしておくことが大切です。
キャリアアップするには
クライアントのニーズを読み取り、問題解決のための提案をしてきた経験を活かし、コンサルタントにキャリアアップされたケースもあるようです。また、リーダーシップを発揮し、チームを率いていくマネジメント職への道も拓けます。 経験を積み、スキルアップを目指すことでキャリアの幅は大きく広がっていくでしょう。
企画営業の仕事に就く方法
企画営業になるために特別に必要な資格やスキルはありません。 営業職は多くの企業で必要とされているため、求人も比較的多く、未経験からチャレンジしやすいという点も魅力です。企画営業の仕事は未経験でも採用している企業も多く、自分がどの業界でどのように活躍したいのかを明確にしていると、求人を探しやすいでしょう。企画営業の仕事に就くためには以下の方法があります。
- ・求人サイトを利用する
- ・企業のホームページから直接応募する
- ・転職エージェントを利用する
企画営業全般で役立つ資格として、「普通自動車運転免許」「営業士検定」「販売士」「ファイナンシャルプランナー」などが挙げられます。また、就きたい業界や扱いたい製品、サービスが決まっているのなら、関連した資格を取得しておくと強みのひとつになる可能性があります。
なお、企画営業には高いコミュニケーション能力や提案力、顧客折衝能力など、幅広いスキルが求められます。以下で企画営業にプラスになるスキルを見てみましょう。
コミュニケーション能力
顧客との信頼関係を築き、ニーズを引き出すために、コミュニケーション能力は重要です。特に、相手の話を丁寧に聞き、共感しながらコミュニケーションをとる「傾聴力」は、顧客との信頼関係構築に欠かせません。
提案力
顧客の課題を解決するための、具体的な提案を行うためには、論理的思考力やプレゼンテーション能力が求められます。また、顧客の立場に立って、メリットをわかりやすく伝える工夫も必要です。
マーケティングスキル
市場調査や顧客分析を通して、ニーズを的確に捉えるためには、マーケティングの知識も役立ちます。市場トレンドや競合状況を分析し、顧客に最適な提案を行うために、マーケティングスキルを身につけておくと良いでしょう。
基本的なビジネスマナー
基本的なビジネスマナーを心がけることで、顧客との信頼関係を高めることができます。身だしなみや言葉遣い、電話対応、メールの作法など、社会人としての基本をしっかり押さえておきましょう。
ビジネスマナーについて詳しく知りたい方は「社会人の立ち振る舞いのマナーとは?仕事においてのポイントを紹介」をご一読ください。このコラムでは、仕事で活かせる立ち振る舞いのマナーについてまとめています。
企画営業の仕事が向いてる人
企画営業の仕事に向いている人は、顧客のニーズを理解し、最適な提案をするスキルがある方や、人とコミュニケーションを取るのが得意な方と言えるでしょう。ここでは、企画営業に適した人物像について解説します。
コミュニケーション能力のある人
多くの人と関わる職種のため、コミュニケーション能力は必要不可欠です。ただ、大きな声で元気よく話せる人というより、相手の要望を汲み取って、解りやすく伝えられるヒアリング能力のある人のほうが求められる傾向にあるようです。
好奇心・向上心のある人
企画営業はマーケティング能力も求められます。常に市場にアンテナをはり、クライアントのニーズに応えられる、販促のための企画、問題解決のための提案ができるような人が望ましく、好奇心や向上心のある人に向いている傾向があります。
プレゼンテーション能力のある人
マーケティングを行っても、顧客に企画提案するためには、プレゼンテーション能力も必要になるでしょう。企画やイベント、キャンペーンの売り込みの際にも、課題解決のために自分がどのようなことができるのか、自社の商品、サービスで何ができるのかをアピールすることが求められるようです。
企画営業の志望動機例
ここでは、企画営業を志望する方に向けて未経験者と経験者別に具体的な志望動機例を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
未経験者の場合
未経験者の場合、企業側は「なぜ企画営業を選んだのか?」「なぜその企業で働きたいのか?」を知りたがっています。「自分のアイデアを形にし、お客様に直接貢献できる点に魅力を感じた」「お客様の課題解決に携わり、共に成長していけることにやりがいを感じた」のように、漠然と「面白そうだから」ではなく、具体的な仕事内容や自分が感じている魅力を交えて説明しましょう。また、「貴社の△△という理念に共感し、お客様に寄り添ったサービスを提供したいと考えた」「貴社の開発する△△に将来性を感じ、自分もその一翼を担いたいと考えた」など、企業理念や事業内容、社風などに共感した点を具体的に伝えると効果的です。
【例文】未経験者の志望動機
経験者の場合
経験者の場合、これまでの経験を通して、どのようなスキルを身につけてきたのかそのスキルを活かして、どのように貢献できるのかを具体的に伝えることが大切です。「前職では新規顧客開拓率◻︎◻︎%を達成しました」「前職で培った♢♢の知識を活かし、貴社の事業に貢献したい」など、数値を用いて具体的な成果を伝えたり、「給料アップ」や「キャリアアップ」といった抽象的な理由ではなく、「より専門性を高め、市場規模の大きい貴社で、さらにスキルアップを目指したい」「前職で培った経験を活かし、貴社の事業拡大に貢献したい」のように、なぜその企業でなければいけないのかを明確に伝えましょう。
【例文】経験者の志望動機
「志望動機の書き方はどうする?履歴書で使える例文を新卒・転職別に紹介」では、志望動機の書き方や注意点などについてまとめています。これから志望動機を書こうと考えている方は参考にしてみてください。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。